■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 最新50

続飼育支部

182 :道重さゆみのお祭りなの :2012/06/26(火) 22:00
道重さゆみのお祭りなの

道重は『キスがしたくなる飴』と書いてある袋を楽屋のテーブルに置いた。
910期メンバーが学校から帰ってくる時間に合わせた。
昨日は指祭りというアイドル祭りが行われていた日。
アイドルDDの道重さゆみとしては行きたくてしょうがなかったのだが、仕事があるわけで仕方がない。
だからこそ、今日は道重さゆみのお祭りなのだと考えていた。
舞台はスケジュールの都合と一人はぶられ、話についていけないツライ日々を送っていた。
だがしかし! そんなことを忘れるぐらい盛り上がろうではないか!
そのための指祭り! その翌日はリーダー権限で! いや、先輩権限で!
中澤さんがリーダーだった頃に、メンバーにキスしまくってたという話を小耳に挟んだことだし!
さゆみも頑張るの、と心に誓う。

最初に佐藤工藤の中一コンビがやってくる。続いて、鈴木。この三人は思った通りに飴に目もくれない。
高校生の石田譜久村飯窪が入ってくる。
飯窪が「何ですか? コレ」と袋を手に取った。石田と譜久村が袋をのぞきこむ。
「道重さん、したいなら言ってくださいよ! みずき、待ってるのに……」
あー、また始まったよ、勝手にやってれば、という感じで大きなため息をつく鈴木。
183 :道重さゆみのお祭りなの :2012/06/26(火) 22:00
道重は心の中でくすりと笑う。ここまでは思い通りだった。
石田の反応が違う。顔が青白い。
「ちょ、ちょっと! 道重さん! これ早くしまってください!」
あれ? この間までなら道重さん道重さんと何でも言うことを聞いてくれたのに。
あまりにもりほりほに入れ込みすぎて、りほりほ周りの他メンバーの情報が頭から抜け落ちてたのだ。
「鞘師さんが帰ってくる前に早く! しまってください! こんなの見たら……」
そうこうしてるうちに生田が来た。
「もー、何をそんなに騒いでるんですかぁ? 廊下まで聞こえましたよぉー」
「生田さん、石田さんが鞘師さんと早くしたいそうです」
「ちょ、ちょっとまーちゃん!」
「ふーん」
生田は対して興味もなさそうに、会話を終わらせる。
そして、石田も道重も気づかなかった。生田が開けっ放しにしたドアから鞘師が遅れて入ってきたのを。
「あゆみちゃんの唇、今日もプルプルだねっ! おはよー!」
「変です、変ですってば、鞘師さんの挨拶っ!」
生田が飯窪から「なにこれぇ」と袋を奪う。
「みずぽん、これ、ガキさんに渡したらキスしてくれると?」
184 :道重さゆみのお祭りなの :2012/06/26(火) 22:01
「みずきはえりとしたいな。うふふ」

道重一人、今日もはぶられ祭りだった。はぶられといったられいなだったのになぜ。
れいなの周りには、佐藤と工藤がまとわりついている。道重がリーダーに就任してからはいつものことだ。
飯窪は飴をなめはじめた。
「キスしたいなら、なめればいいじゃないですか」
道重にそっと個包装の飴を渡す。
「あ、ありがとう」
甘い匂いが近づいたかと思うと、道重の頬にやわらかいものが触れた。
ふふっ、とにっこり笑う飯窪さんを純粋だなぁと思う。

お祭りは夏が本番なの。毎日お祭りなの。また計画を練り直すなの。
序ノ口にすぎないの。はるなんには悪いけど、やつはさゆチルのなかでも最弱……。
狙うはりほりほの唇なのっ! 来月はさゆみの誕生日もあるの、また頑張るの、と強く誓い直した。

 END.

続きを読む


掲示板に戻る 全部 次100 最新50

現在のスレッドサイズ:312345 byte

名前:

read.cgi ver5.27 + 0.02 (04/08/03)