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続飼育支部

42 :のりあう :2011/12/24(土) 00:35
「つーか、あの道重? とかいうの最悪だよねー」
「おまえなんかうちらのJの足元にも及ばないっつーの」

電車の中で、バッチリ化粧した若い女の子たちの会話。
たぶん、こないだのテレビ番組のこと。

「自称かわいいとか」
「ふざけんなってカンジ」

興奮してても人目を気にしてるのか、小声にしようとは努めてるようだ。
まわりのオジサンたちは眉間をひそめているが。
黒髪ロングで白い肌の女の子も怪訝そうにその子たちを見つめていた。
いや、視線を合わそうとはしてないから、道重のファンなのかも。
私も大人になったなぁ。
こんな会話される女性タレント……大変だ。そのファンも、ね。

「ね、気にしないほうがいいよ」
さりげなく近づいて、黒髪の子に話しかける。
えっ、と驚いた声。でもすごく小さな声。
ん? あらら、もしかしてこの子、道重さん本人かな。
気づいてないほうがいいよね。この子のためにもまわりのためにも。
「あ、いや……あんまり気分のいい話題じゃないし、さ」
「そうですね」
あれ? この声どこかで聞いたことある。そういえば……。
「うん、私はそういうの耐え切れなかったからさ」
彼女の大きな瞳が アナタハダレ? と訴えかけている。

……線乗り換えのお客様は、1番線ホームから××行きが……
車掌の声が電車内に響く。

乗換駅か。ドアが開いたから、もう一声かけることにした。
「あ、私、降りるから、頑張ってね」
「……ありがとうございます」
かわいいなぁ。
「焼き銀杏は元気だよ、って先輩に伝えてね」
そう伝えて電車から降りると、ちょうどよくドアが閉まる。

 END.

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