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青春

1 :independentgirl :2010/08/27(金) 19:08

あの時
僕に少しだけ勇気があれば
運命は変わっていたのかな。
2 :名無飼育さん :2010/09/05(日) 02:21
さぁ、どうだろうねぇ
3 :名無飼育さん :2012/03/05(月) 13:39
2にワロタw
4 :くまもも :2012/04/14(土) 01:14
ちょっとCP小説を書く練習をします
5 :くまもも :2012/04/14(土) 01:14
くまもも
6 :くまもも :2012/04/14(土) 01:15
「もぉ!くまいちょー早く!急いで!」
桃子のいらだった声が平日のショッピングモールに響いている。
先に行ってて。と熊井ちゃんが何度も言ったにも関わらず
桃子は熊井ちゃんと一緒に行く事にこだわった。
駅からずっと熊井ちゃんの手を引いたり背中を押したりして
熊井ちゃんを急かそうとしていた。それでも熊井ちゃんの速度は
息が切れない程度のペースを保ち非常に安定していた。

実は今日はモールでライブイベントがあるのだ。無料の。
もうすでに午後3時からの入場整理券の配布は始まっているので
手に入るかどうか桃子は心配で仕方なかった。
せっかく来たのだから良い場所で見たかった。
熊井ちゃんもそんな桃子の気持ちはわかっていた。
しかしだからと言って急げるほど熊井ちゃんは器用な人間ではないのだ。
「あーエスカレータだ。良かった休めるね」
「何言ってんのくまいちょー?エスカレーターは走るの!」
「じゃあエレベーターは?」
「エレベーターは飛ぶの!」
なんとか熊井ちゃんを急がせたい桃子だったが
熊井ちゃんは熊井ちゃんなりに精いっぱい頑張ったのだろう。
満足げな表情でひたいに浮かんだ汗を拭きながら
ひと息ついている熊井ちゃんを見て桃子は急ぐのを諦めた。
7 :くまもも :2012/04/14(土) 01:15
ふたりが会場のオープンガーデンに到着した時には
会場は満員電車のようになっていた。
「なにこれ!もー。くまいちょーが急いでくれないからだよ」
「あーでも急いでも同じだったんじゃない?だってもうこんなに居るんだし」
桃子はそりゃそうかと一瞬思ったけどそれでは気がおさまらない。
もうちょっと急げば少しでも良い場所で見る事が出来たのだから。

「見て見てドラム置いてあるよ」
「え?どこどこ?」
「ステージにあるじゃん」
「見えないよ!くまいちょーずるい!」
ずるいって言われてもなあ。熊井ちゃんはいつもの事ながら
どう答えていいものか考えてしまう。

別になりたくて大きくなったわけじゃない。
こうやって良い事があるけど悪い事も沢山ある。
目立ちたくないのに目立ってしまうし、鴨居で頭を打つ事もある。
運動が苦手なのにバレー部やらバスケット部から勧誘される。
出来るなら普通の大きさの女の子で居たかった。
8 :くまもも :2012/04/14(土) 01:15
熊井ちゃんの考え事が終わった頃に桃子が暗い足取りで戻ってきた。
とぼとぼという擬音が聞こえてきそうだ。
「どうだった?」
「やっぱりもう無いんだって」
300枚限定なら仕方ないだろう。会場にはそれ以上の人がいるわけだし。
桃子が昨日から無料でライブを見れると楽しみにしてたのを知っているだけに
申し訳なくて熊井ちゃんは何を言っていいのかわからなかった。

沈黙の中できっとまた桃子から怒られるんだろうなと
熊井ちゃんは身構えていたが桃子の口から洩れたのは意外な言葉だった。
「帰ろっか…」
「えー。せっかく来たんだよ?なんで?わかんない」
熊井ちゃんが桃子の言う事を理解できないのは
別に熊井ちゃんが悪いわけではなかった。
前の方の優先ゾーンで見れないだけでその他の場所からなら
いくらでもライブを見る事は出来るのだ。
少し離れたこの位置からだって充分見る事はできるはずだ。
「ここから見ようよ。結構見えそうだよ」
「でもそれ見えるのくまいちょーだけじゃん」
9 :くまもも :2012/04/14(土) 01:16
そうだった。ふたりは30pくらい身長差があるのだ。
熊井ちゃんは小さい声でごめんと謝ったが
桃子は顔をそむけたまま返事もしない。
「怒ってる?」
「怒ってない。でもくまいしょーが悪いんだから。
せっかくくまいちょーとライブを見たかったのに」
そうか、そうだよね。有料のライブにはももは行かないもんね。
熊井ちゃんはなんとか桃子にライブを見せてあげたくなった。
でもどうすればいいのか…そうだ!
「ねえねえ。ちょっといい事考えたんだけど」
急に無邪気な笑顔を見せた熊井ちゃんに不安を感じつつ
その考えを聞くことにした桃子の耳に肩車という言葉が飛び込んできた。

「はあ?肩車ってあの肩車?」
それ以外に肩車があるのだろうか。
熊井ちゃんはニコっと笑ってしゃがみ込んだ。
「早く早く。絶対よく見えるから」
桃子ははははと笑った。
確かによく見えるかも知れない。熊井ちゃんの身長に
桃子の長い胴を足せば誰よりも高い場所から見れるだろう。
しかしこれだけ人が居るショッピングモールでそんな事をしたら
目立ちすぎて恥ずすぎる。
「やめとこうよ…ほんといいから…あっ」
10 :くまもも :2012/04/14(土) 01:16
熊井ちゃんの固くて大きな頭が桃子の幼い下半身を
バックから無理やりこじ開けて押し入ってくる。
桃子は必死で抵抗したが熊井ちゃんに力には勝てなかった。
「だ、だめ!くまいちょーこんなところであぅっ」
「ふふっ動かないで。大変な事になっちゃうよ」
桃子の肉付きのよい太股を撫でながら熊井ちゃんが笑う。
じゃあ行くよ。熊井ちゃんはそう言うと自身の下半身に力を込めた。
すると桃子の足は簡単に宙に浮き、桃子の幼い身体は
熊井ちゃんの手にゆだねられたのだった。

熊井ちゃんの長く美しい首が桃子の大事な部分を艶めかしく圧迫する。
「くっくまいちょー。あんまり激しくされたら…んっ」
「ふふっ、立っちゃった。見て見て」
熊井ちゃんが立ち上がると桃子の目の前には見た事のない
世界が広がっていた。眼下でうごめく人々がゴミのようだ。
そして自分の中にも新しい世界が生まれていた。
これまでに感じた事のない感覚が桃子の身体は駆け回っているのだ!
11 :くまもも :2012/04/14(土) 01:16
と、そこでモールの警備員に危ないからやめなさいと怒られた。
渋々桃子を床に下した熊井ちゃんは駄目だったねと笑った。
「んもー。やっぱり見れないじゃん」
そう言って拗ねた表情をしたつもりの桃子だったが
なんだか楽しくて自然と笑みがこぼれてきた。
ライブは見れなかったけど熊井ちゃんとここに来れただけで
充分なのかも知れない。

「ねえねえ、くまいちょー。帰る前にもう1回しゃがんでみてよ」
「駄目だって。また怒られちゃうよ」
「いいからいいから。えいっ」
桃子が口を熊井ちゃんの頬に押し当てると桃子はうふふと笑った。
「え、なに?もしかして食べようとしたの?お腹すいた?」
「もーなんでそうなるの!ほんとくまいちょーって」

下りのエスカレーターに乗りながら
今日はビックマックが200円だから分け分けして食べようね。
と話すふたりの手はかたく握られていたのさ!
12 :くまもも :2012/04/14(土) 01:16
おわり
13 :名無飼育さん :2012/04/20(金) 14:44
ガンバテクダサイ
14 :みやもも :2013/02/21(木) 04:09
みやもも
15 :みやもも :2013/02/21(木) 04:10
最近ももちの事が気になって仕方ない。
なんて事を言うと、ベリーズ工房のメンバーから
「あれ?ももの事嫌いじゃなかったっけ?」
なんてからかわれるので絶対に言わないけれど私の中で
ベリーズ工房の嗣永桃子とテレビで見る『ももち』は別物なのだ。
普段ももの事を見てても何にも思わないけれど
不思議な事にテレビのももちを見てるとなんだかドキドキしてくるのだ。

いや何にも思わないと言うのはちょっと違うかも知れない。
ああ見えてしっかりしてるし仕事仲間としては最高だ。
歌も上手いほうだしダンスはまあちょっと変だけど悪くは無い。
普段私が余りももに近づかないのは決して嫌っているからじゃなくて
私にはももの事がよくわからないからだ。
16 :みやもも :2013/02/21(木) 04:10
何を言ってもあのキャラクターで返してくるので
ももの本当の気持ちがわからないのだ。
もし、本当にもしもだけど、例えばももに「好きだよ」
なんて言ったらどんな返事をしてくれるだろうか。
「もももーみやの事大好きだよー」
なんて小指を立てて微笑んで抱きついてくるのだろうか。
人前ならきっとそうだろう。じゃあ二人きりだったら?
ももは私に何を言うのだろうか?

なんて事を考えながらテレビを見てるとまたももちだ。
最近はわざわざ見ようと思わなくてもテレビをつけていると
ももちが出演している番組を見る事が出来る。
それは仲間として嬉しい反面、楽屋での疲れ切ったももを見るのは
私にとって辛いものだった。
昔なら早く寝てしまうももをお婆ちゃんみたいって笑っていたけれど
今はももの大変さを思うととても笑えない。
17 :みやもも :2013/02/21(木) 04:11
テレビの中でももちになったももは売れっ子芸能人だ。
疲れなんて見せずにキャラクターを炸裂させている。
そして私はその姿を見てどういうわけか興奮してしまうのだ。

「昨日見た?もも凄かったよね?」
「見た見た。壇蜜さん相手に凄かった!…あれ?みやは見てないの?」
小学生のように千奈美とはしゃいでいた熊井ちゃんが
無反応な私に気づいて声をかけてくる。
「う、うん。昨日はちょっと。あ、録画はしたけど」
本当は見ていた。でも内容は覚えていない。
ずっとドキドキしながらももちの姿だけを追っていたから。

どうしてこんなにももちを見てるとドキドキしちゃうんだろう?
ひとりになって考えてもよくわからなかった。
芸能人として輝いている姿に憧れているのだろうか?
いやそれも違う気がする。でもよくわからない。
今はテレビのももちにドキドキしているだけだけど
このままだと普段のももにも興奮してしまうかも知れない。
もしそうなったら私は普段通りももに接する事が出来るだろうか?
「ねえねえ、みやちょっとチューしない?」
なんて言われたら断れるだろうか?
18 :みやもも :2013/02/21(木) 04:11
不安になった私は電話をかけた。
「はーい保田です。雅ちゃん?」
上機嫌な声。きっと飲んでいるのだろう。
「こんばんわ夏焼です。今どこですか?」
「新宿2丁…おっと雅ちゃんには早いわよね」
「もう20歳なんで大丈夫です。会って貰えませんか?」
もしかしたらももの事が好きかも知れない。
女の子なのに女の子の事が好きなのかも知れない。
そんな自分の気持ちをわかってくれそうな人は
保田さんしか思い浮かばなかった。

保田さんと待ち合わせしたお店に入るとぷーんと酒の匂いがした。
狭い店内を見渡すと保田さんが手をあげて小さく振っていた。
「という事なんです」
私は何もかも包み隠さずに保田さんに伝えた。
保田さんは「女の子が好きかも知れない」というと
嬉しそうな顔をしたけど手は出しては来なかった。
「どうして手を出さないのって思ってる?」
鋭い。さすがレズ。いや百戦錬磨な事はある。
「なぜならあなたはレズなんかじゃないからよ」
19 :みやもも :2013/02/21(木) 04:11
その言葉は私の心を複雑な気持ちにさせた。
安堵していいのか悲しんでいいのか。
「どうしてわかるんですか?」
私の当然の質問に保田さんは微笑んだ。
「簡単よ。その前に私の最近の趣味の話していい?」
保田さんはそう言うとバッグから何か出してきた。
「これはね。最近はまってる書道の道具一式」
話ながら保田さんは大きな筆を私の前に指しだした。
ドキンっ。私の胸が高鳴った。
「ぐふふっ。これで気づいた?あなたはレズなんかじゃないし
ももちが好きでもない。あなたが好きなのはこれよ。
太くて黒くて大きなものに心惹かれてるだけなのよ!」

そこで私はやっと気づいた。私はももちが好きなのではなく
あのももち結びの黒くて太くて大きい髪の束に興奮していたのだ。
「ぐふふきっと最近ご無沙汰なんでしょ?雅ちゃんが良かったら…」
酒臭い息を吐きながら肩を抱こうとする保田さんの腕を
強引にかいくぐって私は席を立った。
「ありがとうございます保田さん。失礼します」

外に出ると夜風が冷たくて私は走った。2丁目の街を。
自分がレズじゃないとわかって安堵する気持ちと
少し残念な気持ちを抱えて。
20 :みやもも :2013/02/21(木) 04:12
おわり
21 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:26
れなまりん
22 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:26
地下にあるライブハウスには行っちゃあかんけんね。
それが両親の反対を押し切って東京に行く娘の背中に向かって
母が吐き捨てるように言った最後の言葉だった。
うん。わかっとう。洪水になったら溺れて死んでしまうけんね。

そしてその娘、田中れいなは今、その行ってはいけないと言われた
地下にあるライブハウスに足を踏み入れようとしていた。
夢にまで見たロックスターになるために。

暗い階段を下りるとドアの外まで爆音が響いていた。
ここかられいなの夢が始まるけん。
重いドアを全身を使って開けると爆音はさらに大きくなった。
耳が壊れそうだ。入口の男とは会話にならない。
れいなは黙って2000円出すと男は受け取り小さな紙切れを差し出した。
そこにはライブハウス名とスタンプで押した日付があった。
6月25日。今日から全てが始まるのだ。
真っ暗なライブハウスの奥にあるステージは眩しかった。
それはれいなにとっての希望の光だった。
23 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:26
「また騙されたっちゃ」
れいなはコンビニでミネラルウォーターを買って一気に飲んだ。
東京に来て早2か月。バンドをやりたいと思っていたのだが
バンドメンバーどころか友達すら出来ないという酷いありさまだった。
とにかく誰かと出会いたい。こうなったら楽器が出来なくてもいい。
楽しくお話出来る相手が欲しかった。

そんな溺れて藁にもすがりたい気持ちのれいなは
とある女の子向け雑誌を購入した。
そこには渋谷が非常に評価の高い出会いスポットであり、
ナンパに最適と書いてあった。
ならばこの渋谷にあるライブハウスもそうであろうと思ったが
みんな音楽に夢中でれいなの事など気にも留めなかった。
未来のロックスターがここに居るのに。
24 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:27
水を飲みほしたれいなはペットボトルをぐしゃりと潰した。
非力なれいななのにいとも簡単に。
最近のペットボトルの潰れやすさは異常だと思った。
こんな風にはならないっちゃ。れいなは大都会に潰されないけんね!
れいなはペットボトルをコンビニ前のゴミ箱に捨てようとしたが
潰し方が悪かったのかペットボトルより少し大きいだけの
穴に上手く入らない。ひとりで穴に上手に入れる事が出来ない!

あまりゴミ箱の前に居ると薄汚い野良猫と思われてしまう。
慌ててきょろきょろといつもよりおかしく目を動かすと
後ろに人が居た。きれいな茶髪の女の人だった。
「れ、れいな野良猫なんかじゃないけんね!かと言って
飼い猫でもないっちゃよ!」
そう。れいなは飼われてなんか居ない。自由な猫なのだ。
誰にも関わらず相手にもされない。そんな自由な猫なのさ。
25 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:27
「ふふっ」
茶髪の女は上品そうに笑った。嘲笑われた。
れいなの頭が一気に沸騰する。
「あんた、れいなを馬鹿にしたけん。わかっとーよ!」
ああ、この子は頭がおかしいのか。クスリをやっているだろうか。
茶髪の女の頭にそんな事が少しよぎった。
「ごめんなさい。あまりに貴女の仕草がかわいかったから。
れいなさんって言うの?私の名前は茉凛よろしくね」
茉凛から差し出された手をれいなは見た。
白髪ネギのように細くきれいな指だった。

「はい。これお詫びに。良かったら飲んでください」
差し出された物はビールだった。
茉凛は同じビールの缶をプシュっと音を立てて開けると
ごくりごくりと喉を鳴らして飲み始めた。
きれいな横顔だとれいなは思った。
「あら?ビールはお嫌いでしたか?」
「ビールは好かん。こんなの飲んだら癖になるっちゃ」
れいなはビールを茉凛につき返した。
茉凛は少し寂しそうな顔でそれを受け取った。
26 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:28
失礼な事をしているとれいなはわかっていた。
わかっていたがれいなは酒を飲む事は出来なかった。
というのも、血縁上は父親にあたる男にこう言われたのだ。
「酒は飲んでも飲まれるな」と。
それが血縁上は父親にあたる男の最後の言葉だった。
最後というのは地元から東京に出てきた時にそう言われて
それから電話などをしていないため最後になっているからだ。


「れいなさんの故郷はどこなのでしょうか?」
故郷の事を考えているのを見透かしたかのような茉凛の質問に
思わずれいなはビクっと反応した。
この女もしかしてエスパーなのか?
エスパーの事は大体知っている。男の子が女の子を見て
どうせ私にクンニリングしたいんだろうなとか
いやらしい事を考えているのがわかるのだ。

ひょっとすると、この女は気づいているのかも知れない。
れいなが今茉凛の事を好意的に思っている事を!
やはり母の言う事は聞くべきだったのかも知れない。
地下にあるライブハウスに行った結果れいなは溺れていた。
茉凛という海の中で!
27 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:28
実際、茉凛はれいなの怪しげな方言を聞いて東京の人ではないと
判断しただけだったが、れいなを驚かせるには充分だった。
「ま、茉凛ちゃん、あんた何者っちゃ?」
茉凛はれいなの問いかけの意味は少し考えた。
そしてカバンから一枚の紙を取り出した。
「これは?」
「私、ラベンダーというバンドでギターをやっているんです」
バンド?ギター?そこでれいなははっと気づいた。
茉凛が背中にギターケースを背負っている事に。
ラベンダーのライブ出演情報の書かれたフライヤーを持つ
れいなの手は震えていた。
運命だ。れいなは運命の出会いだと思った。
28 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:29
れいなが目を覚ますとそこは見知らぬ天井だった。
頭が痛い。風邪とは違う感じで体調が悪い。
そこではっと気づいた。昨日の夜、勢いで茉凛と酒を飲んだのだ。
そして…駄目だ思い出せない。
「おはようございます。そろそろお昼になりますよ」
茉凛の声?声のほうを見ると茉凛が居た。
そうか昨日酔い潰れて茉凛の家に泊まったのか。
「お風呂湧いてますので、よろしかったらどうぞ」

言われるがままにお風呂の脱衣所にて無駄に派手な
服を脱ぎ始めたれいなだったがおかしな事に気づいた。
股間がやけに濡れているのだ。おねしょ?いや違う。
なぜなら服を脱いだ今、体が冷えたのか尿意が凄いからだ。
おねしょしていたなら、これだけの尿は膀胱に溜まらないはずだ。
つまりれいなはおねしょしていないと考えていいだろう。
そしておそらくこのままお風呂でおしっこする事になるだろう。
いやそんな事はどうでもいい。
29 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:29
問題はなぜ股間が濡れているかだった。
まだまだ経験不足とは言え20年以上生きてきた。
そんなれいなの経験上、股間が濡れる理由は大きく分けて2通りある。
ひとつはおしっこ。もうひとつはいやらしい事をした時だ。

本当に茉凛といやらしい事をしてしまったのか?
れいなは確かめるために股間にそっと触れた。
ここを、あの美人ギタリストが上京物語したばかりの
れいなのここを、眠れない夜にたどりついたらいつも雨降りしたのだ。
そう思うとれいな自身も思わず指でタッピングしたり
アルペジオしてしまったりしていた。そして恥じた。
故郷であんなにさゆえりをレズだ淫乱だと軽蔑していたのに
こうして同じような事をしてしまったなんて。
何より他人の家の風呂で自慰行為とか最低すぎるじゃないか。
我に返ったれいなは大慌てで水を浴びて目を覚ました。
30 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:29
れいなが風呂からあがると食事が用意されていた。
まるで実家に帰ってきたかのような安堵感がれいなを包み込む。
まだ酒が残っているのか吐き気がするが茉凛が言うがままに
小さなテーブルの向かい側に座った。
座布団が2枚重ねになっている。
これだけで茉凛の素晴らしい人格がうかがい知れる。

れいなは茉凛の顔を見れなかった。
記憶にはないが昨日の夜、ふたりは越えてはいけない
関係になったかも知れないのだ。
「れ、れいな昨日の事覚えてなか。どげんしとったっちゃ?」
れいなは恥ずかしくて死にそうだった。
さゆえりがそんなれいなを見たら、じゃあ死ねなの。と言うだろう。
しかし茉凛はほのかに笑ってれいなの手に手を重ねた。
「昨日の夜な素敵な夜でした。れいなさんの事をいっぱい知る事が出来て。
れいなさんの夢素敵だと思います。ロックスターになるんですよね」
31 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:30
れいなの血色の悪い顔が見る見る赤くなる。恥ずかしい。
戸籍上は母になる女にもそんな事は打ち明けられなかったのに。
「茉凛ちゃんのギターをバックにれいな歌いたい。そう熱く
私に語ってくれましたよね。ありがとうございます」
れいなは嬉しくて泣きそうだった。夢みたいだ。
酒に酔って調子に乗って喋ったらバンド仲間が出来ていたのだ。
シラフだとそんな事なかなか言えない。
お酒って便利っちゃとれいなが思ったその時だった。
「でも…」
「でも?」
「れいなさんと活動はできません。なぜなら私はラベンダーという
バンドのメンバーで他にボーカルが居るからです!」
そこかられいなはまた意識を失った。
32 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:30
気がつくとれいなは公園でキコキコと音を立ててブランコをしていた。
失恋。そんな言葉がぴったりだった。
また裏切られた。あの日絵里にされたように。
春が来たと思われたれいなの心に春夏秋冬が駆け巡り
気が付くとれいなに心に冬が訪れていた。
れいなは泣いていた。さゆえりはれいなの希望は奪っても
身体までは奪わなかった。それなのに茉凛は奪ったのだ。
意識を失ったれいなの身体を使ってとびきりのギターソロを奏でたのだ。

許せないっちゃ。れいなはあの女に復讐をする。
相手がギターならこっちはボーカルだ。
夜のマイクであの女をシャウトさせてやるけんね。
れいなは立ち上がりいつも使っている夜のマイクを取りに
自身が住むマンスリーレオパレスに向かって走った。
れいなの戦いが今始まる!
33 :れなまりん :2013/06/23(日) 04:31
未完!
先生の次回作をお楽しみに!
34 :名無飼育さん :2013/06/28(金) 21:26
まさかのれなまりんwwwwwwwwwwwwwwww

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