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続飼育支部

255 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:05
ーー私は母が大好きです。

好きなのに問題行動ばかり起こしているようで、学校に呼ばれると母は

「申し訳ありません」

と何度も何度も頭を下げる。
そんな日の夜は、決まって私を甘えさせてくれる。

「お母さんはさくらの味方やからな」

頭を撫でてくれるのが嬉しくて抱きつくと、それは始まる。
母が私の胸を下からすくいあげて揉む。

「さくら、ずいぶん大きくなったんやね」

まるで背が伸びていく幼年期と同じように呟く。
母がもたらす快楽に身を委ねながら、私は母の胸を触る。
小さな胸は少女のようで可愛らしくある。
256 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:05
最近、起きてからすぐに頭痛が始まる。
痛みをこらえながら、赤いスカーフを襟元で結んで家を出る。
母は仕事に疲れて寝ている。静かに鍵をしめた。
隣に住む後輩、野中ちゃんことチェルと待ち合わせ。

「おはよう」
「先輩、おはようございますっ」

短く挨拶を交わすなかで、チェルの明るく元気な声が頭痛をより刺激する。
朝から元気な声なのは当たり前だ。

興味ない男子の話なんてふーんと聞き流す。
好きな男子の話なら興味なくてもなんとなく聞けてしまう。
そういうものですよね? さくら先輩。

「何の話だっけ?」
「もぉ、さくら先輩! 真面目に聞いてくださいよぉ」
「ごめん、なんか頭痛くて......」
「えーっ、今日もですかぁ? 先輩、ちゃんと早く寝てます?」
「う、うーん」

昨夜は母に抱いてもらった、なんてさすがに言えない。
昨夜の少女のような胸を触った感覚が思い出される。

「もぉ、大丈夫ですか?」

チェルが密着してくる。
ご丁寧に片手を私の額に乗せて、チェルの胸は触ってくれと言わんばかりに空いている。
母とチェルの胸は違うのだろうか。
思ったときには手が伸びていたようで、拒否するようにチェルの鞄が私に向かっていた。
バシッ! と大きな音がし、胸から手を引っ込めた。

「先輩、セクハラ! 今のセクハラですよ!
もー、熱ないかと思って心配したのに。
その手、赤くなってますから!
ちゃんと保健室行ってくださいね。朝イチですよ!」

言うだけ言うと、チェルは私から離れて駆けていく。
あーあ、きっとまた学校に母が呼ばれるだろうな。
心配かけてばかりで憂鬱になる。
母が好きだから、余計に憂鬱だ。
......やっぱり頭痛い。
チェルに言われたこともあり、教室には行かず保健室へと向かった。

「道重先生、おはようございます」
「おはよ、また頭痛? あ、手が赤くなってる」

どれどれ、と道重先生は手を優しく持ってじろじろと眺める。

「うーん、どうしたのこれ。転んだ訳じゃなさそうだし」
「後輩に鞄で叩かれて」

どうやら思っていたより強く叩かれたようだ。
道重先生の顔が歪む。
そして、悲しそうな顔をして赤くなってるところに指先をつーと沿わせた。
257 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:06
「せんせ......痛い」
「包帯巻くから、そこ座って」

近くの丸椅子にちょこんと座り、持っていた鞄は横へ置く。
右手はぐるぐると白い包帯に巻かれた。

「これ書いてね」

先生が持ってきた保健室使用書に名前と来室理由を書く。
右手のケガ、それに頭痛。
書き終えるのを待っていたかのように、シャーペンを置くと紙はするりと先生のもとへ戻ってしまう。

「二年一組、中澤さくらさん、右手のケガ、頭痛、ね」
「はい」
「頭痛はここ一ヶ月ほぼ毎日よね。医者には行ったの?」
「いえ、母の仕事が忙しくて」
「行ってないのね。頭痛薬は保健室にあるけど、飲みすぎも良くないからね」
「すみません」
「後輩に鞄で叩かれたってどうして?」
「いじめとかじゃなくてふざけてたんです。たまたま、チェル、じゃなくて野中ちゃんの鞄が手に当たっただけなんです」
「そう、それはどういう話をしていて叩かれたの?」

納得してくれないか。
頻発する問題行動は、道重先生にかなりお世話をかけている。
問題を起こす度に保健室へと隔離され、道重先生に話を聞いてもらっている状態だ。
素直に話したことはない。
佐藤先輩とキスしたり、じゃれ合ってるつもりが大きな騒ぎになったり。
母とはどう違うのか。
好きな人との行為をなんで女性同士だからと騒がれるのか。
意味がわからない。
だからか、理由を話すのはためらわれた。

「えっと、私が頭痛だって話して、またですかって野中ちゃんが額に手を当てました」
「うん、それで?」
「それで、熱があるかどうか心配してくれて」
「なんで野中ちゃんは叩いたの?」

野中ちゃんは胸を触ったら、セクハラって言った。
胸を触るのってセクハラなんだ。
母はあんなに喜んでくれるのに。
人ってよくわからない。
先生の胸は母より大きかった。
少女のふくらみとは違う。
先生はどっちだろうか。
胸を触ったらセクハラ! と私を拒否するだろうか。

「先生の胸って大きいですよね」
「......野中さんに話を聞いた方が早そうね」

私はまた拒否されたんだ、と悲しくなる。

「お母さん、忙しいのにまた学校に呼ばれちゃうよ。いいの?」

ふるふると頭を左右に振る。

「ダメです。心配かけたくないです」

その時、ぽろりと目から涙が落ちた。

「先生、ごめんなさい」
「中澤は先生に謝らなきゃいけないようなことをしたの?」
「しました。問題があるって話を聞いてもらったりとか先生の大切な時間使ってもらってます」
「それが仕事だからね。中学生の仕事は勉強することだけどね」
「ごめんなさい、勉強してなくて」
「先生の仕事は中澤が勉強できるようにすることだからね。保健室でゆっくり休んでいきなさい」
「はい、ありがとうございます」
258 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:07
保健室のベッドへ横になると、ほっとしたのか朝なのにぐっすり眠ってしまった。
起きると三時限目の途中だ。
頭が心なしかすっきりしている。
痛みは今のところない。
保健室に先生が書き物をしている音だけが響く。

「せんせ、ゆっくり眠れました。ありがとうございました」
「そ、良かったわね。とりあえず三時限目終わるまでここにいな」
「はい、そうします。あっ」

寝起きだからか口内炎を噛んでしまったようだ。
口がうまく動いてない。
先生は立ち上がり、私のそばに立つ。

「口、開けてごらん」

私が口を開けると先生はびっくりしたようだった。

「ビタミン剤、飲みな。口内炎に効くからさ。」

水が入ったコップと橙色の丸い粒を私に手渡す。

「朝ごはんは何食べてるの?」
「いつも食べないです。母が寝てるので」
「お水、全部飲んでね。ジュースとかも飲んでない?」
「はい。野菜ジュースとかオレンジジュースを飲むことはあります」
「いつから朝ごはん食べてない?」

いつからだろう。
両親が離婚したころ、私は中学校へ進学した。
ずっと家にいた母が仕事へ出るようになった。
夜遅くに仕事へ出て朝はよく寝てる。学校終わる頃には起きていて、話を聞いてくれる。
身体が成長してきたねと褒めてくれる。
身長だけじゃなくて、胸とかお尻とか身体つきが女性らしくなったねと見てくれる。
夕ごはんを食べた後は、母が私の頭を撫でてお互い好きって言い合う時間がくる。
離婚前の母と私はあんなことをしなかった。
快楽なんて知らなかった。
ぎゅっと抱きしめられる時間を長く感じるようになった。
唇と唇が軽く触れあうキスから、舌を絡ませあうようになった。
母の腕がより強く私の身体を締めつける。
毛が生えてきた恥ずかしい場所を指で探り、快感に身を委ねてしまう。
きっと忘れさせてくれるから。
頭痛も口内炎の痛みも、学校へ行けば問題を起こしてしまうことも。
快楽はすべてを忘れさせてくれるから。
汗ばんだ私の身体をなでて、母は言う。

『風邪引かんうちにお風呂であたたまり』

お風呂から上がる前に、母は家を出て仕事へ行く。
寂しい夜に宿題する気は起きない。
寒い夜はあたたかい腕の温もりを思い出す。
暑い夜は汗ばんだ肌を思い出す。
後輩を見れば、母の胸とどう違うのか気になってしまう。
温もりに包まれた夜を思い出してしまう。
母が好き。
こんなにいとおしい人がそばにいる。
悲しませたくない。
私がほんの少し我慢すれば、母は抱いてくれるのだと思う。
259 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:07

◇◇◇

260 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:08
初めての生理を迎えた。
腹痛を訴え保健室へ行くと、道重先生に生理じゃない? と訊かれた。
授業で仕組みは習ったけれど、こんなに痛いとは思ってない。
トイレで下着の汚れを確認し、道重先生から習ったとおりにナプキンをあてがう。

ーー気持ち悪い。

三時限目を休んでから帰宅した。
母は驚いたが、事情を話すといつものように抱きしめて頭を撫でてくれた。
いつものような気持ちよさはなく、不思議な感じがした。
ふわふわと宙に浮かんでるような気持ち悪さだ。
安心感は覚えなかった。
すっと母から離れると、赤いスカーフをほどきながら自室へ向かう。
母の顔を見るのすらイヤな気分である。
特に声をかけられることもなく、部屋でまったりと過ごした。
久しぶりの一人だけの時間かもしれない。
しばらく経つと、コンコンと控えめなノックが聞こえる。
母が心配そうな顔をして覗いてきた。

「......何?」

イライラしてるせいか、思ってるよりもキツく咎めた口調になる。

「ちょっとええか」

母は、ドアの向こうに見えるリビングのテーブルを指さす。
不釣り合いなラベンダー色の缶が置いてあった。

「これな」

ドアを開けたまま離れ、蓋を開けた中にナプキンがキレイに並べてある。
道重先生が持ってきたものより、ちょっと大きいものも一緒だ。

「トイレに置いとくから。そろそろナプキン変えたほうがええで」
「いい、必要ない」

母のアドバイスを一蹴し、ベッドに戻る。
横になって目をつむる。
こうすれば、母が邪魔してくることはないだろう。
ああ、それにしてもイライラする!

「ごめんな」

小さな謝罪の声が聞こえ、静かにドアを閉める音が聞こえた。
それから、汗をかきながら眠りについた。

起きたときには夜だった。
お祝いだからと、少量の赤飯と好物多めのおかず数品を食べた。
母が一緒にお風呂へ入ろうと誘ってきた。
いつものように抱くことはない。
お風呂で汗を流したかったのは確かだ。
一瞬、断ろうと思ったが、寂しさを感じる夜も嫌だと思い直し、母を受け入れた。
下着を用意して脱衣場へ向かうと母が新しい下着を用意していた。
生理のときは別の下着にしな。
トイレに入るとナプキンがだいぶ汚れていた。
母があのとき声をかけてくれたのは優しさからだった。
いつものように母を受け入れられない自分に、より一層イライラしてしまう。

湯気が揺れる中で見る母の裸はいつもより色っぽく見えた。
何事もなくお風呂から上がる。

「仕事、休みにしたんや」

温かいココアを入れてくれる。
ゆったりとしたおしゃべりの時間を過ごす。
こんな夜は本当に久しぶりだ。
安心してぐっすりと眠りについた。
261 :私が愛した人 :2016/08/24(水) 00:08
先生、今日はよろしくお願いします、では。
母が電話に向かって何度も頭を下げる。
受話器を置くと、バタバタと冷蔵庫をあけた。

「これ、昨日のおかずだけど。それから主食」

好物のおかずが目の前に一品。
それと、いつの間に作ったのか冷蔵庫から玉子サンドが出てきた。

「いただきます」

両手を合わせ、食べ始める。
おいしい。
オレンジジュースもいつものような味気なさは感じず、おいしかった。

「さくら、朝はいつもジュースだけなん?」

母をまっすぐ見つめながら、こく、と縦に首を振る。
ーーこんな朝の会話久しぶりやね。
その一言から母はこれからのことを喋り始めた。
今、好きな男性がいること。
その人と結婚したいこと。
さっき、さくらが朝食用にジュースだけ持っていったのを見て危機感を持ったこと。
そして、結婚したらさくらを抱くのをやめること。
こんなん変やてずっと思うてきた。
けど、やめれへんかった。
さくらに初潮がきたら、やめようと思ってたんよ。
母は優しい表情をしてた。
私を抱いてるときよりずっとずっと優しい。
声も態度も。
私の知らない人のことを思っているからだろうか。
でも、今は母が私を抱かなくて済む時間が増えるのはいいことなんだ。

夕方、初めて顔を合わせた。
母がキラキラと輝いて見えた。
正社員で部長補佐とかいう偉そうな肩書きを持ってた。
三人暮らしには狭いからとその場でたくさんのことが決まっていく。
翌日には婚姻届が提出されると同時に、私は小田さくらになった。
母は苗字が変わったと浮かれていた。

経血の量が減り、気分が落ち着いたので登校することにした。
チェルが「おはようございます、さくら先輩」といつもとおんなじように声をかけてきてくれたから安心した。
チェルは今日も好きな人の話をしていた。
好きな人にだけ触られたかったから怒ったんだね、チェル。

私は母が大好きだ。
ううん、愛してる。
快楽を貪ることや肌を触ること、内蔵まで抱きしめあうこと。
恋人じゃない、愛し合ってる家族だからできるんだ。
大人になったらまた母を抱きたい。
きっと今とはすべての感覚が違うんだろう。
今度は私から母に快楽を教えてあげよう。

END.

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