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光の射す方へ

1 :坊ちゃん :2009/10/20(火) 17:08

いしよしファンで
この度思い切って短編を書き始めてみました。

まとまりないと思いますがすみません・・・

187 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:32

---------

「せーふ・・・」


何とか仕事に間に合った・・・
携帯でアラームセットしとくんだった・・・


「おはよ〜 送り狼。」


「おはよ。

 ・・・
 
 は?」


「さっき、あゆみちゃんから連絡あったよー
 いくらなんでもそりゃないでしょ〜よ・・・」

「何の話?」

「梨華ちゃんとやっちゃったんでしょ?」

「はぁ〜〜〜〜???」

188 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:33

あゆみちゃんが梨華ちゃんちに様子を見に行くと
シャワー浴びて出てきたとか、
梨華ちゃんの様子がおかしかったとか、
誤解されてもおかしくない事を言われ、
細かく事情を話し美貴には状況を理解してもらった。


「な〜んだ。」

「な〜んだじゃね〜よ・・・」

「多分だけど梨華ちゃんも状況わかってないっぽいよ・・・
 ま、寝てたんだから仕方ないんだけど・・・
 よっちゃんがあゆみちゃんに話すとややこしくなりそうだから
 そこは美貴から話しといてあげるよ。」

「さんきゅ〜・・・」


朝、梨華ちゃんの様子がおかしかったのはそのせいか・・・

189 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:33

「でもさ〜」

「ん?」

「よっちゃんの気持ち的には何もなかったわけ?」

「え?」

「さっき話してくれた、過去の恋愛で泣いてるっぽい梨華ちゃん見てさぁ。」

「別に・・・」

「ふ〜ん・・・」

190 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:34

心配してるにきまってる。
でも、過去の恋愛で泣いている梨華ちゃんをどうしろって言うんだ。
好きでもない相手に慰められて、梨華ちゃんからしたら余計なお世話かもしれない。


休憩時間に美貴があゆみちゃんに状況を話してくれた。
あゆみちゃんは大笑いしてたらしい。
そして、今でも状況がつかめず悩んでいるであろう梨華ちゃんに
話しておくとも言っていたらしい。
仕事が終わったらろくに話もせず急いで家を出てしまった事を
梨華ちゃんに電話で謝っておこう・・・。

191 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:34

その日の仕事は、昨晩の梨華ちゃんの泣き顔が
ずっと頭の中にあって集中できなかった。
誰の事を思って泣いてるの?
って・・・私には関係ないか・・・


「・・・おーい!!」

「へ?」

「さっきから呼んでんだけど!!」

「ごめん!何?」

「いやいや、何?じゃなくて!
 いつまで同じところ掃除してんの?
 もう帰ろうよ・・・」

「え?あぁ・・・」


後片付けしてたんだった・・・
気付いたらもうジムを閉めて帰る時間で驚いた。


192 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:35

「そんな梨華ちゃんが気になります〜みたいな顔して仕事しないでくれる?」

「違うって・・・」

「今日よっちゃんが変なのは昨日のせいしかないじゃん・・・」

「気にならないとは言わないけど・・・」

「じゃ、何とかしてあげなよ。」

「それは私じゃないよ・・・」

「まったく・・・」

「何だよ」

「じゃ、美貴が何とかしてもいい?」


193 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:36

「は?」

「よっちゃんが何とも思っていないなら、
 美貴が梨華ちゃん狙っちゃうよ〜。」

「何の冗談?」

「マジでって言ったら?」

「え?
あぁ・・・
 いいんじゃない?
 美貴って女もいけるんだ?」

「恋愛ってそうゆうの気にしてするもんじゃなくね?」


私にどうしろって言うんだ。
美貴が梨華ちゃんの事を好きだと言うのであれば、
私がそれを止める理由なんてなくて・・・
友達の恋愛だから応援もしてあげたくて・・・


「そう。」


そっけなく返事をした。
でもちょっぴり胸が熱くなったのは何でだろう。

194 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:36

---------------

柴ちゃんから電話が来て昨日からの状況がわかったからと教えてくれた。
とんだ誤解だった・・・。

そうよね、柴ちゃんの気持ち知ってて私がそんな事するわけがないじゃない!

それよりか、私酔って覚えてないんだけど泣いて引き止めたって?
あぁ恥ずかしい・・・
確かに前にお付合いしていた人が夢に出てきた気がする。
もう半年以上も前の話で、最近はその夢も全然見なくなってたのに・・・
どうして?

195 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:37

そう、私は大恋愛していた。
そして半年ちょっと前に大失恋した。
相手は奥さんがいる人だった。
最初は奥さんがいるなんて知らなかった。
優しくてすごく大人な雰囲気で、私の話を笑顔でずっと聞いてくれる人だった。
大きく包み込んでくれる大人な男性。
何度か食事を重ねるうちにどんどん好きになってた。
気持ちを伝えると、実は結婚しているんだと話してくれた。
それに加えて「でも、梨華が大好きだ。」と・・・。

よく考えなくてもすごくズルイ話なんだよね。
柴ちゃんにもやめとけって言われたのに
頭ではわかってても心がついていかなくて・・・
ついに体の関係を持ちズルズルと付き合い始めてしまった。

196 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:37

1年半ぐらいの付き合いだった。
相手には子どもがいなくて作るつもりもないって言ってた。
そして、身の回りを整理して私と一緒になりたいとも言ってくれた。

半年前、奥さんに子どもができたから私との関係を終わりにしたい
と言われたとき、すごく裏切られた気持ちになった。
でも、大好きだったから恨む事もできなくて、
苦しめたくないから彼からの別れを素直に飲み込んだ。

197 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:38

どこかでこうなる事は自分でも予想してたはずなのに
現実にそうなると息もできないぐらい苦しくて辛かった。
何度も何度も同じ夢を見た。
彼に泣いて「行かないで・・・」って言ってるの。
いつも夢では彼は優しく頭を撫でてそっと去っていくのに
昨日は側に感じる事ができた。
それはあんな事があったから、
ひとみちゃんが優しく側にいてくれたからなんだろうな。

過去の辛い事を思い出し苦しくなったけど
ひとみちゃんの優しさを思うとなぜか心が温かくなって
今朝の寝顔を思い出すと胸がトクンと言った。

198 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:39

♪♪♪


あ、携帯鳴ってる。

ん?ひとみちゃんだ。
何だかちょっぴり緊張する・・・


「もしもし。」

『あ・・梨華ちゃん?』

「うん。お仕事終わり?」

『そう。朝シャワー借りたのにろくにお礼も言わず出てきちゃって・・・』

「昨日はほんっとごめん!!
 爆睡しちゃうなんてホントに迷惑だよね・・・
 こちらこそ送ってもらっちゃって・・本当にありがとね!!」

『いえいえ。
 昨日の話はちゃんと聞いたんだね!良かった・・・
 今朝のあゆみちゃんは誤解してたみたいだね。はははっ。』

「そうみたい。ふふっ
 こっちもビックリだったのに。ふふふっ」

『変に誤解させちゃったお詫びにあゆみちゃんにご飯お誘いしないとな〜』

「きっと楽しみに待ってると思うよ〜。

 そういえば・・・」

『ん?』

199 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:39

「昨晩はお恥ずかしいところをお見せしまして・・・」

『あぁ・・・』

「本当にごめんなさい。引き止めちゃって・・・記憶にないんだけどね。えへ。」

『記憶にないなら仕方ないよ。ははっ  でも・・・・・・』

「でも?」

『いや、何でもない。』

「え〜?」

『何か話して楽になることがあったらさ。』

「うん。」

『話ぐらい聞くし。』

「うん。」

『美貴も心配してたから、
 あいつ私より頼りになるし、相談とか乗るのうまいと思うよ。』

「ありがと。」

200 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:40

----------------
気になって梨華ちゃんに電話しちゃうぐらい自分も心配してるのに
とっさに言葉に出たのは美貴のこと。
心配しておきながら相談は別の人へなんて・・・
超かっこわり〜

でも、これでいいんだ。これで・・・

201 :好きな気持ちにわがままに :2009/12/24(木) 09:40


***************************************************


202 :坊ちゃん :2009/12/24(木) 09:41

本日の更新は以上です。
クリスマスイブなのに全然話が甘くない・・・


203 :名無飼育さん :2009/12/24(木) 16:02
待ってましたよん♪
これから更に複雑に絡み合うのかな…
次の更新までもうすでにワクワクです。
でも師走だしぼちぼち頑張ってください。
204 :坊ちゃん :2010/07/06(火) 17:10
> 203:名無飼育さん

師走も終わり、新年も終わり、新年度が始まって、夏になった頃に戻ってきてみたりしました(笑
ワクワクして下さってたのにすみません!
205 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:12

休み明けに柴ちゃんとジムに行った。
ダイエットプログラム実行中の私は柴ちゃんとは別メニュー。
ぼ〜っとサイクリングマシンをこいでいると美貴ちゃんがやってきた。

「もしかしてまだお酒残ってる?」

「へ?」

「冗談よ。はははっ
 でも、あの熟睡っぷりにはビックリだったわ〜」

「も〜、ほんとにゴメンね・・・

 ・・ひとみちゃんは?」

「気になる?」

「え?いや・・・
 すごく迷惑かけちゃったし・・・
 恥ずかしい姿も見せちゃって・・・」

「本人きっと迷惑だなんて思ってないから大丈夫だよ。
 あ、よっちゃん!」


ちょうどひとみちゃんがこちらに歩いて来るのが見えた。


トクンッ トクンッ


どうして?
私の心臓壊れちゃったかな?
ちょっと優しくされただけじゃない。

206 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:13

「梨華ちゃん、こんばんは。」

「こ・・こんばんは。」


簡単に挨拶すると柴ちゃんのところに行っちゃった。
何だろ・・・
この切ない感じ・・・


「ねぇ、梨華ちゃん?」

「ん?」

「付き合ってみない?」

「何に?」

「美貴と。」

「へ?」

「お試しでもいいから、美貴の彼女になってみない?」

「も〜冗談?」

「マジだよ。」


美貴ちゃんのぶっ飛んだ冗談かと思ったのに目は真剣。


「どうして?」

「好きだから。」

「・・・」

「じゃないとそんなこと言わないでしょ。」


み、美貴ちゃん?!

207 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:13

私は美貴ちゃんの事、恋愛対象で見たことない。
嫌いではないけど・・・お試しみたいな軽い感じで付き合ったら悪いじゃない。

あぁ・・ひとみちゃんは電話で美貴ちゃんにって言ってたな。
そうゆうことだったの?
照れ隠しなんかじゃなく、あなたも友達の恋を応援してる立場だった?
目を閉じるとそこには笑顔のひとみちゃんがあった。


「・・・

 ちょっと考えてもいい?」

「いいよ。」


考えたところで私はいったいどう返事をしたらいいんだろ。

帰り道、柴ちゃんが嬉しそうにひとみちゃんと2人きりで
ご飯に行くんだと話してくれた。
その時に思い切って思いを伝えるらしい。
友達として・・・
柴ちゃんの恋がうまくいけばいいなと思う。

その週は私はジムをお休みした。
美貴ちゃんからあの事が原因で来にくくなってたらゴメンって
メールが来たけど、仕事がバタバタしているからと返信しておいた。
行きにくいっていうのがもちろんあるんだけどね。

208 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:14

美貴が梨華ちゃんに告白した。
事後報告だったけど、美貴は思い立ったらすぐ行動。
まさかあんな宣言をした週明けに告白しただなんて知らなかった。
梨華ちゃんの返事は「考えさせて」だそうだ。

断らなかった・・・

考えるって事は可能性があるって事?
美貴は良いやつだから・・・きっとうまくいくだろう。
うまくいってほしい友達の恋なのに、複雑な気持ちになっている。


そして今日はあゆみちゃんから驚かされたお詫びとしてご飯に連れてってと誘われていた日。
誘いに乗ったということは、相手の気持ちにちゃんと向き合おうとしてるって事。
梨華ちゃんは美貴とそうなるわけだから・・・

209 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:14

「や〜っぱりよっすぃ〜が選ぶお店はオシャレ!!」

「そう?ここも友達に。」

「それって恋人じゃないよね?」

「だ〜か〜ら〜、そうゆう人いないって!!」

「「あはははっ」」

「じゃあさ、立候補してもいい?」

「ん?」

「私、よっすぃ〜の事、好き。
 もう気付いてるでしょ?」

「ん?」

「そうやってはぐらかされるのも想定内だから。ふふふっ
 今日はきちんと返事を聞くまで帰らないことにしてる。」

「え〜〜?」

210 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:20

「よっすぃ〜が私の事を好きじゃないのはわかってるの・・・」

「いや・・・」

「でも・・・

 今、好きな人がいないなら・・・

 いつか好きになってくれるかもでもいいから・・・

 お付合いしてもらえませんか?」

「・・・」

「突然ごめんね・・・」

「いや、

 いつまでも気付かないフリしてあやふやにしてちゃいけないって自分でもわかってるんだ。」

「うん・・」

「正直、あゆみちゃんの事を・・・その・・・

 恋愛感情で見た事がないとゆうか・・・」

「・・うん」

「でも、誰か付き合っている人がいるわけではないし、
 好きな人が・・・
 いるわけでも・・・

 だから・・

 それでもいいってあゆみちゃんが言うなら・・・
 まずはお互いをよく知り合う関係にとゆうか・・・」

211 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:20

「え?」

「ん?」

「これからそうなる事もないとは言い切れないって事よね?!」

「ん、そうなのかな・・・」

「うそ・・・やだ・・・ホント?」


その後歓喜あまってあゆみちゃんは泣き崩れてしまった。

でも・・・
あゆみちゃんと話している間、頭の中は梨華ちゃんでいっぱいだった。

212 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:20

柴ちゃんから泣きながら電話が来た。
告白したら前向きな返事をもらえたって・・・
まだ付き合うとかそうゆうんじゃないけど、
柴ちゃんはすごく嬉しかったと思う。
それに、ひとみちゃんもそうゆう風に柴ちゃんを見ているって事だよね。

柴ちゃんに「よかったね」と言いながらなぜか心に穴があいた気分になった。
溢れ出てきそうな自分でもわからない感情を閉じ込めるように
そのまま美貴ちゃんに電話をした。


「この前言ってくれた事だけど・・・

 よろしくお願いします・・・」


美貴ちゃんは優しくてすごく良い人だから。
これから好きになっていけるはず。

213 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:21

私と美貴ちゃんが交際をスタートさせて1ヶ月が経ったある日。
今日も柴ちゃんとジムで脂肪燃焼中。


「まさか梨華ちゃんがミキティとね〜♪」

「・・・」

「恋人ができるとダイエットもはかどるよね〜♪」

「・・・」

「な〜んでそんな浮かない顔してんのよ〜?」

「・・・

 実感がないの・・・」

「実感?」

「付き合ってる実感とゆうか・・・

 恋愛ってこうなのかな?って。」

「美貴ちゃんのこと好きじゃないって事?」

「違うの。

 優しいし、一緒にいて楽しいし、私の事大事にしてくれるし、

 好きなんだよ。
 これからきっと美貴ちゃんをもっと知ってもっと好きになれるのかもしれない。

 けど・・・

 心のどこかでそれでいいの?って思っちゃう自分もいるの。」

214 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:21

「迷ってるんだ?」

「わからない。
 
 自分の感情がわからなくなるの・・・」

「エッチは?」

「へ?」

「まだ?」

「ちょっと!!

 ・・・まだ・・・」

「肌を重ねて生まれる感情もあるんじゃない?」

「そんな・・・」

「一番気持ちが近くなれるような気しない?」

「そうかな・・・」

215 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:22

その夜、あの夢をまた見た。
置いていかれるの、大好きな人に・・・
私の頭を優しく撫でながらゆっくり去っていくモヤのかかったあの人の顔。
半年以上も前のことでしょ・・・
寂しくて離れたくなくて涙が止まらない。
段々と視界がハッキリとしてきて、
優しく微笑んで去っていくのは・・・


ひとみちゃん?!?!


「何でっっ!!」

思わず叫んで飛び起きた。
体中寝汗でビッショリ。


何で相手がひとみちゃんに・・・



それから毎日のように同じ夢を見た。
日に日にモヤのかかった人影はハッキリとひとみちゃんになっていく。

216 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:22

毎晩この夢を見るせいで寝不足。はぁ・・・。


「いしかわ〜」

「・・・」

「い〜し〜か〜わ〜!」


「へ?

 あっ・・はいっっ!!」


同じ秘書課の先輩である飯田さんに呼ばれたみたい。


「へ?じゃないわよ!
 ど〜した?なんか最近抜け殻のようになってない?」

「そ・・そうですか?」

「そうよ。
 小さなミスが多いわよ!!」

「すみません!!」

「そんなんじゃ、一緒に仕事してる仲間が不安になるわ。
 何かに悩んでるんだったら 
 解決できる問題は早く解決して
 できないものはスパッと諦めなさい!!
 仕事に影響するようじゃ社会人失格よ!!」

217 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:22

飯田さんに叱られた。
新入社員の頃のように叱られたので気分が落ち込んでしまった。
今日はジムで汗流してスッキリしようかな。

柴ちゃんを誘ったら残業だから行けそうにないと言われた。
今日は1人で集中!!!

218 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:23

ジムに行くと美貴ちゃんとひとみちゃんが入口近くに立っていて、美貴ちゃんが笑顔でこちらにやってきた。

「今日もおつかれ〜」

「うん。美貴ちゃんも。」

「しっかり汗流してさっぱりと1日終わろ!」

「そうだね。」

いつもの元気の良い美貴ちゃん。
きっとこんな凹んでいる時にこそ美貴ちゃんに甘えるべきなんだよね。
でも無理矢理笑顔を見せて頑張る私。
もっと素直になればいいのに・・・

219 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:24

家に帰っても何もやる気がおきず、お風呂に入って寝ようと思っても中々寝つけなかった。
明日は休みだし、コンビニにお酒でも買いに行こうかな。
日付が変わる少し前のコンビニへお買物。
お酒を選んでいると

「あれ?梨華ちゃん?」

「あ・・・

 ひとみちゃん・・・」

最近やたらと夢に登場するひとみちゃんが目の前にいるから緊張する。

「スッピンだ〜」

「やだ・・見ないでよ。」

「そう言うほどヤバくないじゃん?はは。」

「今帰り?」

「そ。今から寒いお家に帰ってコンビニご飯食べるの。さみし〜」

「そっか・・・柴ちゃんは?来てくれたりしないの?」

「だって、付き合ってるとかじゃないし・・・」

「進展ないんだ?」

「ないってわけじゃないけど、やっぱり何だろ・・・まだそうゆう関係には・・・」

「そうなの? 柴ちゃんは毎日楽しそうだよ〜」

「そっか。」

220 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:24

柴ちゃんの話をふったのは自分なのになぜかすごく淋しい気持ちになった。

甘い系のお酒を何本か選んでカゴに入れる。
ついでにおつまみのチーズも。
そしてお会計を済ませる。
隣りでひとみちゃんも遅い夜ご飯を買ってる。

2人で並んでコンビニを出た。

「こんな時間に1人で歩いてたら危ないからさ、送るよ。
 美貴が知ったら超心配すんじゃん。」

「大丈夫だよ。」

「ま、ご近所なんだから遠慮しないで。すぐそこだし。」

「ん・・ありがと。」


夜道を私のマンションに向かって歩いていく。
外灯が私とひとみちゃんと自転車の影を作る。
長くなったり短くなったりしながら。

221 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:25

「な〜んかさ、ジムの時から元気ない気がするんだけど気のせい?」

「え?」

「無理して笑顔で頑張ってる〜って感じ。美貴と何かあった?」

「・・・」

「違ったらごめん。」

「・・・」

「美貴と喧嘩でもした?」

「いや・・・」

「どした?」

「会社で・・・ちょっとね・・・」


ポタッ ポタポタッ

ちょうどマンションの前につくと、目から大量の涙が溢れてきた。
仕事でミス続きの自分への悔しさと、我慢していた自分に気付いてくれた
ひとみちゃんの優しさが嬉しくて次から次へと涙が出てきた。


222 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:25

「・・・うぐっ・・ごっ・・めん・・ね・・・」

「うん・・
 大丈夫。大丈夫だよ。」

ひとみちゃんは『大丈夫』を繰り返しながら頭をそっと撫でてくれた。
撫でられれば撫でられるほど涙は止まらなくて、
そんな私を包み込むようにひとみちゃんがそっと抱きしめてくれた。

何でこんなに落ち着くんだろ。
すごく心地よくて、さっきまで次から次へと流れていた涙がすーっと引いて穏やかな気分になった。
ひとみちゃんの心臓の鼓動が直接私に伝わってきてドキドキする。
ちょっと鼓動の早いひとみちゃんの心臓。
こんな温かくて優しい感覚は初めて。

しばらくするとひとみちゃんが私から離れた。
一気に淋しい気持ちになる。

223 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:25

「落ち着いた?」

「うん・・・」

「美貴呼ぼうか?」

「大丈夫。」

「そっか。」


2人の間にしばらく沈黙が流れる。


「落ち込んでた理由とか少し話す?」

「・・・」

「あ、言いたくなかったらかまわないから!」

「もう遅いし。ひとみちゃん家に帰らなきゃ。」

「私は全然かまわないよ。
 話して落ち着くならいつでも。

 って、それは美貴の役目か・・」


ひとみちゃんはいつでも優しい。
優しすぎるから・・・


「そんなことしたら・・・」

「ん?」

「大丈夫!もう大丈夫だから!早く帰って休んで!!」

224 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:26

気付いてしまった。
きっともう随分前からそうなんだけど気付かないフリしてたんだと思う。

だけど、確信してしまった。


私、ひとみちゃんを好きになってるって。
あの腕に包まれて、離れたくないって思ってしまった自分がいた。


マンションのエントランスに入ると
美貴ちゃんがエレベーターの横の壁にもたれかかって立っていた。


「最初っから勝ち目ないのはわかってたんだけどね〜。ははっ」


部屋に入り、少しお話をした。

225 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:26

「よっちゃんさ、昔っからすごくもてるんだよ。」

「そうなんだ。」

「そのくせ恋愛には鈍感で、色んな可愛い子が必死で気持ち伝えてるのに全然気付かないの。

 でもね・・・

 ある日、よっちゃんが振り向いた女性がいたの。」

「・・・」

「同じ大学の2つ年上の先輩で、笑顔にいっぱい幸せが詰め込まれたような優しい先輩だったよ。
 女性との恋愛に興味がなかった美貴でもくらっとしちゃうぐらい素敵な女性だった。

 お互いに自然と惹かれあって、回りが羨ましがるぐらいお似合いで
 こうゆう人たちがずーっとずーっと一緒に生きていくんだろうなって思った。

 でも運命って残酷なんだよ。

 ある日突然、よっちゃんの大切な人はこの世からいなくなった。」

「え?」

226 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:27

「もう4年経つかな。
 交通事故でね・・・

 雨が降る日に駅から歩いてよっちゃんちに向ってた彼女は
 ちょっとわき見をした車に・・・

 よっちゃん、酷く自分を責めてさ、どうして駅まで迎えに行かなかったんだろとか、
 自分が彼女の家に行く事にしてたらとか、
 仕方なかったとしか言えない事を全部自分のせいにして壊れちゃいそうだったよ。

 美貴さ、よっちゃんが消えちゃうんじゃないかと思って
 毎日しつこいぐらいによっちゃんに付きまとって一緒にいるようにした。
 苦しい時も悲しい時も辛い時も楽しい時も一緒に過ごした親友だからさ、
 よっちゃんいなくなったら今度は美貴がダメになっちゃうだろうし。ははっ。

 それからね、時が忘れさせてくれる事もあって、
 2年も経てばちゃんと過去として受け入れて前に進めるようになったの。 

227 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:27

 誰とも恋愛しようとしないけどね。
 言い寄られても突き放す事もしないし、深く関係を持とうともしない。

 いつかね、そんな態度が相手を苦しめる事もあるんだよって説教した事があるの。
 
 そしたら・・・
 そうやって特別に愛情を注ぐ人間が突然いなくなる事が怖いって
 だからちょっといいなって思う人が現れても深入りはしないんだって。

 何かさ、見てると美貴が苦しくなるんだよね・・・

 でもさ、 
 長く一緒にいるじゃん? よっちゃん見てると雰囲気でわかるの。
 あ、出会っちゃったなって。」

「出会っちゃった?」

228 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:28

「深入りしないようにしてても本能が求めちゃう大恋愛ってやつ?」

「大恋愛・・・」

「そ。あの人以来に出会ってしまったんじゃないかなって。

 梨華ちゃんといるよっちゃん、超切ない顔してる。」

「私?」

「な〜んか、2人って鈍感だよね。」

「鈍感ってひどい・・・」

「ちなみにあゆみも気付いてたから。」

「え?柴ちゃんが?!」

「今頃、帰ってきたよっちゃんにあれこれ説教して背中押してんじゃないかな〜」

「そんな・・・」

「意外にあゆみはスッキリした顔してたけどね。

 惹かれ合うものが一緒にならないのは理不尽だ!とか言ってた。
 頑固じゃん?曲がった事嫌いで気持ちはストレートに出すし。」

「そうだね。

でも・・・私・・・」

「ほら〜 行っといで!!
 きっとチャリぶっ飛ばして来てるからさ。ふふっ」

229 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:28

走ってマンションを飛び出ると息を切らして自転車をこいでやって来るひとみちゃんが見えた。
ホントにぶっ飛ばして来てる。


「ハァハァハァ・・・

 梨華・・ちゃん! ハァハァハァ・・・」

「ひとみちゃん・・・」


息を整えているひとみちゃんにそっと近づき、体を預けると
ひとみちゃんもそっと背中に腕を回してくれた。

すごく早い鼓動。

230 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:28

「ごめん。」

「どうして謝るの?」

「親友の彼女好きになっちゃった・・・」

「そっか・・・

 実は私も親友の好きな人を好きになっちゃって・・・」

「ふっ」


耳元でひとみちゃんが笑った。

231 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:29

「柴ちゃんってあんなに怖かったっけ?」

「うん、昔から曲がった事が嫌いだからね。
 何か言われたの?」

「好きな気持ちに気付いてるならもっとわがままになれって。ふふっ
 今を生きてる人をもっともっと大事にすればいいじゃないの!!
 って怒鳴られたよ。」

「へ〜。柴ちゃんらしい。ふふふっ」

「何かさ・・・」

「ん?」

「自分の気持ち認めちゃったらさ。」

「うん。」

「すっげ〜好き。」

「そっか。」

「ちぇっ〜なんだよ〜!そっちはどうなんだよ!」

「ん?」


少し体を離してひとみちゃんの瞳を見つめる。
吸い込まれそうなほど大きくてキラキラしてる。


「だ〜いすきだよ♪」


そのまま首に手を回してひとみちゃんにキス。
2人の恋が始まった。



fin

232 :好きな気持ちにわがままに :2010/07/06(火) 17:29


***********************************************


233 :坊ちゃん :2010/07/06(火) 17:33

久しぶりの更新で完結させてしまいました!!
ありがとうございました。

234 :名無飼育さん :2010/07/08(木) 01:01
完結お疲れ様でした。
やっぱり二人は惹かれあう運命が似合いますね〜
素敵な親友達もステキでした。
235 :名無飼育さん :2010/07/11(日) 01:11
うぉーーー更新来てる!!!
完結おつかれさまでした。
正直少し諦めていたのですがこうして完結してくれて嬉しい限りです。
展開もおもしろくサクサくっと読めて素敵なお話でした。
完結してくれて嬉しいけど寂しい…とにもかくにもありがとうございました。
236 :名無飼育さん :2010/07/12(月) 11:09
> 234 名無し飼育さん

感想ありがとうございます!
そうなんです。
惹かれあう運命じゃないと落ち着かないんです(笑


> 235 名無し飼育さん

お待たせしました!
ちょっと長い忙しい時期に突入してまして、要約更新しました・・・。
無理矢理完結させた感じですが(笑
また時間ができた時に新作書けたらなと思っています。

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