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続飼育支部

267 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 20:55

「えいえんの娘。R」
268 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 20:56
サン「RA」is 初恋

♪さゆみがなぜかなかなか出てこなぁい

四人でカラオケに来て歌っていると、絵里が「なにこの歌詞、違うじゃぁん、字幕通りに歌いなよー」と茶化してきた。れいなは表情を変えることなく♪推し変しちゃおうかな、も少し待とうかな、不安で泣きそうな顔してる私、と歌いきる。絵里は隣に座ったさゆに「ねー、この歌知ってる?」と聞いた。休業から目覚めても変わらない桃色肌に青光する黒髪を三つ編みにしたさゆは、束ねた毛先を人差し指で器用にくるくると弄んだまま「知らない」と言い放つ。私はれいなと二人で最後まで平和に「有難う」と感謝しながら歌った。さゆを太陽神の生まれ変わりと信じている私は、サビの振りを一生懸命やった。つまり、腰を振っていた。天岩戸からなかなか出てこない神に気づいてもらえるように。きっとりほりほが腰を振っていたなら喜んで神は外に出ていくのだと、私は目に涙をためながら気づく。れいなは一人、次の歌を選んで端末で入力し、同じ歌をもう一度最初から歌った。歌終わりのれいなに口づけしようとしたら避けられてしまった。酔って頭がフラフラになっていたからかもしれない。太陽は今日もまた美しくのぼり、地獄みたいなオールナイトのカラオケが終了した。急な黄泉比良坂がある渋谷のカラオケボックスを出た。さゆは坂を上るときに決して底を振り返らなかった。だから太陽神は甦ったのだ。私はまたさゆを見初めた。
269 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 20:57
時空を超え過去を超え

カラオケを終えてそのまま四人で近くのファミレスBerryzへと入った。さゆは適当にパフェとドリンクバーを頼むと無機質で冷たいスマホをいじり続けていた。絵里が席を立ち、ドリンクバーへと向かおうとするとれいなもおもむろに立ち上がり絵里のあとへ続く。ははぁ、これは二人とも気を遣ってくれたのだなと勝手に解釈し、スマホをいじり続けているさゆに「今のモーニング娘。が超えなきゃいけない過去ってなんだと思う?」と聞いた。スマホから目を離さずに、さゆはまた「知らない」と答えた。キャッキャしながられなえりが戻ってくる。「ねーねー、何の話?」カルピスソーダを作ってきたのか、真っ白な液体にシュワシュワと音をたてる小さな泡が見えた。「しゅわしゅわぽん」と私がいうと「それ、りほりほのだから取らないで」とムスっとした表情で私を睨んでくる。鞘師はモーニング娘。をもう卒業している。たった十七歳でアイドルをやめた。「お水持ってきたとよ」れいなが私の前にコップを置いてくれた。隣のれいなからは味噌の匂いがした。「れーなはお味噌汁にしたっちゃ」黒いお椀には肉みその具が入った茶色の味噌汁が入っている。れいなでも憎みそうなぐらい新人にジェラジェラジェラってるのかと思ったら、そういうことではなかった。「モーニングでもないのに?」「どういうことっちゃ」「そうじゃない」れいなは悪の娘だからモーニングにもラベンダーにも興味がない。コップに入った水を一口飲んでカラオケで疲れた喉を癒す。さゆに視線を戻した。「今のモーニング娘。が超える過去としての実像になったんだよ、さゆは」さゆは無機質なスマホを見ながらニヤついている。おおかた、新人研修生の顔でも確認しているのだろう。「きゃはー、この人なにイッちゃってんの。マジでおかしいよねぇ、さゆ」テンション高くバカにしてきた絵里に、私のなかの秘めているクララがたった。
270 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 20:58
ぶらんにゅーさゆみん

砂浜に稲場さんと稲葉さんが裸になって並んで寝そべっていました。寄せては返す波が彼女たちの下半身に飛沫をあげてかかり続ける。そこへ中澤さんがやってきて、稲葉さんの隣に寝そべりました。通りかかった保田さんが「裕ちゃんは関係ないのに」と悲しそうに呟く。「いいの、ゆうこりんは踏まれたいだけだから」私たちの側に来た道重さんは白い服を来てなぜか白い大きな荷物を背負っている。「そうや、踏まれたい抱かれたい踊りたい、や」「そんな。泡沫サタデーナイトみたいに言わないでくださいよ」「そうやん、さゆみんの仕事始めはサタデーナイトからやで」「また無茶苦茶な」と答えたが、仕事自体はフライデーだが、放送されるのは確かに泡沫サタデーナイトだった。それよりも、中澤ゆうこりんと道重さゆみんが休業前より親密な関係になっているのが気になる。さゆみんは何も言わずにマシュマロのように真っ白でふわふわボディの稲場さんの背中を踏みつけた。隣の稲葉さんも踏みつけた。二人とも痛そうな声を出しヒィヒィと泣いている。ゆうこりんをさゆみんが踏みつけると「あっ」という声が漏れた。「もっと踏んでぇ」そのお願いに応えるようにさゆみんは一度、二度三度と何度も踏みつけると、その度にゆうこりんは「あっ、あっ、あっ」と声をあげる。ゆうこりんは太陽神の復活の喜びを噛みしめているのだろう、そのように私は聞こえた。様子を見てたら、たまらず興奮してしまった。じっとりと眺めながら口内から涎が止まらなかった。二人の行為も止まらない! 「もっとして、気持ちいいんや」さゆみんはめんどくさくなったのか、ついにざらざらした砂のついた踵でゆうこりんの頬をぐりぐりと痛めつけた。「あんた、ちょっとやめさせなさいよ」と保田さんが言い、私がやめたらどうだとアドバイスするまで二人は楽しみを止めなかった。保田さんが「治療してあげてよ」と労る。「どうしたらいい?」と私はさゆみんに聞くと「赤貝と蛤が必要なの」と桃色の肌をより一層桃色に上気させハニカミながら答える。「治療開始なの」と呟きながら右手を高くあげると奥から鞘師と加賀と藤本が出てくる。三人は無言で稲場さんと稲葉さんの肩を抱き寄せ、奥へと連れていった。あの二人は私の目の前で素肌を晒してアイドルをすることは、残念ながらもうないのだろう。赤いメンバーカラーの人物が赤貝かと気づく。じゃあ、蛤はどこにいるんだ? 「ゆうこりんには蛤が必要なの」「そうや、私が言う前に抱きしめてくれるんや」二人はいつのまにか貝合わせを楽しんでいた。波で濡れたゆうこりんの下半身が貝合わせをすんなりと受け入れていた。上半身だけで踊り続ける。ゆうこりんが「歌いたい。歌を練習するだけの自由時間が欲しい」と小さく呟いたのが聞こえ、さゆみんが「私が復帰したから大丈夫ですよ」と笑顔で答えさっきよりも強くぎゅっと抱きしめ、二人は一つになった。「こんな解釈もあるのね」と磐永姫のような保田さんは白い壁に溶けて消えた。ここは砂浜ではなく白い部屋だった。ああ、プロジェクションマッピングで全てができている世界なんだ。ここには誰もいない、幻の世界。私の背中はさゆみんから痛みを譲り受けた。
271 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 20:59
私はさゆみんを抱きしめていたい

さゆみんの復帰後、初めてのメディア仕事はラジオだとわかった。約束を守るというのは、今後バラエティ仕事をこなしていくことだ。きっとモーニング娘。を先輩として応援していく、宣伝していく使命がさゆみんを突き動かしたのだろう。さゆみんはモーニング娘。が誰より好きなのだ。音痴を治すのに思ってた以上に時間がかかったのだと思った。自分が好きなモーニング娘。がモーニング娘。であり続けるために、お客さんを「ああ、これが求めていたモーニング娘。だ」と喜ばせるために。だから、献身的な態度で戻ってきてくれたのだ。かえでぃーが青い光を放つスマホを見ながら「石川さんだけじゃなかったんですね」と言った。きっと狼を見ていたのだろう。「石川って誰っちゃ」れいなは悪の娘だから先輩にも後輩にも興味がない、自分を守ることにしか興味がない事務所の犬になった。こんなれいなには興味が湧かない。抱く気はそもそもない。かえでぃーは「ひどい」と言ってテーブルにつっぷし、そのまま「こんなはずじゃなかったのに!」と叫んだ。かえでぃーの言うとおりだ。かえでぃーにはモーニング娘。のこれからのためによこよことらぶらぶしてもらうミッションが待ち構えている。さゆみんに手解きを受ける予定で集まっていた。ついでだからとれいなにまりんとのミッションを紹介したのだが「れーな、悪の娘やけん、受けれないっちゃ」と断られた。その時、事務所の一階にある喫茶店の前を磐永姫のような顔をした保田さんが通りかかった。私たちを見つけると入り口で「何してんの」と呼びかけ、わざわざテーブルまで来て勝手に椅子へ座った。保田さんなんてみーよとイチャイチャしてれば良かったんだ。「何してんの、会議?」「誰っちゃ」「ひどいですよ、保田先輩ですよ。やすみよで輝いたんですよ」かえでぃーは良い子だから、顔をあげて律儀にれいなに教えてあげる。しょうがないので保田さんにウソの話題を提供し、帰ってもらおうと考えた。「えいえんの娘。Rという言葉を調べているんですよ」「RってRealじゃない?」「ここにはアンリアルしかないっちゃ」「アンリアルならAですよ」「うるさいっちゃ!」れいなは大声を出して珍しく歯を見せてきた。怒られてしまい、私はシュンと肩を落とす。さゆみんはれいなの横でふんっと鼻を鳴らして私をバカにしてきた。バカにされた途端、舞い上がった私は胸の高まりを感じた。此花咲夜姫のようなさゆみんを一瞬でも抱きしめていたい。プロジェクションマッピングで海や山を産み出すさゆみんを私は抱きしめたい。
272 :「えいえんの娘。R」 :2017/03/16(木) 21:00

「夢を見たい」

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