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やっぱり…平和って良いよね!!

1 :黄忠 :2004/07/31(土) 13:31
初めて投稿します。

RPG(ロールプレイングゲーム)のモンスターがもし、今の世の中に
出現したらという話です。

それを迎え撃つ娘。達が、個々の潜在能力や、銃などの近代武器、
そして、そして科学では証明できないアクセサリー(例)ペンダントが
形を変えて武器になるを駆使してそれに対抗する…そんな感じですね。

現実にそんなモンスターがいたとしたら、普通に対抗できませんよね?
惨殺が行われるわけです。親密な相手とか食われたりしてしまいます。
その時の心境、覚悟、そうして平和の大切さを実感する。

大層な事を書いておりますが自分は初心者です。何かお気づきの点など
御座いましたらお教え、そしてつっこみをかまして下さい。

今の娘+安倍さんをメインにして行きたいと思っています。
今日はこれから仕事の為明日から少しづつUPしていきたいと思って
います。宜しくです。それではっ!!
462 :名無飼育さん :2008/01/16(水) 23:11
どういう世界で物語が進んでいるのかをもう少し固めた方がいいかも
463 :黄忠 :2008/10/01(水) 08:29
みなさまお久しぶりです。今は小説をもとにしたゲームをつくってます。完成したらなんらかの形で配布できればと思ってます。では…。
464 :願い…私たちに人なみの平穏と幸せを :2008/11/29(土) 03:17
私の名前は紺野あさ美。

ここ、美緑中学の二年生だ。

いつものように学校にきて、最後のチャイムとともに今日もまた退屈な授業が終わりを告げる。

そしてまた。いつものように教室内が騒がしくなる。

開放感…からなのだろうか…。

男子も女子も楽しそうに、話に花を咲かせている。

そんな様子をいつものように眺めながら、私は自分の机の上に頬杖をつく。

いつも考えてる。これからのこと…大人になってからのこと。

私も他の人たちと同じように大人になればどこかの会社に就職するのだろう。

自分より目上の人に頭をさげて、命令されて。毎日がそんな感じで過ぎていくのだろう。
465 :願い…私たちに人なみの平穏と幸せを :2008/11/29(土) 03:38
女だからセクハラとかあるかも知れない。

正直、セクハラってよくわからない。聞いた話では、身体とかをさわられたりするらしいけど。

犯罪だと聞いているから気にしてもいない…。

でも…なにが楽しいんだろう。

働く。それは仕方のないこと。

お金は生活するため、生きていくためには必要なものだから。

男の人と結婚もするかもしれない。そして、子供が生まれて。母親になって家事をしながら子育てするようになるんだろう。

だいたいの人たちがそうだから。きっと世の中の摂理(せつり)なのだろう。

私がそのとき働いているかどうかはわからない…。

人はお金があれば幸せだという。好きな人と一緒にいられれば幸せだという。

けど、それが私にはわからない。私はお金をそんなに欲しいとは思わないし、そもそも欲しいものなんてない。

それに男の人を好きになったことだって一度もない。
466 :願い…私たちに人なみの平穏と幸せを :2008/11/29(土) 15:08
私の両親は私が生まれてからすぐに行方不明になったらしい。長い期間捜索は続いていたが、だいぶ前に打ち切りになった。

私の祖父は警察官で捜索の終わった後もただ一人、捜査を続けていた。

私はその祖父に引き取られ育てられた。

心労がたたったのか、病に犯されてしまったのか、ある日祖父は倒れ、そのままこの世を去った。

だから私は今、祖父の家に一人暮らしだ。

寂しいとも思わない、行方不明になった両親に会いたいとも思わない。

祖父の葬儀のとき、他の人たちは泣いていたが、私はただ一度も涙をながさなかった。

私は感情というものが欠落しているのかもしれない。
467 :黄忠 :2009/05/10(日) 03:53
やっぱり平和っていいよね!!

続き書きます。
468 :名無飼育さん :2009/05/10(日) 08:34
すごい好きなスレなので楽しみにしてます
469 :黄忠 :2009/05/11(月) 22:38
名無し飼育さん

そう言っていただきとても嬉しいです。
長く進展のなかった秦鷹編。最後までですね、まとめて今月中にアップします。では…
470 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2009/05/12(火) 21:42
「ナに…二げテルの?…コロし…コロシちゃウんじゃナカったノ?…オトナ…シちャウよ。ゼンブ…ゼンブ…コロセ、コロセエエェェェェッッ!!!」

強すぎる怨念に希美としての人格は崩壊し魂すらも支配され始める。その小さな女の子の見せる狂気の表情は秦の心底に恐怖を与えた。

「くそ、くそっ、ここで終わりなのか…成すべき復讐をはたさぬまま、消滅するのか…己が生み出した恨みの念によって…」

口元を上方にあげ、子供特有の無邪気で不気味な笑みを浮かべた希美がジリジリと徐々に秦との間合いをつめてゆく。

希美の小さな身体のまわりには青紫色の怨炎がぶつかりあい、渦巻いている。
471 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2009/05/12(火) 21:56
蛇に睨まれた蛙というのだろうか…秦は恐怖で足を動かすこともできず、
再び妖刀を生み出し、抗うこともできない。

「ちく…しょう…ちくしょう!!…なんで…なんで…動かないんだよ。ほんとに
 ここで終わりなのかよ…俺も…鷹も…せっかく今再び、この世に生まれ出でたのに…ぐく」

秦の目にうっすらと涙が浮かぶ。

人々に怖れられる対象とはいえ、その心はまだ弱い子供なのだ。恐怖で、悔しさで自分の感情を
抑えることができなくなり、涙すら流してしまうのは仕方のないことだろう。

「し、シね、シネエエェェェ!!」

「ちきしょうぅぅっ!!」

秦の絶叫が辺りにこだまする。
472 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2009/05/12(火) 22:15

同時刻 藤本家前


亜依の身体を支配した鷹、そして美希、はまだ睨み合いを続けていた…そして真里も。

かまがなつみと絵里の身の安全を守るために防御幕を張っているため、非武装だが、真里はそのかまたちを守るため、
亜依(鷹)の動きを伺っている。

真里の気持ちは、その身をなげうって犠牲にしてでも、その者たちを守ろうという気持ちに満ちていた。

そんなおり、お互い動くタイミングがつかめないことも確かだが、互いの大切な人物のことを心配な気持ちのほうがはるかに大きいのだろう。
その証拠に何度かさゆみ、そして、その腕に抱かれている希美の方へ視線を移している。

そんな状態の中、時間は刻々と過ぎてゆく。
473 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2009/05/12(火) 22:29
ウウゥゥゥッ ウウゥゥゥッ

それから更に時間は流れ、あるその時だった、夜中の静夜を劈くようにサイレンがこだまする。

バンッ バタンッ

バンッ バタンッ

何かのドアが開いて閉めるような音が夜の空に響きわたり、四本の光の粒子が暗闇を照らす。

チャッ、カチャッ

警察だった。八人の警察官が拳銃を構え、その銃口をそれぞれ美貴達に向ける。

それから、その中のリーダー格であろう一人が声を荒げる。

「お前達こんなところで何をしているッ!!」
474 :黄忠 :2009/05/12(火) 22:39
ここまでが、ラストの前半ですね。続きは今月中に。


みてくれている読者の皆様にちょっとアンケート。

ズバリ!! 僕の作品で人気の娘。 他のキャラでもいいです。 は誰?? 

次の章の参考にしたいんで教えてくれるとうれしいです。なにぶん筆者も久しぶりなもので…
475 :名無飼育さん :2009/05/13(水) 07:08
亀井絵里かな
476 :名無飼育さん :2009/07/13(月) 22:31
更新まだでしょゆか
477 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:25
「くっ、しまった。これだけの騒ぎが起きれば、警察に通報がいくことなど、当たり前じゃ」

さゆみの額から汗がひたたり落ちる。さゆみの肉体に乗り移ってる神主の心境が冷や汗となったのだ。

真里、なつみ、絵里、亜依(鷹)の視線が自分達に銃口を向けている警官達に集まる。

まさに招かざる者達だった。

亜依の身体から殺意がこもった陰気が膨れあがり、刀の刃先を警官達の方へ向けた。

「君…なにを…」

478 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:32
警官の一人が驚いたように呟き、銃口を亜依(鷹)に向けると他の警官達も亜依(鷹)を一番の危険と感じとったのか、。同じように銃口を向けた。


「いっ、いかん。このままではあやつらが危険じゃ…そして更に大事になるぞ」

さゆみ(神主)は警官達の心配をしていた。鷹の刀技の前には銃弾など無意味だということを悟っていたのだ。それにより無益な殺生がまた目の前で繰り広げられることを予測していたのである」


ダッ


亜依(鷹)の爪先が地を蹴る。


「今だっ!!」

479 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:36
それとほぼ同時だった。美貴は警察が現れても慌てることなく、逆に鷹の方が隙をつくるタイミングを見計らっていたのだった。

ブンッ ブウゥゥンッ!!」

美貴は素早く手に持ったその黄金の武器を頭の上で勢いよく振り回し始める。光の粒子が飛び散り、軌跡が星を生み出す。

「やぐちさんっ!!」

そして迷うことなく、大きな声で真里に合図を送った。

「っ!!!」

真里は始め驚いた様子だったが、すぐに美貴の考えを察し、先ほど約束した合図ということを理解する。

「かまちゃんっ!!」
480 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:41
そして真里も自分の子供。風の妖怪、かまのことを呼ぶ。

「いけえぇぇぇっ!!」

何度も空を切っていた美貴の武器が持ち主の高い声と共に手元から放たれる。

ダダダッ

そんな美貴の横を一つの小さな人影が走りさっていく。

「え?…ちょ、えりっ!!」

美貴はすぐに気づき、大きな声でその人影の名前を呼ぶ。

「刃向かうのか…くっ…」

鷹が始めに斬りかかろうとしていた警官がその自分の身の危険を感じ鷹に向けて何度か拳銃の引き金を引く。

パンパンパパンッ

481 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:44
多くの発光とともに夜空には多数の渇いた銃声が響きわたる。

「思ったとおり…んんんんっ」

絵里が確信したように呟いた。

カンカカカンッ

その銃弾は火花を放ち、そそりたつ分厚い鉄の板に全て弾かれる。

「ふぅ…あぶなかった」

絵里の頭でイメージされた光景が具現化されたのである。

「なっ、なんだ今のは?」

警官はその現実ではあり得ない光景に状況把握ができず。唖然としている。

キューンッ

その中を一筋の光の奇跡を描く塊が通りすぎる。美貴の投げた神具であった。

482 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:48
真っ直ぐに亜依(鷹)に向かって進む光は彗星のようだ。

「なっ…!?くっ、なんだこの…眩しいっ」

鷹はすぐ後ろから放たれる強烈な光を感じ、後ろを振り向くとその強い光を遮るため、開いた目を右手で被った。

ドォンッ

「がっ…かはぁっ」
足元の死角から迫りきた美貴が投げた神具により、亜依の小さな身体は宙に打ち上げられる。

ビュウウゥゥゥンッ!!
483 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:51
それに合わせて風の嵐が唸りを上げて空中に打ち上げられた亜依の肉体を包み込む。あえて言葉で表すならば、相手の動きを封じ込める、嵐のロープといったところだろうか。

「くそ、動けない…」

美貴、真里の絶妙なコンビネーションにより、亜依の身体の自由は今、完全に封じられる。
484 :黄忠 :2009/07/17(金) 19:55
皆さんお久しぶりです。

始めて携帯で記入しましたので見づらかったら申し訳ないです。

今、この設定をもとに完全オリジナルでゲーム制作しているため、更新が遅れてすいません。

長い目でみていただけたら嬉しいです。
485 :名無飼育さん :2009/07/18(土) 23:57
亜依はどうなっちゃうのか
短い目で更新楽しみに待ってます
486 :名無飼育さん :2009/08/02(日) 23:00
ずっと待ってます
487 :黄忠 :2009/08/09(日) 19:54
「ふう、うまくいったな。ナイスかまちゃん」

「きゅうん」

かまが真里の声に答えるように嬉しそうな声をもらす。

「やぐちさん」

美貴が亜依に鋭い視線を向けたまま真里へと声を飛ばすと。
「藤本もタイミングばっちりだったぜ」
真里がウィンクしながら親指を立てる

「ありがとうございます」

488 :黄忠 :2012/04/30(月) 01:46
さて皆様、三年くらい経ちましたかね。まずは更新をせず申し訳ありませんでした。

モーニング娘に対して気持ちがはなれてしまって。私はこの頃の輝いていた娘たち
が大好きで小説を書かせていただいてました。愛がなくばできませんでした…。

でも、なぜか今日この場で続きを書きたい衝動に駆られました。今、どれだけの皆様が 
まだこの場におられ続けているかわかりませんが、願わくばまた、三年前のように多く
の小説で溢れ、読者の皆様が楽しみにしていられるようなスレになってほしい

と切に思います。この多くの小説の娘たちはあの頃のまま輝き続けている。それを感じます。
偉そうで申し訳ありません。だから書きます。同じ気持ちの皆様もいれば是非です。
489 :名無飼育さん :2012/04/30(月) 18:40
期待してます
490 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/01(火) 04:32
「なっ、何がおきてるんだ…?」

亜依に銃を構え発砲した警官が呟く。

「わからん…これはいったい…」

そのすぐ隣にいた警官もその一連の不思議な光景から目をはなすことができない

「…くっ、だが、あんな子供に危険を感じたとはいえ、発砲してしまうとは…」
大きな驚きのあと発砲した警官は深い後悔にかられ、すぐに銃を下ろした。

そんな警官達の様子を絵里はずっと視線を外さず伺っている。
491 :名無飼育さん :2012/05/01(火) 10:18
楽しくドキドキしながら読んでます
492 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/01(火) 12:50
「やぐちも藤本も安心するのはまだはやいよっ」

なつみが声をあげて叫ぶ

「そうだった」
「はいっ」

矢口と藤本がそうあいづちをうつと

「藤本さんっ、矢口さんっ、ここは絵里がちゃんと守ります」

警官の動向をうかがいながら、矢口達に背を向けたままの絵里も叫ぶ

そして絵里は目を閉じるとイメージを浮かべる

「うぅぅ…っ」

(とにかく大きな…みんなを守れるみたいなの…んと)

絵里の前に徐々に物体が形作られる

「くっ…」

イメージとはいえ、元々ないものを形作るということはとてもエネルギーを消耗する

「…だめ…」
493 :黄忠 :2012/05/02(水) 03:29
お二人?の名無し飼育さん、早速のレスありがとうございます。ちょっと、以前の状態
や、自分のキャラの把握まで、時間がかかるとは思いますが、期待にこたえられるよう
に頑張りますね。今回はsageられるかのお試しです。

いつも一番上になっちゃうと他の皆様にに悪いですからね
494 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/02(水) 04:44
絵里はふぅっと体から力が抜けていくような感覚にとらわれる。

それに呼応するかのように、絵里がイメージした物体に乱れが生じ、消えていく。

「うぅ、こんなことで…うぅ、」

イメージを形づくり、物体や物質としてその場に存在させるためには、脳の中でのイメージを
を揺るぎないものとし、物体化できた後もそのものをイメージしなくてはならない。

絵里は皆を守るということが前面に押し出され、責任感から、ただ大きいものをイメージして
しまっていた。形もきまっておらず、大きさも定かではない。

それではきちんとした物体を生み出すことはできないのだ。

「なんでっ、どうしてっ?…きえ…ちゃうの、よぅ」
495 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/02(水) 05:19
自分の責任を果たせず、絵里の目から涙がこぼれおちる。

そんな絵里の様子をその場にいる全員がみていた。特に警官たちに関してはひと時職務を忘れ
絵里が生み出した、大きな不確定な物質の影から視線を外すことができなかった。

「やあぁぁぁっ」

そんな静寂を打ち破るかのように高い声がこだまし、足音が響く。

(えりの頑張りを無駄にできない、そしてくるしめられない…はやく終わらせるっ)

ダッダッダッダッ

片手に黄金色に輝く神器をもった藤本であった。走る。

(加護の武器と私の武器ををあわせる…)

「く…っ」

自分にむかってくる藤本に気づいた亜依(よう)は危険を感じたのか、かまの風で動きを封じられ
ながらも必死に刀で構えをとろうとする。

「かまちゃんっ」
496 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/03(木) 03:16
「きゅうぅん」

かまの赤い目が鋭くつりあがり、小さく鳴き声をあげると同時に、亜依(鷹)の動きを封じこめていた風の締め付ける力が少しづつ
強くなる。その締め付ける力に亜依(鷹)は必死に抗うがそれはかなわない。

「くっ、…力が入らない…ぐぅ」

カララァン ラン

亜依の持っていた刀が音をたて地面に転がる。

「いまだっ!!」

矢口は亜依(鷹)のもとへかけだすと地面に転がっていた鷹の刀を
奪うようにてにとった。

「くっ、おいらの刀が…こうなればもう一度刀にもどって…」
497 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/03(木) 03:47
(鷹、もうその必要はないんだ)

鷹の魂に直接訴えかける声。

「にいちゃんっ」

鷹が驚いたように声をあげる。そしてそのまま声をあらげた。

「どうしてだよっ!!、おいらたちはおとなたちに恨みをはらすんじゃなかったのかよっ」
「話はあとにしてくれないか?」
「なんだよ!?」

一人で怒声をあげているその鷹を藤本が見下ろしていた。

「とりあえずあんたたちいみがわかんないんだよっ」

そういうと藤本は手に持っていた神器を両手に握りなおし、胸の前にたてると
その神器に思いをこめる。目の前の亜依の姿をかりた鷹の力を封じ込めそして
自分の声を伝えられるように…

神器の姿が双頭斧のような武器の姿から元のペンダントの形にもどってゆく。

しかしながら発していた金色の光は大きく広がり続ける。

「またこの光…」

その光は徐々に亜依(鷹)の身体を覆っていく。
498 :黄忠 :2012/05/03(木) 03:59
そっか、sageって今の位置を維持することでしたね。うっかり
499 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/04(金) 01:44
「俺たちは夢でもみているんですかね…」
「いや…ちがうだろう、これは」

警官の一人がぽつりと呟くと八人の警官たちの中で一番の上司であろう人物が眼前に広がっている
全体の光景をみまわす。他の警官たちも再度現状を把握するべく同じように辺りを見渡した。

「ゆめ…ではないな。だが、私たちがどうこうすることもできない事件だ…」
「たしかに…こんな常識ではかんがえられないこと…はっ」
「ですが、このままにしておくというのも」

警官の上司の言葉にその場にいる他の警官達が思い思いに言葉をならべる。

「もしかして…これは亡くなった遠野さんがいっていたあの…」

そしてまた、もう一人の警官が口をひらくと

「あぁ、確かなことはわからんが、そういうことだろう…特性変異人、それにかかわる事件かもしれん」

上司である警官は相づちを打つ。
500 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/04(金) 02:43
「美紀ちゃんっ」

そんなとき、幼くも大きくとおる声が辺りに響いた。そしてその声のするほうへその場にいる全員が視線をむけた。

背が小さく、髪を短めのツインテールで縛っている。希美であった。手には刀を持ってはいるが鞘に納めている。そのすぐ後ろには
目のくりっとした、ちょっとふっくらした顔の道重の姿があった。こちらも神具鳳龍という名の槍を手に持っていた。

「いやはや、この譲ちゃんはたいしたもんじゃわい」

さゆみの姿をかりた住職の声であった。可愛くも威厳に満ちた声である。

「つじぃ」
「ののっ」

真里となつみの二人は希美のもとにかけ出した。そして希美の前まで走ると
立ちどまり、希美に声をかける。

「つじ、大丈夫なのか?」
「のの、ケガはない?」

なつみは希美の左右の腕を掴み腰をおとした。

「うん、大丈夫だよなっち」
「はぁ〜、よかったぁ」

なつみは安心から体から力が抜けるのを感じていた。


そのころ、美紀と亜依の二人の姿は完全に神器が放つ黄金の光にのまれ、現世と隔離された世界にいた。

「これで、相手の霊っていうのと話せるってわけか…えっ」

美紀は体が序々に軽くなっていくのを感じた。不思議に思い後ろを振り向くとやや遠い位置に
自分の姿形があった。世に言う幽体離脱である。

「なっ、わたしまで幽霊になってるのかよ、まっ…こんなもんか」

美紀は初め驚いてはいたが、このところいろいろな非現実的なことに見舞われていたためか
気づけばあまり動じなくなっている自分がいた。

「ミキティっ」
「わたしをその名前でよぶなってっ…え?」

目の前の見知った顔に驚きを隠せない美紀、目の前にはお団子頭の可愛らしい
女の子がいた。

「おまえは加護?」
501 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/05(土) 03:33
「そうだよ」

亜依らしきその人物は美紀に笑顔で答える。その体は透きとおっており、美紀が自分と同じ霊体であることに
気づくまで、時間はまったくかからなかった。美紀は疑問点を亜依になげかける。

「加護は鷹とかうのにからだをのっとられてるんじゃなかったのか?」
「うん、そうだったよ。でもミキティのおかげででられたのかも…ほらあれ」

亜依はそういうと自分の後ろ、やや下方を指差した。美紀はその亜依の指の先に視線を向ける。

そこには使い古した着物をきた、おかっぱの子供が両足をハの字にひろげ腰を落としていた。足には草履を
履きうつむいているようにみえる。よくみると子供の足先と後ろで組んでいる両手には金色の発光物が輝き
をはなっていた。

「もしかして鷹ってやつ?」
「うん、そう、金色の光があいぼんのまわりにふってきて、気づいたらこうなってた」

亜依は鷹よりさらに後方に視線を向けた。美紀もそれにつられるように視線を移動した。

「あいぼんの体」
502 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/05(土) 04:22
亜依と美紀の視線の先、そこには亜依が横たわっていた。目を閉じ胸のあたりで指を組んでいる。

「あのことあいぼんが、あいぼんのからだからとびだしたんや」

亜依のその言葉に少し考えを巡らせ、美紀は答える。

「そっか、よくわからないけどみきは加護をたすけられたってことでいい?」
「うん、ありがとなミキティ」

美紀は亜依の笑顔を見てつぶやいた。

「まずは成功ってことでいいな…あとはあいつの説得か…」

亜依はそんな美紀の様子をただ眺めていた。

「とりあえずはどうやって話を聞き出すかだな」

美紀は思考をめぐらせる。そんな美紀の考えをよそに頭に声が響いてくる。

(とお…ん、か…ちゃん…なん…だよ)

「んっ?、なに…加護、なんかいった?」
「ううん、いってないけど…なんや聞こえん?」

美紀と亜依の二人はその声に耳をむけた。聴覚の機能を活発にするよう脳に
伝達を送った。そのためか今度ははっきりと聞きとることができた。

(にいちゃんと死合いなんてしたくない…なんでだよ)

「男の声…もしかしてこれって鷹?」

美紀はそういうとおかっぱの男の子供に視線をもどした。

「うん、そうかも、いってみよう」

亜依はふわふわと鷹のもとへと降りて行った。
503 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/05(土) 19:53
「まてよかご」

美紀はそう声をあげると、その亜依の後をついていく。隔離された世界の宙を進むその感覚は空を飛ぶのに似ていた。
そして鷹の目の前まで二人は降りると、お互いに目を合わせる。それから耳をすませた。

その声は先ほどと同じように耳をすませるというか、二人の脳に直接響いてくる感じだった。

(なんでとおちゃん、かあちゃん。おいらたちがこんなことをしなくちゃいけないんだよ…すっげぇかなしいよ)

鷹のそのこえは涙交じりで悲観に満ちていた。だが、その言葉だけでは美紀と亜依の二人はまだ状況をよくつかめない。
そんな折、ずっとうつむいていた鷹が頭をあげた。

「うわっ」
「…うぅ」

美紀と亜依の二人ははじめ驚きに身をすくませたが、鷹のあまりにも切なく哀しい、そして涙のたまった目に
視線を奪われた。

鷹はゆっくりと口をひらく。
504 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/05(土) 20:33
「おいらの話…聞いてほしい」

こんどは脳に直接響く声ではなく実際にふたりの聴覚でききとれる声だった。美紀と亜依の二人は自然にうなずいていた。

「わかったよ…もともとそのつもりだったけどなんか、そういうんじゃなくて…」

美紀自身にもわからないだろう、その目にはなぜか涙が浮かんでいた。

「うん、あいぼんも…すっご…つらいことがあったんやろ?」

亜依は鷹の前に腰をおろすと体育座りをした。美紀も亜依のすぐ隣に腰をおちつけた。

「なんでだろう…ここにいると、今までの大人や他のやつらを恨むきもちがどんどん消えていって…たださみしくて
ただつらくて、たまらなくなる…」

鷹は上を仰ぎみると、ふたたび美紀と亜依のほうに視線を戻すと、ゆっくりと語り出した。

「おいらと秦にいちゃんは二人兄弟、それにとおちゃんとかあちゃんの四人家族だ。家には金がいっぱいあって
大きかった。他の友達によくうらやましがられてたんだ。でも、とおちゃんとかあちゃんとおいらたちとの会話
みたいなのはまったくなかった」
505 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/06(日) 02:34
「家族なのに会話がないってなんで?」

美紀の疑問は自然と口に出ていた。だが、その美紀の声がとどいてないように鷹は話をつづけた。

「でも、とおちゃんとは剣のけいこをするときには話してた。いま思うとほんとにかあちゃんとははなしてないな…
剣の稽古のときのとおちゃんは、すごくこわかったんだ。いつもおいらもにいちゃんも竹刀でおもいっきりたたかれてたよ」

…とにかくとおちゃんはいつもいらいらしていたのをおいらはおぼえてる。なんでかはいまもわからない。おいらたちは朝から
夜まで毎日毎日剣の稽古で、楽しみといえば食べ物くらいしかなかったんだ。後はにいちゃんとおなじ部屋だったから二人で
話してたくらいだな。そんな日が何年も続いた。そんなある日のこと。おいらとにいちゃんはとおちゃんによばれた。

そのときはじめて名前で呼ばれたのを覚えてる。その声は暖かくなくてなんかつめたかった」

(てかっ、鷹ってなんかすっごくしっかりしてるんだけど…)

「しっかりしてる?…普通だよ」

どうやら美紀の心の声は鷹に直接とどいたようだった。

「え?…そっか、しっかりしてるってっ、そんなにちいさい子供なのによくそんなに
くわしく状況を説明できるね。かごやわたしじゃまずムリだってっ」

美紀はすぐに、鷹に自分の声が届いたことに気がつくと、その心の声を表に出した。

「うん、たしかにあいぼんじゃむり」

亜依もあいずちをうつ。
506 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/06(日) 03:10
「小さい子供っておいらのことか?…おいら十六だぞ?」
「えっ、うそ?」
「なんやてぇ?」

鷹の言葉に美紀と亜依は声をあげた。

「まぁ、この姿ならまちがえてもしょがないっか。まだ、あのじいさんの封印がとけてないみたいだからな」

自分の姿をマジマジと見つめた鷹はそう答えた。

「でも、なんか楽しい…おいらは学校とかいったことなかったから、きっとクラスの仲間ってこういうのをいうんだろうな…」

鷹は過去のことを思い出し、さみしそうにそうつぶやいた。

「そんなあたりまえのこと…鷹はできてなかったんだね」

美紀がそう口を開いた矢先だった。

「それなら、これから学校いけばいいっ」
「かごっ、おまえなにいって」

そんな亜依の突拍子もない言葉に美紀は眼をまるくする。

「ようちゃん、もうむかしのことなんてええやろ、あいぼんが友達になるよ。ミキティも、ののもやぐちもなっちも
み〜んなで友達になったるっ、もちろんしんちゃんもやで」
「かご…そうだな」

美紀は鷹の方へ、笑顔をむけると

「よろしく」

と手をさし出した。
507 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/06(日) 03:53
鷹の目から涙がとめどなく流れ出た。嬉しくもあり、悲しくもある。そんな感情だった。

「…でも…おいらはもう…いきて、ないから…」

そう、もう鷹はこの世にいない存在だった。

「大丈夫、あいぼんの体をつかえばいい、ののややぐちたちにひどいことしないって約束はしてもらうけど、どや?」
「もういい…」

亜依も美紀も鷹のその言葉の続きを静かに待った。

「…もういいんだ。ありがとう、もう十分だよ。おいらこんな気持ちははじめてだ」

鷹の手足を結んでいた金色の個体が序々に消えていく。鷹がゆっくりとたちあがると
その姿は黄金に輝きだした。人のシルエットが浮びあがる。そのシルエットは大きく
というのか、高くなっていき、やがて黄金の光がはれる。

再び姿を現したその鷹の姿は、先ほどとはちがい、十代の青年のようになっていた。
そして鷹は転がっている刀に右の手のひらをむける。そして消えた刀は鷹の右手に
おさまっていた。

カシイィィィンッ

鷹の手に持っていた刀が鞘におさまる。
508 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/05/06(日) 04:33
鷹は亜依と美紀の方を振り向くとやわらかな笑顔をみせる。

「ありがとう…おいらたち、ほんとみんなにめいわくをかけたね。でも、このまま魂のおいらじゃ、なにも償うこと
ができないとおもう。だからせめて罰をうけたい。そしてできることなら、次に生まれ変わったときにはあいぼんの
いう友達というのをもっと感じてみたい」

鷹は上を仰ぎ見た。

「うん、きっとまた生まれかわれる。もちろんそのとき、ようのとおちゃん、かあちゃんとも
あえるよ。そしてきっと、こんどは仲よくくらせるよ。しんちゃんと四人で。そんな未来
ようちゃんにはきっと待ってるで」
「かご…」

美紀は自分よりずっと子供だと思っていた、加護亜依という少女の新たな一面を垣間見た。
全身が感動にうち震えた。つっぱっていた自分が亜依に比べいかに小さい人間か感じられた。
これからはもう少し大人になろう。そう心に誓った。

「さよなら、おいらの大好きな友達…」

鷹の姿が光の粒子となり消えてゆく。

美紀と亜依の二人はその様子を静かに見守っていた。それからまもなくして二人を強い睡魔がおそう。
二人はその睡魔にみちびかれるように瞼を閉じた。
509 :名無飼育さん :2012/05/08(火) 23:17
復活待ってました!
510 :黄忠 :2012/05/09(水) 10:26
そういっていただけると嬉しいです。次はエピローグなのでちょっとだけ
時間をもらいますね。次の章にむけてです。
511 :呪われし二対の妖刀VS思い出のペンダント(後編) :2012/07/13(金) 18:53
「鷹、いったか…」

秦は光の粒子となって消え行く、鷹の姿を眺めながらそう呟くと

「…さて、俺もいかないとな…」

小さな声で呟くと、秦は希美の方をみた。

そして自分の心を落ちつかせるように首を縦にふるとゆっくりと口を開いた。

「俺も鷹も、大人を恨むことしか頭の中になかった。感情の赴くままに人を斬ってきた。

自分の内に流れる血が黒くなっていくのを感じていた。

だけど、止めることはできなかった…」

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