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気まぐれラジアン

1 :なしお :2010/02/23(火) 00:59
はじめまして。
下手くそですが、よかったら読んでやって下さい
2 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:01

欲しいのはたった一つ
3 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:03
ついにこの日がやって来た

女の子が主役の今日。バレンタインデー。といっても桃は貰う専門だけどねっ。ウフ♪

ウキウキ気分で家を出る。空は曇っていたけど今日の桃にそんなことは関係ない。
4 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:04
いつもの通学路に見慣れた後ろ姿を見つけた。

「おはよーっ!!キャップ」「おはよう、桃。珍しい。今日は早いね。」

「でしょ〜」
「…なにこの手」

張り切って出した手を怪訝そうに見つめるキャップ。
「チョコちょーだいっ」

完璧な桃子スマイルで言ったのに、ため息をつかれた。

「あんたはもう毎年毎年…。ホント変わらないね。」

ちょっと崩れてるチョコが、二度目のため息と一緒に降ってきた。

「ありがと♪」

二人で歩いて学校に向かう。教室に着くまでに後輩や友達から、何個かチョコをもらってご機嫌だ。

毎日バレンタインならいいのに、なんて思いながら一日を過ごす。移動教室の時には後輩の愛理と梨沙子から可愛くラッピングされたクッキーとカップケーキをもらった。昼休みには舞美が作ってきた、ワンホールのチョコケーキをみんなで食べた。

午後の授業は、お腹いっぱいの幸福感に包まれながら睡魔に身を委ねた。
5 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:05
キーンコーンカーンコーン
…がばっ

4時5分のチャイムに飛び起きる。

「キャプテーン!クラブ行こうっ」
「はいはい。」

キャプテンを半ば引きずりながら部室へ向かう。

「みやからまだ貰えてないの?」
「貰えてない…けどみやは絶対くれるもん。」

チョコはいっぱい貰ったけど、一番欲しい人からはまだ貰っていない。くれないかもしれない、なんて考えは桃にはない。きっと義理でもチョコはくれるはず。それぐらい桃子と雅は仲が良かった。数いる後輩の中でも一番話すのは雅だ。

「まぁ、頑張れば?自分が渡す事は考えないのが桃らしいよね。」

と、笑われた。
6 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:07
話しているうちに部室に着いて、着替える。雅もいたけど千奈美と話している。

いつくれるんだろう?なんて呑気に考えながら体育館へ向かった。バッシュをはいて、ストレッチをして練習が始まる。

いつも通り。良くも悪くもいつも通りの練習だった。休憩中にはみやは千奈美と一緒に、桃をからかってきたし。熊井ちゃんは相変わらず、跳ばずに桃の上からボールを奪うし。キャプテンは冬なのに大汗だし。

練習が終わって部室に戻ると、千奈美がチロルをくれた。
7 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:08
「ちぃ帰ろー」
みやは帰ろうとしていた。

さすがに桃も焦った。えっみやはチョコくれないの!?
「みやっ。」

ヤバイ。桃らしくない余裕のない声になった。

「ももにチョコは?」
「ももいっぱい貰ってんじゃん。」

と、桃の鞄を指さすみや。
8 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:09
言えなかった。みやのが一番欲しい。みやのは特別だから。頭に浮かんだ言葉は口に出せなかった。

「やっぱり本命が欲しいじゃん?」

上目づかいで、首をかしげる。完璧なポーズで代わりに出たのは、冗談に変換した本音だった。

みやはちょっと怒った顔で、シンプルな袋を桃に押し付ける。

「ざんねーん。義理だよ。バーカ!!」

そう言ってさっさと帰ってしまった。
9 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:10
義理でも貰えればいい。そう思っていたはずなのに、本人にはっきりと義理だと言われたら、結構傷つく。お疲れー、と一言だけ言って部室を出る。

貰えただけでもいいじゃないか!と自分に言い聞かせようとするが、上手くいかない。一番欲しかったはずのチョコが、今は恨めしかった。朝は気にならなかったはずの曇り空が、桃子をさらに憂鬱な気分にさせる。


家に帰ってみやから貰ったチョコを眺める。あんなに落胆したチョコを一番に取り出した自分を、どうしようもないなと思った。そして義理だと分かっていても、食べてしまうのが勿体ない。そう思ってしまう自分にため息が出た。それでもみやのチョコを一番に食べたい。

苦笑いで袋をあけた。
10 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:11


「素直じゃないなぁ…」

中のチョコを見て笑みが零れた。

ニヤつく顔を抑えもせず携帯を開く。携帯を握りしめて、指先を冷たくしているであろう彼女に電話をかける。


心はもう晴れていた。
11 :The only thing I want :2010/02/23(火) 01:12
部室にて

川*´・_・`リ<みやも素直じゃないね…

从*´∇`)<うん。チョコにね、ちっちゃく「好き」って書いてたっ。

川*´・_・`リ<みや…そんなんだからツンデレ扱いされるんだよ。
12 :なしお :2010/02/23(火) 01:38
バレンタイン過ぎちゃいましたね…

初めて書いたのでボロボロです。皆さんの作品を読んで勉強します!
13 :名無飼育さん :2010/02/23(火) 11:55
全然ィイと思います!!
これからも更新楽しみにしてますw
14 :名無飼育さん :2010/02/24(水) 11:05
微笑ましくてGJです。

次回作も楽しみにしてます!
15 :なしお :2010/02/28(日) 16:13
>>13
初レスめっちゃ嬉しかったです。
ありがとうございます!

>>14
ありがとうございます!
頑張りますっ


明日は卒業式なので、卒業ネタで。
みやももです。

16 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:15

明日はももの卒業式だ。
17 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:16
背が低くて子供っぽい年上の恋人が卒業なんて、実感が沸かない。
学年も違うし、クラブも違う。

卒業したからって、特に何かが変わるとは思えなかった。
一緒に帰る時間と、校内でたまにすれ違う時間がなくなるだけだ。
家が遠いわけでもないし会おうと思えばいつでも会える。
そんなことを考えながら眠りについた。
18 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:17
「みやっおはよう。」朝、教室に着くとちぃが珍しくもう教室にいた。

「佐紀ちゃん、卒業しちゃうんだなぁ…」
そう言う横顔は、いつもより少しだけ元気がなかった。
「寂しいの?」からかうように尋ねると、
「みやは寂しくないの?」と質問で返された。

「寂しいよ。キャプテン卒業したら。」
「違うって。もも!!ももが卒業したら寂しいかって聞いてるの!!」
19 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:18
ももが卒業したら…昨日の夜も考えたけど、正直まだよく分からなかった。

「分かんないよ。まだ卒業してないしさ。」
ちぃがわざとらしくため息をつく。
「もういいじゃん。行こう、そろそろ。」
廊下のひとの流れを見て立ち上がる。
20 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:21
「ももにネクタイもらわないの?」
ちぃは渋々立ち上がりながらまた聞いてくる。
卒業式の日に、好きな人や恋人のネクタイをもらうのがこの学校の伝統らしい。
所謂第二ボタンみたいなものだ。
予約はしてないけど、恋人だし…「まぁくれるんじゃない。」
軽く返事をすると今日二度目のため息をつかれる。

「みやさー、ももがモテるの知ってる?黙ってたらかわいいんだし、実際みやも落ちたわけじゃん?」
肯定するのは何となく嫌で黙りこむ。


「知らないよ?誰かにとられても。」


大丈夫だし、と言い返そうとしたら式が始まった。
軽くちぃを睨むと、気付かない振りをされた。
21 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:22
式は形式通り、つまらない感じで終わった。
式の後はクラブの先輩の所に集まって、写真を撮ったり色紙を渡したりした。
キャプテンの首にネクタイはなかった。
ちぃだな…
そう思いながらキャプテンと話す。

「キャプテン、おめでとう。たまにはクラブのぞきに来てよ?」
「みや、ありがとう。もちろん行くよ。あと千奈美を頼むね。」
「ちょっと佐紀ちゃん!?みやに頼むほどうちバカじゃないよっ!!」

そんな二人のやり取りにひとしきり笑ってから
「じゃあね。」と手を振って校門へ向かおうとした。
22 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:23
「みや!!」 

キャプテンの声に振り向くと、キャプテンは優しい笑顔で言った。

「もものネクタイ、もらってあげてね。朝から断り続けてるから。」
聞いてちょっと頬が緩みそうになった。

「分かってる。ありがとう。」

二人にもう一度手を振って校門へ走った。
23 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:24
「もも、ごめん待った?」
「待った。卒業生待たせるってどういうこと?」

ちょっとすねてる横顔。
でも首元にはちゃんとネクタイがあって笑ってしまった。

「もうっ何で笑ってるの?」

そう言うももはやっぱり年上には見えなくて、珍しく自分から手を繋いだ。
24 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:26
二人でいつもの通学路を歩く。いつもはしゃべりっぱなしだけど、今日は無言だ。

「公園寄ろうよ。」
いつも寄り道をしてた公園に誘われて、二つ返事で頷いた。
陽がよく当たる、二人のお気に入りのベンチに座る。


「今日で最後かぁ。」

突然そう言ったももは眩しそうに目を細めた。
その横顔はなんか大人っぽくて、隣にいるのにももが遠くに感じた。
みやは急に寂しくなって、足元に目線を落とす。


「ねぇ」

「なに?」
「みやは寂しくないの?」

そう言うももは、確かに寂しそうで、寂しいのは自分だけじゃないんだと少し安心した。
だから、いつもより少しだけ素直になれた。

「…寂しい。」

俯いてそう言うと、ももが笑う気配がした。
一度感じた寂しさは募るばかりで顔を上げれない。
25 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:28
ちょっと沈黙が続いて、視界にももの手が入ってきた。
驚いてその手をつかんでももに視線を向ける。

「もものネクタイ、みやにあげるから。みやの、ももにちょうだい?」

返事も聞かずにネクタイをとられた。
ももは自分のネクタイもはずすと、
「つけてあげる。」とうちの襟を立てた。

「明日からさ、もものつけて行きなよ。そしたらちょっとは寂しくないでしょ?」

「ありがと…」
26 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:29
今日はなんか素直になれる日だ。

「もものもさ、みやが結んでよ。」

さっきまで自分のだったネクタイを渡されて、ぎこちなく結んでいく。
少し下に見えるももの顔はやっぱりどこか大人っぽかった。
自分がすごく子供に思えて、悔しくて、思わずももにキスをした。

顔が熱くなるのを感じて、ネクタイを緩めようとしたら、
いつもと結びが逆なことに気がついた。

「帰ろう。」
そう言って今度は、ももの方から手を繋がれる。
首元から少しだけももの匂いがして、みやは笑った。
27 :卒業の日 :2010/02/28(日) 16:31
fin
28 :名無飼育さん :2010/02/28(日) 20:59
はじめまして。

楽しく読ませていただきました<(_ _)>
ももみや好きな私にはたまりません( ´艸`)w←
29 :名無し飼育さん :2010/03/04(木) 22:28
みやのちょっと素直じゃない所とかきゅん×2きちゃいます
みやももさいこー!!
次回作も楽しみに待ってます
30 :新着メール :2010/03/07(日) 16:14
23時53分。

お風呂は済ませた。ストレッチもした。
髪も乾かした。
いつもはしない鞄の中身の整理もした。

バッチリ!
後は寝るだけの状態で携帯の前にスタンバイ。
こういうことにマメな彼女は、きっとぴったりにメールをくれるはず。
キャプテンも今頃スタンバイしてるのかな?
真剣に携帯を握りしめている彼女を想像して一人にやける。
31 :新着メール :2010/03/07(日) 16:15
23時55分。


・・・長い。
こういう時間はやけに長く感じる。
真夜中のシーンとした空気ならなおさらだ。
時計の秒針の音がやけに響く。
1分が10分くらいに思えてきた。
これでメールが来なかったりしたら、ももかなり痛いなぁ。

いやいや、キャプテンに限ってそんなことはない!!

32 :新着メール :2010/03/07(日) 16:16
23時57分。

携帯が震える。
もう誰!?この微妙なタイミング。
ちょっとイラつき携帯を開く。

From;矢島舞美
Sub;もも、誕生日おめでとう!!



フライングだし!
もぉーまいみぃ。
返信しようとして止める。
もう59分だし、後でいいや。
33 :新着メール :2010/03/07(日) 16:17
24時。

来たっ。
すばやく携帯を開く。

新着メール4件

From;須藤茉麻
From;真野恵里菜
From;鈴木愛理
From;清水佐紀

探してた名前は一番下にあった。

「フフッ流石キャプテン。」

ゆるんだ顔でボタンを押す。
34 :新着メール :2010/03/07(日) 16:18


From;清水佐紀
Sub;私が一番でしょ?
Text;もも、18歳おめでとう。
ももと会えて、一緒に仕事ができて、毎日がすごく楽しいよ。
ありがとう。
19歳の誕生日も、20歳の誕生日も、ずっとずっとお祝いさせてね。
大好きだよ。      佐紀
35 :新着メール :2010/03/07(日) 16:19
一番下まで読んでから、しっかりと保護設定にした。
もう一度読み返そうとして、携帯を閉じた。

いいや。
明日、いや今日仕事で会ったら直接言ってもらおう。
照れてなかなか言ってはくれないだろうけど、優しい彼女はきっともものお願いを聞いてくれるだろう。


早く、会いたいな。

「佐紀ちゃんが一番だったよ。」
「ももも大好きだよ。」
伝えたい言葉がたくさんある。

今夜はなかなか眠れそうになかった。
36 :新着メール :2010/03/07(日) 16:19
fin
37 :なしお :2010/03/07(日) 16:21
さきももでした。
桃子おめでとう!!!
遅れてごめんよm(__)m


>>28
はじめまして。
ありがとうございます!!
ももみや素晴らしいですよね(〃∀〃)

>>29
みやのツンデレ感を
上手く出しいけるよう頑張りますっ

38 :名無飼育さん :2010/03/13(土) 22:35
さきももの桃子はなんか可愛くて好きだw
39 :1st :2010/03/22(月) 16:02



いつからか、なんてもう覚えていない。
40 :1st :2010/03/22(月) 16:03
「梨沙子が中学を卒業したら、開けに来よう。」
そう約束したのは10年前だ。
テレビでタイムカプセルを見て、「やりたい!」と言い出したあたしに、みやは付き合ってくれた。
家の近くの神社。
この町で一番大きな木の下に埋めた。
アルバムと、みや宛の手紙。


「ずっとずっとみやが好き。」


真っ白な便箋に浮かべた梨沙子の思いは、変わっていない。
みやが何を入れたのかは、教えてくれなかった。
41 :1st :2010/03/22(月) 16:04
10年なんてあっという間だ。
今日は梨沙子の卒業式。
式の後、教室で先生の話を聞きながら、校門で待ってくれているであろうみやのことを考える。
10年の間にみやはずいぶん大人っぽくなった。
みやと仲のいい千奈美にもみやがモテるというのは聞いていた。
いつ恋人が出来てもおかしくない。
幼馴染という関係は心地いいけど、そろそろ前に進みたい。
42 :1st :2010/03/22(月) 16:05
色々と考えていたら、いつの間にか先生の話は終わっていた。
慌てて立ち上がって校門へ向かった。


「遅い。これ持ってここ立ってるの、結構目立つんだから。」

スコップを持ったみやに軽く小突かれた。
不満そうな顔でみやをジトーっと睨んだけど、みやは笑って歩き出した。
慌ててみやについていく。
少し前を歩く背中に恋をして、もう何年がたつだろう。

「梨沙子ももう高校生かぁ。あっ言い忘れてた。卒業おめでとう。」

鈍い年上の幼馴染は振り返ってはにかんだ。

「ありがとう。卒業祝いはねぇ、ケーキバイキングでいいよ。」
「はいはい。」
「で、入学祝いはねぇ・・・」
「えっ別々なの!?」

笑いあいながらいつも通りのやりとりをしていたら、すぐに神社についた。
木の下に立って掘り始める。
昔の思い出とかを話しながら、少しずつ土をよける。
あたしの大切な思い出をみやも覚えてくれていることが、たまらなく嬉しかった。
43 :1st :2010/03/22(月) 16:06


「・・・疲れた。みやぁ休憩しよー。」

木の下といっても、埋めたのはこの町一番の木の下。
そんなに深くには埋めていないはずだけど、どこに埋めたか正確には覚えていないから、太い幹の周りを地道に探していた。
30分位掘り続けたのに出てこなくて、流石に疲れた。
すぐそこの自動販売機でジュースを買って木の下に座り込む。
冷たいお茶が少し火照った体を冷ましてくれる。

「梨沙子。一口ちょうだい。」

作業を続けていたみやも、あたしの隣に腰をおろす。
缶を渡すと、ゴクリと喉を通る音がした。
何十回、いや何百回目の間接キスだろうか。
顔がまた少し熱くなった気がする。
いつも少しだけ緊張する自分を梨沙子はバカらしいと思う。
みやはきっと、そんな梨沙子の気持ちにはちっとも気付いていないだろう。
下向きになりそうな気持ちを隠すように、残りのお茶を一気に飲み干した。
44 :1st :2010/03/22(月) 16:06
「よしっそろそろ見つかるかな。」

缶を置いて、立ち上がって作業を再開する。
5分位掘っただろうか、青いプラスチックが見えてきた。
二人で顔を見合わせて、急いで土を掻き分ける。
10年ぶりに再会した箱は記憶よりも小さかった。
45 :1st :2010/03/22(月) 16:07
土をもとに戻して、木の下に二人で座る。
懐かしいね、と話しながら、梨沙子が入れたアルバムを二人で見る。
みやのそばにいる写真はいつも笑顔だ。
変わらない自分に思わず笑ってしまった。
みやが不思議そうに見てくる。

「みやは何入れたの?」

あたしが聞くと、みやは小さな箱を渡してきた。
「見ていいの?」というふうにあたしが箱を軽く持ち上げると、みやは無表情で頷いた。
箱を開けて中身を取り出す。

コロンッ、と出てきたのはオモチャの指輪だった。
46 :1st :2010/03/22(月) 16:09
「覚えてる?梨沙子が昔欲しいって言ってたやつ。」

忘れるわけがなかった。
みやとの思い出は全部覚えている自信が梨沙子にはあった。

「10年前はさぁ、それあげたら喜ぶって思ってたんだ。10年もたったら入るわけないし。今考えたらバカだよね。」

みやは照れくさそうに笑った。

嬉しかった。変わらない優しさが。
だけど変わってしまった自分は素直にありがとうと言えなかった。


「ホントだよ。バカなのは変わってないけどね。」

からかうように言う。
顔を上げていつもみたいに笑おうとしたけど、笑えなかった。
みやが15年間で見たことのないような顔をしていた。

やばい、怒らせたかな・・・
一人焦っていると、息を吸い込む音がした。
47 :1st :2010/03/22(月) 16:10


「完璧だったはずなんだけどなぁ。それ渡して梨沙子に告白しようって。」


「え?」

今、みや何て言った?

みやはさっきの缶を持って立ち上がる。
それをちょっと離れたゴミ箱に向かって投げた。
やけに長い放物線を描いて缶がゴミ箱に入るのを見届けてからみやは振りかえる。



「好きだよ、梨沙子。昔からずっと。」



あたしはオモチャの指輪をぎゅっと握りしめた。
返事がうまく出てこなくて、あたしは白い手紙をみやに差し出した。
みやはちょっと戸惑ってからそれを開く。
48 :1st :2010/03/22(月) 16:11




「好き。」


みやが読む前に、変わらない思いと一緒に涙が零れた。
顔を上げたみやは少し驚いてから唇を寄せてきた。

いつからみやを好きかなんて、もう覚えてない。
だけど、このキスは忘れない。

目を開けて視界に映ったみやは、今までで一番キレイだった。
49 :なしお :2010/03/22(月) 16:18
初のりしゃみやです!!
りーちゃん卒業おめでとう。

<<38
ですよね!!
ももさきの桃子は可愛くて推せます。
ももさきはまた書きたいと思ってます。
50 :名無飼育さん :2010/03/22(月) 19:22
りしゃみやキター!
りしゃみやの梨沙子が一番かわいいよw
また書いてください。
51 :名無し飼育 :2010/03/23(火) 15:01
遠回りしおってw

だけど今までよりも「これから」の方が長いからそれはそれでいいんだろうなぁ

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