■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50

-BQ-

1 :みら :2009/10/18(日) 10:34
こちらで新しく短編集を始めようと思います。
リクエスト形式で、BQオンリー。
詳しくは前スレの草板you are my friendを参照に。

では、まずリクのあったあいかんを。
104 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:37


「っ…もも!!」


桃子が飛び退くより先に1、雅がソファから起き上がった。
露になったうなじをおさえて、過剰なほどの反応を示した雅に桃子は目を丸くする。
ほんの悪戯だ。こんなことはいつも繰り返しているし、雅に怒られるほどのことをしたつもりはない。
しかし、怒られていることに反抗するよりも、桃子が見てしまったものをどう取り消そうかが問題だった。

短くボブに切りそろえられた雅の髪がはらりと揺れて、うなじの少し下側に見えたもの。
雅はそこをおさえて、真っ赤な顔で桃子を睨んでいた。

まずいことをした。桃子は直感的にそう思った。



「や、うん。ごめんごめん、みや、なかなか起きないからさ」
「……見た?」
「え?」
「今の、見た?」


雅は確認するように桃子に詰め寄る。
寝ぼけていたのが嘘のようにはっきりとした物言いに、桃子は後ずさりして視線を泳がせる。

105 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:53

ライブで出来た痣のはずがない。
そもそも、首の後に痣を作るようなパフォーマンスなど一切行っていない。
それは紛れもなく、誰かが意図的に残したものだと分かる。雅のうなじに、誰かが痕を残した。

楽屋は静まり返っていた。相当疲れていたのか、雅の目は少し充血している。
それとも、今桃子がしたことによって知られてしまったことを恥ずかしく思っているのかもしれない。
沈黙は長かった。肩を掴む雅の手を優しく振りはらって、桃子が咳払いをする。


「……見たよ」


予想通りの返事に、雅は首の後ろを手のひらでなでつける。
誰がそこに痕をつけたのか。聞くまでもなく、桃子には分かることだった。


「もも以外に見つかってたら、どうする気だったの?」
「…しらないよ、そんなの」
「もー、面倒なことになったら怒られるのももなんだからねっ」
「分かってる」
「分かってないよ、みや」

桃子はそう言って握り締めていたタオルを丸め、雅に投げつけた。
本気で投げたわけではない。なのに、雅は顔をしかめて桃子を睨んでいた。
106 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:54

「…ももには、迷惑かけないから」

痛々しいほどに残る痕は、愛理との関係を主張しているものだった。
見間違いではなかった。けれど、これ以上の言い合いは今後の仕事にも支障をきたすかもしれない。
そう思った桃子は、喉元まで出かかった言葉をごくんと飲み込みカバンを掴む。


「そう思うなら、ソレ、どうにかしなよ。明日までに」


雅にぴしゃりとそう言いのけて、楽屋を出た。
時間が経てば自然と消えてしまうもの。だからこそ、放っておけない事態なのだと桃子は思う。
雅は分かっていない。それがメンバー以外の誰かに見られて、何か大事にされては困るのだ。
それに、近頃の雅はどこかおかしい。
いくらなんでも、あんなに無防備でいては桃子以外に見つけられてもおかしくはなかったはずだ。

ほどほどにしてほしいと、桃子は思う。
雅はなんでも甘く考えている。仕事のことも、愛理とのことも。

107 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:55

** ***


「もしもし、愛理?」

見られた相手が幸いにも桃子でよかったと雅は思う。
いや、良いことではない。厄介なことになったという事実に変わりはなかった。
けれど、口止めしなくとも、桃子がこのことを誰かに教えることはない。そう確信していた。
無事に全ての仕事を終えた後、部屋に鍵をかけて、愛理の番号を呼び出す。

「みや?どうしたの、こんな時間に」
「ももに、見られた」
「…何を?」
「愛理、昨日つけたでしょ。首のうしろ」

電話口の愛理は、相変わらずとぼけた調子でふにゃふにゃと笑っている。
もとはといえば、ことの発端は全て愛理のせいなのだ。
つい強い口調になってしまったが、桃子に見られたことでただごとではなくなってしまった
のだから、キスマークをつけた張本人を責めずにはいられない。

108 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:56


「痕つけちゃダメって、言ったじゃん」
「でも、みや気付かなかったじゃん」
「…あのねぇ」
「あんなところにつけたのに、よく気付いたね、もも」

くすくすと電話の向こうで笑う愛理に、雅はがっくりと肩を落としてベッドの上に倒れた。
愛理に何を言っても無駄だ。仕事は真面目にこなすくせに、プライベートではいつもこうなのだ。
隙だらけに見えても抜け目がなく、掴みどころのない性格をしている。

「笑ってる場合じゃないよ…明日になったら、消えてるといいけど」
「ダメ。そんなの」
「はあ?」
「あたしのものだって、証拠じゃん。みやはあたしのだもん。そうでしょ?」

愛理は笑うのを止めて、雅に尋ねる。
それは甘えるような、耳に残るくすぐったい声だった。


109 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:56


「……だからって、こんなの、困る」


愛理にそう言われることは、嬉しい。
けれど単純に喜んでいられる場合ではない。愛理の可愛い言い方に、何故か腰が低くなる。

「とにかく、もうだめだからね」
「…はーい」
「怒られるのはうちなんだからっ」

どこかで聞いた台詞だ。電話を切ったあとも、うなじの痕が気になって首の後ろをなでさする。
自分ではどうなっているか分からないから、余計に気になってしまう。
明日になったら、消えているかもしれない。そんな確信のない期待と共に、雅はベッドにもぐりこんで静かに目を閉じた。


110 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:57

** ***



愛理は雅のさらさらとした髪を解いて、うなじに触れる。
桃子は撮影中で、こちらの様子に気付いていないようだった。


「あちゃー、まだ残ってるねえ」
「誰のせいだと思ってんの!」
「…分かってるよぅ。でも、そんなに怒らなくたって」
「怒りたくもなるよ……ももとは気まずくなるし、うちが怒られるし」
「そんなにももに見られたのがまずかったの?」
「ももじゃなくても、まずいよ。…あーもう、この話止めっ」


雅は思ったより怒っていて、困惑しているようだった。雅の髪を撫でていた手を振り払われて、愛理はしかたなくその手を膝に置いた。
雅にしてしまったことは、もう訂正できない。痕が消えるまで、待つしかない。
確かに以前雅に同じことをして、怒られたことがある。その時はうなじではなく、鎖骨に赤々と印を残してしまったことで、それはもうこっぴどく怒られた。

111 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:58

「…ももに、変に思われるじゃん」

ぴくり、と愛理の眉がわずかに反応する。
さっきから雅は桃子のことばかり気にしている。確かに、リーダーである桃子に見つかったことはまずいことだ。それは愛理も十分分かっている。
けれど、雅に痕をつけたのは愛理だ。雅は自分のものだということを分からせるために、痕を残した。


「いいじゃん。ももに、どう思われたって」


だから、見えないところに痕をつけた。
それを目ざとく見つけた桃子に対して、言いようのない感情が生まれる。
愛理は雅の手をとって、自身の膝に置く。冷えた雅の手が膝小僧をなぞり、こそばゆい。


「そんなにももが気になるの?」
「…そうじゃなくて。愛理、もういいから」
「よくない」

苛立ちに似た感情は、嫉妬に近かった。
112 :Proof of love :2010/02/04(木) 18:59


「ちょっ、愛理、どこ行くの!」
「トイレ。行くから、ついてきて」


愛理は雅の腕を掴んで、ずんずんと廊下を歩く。桃子の撮影が終わるまで、時間はたっぷりあった。
意地になってはいけないと分かっている。桃子のことでいちいち口を挟んでは、雅を困らせる。
けれど止まれなかった。雅の怒ったような顔を見つめて、トイレの個室へ押し込む。
もちろん愛理も一緒に入った。驚いた顔をする雅に抱きついて、壁に背中を押し付けた。


こんなにも自分が嫉妬深いとは思わなかった。雅を好きだと自覚しても、しばらくはその感情に気がつくことができなかったのに、桃子を含めて一緒に仕事をしていると嫌でもその感情に悩まされる。
雅は自分のものだと、周りに主張したくなる。けれど、そんなことは許されない。
雅のうなじを指でなぞり、がぶりと噛みつく。ひゃっ、と声を上げた雅に構わず、歯を立てた。
113 :Proof of love :2010/02/04(木) 19:00

「ちょ、あいりっ」
「痛くしてないよ」
「そうじゃなくてっ…もう、そういうの、だめだって!」
「みやに触っちゃダメなの?」
「そうじゃなくて」
「みやに触っていいの、あたしだけだよ」

桃子が何をしたわけでもないのに、焦る気持ちは止まらない。雅が自分のことではなく桃子のことばかり考えているのではないかと、疑ってしまう。
とどまることを知らないこの気持ちに拍車がかかって、独占欲が胸いっぱいに広がっていく。
生地の薄い衣装は雅の体温を直に伝えて、その素肌に触れたくなる。
シャツの裾を引っ張って腰に手のひらを押し付けると、腰に回っていた雅の手が愛理の肩を掴んだ。

114 :Proof of love :2010/02/04(木) 19:00

「だめ、絶対ダメ!」
「なんで?ここ、人あんまり来ないよ?」
「見られたらどうすんの」
「聞かれることはあっても、見られることなんてないよ。みやが静かにしてれば、ばれない」
「…っどういう意味!」
「ほんとのことだもん」

愛理がそう言うと、強張っていた体から力が少しづつ抜けていく。
へなへなと倒れこみそうな雅の体を支えながら、唇を重ねる。雅が身を引いて逃げ出そうとするが、愛理の力は思っていたより強い。振り払おうとする腕も、敵わなかった。

「好き、みや」

直球すぎる愛理の愛情表現に戸惑う暇もなく、重なった唇から湿った感触が伝わる。
小さな舌が口内に侵入すると、抵抗していたはずの体がくたりと力尽きて愛理のされるがままになる。何度も重なる唇と、止まらない愛理の囁く声に全身がぞくぞくとする。
下から覗き込んでくる愛理は上目遣い気味に雅を見上げていて、愛理の華奢な体を振り払うことは出来なかった。
115 :Proof of love :2010/02/04(木) 19:01


「ん、あっ…は、あ」
「痕、つけないから。気持ちよくしてあげるね、みや」


愛理の熱い舌が喉元を這い、ショートパンツを無理矢理下にずらされる。
確かに桃子が戻ってくるまでにはたっぷり時間があっても、雅には全く余裕がない。
自分が雅を追い詰めている。そう思うだけで、愛理の中のなにかが満たされていった。
濡れ切った下着の中に手を入れると、すぐに雅が声を上げる。雅の肩に額を埋めて、愛理は
おそるおそる指を動かす。
あてがった二本の指は簡単に雅の中に埋まり、水音を立てた。

「ん、んっ…ね、あ、いりっ」
「もうイきそう?」
「う、ん……声、出ちゃ…あ」
「みや、こっち見て。あたしの目見て、イって」

誰にも染まらせたくない。雅には、自分だけを見て欲しい。
雅は言われた通りに愛理の首に腕を伸ばし、愛理の目を見る。唇を寄せると、迷わず愛理が舌を伸ばしてキスをした。
指を引き抜いて濡れた突起に指を力強く押し当てると、愛理はびくんと揺れた雅の体を抱いてもう一度「好き」と囁いた。

116 :Proof of love :2010/02/04(木) 19:02


** ***


「愛理さ、もものこと嫌いなの?」


じゃばじゃばと洗面台で手を洗う愛理に、雅が乱れた呼吸で尋ねた。
雅は乱れた髪を直しながら、横目で愛理を見る。怒ったような顔がこちらを向いた。


「そんなわけ、ない」
「…じゃあ、なんで怒ってたの」
「……だって、みや、もものことばっか」
「そんなことないよ」
「あるの!」

強い口調でそう言われて、雅は持っていたタオルを愛理に引ったくられる。

117 :Proof :2010/02/04(木) 19:03

「……みやは、あたしのだもん」

拗ねた愛理に、体中がかゆくなるような甘い声でそう言われてしまった。
当たり前だ。他人はもちろんのこと、桃子に体を触られるなんて後免こうむる。

「…だからって、キスマークなんかつけちゃだめだよ。分かってる?」
「分かってる。もう、しない」
「ホントぉ?」
「ホント。みやが浮気しそうになったら、つけるかもだけど」
「はぁっ?」

勘弁してくれと顔を歪めると、愛理が八重歯を見せて笑った。相変わらず可愛いその笑顔に頬が緩んでしまうが、今の言葉はあながち冗談には聞こえない。
にこにこしながら鏡に向かってピースをする愛理の背中と、鏡越しに映る愛理の笑顔に、雅はがっくりとうなだれる。

…かんべん、してよ。
そう思いながらも、飛びついてくる愛しい塊を抱きしめて、桃子の待つ撮影場所へ急いだ。


118 :Proof of love :2010/02/04(木) 19:04

end
119 :みら :2010/02/04(木) 19:08
今年最初の更新はリクエストをいただいていたみやあいり(裏)でした〜。
これまた微妙な展開になってすみませんorz
桃子を出した意味があんまりなかった気もします。反省。そしてタイトルミスも重ねてお詫びします。
不完全燃焼すぎるので、いつかまた再挑戦したいと思いますww
愛理攻めだとなんか難しいな…


>>101
愛理は愛されてます。ももみやから絶大な愛をもらって成長しています(違
今年は何の革命も起きないといい…な…
コメントありがとうございます!励みになりますー。
120 :みら :2010/02/04(木) 19:10
あ、今回裏なのでsageでおねがいしますー。
次回はツンデレ雅ちゃんw しばしお待ちを!
121 :名無飼育さん :2010/02/07(日) 21:45
強気攻めの愛理初めて見たかも!
これは新鮮でおいしくいただきましたw
再挑戦は、へタレ攻めのみやびちゃんで是非w
喜んで受けになる愛理を楽しみにしてますw
122 :みら :2010/02/08(月) 20:14
えー、自己満足短編ということでちょっとアレなお話をうpります。
リクエストのももみやより先にこっちに手をつけたことをお許しください。
ブログでやれよ!って話なんですが、裏っぽいのはここで消化していきたいと思うので。
123 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:15

チョコレートより甘いもの、なーんだ?
124 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:16





「舞美ちゃん、食べる?」
「……た、べる」
「…無理しなくていいよ?」

ぺたり、と溶けたチョコレートが指先につく。舞美はそれを見て、悩ましげに眉間に皺を寄せた。
バレンタインには好きな人にチョコレートをあげる。よくわからない風習だと愛理は思う。
それに倣って愛理もチョコレートを作った。けれど、結局のところ舞美はそれを口にする事ができない。

舞美はチョコレートが食べられない。
それを知っていたら、クッキーやタルトなど、舞美の好きなものを作ってあげたのに。
付き合っていても、全てを知り得ることは難しい。逆に、申し訳ないことをしてしまった。
食べられないものをあげても仕方が無い。喜んでくれるのは有難いことだったが、食べて
もらえないことが少し悲しくもあった。

125 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:16


「ごめんね、愛理」

申し訳なさそうに、叱られた犬のような表情をして、舞美が呟く。
そんな舞美が可愛くて、愛理は笑って首を横に振った。

「そのかわり、さ」

愛理は解いたラッピングのリボンを元通りにしながら、舞美の声のままに顔を上げる。
にこにこと笑う舞美がすとんと腰を下ろして、愛理の肩に顎を乗せる。
いつもより近い距離にいる舞美が、なんだか別人のように感じられた。
話す時に顔を近付ける癖がある。そういう自分の癖とは、何かが違う舞美の行為。
頬に押し付けられた唇の感触に、熱くなった顔を覆いたくなる。
けれどその手は舞美に解かれてしまって、ぎゅっとあたたかい手のひらが愛理の頬を包んだ。


「愛理、ちょーだい?」


触れてくる指先に、声に。ただ飲まれてしまいたいと思う。


126 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:17


「愛理、チョコの味する」
「…やだ?」
「ううん。これなら、平気」

思ったより上手く作れたせいで、つまみ食いが多くなった。
唇の端についた甘い欠片をぺろりと舐めて、目を細める舞美の顔を見上げてまた頬が熱くなる。
すぐにおりてくる唇が、おそるおそるかたく閉じていた愛理の唇をこじあけてくる。
襟首をぎゅっと掴むと、すぐに唇が離れて舞美の優しい手のひらが頬を撫でた。

舞美のしたいことを叶えてあげたいと思うし、期待に応えたいと思う。
けれど、段々深くなっていくキスに小さく声を上げて、舞美に合わせてただ舌を伸ばすことしか出来ない。
127 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:18

ちゅ、と音をたてて喉元に顔を埋める舞美の肩につかまって、天井を見上げた。
いつもと変わらない、何の変哲もない白色の天井が歪んで色あせて見える。
舌が這うたび、視覚も聴覚も舞美のほしいままにされてしまっているような気がする。
なにをすれば舞美が喜んでくれるのか分からないけれど、今はこのままされるがままになっていたほうが良いのかもしれない。
シャツの裾から入ってきた手が下着を脱がそうとする。咄嗟に舞美の肩をぐっと強く押しのけると、素肌に触れていた舞美の手が離れた。

「……触っちゃダメ?」

ふるふると首を横に振る。けれど、舞美の表情に浮かぶ不安の色は消えない。
拒む理由などない。
もっと触れて欲しいと思うし、自分と同じように舞美にもどきどきして欲しいと思う。

どうしていいか分からないのは、自分だけじゃない。

128 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:18


「…もっと、して」


ぎゅっと抱きしめた体から、あたたかい何かが注ぎ込まれる。
舞美にしがみつくようにして、ごそごそとシーツの中で舞美の手の動きに応える。
おなかの上にキスを落とされて、露になった肌が外気に触れて少し寒い。
すぐに肌を撫でてくる手のひらで体は熱くなるけれど、心臓の音を聞かれてしまうのではないかと
思うほど舞美を近くに感じる。
ぎこちない手つきでも、こそばゆい感覚と気持ちよさが混ざり合って息の上がったからだが震える。

「愛理、濡れてる」
「…だ、って」
「ね、気持ち良いの?」

嬉しそうに微笑む舞美に、表情を歪めて小さく頷いた。
129 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:23
自分でもいやというほど感じていた違和感。指先がそこをなぞり、その水音に耳を塞ぎたくなる。
ベッドの下にするりと落ちた下着を見送って、やけにすうすうとした下半身に意識が集中する。
それが何も身に着けていないせいだと今更気が付く。太ももを這う手と唇を舐める舌を受け入れて、冷たいシーツをぎゅっと握り締めた。
疼く下半身を刺激する舞美の指が少しでも奥へ沈むと、意識と関係なく声が漏れ出す。
濡れた突起を探りながら、指が入り口のあたりを行き来する。舌が胸の上をなぞり、シーツの上で体をくねらせる。

どうしたらいいか、分からなくなる。追い詰められて、逃げ場がなくなる。
逃げたいわけではない。もっと、触れて欲しいと思う。



130 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:24

131 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/08(月) 20:24

从・ゥ・从<ガーッと続くよ
132 :みら :2010/02/08(月) 20:27
ももみやを期待されていた方、スミマセン。
今週中に続きうpしちゃいたいと思います。
ちょっと早いバレンタインのプレゼントということで(違

>>121
愛理攻めは書いてて私も新鮮でした。どうしてやろうかと思いましたがw
へたれみやびちゃんの挽回劇ですね、了解しましたwww

133 :名無飼育さん :2010/02/12(金) 00:49
自分の中で遅いやじうめブームがきてしまったので、やじうめが読みたいです!!
134 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/26(金) 14:38


* **


「ん、ああっ、はぁ…ぁ」
「愛理、痛いの?」
「ち、が…ん、へーき」

心配げに顔を覗き込んでくる舞美から目を逸らして、手の中に握り締められたシーツに
さらにきつく力を込める。
きっと痛みもそのうち消える。だから拒めなかった。それよりも、もっと先を知りたい。
ずくんと奥に響く鈍い痛みが断続的に続いて、後から腰の砕けるような快感が押し寄せる。
突起を撫でる指先を掴んで声を押し殺すが、舞美がそれを許さない。
触れてほしいのに、思うままにいかない。恥ずかしさと痛みから、舞美の顔を見ることができなかった。
濡れた指が太腿を張って、すぐにまた水音を立てる。厭らしく舞美を求めている自分をより恥ずかしく思う。

135 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/26(金) 14:39



「見な…いで、おねがい」
「なんで?かわいいのに」
「そ、んなこと…っ」
「かわいいよ、愛理。もっと声、聞きたい」

こんな愛理、あたししか知らないでしょ?

そう言って愛理の脚をぐいと開かせ、舞美が指を滑らせる。
細く長いその指が入り込むたびに、中が強張って指を外へ押し出そうとする。
体を屈めた舞美の背中が見えなくなったと思うと、下半身にぬるりとした感触が走る。
言いようのない感覚に腰を引くと、舞美の舌が愛理の突起を強く撫でた。
136 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/26(金) 14:39


「だっ…め、ねえっ、舞美ちゃっ…あっ」
「いーから、じっとしてて。ダイジョウブだから」
「だいじょぶじゃ、ないよぉっ…」

ぴくぴくと痙攣するように跳ねる腰を押さえつけて、逃げられなくなる。
指でなぞられるのとも違う、例えようのない生ぬるい舌の感触は嫌いではない。
むしろ、もっと欲しいと思えた。けれど意識を手放してしまいそうで、怖くなる。
時折突起を強く舐めあげられて、舞美の頭を掴んで押しやるけれど退いてはくれない。
遠のいていきそうな意識の中で、舌の代わりに押し当てられた指の動きがさらに愛理をゆさぶる。

「ね、もぉ…あっ、あっ」

びりびりとしびれるような感覚が体中を走って、くたりと人形のように手足が動かなくなる。
顔を上げると、舞美に汗でびっしょりの体を抱きしめられた。


137 :ハッピーハッピー・バレンタイン :2010/02/26(金) 14:39


今日だけじゃなくて、この先もずっと。
ずっと、愛理と一緒にいられたらいいな。
意地悪くそう囁く舞美の腕に頬を擦り付けて、愛理は微かに香るチョコレートの香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

138 :みら :2010/02/26(金) 14:40

バレンタイン?いつの話?
ごめんなさいorz
139 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:41



スキだって言っちゃえばいいのに
ももだって、みーやんのこと――


140 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:41

『好きからはじまる恋のうた』
141 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:42



曲がり角で桃子と別れてから、交差点を過ぎた頃になってようやく息が落ち着いてきた。
冗談ならいつものように怒ったふりをして、最後には笑い合いながら済ませることが出来たのに。
あんなに真剣な顔をした桃子を見たのは、これが初めてだった。
雅は額に浮かぶ汗を手の甲で拭って、ようやく駅に到着した電車に飛び乗る。
真冬だというのに一人で汗を大量にかいていること事態恥ずかしいことだったが、今はそれどころ
ではない。

明日から、桃子にどんな顔をして会えば良いのか。
胸に秘めていた思いを言い当てられて、その上桃子を置いて一人で駅まで走ってきたことを後悔する。
桃子を好きだということ。それは知られてはいけないことだと、無意識のうちにそう思っていた。
帰り道、桃子にもらったホッカイロをぎゅっと握る。汗ばんだ手のひらにはりつくそれは、思った以上に熱を持っていた。


142 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:42

** ***


どうして桃子なのか。その答えを見つけるために、どれだけ時間をかけたことだろう。
結局答えは見つからないまま、気付けば桃子と過ごす時間は次第に増えていき、居心地の良い関係を保ってきたつもりだった。
けれどそれは予想以上に壊れやすく、脆くてはかない関係だったのだと雅は思う。
雅はそうならないように注意していたのに、それを壊しにかかってきたのは桃子の方だった。

「ねえっ、みーやん」

痺れを切らした桃子が雅の後を追いかけてきた。
今日も桃子に一緒に帰ろうと誘われて、全力で廊下を駆け抜けて逃げてきたところだったのに。
がしりとカバンを掴まれて、駆け出した脚からがくんと力が抜ける。

143 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:43


「なんで逃げんの」
「…別に逃げてないし。急いでるから、ごめん」
「昨日は?昨日も急いでたから、もものこと置いて帰ったの?」
「それは……ごめん」
「ごめんじゃ分かんないよ」

納得できないといった顔で桃子が雅を見上げる。そして、いつもの様に雅が桃子を見下ろす。
小さな体をしているくせに、口にするのは雅を戸惑わせる言葉ばかりだ。
カバンから手を離した桃子の手がぶらりと揺れて、今度は雅の手を掴む。
思わず体ごと引っ込めると、桃子がむっとした顔で雅を見た。
144 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:44

「……みーやん、分かりやすすぎ」
「なっ…わ、分かってるじゃん!」
「ねえ、ももの勘違いなの?」
「なにが」
「…みーやんは、もものこと好きなんだとばっかり思ってたけど。それって、ももが自惚れてるだけ?」

いつになく弱弱しい声で桃子が尋ねる。そのくせ、言っていることはとても自分勝手だ。
汗ばんで冷えた手。緊張すると、いつも手が冷たくなってしまう。
桃子と帰るときは夏だろうが冬だろうが四六時中そうなってしまうから、いつも桃子の持っていた
ホッカイロを無理矢理ポケットに入れられる。いらない、と言っても、桃子は毎日ホッカイロをくれた。
その冷えた手をぎゅっと握られて、雅は桃子から顔を逸らす。

145 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:45

自惚れていたのは、こっちのほうだ。
桃子の学年の誰より、桃子と時間を過ごしていたのは雅だ。
学年が違っているのに、桃子は雅に会いに来て、一緒に帰ろうと誘ってくれる。
入学式早々声をかけてきたこの小さな先輩に心を奪われたなど、口が裂けても言いたくはなかった。

「……好きって言ったら、ももはどうするの」

今更逃げる手は残されていない。ぼそりとそう呟くと、桃子がふうと息をつく。

「そしたら、ももがみーやんのものになってあげる」
「はぁっ?なんでそう上からなのっ」
「だってもものほうが年上だもん」
「そんなの今更関係ないじゃん。普通逆でしょ、普通」
「ってことは、みーやん…もものものになってくれるの?」

しまった、と思ったころにはもう遅かった。
桃子のにやついた顔を見下ろして、雅の頬が赤く染まっていく。
146 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:45

どうして桃子なんだろう。理想と現実はまるで逆で、驚くほどに自分の趣味の悪さを思い知らされる。
わがままで自分勝手で、他人の心に土足でずかずかと上がりこむような人を好きになるなど雅にとって起こりうるはずのない、事実だった。

「だいたい、ももはどうなの、ももは!」
「え?好きだよ。ももはみーやんがだーいすきだよ?」
「……なんでそんなにさらっと言えるかなぁ」
「みーやんが素直じゃない分だけ、ももは素直でいようと思って。そのほうがバランス良くない?」
「良くない」
「じゃあ、言ってよ。みやの口から、ちゃんと聞きたいな」

少しでも変わることが出来れば、きっともっと桃子を好きになって、収集がつかなくなってしまうのではないかと思う。
それは困るから、口にはしたくないし自分のプライドが許さない。
けれど、桃子がこの関係を変えたいと望むなら。この先も、二人でこうしていられるなら。
桃子はくるりと踵を返して駅の方へすたすたと歩いていく雅のカバンをぐいと引っ張る。

147 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:46

「ちょ、みーやん!また逃げる気っ?」
「違うってばっ。手!」
「え?」
「……手、繋ぐから、かして」

一度解いたその手は、桃子がどんなに憎たらしくてもやっぱり離したくない。
ぼそぼそと呟いた言葉ににんまりと嬉しそうな顔をした桃子に飛びつかれて、また頬が熱くなる。

熱くなるなら頬じゃなく、手のひらがいいのに。雅はそんなことを思いながら、桃子と駅へ向かう。
いつになったら、本当の気持ちを素直に伝えられるだろう。
二人で過ごす時間はたくさんあるけれど、桃子は待っていてくれるだろうか。
もしかしたら他にお気に入りの子を見つけて、そっちへ行ってしまうかも分からない。
そんな不安はいつまでもついて回るものだし、これからも桃子は雅を悩ませてばかりだろう。
それでも、帰り道の間、二人の手が離れることはなかった。



148 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:46

149 :好きからはじまる恋のうた :2010/02/26(金) 14:46

150 :みら :2010/02/26(金) 14:47
前回のやじすずの続きとリクエストのももみやでした。
ツンデレって難しい。研究しますorz


>>132
やじうめですね了解しましたー。
151 :名無飼育さん :2010/02/27(土) 00:53
ももみや!ももみや!
152 :名無飼育さん :2010/04/06(火) 15:27
作者さんの書くみやあいりがまた読みたいですw
153 :名無飼育さん :2010/04/09(金) 23:14
待ってます

新着レスの表示


掲示板に戻る 全部 次100 最新50

現在のスレッドサイズ:83444 byte

名前:

read.cgi ver5.27 + 0.02 (04/08/03)