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エヴァーラスティング。

1 :ブアカーオ :2007/08/21(火) 22:40
中学でも、高校でも、若者の淡い恋物語っていつみても
いいですよね。
そんな甘酸っぱくて、切ないストーリーを書けたらなと思い、
今回書かせていただきます。
更新は不定期となりますので、たまに興味あったら覗いてみて
くださいませ。。
2 :ブアカーオ :2007/08/21(火) 22:42
「心の境界線」

3 :ブアカーオ :2007/08/21(火) 22:46
どんなに好きでも、どうしようもないことって、ある。
それが言葉が通じないことだったり、あるいは、女同士だったり。

分かり合おうとしたり、認め合うことはできても、やっぱり
心の奥底では、満たされない自分を見つけてしまう。

私達も、そんなふうだったんだと思う。
4 :ブアカーオ :2007/08/21(火) 22:49
――――

2007年 8月。
うだるような真夏の日差しの中、今日も私は仕事へと向かう。
本当に暑くて、家を出てまだ5分しかたっていないのに、
すでに汗がにじみ出ている。


5 :ブアカーオ :2007/08/21(火) 22:55
こんなに暑い夏を迎えるのも、生まれて何度目だろう。
突拍子もなくそんなことを考えてしまうのは、やはりこの季節
が、悲しい記憶を呼び起こすからなのかもしれない。

あの子とさよならしたのも、こんな暑い、ある日のことだった。


――――

6 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 15:59
モーニング娘。を卒業して、日々の仕事に追われる毎日。
そんなにアクセク働いているとは、自分では思っていないけれど。
今日も舞台で輝いている、あの子のように・・・。

私は元々個人主義みたいなところがあって、グループを抜けて
1人になってみると、そんな部分が益々強くなってるな、と
最近思う。
ごっちんや娘。のメンバーとたまに遊ぶけれど、どこか
上の空になってしまうのは、きっとこの季節のせいなんだ、と
思いたい。

灼熱の太陽の下、はしゃいでいるのがとても似合っていた、
あの子――――

7 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 16:04
「よっすぃー!!」

突然呼びかけられ、声の方に振り向く。
すると、こんな暑い中だというのに、満面の笑みを浮かべて
あの子がこちらへ駆けてくる。

「梨華ちゃん!」

目の前で少し息を切らした、久しぶりの顔が私を見つめる。

8 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 18:44
ここは某テレビ局前。
久しぶりに2人で並んで歩くと、あの頃を思い出してしまう。

「2人でこうして歩くの、なんか久しぶりだね・・・」

彼女も、懐かしく感じてるみたい。
今日はどうかしてるのかな、昔のことばっか思い出す。
彼女の顔は、少し日焼けしていて、まるでこの季節のために
生まれてきたみたい。
出会った頃より大人びた顔つき、ますます女の子らしくなった仕草。
こうして近くにいるのに、胸が締め付けられなくなったのは、
いつからだろう・・・。

9 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 18:49
あの頃は――――

□□□□□□


「梨華ちゃぁ〜ん、一緒に行こうよ〜」
「え〜、私行かな〜い」
「え〜、梨華ちゃんと一緒に行きたいよ〜」

何度か私がこうやって懇願すると、彼女は、大抵のことは、
すべて受け入れてくれて。
彼女の方が大人だったからなのかな?それとも、彼女も私のことを
愛しすぎていたのか・・・。

10 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 18:55
あの頃の私たち―――
10代だった私たちは、本当に無邪気で、欲しているものも、
考えていることも、本当に素直に、お互いにぶつけてた。

まるで大人になることなんか、考えていなかった。それに、
周囲の反応も・・・。

私は梨華ちゃんと出会って、それまで普通に学校に通い、
男の子と付き合って、遊んで、部活に励んで・・・そんな生活を
想像していた以前と、全く正反対の日々を過ごしていた。

私の方がなにか、男の子になったような気分だった。
私より1つ年上だけどどこか頼りなくて、すぐ考えちゃって、
でも負けず嫌いで・・・。
そんな彼女を守ることが、守っている自分が、すごく好きだった。

11 :ブアカーオ :2007/08/22(水) 19:05
ある時、そんな梨華ちゃんをふと見つめて、胸が、締め付けられた。

どんどんキレイになっていく梨華ちゃん。
どんどん強くなっていく梨華ちゃん。

そんな梨華ちゃんを少し後ろから見つめているだけでいいと、
思っていたのに・・・。

まだまだ凍えるように寒いある2月の日、梨華ちゃんの目は
潤んでいた。

「・・・ひとみちゃん、辛いよぉ・・・」

「ひとみちゃん、私がんばってもダメなのかなぁ・・・」

弱音を吐く梨華ちゃんを、とても愛おしいと思った。
後ろで見ているだけでいいと思っていたのに、この瞬間、
一番近くで抱きしめていたいと思った。

本当に、子供だったんだと思う。
ただ手を伸ばして、彼女を抱きしめてしまうことで、
自分に誓いを立てるだなんて・・・。
この子を一生幸せにしよう。
私たちは、まだ若い。どんなことだって叶う、そんなことを
思って―――。


12 :ブアカーオ :2007/08/26(日) 07:59
―――――

「・・・ぃー・・よっすぃー!」
「あっ!・・どしたの?」

「もー、ぼーっとしちゃって・・・熱中症にでもなった?」
「っはは・・・ごめーん」

隣で膨れっ面をしている梨華ちゃん。・・・本当に、今日はどうかしている。

「じゃあたし、行くね。お互いがんばろーね!」
「うん!」

梨華ちゃんの後ろ姿を見送る。どんどん遠くなる。
あの日から前に進めていないのは、私だけなのか・・・
胸なんか、ぜんぜん痛まない・・・だって、本当にもうずっと昔のことだもの。
13 :名無飼育さん :2007/11/24(土) 06:49
作者さーん!
続きはもうないの?面白そうなのにもったいないね
14 :ブアカーオ :2007/11/25(日) 14:23
仕事も終わり、すっかり暗くなった外を窓越しにボーッと眺めていると、
携帯の着信音が鳴り響いた。
マナーモードを解除した途端にかかってくるなんて、タイミングいいな、
なんて思いながら電話に出ると、久しぶりに聞く師匠の声が響いた。

「保田さん!」
「久しぶりよっすぃ〜、元気ぃ?」
「元気ですよ、ちょうど仕事終わったとこです」
「あら〜、タイミングいいー!これからヒマ?」
「え、はい。何もないです」
「じゃあ飲みに行かない?」
15 :ブアカーオ :2007/11/25(日) 14:26
「うーん・・・」
「明日早いとか?」
「いえ、明日は午後からです」
「じゃあいこーよー」
「はい、いいですよ。で、今どこにいるんですか?」

16 :ブアカーオ :2007/11/25(日) 14:36
正直あんまり気が進まなかったけど、なんとなく下降気味の
気持ちでいるのが、うっとおしくて、保田さんの誘いにのった。

夜の渋谷の街
ネオンや街灯で光るたくさんの車が、われ先にと人ごみの隙間を
すり抜けていく。

保田さんとの待ち合わせ場所は、以前一緒に言ったことがある、
和食のお店だった。
薄暗い店内を店員さんに断りをいれて奥に進んでいくと、手を
振っている保田さん、そして・・・

「あ、梨華ちゃん」
「おーいよっすぃ〜。お疲れ様〜」

そこには、今日はその以前の姿を思い出してばかりの、梨華ちゃん
がいた。

「はい、よっすぃーこっち座ってー」

保田さんに促されて、あたしは保田さんの隣、梨華ちゃんの前の
座敷の席に座る。


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