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くどうが絶えない

1 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:17
工藤さん視点で書きます。
工藤さんのキャラクターは勝手に作りました。
ファンの方、ごめんなさい。
探偵の熊井ちゃんと桃子の助手という設定です。
2 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:18
第一話
ダイイングメッセージ!?
3 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:24
「事件、事件ですよ!」

私の少しハスキーな声が事務所内に響き渡る。
久しぶりの依頼に少しテンションが上がってしまった。

「今、抹茶スイーツ特集やってるから待って」

録画してる番組をリアルタイムで視る感覚は私には理解出来ない。
しかも、仕事を無視してまで。

「ダメです!急ぎの仕事ですから。それに録画がしてるから後で見ればいいと思います!」

「えっ、そんな機能あるの?世の中の進化には付いていけないなぁ」

いえいえ、あなたが生まれる前からある機能ですよ。

そんな大きい方はほっといて、もう一人の小さい方を呼びにいかないと。
4 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:25
「ももち先生、依頼が来ましたよ!」

反応が無い。もしかしたら、部屋で倒れてるのかも。
心配して部屋を覗くと、ケータイのアプリで遊んでいた。

「仕事ですよ。支度してください」

「でもぉ、ももは公園に行かないと行けないし」

これはアプリの話だ。なんか架空の彼氏から電話が掛かってくるものらしく、デートにでも誘われたのだろう。

「妄想はいいですから、早くしてください」

「妄想じゃない、想像!」

だいたい一緒だよ。

こんな酷い二人の助手として私、工藤遙は働いている。
5 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:26
依頼主の家に着いた。
ここに来るまでに大変時間が掛かったことは、皆さんには容易に想像がつくでしょう。

いたって平凡な一軒家で、周りも閑散とした住宅地のようだ。
こんな所で、事件があったとは信じがたい。

玄関に行くと、依頼主である、斉藤茂子さんが出迎えてくれた。
彼女はリビングに私たちを案内し、飲みものを出してくれた。

「すいません、緑茶もコーヒーも無くて。」

申し訳なさそうに茂子さんは言った。

「いえいえ、お気になさらずに」

と私が言うと

「事件のことを教えてニャン♪」

ももち先生が唐突に言った。
どうやらももち先生の脳に常識というフォルダは無いみたいだ。

それでも茂子さんは気分を害することなく、事件のことを話してくれた。
6 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:26
要約すると
事件の第一発見者は、依頼主の茂子さん。
17:00頃買い物から帰ると、仏壇から御供え物の饅頭が盗まれているのに気付いたらしい。
家を出たのは、16:30ぐらいで、その30分の間に長男の隆司くんが部活から帰って来てたみたいだ。

怪しいのは確実に隆司くんだ。
部活帰りで空腹だったんだろう。
簡単な事件過ぎて、少し笑みが溢れた。
7 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:27
「はいはい。うちにはもうわかったよ!」

さすが熊井ちゃん先生。まぁ誰でもわかるんだけどね。

「犯人は・・・」

一同、なんとなく嫌な予感を抱きつつも熊井ちゃん先生の言葉を黙って待った。

「犯人は・・・いる!」

あまりに当たり前なことをズバリと言った。
言葉をここまで無駄遣い出来る人間はそういないだろう。

「くまいちょーはわかってないな〜」

ももち先生が誰も言えなかったことを代弁してくれた。

「でも、うち間違ったことは言ってないよ!」

否定は出来ない。熊井ちゃん先生はとても真っ直ぐな人だから躊躇なくこんなことが言える。
ここはももち先生に期待するしかない。
8 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:30
「お子様のくまいちょーとくどぅーにはオトナの素敵な女であるももみたいに事件をもっと広い視野で見ることは出来ないもんね!」

大人アピールしてる時点でお子様であることを誰かももち先生に教えてあげて欲しい。
でも、その推理が気になったのは確かだ。

「わかりやすく説明していただけませんか?」

「素直でよろしい」

勝ち誇った感じがムカついた。
一方の熊井ちゃん先生は何やら考え事をしてるみたいだ。どうせ大したこと考えてないくせに。

「この事件は、一見ただの窃盗事件に見えるけど、その裏には殺人事件が潜んでる」

嘘でしょ。死体無いし。
こういう時は熊井ちゃん先生の素朴な疑問を投げ掛けることに期待するしかない。
9 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:30
「だよね!うちもそう思ってた」

「くまいちょーやるね〜」

まさかの共感!?
この人たちの脳は一度NASAで調べて貰った方が良さそうだ。

「でも、死体がありませんよ」

仕方ないので私が突っ込んだ。

「死体が無いから殺人ではないと思うのはお子ちゃまの考えだよ」

私の世界の大人とももち先生の世界のお子ちゃまは同じ意味らしい。

「では、何故殺人事件だと断言出来るんですか?」

詰んだ。というより初めから詰んでる状態。

「饅頭だけが家から消えてるのが怪しい、これはダイイングメッセージと考えるのが普通でしょ?」

普通ってなんですかね。もう話しても無駄だ。
おとなしく推理を聞いてみよう。
10 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:31
「ここで、話をわかりやすくするために被害者をローラ、犯人をマントと呼ぶよ」

いっそう分かりにくいよ。

「ローラとマントは空き巣なわけよ。そんでこの家に侵入したんだけど、揉めちゃうわけよ」

「何で揉めたんですか?」

堪らず聞いてしまった。

「二人とも喉が渇いてて、冷蔵庫を見るとコーヒーとみどりちゃしかなかったの。で、どっちがみどりちゃを飲むか揉めたんだよね」

「だから、コーヒーと緑茶無かったんだ!さすがもも!」

熊井!!!あんたは本物のアホだ、アホ。
あまりの出来事に口が悪くなってしまった。
決してヤンキーではないので安心してください。

「それでマントはローラを殺しちゃうわけよ」

「おぉ!」

熊井ちゃん先生は手を叩いて感心していた。

「でも、饅頭は何処にいったの?犯人が持って行ったらダイイングメッセージじゃないよね?」

熊井ちゃん先生ナーイスツッコミ!
今までの非礼をお詫び申し上げたい。
11 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:32
「甘いよ、くまいちょー。まるで饅頭のごとく」

つまらない上に熊井ちゃん先生にはよく意味がわからないみたいだ。

「教えてよー!」

珍しく熊井ちゃん先生が苛立っている。
気持ちはわかるけどね。

「饅頭はローラが殺される直前に食べたの」

あぁーーーーーーーーーーーーーーーー!
この推理のオチに気付いてしまったああああああ
寒いし、酷いよ、ももち先生。

「何で饅頭なの?こし餡が好きだったから死ぬ前に食べたの?」

熊井の鈍感力には呆れて何も言えないよ。

「バカだな、くまいちょー」

「なにゅ!?」

「饅頭は犯人を示してるの。饅頭→まんじゅう→万十→マント」

「もも凄すぎ!やっぱももには敵わないな」

「でしょ、でしょ!?」

マントはももち先生がこじつけるために付けた名前だということを熊井ちゃん先生は忘れていた。

「犯人わかったことだし、マントを捕まえに行こっ!」

やる気満々の熊井ちゃん先生。
12 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:33
「あのー」

隆司くんが突然話しかけてきた。

「僕なんです、犯人。黙っててすいませんでした」

うん。知ってた。なんなら別に事件でも何でも無いし。

「えぇーー!隆司くんがローラ殺したの?」

だからローラ誰だよ。熊井ちゃん先生には事件の内容とももち先生の妄想がごちゃ混ぜになってるみたい。

「まあ、ももは初めからわかってたけどね」

それは嘘です、あなた真顔でローラとかマントとか言ってましたよ。
でも犯人が呆れて自供してくれたとむりくり考えるなら、先生方のお陰で解決したことになるかな。
助手の私は、先生方をたてるのも仕事。

「さすが先生方。今日もまた迷宮入り寸前の事件を解決しましたね!」

私の苦労はまだまだ絶えないみたいだ。
13 :名無飼育さん :2011/10/20(木) 17:34
第一話
おわり
14 :名無飼育さん :2011/11/01(火) 12:51
面白い
15 :YVwjSejkybVhpD :2013/04/10(水) 04:27
Home run! Great slugging with that awnser!

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