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作者フリー エロ短編用スレ 1集目

1 :名無飼育さん :2011/10/22(土) 22:04
このスレッドは作者フリーのエロ短編用スレッドです。
sage進行でお願いします。
どなたが書かれてもかまいませんが、以下の注意事項を守ってください。
・アップするときはあらかじめ“完結”させた上で、一気に更新してください。
・最初のレスを更新してから、1時間以内に更新を終了させてください。
・レス数の上限は特にありませんが、100レスを超えるような作品の場合、 森板(短編専用)に新スレッドを立てることをお薦めします。
 なお、レス数の下限はありません。
・できるだけ、名前欄には『タイトル』または『ハンドルネーム』を入れるようにしてください。
・話が終わった場合、最後に『終わり』『END』などの言葉をつけて、
 次の人に終了したことを明示してください。
・後書き等を書く場合は、1スレに収めてください。
・感想、感想への返レスはこのスレに直接どうぞ。
2 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:30
梨華ちゃんの秘密
3 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:31
「みんなオナニーってするの?」と圭ちゃんが言った。
「えー、なんなのいきなり」
「するやろ」
「ふつうしないっしょ」
飯田さん、中澤さん、安倍さんがまずそう声を上げた。
矢口さんはニヤニヤして何も言わず、梨華ちゃんは露骨に顔を赤くした。
ああ梨華ちゃんは相変わらずかわいいなあ舐めたい、と思った。

「なんや、相変わらずなっちはウソつきやなあ」
「なっち嘘つかないよ」
「ほら、またウソついたで」
「裕ちゃんね、相変わらず意地悪だね。地獄に落ちるよ」
「細木数子みたいなこと言わんといて」
等々、中澤さんと安倍さんは仲が良くて何よりだった。
4 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:31
圭ちゃんが「かおりんはすんの?」と訊いた。
「え、言いたくないんだけど」
「じゃあするってことだ」
「カオリそういうのよくわかんない」
「うわっ、出たよ。これだよ、いい歳コイて、そういうのよく分かんないとか」
「何? 文句あんの? コブシで語り合おうか? ちょっと屋上行こう」
「ごめんごめん」
こっちも仲がよくて何よりだった。矢口さんはずっとニヤニヤしていた。
きっと旦那のちんこのことでも思い出しているんだろうと思った。

ミキティと小川と小春はてんで別の話をしていた。
大体ミキティが「私すごい」系の自分語りをし、
小川がそれに「藤本さんすごいですね」と一々返し、
小春が「昨日カレーを食べました」とか噛み合わないことを言っていて、
それでも何故かそこの三人で会話が成立しているのが不思議だった。
5 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:32
ミキティは確実にオナニーするだろう、と思った。
品川さんに言葉攻めされながらケツ穴を責められる庄司さんのことを思いながら、
それはそれはねっとりとした充実したオナニーをするだろうと思った。
小川も、まあするだろうな、レディコミとかで、小春はどうだろう。
してるような気もするし、一切してないような気もした。
小春はオナニーよりもセックスの方が得意そうな感じがする。
求められてもいないのに即尺とかすすんでやりそうなタイプ。
大体まず何をオカズにオナニーするのか、ちょっと想像がつかなかった。
やってるとしたら、姿見に自分のあられもない姿を映して、
「あたしこんなに濡れちゃってる……」とか思いながら、
それでオナニーしてるんじゃないかな、という気がした。
6 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:32
圭ちゃん達は
「どんな想像をしながらオナニーをするか」
「おもちゃの類は使うのか」
「そのおもちゃはどこで手に入れたのか」
「旦那がいる人たちはいつどうやってやるのか」
「仕事場でオナニーしたことはあるのか」
みたいなことで盛り上がっていた。
私と梨華ちゃんは蚊帳の外だった。
梨華ちゃんは真っ赤な顔をして俯いていて、
ああやっぱり梨華ちゃんはとてつもなくかわいい、
とてつもなく舐めたい、と思った。
7 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:32
私はオナニーする。誰にも訊かれなかったから言わなかったが、めっちゃする。
楽屋を抜けだしてトイレオナニーとか日常茶飯事だ。毎日ローターを持ち歩いている。
ローターを仕込んで収録に望むとかもやってみたのだが、
カメラが回り始めると普通に仕事に集中してしまうので、
別に気持ちよかったりはしなかった。コンサートでもそうだった。
収録なりステージなりが終わって、一息ついて、トイレに小用をたしにいって、
「あ、そういえばローター仕込んでたわ」みたいな感じだった。
他にも色々とやってみたが、一番興奮するのは野外ロケで、
収録スケジュールがキツキツの中、スキを見てやる露出オナニーだった。
「芸能人でありアイドルである私がこんなところでオナニーしていますよ!」
という感じが良かったのだ。
オナニーというのは探求心であり、人間革命の第一歩であると私は信じていた。
8 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:33
「ね、ちょっとお手洗い行こう」
梨華ちゃんが私の袖をちょいちょいと引っ張って言った。
真っ赤な顔、そして上目遣いで言うのだ。かわいい。

「みんな相変わらずだね」
「そうだね」
「ちょっと下ネタがひどくなってる気がするけど」
「ねー、私ちょっと辛いな」
「梨華ちゃん下ネタ苦手だもんね」
「うん」
梨華ちゃんは鏡を見ながら、しつこく前髪を整えた。
よっぽどストレスなんだろう。手を洗って、前髪を整える。
手を洗って、前髪を整える。何度も何度もしつこくそれを繰り返した。
9 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:33
「大丈夫? 下ネタ嫌なら嫌って言った方がいいんじゃない?」
「え、だって言いにくいじゃん」
「今更そんなことで遠慮する間柄でもないっしょ」
「だって……」
梨華ちゃんはうじうじと、今度は首元のあたりをさすった。
「私さー」
「うん」
言いにくそうにもじもじした。
「何?」
「あのね」
「うん」
「あのー」
「うん」
「私ね、性欲すごくって」
「は?」
「うん、あのね、私って性欲すごくって」
「え? 何の話?」
「いや、だからね、私、そういうね、下ネタっていうの?」
「うん。梨華ちゃん下ネタ嫌いだよね」
10 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:34
「じゃなくて」
「うん?」
「嫌いっていうか、全然嫌いじゃないのね」
「うん」
「むしろ、興奮しちゃうっていうか」
「ああ、はい」
「そういう単語だけでも聞いちゃうと、興奮しちゃって」
「へえ」
「だから、困るんだよね」
「うん」
梨華ちゃんが何を言わんとしているのかはなんとなく分かった。
つまり今ここで私に抱いて欲しいと、そういうことを言っているんだろうと思った。
私は意地悪なので、それを梨華ちゃんの口から言わせたいと思った。
「で、それがどうしたの?」
11 :梨華ちゃんの秘密 :2011/10/23(日) 00:34
梨華ちゃんは恥ずかしそうな顔をして、またもじもじと前髪をいじり、
首元をさすり、私の目を見て、言った。
「私、帰るね」
「うん……えっ?」
「帰る。帰ってオナニーして寝る」
「え? なんでなんで?」
「だから、興奮しちゃったから、帰って、オナニーしたいの!」
「あ……そう……」
「だから、みんなによろしくね」
「うん」
「うまく言っといてね、よっすぃー」
「分かりました」
「じゃ、帰るね」
「うん、また今度」
「じゃあね」

私は席に戻るなりみんなに「石川はオナニーをしに家に帰りました」と報告した。


おわり
12 :リーダー :2011/10/23(日) 08:30
リーダー
13 :リーダー :2011/10/23(日) 08:30
まだ三好の目がもう少し小さかったあの頃の事だ。
石川と仲が良い事もあってよく美勇伝の楽屋にお邪魔していたのだが
どういうわけかいつもメンバーの関係が殺伐としているのだ。
原因はわかっている。リーダーの石川が過度に気負っていたため
三好や岡田に厳しく当たってしまっていたのだ。
「保田さん。ほんまあの人えぐいっすわ」
石川が居ない間に岡田はそうボヤいた。
三好もそのような愚痴を言いたそうだったが
岡田のようにははっきり言う事はなかった。
怖いのだ。石川梨華の存在が彼女を無口にさせるのだ。

ある日行くと三好がごめんなさいと復唱しながら
原稿用紙が真っ黒になるまで「懺悔」と書き込んでいた。
セックスしている時みたいな声を出して泣いていた。
その涙に濡れ苦痛にゆがんだ表情に私は少しだけ興奮した。
そして石川の指導はあんまりだと思った。
モー娘。史上最高のサブリーダーを自他ともに認める私だ。
このような事を放っておく事はできない。
14 :リーダー :2011/10/23(日) 08:31
「あんた、もういいわよ」
私はそう言って後ろから三好の肩を抱いた。
ほのかに汗の匂いがした。きっとさっきまでレッスンだったのだろう。
それを嗅いだ瞬間、私の身体のどこかでスイッチが入った。

「保田さんだめです。今日中に原稿用紙30枚分懺悔って書かないと
石川さんにまた怒られてしまうんです」
と三好は言った。私はじゃあ石川が死ねと言ったら死ぬの?
と言おうとしてやめた。三好が本当に死にそうな顔をしていたからだ。
なので私は別の事を言ってみた。
「石川がオナニーしろって言ったらするの?」
「もちろんです!」
「じゃあ…さっそくやってみて」
「保田さんは石川さんじゃないんで駄目です!」
「モー娘。のサブリーダーだったんだけど」
「美勇伝じゃないし、しかもリーダーじゃないんで駄目です!」
くそう。プッチモニの時にごっちんにオナニーさせるべきだったか。
私は先輩としてお手本見せてあげるから私のオナニーを
見ててと言ってみたが丁寧に断られた。
15 :リーダー :2011/10/23(日) 08:31
おわり
16 :名無飼育さん :2011/10/23(日) 23:21
>梨華ちゃんの秘密
ひどいよ、よっすぃーw

>リーダー
ヤススイキロ
17 :衝動 :2011/10/25(火) 11:03
衝動
18 :衝動 :2011/10/25(火) 11:03
最近、美勇伝の三好の事が気になって仕方ない。
というのも彼女がモーニング娘の2期オーデションを
受けていたというのを知ったからだ。
運が良ければ同じ2期メンバーとして活躍していたのかも知れない。
そう思うと情が湧いてきたのだ。
今はまだそんなに目は大きくないけれど整った顔をしているし
どこか自分を引き付ける魅力があった。
やがて情が愛情になった。そして欲情になるまでそう時間はかからなかった。

美勇伝の楽屋に遊びに行くと三好が泣いていた。ひとりぼっちで。
バニーガール姿で。
「どうしたの?私に言える事なら言ってよ」
「あ、保田さん。実は石…あ、すいません保田さんには言いにくいです」
また石川か。また三好をいじめやがったのか。
確かに事務所に入った順で行けば三好は石川の後輩になる。
しかし三好は年齢においては石川より上になるし
運が良ければ2期メンバーになったかも知れないのだ。
それなのに執拗に三好をいじめる石川が憎かった。
まるで自分がいじめられているような気がしてならなかった。
19 :衝動 :2011/10/25(火) 11:04
「今はつらい時期かも知れないけど頑張って。
あ、そうだ今度御飯食べに行こうよ。白子が美味しい店だから。
他にも色々かわった酒のアテがあるからね」
「ありがとうございます。心配かけてごめんなさい」
三好の目は涙で潤んでいた。なんて健気なんだ。
気がつくと私は三好を抱きしめていた。
三好は戸惑った表情をしていたが抵抗はしなかった。
「なにかあったら私が相談に乗るから」
「ありがとうございます。出来れば石川…げふんげふん。あ、気にしないでください」
よしわかった。石川には今度何か私から言っておこう。

私はポッケから筆とすずりを取り出した。
多趣味な私だが最近は書道に凝っている。
彼女のために何か言葉を贈りたいと思ったのだ。
さらさらと筆を滑らせる。なかなか上手に書けた。
「忍苦」苦しみに耐えるという意味だ。
モーニング娘時代から今に至るまで。そして今後も耐え忍んで
生きていくであろう自分の座右の銘だ。
そう私の人生はいつだって耐えに耐える人生であった。
「保田さん。く…クンニですか?」
20 :衝動 :2011/10/25(火) 11:04
私は耐えるのをやめた。もう限界だ。
彼女に必要なのは忍苦などではない。クンニだ。
脱兎のようにバニーガールの股間に一目散だ。
「きゃ!」
「ぐへへへ。いただきます!」
三好の股間に鼻を近づけて一気に吸い込む。うむむ臭い。
珍味だ。これは美味しく召し上がらなければならない。
「ご、ごめんなさい!まだ収録があるんです」
三好はそう言うとそのまま楽屋を出ていった。

ちっ続きはまた今度だな。
なかなか火照りが冷めないのでさっき使った筆で乳首をいじってみた。
気持ちよかった。でも全然使って乳首が黒くなって少しさびしかった。
21 :衝動 :2011/10/25(火) 11:04
おわり
22 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:57
嗅覚
23 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:57
三好が声を掛けてきた。「最近何か楽しいことありましたか?」
保田は少し考えた。特に楽しいことなどなにもなかったからだ。
強いて言うとすると昨日食べたご飯がおいしかったとか、ここのところ便通が良いとか、
そういうささやかな幸せに支えられて日々を生きているのだった。
芸能人、アイドルといってもそう毎日が華やかなわけではない。
それも昔取った杵柄、元モーニング娘。の肩書きで何とか食いつないでいる感じであり、
あのころこそ華やかな感じであったが、ここ数年ほど特に何もない。
毎日食う飯がうまい、便通が良い、日課の手淫の方も快調で、
まあ、それでいいのだろう、そうやって日々をなしくずしてきに暮らしていくのだ。
そういうことを考えていたら、少し暗くなった。
24 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:58
「ちょっとー。何か答えてくださいよー」
三好が言った。
「じゃあ逆に、逆に訊くけど、あんたこそなんか楽しいことあったの?」
「ふふふ」
意味ありげに笑った。
「なに、その意味深な笑い」
「楽しいことなんてそこらへんにいっぱい落ちてるんですよ」
「へえ、どういうこと?」

三好が語るには、人生は長くそして短い。
その人生を楽しく生きるには、日々の彩りや潤いが必要不可欠である。
日々の彩りとは恋愛であり、潤いとはセックスである、と。
三好は三好とて、彼女なりの人生哲学を持っているのだった。
25 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:58
もしかすると三好には好きな男でもできたのかもしれなかった。
ことによるともう早々にセックスを済ませてしまったのかもしれない。
「付き合う前にとりあえずヤッてみる」というのが最近の主流だと、
保田は聞いたことがあった。そしてそれは不潔なことだと考えていた。

保田はセックスをしたことがなかった。つまり処女だったのである。
初々しく甘酸っぱい「手を繋ぐか繋がないか」そういう純愛からの、
いじらしく愛おしいセックスのことをいつも夢想していた。
そしてそんな恋愛やセックスは高校生までのことであり、
三十路間際の自分にはもう経験することができないだろうということも、
ある程度は自覚していた。それでも夢は夢として抱きしめていたかったのだ。
26 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:59
「保田さんは今好きな人とかいるんですか」
保田はあいまいに笑った。
「いないけど」
「なんでですか」
日々の飯と、便通と、オナニーさえ上手くいっていればそれで良いのだ。
人生なんてそんなものだ。そう考えていた。
「なんでもなにも、いないんだからしょうがなくない?」
「私はいますよ」
三好はしたり顔をした。

ああこれはヤッてる顔だ、と保田は思った。なぜか妙に気鬱になった。
三好が、あの三好が、男の上でアヘアヘと腰を振っている様を思うと、
とてつもなく気鬱になった。
セックスするということはフェラチオもするということであり、
互いのケツの穴のシワの本数を数え合うということだ。
27 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:59
保田は三好のにやけ顔をまじまじと見た。
この顔が快楽に歪み、その口から淫猥な言葉が放たれる様を、
また喘ぐその声のことを思った。
男のチョモランマを咥えるときの頬のへこみ具合と、
いやらしく粘着質な音を立てて頭蓋を上下させる裸の三好のことを思った。
三好のしとどに濡れそぼった陰部のことを思い、
うすちゃけたしわしわの菊門のことも思った。
28 :嗅覚 :2011/10/25(火) 14:59
「保田さん顔赤いですよ」
言われて、頬に手を当てた。確かに少し熱を帯びているようである。
言うまでもないことだが、保田の下半身の圭ちゃんはすでに湿ってきていた。
「そう?」
「ほんとは好きな人いるんでしょ、隠してたってわかりますよ。保田さんはわかりやすいんだから」
「いや、ほんとにいないんだけど」
「ふーん。まあいいですよ、言いたくないならいいですけどね」
29 :嗅覚 :2011/10/25(火) 15:00
保田はトイレに立った。
このままではいてもたってもいられないからオナニーをしようと考えたのである。
個室に入り、鍵を掛け、パンツを下ろすと、クロッチの部分がしっとりと濡れていた。
その部分を鼻に当て、臭いを嗅いだ。それは嗅ぎなれた、いつもの自分の臭いだった。
三好のことを思いながら、男に奉仕するあられもない姿の三好のことを考えながら、
このパンツがもし三好のパンツだったらという想像をしながら、何度か臭いを嗅いだ。
三好のもきっと、大体はこういう臭いだろうと思った。
30 :嗅覚 :2011/10/25(火) 15:00
コンコン、とドアがノックされた。
保田はあわてて「入ってます」と言ったのだが、その声は上ずっていた。
保田の下半身の圭ちゃんには、確かに自分の指が入っていた。
処女だが、オナニーはナカ派なのだ。これは中澤の仕込みだった。

「保田さんトイレ長すぎですよ。死んでるのかと思いました」
ドアの外から三好がいたずらっぽくそう言った。
「勝手に殺すな」
「なんですか? 便秘ですか? コーラックいります?」
「いらないから一人にさせて」
「冷たいなあ、ちょっとここ開けてくださいよ」
ゴンゴン、とドアを拳で殴りつけ「開けてくださいよ」もう一度言った。
「いやに決まってんじゃん」
「いいじゃないですか、開けてくださいよ」
ガンガンガン、ともっと激しくドアを殴りつける音がした。
保田は恐怖すら覚えた。「いやだってば、ちょっとドア叩くのやめなさいよ」
「じゃあ上から行きます」
31 :嗅覚 :2011/10/25(火) 15:01
保田が急いでパンツを履くとほとんど同時に、ドアの上からひょっこりと三好が顔を出した。
「小学生かおまえは」
「あれ? 保田さんはうんこするときパンツ脱がないんですか? ナニしてたんですか?」
「なにもしてないよ」
「ナニもしてないのにこんな長い時間トイレに入ってたんですか」
「いいじゃんべつに」
「オナニーしてましたよね」
「してないよ」
「いいえ、してました。臭いで分かります」
「うそばっかり」
「わかるのです」

三好は保田を強引に言いくるめてセックスした。


おわり
32 :名無飼育さん :2011/10/26(水) 17:28
なんでエロスレで腹抱えて笑ってんだろうwww
でも面白いからそれも又吉
33 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:26

咲き乱れ
34 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:27

大きな花束を抱え、タクシーから颯爽と降りる一人の女性。
目を引くのは女性の整った容姿と、その手にある真っ赤な100本の薔薇。
その場に居合わせた人間は、まるで自分がドラマの世界に紛れ込んだような錯覚に陥っているだろう。

「保田さんどんな顔するかな」

しかし、注目を集めている当の本人である三好は、周囲の目もものともせず、
鼻歌を歌いながらマンションの中へと消えて行った。
これから過ごす甘い時間に思いを馳せて。
35 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:28

「ふわあっ!?えっ…待って待って、どうしたのこれ」

三好を部屋に迎え入れるなり、素っ頓狂な声を上げる保田。
いきなり何の前触れもなく目の前に派手な花束を突き出されたのだ。

「プレゼントですよ。
保田さん薔薇の花に埋もれてみたいって前ブログに書いてたじゃないですか」

保田は未だに何が起こってるのか把握できないのか、しばらく呆然としていた。
しかし思考が追いつくと頬を赤く染めて、
飛びつくようにして花束ごと三好を抱きしめた。

「みーよ、ありがとう…嬉しいよ。おっきな薔薇の花束もらうの夢だったの」
「喜んでいただけて良かったです。
かっこいい男の人からだったらもっと良かったんでしょうけど」
「何言ってんの!みーよだからこんなに嬉しいんだよ。
絶対一本も無駄にはしないから」

喜びを隠そうともせず、全身を使って感情表現する保田に、愛しさが募る。
それと同時に、三好の中でむくむくと邪な欲望が鎌首をもたげる。
鳴かせたい。私の手で咲かせてみたい、と。
36 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:30
「んー、綺麗だしいいにおい。早速活けないとね。
花瓶、花瓶…」
花瓶を探しに行こうとする保田。
三好はその腕を掴み妖しい笑みを浮かべた。

「花瓶ならここにあるじゃないですか」
「えっ?」

保田が無防備な表情で振り返った時、三好の理性は完全に決壊した。
腕を引いて、勢いのままに保田を組み敷く。

「きゃあ!?」
横に転がった花束から発せられる濃密な芳香が二人を包む。
三好はラッピングの長いサテンリボンをシュルッと解き、それで保田の両目を覆った。
そして素早く上着を脱ぎ、袖を使って両手首をも縛り上げる。

「は?えっ?」
保田は何が何だか分からないまま固まっていた。
そんな保田を見ていると笑いが込み上げて来るのを抑えられなかった。
保田のワンピースの裾をたくし上げると、
冷えた外気が触れてその口から小さな悲鳴が洩れる。

「あっ、ノーブラ。もしかして私の為にですか?」
「そっそんなんじゃっ…ひゃうっ」

一本、薔薇を抜き取り、柔らかい花弁で尖ったそこを撫でてやると、面白いほどの反応を示した。
37 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:32

「あれぇ、ここピンピンですよ」
そのまま焦らすように乳房から下腹部へと滑らせていくと、
ざわざわと保田の肌が粟立つ。

「はぁっんっみーよ、何、なんで、こんなっ」
「保田さんが可愛いから我慢できなくなりました」
「待って、するなら、花活けてから…っ」

「だから、今から活けるんですよ」

三好は喉の奥でクッと笑いながら、保田の下着を一気に下ろした。
待てと言いつつも、言葉とは裏腹に露わになった秘部はしとどに濡れていた。
三好はああやっぱり、と思いながら、手にしていた薔薇の茎の先を割れ目にあてがう。

「ま、まさか…」
保田の声に怯えの色が混じった瞬間、三好は一気にそれを奥へと押し込んだ。

「ぁっあああ!」
悲鳴とも喘ぎ声ともつかない保田の声を浴びながら、
次から次へと新たな薔薇の花を取り、挿し込み続けていく。
38 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:34

「み、みーよぉっやめてっ、これ以上入んないっ」
「えー?こんなに細いものなのに、そんなはずないんですけどね。
今何本入ってるか分かりますか?」
「分かるわけないよぉっ」

既に保田は半泣きだった。
視界と手の自由を奪われ、得体の知れないものを挿入されるのは
恐怖以外の何者でもないのだろう。
一方でそれは快楽を引き立てるスパイスにもなり得るものなのだが。

まだ数えるほどの本数しか挿れてなかったが、三好は薔薇を花束から取り分ける手を止めた。
そして形の良い唇を保田の耳へと近付ける。

「保田さんの今の姿、すっごいいやらしい。
キレイですよ。保田さんの肌白いから、薔薇の赤もリボンの赤もよく映えてます」

耳元で囁いてやると、保田の肌は赤みを増し、かすかに腰をくねらせたように見えた。
秘部から薔薇の花を咲かせている保田の姿に、何かに突き動かされるように、
三好はずっぽりと咥え込まれた薔薇の花束を掴み、抜き差しを開始した。
39 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:36

「ひぃっんぁあっみーよっ」

既に濡れに濡れていたそこは動かす度に粘着質な音を響かせる。

「力抜いて下さい。そんなに締めつけちゃ激しく動かせませんよ?」
そう言いつつも三好は花器の縁を広げるようにして、ぐるりと回したり、角
度を変え茎を傾けたりと内壁を刺激していく。

「はぁあっんくっうぁっああ」

腰を何度も跳ねさせぶるぶると震える保田は絶頂が近いことが見て取れた。

「もうイキそうなんですね?いいですよ、イッちゃっても」
「やだっみーよのが、みーよがいいっ」

保田はイヤイヤをするように首を振り、意識を繋ぎ止めようと三好を呼び続ける。
そんな保田を見て、三好は悪戯っぽく問いかける。

「そんなに私じゃなきゃダメなんですか?」
「ぅっんっ、みーよじゃなきゃ、ダメなのぉ!みーよでイキたいぃっ」

「嬉しいコト言ってくれますね」
三好は目隠しのリボンと手の拘束を解いてやり、一息に薔薇の花束を引き抜いた。

「んんんんっ!」
その刺激で達さないよう、保田は眉根を寄せながら耐えているようだった。
40 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:38
ヒクつく秘穴が閉じないうちに、三好はするりとそこを指で埋めて、
どんどん奥へ進めて行った。

「はぁあ…っみーよぉ」

目が合うと、保田は甘い声で鳴きながら愛しそうに熱い視線を送って来る。
そして自由になった両腕で三好の体に巻きつく。
それだけで三好も自分の子宮がきゅっと収縮するのが分かった。

「保田さん、こっちの蕾も咲かせて下さい」
三好は中の指を深々と突き立て、残った親指で赤く膨らんだ蕾を左右に転がす。

「はぁんっダメ、それダメ、みーよ、イク、イッちゃうからぁ!」

保田の言葉に、三好はさらに強く速い振動を小刻みに与える。

「みーよぉっ好きっみーよっ、ぁっあっ、ぁあぁああっ!」

保田は白い喉をわななかせながら、三好に見守られて果てた。
41 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:40

「どうしよ、花瓶全部に入りきらないや」

さすがに薔薇100本となると全てを活け切れなかった。

「薔薇は使い道が他にもたくさんありますよ。
ジャムとかポプリとか薔薇風呂とか。
プリザーブドフラワーにするとか…あっ」

自分の発言の中から何かを思いついたのか、三好は満面の笑みを保田に向けた。

「保田さんに入ってたやつはプリザーブドフラワーにしましょう」
「なっ…変態!」

真っ赤になって睨みつける保田を、三好は変わらず優しい目で見つめる。

「でも、その変態にさっき好きって言いましたよね?」
「言ったよ。好きだよ、どんなみーよも」

その返答に三好は口の端を綻ばせると、保田に軽くキスをする。

「…プリザーブドフラワーって10年は保つらしいんですよ。
この先何かあっても、それを見る度私を思い出してくれたらいいなぁーって」
「そんなのしなくたって、私はいつもみーよを思ってるよ。
10年先のことなんて想像もつかないけど、これからも私と一緒にいてくれるんでしょ?」

保田が三好の手を取ると、自然と指と指が繋がった。
体温が、眼差しが、さっきよりも深い愛に満ちていた。
二人は知っていた。
たとえ将来のビジョンが不鮮明でも、未来が恐ろしくても、今は幸せなのだと。
42 :咲き乱れ :2011/10/26(水) 22:40

「まぁでも、プリザーブドフラワーにするのは賛成だけどね」
「ぇえ?マジですか?」

おわり
43 :名無飼育さん :2011/10/26(水) 22:42
あなたとは気が合いそうだ
甘々かと思いきや甘酸っぱいですねw
44 :都合のいい女 :2011/10/27(木) 20:45
都合のいい女
45 :都合のいい女 :2011/10/27(木) 20:45
保田は都合のいい女で有名だった。
といってもすぐにヤれる肉便器的な都合の良さではない。
では焼きそばパンを買ってこい的な都合の良さかというとこれも違う。
保田はいじられキャラだがいじめられキャラではなく
どちらかと言えば男女どちらからも愛される人柄だった。

ところがこの男女どちらからもというのが災いした。
男女共に話をしやすいのでクラスメイトの縁結び役になってしまったのだ。
Aさんと話をしたいからお願い。とかB君に好きな人が居ないか聞いて。とか
そんな感じで仲介役をやらされてしまっていたのだ。
そして保田本人はもてない。昼間は仲介したカップル誕生をお祝いし
夜はなんとも言えない虚しさの中で自慰行為に浸るのだった。
保田は自分だって好きな人といやらしい事がしたいと思っていた。
しかし誰もが保田に対して親しみを持っていたが
恋愛感情を持つものなど居なかったし、保田自身もまわりが
自分に対してどんな目で見ているのか薄々わかっていた。
このまま高校生活が終わると思っていたのだが
転校生が来た。名前は三好。保田は恋に落ちた。
46 :都合のいい女 :2011/10/27(木) 20:45
三好と保田はすぐに仲良くなった。
ひょっとしたら三好とならカップルになれるかも知れない。
保田はそう思うと昼間は三好の事を考えてはうきうきして
夜は夜で三好の事を考えて自慰行為におぼれた。
それほどまでに三好の事を愛してしまっていたのだ。
そんな時だった。三好が保田にお願いがあると言い出したのだ。
保田は三好が今はさほど大きくない目を伏し目がちにしたまま
顔を赤くしたその表情を見て嫌な予感を感じていた。

「なに?私に出来る事ならなんでも聞いてあげる」
「ありがとう。実はですね。…君に…渡して…」
あーまたこれだ。保田の目の前は暗くなった。
また都合よく利用されるのだ。もう嫌だ。
「…保田さん聞いてます?クンニ、私にクンニしてください」
え?空耳かと思ったが三好はそうはっきり言ったのだ。
保田は喜んだ。ついに彼女が出来た。恋人が出来たのだ。

保田と三好はその足でラブホに向かった。そしてクンニした。
三好は気持ち良さそうにしていた。嬉しかった。
舌が動かなくなるほどクンニし続けて疲れて眠って起きると
三好はいなかった。ホテル代金も払わずに。
また都合よく利用されたか。そう思いながら嬉しそうに
保田は股間に指をはわせた。
47 :都合のいい女 :2011/10/27(木) 20:46
おわり
48 :Candle :2011/10/28(金) 22:53
「ずっと気になってたんだけどさ、みーよは…
その、私以外とも女の子との経験、あるんでしょ?」

遠慮がちに、だけどちょっと複雑そうな表情で私を見る保田さん。
いきなり何なんだろう。

「まぁ…ないと言えば嘘になりますね…。でも昔の話ですよ」

不意打ちに近い質問に面喰らってしまうが、適当に誤魔化すこともできない。
目を泳がせながらも仕方なく事実を述べる。
しかし話はそれで終わりにはならなかった。
私がティーカップのお茶で唇を湿らせている間も、保田さんは既に次の質問も用意していたようだ。

「…相手の子…どんな子だった?」
「ど、どんな子って言っても…普通に可愛い子でしたよ。
ええと、明るくて、話が合って、いつもいい匂いがして」
「…そう」

あれ?途端に静かになった。
私が保田さんの顔を覗き込もうとすると、すっと目を伏せる。

「どうかしました?」
「別に何も」
49 :Candle :2011/10/28(金) 22:55
…もしかして、妬いてる?
本当に可愛いなぁ、この人は。
私はニヤケそうになるのを抑えながら、後ろから保田さんを抱き寄せ、白い首筋を甘噛みした。

「ぁ、みーよ…」

ぴくん、と保田さんの背中が跳ねる。
そんな保田さんを見ると、もっと私の手で乱したくなってしまう。
私は左手をシャツの中に入れ、乳房をゆっくりと揉みしだく。
時折先端も挟み込むのも忘れずに。

「えっ…?ちょっ、なにっ……みーよ…」

保田さんは戸惑っているようだったが、一度点いてしまった火はもう消せはしない。

「怒ってないで機嫌直して下さいよ」
「別に怒ってなんか、んっ」

私は空いた手で保田さんのスカートとショーツをずり下ろし、
既に固い蕾を指の腹で擦った。

「はぁ…っそこ…ダメ…」
「じゃあ、何だって言うんですか?」

保田さんの態度が、やきもちからだと薄々分かっていても、あえて言わせたくなる。
ついつい意地悪したくなってしまう。

「っわかってるでしょ、その子に嫉妬しただけ」

逃れられないと悟ったのか、保田さんは拗ねたような、困ったような顔をして私を見上げて来た。
保田さん、それは反則ですよ。
もう止められなくなっちゃったじゃないですか。
50 :Candle :2011/10/28(金) 22:56
「…でも、その子のおかげで、私は今こうして保田さんを悦ばせられるんですよ?」
私は耳元で囁きながら、親指で蕾を押し潰す。

「ひあっ…!?」
のけ反る保田さんの背中を見つめながら、徐々に両手の動きを速めていく。
動かす度、乳首は固く尖り割れ目からはおびただしい蜜が溢れる。
それを掬い取って秘部全体に塗りつける。

「んっあっ…ふあっ…」

保田さんは顔を真っ赤にし、目に涙を溜めながら快楽に翻弄されていた。
私の愛撫をねだるように自ら腰を揺らしている。

「過去はどうにもならないけど…でも、これからの私は保田さんのものです」

耳たぶを甘噛みし、乳首と蕾をこねくり回す。
保田さんは腰をくねらせ、吐息も切なげなものへと変わる。

「みーよ…っそんなにしたらっ…!」

保田さんの肌、熱い。それだけで嬉しくなる。
好きだから。今は余計なことは考えず私を感じて欲しい。

「私の過去くらいはその子にくれてやって下さい。
今の私には、保田さんだけなんです」

たくさん気持ち良くさせてあげます。私の持っているもの全てを使って。
51 :Candle :2011/10/28(金) 22:58
「誰よりも保田さんが好きです」

その言葉とともに、私はソファに保田さんを押し倒す。

硬い指をずぷりと奥まで沈めていく。
保田さんの肉を割って、熱い内側まで侵食するように。

「あっ…ぁあっみーよの…入って、くるぅ」

保田さんは待ちわびたように、私の指をきゅうきゅうと締め上げてしまう。

「保田さん…私の指、おいしいですか?そんなに深く咥えて」
「うん…みーよの指…好き…っ」

私の指でこんなにも悶えている保田さんを見ると、背中がゾクッと震える。
もっと乱したい。

一度入口まで引き抜いてから、一気に奥まで突き上げた。
甘く重い衝撃を保田さんの子宮にまで響かせるように。

「んっぅうっ!」
保田さんの秘部はひくひくと震え、トロリと蜜を溢れさせ、さらなる刺激を求めている。

「保田さん…やらしい。
恥ずかしいところ開いて…ここも真っ赤に膨れ上がってますよ」

私は指を入れたまま、体をずらし保田さんの蕾を舌でつついた。

「んっやっ!言わないでよっ」

保田さんの可愛らしい反応に気を良くし、私は蕾を口に含み、円を描くように舌で転がす。

「やあぁっ…ダメぇっそこ感じ過ぎちゃうから…っ」
そんな訴えは逆効果だと分かってないのだろうか。
私は唇で蕾をしごき、舌で吸いながら、中の指は壁を撫で回す。

「や、やめ…っ!もうっイッちゃう…っみーよっ」
その言葉に、私は更に指と舌の動きの速度を上げていく。
保田さんは鳴きながら、汗まみれの体を震わせる。
「はぁああっ…!」
一瞬体を強張らせて胸を大きく反らし、直後、脱力したように崩れ落ちた。
52 :Candle :2011/10/28(金) 22:59
「…保田さん…」

優しく名前を呼び、汗で張り付いた前髪を払ってあげる。
だけどまだ体が言うことをきかないのか、保田さんはけだるそうにうっすらと瞼を上げる。

「みーよぉ…」

潤んだ瞳。半開きの唇。
もうダメだ…限界だ。
私は服を脱ぎ捨て、保田さんの足を開きその間に体をねじ入れた。

「すみません…私も、もう我慢できません」
そう言って、自分のの秘部と保田さんの秘部をキスさせる。

「あっん…待っ…私イッたばっかり…っ!」
保田さんの言葉を聞かず、私は律動を開始していた。

「あっぁあああっ」
達したばかりで敏感になっているのだろう。
蕾が私のそれと擦れ合うと、保田さんは背中をのけ反らせた。
同時に、私も激しい快楽に襲われる。

「はぁっ…くぅっ保田さんの、すごく熱くて…っぬるぬるで、気持ち、い…っ」

保田さんの片足を肩に乗せて、さらに強く接触させて打ち付ける。

「はっあっ…そこ…痺れて…っ、またイッちゃっ…んああっ!」

保田さんは早々に二度目の絶頂を迎えてしまう。
53 :Candle :2011/10/28(金) 23:00
それでも私は保田さんを解放せずに腰を揺らし続け、蕾を削るかのように擦る。

「まだ終わりませんよ…っ」

激しい性感。それはもう頭の中が真っ白になる強烈な感覚。
私は声を抑えられず、保田さんも悲鳴のような声を上げてしまう。

「みーよぉっ許して…もうっ壊れるっおかしくなるぅうっ」
保田さんは生理的な涙を流しながら、すがるように私の髪を掴んでいた。
おかしくなっていいんです。
今しか考えられないくらい、私でいっぱいにしてあげます。
蕩けるくらいの快楽をあげますから。

「はぁっんんっ私もっ…もうすぐイケそうですから…あと少しだけ…っ」

保田さんの太腿をぎゅっと抱きしめ、息を荒げながら腰の動きに回転を加える。
嫌というほど私で気持ち良くなって下さい。

「ひっ…う、ぁ…っあ…みー、よ…!」

保田さんは既に息も絶え絶えだった。
それでも、私をイカせようとしてくれているのだろうか。
全身をガクガクと震わせながらも、私の動きに合わせていく。

「ああっ…すごっ…保田さ…っ私もう…イキそっ…」
私は保田さんと狂ったように腰を揺する。
もう私は早く達したいのか、この苦痛なほどに激しい快楽から逃れたいのか分からない。

身体の芯から溶けていきそうだ。
爪先まで甘い痺れに支配され、思考は鈍く重い。
それでも、最後の力で秘部を打ち付け合った。

「っ!保田さ、イクッ…!!」
「みーよぉっ―――!」
私は圭さんを強く抱きしめ、ほぼ同時に達した。

54 :Candle :2011/10/28(金) 23:01

「…っあ…、はぁっ…ん…」

甘い余韻に震えながら、脱力した身体を保田さんの上に預ける。

「…保田さん…」
「みーよ…」

視線が交わると、保田さんはおぼつかない動きで、指先を私の頬へと持っていく。
保田さんはこんなに優しいのに。
私は保田さんに激しい衝動をぶつけてしまった。
その事実に罪悪感に駆られた。

「あの…すみません。自分本位に、激しくしちゃって…。
保田さんが可愛いから、理性ブッ飛んで暴走しちゃって…
いや、言い訳するつもりはないんです!
私が自分勝手にしちゃったから悪いんです…本当にごめんなさい」

「ううん、私こそごめん…。私、大人げなかったね。
過去の恋人のこと聞くなんて、ルール違反だって分かってたのに」

怒ってない?ていうか、そこで普通保田さんが謝るか?
本当に、この人はどれだけ優しいんだ。
55 :Candle :2011/10/28(金) 23:02

「…そんなことないです。妬いてくれて嬉しかったですよ」
「そうなの?…私も、みーよの愛の告白が聞けたし、嬉しかったよ。
…さっきは、壊れるかと思ったけど」

う…そこを突かれると何も言えない。
けど、この言葉も伝えておかないと。

「私…本当に好きだと思えた人としたのは…保田さんが初めてですから」
「…うん、好きだよ、みーよ」

保田さんは赤らんだ顔のまま、キスをねだるように瞳を閉じる。
私は吸い寄せられるままに唇を重ねた。
さっき激しくしてしまった分、優しさを込めて。

「みーよって落ち着いてそうに見えて情熱的だよね。ヤケドしちゃいそう」
「嫌でしたか?」
「まさか」
「…私がこんな風になるのは保田さんの前でだけですよ」
56 :Candle :2011/10/28(金) 23:03
私は保田さんに、私の最初の恋人という肩書きはあげられない。
保田さんが私の最後の恋人だという保証もできない。
それでも、こんなに愛して愛されることを誇りに思えるのは、きっと最初で最後だから。
この炎みたいな情熱を保田さんの為に注ぎたい。
キャンドルのように自分の身を焦がしても。
たとえ燃え尽きる時に、保田さんがいなくても。

「保田さん。私に愛される覚悟、決めて下さいね」


おわり
57 : :2011/10/30(日) 12:10
石川の携帯に一通のメールが入ったのは夜になってからだった。
差出人は保田。
見せたいものがあるから部屋で待ってる、という内容のもの。
絵文字デコメもなく保田からにしてはそっけないとは感じたのだが、石川は疑いもせず喜んでいた。
今年に入ってからプライベートでの交流はぱったりと途絶えていたのだから。

しかし、石川を出迎えたのは予想だにしない人物だった。

「こんばんは、梨華ちゃん」
「!?」

三好の姿に、石川の目は驚愕に見開かれた。
これまで保田と何度も遊んだことはあったが、三好が絡んだことは一度もなかったのに。
いつの間にそんなに仲良くなっていたのだろう。
石川は、自分を差し置き三好が保田と距離を縮めていたことが腹立たしいと思った。
58 : :2011/10/30(日) 12:11
「は?なんでエリカがここにいるの?圭ちゃんが呼んだの?」
「呼ばれたって言うか、私昨日からずっと保田さんと一緒なんです。
ああ、梨華ちゃんを呼んだのは保田さんじゃなく私なんで。
あのメール私が出したんです。保田さんの携帯を使ってね」

悪びれもせず、三好は上機嫌で笑っている。
一体何の為にこんな。
三好のどこか挑戦的な態度に石川の不快度指数が上がっていく。

「…意味分かんない。私、エリカに会う為にここに来たわけじゃないんだけど」
「まーいいからいいから。見せたいものがあるのは本当ですよ。
保田さんもちゃんと部屋にいますし」

文句を言おうとする言葉を遮るように、三好は石川の手首を掴み、グイッと部屋に引き上げる。
今ごちゃごちゃと考えても、こんな妙な細工までして自分を呼び出した理由は、石川に分かるはずもない。
保田もいるとの言葉に、石川はしぶしぶと三好の後を付いて行くことにした。
59 : :2011/10/30(日) 12:12
…えらく中が静かだ。
本当に保田はいるのだろうかと、だんだん不安になって来る。
廊下を渡ったところで、三好が一度扉の前で立ち止まった。

「この中に保田さんがいます」

三好の意味深な笑いに、石川は嫌な予感がした。
扉に手をかけ、三好と寝室に足を踏み入れると、むっとした雌の匂いが広がった。
この部屋だけ熱気が異様に籠っているような気がする。

「…は…はぁ…」
どこからか切なげな呼吸音と喘ぐような声がかすかに聞こえてくる。

「な、何?」

石川がきょろきょろと周囲を見渡すと、ベッドの上に人の姿があった。
三好の言うとおり、そこに保田がいた。全裸で。
さらには、目隠しをされ、両手は紐のような物でベッドのポールにくくり付けられていた。
60 : :2011/10/30(日) 12:14
「ヒッ」

思わず叫びそうになる口を咄嗟に両手で塞ぐ。
圭ちゃん!?
なんで。なんでなんでなんで。なんでこんな。
石川の頭はパニックに陥りそうだったが、三好に肩をポンと叩かれ、少しだけ落ち着きを取り戻した。
三好はそのまま唇に人差し指を添え、静かにしていろとジェスチャーで石川に伝えてから、
ベッドの上にいる保田に声をかける。

「すみません保田さん、一人で心細かったでしょ。
ここもこんなに濡らして…切ないんですか?」
「みーよぉ…私のアソコ、ジンジンして熱いの…っ欲しいの!
みーよが触ってくれるのずっと待ってるんだよ?お願い、早く、早く触ってぇ」

保田の口から発せられているとは思えない卑猥な言葉に、石川は耳を疑う。

「いいですよ。でも、私も気持ち良くして下さい」

三好はベッドに上がり、保田に覆い被さり軽くキスをしたかと思うと、
すぐ逆方向に体の向きを変えた。
そして上着を脱ぎ捨て、ワンピースの裾を持ち上げると、剥き出しの秘部が現れた。

そう、三好は下着を身に付けていなかったのだ。

「二人で一緒に気持ち良くなりましょう?」
61 : :2011/10/30(日) 12:15
尻を保田の顔へ近づけると、何の抵抗もなく保田の舌が三好の秘部へと伸びた。

「んふっ…んっ、ちゅっぴちゃ…みーよ…」
「んくっ!」

最初こそ三好は小さく呻いたが、そのまま保田の茂みを指でかき分け、果肉を割る。

「もっと、脚開いて下さい」
三好の言葉に素直に従い保田は秘部を晒す。

それでも足りないのか、三好は保田の両太腿を掴み大きく開かせた。
まるで石川に見せつけるかのように。
充血しヒクつく秘部は蜜に濡れて光って、透明な糸を引いていた。
三好はそれらを全て吸い込むかのごとく、音を立てて啜り続けた。
そして蜜に溶かし込むように中に舌を浸したかと思うと、今度は舌を尖らせて溜まった蜜を外にかき出す。

「くぁ、はああっいい…っ」
あられもない声を上げ、はしたなく腰をくねらせる保田。
それでも三好も気持ち良くさせる為に、喘ぎながら懸命に舌を動かす。
62 : :2011/10/30(日) 12:16
「はぁっんっちゅっ…ずちゅっ…みーよ、きもちい…?」
「んんっぁふ…っ気持ちいいです…っ、くちゅっ…んあっ」
「もっとみーよの、いっぱい飲ませて…っみーよの可愛い声、もっと聞かせて。
それだけでもすごく感じる…っ」

目隠しで表情はよく分からないが、保田はうっとりしたように三好の秘部にむしゃぶりついている。
献身的な愛撫。精神的な充足感ももたらすような。
こんなの好きじゃないとできない。
三好に脅されているわけでもなく、保田は自分の意思で三好を求めていた。
この二人はそういう関係なのだと、石川はようやく理解した。
全てに関して自分の方が勝っていると見下していた三好に、保田が全てを曝け出し、甘え、同時に奉仕している。
その事実は、石川にとってとてつもない屈辱だった。

「みーよぉっ…好きぃ、愛してる…」
「私も、愛してます…っ」

自分の存在にも気付かず快楽を貪り、三好へ愛の言葉を捧げる保田が悲しかった。
63 : :2011/10/30(日) 12:17
「も、もうやめて!いいかげんにしてよっ!!」

耳障りなくらいの甲高い声がキィンと響いた。

「はぁっ…あ、え…?」
その大声に、さすがに保田も気付いたようだった。

「今の声…?みーよ、だ、誰かいるの?」

「あーあ、もう少しで保田さんと一緒にイケそうだったのに」

三好は保田の質問には答えず愛撫を中断し、小さくため息をついてベッドから降りる。
ただその表情に不満の色はなくどこか愉しそうでもあった。

「頭おかしいんじゃないの?こんなもの見せる為に私を呼んだっていうの!?」

半狂乱になって叫ぶ石川に、三好は余裕の笑みを浮かべて見せた。
そして保田の愛液にまみれた口の周りを手の甲で拭いながら、あっさりと石川の名前を出す。

「そう、その為に呼んだんです。
私と保田さんの愛し合ってるところを梨華ちゃんに見て欲しかったから」
64 : :2011/10/30(日) 12:18
「や、やっぱり、梨華ちゃんがそこに居るの…?」

梨華ちゃん、という名前に保田が体を縮込ませた。
「そうですよ保田さん。私達のラブシーン、全部梨華ちゃんは釘付けで見てましたよ」

三好は再びベッドに戻り、保田の目隠しと手の拘束を外してやる。

「梨華ちゃ…!!や、やだぁあっ」

自分の目で石川の姿を確認すると、保田はバッとシーツを体に巻き付け顔を背けた。

「見ないで、梨華ちゃん見ないでよぉっ」

顔を真っ赤にし、三好の腕の中で肩を震わせて涙を流し始める保田。
そんな保田を見ると、苛立ちが募って来る。
何を今さら。あんなに愛液垂れ流して喘いでたくせに。

石川はやり場のない感情を三好ではなく保田にぶつけていた。

「見損なったよ圭ちゃん!圭ちゃんがこんな変態だったなんて…気持ち悪いっ淫乱!!」
65 : :2011/10/30(日) 12:19
その瞬間、三好の顔から笑みが消えた。
そして保田を抱きしめたまま、ジッと石川を睨む。

「な、なによ」

底冷えする瞳に石川は動けなくなる。
「…私を悪く言うのは別にいいけど、保田さんを悪く言うのは許さない」

まさか三好にこんな目を向けられ、反発される日が来ようとは思ってもいなかった。

「やっぱり、保田さんを一番愛しているのも、大切にできるのも私だってよく分かりました。
梨華ちゃんはいつも保田さんを困らせて、悲しませてばっかりですよね」
「そんなことな――」

言いかけて止まる。否定はできなかった。石川には思い当たる節があり過ぎた。
今まで数々の嫌味を言い続けたのも、保田に親しみを持っているからこそでもあったのだが。
もしかしたら保田を深く傷つけていたこともあったかもしれない。

「保田さんは優しいから、どんな暴言吐いても許してくれるって思ってるかもしれませんけどね。
保田さんにだって感情はある。10年以上も付き合いがあるくせに、
そんなのも分からない梨華ちゃんに、保田さんは渡さない。
もっとも、保田さんは最初から梨華ちゃんものじゃないですけど。
保田さんは、私を見てくれてるから」
66 : :2011/10/30(日) 12:21
三好は泣いている保田の髪を慰めるように撫で、深く唇を奪う。

「んっ…」
石川がいる手前最初こそ抵抗しているように見えたが、保田の口から切ない吐息がもれ始める。
三好は一度唇を離し、突っ立ったままの石川を見ると、も
う勝ったとでも言うように目を細め口の端を上げた。

「昔は梨華ちゃん、よく私に保田さんの話してましたよね。
今日ここに呼んだのは、梨華ちゃんの保田さんへの気持ちが知りたいからってのもあったんですけど…
保田さんを侮辱するなんて論外。勝負にもならない。
梨華ちゃんの言う好きだなんて、口だけじゃないですか」

再び三好は保田に向き直り、シーツを剥ぎ取って白い肌に舌で触れる。

「ダメ…あっ、ぁ、みーよ…っ、梨華ちゃ、見ないでっ」
「今はこの感覚に集中して下さい」

三好が強引に保田の脚を開くと、さっきよりも明らかに愛液の量が増していた。
ショッキングな出来事があったばかりだというのに。
石川に罵声を浴びせられたにもかかわらず、乾くどころかそこをしとどに濡らしていたのだ。
67 : :2011/10/30(日) 12:22
まるで生き物のように蠢く三好の舌が、保田のそこをねっとりと這いずり回る。

「ぁああああんっ」

大袈裟だと思うほどに大声で喘ぎ、裸体をくねらせる保田。
どう考えても、保田は自分の痴態を見せたがっているようにしか思えなかった。
石川に見られているという事実が保田を淫らな女にしているのだ。

石川は保田を先輩として確かに尊敬はしていた。好きだった。
だが、石川は保田とここまでの関係を望んでいるわけではなかった。
ただ頼れる先輩として寄り添って欲しかっただけだった。
だから、このような姿を見せられるほどに、尊敬の念は崩れていくように感じた。

「みーよぉっ、私もうダメぇえっ…ぁあっんっすぐイッちゃうっっ」

「…最低」
石川は吐き捨てるように呟き、逃げるように部屋を後にした。
負けだと見なされようと、ここにいたくなかった。
勝ち誇った三好の顔を、保田の雌の顔をこれ以上見たくはなかったのだ。
68 : :2011/10/30(日) 12:23
保田の最後の甘い絶叫は、石川の耳には届かなかった。
悔しかった。
いつも人の顔色を窺ってビクビクしてたあの三好が、一丁前に「渡さない」だなんて。
ショックだった。
保田が自分の存在を、三好との愛の営みの小道具にして快感を得ていたことが。
それでも、石川は分かっていた。
今夜自分は何度も何度も自慰にふけってしまうだろうと。
これから先吉澤に抱かれる度、三好の下で喘いでいる保田を思い出してしまうだろうと。

おわり
69 :勝手に :2011/11/01(火) 15:09
勝手に
70 :勝手に :2011/11/01(火) 15:10
それは吉澤がソファーに座って雑誌を読んでいる時だった。
飯田がやってきて隣に突然座った。ニコニコしたまま話しかける

「ねぇよっすぃ」
「? なんですか」
「圭織のこと、好き?」
「へ?あー、好きですよ。」
「本当?」
「何言ってんすか。吉澤いっつもかおりん好き好きーてオーラ出してるのにー」

「じゃあいいよね」

何を?と聞く間もなく横に押し倒される吉澤
「何すか?何すかこれ?」
「かおりもね、好きだよよっすぃー」
「や、ちょ、そういうことじゃなくて」
「嘘だったの?」
「いや、え、んっ」
71 :勝手に :2011/11/01(火) 15:11
飯田の唇が吉澤の言葉を遮る。
逃げ場を無くすように。ソファーに上半身を倒した吉澤に、覆いかぶさる形で。
何度も何度も角度を変えて。
飯田の厚めの唇が吉澤の薄い唇を貪り、二人の顔が紅に色づいていく

手がTシャツの裾にかかると、目を見開いて抗議する吉澤。
両手を駆使して止めようと試みるも、右手を取られてしまう
左手一本では抗戦むなしく、飯田の右手は簡単に吉澤の素肌に触れることとなった。

わき腹をなでているうちに、吉澤の身体から力が抜けていく。

「くすぐったがりだね」
白い首筋に顔をうずめて耳元で囁くだけで、すくむ体。
息は荒く、口は半開きになった顔。
下着をずらすと、その先端はすでに固くなっていた。
フフ、と口元に喜びの笑みをたたえて飯田は手を動かしさらなる刺激をあたえる。
72 :勝手に :2011/11/01(火) 15:11

Tシャツをまくりあげると、重力に逆らえない二つのささやかなふくらみ。
頂点を舌でコロコロと転がしていると、飯田の左手をつかむ手に力が入ったのを感じた。
口は離さず上目づかいに見つめると、視線から逃げるように、吉澤は顔をそらす。

「よっすぃー、かわいい」

「きもちいい?」
「・・・」
「ちゃんと答えてよ」

ジーンズの留め具に飯田の手がかかると、形だけの抗議の声
「やぁ…」
「止めてほしくないくせに」


「ねえ、すっごい濡れてるよ」
「はぁっ・・・ん」

73 :勝手に :2011/11/01(火) 15:13

くちゅくちゅといやらしい音をたてて白く長い指が真っ赤なソコでうごめく、その度に吉澤の体に緊張が走る
抽出を繰り返し、すっかりふくれた肉芽を潰すように指の腹で追いかける
「ああっ・・かおりさんっ・・・」

飯田の長い髪に指を絡ませ。
好きだと、無意識に伝えようとした瞬間。
背中を仰け反らせて一番大きな波を迎えようとした瞬間。


74 :勝手に :2011/11/01(火) 15:13


「ごめんね。かおり旦那さんいるの。知ってるでしょ
 だからね、ここまでしかできないの」


「・・・・・・え」
「ここから先は不倫になっちゃうの」
「・・・・・・・・・・?」
「だから、ここで終わり。」

冗談でもそういうプレイでもなく、トンデモ理論を展開した飯田は、
イカせなければノーカンという理解しがたいマイルールを押し付けて部屋から去っていってしまった。
なんという電波。なんという宇宙人。
あんなにノリノリだったじゃないか。
意味が分からない。自分から襲っておいて放置ってどういうことだ
好きって伝えて、両想い成立!ハッピーエンド! これに何の問題があるというのだ。



釈然としない吉澤が、火照った体をどう処理したのかはまた別のお話
(続かない)
75 :勝手に :2011/11/01(火) 15:14
おわり
76 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:44
やすみよオイルレスリング
77 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:45



三好の一言がきっかけだった。
保田さん、ダイエットがてらに運動しませんか。
焼肉やら白子やらでカロリーオーバー気味だった保田にとって、その話は渡り
に舟だった。
やっぱり運動と言えばスポーツよね。どうせなら二人でやれるやつにしましょ
うよ。そうね、相撲なんてどうかしら。いいですねえ、どうせなら白鵬になら
ってモンゴル風味にしませんか。いいわね、モンゴル相撲ってやつ?
78 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:46



というわけで何故か二人はオイルレスリングをすることになった。
全身油まみれの油谷さん状態になった二人は、放課後電磁波クラブ
で今田東野が着ていたような粗末な布一枚でお乳上と陰部を隠して
いた。パンツに足と一緒に手を通して背筋をピンと伸ばせば、戦闘
スーツの完成だ。

「勝たせてもらうわよ、三好」
「負けませんよぉ〜」

互いに向かい合い、中腰になってアントニオ猪木のように指をうね
うねさせて期を伺う。
相手を地につければ負け、つまり性感帯を攻撃してアヘらせれば勝
機が見える。互いに女を抱いたことのある二人には当然の結論だった。
79 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:46
「せやぁぁぁぁ!!!」

まず先に攻めたのは若さゆえの三好だった。保田さんはここんとこ
ご無沙汰だろうから、指が乳首に触れただけでもおまた大洪水だろ
う。そう踏んでの行動だった。しかし保田は狛犬のような顔を歪める。

「甘いわね三好、あんたの行動は全部お見通しよ!!」

しかし百戦錬磨の保田には三好の行動は読まれていた。三好がいか
に解体部出身でハマグリキラーを気取っていても、所詮は石川の尻
を撫でたり、岡田の乳を弄ぶ程度のものだろう。だが保田は違った。
中澤のセクハラ、辻加護のカンチョウ。度重なる試練が、保田のケ
メコを鉄のおまんまんに育て上げていた。
80 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:48
身を屈め、歌番組でカメラを前にして見せるようなぎらついた保田
の視線が狙うのは、他ならぬ三好のおまんまんであった。確かに通
常時にいきなりおまんまんを攻めるのは、ノーマナープレイであり
童貞めがと謗られてもおかしくない拙手である。しかし、おまんま
んと乳首だけを隠しているコスチュームや油まみれで艶々と光って
いる保田のボディーは、三好を欲情させるのは十分だった。

そんな一触即発の状態で、おまんまんに一撃を受けたら。
しかも保田は伸ばした手の中指と人差し指を、交互に絡める。これ
ぞ保田が寂しい夜の生活から編み出した秘技「TKスペシャル」だ
った。もちろん小室哲哉とは何の関係もない。

ありがとう、タカ・カトウ。

やや夏まゆみ似の名優に祈りを捧げた保田の凶手が、三好のみーよ
に迫りくるまさにその時だった。
三好は恐ろしい反射神経で保田の背後に回り、尻をがっしりと両手
で掴んだ。
ちょっと、何する気? そこには乳首もおまんまんもないのよ!!
しかし三好の狙いはそんなものではなかった。
81 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:49
水戸黄門。
三好が手にしたものは一粒の座薬だった。まさかそんなものをやす
すの菊座にねじ込むつもりじゃ。

「ちょっとレフリー、反則じゃないのこれ!!」

必死に保田は抗議するがレフリーは首を振る。
確かに舌を乳首に這わせたり張り型ちんちんを挿入するのは凶器の
使用と看做され反則となる。しかし座薬は凶器ではない。むしろ常
日頃尻に挟ませておくのは社交界の常識なのだ。

保田の顔が途端に青ざめる。
保田がかつて扁桃腺炎に悩まされた時、抗生物質として座薬を挿入
するのが日課となっていた。その習慣は、ヤススアナルを第三の性
感帯にするまでとなっていた。
そんなものをひねり込まれたら、いっちゃうじゃない!!
保田は渾身の力で括約筋を締める。それこそ、いちご大福が食いち
ぎれるくらいに。しかし、肛門への甘い刺激を想像するだけで、逆
に菊の花は綻んでゆくのだった。
82 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:50
尻の穴まで油にまみれては、座薬さんもきっとすんなり入ってしま
うだろう。
となると保田の負けは必至である。保田の苦難の時代を支え続けて
いた座薬が、まさかここに来て仇となるとは。南無三。しかし天は
保田を見放さなかった。

ぶびっ、びちゃちゃ。

そう、保田は肛門を緩ませるあまりに、うんこさんを漏らしてしま
ったのだ。
そしてこのうんこは三好の攻撃に対する最大の防御壁となる。

三好は自らの少女時代を思い出す。
全裸で野球拳、上半身裸でマラソン。統太郎とつぼ八。石川さんと
仕事。
数々の苦難を乗り越えていった三好だったが、うんこだけは駄目だ
った。いくら彼女を産んだ北の大地がそこかしこに牛のうんこが転
がっているような環境であってもだ。
83 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:51
こうなったら前を攻めるしか!
うんこゾーンを避けて前のデリケート地帯を狙おうとする三好だが
時すでに遅し。保田の神の手が、三好の全身を撫で回す。そう、保
田が三好の肉体に欲情していたように、三好もまた保田の肉体に欲
情していたのである。

「さ、さすがです。保田さん」

三好は言った。そしてもちろん、イッた。

「勝者、保田圭!!」

周囲のオーディエンスから、大歓声が沸き起こる。
確かにうんこを漏らすなんてアイドルとしては失格なのかもしれな
い。
しかし、一人の人間として、保田はうんこを漏らしたのだ。
それだけは誰も責められまい。攻めたのは保田だったけど。
保田圭の栄光よ永遠なれ。
84 :やすみよオイルレスリング :2011/11/02(水) 03:51
おわり
85 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:26
マリア(聖母)様にはないしょです
86 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:27

もうすぐ、私譜久村聖は15歳になります。

とある本に書いてあったんですけど、14歳って天使の年齢って言われてるみたいです。
微妙で甘酸っぱい、永遠に記憶にとどまる不思議な年齢なんだそうです。
どうしてそれが14歳なのかは分かりませんけど。

ずっと憧れだったモーニング娘。の9期メンバーの一員として私が選ばれたのは、
14歳の誕生日を迎えてふた月ほどしか経ってない時期でした。
確かに、あれほど素晴らしい出来事があれば、私は14歳の記憶を永遠に忘れることはないと思います。
87 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:29
15歳って小さな頃は立派な大人だと思ってたけど、全然そんなことはないですよね。
14歳も15歳も子供であることに変わりありません。
だけど、やっぱり14歳と15歳とじゃどこか違う部分もあるのかもしれないと思ったんです。
上手く言えませんけど。
15歳になって何かを得るのと同時に、何かを失うものもあるんじゃないかって。
だから、14歳という最後の時を、少しでも形に残したいと思うようになりました。

モーニング娘。の譜久村聖としての写真や映像はたくさん残ってるので、できればプライベートで。
たとえば、ずっと記憶に残るような記念のお写真を撮ってもらうとか。
せっかく撮ってもらうなら、虚像の私ではなく、私を一人の14歳の女の子として写真を撮ってもらいたい。
道重さんは、いつも私を携帯で可愛く撮って下さるし適任なんですけど…
できれば本格的にカメラで撮って下さる方がいいなと思ったんです。

そんなことをお稽古の休憩中、9期のメンバーに話していた時、
同じ舞台で共演させていただいてる三好さんがお声をかけてくれたんです。
88 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:30
「それなら保田さんに撮ってもらえばいいんじゃないかな?あの人の写真の腕、知ってるよね?」

保田圭さん。モーニング娘。のOGで大先輩です。
その名前を耳にして私の胸は高鳴りました。
エッグ時代、保田さんに写真を撮っていただいたことは今も覚えています。
エッグの子達を真剣な表情で撮っていた保田さん、とっても素敵でした。
まるで、マリみての蔦子さんっぽくって。

「聖ちゃんがその気なら、保田さんに頼んでおこうか?」
「お願いします!」

またあの人に撮ってもらえるならと思っていたところだったんです。
私は思わず身を乗り出して、三好さんの手をしっかりと掴んでいました。
89 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:31

そして撮影当日。
今日という日にたどり着くまで、長い道のりであったかといえば、まったくそうではありません。
あの日から、三好さんのラインで驚くほどトントン拍子で話が進みました。
私のカメラマンになることを保田さんは快く引き受けて下さり、撮影場所は私の部屋に決まったのです。

「もうお母様、これから保田さんと三好さんと大事なお話するから邪魔しないで」
「だって聖、私もお二人にきちんとご挨拶しないと」
「それは後で!」

お茶を置いてもなかなか部屋を出て行かないお母様をなんとか閉め出しました。
いいと言うまで絶対入って来ないよう念押ししましたし、これで邪魔者は誰もいません。
90 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:33
一安心しながら部屋に戻ると、保田さんと三好さんは何故かはしゃいでいます。

「聖ちゃんのお家って大きいんだね。部屋もすんごい可愛いし」
「保田さん見て下さいよ、天蓋付きベッドですよ」
「ホントだ、ふかふかー」

私は、自分より一回り以上年上の方達がベッドの上でじゃれ合っている様子を、
百合フィルターをかけて見守っていました。
このお二人、一体どういう関係なんでしょう。
スール、とはちょっと違いますよね。
って、いけないいけない。あれは小説の中の話でした。
だけど、気になりますよね。
一見接点がなさそうなお二人がこんなに仲睦まじいなんて。
ちなみに今日の三好さんは、保田さんのアシスタント担当らしいですけど。

「あ、ごめんごめん、聖ちゃんおかえり」
私が戻って来ていることに気がつくと、お二人は慌てたように体を離しました。
「早速撮影始めようか」

別に続けてくれてもいいのに。
百合は世界を救うんです。
91 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:34
「じゃー、まずはベッドに腰掛けて、そこのぬいぐるみ抱っこしてみて」

保田さんの指示通り、私はクマさんを抱きかかえ、保田さんのカメラに向かって笑顔を作ります。

「くぅーたまんない。ねえ、保田さん、聖ちゃんに制服着てもらいましょうか」
「みーよ、発想がスケベオヤジだよ。でもそこは外せないよね」

私は何度も着替えさせられながら、写真撮影に臨みます。
コスプレ撮影に近い気もしますが。
素敵なお姉様方に見守られ、写真まで撮ってもらえるなんて幸せです。
仕事の撮影ではこんなトキメキも、ふわふわした気持ちになることもありませんし。
92 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:35
どのくらい撮影を続けたのでしょう。
そろそろフィルムがなくなりかけて来たところで、保田さんはこんな提案をしました。

「せっかくだし、最後に秘密のショットを撮らない?」
「秘密のショット、ですか?」

保田さん達の言ってる意味がよく分からず、私は首をかしげます。

「そ、みーよと私と聖ちゃんだけが知ってる秘密の写真。
他の人には内緒のね。いい記念になると思うよ」
「お母様にも内緒なんですか?」

私の問いかけに、保田さんは大きく頷きました。

「きわどいショットだしね。
かなり素に近い聖ちゃんを撮れると思うんだけど、その為には聖ちゃんの協力が必要なんだ」

内緒。きわどいショット。
なんだか甘美な響きです。

「私にできることなら頑張ります」

すると保田さんは、こともなげにこうおっしゃったんです。
93 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:36
「じゃ、ちょっと脱いでくれる?」
え?
脱ぐって、脱ぐって、お姉様方の前でですか!?
保田さんが私のあられもない姿を撮るんですか!?

「そっそそそそれは」
「あ、もちろんイヤなら無理にとは言わないから」

私の反応から断られると思ったのか、保田さんがちょっと残念そうな顔をした気がしました。

「いえ、あの、その、や、やります!」

保田さん達をがっかりさせたくなくて、反射的にそう答えてしまったものの、
緊張して少しも指が動きません。
どうしていいのか分かりません。誰か、誰か助けて下さい。

「ま、待って下さい今脱ぎますから。あ、あわわボタン外れない」
94 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:37
もたついていると、三好さんがベッドの側まで歩いて来て、私の髪を優しく撫でてくれます。

「大丈夫だよ、聖ちゃん。保田さんを信じて」

どうしてでしょう。三好さんの声を聞いてると、ゾクゾクします。
ちょっと低めの声がとってもセクシーです。

「は、はぃ」
私は魔法をかけられたように、ゆっくりと服のボタンに指をかけます。
今度は難なく外せました。
さっきまで隠れて着替えていたのに、お二人にこんな姿を見せることになるなんて。

ブラジャーに包まれた胸が現れると、保田さんと三好さんの目つきが少し変わりました。
「うわ、14歳でそのムネって末恐ろしい」

ああ、見られてます。
お二人の視線が突き刺さるようで、カラダが熱くなります。

「あ、下着は脱がなくてもいいからね。
さすがにヌードはハードル高いだろうし」

保田さんのその言葉に、少しだけ残念なような、ほっとしたような。
複雑な気持ちです。
スカートを床に落とすと、私は覚悟を決めて背筋を伸ばし、保田さんに向き直りました。

「ぬ、脱ぎました」
「うん、聖ちゃん色っぽいよ。そのままじっとしててね。
保田さんがきっと素敵なもの撮ってくれるはずだから」

三好さんは最後にもう一度私の頭を撫でると、その場を離れ元の位置に戻ります。
そう、保田さんの隣へと。
やっぱりこのお二人ってお似合いです。
このお二人になら、何もかも信じて委ねられると思いました。
95 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:38
「聖ちゃん。聖ちゃんの一番素敵な顔、私達に見せてね」

吸い込まれそうな4つの瞳に、私の胸のドキドキはピークに達しています。

お二人に、可愛いと褒められる度、きゅってなります。
頭がぼうっとして呼吸が荒くなります。
女の子の部分がむずがゆいような感じ。
下着姿なのに、全部裸にされて見られているような気がします。

ああ、いけない、お姉様。きっとマリア様もみていらっしゃる。
変な声が出ちゃいそうになります。
抑えないと。
でも、そんなに見られたらもう我慢できません。

「はぅんっ」
とうとう甘ったるい声を出してしまいました。

だけど私の声は、カシャッというカメラのシャッターの音でごまかせたようでした。
保田さん、ナイスタイミングです。
96 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:39

「聖ちゃん?終わったよ。お疲れ様」

保田さんに声をかけられて、私は一気に体の力が抜けたのを感じました。

なんだか下着が湿っぽいような気がします。
大事なところがジンジンして、どうしていいのか分かりません。
なんなんでしょう、これ。

私はモジモジしながら服を着ました。
お二人に、変に思われてないといいのですが。
97 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:40
それからお二人と楽しくお話をしました。
モーニング娘。のことや舞台のことや、ハロプロのこと。
思い立ったが吉日ってその通りですね。
お二人にお願いして良かった。
おかげでとっても素敵な思い出ができました。
下着の撮影はかなり恥ずかしかったですけど。
でも、これも永遠にとどまる14歳の記憶の一つになりました。

「最後に撮った写真のこと、誰にも話しちゃダメだし、見せてもダメだよ。私達だけの秘密ね」
「も、もちろんです」

こんなこと、お母様に話したら叱られちゃいます。

「危ない橋渡ってるよねえ。バレたら私、児ポ法で逮捕されちゃうかも。
あれって私が写真所持してるだけでもヤバいんだよね」
「ええ!?」

逮捕、だなんて穏やかじゃない言葉に私の心臓はさっきとは別の意味でドキドキしています。
なんと恐ろしい。
ところが、保田さんは言葉とは裏腹に楽しそうです。
98 :マリア(聖母)様にはないしょです :2011/11/02(水) 19:41
「今は色々とまずいけど、聖ちゃんが18歳になったら、聖ちゃんの全部を撮っていい?
もちろん、その時の聖ちゃんが乗り気だったら、だけど」
「えっ」

何故でしょうか。
あんなに恥ずかしい思いをしたのに、年を重ねることに感傷的になっていたのに。
私は今、早く大人になりたいと願ってしまいました。

おわり
99 :名無飼育さん :2011/11/02(水) 22:29
マリア様イイねードキドキするわ


オイルレスリングがいい意味で酷いw
100 :名無飼育さん :2011/11/03(木) 01:08
たしかにやすすって蔦子さんっぽいwGJ!
101 :上下する二人 :2011/11/04(金) 15:58
上下する二人
102 :上下する二人 :2011/11/04(金) 15:58
保田が筋トレに励んでいると三好がそれを見て笑った。
「何よ」
「保田さん、なんだかブルドーザーみたいですね」
「それどういう意味?」
「褒めてるんですよ。ヤスダサンカッコイイ!」
「はあ? そうは聞こえなかったけど」
「じゃあどう聞こえましたか?」
「バカにされてる気分」
「そうですか」
三好も横に並んで筋トレをし始めた。
「あんたはバッタみたいだよね」
「どういう意味ですか?」
「褒めてんのよ」
「そうですか。ウレシイデス」
「かわいくねえなあ」
103 :上下する二人 :2011/11/04(金) 15:59
三好は保田の目をじっと見た。
「保田さんはかわいいですね」
「ちょっとやめてよいきなり」
「なんでですか?」
「照れるじゃん」
「そんな保田さんもまたかわいいと思います」
「だからやめてってば。そういうの慣れてない」
実際保田の顔は真っ赤だった。三好はそれを見てまたニヤニヤと笑った。保田は不満顔である。
「あんた先生に怒られてる時に、真面目に聞け! って怒られるタイプだったでしょ」
「ああ、そうですね。よく言われました。そのニヤケ顔はなんだ! って」
「先生の気持ち分かるもん」
「私高校時代先生と付き合ってましたよ」
保田はピタリと動きを止めた。
「そうなんだ」
「そうです」
「禁じられた恋愛だ」
「私は別に先生のこと好きでもなんでもなかったです」
「へえ。ああ、あれだ、先生と付き合ってる私すごい、的な?」
「そんな感じかもしれないですね」
104 :上下する二人 :2011/11/04(金) 16:00
三好の額に少し汗が滲んでいた。息遣いも荒い。
「でも先生はあんたのこと好きだったんでしょ」
「どうですかね。人の気持ちなんて分かんないですからね」
「そりゃそうだけど」
「先生は、私が先生のことを本当に好きだと、思ってたんじゃないかな」
「どういう意味?」
「そのままの意味です」
「よくわかんないや」
三好は動きを止めると、フフッと鼻で笑った。
「いいんですよ。保田さんはこんなこと分かんなくていいんです」
保田はハハハと笑った。
「なんかむかつくなあ」
「いいんですよ、保田さんはそれでいいんです」
105 :上下する二人 :2011/11/04(金) 16:00
三好は保田の頬に流れる汗をそっと手で拭った。
それから耳元に口を近づけると言った。
「私は保田さんのこと好きですよ」
「やめろよ」
保田はくすぐったそうにそれをかわした。
三好はやはりニヤケた顔をしていた。
「あんたは悪い女だよねえ」
「そうですか? そんなことないですよ」
「悪い女だ」
「小学生の頃、男の子って好きな子に意地悪するでしょ?」
「あんたは女の子でしょ」
「そうですよ。でも、男も女もそんなに違わないと思います」
「ま、人間だしね」
「そうそう、同じ人間ですからね」
106 :上下する二人 :2011/11/04(金) 16:01
三好は保田の腹を軽く小突いた。
「いい腹筋ですね」
保田もやりかえした。
「あんたもちゃんと真面目にトレーニングしなさいよ」
「いやです。飽きっぽいんで」
保田はため息を吐いた。
「まあ人の考えてることなんて分かんないからなあ」
三好はいきなり保田にキスをした。
「分かんないですか?」
三好は相変わらずニヤケた顔をしていた。
「分かんないよ」
保田は赤い顔をして、そう応えた。

おわり
107 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:19
蜘蛛の巣
(「罠」の続編)
108 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:20

「はぁ…っぁんっ、よっすぃっ…」
吉澤の白い指が優しく石川の中を出入りする。
どこまでも繊細な動きで。
「梨華ちゃん、痛くない?」
「痛くないからっ、もっと強く突いてっ」
石川がいくら懇願しても、吉澤は激しく動かしたりしない。
爪で傷付けたりしないように。
そんな優しい吉澤が好きなのに、体はどうしようもないもどかしさに焦れてしまう。
ドロドロに溶けたいのに。
正気を失うくらい壊れたいのに。
時にはいやらしく貪欲に快楽を貪り合いたいのに。

そう、あの二人のように。

109 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:21
毎晩のように石川は夢を見る。
望んでもいないのに情事を見せつけられたあの夜から。
誰にも言えない淫夢。
三好の赤い舌が、保田の白い肌を複雑に這う。
保田は喘ぎ喜びながら三好を受け入れる。
石川はただ指をくわえてそれを見ているしかできない。
そんな夢。
そしていつも夢から覚めると、決まって石川の下着は汗と愛液に濡れている。

夢でも現実でも、欲望を持て余す。
もう限界だ。
あの二人のせいだ。
そもそも三好が保田の名を騙って呼び出さなければ、こんなに苦しむことはなかったのだと、石川は思う。
三好はこれまでの鬱憤を晴らす為にあんなことをしたのだろうか。
あまりに酷過ぎる。
何か言ってやらないと気が済まない。
110 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:23
「話って何ですか?」
事務所の化粧室で、石川と三好が対峙する。
美勇伝時代、説教をする為に石川は三好をよくここに呼び出したものだ。
その都度三好は小動物のように怯えていたのに、今はその面影さえ感じさせない。
堂々と目の前に佇んでいた。

「圭ちゃんと別れて」
石川は単刀直入に、三好の前でいきなり本題に切り出した。
「…何故ですか?」
三好は眉ひとつ動かさなかった。
嫌です、とも言わず、ただ静かにそう尋ねただけだった。

「もういいでしょ、やめてよ!
私に対する当てつけなら十分済んだでしょ!?
圭ちゃんを解放してよ」

三好はわけが分からないといった風に、首を捻った。
その様は、石川の目にはどうしてもしらじらしく映り、苛立ちに拍車がかかる。

「あの、ちょっとホントに意味が分からないんですけど。
私が何の為に梨華ちゃんに当てつけるって言うんですか」
「だって、エリカが私を嫌いなことくらい分かってるし!さぞかし気分良かったでしょ?
梨華ちゃん梨華ちゃんて可愛がってくれた圭ちゃんを自分だけのものにできて!」

三好は一瞬ぽかんとしたように石川を見つめていたが、言葉を理解すると同時に鼻で笑った。
完全に小馬鹿にされている、と石川は感じた。
111 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:25
「梨華ちゃんは、私が保田さんと付き合ってるのは梨華ちゃんへの当てつけの為だと、優越感に浸る為だと思ってるんですか?」
「だってそれしかないじゃない!エリカが圭ちゃんにこだわる理由なんて!」

自分がこれほど喚き散らしても、どこまでも冷静な姿勢を崩さない三好が憎たらしかった。

「…梨華ちゃんが私と保田さんをどういう風に見てるのかよく分かりました。
あのですね、私は、保田さんが素敵な人だから一緒にいるんです。
一番シンプルなこの結論に行き着かないなんてどうかと思いますけど。
それって保田さんは魅力がないって言ってるのと変わりませんよ」

石川は、保田が決して魅力のない人間だと思っているわけではなかった。
だからこそ認めたくなかっただけだ。
三好と保田が惹かれ合っていることを。
「だいたい、梨華ちゃんへの当てつけなら、私は保田さんではなく最初から吉澤さんを狙いますって。
まあ吉澤さんはあくまで先輩で仕事仲間でしかないですし、興味もありませんけど」

唇の隙間から、チラチラと覗く赤い舌にどうしても目がいってしまう。
この舌が保田の肌の上を這いずり回り、味わいつくしているのだと思うと、複雑な気持ちだった。

「それ以前に、エリカがよっすぃ〜に相手にもされてないんでしょ」
石川の刺々しい言い方にも、三好はそうですね、と小さく笑った。
今までの三好だったら涙目で俯いていたはずだ。
エリカはただ私にヘコヘコしてればいいのに、と石川は心の中で毒づいた。
112 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:28
「吉澤さんは梨華ちゃんしか見てませんよね。
確かにあの時梨華ちゃんを呼び出したのは、梨華ちゃんが保田さんを
そういう目で見てるのかなって勘違いしてて、牽制する為でもありました。
でもそれは違ったみたいですね。梨華ちゃんは最初から吉澤さんのものだったのに。
…すみませんでした」

謝られても困る。もう遅い。
確かに石川は、間違いなくあの夜の出来事のせいで熱を持て余すようになってしまった。
しかし謝られてもその熱が消えてくれるわけじゃない。
自分が余計にみじめになるだけだった。

かわりに、苦し紛れに三好に問いを投げかけてやる。
「…エリカなんかが圭ちゃんの何を知ってるっていうのよ」

「私は保田さんとプライベートでお付き合いするようになってから、まだ日は浅いですけど…
保田さんのいいところ、たくさん知ってます」

ああ、まただ。またこの勝ち誇った表情をする。
石川にとってそれは不快だった。
三好はまぎれもなく保田の特別なんだと思い知らされる。

「しっかりしてそうに見えて、意外と寂しがりで泣き虫なところも新鮮ですし。
年下の私に甘えてくれるのが嬉しくて」

石川は思わず唇を噛んでいた。
どうして三好を助長させるような問いを投げかけてしまったのかと今さら悔いた。
113 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:29
「保田さんて可愛いんですよ。もちろんセックスの時も。
もっともっとって欲しがってくれて、指でかき回しながらクリトリス吸ってあげたら泣いて喜ぶんです。
私が好きですって囁いたら、幸せそうな、とろけそうな顔を見せてくれる。
イク瞬間まで何度も何度も私を呼んでくれるんです」

あの夜の忌まわしい記憶が蘇る。虫唾が走る。
石川は抑えられずに右手を振り上げ、勢い良く三好の頬を打ち付けた。

パァンと乾いた音が響き、三好の顔が横に流れる。

「返してよ…圭ちゃんを。元の圭ちゃんに戻してよ!」

頼れる先輩として後輩を引っ張っていた保田が、誰のものでもなかった保田が恋しかった。
石川はあんなに淫らで蕩け切った保田を知りたくなかったのだ。

叩かれてもなお、三好は動揺することなく真っ直ぐに石川を見つめる。

「元の保田さんて何なんですか?
さっきの言葉をそっくりそのままお返ししますけど、梨華ちゃんが保田さんの何を知っていると?」

なんでエリカにこんなこと言われないといけないの。
何年一緒にいたと思っているんだという言葉が、石川の喉元まで出かかる。
しかし、それを声にはできなかった。
あの夜、三好によって自分の知らない保田を見てしまったことは事実なのだ。
114 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:30
「…エリカなんて大っきらい」
「私は梨華ちゃんを嫌いじゃないですよ」

予想外の返答に、石川は驚いて顔を上げる。
嫌っていない?何の冗談だ。
私はあんたと違って寛容なんだとでも言いたいのか。
嫌いだと言ってくれた方がどれだけ良かったか。

三好は苦い顔をしたままの石川に見せつけるように、赤くなった自分の左頬にそっと指で触れる。
「それと、このビンタは素直に受け取っておきます。
こないだの件はやり過ぎたと私も反省してますし。
でも、梨華ちゃんに何を言われても、私は保田さんと関係を切るなんてできませんから」
本当は分かっていた。三好だって保田を前から慕っていたから。
その保田を遊びで抱いたりするわけがないのだ。
それでも認められなかった。
ただ悔しかった。二人がうらやましかった。

「…分かったわよ。認めたわけじゃないけど、私はもう何も言わない。
私を巻き込みさえしないなら、圭ちゃんをエリカの好きにすればいいじゃん。
これでいいんでしょ」
石川は捨て台詞を吐き、そのまま化粧室を足早に去る。
ああ、あの夜と同じだ。
また逃げてしまった、と後悔しながらも、石川の足はある場所へと向かっていた。
115 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:31
「梨華ちゃん?!急にどうしたの」
「抱いて」

石川は無造作に脱いだ服を放り、吉澤の服にも手をかけた。
その時間も手間も惜しいと、引きちぎるように。

「したくて我慢できないの、よっすぃ〜、舐めてよほら」
吉澤は切羽詰まった石川の様子に戸惑っていたが、望み通り秘部に舌を這わせた。
丁寧で優しい愛撫。
しかしそれは石川を余計にみじめな気持ちにさせるだけだった。

「どうしてっどうして優しくすんのよぉっ」
石川はヒステリックに叫びながら吉澤の顔に秘部を強引に押しやっていた。
「んぐぅっ、りかちゃ、」

物足りない刺激に、吉澤の苦しそうな声にも構わず擦り付ける。

「なんで激しくしてくれないの?こんなによっすぃ〜が好きで求めてるのにぃっ」

あの二人はあんなに熱く愛し合ってたのに。
三好と保田の情事を嫌でも思い出してしまう。
それを意識の隅に追いやろうと、石川はムキになってひたすら腰を振り続けた。
116 :蜘蛛の巣 :2011/11/05(土) 14:33
「ごめん…ごめんね」
石川に冷静さが戻ったのは、何度か達してからだった。
事を終えてから、二人でベッドに潜り込んでも吉澤は謝り続ける石川の頭を撫でていた。

「気にすんなって。わけわかんない梨華ちゃんも好きだからさ。大事にするよ」
大事にしなくていい。
めちゃくちゃにして欲しいのに。

ずっと自分と吉澤はこのままなのだろうか。
熱の引かない体のまま生きて行かなくてはならないのだろうかと、石川は恐怖する。
あの出来事を吉澤に話すなんて、それだけはできない。
吉澤は意外と繊細なのだ。
真実を知ればきっと保田や三好への接し方がぎこちないものへ変わってしまうだろう。

それなら自分一人が悶え苦しむしかないのだ。
自分は、これからもみっともなくジタバタともがくしかできないのだと、石川は漠然と悟った。
張られた蜘蛛の巣にまんまとかかってしまった獲物のように。


おわり
117 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:40
蜘蛛の巣
118 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:40
いつものように保田さんと楽しく飲んでいたのだが
ある瞬間急に真顔になったので何かと思ったらこう呟いた。
「裕ちゃん…ちゃんと良い人居たんだね…」
裕ちゃんとはもちろん大先輩の中澤姐さんの事だ。
先日、IT実業家に夜な夜なIT革命されている事がニュースになった。
てっきり中澤さんは自分と同様にフリーだと思っていたのだろう。
私は黙って目の前にあるグラスの酒を飲みほした。

「ふふっ。もう裕ちゃん。あそこに蜘蛛の巣張ってんじゃない?
なんて冗談を言えないんだよね」
その表情は寂しそうだった。
ライバルと友を同時に失ったような気持ちだろうか?
無言が続いた。このままのまんまでは空気が悪すぎる。
私は何か冗談を言わなければいけないような気がした。
「もちろん保田さんは蜘蛛の巣が張ってますよね」
119 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:41
酔っていたのだろう。保田さんはいきなり下半身を露出した。
「そんなもの張ってるわけないでしょ!見なさいよ!ほら!」
売り言葉に買い言葉だ。
という訳で私は保田さんの股間を見なければいけなくなった。
何か罠にかかってしまったような気持ちになった。

仕方ないので足をM字に開いた保田さんの股間を
産婦人科の医者のように覗き込んだ。意外と臭くはなかった。
そして見事な蜘蛛の巣が張っていた。
「どう?しっかり見なさいよ!」
私はいつも以上に目を見開いて股間を見たがどう見ても
蜘蛛の巣が張っているようにしか見えなかった。
「あの…蜘蛛の巣が張ってますよ…」
「はっ?そんな訳ないでしょ?」
バッグの中から手鏡を取り出して保田さんに手渡す。
それを使って股間を確認する姿は滑稽だったが
笑うわけにはいかない。
120 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:41
「嘘でしょ?…蜘蛛の巣張ってる…」
蜘蛛の巣を取り払おうと右手を伸ばして股間を撫でる。
しかし蜘蛛の巣は意外と頑丈なのか取れるどころか
指の侵入さえ許さない。
「ちょっと!みーよ!これじゃ膣でイケないし!」
知らんがな。とは相手が先輩なので言えない。
しかし放っても置けないので手助けをする。
試しに私も股間の蜘蛛の巣に触れてみたが簡単には
破れそうもなかった。
「無理そうです」
「みーよ!なんとかしてよ!夢?これは夢でしょ?ねえ!」
私も夢を見ているとしか思えないのでほっぺをつねる代わりに
クリトリスに触れてみたら保田さんはいつも通り喘いだ。
どうやら夢ではないようだ。
121 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:42
「お医者さんに行ったほうが…」
「駄目!見知らぬ人にこんな姿見られたら死んじゃう!」
死ぬなんて簡単に言わないでください。と言いながら
再びクリトリスをいじってみると死ぬほど気持ちいいと乱れ始めた。
面倒臭い人だなあと思っているとある事に気づいた。
保田さんの股間が臭くない。むしろ甘い香りがするのだ。
もしやと思って再び股間を見て気づいた。
「保田さん…さては昨日野菜プレイしましたね」
「え?そう言えば昨日…きゅうりが無かったからメロンを」
「せめて棒状の物を入れてください」
取り出したメロンはスタッフが美味しく頂きました。
122 :蜘蛛の巣 :2011/11/06(日) 08:43
おわり
123 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:52
しあわせのかたち
124 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:52
ツアー先のホテルの自室で、自堕落な時を過ごす。
はぁ、つまんない。
何をするにもやる気が起きない。
時間があるんだからブログの更新でもするべきかもしれないけど、気力が湧かない。
なっちと小春ちゃんは散歩デートだし。
よっちゃんと梨華ちゃん、まこっちゃんも知らない間にどこか行っちゃってた。
特に用事もない私は、残ったメンバーと裕ちゃんの部屋でプチ宴会。
でもドリムスって主婦もいるし、このメンツだと話についていけない時があるっていうか。
裕ちゃんだって彼氏ができて浮かれてるし。
矢口の「早く結婚した方がいいよ」っていう、普通の女の幸せ掴め、
みたいな圧力にも、幸せの押し売りにも、ちょっと疲れちゃった。
女の幸せが結婚だなんて、誰が決めたんだか。
125 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:53
いい加減周りの空気に耐えられなくて、気分が悪いと自室に閉じこもった私。
気分が優れないのはあながち嘘でもない。
みーよへのお土産選んでる時はすっごく楽しかったんだけどな。
ここまで気分が落ちてる理由が自分でもよく分からない。
地方はおいしいものがいっぱいだし、こうして見知らぬ土地で時を過ごすのは
新しい発見がいくつもあって、いつもはワクワクするのに。
今は何故かそんな気分になれない。
明日はコンサートだし、早めに眠って体力温存しておくに越したことはないけど…
あいにくまだ眠くはないんだよなぁ。
126 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:55
「うー」
ベッドにダイブして、ごろごろと転げ回る。
寂しい。なんで私、こんなに気弱になってるんだろう。
みーよに会いたい。
同じ日本にいるんだし、飛行機に乗れば数時間で着く距離。
だけど、どんなに会いたくても今は会えない。
こんな夜、もし隣にみーよがいてくれたらどんなに救われるか。
それは無理だって分かってるから、せめて声だけでも聞きたい。

携帯を開いてみる。
やっぱり着信も新着メールもない。
そりゃさっき確認したばっかりだもんね。
パチンと閉じる。
ちょっとしてからまた携帯を開く。
その繰り返し。
みーよに夕方電話したばっかりなんだよね。
また電話したら、うざったいって思われちゃうかな。それはやだ。
おとなしくお風呂入って寝る準備した方がいいのかも。

のそりと起き上がり、着替えや化粧水一式を用意してから、一枚一枚服を脱いでいく。
下着に手をかけようとした時、急に聞き覚えのあるメロディが鳴った。
それは、ベッドの上にほっぽり出していた私の携帯の着信音。
みーよ専用に設定してある音。
127 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:56
「みーよ!?」
私はベッドに飛び乗って携帯を拾い耳に当てた。
『もしもし保田さん?』
数時間ぶりのみーよの声に、胸がぽっと温かくなる。
「皆さんで盛り上がってる時に邪魔しちゃったら悪いと思って、電話するの迷ってたんですけど。
やっぱり声が聞きたくなって」
「みーよぉ」
寂しかったんだよ。私もずっとみーよに電話したかったんだよ。
「私もみーよの声聞きたかったよ。皆のことは気にしないで。私今一人で部屋にいるから」
『もし寝ようとしてたところだったらすみません』
「ううん、そろそろお風呂入ろうかなーとは思ってたけど、みーよからの連絡ずっと待ってたから…あ」

自分で言って気がつく。そういえば脱いでる途中だったんだ。

『そうだったんですか、待っててくれて嬉しいです』

下着姿の自分を一度意識してしまうと、なんだか変な気分になってしまう。
こんな姿で、みーよと電話しているなんて。
みーよの低めの声が、息づかいが私の内奥に響いてくる。
「…」
ちょっとだけなら、いいよね。
無意識に私の手はブラを外し、胸をゆっくりと揉みしだいていた。
128 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:57
『――でね、――なんですよ』
「…ぅ、うん」
みーよの話に相槌を打ちながらも、私は手を動かし続ける。
指が乳首を掠めた時、一瞬の気の緩みから、抑えていたはずの声が漏れてしまった。
「ん…あんっ」

『え?保田さん?』
「…!!」

咄嗟に口を押さえてももう遅い。
私の変化を見逃すみーよではなかった。

『今の声…』
もうダメだ。絶対いやらしい女だって呆れられた。
むしろ変態って引いてるかも。

『もしかして、私の声聞いて欲情してくれてたんですか?』
「ご、ごめ…」
はっきりと口にされて全身がカッと熱くなる。
『…そういえば、最後に保田さんとしたのっていつでしたっけ。ふふっ』
やめてよ。これ以上煽らないで。
どんどん呼吸が乱れていく。
129 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 00:59
『続き、しましょうか』
「ぁ…え…?」
さっきよりもひときわ低い色っぽいみーよの声に、ドキッとする。
『いいですよね?』
私を誘う時の、抱いてくれる時の声だ。
『正直に詳しく教えて下さい。
保田さんは今どこにいて、どういうカッコしてるんですか?』
恥ずかしくてたまらないのに、この問いに答えなければという思いに支配される。

「…ベッドの上にいて…ショーツだけ、穿いてる…」
『うわ、やらしー…そんなカッコしてたなんて想像もしてませんでしたよ』

じわりと奥から蜜が溢れて来る。触らなくても分かる。
『じゃあ、それも脱いで下さい』
私は操られたように、みーよに言われた通りにショーツにも手をかける。
ショーツを下ろす時、つーっと透明な糸が引いた。

『もう、ビショビショなんじゃないですか?』
「うん、すごい濡れてる…っ」

『早速、指でそこを撫でまわしてみて下さい』
「ん、はぁっん」
想像以上に熱く量の多い蜜を指にからめ、ゆるゆる動かしてみる。
エッチな水音がみーよにも聞こえるんじゃないかってくらい、派手に響きわたった。
130 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 01:00
『そのまま、ゆっくり指を入れて…』
私はとろけそうなそこに慎重に沈める。
難なく中指が飲み込まれていく。
「ぁ…熱いっ…」
ヤケドしそうなほど熱く収縮を繰り返す私の中は、中指を離そうとしない。
少し動かすだけで、ひくひくと反応する。
「んぅうっ」
『我慢しないで、気持ちいい声出して下さい』

プライドも何もない。みーよに服従したくなる。
親指で膨らんだクリトリスを押すと背中が仰け反った。
「あっああっ…ダメっとまんな、いっ…はぁんっ」
『いい声ですよ、保田さん。私も興奮します』

みーよも少し息が上がっている気がする。
私の声を聞いて感じてくれてるんだ。

「あ、ん、んっやぁっ私っ変だよぉっ、こんな感じるなんてっ…」
一人でしてこんなに気持ちいいの初めてだ。
ううん、私は今みーよに抱かれてる。
この指は私の指じゃなくて、みーよの指だ。
そう思い込んだ瞬間、より強い快感が駆け抜ける。

『変じゃないですよ、私のこと考えてくれてるんですよね?』
「そうだよ…っあっはぁ…っみーよに見つめられながら、みーよの指に
突かれるところ想像しちゃうのっ…んんっ!みーよぉっ嫌いになんないでっ…
みーよだから、こんなになっちゃうんだよ…っ」
『私でエッチになってくれるなんて嬉しいですよ。好きです、保田さん』

ダメ、今そんなこと言われたら子宮に直接響いて来ちゃう。
みーよの声が私の耳を、全部を犯している。
「ひぅっ!イッイクっもうっみーよ、イクぅぅううっ!ひあああああっ!」

痙攣する体を弓なりに反らして、自分でも驚くほどの大声を上げて、私は昇りつめた。
131 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 01:02

『…イッちゃったんですね?保田さん、可愛かったですよ』
「ん、はあ…っう…みーよ…」

とろけ切った中から、ゆっくりと指を引き抜く。
お尻の方にまで垂れていた愛液と汗は、シーツもグショグショにしていた。

「私、ドロドロ…」
『くすっ、お風呂入った方がいいですね。動けますか?』
「休んだら、なんとかね…」
『帰って来たら、いっぱいエッチなことしましょうね。
絶対今夜よりも感じさせますから』
「んもう」

照れる私に、みーよは最後にチュッてリップ音を聞かせてから電話を切った。
「…まったく…」
ああいうこと恥ずかしげもなく平気で言うんだから。

体はまだ重くて力が入らない。
でも、みーよにパワーをもらったみたい。
この幸せな気持ちのままで、明日のコンサートを乗り切れるだろうと私は確信した。
132 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 01:04

「あ゛ーだりぃー、まだ酒が抜けないし」
「自業自得でしょ、ほらシャキッとする」

コンサート開演直前になっても控室でダラダラしている矢口達を一喝する。
「んだよー圭ちゃんだって昨日具合悪いって言ってたくせに、今日はやけにイキイキしちゃって」
「今の私は愛のパワーで無敵モードなの」
だから矢口に心配されるまでもないのと笑顔を向けてやる。

「げっどうしたの圭ちゃん」
「保田さんが壊れたー!」

周囲の喧騒を振り切って、私はうんと伸びをする。
「さてと、今日も頑張りますか」

誰が何と言おうが関係ない。
幸せのカタチなんて人それぞれだもんね。
私は今最高に幸せだよ、みーよ。
133 :しあわせのかたち :2011/11/07(月) 01:05
( `.∀´) <おわり
134 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:40
犯人はヤス
135 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:41
誕生日にこんな事になるなんて。
被害者がこんな事を思っていたのかはわからない。
吉澤と石川が駆け付けた時にはもう三好絵梨香は冷たくなっていた。
「被害者についての情報は?」
「三好絵梨香27歳。まだ独身でここにはひとりで住んでいます。
近くのバーでバニーガールをして生計を立てているようです」

マンションの一室で若い女性が死んでいる。
残念な事だが今の日本ではよくある話だ。
自殺、餓死、他殺、あらゆるケースがあるが今回は今のところ
どれに該当するのかわからない。
被害者の三好は間違いなく死んでいる。しかし外傷はなかった。
部屋が荒らされた様子はなく衣服は着ているが
困った事に上半身だけだった。
下半身は生まれたままの姿に陰毛を足した状態で露出していた。
136 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:41
「何か不審な点は?」
吉澤が後輩の石川に質問する。
石川は天才刑事として活躍する吉澤に憧れて刑事になったのだ。
「まず死因が特定出来ません。争った様子もない。あ、でも…
被害者の目が異様に見開かれています。吉澤刑事これは…」
「石川君。それには触れないでおこう。それよりもだ…。
まずここが密室である事について少し考えようか」

三好の部屋は内側からロックされていた。
この状態で犯人が逃げる事は出来ない。
という事はこの部屋には三好しか居なかったのだ。
「自殺…という事でしょうか?」
部屋を捜索したが遺書らしき物はなかった。
それしても今から死ぬ人間が下半身だけ服を脱いだまま
死ぬだろうか?自分なら恥ずかしくて嫌だ。と石川は思った。
「近隣の住民が何か物音を聞いているかも知れない。
確かこの部屋からする騒音の苦情からこの事件は発覚したはずだ」
137 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:41
吉澤が三好の股間を眺めていると石川が戻ってきた。
「わかりました。どうやらこの部屋から悲鳴が聞こえたそうです。
死ぬ…助けてと。吉澤刑事これは他殺です!」
「しかしこの部屋は密室で被害者と争った様子はない。
そして今、ある重要な事に気づいた。見たまえ」
吉澤が指差したのは三好の股間だった。
股間は夕日に照らされてキラキラと輝いていた。

「これが…どうしたんですか?」
「まだ気づかないのか?股間が濡れているんだ。ぐっちょりと。
これがどういう事だかわかるかね石川君」
「…死亡後、被害者の尿が漏れたのでしょうか?」
「甘いな。この股間を嗅いでみたまえ。匂うかね?」
石川が恐る恐る股間に鼻を近づけるとおまんまん特有の
匂いはしたがアンモニアの匂いはなかった。つまり尿ではない。
「という事はどういう事だね石川君」
「…被害者の股間が濡れているのは…せいて…」
「声が小さいぞ石川君!」
「被害者のおまんまんは性的な行為をした結果、いやらしく濡れています!」
石川は黒い顔を赤く染めた。
これだけ激しく濡れているという事はクンニリングスされた可能性が高い。
居たのだ。犯人は死の直前までここで被害者をクンニしていたのだ。
138 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:42
そこまで考えたところで容疑者が見つかった。
保田圭。被害者の親友で事件当日この部屋から出てきたという証言もある。
さっそく容疑者保田圭をこの部屋に呼んだ。
「こんにちは。私は刑事の吉澤。こっちが助手の石川です。
ええーと言いにくいですが、犯人は保田さんですよね?」
どう考えても保田が犯人なのだが保田は首を縦には振らない。
当然だ。認めれば逮捕され刑罰を受ける事になるのだから。

保田は三好の亡骸を前にして泣いた。
「どうして?どうして死んじゃったのみーよ!」
吉澤はずいぶんいやらしく濡れているじゃないか。
と言いかけて止めた。


この保田に罪を認めさせるにはいくつかの謎を解かなければならない。
ひとつは密室の謎。もうひとつは股間がなぜ濡れているのか。
139 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:42
「保田さん。少し質問させてください。当日ここで何を」
石川がメモ帳片手に保田に質問をする。保田はまだ泣いていた。
残念なほどブサイクな顔だった。
「何って?別に特別な事はしてなかったわ」
「嘘です。証言があります。ここで『死ぬ…助けて』って
悲鳴が聞こえたって」
保田の顔色が変わった。しかし冷静な口調でこう言った。
「みーよと。この子と性的な行為をしていたの」
「女性同士で…ですか?具体的には?」
「決まってるじゃない。クンニよ。この子にクンニしてたの」
あっさりそう答える保田の顔は何か勝ち誇ったような雰囲気があった。

「なるほど。それなら状況と合うな。つまり保田さんあなたは
死ぬほど気持ち良いクンニが出来るという事ですね」
横で聞いていた吉澤の目がキラリと光っている。
保田はええもちろん。と言ってほほ笑んだ。
140 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:42
仮に死ぬほど気持ちの良いクンニが出来るのであれば
この部屋から死ぬだの助けてだの聞こえる可能性は十分ある。
しかしそれが本当かどうか。
それほどのクンニをするスキルが保田にあるのかが焦点になる。
「石川君。ちょっと服を脱いでくれたまえ。あ。下半身だけでいい」
こんな事もあろうかとストッキングを履かせてなくて良かった。
石川は嫌がったが事件解決のためだ。最後には黒い顔を真っ赤に染めて
パンティを片足にかけたままM字開脚した。

それから間もなく保田のクンニが始まった。
ぺちゃぺちゃといやらしい音が途切れる事無く続き
石川の途切れ途切れのあえぎ声が部屋中に広がった。
吉澤はその音に耳を澄ませ時々カメラで撮影しながら
どれほどのクンニなのか客観的に観察した。
なるほどなかなかの腕前だ。舌なので舌前かも知れない。
だが石川が我を忘れ恥ずかしい言葉を叫ぶほどでもない。
この程度で死ぬほど気持ちいいクンニを名乗るなんておこがましい。
141 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:43
「わかった。ありがとう保田さん。ご苦労だった石川君」
「あ、でもまだ私イってないんですけ…」
「大丈夫。後でしてあげるから。さて保田さん。これを見てごらん」
吉澤は手に持っていた騒音計を保田に突きつけた。
「この程度のあえぎ声では夜ならともかく昼間だと隣の部屋には聞こえない。
つまり保田さんあなたのテクニックでは悲鳴に聞こえるほどの
あえぎ声を出させる事は不可能だ!」
「くっ。みーよは敏感なの!だってこんなに濡れてるし!」
「残念だったな。さっき鑑識にこの股間をいやらしく光らせている
液体について調べてもらった。これには唾液は含まれてなかったよ」
「ど、どういう事ですか?吉澤刑事」
「つまりこういう事さ。クンニしていたのは保田じゃない。
被害者の三好だったのさ!」

吉澤が指をびしっと突きつけて言うと保田は笑い出した。
「噂には聞いていたけどさすがね吉澤刑事さん」
142 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:43
「三好の死因は恐らく薬物。保田の股間に塗ってある毒物と一致するはずだ」
「…そこまで推理していたなんて…ふふっそのとおりよ。
私が遅効性の毒を使って三好を殺したの」
「でもどうして?三好さんの事を愛してたんですよね?」
「愛しているわ。いまでも。でもあの子は違ったの。浮気よ。
みーよは浮気していたの。クンニマスターとね」
「く、クンニマスター?」
「その女にクンニされるようになってから私のクンニでは
物足りなくなったみたい。だから別れようってみーよが…。
許せなかった!だからクンニ中に死ねばいいと思ったのよ!
憎かったの!浮気相手と同じくらいね!」

もうわかった。という感じで吉澤は保田の肩を叩いた。
「でも被害者の三好さんは保田さん、あんたをまだ愛していたよ。
だってそうじゃないか。愛してるからこんなに股間が濡れているんじゃないか。
はしたない声を出して喜ぶあんたを見てこんなに興奮していたんだよ」
保田が三好の股間を見るとまだキラキラと輝いていた。
楽しかったふたりの思い出のように。
「みーよぉぉぉぉ」
絶頂時のような保田の泣き声はいつまでも続いた。
143 :犯人はヤス :2011/11/08(火) 02:43
「石川君。後は任せたよ」
吉澤は三好の部屋を出ると煙草を口にくわえた。
「クンニマスターか。嫌なあだ名がついたもんだな」



おわり
144 :名無飼育さん :2011/11/08(火) 20:30
いい意味でヒドイw
145 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:49
しばらく保田の姿が見えないので探し回っていた三好に、舞台衣装担当のスタッフが声をかけて来た。
「保田さんは更衣室にいますよ。随分前に着替え終えてると思うんですけど、なかなか出て来ないんです。
良かったら様子見て来てもらえます?」

まだ更衣室にいたのか。
衣装合わせと言ってもまだ全員分の衣装が完成しているわけではないので、後が詰まっている心配はないだろうが。
何をしているんだろうか。
保田が心配なのは確かだったので、三好はちょうどいいとその頼みを受け入れた。

146 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:50
「保田さん?入りますよ」
軽くノックをしてから間髪入れずに更衣室のドアを開ける。

「みーよ!?」
更衣室にいたのは保田一人だった。
舞台衣装の深紅のドレスに身を包み、所在なさげに佇んでいた。

「…。どうしたんですか?着替えたならフィッティングしてもらわないと」
「なんか、今回の舞台ってスタイルいい人ばっかりじゃない?
私がこんなの着たって、衣装負けしちゃうんじゃないかって思ったら気後れしちゃって」

珍しく弱音を吐く保田。
よほどプレッシャーなのだろう。
ここで何か言葉をかけてやるべきかもしれない。
しかし三好は無言でジッと保田を見つめたままだった。
これが矢口や他のメンバーだったなら、馬子にも衣装だね、などと茶化して終わるだろう。
しかし三好は違った。
147 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:51
「…やっぱり変?似合わないかな?」
保田の問いに対し、笑いもせずに真剣な表情で三好ははっきりこう言い放った。

「綺麗です」
「えっ…?」
「だから、綺麗だなって」
「もう。どうせドレスが、なんてオチなんでしょ」

照れ隠しに保田は三好の腕を軽く叩くが、三好は首を横に振った。

「いえ、ドレスを着た保田さんが綺麗です。赤似合いますね」

恥ずかしげもさらりと口にする三好に、保田の頬が桃色に染まる。

「あ、でも、風邪引きそうですよね。何気に露出高いっていうか」

言いながらすっと手を伸ばし、保田の胸元に添える。
三好にとって、それはほんの少しの戯れのつもりだった。
148 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:53
「ここなんて胸開きすぎだし」
三好が軽く力を入れた。
ただそれだけで、いとも簡単に乳房がまろび出た。

「ひゃあ!?」
「あっ!すいません」

決して故意にではなかった。
しかし申し訳ないと思いつつも、このハプニングを喜んでいる三好がいた。
深紅のドレスと白い乳房のコントラストが美しく、もっと見ていたいと思った。

思わずゴクッと生唾を飲む。

「みーよ?あ、あの、恥ずかしいんだけど」

保田は頬を染めて泣きそうな顔で三好を見上げる。
しかし、触れたままの三好の手を払い除けようとしないのは、彼女の優しさなのか。そ
れとも期待しているのか。

三好はそのまま保田の胸に、より強く掌を押し当てる。
温かくて柔らかい。同時にドクドクと激しい脈動を感じる。
「んっ…」
色気を含んだ声。
それはもっと触れて欲しいと懇願しているように聞こえた。

形を何度も変えながら、ゆっくり乳房を揉んでいく。
「は…ん…ちょっ…みーよ…っ」
執拗に揉み続けていると、いつしかその乳房はじっとりと汗ばみ、中心の突起が存在を主張していた。
149 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:55
誘われるように、薄い胸の谷間へと顔を埋め、唇を当てて、舌を伸ばす。
「ん…っは…っ…ぁ…」
ほんのりとしょっぱい味のする肌を滑り、果実のような突起を口に含むと、みるみる硬さを増していく。
立ち上る女の匂いに酔いしれたように、三好はうっとりとした表情でそこを啄ばみ続ける。
「く…あっ、みーよ…かんじゃ、やぁ…」
それでも、時折歯を立てて夢中で吸っている三好は母乳を求める仔猫のようで、保田は強く拒めない。
むしろ、もっとして欲しいという欲望と三好への愛しさに支配されていた。

そんな時、ドアを二度ノックする音が響く。
「保田さーん?着替え終わりましたか?」
焦れたのだろう。
どうやらドアの外からスタッフがせっついて来たようだ。
「あ…え…?」
保田はただオロオロとするばかりだったが、三好は動揺一つ見せずにすっと離れ、ドアへと向かう。
そして背後にいる保田の姿が見えないようにほんの少しだけドアを開き、その隙間から自分の姿だけスタッフに見せた。

「すみません、保田さんはファスナーが髪に引っかかっちゃってて、まだ取れないみたいなんです。
今なんとかしてる途中なんで、もう少し待っててもらえますか」

保田の代わりに三好が至極落ち着いた声で応対する。
よく咄嗟にこんな嘘が出るものだと三好自身も思っていた。
三好の堂々とした態度に、スタッフは疑いもせずあっさりと引き下がって行った。
150 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:55
「みーよ…」
不安そうに見上げて来る保田の手を取り、三好は自分の腕の中に招き入れた。
「すみません、我慢できなくなりました」
そのまま長いドレスの裾を引き掴み、保田の口にくわえさせる。
「んっ」
「もう黙って…。ちゃんとくわえてて下さいね?」

三好は小さく囁くと、跪いて保田の濡れた下着を下ろす。
そしてそのまま両足の間に顔を埋めた。
「んー!?」
「声抑えて下さい。外に人がいるんですから」
三好は見せつけるように舌を長く伸ばし、溢れる愛液をすくい取る。
「んっ…んふ、んん…っ」
保田は裾を噛みしめながら、漏れそうになる声を必死で最小限に抑えていた。
そして崩れ落ちそうになる足を懸命に踏ん張り、三好の頭を掴む。
「んむ、ちゅるっ…どんどん濡れて来ますよ…こんな状況で、興奮してるんですね?」

返事はなかった。
しかし震える媚肉が肯定していた。
151 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:56
「…じゃあ、もっと興奮させてあげます」
そう言って、三好は斜め後ろに立てかけられている姿見に目を向けた。
元々これの為に保田をこの位置に移動させたのだ。

「ほら、見て下さい。綺麗でしょう?」
保田は三好に促されるまま、虚ろな目に姿見を映す。
「保田のはだけた胸も、濡れて光ってるココも全部映し出されてますよ」
最初こそとろんとしていた保田の目がはっとしたように見開かれる。
「っ!!」
自分の痴態を見て我に返ったのだろう。
保田は真っ赤になった顔を思い切り背けた。
「どうしてですか?こんなに似合ってるのに。ダメですよ、ちゃんと見ないと。
ほら、目をそらさないで見て下さい。私にドレス姿のままで愛されてる姿」

三好の言葉に反応するように、保田は恐る恐る姿見へ視線を戻す。
その瞬間、ヒクヒクと秘部が収縮する震えが三好の舌に伝わった。
明らかに普通ではない状況に感じている。
やっぱりこの人には被虐趣味があるんじゃないかと、ふと三好は思った。
152 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:57
「あまり時間がないんで、このままイカせてあげます」
そう言って三好は再び舌を秘所へ潜らせていく。
「ん…っふ…っぅう…!」
声を上げられず、体内で暴れる熱を処理できない保田は、かわりにボロボロと瞳から快楽の涙をこぼす。

「ああ…素敵です。保田さん見てると、めちゃくちゃにしてあげたくなります」
保田の蜜を味わいながら、三好は不敵な笑顔を向ける。
内腿を撫で回し、舌はいやらしい音を立てて激しく出し入れを繰り返す。
「んっんぅっ…ん、んっんんっ!んくぅうっ」
もう限界が違いのだろう。保田は足の薄い筋肉を浮き立たせ、ガクガクと震えていた。

「んっんんーっ!」
尖らせた舌で肉芽を弾いた瞬間、保田はぷしゃっと透明な蜜を迸らせた。
三好は嫌がりもせず、それをあえて顔で受けた。
153 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:59
そして、頃合いを見計らって優しく後始末をしてやる。
「…ふふっ…ドレスにかからなくて良かったですね」
脱力し切った保田の体を支え、ゆっくりと立ち上がると、未だに口に食い込ませたままの裾を外す。
「ふあっ…はぁっ…はぁ…」
三好の肩を掴んだまましばらく荒い呼吸を繰り返していた保田だが、三好の顔を見るとようやく言葉を発した。

「みーよ…顔べとべと…」
「ああ、そうですね」
保田の言葉で思い出したのか、三好は頬を濡らす愛液を指先ですくって口を運ぶ。
その仕草がどうしようもなく妖艶で、保田は快楽の余韻も手伝ってかぶるっと身悶えた。

それでも完全に取り去り切れるわけではないので、保田がハンカチで三好の頬をそっと拭ってやる。
まともに視線がかち合うと、照れる保田とは対照的に、三好は堂々と微笑む。

「自信持って下さい、私をこれだけ欲情させたんですから」
「…みーよがそう言うなら、頑張ってみるよ」
154 :情欲のドレス :2011/11/08(火) 23:59
その後、三好との行為が功を成したのか、舞台上の保田は堂々たる演技を披露したという。

おわり
155 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:36
IとYとM
156 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:36
石川が折り入って相談があるというので、私は軽い気持ちで受けた。
「私最近縛ったりするのに興味があって」と目を爛々と輝かせて言うので、
たまたま持ち合わせていた荒縄を差し出した。石川は驚愕の顔つきをした。

「え、保田さん、いつもこんなの持ち歩いてるんですか?」
「たまたまだよ。試しにこれで私を縛ってみようか」
「いいんですか?」
「いいよ」

石川は荒縄を手にすると「じゃあ服を脱いでください」と言った。

「いや、服は脱がなくてもいいんじゃないかな」
「それだと感じが出ないじゃないですか、私本気なんです」
「えー……、まあ、いいよ、分かった」

私は脱いだ。下着だけの姿になった。

「じゃあ縛ってみようか」
「ババくさい下着つけてますね」
「ほっときなさいよ」
「下着も脱いでください」
「え、そこまでするのはちょっと」
「私、本気なんです。本気で縛ったりするのに興味があるんです」

石川はキラキラと輝く目で迫った。

「お願いします。私、とにかく、本気なんです」
「えー……、まあ、いいよ、分かった」
157 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:37
私は全裸になった。すると石川はすばやく私のまわりをくるくると回った。
その手並みは実に鮮やかだった。見る間に亀甲に縛られてしまった。
なんだ、もうすでに手練じゃないか、と私は思った。
しかしあまりにきつく縛るものだから、早々にあちこちが痺れてきた。

「ねえ石川、ちょっとキツすぎるんじゃないかな」
「保田さんは黙っててください。縛られて喜ぶ豚のクセに」
「うん……」

石川は縄に指を沿わせながら、
「ねえ、なんか肌の色変わって来てますよ、気持ち悪い」と言った。
私は恥ずかしくなって身をよじった。
そこで横っ腹をつねられたので、アッと声が出た。
「気持ち悪い」ともう一度、力を込めて石川は言った。
なんだなんだ、言葉攻めまで完璧じゃないか、と私は思った。

「こういうのもできるんですよ」

石川は私の足を開かせ、両膝を縛り、両腕を後ろ手に縛った。
やはりこれもあまりにきつく縛りすぎるので、ただ座っているだけで息が上がった。
158 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:37
「あれ? 保田さん、濡れてませんか?」
「濡れてないよ。だから、ちょっとキツく縛りすぎなんだって」
「生意気な口きかないでください。縛られて喜ぶ豚のクセに」
「うん……」

石川は私の肩をいきなりドンと突き飛ばした。
世界が90度傾いて、半身に鈍い衝撃が走った。
少し頭を打ったようで、目の前が白黒して、ますます息が上がった。

頭の上でペシンペシンと鞭のようなものがしなる甘美な音がした。
早くそれで鞭打って欲しい、そしてもっと酷い言葉で私を罵って欲しい。
耳に生温かい吐息がかかった。私は「来るぞ!」と思い、身を強張らせた。
159 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:38
「保田さん、私、これから打ち合わせがあるんで」

石川は優しい声でそう言った。足音。ドアが開いて、閉じる音がした。
永遠に続くかのような静寂が訪れた。時計の針の鳴る音すら聞こえない。
私は目をつぶって、完璧だ、と思った。
石川の女王様としての才能に、感動すら覚えた。
私は今後一生、石川梨華の奴隷になりたい。
160 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:38
放置プレイの快楽に身を浸らせていると、
ガチャリとドアが開く音がして、ヒッと短い悲鳴が上がった。
その悲鳴の主は「保田さん!」と鋭く叫んだ。それは当然石川ではなかった。
誰だろう? 目を開けると、三好が驚いた顔で私の顔を覗き込んでいた。

「誰にやられたんですか!」と三好は言った。
私は咄嗟に「いや、誰とかじゃなくて……」と言った。
事の成り行きや、またこういう性的趣向のことを三好に説明するのは、
とてつもなく面倒な気がしたのだった。
だから、ここは曖昧に済ましておこうと考えた。

「誰とかじゃないってどういうことですか!」
「いやまあ、なんていうか」
「まさか自分一人でやったんですか!?」
「えっと、それは無理なんだけど」
「ですよね! じゃあ誰ですか!」

どちらにせよ、三好が面倒なことには変わりがないような気がした。
161 :IとYとM :2011/11/09(水) 02:39
「まあ石川なんだけど、なんていうか」
「石川さんですか! いい趣味してますね!」
「え? ああ、そうだね」
「私もこういうの興味あるんですよ!」
「そうなんだ」
「まあ私は縛られる方ですけどね!」

三好は「私も縛られたい」「保田さんばかりずるい」「私も縛られていいですか?」
「もう服脱いじゃおう」「どうですか? セクシーですか?」「石川さんまだかなー」
などと独り言が激しく、とてもうるさかったので興が削がれた。

しばらくすると石川が戻って来た。
三好は石川に飛びつくように縋り寄ると「私も縛ってください」と言った。
石川は冷徹な顔で「イヤ」と言った。三好は「そうですか」と悲しそうな顔をした。
その顔がとてつもなくキュートだったので、私はそこで始めて絶頂に達した。
そして「これが恋か」と思った。

おわり
162 :名無飼育さん :2011/11/09(水) 12:13
それたぶん違うと思うw
163 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:06
11月11日はポッキーの日
164 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:07



きっかけは三好の一言からだった。
保田さん、黒ひげ危機一髪やりましょうよ。あんたも渋いとこチョイスするわねー。
いやいやただの黒ひげ危機一髪じゃつまんないですから。何、どうせまた変なこと
企んでるんでしょ。大丈夫大丈夫、悪いようにはしませんから。
165 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:09

というわけで、三好の目の前では後輩の譜久村聖が、保田の前では同じく鞘師里保
が全裸でまんぐり返しをした状態で寝転ばされていた。三好と保田の手元には、グ
ラスに挿されたポッキーの束が。

そう、二人は後輩のおまんまんを使って黒ひげ危機一髪をしようとしていたのだった。
黒ひげの代わりに喘ぎ声を出してしまったら負け、単純だが奥深い内容になっていた。

「みーよ、絶対に負けないからね」
「それはどうですかね、保田さん」
166 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:11
三好が不敵な笑みを見せる中、保田は自らの勝利を確信していた。
鞘師を保田が選んだのは単に「保」の字がついてて親近感が湧いたとかいうどうでも
いいものだったが、この神の与えし偶然に保田は感謝していた。

まんぐり返しでむき出しになった鞘師のおまんまんはちょぼちょぼと毛が生えていた
ものの、ほとんど一本の線に近いものがあった。所謂りほすじというやつだ。これは
まだ「目覚めていない」。保田には確信に近いものがあった。まだ性感帯が未発達の
少女にポッキーを挿入したところで、大して影響はあるまい。そして、先輩に鞘師の
りほりほを丸出しにしているというのにこのポーカーフェイスはどうだろう。余裕の
表情を見せている後輩を保田は末恐ろしくさえ感じていた。見せていたのはおまんま
んだったけど。
167 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:12
保田が手元のグラスからポッキーを取り、鞘師のりほりほに打ち込む。
鞘師、涼しい顔をしてまったくと言っていいほど動じない。

「次はあんたの番よ、みーよ」
「そうあせらないでください。夜はまだこれからなんですから」

そう言いつつ、三好は譜久村の股間にポッキーを打ち込んだ。
ポッキーはあっという間にずぶずぶと譜久村のみずポンに飲み込まれてゆく。保田は
その状況を見てにやりと笑う。
168 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:13
あんたの負けよ、みーよ。パートナーにその子を選んだのが間違いだったようね。

保田は譜久村の情報をある程度仕入れていた。夢見る15歳。そう、田中れいなが友
達のいない誕生日に自らの股間にポッキーの束を差し込んで「あぁれいなもうおまた
がグリコたい」と耽っていた年頃である。その証拠に、ポッキーは溶けたチョコでは
ない何かによってぬるぬると簡単に入っていってしまったではないか。

そして、譜久村は年齢の割りに体の発達がいいことは、まんぐり返しの重力に負けず
に前方に突き出しているふくパイとボーボーたい!なみずポンが証明していた。さら
に保田が仕入れた情報によると、彼女は道重さゆみも真っ青のド変態だというではな
いか。この倒錯的な状況が譜久村を興奮させているのは、その昼下がりの乱れた団地
妻のような表情でも理解できる。
勝負は既に決しているようなものであった。
169 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:15
その後も、二人は黙々とポッキーを打ち込む。
まるで将棋の竜王戦のような緊迫した打ち合いは、平成の名勝負と銘打っても決して
おかしくはなかった。しかし、5本のポッキーを保田が打ったところから、展開が動
き始めた。

「くっ…」

それまで眉ひとつ動かしていなかった鞘師が、はじめて苦悶の表情を浮かべる。
そう、5本分のポッキーは既にタンポンの太さを超えていたのだった。

「いいんですか保田さん。このままだと鞘師ちゃんのはじめての相手はポッキーに
なっちゃいますよ」
「じょ、条件は同じはずでしょ…ってまさか!」

保田は気づいた。
三好は最初からこの展開を読んでいたということを。確かに譜久村は敬愛する嗣永
桃子のこゆビームが当たるだけで股間をジュンジュンリンリンさせてしまうほどの
変態だ。しかし、その変態さがポッキーのスムースな挿入を助けていた。保田の見
立てでは、あと2、3本くらいは余裕で呑み込んでしまうだろう。
170 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:19
「さあ、そろそろ白旗を挙げたらどうですか」
「…い…わ…」
「え?」
「甘いわって言ったのよ!!」

保田は獣のような雄たけびをあげると、ポッキーを鞘師のアナルにぶち込んだ。
前の穴がダメなら、後ろの穴に入れればいいじゃない。とマリーアントワネットの名
言を保田は実行したのだった。これは下手をするとチョコポッキーがいちごポッキー
になってしまう荒業であったが、アナルの扱いに慣れている保田はこれを一撃で決め
ていた。
171 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:21
「どう?次はあんたの番よ」
「わ、わたしもアナルを…」

しかし三好は咲かせ召しませ菊の花を実行できなかった。
そう、生粋のお嬢様である譜久村にとって肛門とはあくまでもうんこを排出す
るための穴でしかない。場合によっては譜久村のご両親から児童虐待で訴えら
れるかもしれない。道重の口止め程度ではもうどうにもならないのだ。
172 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:22
「こうなったら奥の手よ!とりゃー」

三好の掛け声とともに、信じられないことが起こった。
なんと、三好は自らのスカートとパンツを脱ぎ捨て、自らのみーよを全開にしたのだ。
つまり、まんぐり返しをしている譜久村の目の前に三好のミッツマングローブが存在
することになる。

ああ、みーよお姉さまのがこんなに目の前に…!
譜久村のおまんまんはあっという間にアユタヤ工業団地だ。
173 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:23
「やるわね、じゃああたしも」

同じようにして服を脱ぎだす保田。
鞘師の眼前に保田のマ○コデラックスが晒されたその時。

鞘師は無表情のまま、吐いた。
そう、保田のおまんまんは手入れ不良によって蜘蛛の巣どころか、竜王の洞窟B6Fに
なっていたのだった。超低音のBGMが如く、くさやクラスの臭気が鞘師を襲う。
174 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:23



第一回ポッキー危機一髪戦
三好絵梨香二冠 ○−● 保田圭九段 おまんまん丸出し手で鞘師嘔吐負け


175 :11月11日はポッキーの日 :2011/11/10(木) 23:24
おわり
176 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:38
北風と太陽
177 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:38
ある日のことです。
千聖と桃子が言い争いを始めました。
事の起こりはつまらないことです。
喧嘩なんてみんなそんなものです。
でも、どちらも譲ろうとはしません。
お互いに自分の方が正しいと言い張ってききませんでした。

しばらくにらみ合いが続いたあと、千聖が提案をしました。

「みやびちゃんのパンツを手に入れれた方が正しいってことにしよう」

桃子は難色を示しましたが、結局この提案を受け入れました。
178 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:38
千聖は一生懸命、無い知恵を絞って考えました。
どうしたらパンツを手に入れれるか。

もう彼女の頭の中に桃子に勝ちたいという想いはありません。
ただただ純粋に雅のパンツが欲しいのです。
何に使うかはわかりかねますが、とにかくパンツが欲しいのです。

強行手段をとるか、それとも何らかの条件をつきつけて交渉するか悩みました。
179 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:39
なかなか結論はでませんでした。
なぜなら彼女はバカですから。
しかし、彼女はそこを情熱でカバーしようと必死でした。

頑張ればみやびちゃんのパンツでプレイが出来る。
彼女は何十何百と心の中で言いました。

そうして、彼女は遂にある案を思い付きました。

パンツを脱がせるのではない、穿かせるんだ。

これは千聖版コペルニクス的転回と言っても過言ではありません。
平成のカントとは彼女のことを指すのでしょう。
180 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:39
まもなくして千聖は勝ち誇ったかのような顔をして桃子の前に現れました。
桃子はまだ悩んでいるらしく、千聖の表情を見てとても悔しそうでした。

「じゃあ、お宝ゲットしてくる!ももちゃんごめんねー」

そう言って千聖はみやびの元へ向かいました。
181 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:39
千聖はみやびの前に立つといきなりこう言いました。

「みやびちゃんにプレゼントがあるんだけど・・・」

「うそ!やっぱ持つべき者は千聖みたいな友達だね、うん」

雅は子供のように喜びました。

そして、千聖は雅にプレゼントを渡し、使ってみてと頼みました。
雅はプレゼントがまさかパンツだとは思わないので、快諾しました。

いざプレゼントの中身を見ると、それはそれはエグいパンツでした。
雅はそれを見て言葉を失いました。

「じゃあよろしく〜」

千聖は満面の笑みを浮かべていました。

「冗談でしょ…!?」

気が強そうな雅からは想像も出来ないような仔猫みたいな声で言いました。

「マジだよ!」

千聖は待ちきれないのか、苛立ちを覚えると同時に股間に手を突っ込み自慰行為をし始めてしまいました。

それを見た雅は恐れをなして逃げてしまいました。
182 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:40
パンツを手に入れることが出来なかった千聖ですが、悔しさはありませんでした。
大好きな雅にオナニーを見せつけ、さらにそれを見て赤面した雅がたまらなく可愛かったからです。
これで10日はオカズに苦労しない。
彼女はそう言葉を残しトイレへと駆け込みました。
183 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:41
桃子は千聖の失敗を生かそうとしました。
パンツをいきなり盗ろうなんて無謀だという結論に達しました。

そこで彼女はドア・イン・ザ・フェイス・テクニックを使うことにしました。
彼女は大学で児童心理を学んでいるので、このようなことに対する知識はあるようです。

どういうものかといいますと、まず初めに誰もが拒否するような負担の大きな要請をし、一度断らせます。
その後に、それよりも負担の小さい要請をすると、それが受け入れられやすくなるというものです。
後で出した要請が本当の目的で、最初の要請はこの効果を狙ったダミーです。
なぜ、このようなことが起こるかと言うと、提示した要請を説得者側が一旦譲歩することにより、被説得者側も譲歩せざるを得ない気分にさせるという「譲歩の返報性」が働くためだと言われています。

桃子は早速雅の元へ向かいました。
184 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:41
「ヤらせてニャン♪」

雅に会うなり急に言い出しました。
桃子は気付いていないみたいですが、この言葉は
ヤる=ニャンニャンを使ったかなりテクニカルなものでした。

「は?何言ってんの?マジでそういうの引くから」

ここまでは桃子の想定の範囲内でした。
なので対処法もしっかり考えていました。

「え〜なんのことぉ〜?ももはただマッサージやろうかって言ったつもりなのに・・・みやはもものことエロい目で見てたんだ」

ニヤニヤしながら桃子は言いました。
これで雅に対して優位に立てると桃子は思ったのです。

「違う!違う!」

必死に否定する雅。
無理もありません。
桃子は話を誇張する癖があるので今回の件はかなり危険です。

「じゃあお願いがあるんだけどぉ〜」

「わかった。聞くからラジオとかで話さないで!」

「ももの前で裸になってよ!」

ここで桃子は例の心理テクニックを使いました。

「それは無理。裸なんて恥ずかしい。みや体に自信ないし」

「しょうがないなぁ〜、じゃあパンツ脱ぐだけでいいよ」

そういうと雅は黙って水色のパンツを脱ぎました。
桃子はバスケット選手顔負けのスティールを見せ、パンツを盗み取りその場から走り去りました。
185 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:42
パンツを奪った桃子はそれを千聖に10万円で売りました。

めでたし、めでたし。
186 :北風と太陽 :2011/11/12(土) 21:42
おわり
187 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:56
ずるい女
188 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:57
「保田さん!保田さん!」
楽屋に入ってくるなりみーよが大慌てて駆け寄ってきた。
「どうしたの?」
「さっき聞いたんだけど昔、飯田さんと髪の毛を引っ張り合って
喧嘩をしたって本当ですか?」
そんな事があったような無かったような…。
本人ですら曖昧な事をどこで聞いて来たのだろうか…。
「ずるいですよ!飯田さんだけ!」

何を言っているのかよくわからなかったが要約すると
喧嘩するほど仲が良いと世間ではよく言うのでそれならば
私と喧嘩したいという事のようだ。
しかしこの歳になって髪の毛を掴みあって喧嘩なんて出来ない。
大体かわいいみーよと喧嘩なんて端から無理な相談だ。
189 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:57
しかしみーよはそれでは不満なようだ。
「あ、思いついたんですけど…乳首の掴み合いはどうですか?」
来たよ。この変態め。
この歳になって乳首の掴み合いなんて…いや待てよ、
この歳だからこそ乳首を掴みあうべきなのではないだろうか?
乳首は非常に敏感な場所である。痛みに弱い場所だと言える。
だからこそ私はこう思う。
愛する人に弱みを見せられるようになった時に本当の信頼が
生まれるような気はしませんか?しますよね。

しかし困った事にここは神聖な楽屋だ。
自慢ではないが私は楽屋で性行為および自慰行為は行った事はない。
ステージや舞台が戦場であるならば楽屋は前線基地だ。
前線基地では気合を高め英気を養うのが当然の務めだ。
それなのに恋だ愛だクンニだなんて言ってられない。
190 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:57
それならばこういうのはどうだろうか?
洗濯バサミで互いの乳首を挟みその洗濯バサミ同士を
糸などで繋ぎ引き合うのだ。
これは仕事で大切な忍耐力を鍛えるのに絶大な効果があるのではないだろうか?
「って考えると思って持ってきましたよ」
さすがはみーよ。用意周到にもほどがある。
ここまで膳を据えられて食べなければ女ではない。
私はみーよの差し出した洗濯バサミを掴んだ。

ここまで読んだ読者なら理解出来ていると思うが
簡単にルール説明をしよう。
A点とB点にはそれぞれ洗濯バサミが存在し乳首に直結している。
そのA点とB点は1本の直線の始点と終点である。
このA点とB点を左右に引くことにより張力が生まれる。
そのためA点もB点も同等の力で引かれる事になる。
つまり双方の乳首は同じだけの力で引っ張られるのである。
そしてその痛みに耐えられなかった方が負けになるのだ。
191 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:58
という事で乳首を出し合ったのだがここで問題が生じた。
双方の乳首の大きさが違うのである。
大きい方が有利なのか不利なのかはよくわからないが
私は大きいほうが有利ではないかと思った。
というのも痛覚の数は同じであろうから大きいほうが
痛覚が分散し痛みに耐えやすいのではないかと思うのだ。
ペニスよりクリトリスのほうが感じるというのは
大きさによるものが大きいという説があるくらいだ。

しかし逆の考えもある。
乳首が大きくなっている状態では敏感になっているものなので
不利という気もしてきた。
つまりここで考察すべきなのは今のこの乳首の大きさは
通常の大きさなのかどうか、乳首は立っている状態なのかどうか?
男性器でいう勃起している状態なのかどうかが焦点となる。
冷静に今の自分の状態を分析すると恥ずかしながら興奮していた。
当たり前だ。いくら同性とはいえ他人が乳首を見せながら見ているのである。
その上「保田さんの乳首って大きいんですね」などと言われているのだ。
これで興奮しないほうがおかしいだろう。
192 :ずるい女 :2011/11/12(土) 22:58
ここで現在の乳首の状態を測るのに良い方法がある。
現在の大きさを記録し、そのあとで手などで触れて乳首に刺激を与える。
その結果、大きさが変わらなければ現在の乳首が最大の状態であり
もし大きくならなければ最大ではなかったと判断できる。
という事で私は乳首に刺激を与えはじめた。非常に気持ち良かった。
「保田さんだけずるいです!」
そう私はずるい女。ちなみにクリトリスはずる剥けである。



おわり
193 :フラストレーション :2011/11/14(月) 23:55
「なんやねんあのブリブリ女!腹立つわー」
岡田はスナック菓子を口に詰め込みながらも、新たな菓子の袋を開封する。
三好の部屋に転がり込んで早数時間。
大量の菓子を食い散らかし、リーダーの愚痴をこぼしている岡田を、三好は黙って見守っていた。
岡田がここまで立腹している理由は今日の石川の発言にある。
今日の美勇伝ラジオの心理テストで、岡田三好の診断結果が、人のおこぼれにあずかるタイプというものだった。
それに対し、石川は「分かる気がする、自分の胸に手を当てて考えてみろ」と言ってのけたのだ。
ちなみに実話です。
194 :フラストレーション :2011/11/14(月) 23:56
「エリカちゃん悔しくないのん?ウチらコケにされたんやで?」
コケにされてるのはいつもだし、とはあえて三好は言わないでおく。
「自分がなんぼのモンやと思ってんねん!元モーニング娘。がそんなに偉いんかい!
いくら娘。本体に勢いがあったって、卒業してピンになった途端サッパリって先輩がほとんどやんか。
自分もそのうちの一人に入るかもしれんって考えはないんかな」
「言い過ぎ。今他の先輩は関係ないから」

石川がいる時じゃなくて良かったと三好は心底思った。
もしこの場に石川がいれば、数時間の説教では済まされない。
むしろ一生ネチネチと責められ続けるだろう。

「もしかしてエリカちゃんまであの女の肩持つんか?あの女の悪行からすれば、これくらいの悪口許されるやろ」
「そんなんじゃないって、頼むから他の子達や本人の前で言わないでよ?私にはいいけどさぁ」
「わーってるって、今はエリカちゃんと二人っきりやし別にええよな?」

このまま野放しにすると岡田の暴言はどんどんエスカレートしそうなので、三好は賛同しておくことにする。
195 :フラストレーション :2011/11/14(月) 23:59
「まあ確かに、漢字も読めない人に講釈垂れられたくないかな」
「そやろー?」
三好の言葉に岡田は満足そうに頷いた。
そしてピチピチのTシャツを脱ぎ、無造作に放り投げる。
それは三好の顔面に直撃した。
「ぶっ!?」
「あ〜、一気に喋ったら暑なったわ」

三好が顔に貼り付いたTシャツを剥がすと、岡田は身を乗り出して、三好を上目づかいで見つめていた。
カッチョイイゼ!JAPANのPVのワンシーンのごとく。
「ちょっ近いよ?」
三好は思わず岡田から目をそらす。
「エリカちゃん照れとんの?」
目線を下に下げてみても、今度は岡田の見事な双丘が視界を占領する。
呼吸とともに上下する乳房から、顔を背けることができなかった。
196 :フラストレーション :2011/11/15(火) 00:00
「なあ、いっそ二人でスカッとせーへん?カッカしてこのまんまじゃ寝られへんよ」
最初から泊まるつもりだったのか!というツッコミはできなかった。

三好が固まっていると、岡田は自らブラジャーを外す。
キツそうに収まっていた乳房が解放され、ぷるんと飛び出した。

「……!」
あまりの迫力に、三好は言葉を失う。
こんなにも近くで岡田の生の乳房をまじまじと見たことはなかったのだ。

「着替えの時もいっつもガン見して触って来るやんか。ウチのおっぱい好きなんやろ?」
岡田は三好の手を取り、自分の乳房にそれをあてがう。
反射的に三好の手がビクッと震えた。

「うわ、あっつい…」
「だから言っとるやんか。多分いしかーさんへの怒りがエネルギーになったんやな」

岡田の熱が伝導したかのようだ。
触れた指から、三好の体全体が熱くなっていく。

「な?ええやろ?」
197 :フラストレーション :2011/11/15(火) 00:03
返事を待たずに、岡田は三好を床に押し倒す。
「ん゛っ」
そのまま豊満な乳房を口に押し付けられて、三好は苦しそうな呻き声を上げた。

「舐めてや。先っぽ取れそうなくらいピンピンになってん」
それでも口に収まりきらないほどの質量のそれを、三好は懸命に貪る。
岡田の乳首は充血し、舐めるほど硬さを増す。
「んぐっ、ぅむ、ちゅっ…」
「んっ、はぁ、エリカちゃん、気持ちええよお…エリカちゃん、おっぱい好きやんな?」

顔を紅潮させ、両方の乳房にむしゃぶり付きながら三好は潤んだ目で岡田を見上げる。

「エリカちゃんかわええ…普段はかっこええのに、今のエリカちゃん赤ちゃんみたいやで」
「!」
岡田の言葉に、ささやかな反撃のつもりなのか、三好は軽く歯を立てる。
198 :フラストレーション :2011/11/15(火) 00:05
「あっやんっ、ごめんて…っ」

そしてそのまま岡田の割れ目に一気に指を潜らせた。
「ああっ!そんな、まだ早いて…っ」
三好の胸を弄っていた岡田の手が、突かれる度ピクピクと跳ねる。
「待ってっエリカちゃあん」

割れ目からぬるぬると潤滑油が溢れて来る。
それを手の平になじませて、クリトリスを揉むように刺激すると、岡田ははしたなく大声を上げた。
「エリカちゃんっエリカちゃあん…っもっと、気持ちよくしてぇ」
岡田が自ら腰を振るまで、そう時間はかからなかった。
199 :フラストレーション :2011/11/15(火) 00:07
そして数時間後。
朝日を浴び清々しい目覚めを迎えた岡田とは対照的に、三好は隣でゲッソリとしていた。
一度達すればおとなしくなると三好は思っていたのだが、岡田にとってはそれでも足りなかったらしい。
結局はあれから何度も求められたのだ。

「エリカちゃんのおかげでイライラも治まってスッキリしたわ。
今日もいしかーさんと普通にお仕事できそうやわ。なっ、また頼むで」
腕にこれみよがしに乳房を押し付けて来る岡田に、三好は力なく頷いた。
とりあえず岡田はフラストレーションが溜まると何をしでかすか分からないことはよく分かった。
これで岡田のガス抜きができるなら良しとしなければならない。
美勇伝の為にも、今後の自分の為にも、自分がクッションになるしかないのだ。
三好は不本意ながらも覚悟を決めた。

「唯ちゃん、早く出ないと時間そろそろヤバイよ」
「ホンマや!ウチらが遅刻したらいしかーさんに殺されるで!」
岡田は三好を解放し、そこらじゅうに散乱した菓子の袋を踏みながらドタバタと支度を始めた。
200 :フラストレーション :2011/11/15(火) 00:10
現場に到着するや否や、三好だけが「顔色が悪いなんて気合いが足りない」と石川に長々説教された。
岡田は懸命に庇っていたようだが、三好にはもう反発しようと思う気力もなかった。
これからも三好の苦労は続く。

おわり

201 :名無飼育さん :2011/11/16(水) 20:48
やっぱりみーよはみーよだな
202 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:01

きっかけは、私の「保田さんて料理できないんですか?」という問いかけ。
そのたった一言が、保田さんの何かに火をつけてしまった。

「そんなことない!普段は料理しないだけでちゃんとできるもん!」
と息巻くやいなや、冷蔵庫から食材を片っ端から引っ張り出して何かを作り始めた。
保田さんて結構負けず嫌いだったんだ。
別にムキにならなくてもいいのに。
料理ができようができまいが私は気にしない。
一度保田さんの料理を食べてみたい気持ちがあったのは本当だけど。
203 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:03
「できたよ〜」
そしてそのテーブルの上に並べられたのは卵焼きやら煮物やら定番の和食。
ホカホカ湯気を立てているそれらはおいしそうに見えなくもない。
うーん、でも盛り付けはあんまり上手とは言えないかも。

「ほら、早く食べてよ〜」
保田さんがテーブルを挟んで真正面からこっちをじっと見ている。
いや、真剣な顔で見て来られちゃ逆に食べづらいんですけど。
「い…いただきます」
それでもいつまでもこうしてはいられないので、覚悟を決めて煮物を箸で摘まみ、口の中に放り込む。

「……んー…」
しばらく無言のままもぐもぐと口を動かす。
「どう?」
ちょっと味が濃いというか、やたら甘い気がする。
でもそれを口にしたら保田さんが拗ねることは目に見えてるので、無難な答えを返しておく。
「なんというか、面白い…味ですね…今までに味わったことのないタイプです」
204 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:05
そして再び食べるのに専念する。今度は卵焼きに挑戦。
あれ、これはいけるかも。
まあ、さっきの煮物も食べられないわけじゃないし。
そもそも、保田さんが私の為に作ってくれたと思うと全部おいしい部類に入るのかもしれな…

「イテッ」
「みーよ!?」
ガリッと嫌な音が響いたと同時に、舌の上に鋭い痛みを感じた。
卵焼きに何か入ってる?もしかしなくても、この食感はアレだよね。

口の中の異物を手の平に吐き出すと、案の定卵の殻が。
数ミリ程度のカケラだけど、保田さんはそれを目にすると顔面蒼白になった。
「み、みーよごめん!」
そして保田さんは飛んで来て私の顔を覗き込んでいる。
「ねえ、口の中切ったんでしょ?どうしよう、痛い?血出た?」
今日だけでかなりの数の卵使ってたみたいだし、たまたま殻が混じっちゃっててもおかしくはない。
別に今は痛くもないけど、アワアワしてる保田さんが可愛いから、ちょっとオーバーに言ってみるかな。
205 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:06
「…めっちゃ痛いです。舌がピリピリします」
大袈裟に顔をしかめて見せると、保田さんは申し訳なさそうに身をすくめた。
「ほ、ほんとにごめん、みーよ…」

「保田さんが舐めて傷癒してくれますか?」
「えっ…」
保田さんは顔を赤くして固まった。
そりゃまあ突然こんなこと言われたら戸惑うよね。
「舐めて下さい」
でも強くお願いしたら、保田さんが断れないのは知ってる。
私が唇を薄く開き、舌先をチラリと見せて催促すると、ゆっくり顔を近付け、おずおずと舌を伸ばして来た。

「ん…む…っ」
保田さんの舌が私の舌を巻き込み、やわやわと先っちょで傷を撫でて来る。
ちょっと傷がしみるけど、気持いい。
保田さんの後頭部を掴み、こちらからも強引に口内を貪ると、驚いたようにその体が跳ねた。
それでも保田さんも押されることなく私について来てくれる。
「んっんふ、んっ…」
飲み切れない唾液が口の端から零れるのも構わず、懸命に私の口内を愛撫する保田さんを見ると、胸が熱くなる。
206 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:07
いつまでもこうしたくなるけど、息が苦しくなってやむを得ず私から唇を離す。

「ぷはっ…はーっ…はぁっ…」
涙目になりながら肩で息をしている保田さん。
唾液まみれになった口の周りをそっと指で拭ってあげる。
「すみません、苦しかったですか?」
保田さんはふるふると首を振った。
「みーよ、血の味がした…」
明らかに保田さんは落ち込んでいるようだった。
悲しそうな保田さんの顔を見るとこっちまで申し訳なくなってしまう。
オーバーに痛いなんて言わなければ良かった。
「ごめんみーよ、私やっぱ何もできないわ」
どうにかして自信喪失気味の保田さんの気を紛らわせなくちゃ。
私はため息をつく保田さんの唇をもう一度キスで塞ぐ。
「んっ」
「…そんなことないですって。今度は、保田さんを食べてもいいですか?」
耳たぶを軽く噛むんだり、息を吹きかけると、保田さんがくすぐったそうに体をくねらせる。
それでも、強い意志を含んだ声でこう言った。

「待って…、じゃあせめて今日は、私がみーよを気持ち良くさせたい」
207 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:08
「ぅえ?あの、さっきのこと気にしてるなら…」
私の言葉を遮って、保田さんは私のジーンズのファスナーを下ろしていく。
「ちょ、保田さんっ」
あっと言う間に下着まで脱がされて足を開かされると、自然と力が抜けていってしまう。
さっきのキスで濡れてるのがバレバレで、恥ずかしくてたまらない。
私に攻められている時の保田さんもこんな気持ちなんだろうか。

「みーよのココ、かわいい」
保田さんは私の茂みを撫でてから、爪先で私の膨らんだ箇所を軽く引っかく。
「んんっやすださ…っ」
熱い息がかかってビクンと腰が動いてしまう。
「ふふ、みーよのそういう反応新鮮だな…」
保田さんがうっとりとした表情で舌を突き出し、私の秘部を優しく舐め上げる。
「はあっんっ…!」
「んっんむ…みーよの味、おいしい」
ねっとりとした舌が、まるで生き物のように蠢き、しとどに濡れた部分を這いずり回る。
私はその刺激に耐えられず、保田さんの髪を指で乱す。
「ちゅっ…ん…気持ちいいんだ…ココも舐めてあげるね」
献身的な愛撫。
絶え間なく与えられる刺激と生々しい感触に、私はただ保田さんの口元にそこを押し付け、体を震わせるしかできない。

「いっぱい溢れて来る…」
保田さんは泉の源流ごと吸い尽くすように、音を立てて私の愛液を啜る。
「んあぁあっ」
「んっ…可愛い声…私も、凄く感じるよ」
我慢できなくなったのか、保田さんは口での愛撫を続けながら、おのずと右手で自分の潤んだ場所を弄っていた。
208 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:09
そんな保田さんを見ると、自分もしてあげたくなる。
このままされるがままっていうのも落ち着かない。
私は勢いよく起き上がり、保田さんの腰を掴んで自分の方に引き寄せた。

「えっ!?」
蜜を吸った下着はぐっしょり濡れていて、保田さんの形がはっきり分かるほどだった。
下着を強引に引きずり下ろし、ぐじゅぐじゅに蕩け切ったそこにキスをした。
「んっやだっ…みーよっダメだってばっ口の中ケガしてるのに!」
そんなやせ我慢しなくていいです。私が保田さんの感じてる声を聞きたいんです。
「保田さんだって、こんなに濡らしてるじゃないですか…。
本当は私と同じようにして欲しかったんでしょう?ほら、垂れて来てる」
私は保田さんの奥に舌を深々と挿し入れ、ざらざらした襞を擦った。

「ひゃあぁっ」
保田さんは甲高く叫んだ。待ち焦がれていた刺激だったんだろう。
それでも私を感じさせようと、懸命に私のそこに舌を這わせ続けている。
「んっ、ぅ…っまだ食べ足りないんです。もっと、保田さんを食べたいです」
そう言って私は舌を尖らせ愛撫のピッチを上げ、保田さんを高めていく。
「ひぃあっ…みーよぉっ、そんなにしちゃ…っあっあっ」
保田さんは私の太腿を指の跡が残りそうなくらい強く掴み、腰を浮かせて悶えてる。
与えられる刺激に喘ぎ、時折舌の動きを止めてしまう…それを何度か繰り返していたけれど、お互いの絶頂が近いことを感じ取ると、不思議と息が合い始める。
「みーよぉおっ、はぁっあっいくっ…!」
「やすださぁあんっ…!」
熱い体と体を絡め、私と保田さんはほぼ同時に達した。
209 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:10
保田さんはしばらく私の上で余韻に浸っていたけれど、私の内腿にキスをして、ゆっくりと上半身を起こす。
私はそんな保田さんの体を引き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。

「おいしかったですよ。保田さんも料理も」
「ほんとに?」
疑わしげに見つめる保田さんの唇をぺろりと舐める。

「まあ保田さんの方が圧倒的においしいですけどね」
「…そのうちどっちも選べないってくらい料理上手くなるから」
「じゃあ楽しみにしてますね」
210 :媚肉の味 蜜の味 :2011/11/19(土) 01:10
その後、結局保田さんは包丁で指を切って、料理修業を一週間もしないうちに断念した。

おわり
211 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:19
理性融解
212 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:19
「素敵ですよ」
みーよは私の服を剥いで、嬉しそうに笑った。
そのみーよの視線と賛辞の言葉に、いっそう私の息が荒くなる。
「また、保田さんに似合いそうなやつ見つけたんですよ」

近頃のみーよは下着に凝っていて、私によくプレゼントしてくれる。
そしてその下着を着けた私を舐めるように眺めた後、必ず私を抱くのだ。
最初はまだフリルが付いた可愛らしい下着だったけど、徐々にそれは過激なデザインへと変わっていった。
今着けてる下着だって、隠す布地もほとんどなくて、どこもかしこも透けていて、下着の機能を果たしてないようなものだ。

「みーよのくれる下着、だんだん露出度が高くなってない…?恥ずかしいよ…」
「でもそんなこと言って、保田さんは最終的に毎回着けてくれるんですよねえ…。
こっちも、ちゃんと入れたままみたいですし」
213 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:20
みーよは私の襞をかき分け、つぷりと指を押し入れていく。
そして指を鉤爪状にして膣の奥に入った異物をかき出す。

「く、あっあぁああっ」
それだけの刺激でも今の私には強すぎるものだった。
私はみーよの腕にしがみついて、膝を折りそうになるのを堪える。
「すごいですね…この状態で仕事行ってたなんて」
大量の愛液が絡まった無機質のそれはずるりと抜け落ちて、甲高い音を立てて床に転がった。
「みんな保田さんが私の為にここまでしてくれてるなんて思いもしないんでしょうね」
「っはぁ…っ、言わないで、みーよ…」
214 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:20
みーよはある時から下着と一緒に過激なおもちゃをプレゼントしてくれるようになった。
そう、さっきまで私の中に入っていたおもちゃだって…。
こうしていやらしい下着を着けているのも、今日一日膣内におもちゃを入れていたのも、全部みーよが望んだからだ。
「仕事中、何回イキました?」
「イッてないよぉ…!イケるわけないじゃん」

本当は恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
そして同時に、イケそうでイケないもどかしさに苦しくてたまらなかった。
トイレに行く度、何度引き抜こうと思ったか分からない。
それでも、みーよが喜んでくれるならと思って、私は今までなんとか耐えられた。
215 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:21
「みーよぉ、お願いイカせて…もう、気が変になりそう」
「ふふ…すぐに楽にしてあげます」
みーよの舌が私の耳の穴の中へねっとりと挿し入れられる。
ちゅくちゅくと粘水音が大きく響き渡り全身が粟立つ。
「うぁ、あぁあっ…」
焦らしに焦らされていた私にとって、みーよの与える刺激は強すぎる。
それだけでもうイッてしまいそうになる。
舌をぬるりと引き抜いて、みーよが耳元で囁いて来る。

「私のこと、軽蔑しますか?」
「ふあっ…ぅ、あ、…っ」
呂律が上手く回らなくて、私は必死で首を横に振った。
「こんな狂った私を受け入れてくれる、優しい保田さんが大好きです」

みーよが狂ってるんだとすれば、私も大概狂ってる。
私に理性が少しでも残っているなら、こんな状況になんてならない。
216 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:22
「保田さんの反応が可愛いから、イイことも、悪いこともしてあげたくなっちゃうんです」
そう言ってみーよは右手の中指で私を深々と貫き、親指はクリトリスを押し上げる。
そして左手は私の乳首を捻り潰しそうなほどに強く摘んだ。
同時に、電流が走るように、ずっと求めていた強烈な快感が数ヶ所からビリビリと伝わって来る。
一瞬にして頭の中が真っ白になった。

「ぃあっやぁああああああっ!!」
まだみーよの指を入れられただけなのに。
金切り声を上げて思い切りイッた。
意思とは無関係にビクビクと痙攣しながら。
大量の新たな愛液を迸らせながら。
217 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:22
「は…ぅ……っ」
急速に意識が遠のいていく。
私の体はダラリと弛緩し、そのままみーよの胸の中へ倒れ込むしかなかった。

「や、保田さん…大丈夫ですか?ねえ、保田さん?」
「………………」
「……失神しちゃったんですか?」
遥か遠くでみーよの声がする。
さっきまで真っ白だったのに、目の前が暗くなる。

「くすっ…仕方のない人ですね」
意識が落ちる寸前に聞いた最後の声は、とても優しかった。
218 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:24
本当は、このままじゃいけないって分かってる。
今日も仕事に集中できなかった。
仕事中にイキはしなかったけど、メンバーの目があるのに、いつまでも股間が乾くことはなかった。
どんな時もみーよに触れられるのを心待ちにして、欲望を抑えられずにいた。
こんな自分、汚い。
だけど、爛れた私でもみーよが素敵だって言ってくれる。
それこそが私の幸せだった。
みーよの為ならこのまま堕ちていってもいい。
私にはみーよが全てだった。
一度この快感を知ってしまえばニ度と戻れない。
私はもうみーよから離れられないんだと感じた。
219 :理性融解 :2011/11/21(月) 12:24
おわり
220 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:28
「私を妹にして下さい!」

床に額を擦り付けんばかりの勢いで、土下座に近い体勢を取っている
目の前の少女の姿に、私は度肝を抜いた。
「ちょっ聖ちゃん待って、落ち着いて」

深刻な顔をして話があるって言うから、私は舞台稽古の後に聖ちゃんを自分の部屋に上がらせた。
そう、そこまではいい。
だけど、正直こんな展開になるとは思いもしてなかった。
愛の告白?まさかね、などとお気楽に考えていたが、これはある意味告白されるよりも衝撃的だ。
ボールが変化球で飛んで来たようなものだ。

それでも私は深呼吸して、覚悟を決めて聖ちゃんと向き直った。
「順を追って説明してくれるかな。どうして妹になりたいの?」
私が聖ちゃんの顔を上げさせ頭を撫でてあげると、聖ちゃんは幾分落ち着きを取り戻したのか、ゆっくりと話を聞かせてくれた。
221 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:30
...

「なるほどね。まりみて?だっけ。その世界観に憧れてるんだ」

少女小説の影響だったのか。
「はい、正確にはマリア様がみてる、です。マリみては乙女のバイブルで淑女の嗜みです!」
聖ちゃんはぎゅっと拳を握って力説していた。
その熱さは一体どこから来るんだろう。若いなぁ。
私が聖ちゃんくらいの年の頃って何やってたっけなぁ。
これまで小説に心底ハマったり感情移入した覚えのない自分にとっては未知の世界だ。

どうやら、聖ちゃんの愛読書、『マリア様がみてる』
とやらの登場人物達の、上級生と下級生という枠組みを超えた特別な関係が羨ましくて仕方ないらしい。
タイトルだけならどこかで聞いた記憶があるような気がしないでもない。
しかし内容はほとんど知らないと言う私に、聖ちゃんは律儀に一から詳しく説明してくれた。
222 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:31
「マリみてカトリック系のお嬢様学校を舞台にしたお話なんです。
そこでは、上級生が下級生を導くスール制度っていうものがあるんですね。
スールってフランス語では姉妹って意味らしいんですけど…」

へぇ、閉鎖された女子校を舞台にした作品かぁ。
乙女の園という意味ではハロプロみたいだな。
かつて娘。にあった教育係制度も、ある意味スール制度?というやつに近いのかもしれない。
そう考えれば、聖ちゃんがこういったものに憧れる気持ちも分からなくはない。

私の場合はハロプロ内で、特定の先輩とこれといって親しくなったりしなかったけど。
あの人に会うまでは。
もっと早くあの人と仲良くなりたかったという気持ちもあるけど、
もしそうなっていれば、あの人との今は無かったのかもしれないと思い直す。
223 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:32
「で、スールになった二人はロザリオ授受の儀式をして姉妹の契りを交わすんです。
儀式と言っても、ただお姉さまである上級生が、妹となった下級生の首にロザリオをかけるってシンプルなものなんですけど」
聖ちゃんはうっとりと頬を桜色にして、歌うように語り続ける。
「清廉潔白な乙女達の深い精神的な繋がりが美しくて素敵なんです」
「へぇ…」
聖ちゃんって品があるし、そういうのを好んでいても違和感ないけど。

「でも何で私?スール制度に憧れてるなら、娘。内の先輩の方がいいんじゃないの?
道重さゆみちゃんとか」
「道重さんは…こんな事先輩に言うのは失礼かもしれませんけど、道重さんとは同志って感じなんです。
私の考えるお姉さま像とはちょっと違いますね」

…何の同志かはあえて触れないでおいた。
224 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:33
「私もお姉さまって感じじゃないと思うけどなぁ」
「そんな事ないです!三好さんて美人だし優しいし大人の女性だし素敵なお姉さまです!」
「あはは、ありがとう。でもお姉さまになった場合、私は何をすればいいの?」
「いえ、私からお願いする事は特に何も…。
お姉さまが妹を指導するんですから、三好さんのお好きなように」

聖ちゃんはそう言ってはにかんで見せた。
い、意味深だなあ。
何故私なのかは理解できないけど、こんな可愛い子が慕ってくれるなんて夢のようだ。
ちょうど私には女兄弟がいないし、大歓迎だ。
ああ、でもちょっとそれとは違うのかな。
スールってのが何なのか、イマイチよく分からないけど、実姉妹のようなそれではないと言うのだけは分かる。

「あの、それで私のお姉さまになっていただけませんか?」
「うん、いいよ」

断る理由もない。
おずおずと言葉を投げかけて来る聖ちゃんに私はにっこり微笑んだ。
「ホントですかぁ!?」
聖ちゃんは両手を口元に当てて喜んでくれている。
喜び方もいちいち上品だなぁ。
225 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:34
そういえば、儀式の為にはロザリオが必要なんだっけ。
確かファッション用のやつを昔持ってたような。

「ちょっと待ってて」
私は記憶を頼りにドレッサーの引き出しやキャビネットの中を漁り始めた。
「一時期ロザリオが流行ったんだよね。どこにやったっけ。
…あー、あったあった」
そしてスワロフスキーが所々に散りばめられた、少し派手なロザリオをアクセサリーケースから取り出した。
カトリックがどうとか言ってたけど…本格的なロザリオじゃないんだけどいいのかな。
でも、ロザリオってこれしかないし。

「じゃあ、これ貰ってくれる?首にかけてあげるから」
「いいんですか?」
「いいよ、全然使わなくなってたし」
私はロザリオの輪の部分を広げて、聖ちゃんの首にそっとかけてあげた。

「ありがとうございます三好さん…私今幸せです」
聖ちゃんはロザリオの十字架部分を大事そうに両手で包み、そっと服の中にそれを忍ばせた。
「お姉さま、でしょ?み・ず・き」
「は、はい、みーよお姉さま」

お姉さま、お姉さまか。いい響きだ。
私は背骨を優しく撫でられたかのような甘い感覚にしばし浸った。
226 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:35
「…ていうか、スールの儀式って本当にこれで終わりなの?」
「はい、これで私とみーよお姉さまは正式なスールです」
姉妹の契りって聞いた時、一瞬やらしい想像しちゃったけど。
そんな意味が含まれるわけないよね。
分かってるけど、何か味気ない気がする。

あ、イイコト思いついちゃった。
つくづく邪だなぁ、と自分で呆れながらも、私は聖ちゃんの服の前ボタンをそっと開けた。

「あっお姉さま!?」
あら。可愛い下着つけちゃって。
ていうか、中学生なのに胸大き過ぎるでしょ。
このままいったら唯ちゃん以上に成長しそうだ。

「このロザリオに賭けて誓うよ。私は聖に相応しいお姉さまになる」

ニヤケそうになるのを堪えながら、私は重々しく誓いの言葉を囁く。
そして聖ちゃんの胸の谷間に挟まれたロザリオの十字架部分に、そっとキスをして見せた。
こっちの方がそこはかとなく儀式っぽい。雰囲気出て来たかも。

「み、みーよお姉さまぁ…」
聖ちゃんは肌を赤く染めて、とろんとした目つきで私を見下ろしている。
私の下心は悟られていないようだった。
「聖…」
この子の肌も白いなぁ。お餅みたい。おいしそう…。
227 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:36
その時、ガチャッと何の前触れも無く扉が開く音がした。
「なっんなななっ…何やってんのぉおおおッ!?」
鼓膜が破れるんじゃないかと思うほどの絶叫。
大きな目を更にカッと見開いて、金魚みたいに口をパクパクしているのは…

「やっ保田さん…!?」
「えっウソッ」
私と聖ちゃんがほぼ同時に驚きの声を発する。
合鍵を使って入って来たんだろう。

「今日は遅くなるんじゃ…」
「予定より早めに終わったの。ていうかそんなのどうでもいいよ、この子連れ込んで何やってたの?!」
「いや、その」
下心が無かったと言えばウソになる。
弁解しようにも、前をはだけさせて顔を赤くしている聖ちゃんがいるんだからどうにもならない。

「やっぱり若い子の方がいいの?ねぇ」
その台詞は旦那が浮気してヒステリー起こしてる嫁さんみたいですよ、保田さん。
「そういうわけじゃなくてですね!落ち着いて下さいよ、何で泣きそうになってるんですか」
「だってだって!」
228 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:37
そんな時、私達の会話から何かを察した聖ちゃんが、間に入って必死に私を庇おうとしてくれた。
「ちっ違うんです、誤解なんです、保田さん!みーよお姉さまは…」
「み、みーよお姉さまぁ!?みーよこの子に何呼ばせてんのよ、やらしい!」

「まっ待って下さい!!」
そう言って聖ちゃんは一気に自分のブラウスを脱ぎ捨てた。
私達の目の前にはブラジャー丸出しの聖ちゃんの姿。
「!!???」
さすがの保田さんも追及するのを止め唖然としている。
聖ちゃんはそのままロザリオの十字架部分を持ち、保田さんの目の前によく見えるように突き出す。
「みーよお姉さまとは、このロザリオでスールの契りを結んだだけなんです!やましい事なんてないです」

「……。それって、ま、マリみてごっこ…?」
保田さん、マリみて知ってたんだ。
私だけ知らないって仲間外れみたいでなんか悔しい。
「ごっこじゃないです、本当にスールになったんです!ロザリオにチュッってして誓って下さったんです」
誇らしげに聖ちゃんは大きな胸を反る。
ああああ、言わなくてもいい余計な事を。
そんな時、保田さんはポツリと何か呟いた。
229 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:38
「…い」
「え?」
「みーよだけずるい。私もお姉さまって呼ばれたい」

そ、そっちですか。私は思わず脱力した。

「ていうか、私はみーよのお姉さまなんだから、聖ちゃんがみーよの妹になるって事は、私の妹になる事でもあるよね」
「はぃい?」
一体いつ私が保田さんの妹になったんでしょうか。
むしろ保田さんを導いてるのは私でしょうに。
性的な事に関してはの話だけど。

「そうだったのですか?みーよお姉さまにもお姉さまがいたなんて知りませんでした。
保田さんからロザリオをいただいたんですね」
いや、違うから。
でも訂正するのも面倒なので、あえてそのままにしておく。
「そうだよー。だから、私をお姉さまって呼んでも…」
ウソばっかり。
…単に保田さんもお姉さまと呼ばれたいんですね…。
230 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:39
「でもその場合、私が孫で保田さんはお姉さまと言うより、おばあちゃんという立ち位置になりますよ」
……。
「はっ?おばあちゃんて…。おばちゃん通り越しておばあちゃん!?」

保田さんはショックを隠し切れないのか、またしても目を見開いて憤慨した。
おばちゃんと呼ばれたりおばあちゃんと呼ばれたり、大変だなこの人も。

「言っとくけど私みーよとそこまで年離れてないんだからね?」
「分かってますけど、年齢の問題じゃなくて…原作にもそう書いてあるんですよ、
妹から見て姉の姉にあたる人物はおばあちゃんだって」
…そうなんだ。
「いいじゃないですか、ハロモニの保田おばあちゃん素敵でしたよ?」
聖ちゃんも聖ちゃんでどっかズレてるトコあるなぁ。

そんな風に思っていると、聖ちゃんはブラジャー姿のまま私の腕に腕を絡めて来た。
「ちょっ!?もう、目のやり場に困るから早く服着て」
「はい、みーよお姉さま」
「あーっずるい!!ていうか私どっちに嫉妬すればいいの!?」
231 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:39
もしかしたら、一緒に楽しいひと時を過ごす相手が、もう一人増えるかもしれない。
そしていつかは、甘美でとろけた時間だって。
それはおそらく、そう遠くない未来の話。
232 :ロザリオの誓い :2011/12/01(木) 00:40
おわり
233 :メルト :2011/12/06(火) 14:18
メルト
234 :メルト :2011/12/06(火) 14:19
「みーよケーキまだぁ?」
さっきから待ち切れないと言った様子で、そわそわしながらキッチンの周りをうろついている保田。
「もうちょっとで完成ですよ。あとはデコレーションだけです」
三好はちょうどゴムべらを使って、キツネ色をしたスポンジケーキを冷やしたクリームで覆っているところだった。
その様子を保田は飽きもせず、ニコニコと見ている。
よほど心待ちにしているのだろう。
保田に見守られるまま、三好はムラなくクリームを塗り尽くすと、今度はカットフルーツを適当に盛りつける。
そして絞り袋に入ったクリームを口金から押し出し、縁を彩る。
今のところは順調だ。
しかし、そんなにキラキラとした目で凝視されては、そのうち手元が狂うのではないかと三好は心配になった。
235 :メルト :2011/12/06(火) 14:21
「…。あのー、そんなに見られたらやりづらいですよ、保田さん」
「だって、にゅってクリーム絞るやつ楽しそうなんだもん」

…多分、これがやりたくてタイミングを見計らって様子を見に来たんだろう。
三好は納得した。

「やってみますか?」
三好が絞り袋を手渡すと、保田は予想通り満面な笑みを浮かべた。
つくづく好奇心旺盛な人だな、とそのまま三好が見守っていると…。
一分もしないうちに、保田の方から短い悲鳴が上がった。

「ぎゃっ」
ぶちゃっ。
悲鳴とほぼ同時に聞こえた美しくない音。
三好が何事かと近くへ寄ると、クリームが口金と絞り袋の隙間から勢い良く飛び出していた。
236 :メルト :2011/12/06(火) 14:22
「あーあー、力入れ過ぎですよ」
三好は絞り袋を持った保田の手に、自分の手を添えてレクチャーを始めた。
「まず中身を下の方に集めて空気抜くんです。
それから、こうやってツノを立てるみたいに…うわぁっ」

びちゃっ。
言ってるそばから、今度は三好の方にまでクリームが飛び散って来る。
「や、だから力入れ過ぎですって」
「だって…っ今度はみーよの息が耳に当たってくすぐったい」
保田の方へ目を向けると、顔を真っ赤にして身じろいでいた。
その様に、三好の中の何かが弾けたような気がした。

「…これくらい我慢して下さい」
しかし目の前のケーキを完成させるという目的の為に、あえて突き放した言い方をしてしまう。
まずは自分の任務を遂行しなければと三好は硬く決意した。
せっかくの保田の誕生日ケーキを中途半端に放置するわけにいかない。
そして今少しでも保田の手を離したら大惨事になりそうなのだ。
今は集中あるのみだ。
237 :メルト :2011/12/06(火) 14:23
そして数分後。
ケーキのデコレーションが何とか形になった頃には、三好の手も保田の手もクリームまみれになっていた。

「これで完成です。お疲れ様でした」
「ごめんね、余計な手間かけさせちゃって。でも楽しかったよ」

保田は無邪気に笑いながら、クリームの付いた三好の指を口に含む。
「あっ」
せっかく必死で抑えていたというのに。
保田の行動一つで、三好の理性の砦はいとも簡単に取り壊される。
三好は再び邪な衝動に駆られている自分に気付いた。
「…保田さん」
三好は小さく息を吐き、保田の両肩に手を置いてから一度引き離した。
「んっみーよ…?」
食事を途中で遮られた猫みたいな表情をしている保田に、ますます三好の心臓が心拍数を上げていく。
238 :メルト :2011/12/06(火) 14:24
「それわざとやってるんですか?」
「え?何が?」
キョトンと自分を見つめる大きな瞳。
それだけで三好は体が燃えそうだった。
「…本当に、保田さんって私を誘うの上手いですね」
「えっ?ええ?」
もう我慢できないといった様子で、三好は保田を抱き上げ、テーブルの上へ押し倒した。
「ちょ、みーよ…っ」
「ケーキは後でいいですよね?」

そして保田の頬や唇、鎖骨に散ったクリームの残滓をゆっくりと舐め取っていく。
「ぁ、んっ…」
甘い。
口内に広がる糖分も、部屋に充満する匂いも、保田の声も。
保田の息が次第に荒くなる。
239 :メルト :2011/12/06(火) 14:24
三好が服に手をかけた頃には、既にもう保田はされるがままになっていた。
全て脱がせてしまえば、あとはもう自由。
三好はボウルに入った余ったクリームを、保田の肌の上にぶちまけた。
「ゃっつめたっ…!」
保田は眉間にシワを寄せたもののそれは一瞬で、三好の手の平が胸へと伸びると、とろけた顔になる。
三好は舌や手の平を使い、保田の全身に白いクリームを塗り込めていく。
もちろん熱く潤んだ秘部にも。
愛液と音を立てて混ざり合う度、保田がぴくぴくと震える。
クリームの脂分が更に滑りを良くしてくれる。
「いやぁ、そんな伸ばさないでっ」
「どうせ、私でドロドロに汚れるんですから」

扇情的な光景にこれ以上は待てなかった。
服を脱ぐ時間も惜しい。
それでも三好も素早く着た物を脱ぎ捨て、保田に覆い被さった。
そして、そのまま保田の脚を開かせ、自分の腰を押し付ける。
240 :メルト :2011/12/06(火) 14:25
「あっ…そんな…みーよっ」
「んんっ…」
ぬるりとした生々しい感触に思わず三好は声を出してしまう。
焦らす余裕もなくて、そのまま腰を小刻みに揺らし始めた。
「はっあっん、いいっ…保田さん…っ」
少し触れ合っただけで、想像以上の快感が走る。
クリトリスを拠点に、痛みに近い熱さが広がる。
接した部分から粘着質で卑猥な音がやけに大きく響く。
クリームの滑らかさが動きをスムーズなものへと変えてくれていた。
「はぁっ…やらしい音…っ」
「みーよぉおっそんなにしたら…感じ過ぎちゃうっ」
快楽に顔を歪ませ甘い声で鳴きながら、必死でしがみついて来る保田。
三好にはそんな保田が可愛くてたまらなかった。
241 :メルト :2011/12/06(火) 14:26
「ぅっ、んっ保田さん可愛い…っ可愛いよぉっ…もっと、私をぎゅってして下さい」
「みーよぉっあっんあっ…おかしくなっちゃ…っふぁああっ」
「んんっ保田さん…っいつもより感じてませんか…っ?」
「だって…っみーよがっひゃんっあ、んんんっ」
「私が…何ですか?」

三好は腰の動きを止めることなく保田の方へ顔を寄せ、耳元で優しく囁く。
「みーよが気持ち良さそうにしてくれてるからっ…みーよが熱いから…っ」
「ふふっ、保田さんが…そうさせてるんですよ…っ」

クリームはお互いの熱で溶けて既にドロドロになっていた。
しかしそれは不快感をもたらす感触ではなく、むしろいつまでもこうしたいと二人は思った。

「やぁっみーよっ…はげし…っ」
「保田さん…保田さんっ…大好きです…!」
三好はラストスパートをかけて腰を打ち付ける。
「ぁんっみーよっ好きだよぉっ私も…っ私もみーよが…っあっあああっ!」

「保田さん…っ!」
達する瞬間、三好はその想いに応えるべく保田をきつくかき抱いた。
242 :メルト :2011/12/06(火) 14:27
「大丈夫?そりゃあんなにクリーム舐めたら胸やけもするよね」
三好は保田の膝にもたれてぐったりとしていた。
最中の時には意識してなかったが、風呂に入って落ち着いた頃、急に胸のむかつきと吐き気に襲われたのだ。
甘ったるいものを口にした直後に激しく上下運動したのがまずかったんだろう。

「…横になってたらそのうち治りますから。もうちょっとしたらワイン開けてお祝いしましょう」
「無理しないでよ?あ、早く治るようおまじないしてあげる」

ちゅっ。
「うえっ」

保田がキスを落とすと、三好は顔を横に背けてえずいた。
「ちょっと!それどういう意味!?」
「ち、違いますって…」
243 :メルト :2011/12/06(火) 14:27
おわり
244 :雨は夜更けすぎに :2011/12/06(火) 20:03
雨は夜更けすぎに
245 :雨は夜更けすぎに :2011/12/06(火) 20:03
 くしゃみをするとティッシュが出てきたので「ありがとう」一枚いただいて鼻をかんだ。「風邪ですか」と三好が言う。「いいや、なんだろう、噂でもされてるのかも」「誰が保田さんの噂なんてするんですか」「どういう意味よ」「別に。ただ、誰が保田さんのことなんて噂するのかな、って思いました」三好のくせに生意気だ、と思った。
「それください」「え?何?」「そのティッシュください、捨てるんで」「ありがとう」手渡すと、三好はそれを広げて「うわあ」と言った。「ちょっと!やめてよ!」「ぐちょぐちょですよ保田さん。保田さんのアレぐちょぐちょですよ」「二回も言わんでいい」「変態ですね保田さん。人に噂されてこんなぐちょぐちょな汁を垂らすだなんて」「お前のが変態だわ」「保田さんの方が変態です。こんなぐちょぐちょの」「分かった、分かったから。変態でいいからそれ捨ててよ」「いやです。持って帰ります。家宝にします」「いやいや、捨てろよ」「絶対にいやです。保田さん、ジップロック持ってませんか」「持ってるわけないでしょ」「おばちゃんはジップロックを持ち歩いてるものですよ」「なんなのあんた」「好きです。好きなんですよ。たまらなく」「鼻水が?」「違います。鼻水は、まあたしかに好きですけど、それは保田さんの鼻水だから好きなんです」「変態だわ」「変態じゃないです。純なんです。純」三好はティッシュをねちゃねちゃと開けたり開いたり広げたりしながら「じゅんじゅん!」と叫んだ。「変態だわ」もう一度言った。三好は私の目を見て「じゅんじゅん!」もう一度叫んだ。
 呆れ果てて、三好からティッシュを奪い取ろうと手を伸ばすと、彼女はまるでリスのように、素早くそれを食べた。思わずアッと声が出た。三好はもぐもぐしながら「塩辛いです」と言った。「バカじゃないの」「バカです。保田さんのことが好きすぎて頭がおかしくなりました。責任を取ってください」「責任を取るったって、どう……」「こうです」三好の顔がふいに迫って、鼻息がかかった。唇が柔らかかった。舌が生暖かかった。ぬるぬるした。少し塩辛い気がした。私は目をつぶった。
 三好の手が私の体をいやらしく撫で回すのが感じられた。慣れてるな、と思う。ふとももから腰、そのまま脇腹より上へ、立てた指先がそっと体の線を撫でていく。胸のあたりまで来ると両の手の平で優しく揉みしだくような形になり、三好は「胸が凝ってるんじゃないですか、固いですよ」と笑った。私は目を開いて、三好の顔を見た。嫌になるぐらいかわいらしい笑顔だった。三好のくせに生意気だ、と思う。「凝ってんじゃなくて、パットが入ってんのよ」「知ってます。パットください」「やだよ」じゃあ、と言って襟元から手を入れると、パットを手早く抜き出し「これは家宝にします」と言った。「なんでもかんでも家宝にすんじゃないわよ」「いいじゃないですか、それぐらい好きなんです。もう好きすぎて」「バカみたい?」「そうそう。好きすぎてバカみたい」
 好きよ好きすぎて意味がわかんない、好きすぎてバカみたい、と三好は歌った。私も歌った。三好のスカートの中に手を入れ、パンツを抜き取った。そしてそれを食べた。「これでおあいこね」と言うと三好はいたく喜び、顔面騎上をせがんだ。窓の外の雪が雨に変わり始めていた。

おしまい
246 :堕散る :2011/12/18(日) 21:51
「保田さん、保田さん!」
「う…」
しぱしぱと目を瞬かせると、まどろんでいた意識が浮上して来る。
ふと、天井を背に三好が自分の顔を覗き込んでいたことに気付いた。
「随分うなされてましたけど、大丈夫ですか?」
布団の上から、優しく三好が保田を撫でさすっている。
「みー…、よ…」
大丈夫だと言って安心させたかったのに、保田は掠れた声を絞り出すのに精一杯だった。
「怖い夢でも見たんですか?」
その問いに、保田はただ幼い子供のようにグスグスと鼻を鳴らしコクンと頷いた。
三好はしばらく保田を撫でていたが、掛け布団を掛け直して、すっくと立ち上がる。
「何か温かい飲み物でも持って来ますね」
247 :堕散る :2011/12/18(日) 21:53
「や、やだ…っ」
保田は三好の服の裾を掴んで引っ張った。
「行かないで、行かないでよっ」
固まってしまったのかのように強く握られた保田の手を優しく解く。
そして三好は保田に向き直って抱き締めた。
「分かりました、どこにも行きません」
「ん…っ」
目尻に浮かんでいた涙をペロッと舐め取られ、それだけで保田の体が反応する。
「キスして…みーよ」
「え?」
「だって不安なんだよ、すっごく。みーよに嫌われる夢見ちゃったんだもん…」
「それで泣いたんですか?私が保田さんを嫌いになるわけないじゃないですか」
苦笑いしながらも、三好はすぐに唇を合わせる。
それでも足りないと言いたげに、保田が更に押し付ける。
もっと安心させて欲しいと、三好の腕にしがみついて懇願すると、深く舌が入って来た。
「んむっちゅぷっ…みーよぉ…んん」
夢中になって、音を立てて三好の唇を、舌を吸う。
少し厚い唇が気持ち良かった。
舐めて吸って、軽く噛んで。
酸欠で意識が朦朧としてもそれを繰り返す。
248 :堕散る :2011/12/18(日) 21:54
いつの間にか三好は保田のパジャマの襟元をくつろげていた。
「ぷはっぁっ、みーよ…」
下着を着けていない肌が現れると、そのまま乳房をすくい優しく揉みしだく。
「ん、ふ…あっ」
「夢の中の私って酷いやつなんですね。でも安心して下さい。本物の私は保田さんがこんなに好きなんですから」
三好は既に尖った先端を口に含み、もう片方の乳首には軽く爪を立てたり指先で転がしたりする。
「やあっ両方強くしちゃっ…!はぁ…だめだよぉっ」
「んっ…でもそれがいいんでしょう…?腰も物欲しそうに動いてますよ」
そのまま舌先を揺らし乳首を擦ると、保田の声がいっそう艶めいた。
「はぁああ…っ」
「ふふ、保田さんが可愛いと…喜んでくれると、私すっごく嬉しくなります」
三好は満足そうに笑いながら、残りの手は湿った保田の下着の方へ持って行く。
249 :堕散る :2011/12/18(日) 21:54
「今は目の前の私だけ考えて。他の何も考えられないくらい私でいっぱいにしてあげます」
唇で乳首を覆ったまま喋られると、熱い吐息と歯が当たって新たな快感が生まれる。
加えて三好の吸引する力が強くなる。
そんな時に、一気に奥まで指を突き立てられ、保田は悲鳴に近い声を上げた。

「ひああんっ」
保田の体を知り尽くした三好の指が、ピンポイントで擦って突いて責め立てる。
一番深い部分を強く押し上げた時、保田が喉を震わせた。
「もう、ふ、ぁあっんんー!」

一度達して胸を激しく上下させる保田を目にしても、三好は愛撫を止めない。
「はあん、もう休ませ…んあっ」
頭を移動し、赤く熟れた下の突起にも舌を伸ばして、中に埋めていた指は再び突き上げる。
「やぁっそこぉ」
「ちゅっ…くちゅ、こうすると、頭飛びそうなくらい気持ちいいでしょ?…指も、増やしますね」
「も、もうっだめぇ…っそんな広げちゃっ…」
ぐちゃぐちゃと耳を塞ぎたくなるような音が下半身から響く。
その音が自分の体から出ていることが保田には信じられなかった。
「んっ保田さん可愛い…もっと感じて下さい」
それでも卑猥な音と混じる三好の声が心地良くて拒めない。
250 :堕散る :2011/12/18(日) 21:55
「みーよぉおっ…す…きぃ、はぁっ、んっ、あっ、はっ」
好き。
そのたった二文字の言葉も上手く声に出せず甘い喘ぎにかき消える。
理性が溶け落ちる。
それでも、保田はただその言葉だけを、呪文のように頭の中で繰り返す。
みーよ、好き。好き、好き、好き好き好き。
自ら腰を動かしながら、ひたすらに三好だけ求めた。
「んっあああっ…!」
喉が嗄れそうになるほど鳴いて、何度目かの絶頂を迎えた直後、そのまま、意識を手放した。
落ちていく。
深く、夢も見ないほどの闇の中へ。

251 :堕散る :2011/12/18(日) 21:56

静かな寝息を立て始めた保田の髪をいじりながら、三好は自嘲気味に笑う。
「まさか、夢の中の自分に嫉妬しちゃうなんてね」

未だに黒い独占欲を覚える自分に戸惑いつつも、止められなかった。
この人の笑顔が、常に自分以外の複数の人間に向けられているのは知ってる。
だからせめて、それ以外の表情を見るのは自分だけでいたいと三好は思った。
答えは返って来ないと分かり切っていたが、そのまま保田の耳元でねっとりと囁く。

「…保田さんを泣かせるのは、私だけでいいんです。たとえ夢の中の自分にも、保田さんは渡しませんから」
252 :堕散る :2011/12/18(日) 21:56
おわり
253 :無知が悪い :2011/12/21(水) 23:05
「そんなことも知らないんですか、保田さん」
みーよは呆れたように答えると近くにあったベルトの片方の先を持った。
反対の端が床を移動する。
何か起こることを期待してしまってた。
だから、みーよがベルトを振り上げたとき、うれしかった。
なのに、痛くない。
ベルトは、私の体を沿うようにゆっくりとなぞっている。
でも、それだけでゾクゾクしてしまうのも事実。
「保田さんの瞳、潤んできてますよ」
ベルトに集中してたら、耳元で囁かれた。
「……うぁっ……みーよっ」
体中に押し寄せる快感の波。
「どうにかして……」
「保田さんっていじめられるの好きだったんですね」
知らなかったなぁ、とまるで歌うかのように言われる。
みーよの嬉しそうな声を聞くと、口の中がぐっしょりと濡れてくる。
よだれが口の端から流れてしまう。指ですくおうとしたときには、遅い。
「ふふ、罰を与えなきゃいけませんね」
頷くと、すぐに床を叩いた音がした。
こわい。
そう思うのに、上の口だけじゃなくて下も湿っていくのがわかる。
思考を中断させられるように、背中へ一つ、叩かれる。
「あ、ああっ!」
腰へ一つ、乳房を狙うように一つ、また一つ。
「や、あ……」
最後に、股間を狙うように一つ。
「……イっちゃう」
そう呟いたはいいけれど、何度か小さくイってたと思う。
私の無知が悪い。こんな快感、知らなかった罪。

 おわり
254 :ヤスノート :2012/01/05(木) 20:57
ヤスノート
255 :ヤスノート :2012/01/05(木) 20:57
...

「さよなら、保田さん」
みーよは抑揚のない声でそう言って、そのまま背を向ける。
嫌だ。置いて行かないで欲しい。
今となっては意味を成さない言葉をその背中に掛けそうになって、無理に飲み込む。

とうとう一度も振り返らず、みーよは私の前から去って行った。
私と同じ香水の香りだけをこの場に残して。

256 :ヤスノート :2012/01/05(木) 20:58
...

「なんじゃこりゃ」
私はしかめっ面でPCのモニターを眺めていた。
開いていたサイト名は、「Musume−seek」
私がまだ十代だった頃からずっとお世話になっているサイトだ。
あれからもう十余年か。月日の流れは早いなあ。
未だに眠れない時は必ずここを訪問し、ひたすら作品を読みあさる。
近頃は「やすみよ」というカップリングも成立し、小説内で私の登場回数も極端に増えた。
その事で以前よりも頻繁にチェックするようになり、楽しみが増えていたのだけれど…
「よりによってバッドエンドって」
可愛いみーよとの別れの話だなんて。
作り話とはいえ胸が痛む。
もっとこう甘い砂糖菓子のような幸せな話はないのか。

そうだ。
ストーリーが自分の望み通りに展開されないなら、自分で書けばいいじゃない。
現実とは違って、小説の中では自分も周りの人間も好きなように動かす事ができる。
どんな奇跡だって簡単に起こせる。

そう、たとえばこんな…
私は昔作詞用に、と数ページだけ使い放置していたノートを引っ張り出し
思い描いた理想のストーリーを書きなぐった。
257 :ヤスノート :2012/01/05(木) 20:59
...

「寒いよ、圭ちゃん」
なっちは小動物のようにプルプルと小さく震えながら、私にすり寄る。
身を切るような寒さのせいか、なっちの瞳は潤んでいた。
「大丈夫、私があっためてあげる」
私はなっちの肩を抱き、そのままコートの中に引き入れた。

...

ほら、いくら難攻不落のなっちだって、小説の中じゃこの通り。
現実ではどれほど無理のあるカップリングだろうと、書くのは自由なのだ。
まあ、実際に投稿はしないけど。
現実と空想の落差にむなしくなるだけだし。

「ふあー、ねむ…」
時計を見ればもう深夜を過ぎていた。
こんな事してないで明日も早いから寝よう。
私はノートを閉じてベッドに潜り込んだ。
258 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:00
そして早朝の仕事現場。
私はドリムスのメンバーと楽屋で本番に備えていた。
ただ、暖房をつけたばかりのせいか室内はまだ寒い。

そんな時、なっちが席を立ってこちらに寄って来た。
「寒いよ、圭ちゃん」
そう言って肩を震わせながら、私にしなだれかかったかと思うと、そのまま腰に腕を回す。

こ、これは。
デジャブ…とは違うか。
でも昨日私がノートに書いたものと全く同じ展開だ。
あのなっちが自分から私の方に寄って来て、その上こんなに密着するなんて。
「大丈夫、私があっためてあげる」
私は動揺を押し隠してなっちの両肩を包む。
胸のドキドキがピークに達した時だった。
なっちは私の服の中に手を突っ込んだ。

「ええ?!」
ペリペリと何か引き剥がす音がしたと同時に、なっちがあっさりと離れる。
「もーらいっ」
「??」
なっちの手には貼るカイロ。
私がインナーの上に貼ってあったものだ。
それが目当てだったのか。
でも…
「うええ、生温かい」
なっちは文句を言いつつカイロを自分の背中に貼りつけていた。

私は何の反応も返せずに、一人でぐるぐると思考の溝にハマっていた。
昨日書いたストーリーと現実がリンクしてる?
まさかね。
ただの偶然だろうけど。
でも、家に帰ったらまた書いてみようかな。

あわよくばという気持ちもあったのかもしれない。
私は例のノートに書き続ける事に決めたのだった。
259 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:01
それ以来、不思議な事が次々と起こった。
エッグの子に突然相談を持ちかけられたり。
疎遠となっていた女友達がお泊まりに来たり。
あれほど私と二人で食事を行くのを嫌がっていたよしこに食事に誘われたり。

全てノートに書いた内容が現実になった。
しかし、ある時を境にノートの姿が忽然と消えた。
近頃たくさんの人が頻繁に部屋に出入りしていたから、どこかに紛れてしまったのかもしれない。
それでも構わないと思えた。
もうノートに頼る必要がないくらい、私は満たされていた。
その時の私は、誰かが持ち去ったのだという可能性は考えもしていなかった。
そのくらい浮かれ切っていた。
260 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:03

「会いたかったですよ。
保田さんとこうしてゆっくりするのって久しぶりじゃないですか?」
「そっそうだっけ」

みーよの言葉にドキッと心臓が跳ねる。
現に私はみーよとのデートよりも、他の子達を優先してしまっていた。
あんな機会、もう二度とないかもしれないから。
気まずさを感じながら、私はみーよの背中に手を回し、ごまかすように言った。

「シャワー浴びておいでよ」
私の言葉に、みーよは頷いてこの場を後にした。
261 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:06
「ふう」
なんだかなあ。
あんなに真っ直ぐ見られたら、自分がいけない事をしている気分になってしまう。
私はゆっくり息を吐き出し、ソファーに深く腰掛けた。
その時、隣に何か本のようなものが置いてあるのに気付いた。
さっきまで無かったはずのに。
私はなんとなしにそれを手に取って驚愕した。
「これ!?」
間違いない。
なくしたと思っていた私のノートだ。
今までどこに行ってたんだろう。
パラパラとめくると、違和感に気が付いた。
「ん?」
途中から見覚えのない字が並んでいる。
いや、違う。見覚えはある。
最後に私が書いた一節の直後に、膨大な数の文字がびっしりと詰まっていた。
私の字ではない。この字は…
「な、なにこれ」

...

みーよは言った。
保田さんは私のものだ。
保田さんに愛されていいのは私だけだと。
私以外の誰かが保田さんの隣にいるのは何人たりとも許さない、と。
だからいっそ、私しか考えられなくなるように…
最後の呟きは聞き取れなかった。
そのまま、みーよは私を…
262 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:08
...

そこまで読んだところで、背後から声がした。
「つかまえた」
ガチャンという金属音がして、手首にひやりとした感触がまとわりついた。
私の手首には…オモチャの手錠がはめられていた。

「なっ!?」
おそるおそる後ろを振り返ると、
「保田さんの節操の無さには呆れましたよ」
みーよは優しい表情で私を見おろしていた。

ああ、そうか。
みーよがノートを持ち出していたんだ。
じゃあ、中身も全部読んじゃったんだね。

「ちょっと目を離したらこれなんですもん。これからはちゃんと繋いでおかないと」

猫にするように喉元をくすぐられると、力が抜けていく。
誰にも見られたくなかった。
でも、見られたのがみーよで良かった。
複雑な感情がない交ぜになる。

「ノート、読んでくれましたか?今までかなりひかえてましたけど、私は保田さんにこうしたかったんですよ」
三日月のような口がニッと笑う。
声にならない。
そんな私に構わずみーよは続ける。

「保田さんがそのつもりなら、私も遠慮なんてしません。私が保田さんを飼ってあげます」

みーよは低く笑いながら、私の唇をふさいだ。
263 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:09


あれから、どのくらいの時が経ったんだろう。
私は衣服をはぎ取られ、首輪をつけられた情けない姿のまま私はみーよの帰りを待っている。
どうしてこうなったんだっけ。
私が勢いでノートに理想のストーリーを書いた事が全ての始まりだった。
それから私の空想が次々に現実となって。
私はそれに味をしめて、果てのない欲望を綴った。

ただ軽い気持ちだった。それだけだったのに。
とりかえしのつかないところまで来てしまっていた。

そうだ、ノート…
結局、あのノートに不思議な力が宿っていたのか。
ただの偶然が続いただけだったのか。
今は知る由もない。
もうそんなのはどうでもいい。
考えたって意味がない。
みーよはあのノートを見て、私の頭の中を見せつけられ、傷付き失望したんだろう。
同時に、私が自分以外の複数の子にヨコシマな願望を持っていたのを知って、嫉妬に狂った。
みーよはノートを持ち去って、勢いに任せて未完の物語に終止符を打った。
そしてそのノートを、私はみーよの前で音読させられた。
最後のページいっぱいまで、まるで当てつけのようにみーよの私への欲望が書き連ねてあった。

私をペットとして扱い、調教する過程がリアルに描かれていた。
264 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:10
そう。私はみーよのペットとなった。
ノートの力でも何でもなく、自分の意思で望んだ。
みーよもきっとそうだと思う。
これは何にせよ自分が蒔いた種だから。
私は、この結末を受け入れようと思った。

たくさんの可愛い子達に囲まれるのは新鮮で楽しかった。
でも私が本当に欲しかったのは、私を性愛の対象として見てくれる子なんだ。
やっと分かった。
だから私をこうまでするほど愛してくれる子がいるなら、幸せじゃないか。

玄関のドアが開く音がする。
私はみーよを迎えるべく裸のまま玄関へと向かった。
265 :ヤスノート :2012/01/05(木) 21:10

BAD END?
266 :ヤスノート :2012/01/07(土) 14:34
>>259
四行目 食事を→食事に
>>263
二行目頭の「私は」は不要でした

他にも色々あるけど今のうちに訂正
267 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:17
パラノイア
268 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:18
「圭ちゃん、食べないの?肉食獣圭ちゃんの大好きな肉じゃん」
「う、うん…食べるよ」

隣で不思議そうな顔をしている石川に、保田はぎこちない笑顔を返す。
しかしフォークを持つ保田の手は心なしか震えている。

今の保田に食欲なんてものはこれっぽっちもなかった。
食欲とはまた違った、むしろ現段階でそれよりも上回る欲求に支配されていたから。

その欲求の正体を、保田自身と目の前の彼女だけが知っていた。

「保田さん、冷めちゃいますよ」

愉しげに、全てを見透かしているように、三好が笑っている。
そんな三好を保田は恨めしげに睨んだ。
こんなことしても、三好を喜ばせるだけだということに、保田自身も気付いていた。
269 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:20
「どうしたんですか?そんな色っぽい目で私を見ちゃって」
「くくっエリカその台詞おかしいでしょ。圭ちゃんが色っぽいとかナイから」

吹き出しそうになるのを堪えながらも、石川が毒を吐く。
反論する余裕なんて保田には残っていなかった。

「そうですか?」

三好はテーブルの下で気付かれないようにブーツを脱ぎ、
すぐ近くにある保田の閉じた足の間に、自分の足を差し入れた。

「ひっ」

その瞬間、保田が手からフォークを取りこぼし、ガシャンと大きな音を立てた。

「あ〜マナー悪いぞ圭ちゃん」

テーブルクロスに隠されている為、テーブルの下で何が行われているか全く知らない石川は、保田をたしなめている。

「ご、ごめ…」

後輩に注意されて謝っている保田さん、か。
保田のその姿を見ると、三好の嗜虐心がくすぐられる。
この人はどうしてこんなにも可愛いんだろう。

三好はそんなことを思いながら、保田のふくらはぎから膝の裏、太腿にかけてを足の指と爪先を使って巧みに刺激する。
270 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:21
「っ…ふ…、ぅ…くっ…」
保田は口を片手で押さえ、必死に隣の石川に勘付かれまいとしている。
しかしその僅かな反応から、三好は的確に感じるポイントを探り当てていく。
遂に保田の中心へと到達すると、保田の体がより一層強張った。

服越しでも分かる。
既にそこはせわしなく収縮を繰り返し、熱く潤んでいる。

もしかしたら、三好が足で愛撫する前からこうなっていたのかもしれない。

こうして石川を交え三人で食事に行く直前まで、三好は保田を弄ぶだけ弄んでいた。
そして保田がイク寸前で行為を中断し、そのまま石川と合流したのだ。
だから、今の保田にとってこの刺激を耐えろというのが無理な話だった。

三好の足の指が保田の膨らんだ肉芽を押した瞬間、

「ん、…っ…〜っ…!」

保田はぎゅっと目を瞑り、ぶるっと身を震わせた。

どうやら軽く達したらしい。
271 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:22
「け、圭ちゃんどうしたの?お腹痛いの?」
石川の的外れな問いかけに、保田は未だに目を固く瞑ったまま首を横に振る。

「な…なんでも…ないから」
「何でもないわけないでしょ」
「ぁ…っ…!!」

石川が保田の肩を強く掴んだ瞬間、保田の体がもう一度ビクンと跳ねた。

「…保田さん、一緒にお手洗い行きましょうか」

今まで黙っていた三好が突然音を立てて席を立ち、保田の体を強引に引き寄せた。

保田の肩に置かれた石川の手を払い落すようにして。

「梨華ちゃん、ちょっと待ってて下さいね」

保田は自分の力では歩けないのか、一切抵抗する素振りも見せず、
三好に腰を抱かれそのままレストルームに連れられて行った。
272 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:24
これから行う行為のことを考え、三好はあえて人気のない別の階のレストルームを選んだ。
この時間は誰にも邪魔されたくなかった。
二人きりなのを確認して三好が鍵を掛けると、保田がやっとのことでか細く呟いた。

「ひどいよ…みーよ…梨華ちゃんが隣にいるのに」
「だってイキたくてしょうがなくて、食事どころじゃなかったんでしょう?」

三好は一歩距離を縮めると、さっきよりも低い声で尋ねた。
「…梨華ちゃんに触られた瞬間、軽くまたイッてましたよね?」

明らかに不機嫌な声。
しかしその声は保田の深い部分に直接響いて来る。

「本当は私じゃなくてもいいんですか?」
「ち、ちが…だってみーよが焦らすから…私の体、おかしくなってる…」
「私のせいですか」
必死で首を振って保田は三好の服をぎゅっと掴んだ。

「違う、待って、私がいやらしいから悪いの…っでも、信じて、私はみーよじゃないとイヤ…」
「本当ですか?私のこと、酷いやつって思ってるんじゃないんですか?」
「酷いことされても、みーよが…私はみーよが好きだから…っ」
273 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:25
「じゃあ、望み通り酷くしてあげます」
三好は短く告げると保田を洗面台の上に乗せ、蜜を吸った下着を下ろした。
そして一気に三本の指をねじ入れる。

「いっぁあああっ」

三好は締め付ける膣壁をこじ開けるように、指をぐりぐりと押し込む。
軽く何度かイッた後にもかかわらず、保田の中はキツかった。

「ひ、うぁっ、痛ぁあ…っさ、裂けちゃ…っ」
「大袈裟ですね、これくらいで」
「うぅ、いっ、あ、いた…っおねが、もっとゆっくり…っ」
「ダメです。梨華ちゃんでイッた罰ですよ」

三好は速さより強さを重視した動きで内壁を刺激する。
「くっんうっはぁあっ」
「私じゃないとダメだって言うなら、態度で示して下さい。私を全部受け入れて下さい」

何度も痛みに近い重い衝撃が走り、保田はその度髪を振り乱して声を上げた。
「んあぁっあああっみ、みーよぉお…っ」
274 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:26
いつからだろうか。
三好が激しい感情を隠そうともしないようになったのは。
そう、保田が自分のブログに石川の名前を出すようになってからだった。

それに気付いた時、保田はわざと石川のことばかり気にかけるそぶりを見せ、
三好を煽るようになっていた。

三好に壊されたくて。
ただそれだけの為に。

だから、本当は嬉しかった。
今日、石川に触れられて達してしまったのは自分の意思ではなかったけれど。
結果的にそれが三好に火を点けるきっかけとなり、保田自身にとって心底望んだ展開になったのだから。

保田は気を失うまで、三好の激しい責めを受け入れ続けた。
275 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:27
「ど、どうしたの!?」
しばらくして石川の元に、三好が保田を背負った形で戻って来た。

「見ての通りなんで、私このまま保田さんを家に送り届けますね」

顔を覗き込んでも、保田の瞳は固く閉ざされていてぴくりとも動かない。

「み、見ての通りってっ…圭ちゃんそこまで具合悪かったの?
無理しないで言ってくれたら良かったのに…ねえ、圭ちゃんは大丈夫なの?」
「梨華ちゃんが気にすることじゃないですよ」

三好の声は優しかったのに、どこか突き放したような言い方に聞こえた。

「私が奢りますから、梨華ちゃんはゆっくり食べてて下さい」
三好は充分過ぎる額をテーブルの上に器用に乗せる。
「今日は楽しかったですよ。それじゃお先に失礼します」

それだけ告げると、そのまま足早に店を後にしてしまった。
276 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:28
三好が横を通り過ぎた瞬間、かすかに雌特有の匂いがしたのは気のせいだろうか。

一人だけ取り残された石川は、今になってある違和感に気付いた。
頭の上で結い上げて留めていたはずの髪留めは外れ、保田の髪が乱れていたこと…
そして三好の唇から不自然に口紅が落ちていたことに。

だとすれば、さっきまでの空白の時間に、一体二人が何をしていたのか…
なんとなく想像がついてしまった。
生々しく絡む二人の映像が浮かび上がる。
保田の様子がおかしかったのは、具合が悪かったからではなくて…。

「いや、まさかね…そんな、ありえないって」

石川は即座にその想像を打ち消す。
もう八割方その事実が確定しているのに。
脳自体がそれを受け入れることを拒否していた。
保田のことも心配だったが、これ以上考えたくなかった。

せっかく奢りなのだから、今は目の前の料理を堪能しよう。
石川は全てを振り切るように甲高い声を上げた。

「すみません、このラズベリーアイスのチョコソースがけ追加で」
277 :パラノイア :2012/01/15(日) 23:28
おわり
278 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:20
初雪の願い
279 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:23
「あそこまで本気で雪合戦することないと思うんですけどね」
「え〜みーよもマジになってたじゃん」
「それでも保田さんほどじゃないですよ」
「だって、つい楽しくて…」
三好の言葉に、保田は恥ずかしそうに笑う。
この日、都内に今年初めての雪が降った。
それも積もるほどの雪。
外に出て見たいと言う保田に三好は付き添って、しばし舞い降りる雪を眺めた。
しかしすぐに好奇心を抑えられなくなり、童心に返り二人して積もった雪で遊んだ。
なるべく汚れていない雪で雪玉を作り、
寒空の下、時間が経つのも忘れて、全身溶けた雪でびしょ濡れになるまで投げつけ合っていた。
そして寒さが限界にまで来た時、二人は震えながら部屋の中へ戻り、
温まる為に一緒に入浴することにしたのだ。
280 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:25
今、保田と三好は湯船の中に身を浸している。
そして保田は三好の膝の上で抱きかかえられている状態だった。
お湯はちょうどいい温度。
三好の体も温かく、揺りかごの中で揺れているような浮遊感を感じ心地良かった。
「保田さん、凄いはしゃぎっぷりでしたね。
そんなに雪って珍しいもんですか?」
「そりゃ東京じゃ積もることなんてめったにないもん、わくわくするよ。
みーよはそうじゃない?」
「う〜ん…正直、東京の積雪って排気ガスでどうしても汚れちゃいますし、わくわくとまではいかないかな。
地元では積もるとどこもかしこも真っ白なんですけど」
「そっか…みーよは雪国出身だもんね」
言ってから保田の表情が曇る。
嫌でも思い出してしまったのだ。
三好はもうすぐ故郷へ帰ってしまうことを。
それ以上言葉が出て来ず、黙り込み俯いてしまう。
281 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:27
「…保田さん」
そんな時、水面が波打ったかと思うと、保田は三好に今までよりもきつく抱きしめられていた。
そのまま三好は左手を保田の胸へと伸ばし、形を歪めながら大胆に揉みしだく。
そしてもう一方の手は、湯の中で揺らめく茂みを妖しく撫でた。
「あっん、みーよっ…?」
「お願いだから…悲しい顔なんてしないで下さい」
282 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:28
「は…っはぁっ…あ…」
三好の両の指先は巧みに敏感な箇所を爪弾く。
その度に保田は体を跳ねさせた。
別れの時を思い、悲しみの淵に沈んでいる自分を、
こうすることで三好は引き上げようとしてくれているのだと、保田自身気が付ていた。
だから三好の想いを、三好の全てを受け入れる為ゆっくりと脚を開く。
「みーよぉ」
「保田さん…可愛い」
焦らすように下腹部を撫でていた方の指が、秘肉を割る。
そしてするりと奥へと押し込んだ瞬間、激しく突き動かし始めた。
283 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:31
「やぁっ!?」
保田が驚いて仰け反るが、腰はしっかりと三好の腕に固定されていて逃げることもできず、
ただ強烈な振動がダイレクトに響く。
「んぁっあああぁあっ、はぁ、やだっみーよっ、そんなっ、いきなり…はげ、しっ…ひやぁんっ」
「保田さん…っ」
三好の切なげな吐息が保田の耳を、体の奥を刺激する。
「みーよぉっ離さないでっずっと、ずっとぎゅっとして」
「はい…絶対離しません…だから今は、もっと気持ち良くなって」
三好の指が一度入口ギリギリまで引き抜かれたかと思うと、ずんっと真っ直ぐに深く突き上げる。
284 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:36
「ふあぁああっ」
反動で保田の両足が浮き上がり、爪先が水面を掻く。
「あっ、あ、深い…っ」
「こういうの嫌いですか?」
保田は大きく首を左右に振る。
三好にされるのなら、激しくされようと優しくされようとどちらも嬉しかった。
「いい…っ気持ちいいよ…っもっと、もっとして…っ」
気が付いた時には保田は自分から腰を動かしていた。
三好に背中を預け、腕を上げて三好の頭を捉える。
体重をかけると、三好の指が更に奥深くへ埋まって来る。
「ふっぅあっあ、んんんっ…あぁ…」
「保田さん…好きです…大好き」
愛の言葉を囁かれても三好の顔が見えないのが不安だった。
保田がすがるようにそっと振り向くと、そのまま三好が唇を塞ぐ。
「んむっんん、は…っちゅっ、んぅっちゅくっ」
三好の熱い舌が蛇のように保田の口内を荒らす。
体の中も外も三好に刺激されて、保田の頭が真っ白になっていく。
285 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:39
「んむっんん、は…っちゅっ、んぅっちゅくっ」
三好の熱い舌が蛇のように保田の口内を荒らす。
体の中も外も三好に刺激されて、保田の頭が真っ白になっていく。
「んっふ、んっん、んぅんんっ」
息が続かなくなって来たところで、三好の唇が離れる。
それでも三好の指は保田のいいところを責め続け、息を整える暇すらない。
「ひっ、や、ああっも、だめぇっ」
「いいですよ…思い切りイッて下さい…っ」
「みーよぉっ!あっ、あっんゃあっはぁぁああああっ!!」
保田は三好の頭をぎゅっと抱えて、中の指をきつく締め上げながら果てた。
286 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:43
三好が丁寧に保田を洗ってやり、バスルームを出てからも、二人はもうベッドで一度愛し合った。
そしてその後シーツの中で素肌と素肌をくっつけて眠る体勢に入る。
保田は三好に腕枕をされ頭を撫でられると、すぐに自分の目蓋が重くなるのを感じた。
強烈な睡魔が襲って来たのだ。
「ふふっ眠いんでしょう?ゆっくり眠って下さい」
「やだ…まだ眠っていたくない。少しでも長くみーよを見てたい」
だってもうすぐみーよは…。
最後の言葉は口に出せず、保田は三好の肩に顔を埋める。
すると、すぐ近くで三好の優しい声が聞こえた。
「…保田さん、またいつか一緒に雪、見ましょうね」
287 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:44
「みーよ…」
本当に、そんな日が来るのだろうか。
今の保田には朝を迎えることすら怖かった。
この先には別れしか待っていないから。
みーよと離れたくない。
みーよと離れるくらいなら…このまま目が覚めなかったらいいのに。
ううん、信じるんだ。
みーよの言葉を。二人の未来を。
交差する不安や恐れを振り払い、保田はゆっくりと三好の想いに応えた。
「うん…また、一緒に…」
いつかまた、みーよの腕の中で…
目が覚めて良かったと心から思える朝を迎えることができますように。
みーよを想い続ける強さを、私に下さい。
保田は眠りに就くまで何度もそう願い続けていた。
288 :初雪の願い :2012/01/22(日) 22:48
おわり
289 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:29
一生分の愛で
290 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:30
「保田さん?」
私がコンビニから帰って来ると、保田さんはテレビの前で複雑そうな表情をしていた。
そんな顔して…どうしたんだろう。

「あっ、みーよ…お、おかえり!」
保田さんは私の存在に気が付くと慌ててテレビを消した。
その不自然な態度がひっかかって、コンビニ袋を床に置いて保田さんのいるソファに歩み寄る。

「どうしました?」
そして私は保田さんの頬にそっと手を当てた。
「…何かあったんですね」

顔にそう書いてありますよ。
ただでさえ保田さんは分かりやすいんだから。

私の言葉の後に、ぽつりと呟きが聞こえた。
291 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:31
「また置いてかれちゃったなって」
そんな言葉とともに微かに苦笑いする保田さん。

それだけで、全てを理解する。
ああ、やっぱりあの里田まいちゃんの件か。
ついさっきまでテレビでワイドショーでも見ていたんだろうな。

私も、周りから結婚した方がいいよって言われることが増えたんだよね。
もうそんな年になったんだな。

「これから先のことも考えたらちょっと、ね。
もしも本当に裕ちゃんまで結婚しちゃったら、結婚は裕ちゃんが結婚してから、って逃げ道使えなくなっちゃうし」

そっか。中澤さんが結婚しちゃったら、次は保田さんだ、ってきっと集中砲火を浴びちゃうよね。

「ごめんね、みーよにこんな愚痴こぼすなんて。
でも怖いんだよね私…焦りや周りの重圧に負けちゃいそうになる」

保田さんは私の体に甘えるようにもたれかかって来る。
こんな弱々しい保田さんを見るのは久し振りだった。
でも、私の前では鎧を脱いでくれるのが、嬉しい。
292 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:32
「そうですよね…私も…怖いですよ。今がずっと続けばいいって思います」

もしも保田さんが他の誰かのものになってしまったら…
私は絶対保田さんを笑って送り出せそうにない。
死ぬことよりも耐えられない。

誰にも渡さないといわんばかりに、私は保田さんを強く抱きしめた。
そして衝動のままに唇を奪う。

「んっ…」
舌で歯列をなぞり、内頬の粘膜を撫で回す。
「んく、んっちゅ、ちゅぅっ…」
唾液を飲み下しながら、熱い舌を絡ませ合う。
「んっんんんんっ」

舌が抜けそうなほどに強く吸引すると、保田さんの体がビクッと震える。

それをしばらく続けていると、保田さんが私の肩に手を置いて離れようとした。
293 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:33
「はぁ…っごめんなさい、苦しかったですよね」

「ちがうの…」

保田さんは首を横に振って、私の肩をぐっと押した。
「あっ…?」
私は成す術もなく、そのまま後ろへ倒れる。
柔らかい質感のソファが私の体を受け止めてくれた。

「ごめん…私、もう我慢できない」
保田さんはあっという間に一糸纏わぬ姿になると、私の服も脱がせにかかる。

「ね、今みーよは私のものだよね?どこにも行かないよね」
「保田さん…」

切々と問いかけて来る保田さん。
知らなかった。保田さんって意外と独占欲が強いところがあるんだ。

「はい、私の心も体も保田さんものですよ」

こんなに近くにいるのに、お互いを想い合ってるのに何を不安になる必要があるんだろう。
でも、それでもやっぱり怖いんろうな。
私も、保田さんも。
294 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:34
「みーよ…っ」
足を大きく開かされ、左腕で腰を固定される。
されるがままの状態でいると、今度は保田さんは空いた右手を自分の秘部へと持っていく。

「んっ…」
茂みをかき分け、指で陰唇を広げた時、くちゅっと湿った音がした。
既に保田さんのそこは十分なほど潤んでいた。

扇情的な光景に見惚れていると、保田さんが私のそこへ腰を落とす。
その瞬間、両足の間に感じる熱く柔らかい感触。

「うぁっ…」
「あっ…みーよの…熱ぅい…」

保田さんが少し動くだけで、ぬるりとしたお互いの秘肉が滑り合う。
私が保田さんの右手に手を伸ばすと、応えるように指を絡めて来てくれた。
重ね合わせているだけなのに、ジンジンと快感が体中へ広がる。
295 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:34
「みーよ、動くからね…?」
保田さんは繋いだ指にぎゅっと力を込めて、それを支えにするように腰を揺らし始めた。

「んっ…ふぅっ…はっ、あ…」
いつもは私の下で可愛く鳴いている保田さんが、今は悩ましい吐息を漏らしながら私の上で積極的に腰を使っている。
そんな姿を見るだけでゾクゾクする。
「はぁっ、んっ、保田さん…っ」
「いいっ…みーよぉっ…みーよのどんどん熱くなって…っ」

保田さんだって、すっごく熱いですよ…。

熱く濡れた保田さんの秘肉が痺れるような心地良さを与えてくれる。
保田さんの声に艶が混じり、動きもよりリズミカルなものへと変わる。

その声も、体も、今は何もかも私のもの。
296 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:36
「はぁっはぁっ…ん、ぁ…っねぇ、みーよ、気持ちいい?」
「くっん、あっ…はぁっ保田さんっ…気持ち、いいです…っ
保田さんを見てるだけでも、もう…っ」
すぐにでもイッてしまいそうになる。

余裕がなくなってきたのを知られるのが恥ずかしくて、
私は空いていた方の手で保田さんの胸を包み、指先でぎゅっと先端を摘まむ。

「ひゃあっ」
途端に保田さんの腰がビクビクと跳ねる。
そのまま爪先で引っかいたりしていると、保田さんの小さな抗議。

「は…っバカぁっ…私が、攻めてるのに…っ」
口ではそう言っても、保田さんは私の手から逃れようとはしなかった。
むしろ、自分の硬くなった先端を手の平に擦り付け来ているように感じた。

「保田さん可愛い…」
「はぁ、ん、んっ」
断続的に胸への刺激を与えると、保田さんはきつく目を閉じて身悶えていた。
297 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:37
「ふふ、保田さん、腰止まってますよ」
「いっいじわる…っ」

私の言葉に閉じていた瞼を開き、涙目で見つめて来る保田さん。
ちょっといじめ過ぎたかな。

私は胸を弄っていた手を腰へと滑らせ、しっかりと支える。
そして今度は私の方から保田さんのそこへ自身を打ち付ける。

「はぁっ!みーよっ」
「んぅっ、保田さんって…ここも弱いですよね」
「あっああ!」
腰を支えていた手で保田さんのお尻の肉を強く掴むと、いっそう反応が大きくなった。
絶妙な力加減で、私は弾力のあるそこを揉みほぐす。
「や、ダメぇっ」
保田さんはだめ、だめと繰り返し呟きながら過敏に反応する。
そんな保田さんが可愛くて止まらなくなってしまう。
何度も何度も淫らな手つきで執拗に触れ、自分の腰を揺すった。

「みーよ…っそんなにされたら…イクっ…!」
「イッて下さい…っ保田さんの一番綺麗な表情、私に見せて…っ」

「やぁっあっはぁっ…みーよっみーよぉっんっんぁあっ!」
保田さんのお尻の肉が一瞬緊張し、そのままふっと弛緩した。
298 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:38
「ぁあ…はぁ…はぁ…」

私の胸に崩れ落ちる保田さん。
どうやら達したみたいだ。

「もう…私がみーよをイカせたかったのに…」

呼吸が落ち着くと拗ねたようにそう言って、私の鼻を軽く摘まむ。
私はそんな保田さんの髪を撫で、赤いままの耳を甘噛みする。

「ふふ…じゃあ、もう一回しましょ?」
保田さんは熱を帯びた瞳で私を射抜き、コクンと頷いてくれた。
299 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:38
この人を少しでも長く繋ぎ止めておく為なら、私は汚くもいやらしくもなれる。

好きなんです…誰よりも。
いつまで一緒にいられるかは分からないけど。
ずっと一緒にはいられない分、保田さんを精一杯愛しますから。

一生分の愛を、貴女に捧げます。

300 :一生分の愛で :2012/02/02(木) 20:38
おわり
301 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:50
色っぽい女
302 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:50
君は一年にわずか2回だけ行われる夢の祭典を
知っているだろうか?
その名もハロープロジェクトコンサート。
ハロープロジェクトのメンバーが集まって素晴らしいひとときを
ファンの皆様に届けるのだ。
そこに訪れたのはやすす。保田圭だった。

保田は大先輩ぶってモーニング娘の楽屋に入ってみたのだが
気まずいほどに知り合いがいなかった。
私の中のモーニング娘はもう誰もいない。
保田は失意の中で楽屋を去ろうとした。その時だった。
ひとりの美少女が保田に声をかけたのだ。
303 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:51
彼女の名前は飯窪春菜。面識はないはずだったが
春菜のほうから保田に少し話しませんかと言い始めた。
「春菜ちゃんね。じゃあ人の居ないところに行きましょうか」
保田の提案に春菜はお願いしますと言った。
大先輩と話しているせいか熱でもあるのか春菜の顔は
ほんのり紅潮していた。
この会場で人目につかないと言えばトイレの個室だ。
ここなら誰にも邪魔される事はないだろう。
個室に入りドアを閉め鍵をかけると
会ったばかりの春菜の顔がすぐそばにあった。
304 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:51
さっそく服を脱がせようとするとそれを制するように
春菜は恥ずかしそうに言った。
「あ、あの…実は私の色…茶色なんです…」
その真剣な表情は冗談ではなさそうだった。
「最初からこんな色なんです…恥ずかしくて…」
泣きそうになっている春菜の肩を保田は抱いた。
「大丈夫。私はあなたの味方だから。春菜ちゃんは何歳?」
「17歳です。ごめんなさいこんな相談して…」
保田のこの初々しい少女をどう慰めるべきなのか考えた。
このまま流れのままにクンニリングをするのは簡単な事だ。
しかしそれでは身体しか慰める事はできない。
心を癒してから身体を慰めるべきだろう。
305 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:51
「春菜ちゃん。私の色がわかる?」
「…すいません。わからないです」
「ふふっ知らなくても仕方ない事よ。私の色はね…
薄汚い黒色よ。闇の中では紛れてしまい見えないようなね」
保田の衝撃の告白に春菜が言葉を失い三好のように目を見開く。
保田はゆっくりとした口調で続けた。
「私だって恥ずかしかった。せめて茶色がよかった。
でもそれが私の背負ってゆく運命。生きていく定めだった」
「教えてくれてありがとうございます。
保田さんならわかってくれると思っていました」
春菜が保田に声をかけた理由はまさにそれだった。
生まれつき顔面にハンデを背負っている保田ならば
きっと共感してくれると思ったのだ。
306 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:52
「でも私はまだ納得出来てないんです。道重さんみたいな
ピンク色がいいなと今でも思ってるんです」
「え?あんた道重の見たの?」
「え?はい。綺麗でした」
悔しい。保田は思った。結局自分は見られなかったのに。
そして道重が新人に自分のを見せていると思うとまた悔しかった。

「じゃあ私のも見なさいよ」
保田はそう言って乳首を出した。
色は思ったよりひどくはなかったがひょろ長い乳毛が悲しかった。
307 :色っぽい女 :2012/02/03(金) 21:53
おわり
308 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:52
情熱の檻
309 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:53
保田は事務所のビルの屋上で一人、夜景をぼんやり眺めていた。

世間はバレンタイン。

でも、仕事を終えてもこの後の予定はない。

自分には関係ないことだと思っていた。

なぜなら保田にとって、本当にチョコを渡したい人がいないから。

そう、この場所には。
310 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:53

「バカみたいだよね。会えないのに、こんなの用意して…」

保田は自嘲気味に呟き、コートのポケットから長方形の箱を取り出した。

もしかしたら、今日会えるかもしれない。
会いに来てくれるのかもしれない。
そんな淡い期待を抱いてしまった。

期待する方が間違っているのに。
311 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:54
綺麗にラッピングされた包装を解いて、ひとつチョコを摘まんで口に運ぶ。

口の中に広がる甘やかな味。
なのにどこか苦くて、しょっぱいような味がするのは気のせいだろうか。

「こんなもの、早く食べちゃお…」

チョコを次々と口の中に放り込み、無心で口を動かす。

それでもやはり考えてしまう。三好の事を。

最後のひとつを手にした時、思わずその名前を呟いてしまった。

「みーよぉ」

会いたい。

会いたいよ。

寂しくて、壊れてしまいそうだ。
312 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:55
「呼びました?」

「…え?」

その瞬間、優しい両腕が、保田の体をすっぽりと包んだ。
これは自分の腕ではない。
じゃあ、一体誰が?
一瞬だけ保田の呼吸が止まる。
振り向かなくても、気配で分かった。
間違うわけがなかった。

どうして。

会いたかった…ただそれだけの言葉も素直に口に出せない。

その代わりに、今まで積もり積もった別の感情が弾けた。
313 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:56
「みーよは、ここにはいないはずだもん」
「え?保田さん?」

保田は子供そのものな物言いに自分でも呆れていたが、抑えられなかった。
三好の前では、何もかも曝け出したくなってしまう。

「最近はメールもくれなくて、電話も出てくれなくて…。
私がいなくても、北海道で楽しそうだもん。
そんなみーよが、今ここにいて私を抱きしめてくれるはずない」

それでも、恨みごとさえ全て三好は受け止めてくれた。
困ったように優しく微笑みながら。

「そのみーよってのは悪いやつですね。保田さんをほったらかしにするなんて」
「ほんとだよ、もう…」

でも、好きでたまらないの。保田がそう付け加えると、保田を抱く三好の腕に力が籠る。
314 :情熱の檻 :2012/02/14(火) 23:58
「言い訳させてもらうと、私携帯紛失しちゃってたんですよ。
だから連絡もできなくて…それに、びっくりさせたかったから、そのままにしてたんです。
保田さんの気持ちも考えずに、すみませんでした」
「そ、そんな…違う、待ってみーよ」

保田は三好に謝罪して欲しかったわけではなかった。
本当は三好にも何か事情があるのだと理解していたから。

思わず振り返った瞬間、三好は保田の手ごと口元に引き寄せ、ひと欠片のチョコを口に含んだ。

「あ…っ!?」
「ん…おいしい」

口の中でチョコが溶けると、三好はそのまま保田の指の腹をさっと舌で撫でる。
「保田さんもすっごく甘いです」
「ちょ、みーよ…っ」

指を微かに動かすと、それを追いかけるように三好の舌が絡む。
315 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:00
「あ」
指から三好の口が離れると、保田の落胆したような声が出た。
しかしそれも一瞬のことで、今度は耳たぶを食むとすぐに保田の唇から甘い吐息が吐き出される。

「みーよぉ…」

三好の舌は、既に保田の目元へと移動していた。
乾き切っていない涙の筋をツッとなぞる。

「でも、こっちはしょっぱいかな」
やがて両目の涙を優しく拭い去ると、三好が耳元でそっと囁いて来る。
「保田さんが私の為に泣いてくれるのは嬉しい。
でも、本当は、私だって…大好きな人には、つらい思いをさせたくないんです。
それだけは…分かって下さい」

そう言って、三好の唇が保田の唇を塞ぐ。
「ん…っ」

何度も交わし続けて来たキス。
でも今は甘いだけじゃなくて、しょっぱくて、切なかった。

いつしか、三好の指が保田の服の中に入り込んでいた。
316 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:02
「みーよっ…?」
「ダメですか?」

子犬のような目で見つめられて、拒むなんてできない。
何より保田も三好を求めていた。

「ずっと欲しかったんです、保田さん。一人でする時も、保田さんのこと考えてました」
その言葉に、保田の全身が燃えるように熱くなる。
保田も、会えない夜は三好を想って何度も自分を慰めていた。
三好も自分と同じ気持ちだったのだと、保田は嬉しくなった。

「私のこと、考えてくれてたの…?」
「そうです。保田さんが私の指の動きひとつひとつに敏感に反応してくれて、
私を呼んでくれるところを思い出して、何度も…」

下着だけ下ろされると、次の瞬間、存在を誇示するように、
三好の硬い指がいきなり奥深くまで入り込む。
317 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:03
「うぁ、ああっ…」

自分のものよりも長い三好の指が、巧みな動きで翻弄する。
保田はフェンスの枠を掴み、腰を突き出してすすり泣くような声を上げて乱れている。
そこで自分はこんなにも三好を求めていたんだと再確認する。

「まだちゃんとほぐしてなかったのに、
こんなに咥え込んで感じてくれてるんですね…嬉しい」
「だって、みーよの指…っみーよの指が、私の…っ」

感じないはずがなかった。
ずっと恋焦がれていた三好が今、自分の中にいる。
こんなに近くにいる。
そう思うだけで保田の体に痺れるような快感が走った。
318 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:03
「私も…保田さんの中、熱くてとろけそうで…触ってるだけで気持ちいいです。
空想の保田さんより、現実の保田さんの方がずっといい」

三好は唇で保田の髪をかき分けて、うなじに強く吸い付いた。
そして再度保田の体を抱き締め直す。

「ぁあっ、ふあっ…みー、よぉっ」

ずっとその腕の中で閉じ込めていて欲しい。
保田は切に願った。
それは叶わない願いと知っていても。

「ひぁっ、はっん、はあっみーよぉっ…!ぁあっあああっっ!」
319 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:07
そんな保田を三好を優しく抱き起こす。

「すみません…寂しい思いをさせて。
保田さんがつらい時も、私は飛んで行くことができない。
抱き締めることもできない」
「…謝らないで…」

保田はさきほど遠回しに三好を責めてしまったことを後悔していた。
そんな保田の心の内を察したのか、三好は突如明るい声を上げる。

「…さっきのチョコ、私の為に用意してくれてたんですよね?」

三好の言葉に、保田は素直に頷く。

「保田さんの気持ち、伝わりましたよ…ありがとうございます」

そう言って、三好は保田の手をとった。

「回復したら、遊びに行ってもいいですか?」
「ど、どこに?」
「保田さんの部屋です」

照れくさそうに笑う三好の表情に、愛しさが込み上げる。

「私も用意してきたんです、チョコ。これから、一緒に食べましょう?
夜明けまでは、こっちにいられますから」
「…うん!」
320 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:14
三好に抱かれている瞬間、自分を閉じ込めて欲しいと保田は思った。
でも、本当は閉じ込めたかったのかもしれない。
三好のことを。
自分という名の檻の中に。

「今夜は、ずっと私の側にいてね」

保田は甘えるように、三好の腕にしがみついた。
朝が来ればまた別れが来る。
でも、それまでは決して離さないと想いを込めて。
321 :情熱の檻 :2012/02/15(水) 00:14
おわり
322 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:48
女が保田と再会したのは偶然だった。

店に入ると、カウンター席で一人飲んだくれている保田を見かけた。
何年ぶりになるのだろう。
一度結婚をして以来、昔のメンバーとは連絡を取り合っていない。
むしろ、自分から接触することを避けていた。

かつての同期。
何でも話し合えて、どんなことも分かり合える唯一の親友だと思っていた。
女が一度目の復帰をした時、それを一番喜んだのも保田だった。
しかし、全て遠い昔の話だ。
今更声を掛けても、保田だってどう反応していいか困るだろう。
女はそう思い、すぐに場所を変えようとした。
しかし次の瞬間、保田の視線が女の姿を絡め取った。
323 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:50
最初は無視を決め込むつもりでいたが、保田の表情を見て考えが変わった。
保田が自分の姿を認識した途端に、彼女の表情がぱあっと明るくなったのだ。

再会を喜んでくれているのか。
まだ自分にそんな笑顔を向けてくれてるのか。
だったら今夜くらい、昔に戻って二人で語ってみるのも悪くない。
保田になら、素直になれるかもしれない。
女はそう思うようになっていた。

「けいちゃ…」
しかし、名を呼び終えないうちに、その希望はいともたやすく潰えた。
324 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:50
「みーよ!」
自分のものではない名前を呼ばれ、保田が人目も憚らず胸の中に飛び込んで来る。

「えっ…?」
「いつ東京に帰って来たの?ずっと、ずっと会いたかったんだよ?」

保田の言葉が理解できない。
明らかに他人と間違えられているのだ。
この笑顔は、自分に向けられているわけではない。
それに気付いた時には、女の目の前は真っ暗になっていた。
325 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:51
「みーよ、これから私の部屋行こうよ。ね…?」

保田が潤んだ瞳で女を見上げ、いやらしく指先を絡ませて来る。
その瞳には情欲の色が混じっている。

みーよという人物と、保田は深い仲であることが容易に推測できた。
きっと、保田の言うみーよは女なのだろう。
そして、おそらくみーよという女は自分と似ているのだ。
どこが、という具体的なことは分からないが。

「私はみーよじゃ…」
しかし、徐々に黒い欲望が鎌首をもたげた。
これほどまでに甘えて来る保田を初めて見た。
このまま受け入れれば、自分の知らない保田を見られることは間違いなさそうだ。

単純に興味がわいて来た。
何か、弱みを握れるかもしれないという薄汚い衝動に突き動かされた。
そして、知らない誰かと間違えられたままじゃ、女の気持ちがおさまらなかった。

女は、保田の誘いに乗ることにした。
326 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:52
部屋に到着した途端、保田は女の唇にむしゃぶり付いた。
我慢の限界だったのだろう。

「んん!?」
「んっんふぅっ…くちゅっ…みーよっ」

舌が絡み、口内に苦みのあるアルコールの味が広がる。
不味い。
女は顔を顰めたが、拒むことはしなかった。

目を閉じることもせず、貪欲に唇を求める保田を黙って受け入れ続けた。
唇が離れると、保田は女の頬を撫で体を擦り寄せる。

「みーよ…寂しかったよ。電話やメールなんかじゃ全然足りなかった。
だから、ねえ。お願い…」

このまま抱いて欲しいと言っているのだ。
目の前の自分をみーよだと信じて疑わずに。
ここまでしても未だに気付かない保田に、さすがに女は呆れ返った。
327 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:53
「みーよじゃないっつってんだろ。圭ちゃんってそいつと似てるなら誰でもいいんだ?
相手にガキがいても関係ないんだ?」

しかし、女の冷たい言葉さえ、保田には届かない。
みーよとやらに愛の睦言を囁かれていると錯覚しているのだろう。
保田の表情は恍惚としたままだ。

「まあ、私はダンナとは別れたから不倫にはなんないけどさ。
がっかりだなあ、圭ちゃんってそういうとこはちゃんとしてる人だと思ってたのに」

女は保田の髪を掴み、耳元で更に煽った。

「淫乱」
「ぅ…はぁ…っ」

女が声を落として囁くと、保田が腰をくねらせる。
こんなことでも感じるのか。
嫌悪感を抱くと同時に、女の嗜虐心が煽られる。
328 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:54
「わざわざこんな淫乱女抱いてあげようとしてんのに…
ボランティアみたいなもんだよね。なのに他の女と間違えるなんて」

忌々しげにそう吐き捨てながら、女は着ているものを無造作に脱いでいく。
子供を産んだとは思えないほどに美しいラインが露わになる。

「ムカツク…!」
感情のままに目の前の保田を突き飛ばすと、あっけなくその体がベッドに沈み込んだ。

「こうすれば満足なのかよ!?」
そのまま保田のシャツのボタンを引きちぎる勢いで、肌を覆う布地を次々取り去っていく。

「みーよぉ…嬉しい…もっと求めて」
ここまでされても、保田は幸せそうに笑いながら女の背中に腕を回す。

いくら泥酔しているとはいえ、正気じゃない。

女は恐怖を感じたが、もう後には引けなかった。
329 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:55
「昔はあんなに私のことが好きだったくせに!」
しかし昔のように、保田が想いを込めて女の名前を呼ぶことはない。
女の肉体美は保田の瞳に映ることはない。
その瞳は、どこか遠くを見つめている。

「みーよ…香水変えた?それもすっごくいい香りがするね」
女は聞こえない振りをして両膝を掴むと、保田は自ら脚を大きく広げた。
既に羞恥心の欠片もないのだろう。
充血した秘部は蜜を零し、与えられる刺激を心待ちにしているようだった。

「ん、あぁ…っ」
「んっ…圭ちゃん…下の方もこんなに涎垂らしてんじゃん…っだらしない」

太腿を抱え、腰を深く落とす。
「あっぁあん!熱い…っみーよっもっとぉ…」
330 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:56
おびただしい量の愛液が重ねたそこから溢れ出る。
保田の脚が逃がすまいと女の腰に絡み付く。
その貪欲な雌を見ると、女はまるで自分が優位に立っているかのような錯覚に陥った。
いや、今は全てに対してこの雌に勝っている。

十数年前と、知名度も立場も逆転してしまった。
しかし、目の前の雌は、今やあられもない姿を晒し、はしたなく更なる刺激を欲していた。
その事実に、女は邪悪な笑みが浮かぶのを抑えられなかった。
331 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:58
「やぁっすご、みーよっ激しすぎる…っ」
「はぁ?圭ちゃんがエロく腰振ってるだけでしょ?」

女の声も保田の耳に入らない。
「ん、くぁっはぁっ…!あっ!んんっ」
自分からめちゃくちゃに腰を打ち付け、真っ赤に膨らんだ
クリトリスを重点的に擦り合わせている。

「も、ダメぇっイッちゃうっ…いっちゃうよぉっ!」

その申告がなくても、保田の絶頂が近いことを察知できた。
瑞々しい秘肉が大きく震えているのが分かったからだ。

「ほらっ…イキなよっほら!頭の中のそいつを想像して勝手にイけよ!」
女はそこで初めて保田の腰を掴み、激しく揺さぶり始めた。

「ふやああっ!みーよぉっイクぅうっ!ひぁっうぁああああっ!」

女の手をきつく握り、甘い叫び声を上げながら保田は激しい絶頂に達した。
332 :狂乱 :2012/03/13(火) 20:59
「ん…はぁっ…圭ちゃん、派手にイッたね…そんなに良かった?」

相当負荷が大きかったのか、保田はまだ全身を痙攣させている。

「う…ぁ…みーよぉ…すきぃ…」

余韻に身悶えながらも、保田はうわごとのように三好を呼び、女の手を離さなかった。
そしてそのまま、眠るように気を失った。
掴んでいる手が、愛しい人間のものだと信じて疑ってないのだろう。

「ふん…かわいそうに」

女は目の前の健気な生き物を少し哀れに思った。
しかしそれ以上に、これから起こることを想像すると残酷な感情が溢れて止まらない。
333 :狂乱 :2012/03/13(火) 21:00
「今だけは許してあげるよ、私をそう呼ぶこと。今だけは、ね」

空いている手で保田の髪を撫でながら、女は卑下た笑みを浮かべる。

「間違える圭ちゃんが悪いんだよ」

正気を失うほどに愛しているみーよとやらを裏切ってしまったのだ。
自分から腰を振ってよがり鳴いていたことを教えてあげたら、一体
どんな顔をするだろう。

女は保田が次に目覚める時が楽しみで仕方がなかった。

そのとろけ切った顔が、絶望の色に変わる時が。
震える声で、「紗耶香」と自分を呼んでくれる時が。
334 :狂乱 :2012/03/13(火) 21:01
おわり
335 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:36
空想グランドール
336 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:37
石川と吉澤は午前中の二人の仕事のついでに、
この後数時間と迫った矢口の披露宴に向けて楽屋を貸りていた。
衣装に着替え、鏡台に座ってメイクを整えている石川は、
ふらりと背後に立ち迫る吉澤と鏡越しで目が合って口紅を塗る手が止まった。
「もう準備できたの?早いね」
そう言いながら、鏡に映る吉澤のざっくりと開いた胸元を珍しいと思って眺める。
似合ってるね、と続けようとして、吉澤の視線が自分の口元から首、肩、胸まで落ちていくのに気付いた。
思わず口ごもる石川に、吉澤は何も言わずゆっくりと近づき、白いパフスリーブに包まれた腕がすっと伸ばされる。
細い指が石川の肩のラインを舐めるように辿った。
ピクリと反応した石川が振り返るより早く剥き出しの肩を抱きしめる。
頬で石川の髪を撫でそのまま耳を甘く噛む。
「あ…」
石川の表情がとろりとしたのが鏡に映ったのを確認して吉澤は囁く。
「10分だけ頂戴」
「え…んぅ」
返事を待たずに回りこんで唇を合わせ、塗られたばかりの口紅ごと貪る。
337 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:38
舌を絡ませたまましゃがみ、下から石川を抱えて立ち上がらせる。
壁に寄りかからせ肘を突き、その手で石川の頭を掴み、尚深く舌を挿した。
激しいキスに石川のくぐもった声が漏れる。
石川も手を伸ばし、いつも通り髪を梳いて吉澤の頭を撫でたいのだけれど、
今吉澤の髪はこの後に備え綺麗に纏められているので、石川の手は所在無げにうろついた後、
首元に少しだけおろされている分の髪をそっと指に絡めた。
それに気づいた吉澤は一瞬のうちに後ろ手で髪留めを外す。
その間も吉澤は執拗に唇を求めた。
セットしてたんじゃないの、と驚きながらも、パラパラと落ちてくる金色の髪が薄く開けた視界の中に感じられ、
石川は欲情を抑えられず、吉澤の頭を掻き乱す。
吉澤が足を絡ませ腰をぶつけてきて、石川は体をくねらせる。
お互いに丈の短い衣装に身を包んでいるため、二人の太腿は擦れ合い、一層の興奮を煽った。
その感触に病みつきになった二人は角度を変えて何度も脚を滑らせ合う。
肌が擦れ合う音と共に、荒い息遣いと唾液の混じる音が二人用の狭い楽屋に響いていた。
338 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:39
石川が吉澤の背中に腕を回したのを合図に、吉澤は石川の上唇をひと舐めしてようやく二人の唇は離れる。
吉澤の唇は今までの激しさから一転して、首筋から肩までの指で辿ったあのラインを優しく掠める。
跡を付けてはいけない、衣装を崩してはならない、
そうした制約を自身の中に保ちながら吉澤は石川の体を愛撫する。
すべすべとした背中に手を回し、肩甲骨のくぼみをなぞった。
そのまま、背中のチャックを少しだけ開けて、できた隙間に手を滑らせる。
脇下から前に移動させ、豊満なふくらみのやわらかな感触を楽しむのもそこそこに、
スカートの部分の裾をまくって、ショーツの上から敏感な部分を刺激する。
「あ」
思わず漏れてしまった石川の声が可愛くて、吉澤は頬に音を立ててキスをした。
汚れないうちにとショーツを脱がす。
じっくりと濃厚に交わした口づけのおかげで、石川のそこは十分に濡れていた。
339 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:40
吉澤の指が入口をぬるぬると辿っている間に、石川も吉澤を少しでも悦ばせたいと手を動かす。
首筋から大きく開いた胸元まで両手をすっと滑らせて、小ぶりにふくらんだ通りを小さく刺激し、
そのままお腹を伝って腰まで下ろした。
衣装の上から腰のラインを上から下から何度も撫でる。
ふいに太腿を指先でツッとなぞると、吉澤の手が一瞬止まり、小さく声が漏れた。
すかさず耳元で囁く。
「気持ちい?よっすぃ〜…」
「ぅあ…梨華ちゃん…」
今度は手のひらで膝上から足の付け根までやわらかく撫でる。
吉澤はゆるゆるとした快感の波に耐えるような表情をしていたが、
俯いて、は、と息を吐いたかと思うと、次の瞬間にはぐっと顔が上げられ、
石川は唇を取りすくめられていた。
340 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:41
「んん…」
キスでペースを取り戻した吉澤は一気に指を挿れる。
「ぁっ…!」
石川から甲高い声が上がると吉澤は石川の首に顔をうずめ、指の動きに集中する。
「ぁ、ぁ、ぁ」
動きに合わせて荒い息遣いと甘い声が耳にかかる。吉澤は石川の声に弱い。
その上、腰に添えられている小さな手がそろそろとうごめいて、思いがけない刺激となる。
吉澤はともすれば自分が危ないと感じ、石川を攻める手に力を込めた。
焦らす間もなく、吉澤の長い指は、石川の最奥を何度も突き上げる。
「ぁっ、ょっ…、…よっすぃ、もぅ、も…」
「…梨華ちゃん…」
薄目を開けて見つめ合う二人、先に目を閉じたのは石川だった。
石川の体が仰け反るのを見計らったかのように吉澤は深く口づける。
声にならない声をあげて石川が達したのはあれからぴったり10分後であった。
341 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:42
くったりとした石川を抱きかかえたまま吉澤は手を伸ばしてタオルをひょいと掴み、
お互いの汗を丁寧に拭きとる。
元通りにショーツを履かせ、後ろを向かせてチャックを上げ、
背中越しに抱きしめた石川の頬に自分の頬を押し付けて、ふふ、と自慢げに笑うと体を離した。
「もぅ、よっすぃ〜は」
頬を赤く染めて微笑む石川を、可愛い、と思いながら吉澤は満足そうに鏡の前に座った。
石川もさっきまで使っていた鏡台に戻る。
吉澤は髪を纏めて、石川は口紅を塗り直す。
お互いの体温もすっかり元通りになって、荷物を片しているところに、
コンコン、と扉がノックされ、マネージャーの声が聞こえる。
「そろそろ時間だけど…」
ぴったり同じの長い芸歴を持つ二人は時間に正確だ。
「いこ」
石川が靴を履いて扉を開け、吉澤がその後に続いた。
高めのヒールの靴音が二つ並ぶ。
二人は何もなかった風に寄り添って会場に向かう―――
342 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:42
「…ゆ、さゆ!」
「え?あ、すいません石川さん」
レポートが終わって、緊張から解放されて、やっとゆっくり先輩たちとお話できると思ったら、
いつの間にかイケナイ妄想に取り憑かれしまったの。
けどさゆみは悪くないの、いつもこんなエッチなオーラを出してる二人が悪いの!
「どうしたの、ボーっとして」
「え、ううん、何でもないです」
「重さんお疲れ、よかったよ」
「ありがとうございます、吉澤さん、ドレスすごく似合ってますね」
「でしょ、普段ももうちょっとキレイめな恰好すればいいのに、よっすぃ〜は…」
いや、石川さんには聞いてないの!
「あーもう、ウッセーな梨華ちゃんは〜」
…吉澤さんもまんざらじゃなさそうなの、イチャイチャが始まったので邪魔者は消えるの。
今後もさゆみの夜のお供として二人には活躍してもらうの。
次は二次会の後の二人に設定を変えるの。
吉澤さんは親しい人の前じゃないと深酒しないのに、
お酒に酔った振りして石川さんちに向かうと思うの。
メチャクチャにしたい衝動にずっと駆られていた吉澤さんは―…
…続きは帰ってからにするの。
あぁ、忙しい夜になりそうなの!
343 :空想グランドール :2012/05/30(水) 15:44
終わり
344 :名無飼育さん :2012/05/31(木) 00:42
しげさんいいよう!
345 :名無飼育さん :2012/05/31(木) 22:26
変態リーダーはいしよしの夢を見るのか
346 :名無飼育さん :2012/06/01(金) 23:54
しげさん、その2次会の後の設定でぜひもう一妄想アップしてくれw
347 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:02
as time goes by
348 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:03
「途中まで送っていきましょうか」
「ううん、タクシーてきとーに拾って帰るから大丈夫」
 
ヨシザワはイイダと、少し早いがヨシザワの誕生日祝いも含め、久々に二人で飲みに行った。
自分の誕生日の祝いの時ぐらいは気を遣わなくていいのに、とイイダは思った。
しかしヨシザワは正直なところ憂えていたのだ。
互いに歳はとったけれども、やはりカオリさんは根本的にはカオリさんなのだと。
 
「じゃあまたね」
「はい、また」
 
「わ」
イイダはばいばいと手を振りながらフラフラと歩き出すと、2、3歩前進してどたっと派手に転んだ。
急いで立ちあがろうとするが、足がすくんで思うように動けない。
ヨシザワはそれを予想していたかのようにすぐにUターンする。
地べたに座りへたりこんだイイダを抱き上げかかえると「きゃっ」と小さく悲鳴があがった。
 
「ばか」恥ずかしいだろ、とイイダは顔をヨシザワの腕の中にうずめて呟いた。
349 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:04
「ごめんね、カオリ重いでしょ」
どうやらヒールがかなり脆くなっていて足をくじいたらしい。
ヨシザワは折れたヒールを器用に脱がせると手に持たせた。

「それに歳がいもないし」
「ええー。何言ってるんですか、昔からいつもやってたじゃないすか。それにお互い様ですし。こういう時はよしざーに頼って下さい」
「そうだね。よっすいいつも酔っぱらうとカオリの膝の上でゴロがって寝ちゃうもんね」

イイダは冗談めくと心底楽しそうにカラカラと笑った。
ヨシザワは酔うと突然ビヨンセの曲の振りを踊りだしたり、イイダに膝枕をしてもらってそのまま眠りに落ちるのだ。
「それは勘弁して下さいよお」と、ヨシザワは白く透き通った肌を紅潮させると小さな声で恥ずかしそうに言った。

ヨシザワはイイダを抱きかかえたまま夜の東京のネオン街や桜並木道を歩いて行った。
まだ冬の残り香が漂い、夜風が少し肌寒かったが、二人密着していると布越しにぬるい体温が伝わり温かかった。
ゆっくりと過ぎていく景色をただただ淡々と眺めていく。

「このままカオリさんを連れ去っちゃおっかなあ」
「ふふ」
できるものならねと言ってイイダはくすりと笑った。
ヨシザワはうへへと笑いおどけると肩をすくませた。

「それとも屋根の上にあがって町中に聞こえるような大声で叫ぼうかな」
「なんて?」
「かおりんだいすきだー!って」
「古いよ……」
350 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:05
酔い覚ましに公園の自動販売機でポカリを二本買うと、ベンチに座って待っているイイダに手渡し隣に腰を降ろした。

「カオリねえ、よっすい好き」
「知ってるよ」
「よっすい大好きー」
「……やっぱり酔っているんですね」
「酔ってないよお」
「よっすいはカオリのこと好き?」
「当たり前じゃないすか」

しばらく一人で交信させていたせいか電波は良好だった。
やれやれ、とヨシザワは困ったような顔をして、反面嬉しそうににやけた様子で缶を開けるとポカリを一気に飲み干した。
よく冷えていた。
イイダはそんなヨシザワを楽しそうにニコニコと眺めていた。
相変わらず読めない人だった。
しかしながらどうやら自分も相当アルコールが回ってきているらしい。
ヨシザワは無意識にどっかりと横になるとイイダの膝の上に頭をのせベンチに寝ころがった。
351 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:07
柔らかい膝の上で優しく頭を撫でられながら、会話なく星一つない夜空を眺めていると、ふと突然思い出したかのようにイイダ が言った。

「カオリね、結婚する前本気で悩んだんだよ。よっすぃーが、傷つかないかなって。――あたしにいつも優しくしてくれるから。大好きって言ってくれるから。ひょっとしてよっすぃーは本当にカオリのこと好きなんじゃないかって……思ってた」
「いやあ、あれはそういうんじゃな――」

反論しようと口を開いたヨシザワを制しイイダが続ける、
「でもあれは冗談だったって前に言ってたじゃない。それを聞いて、カオリは安心したんだけど。内心ちょっぴり寂しかったりもしたんだよね」
「最近……というほどでもないけど、ずっと一人で考えてたの。のんちゃんも、さゆも、みんなみんな成長して、立派な大人になった。でも、それと同時に人間関係は冷めていって。だからよっすぃーもその2人やみんなと同じようにいつか自然とカオリのところから離れていくのかなあって 。それは痛いほど理解しているはずなのに――――」
352 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:08
イイダは「それでもいつまでもみんなに変わらないままでいて欲しいと願うのはカオリの我儘なのかなぁ」と言い、大きな目を細め寂しそうに笑うと、遠くの老朽化してちかちかと点滅している街燈をぼんやりと眺めた。

イイダが長年妹のように可愛がっていたツジは次第に親離れをして、娘を卒業してから数年後、妊娠が発覚し籍を入れた 。
その後寵愛を受けていたミチシゲも、若い中高生メンバー達を束ねる娘。のリーダーに就任する日はそう遠くはないだろう。
――変化への拒絶。
世間が無情にも常に変化してゆく中で、この人だけは本当に変わらないままずっと純粋で、素直なのだと、ヨシザワは考えた。
そして、いたずらにその心を少しだけ弄んでみたいとも思った。

「嘘」
「え……?」

「よしざーはずっと、カオリさんのことが好きでしたよ。本気で」
353 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:11
「――よっすぃー?」

ヨシザワは起き上がって、茫然としているイイダを抱き寄せると、強引に唇を押しつけ何度も柔らかい感触を味わう。
小さな背中に手をまわし指でなぞるように優しくさする。
そして柔らかい耳朶にかぷりと噛みつきぞわりぞわりと舌を這わせながら耳元でわざとらしい低音でねっとりと囁いた。

「『愛してるよ、カオリ』」

焦らすように首元に跡をつけながら舌でなぞっていくと、イイダがくすぐったそうに身をよじらせたので押さえつけた腕に強く力を加える。
かすかな吐息と共に表情が苦痛で歪む。
それを見てヨシザワは思わず手を離した。

「なぁんてね」

イイダは幼いいたずらっ子のような笑みを浮かべペロッと真っ赤な舌を出すと、油断していたヨシザワをそのまま思いっきりねじ伏せ押し倒した。
そして懐から取り出したハンカチで腕を縛り上げると動きを完全に封じ込める。
さらさらとベンチにブロンドの髪が広がっていく。
ヨシザワは一瞬の出来事にとまどい目を大きく見開いて何か言おうと口をぱくぱくさせるが間もなくすぐぷっくりとした唇で薄い唇をふさがれた。

「……っ」
「……………………よっすぃーはほんと、…………じゅるり……優しいね」
「ッ……ふぇ………………カオリ、さん」

再び唇同士が触れ合うと、強い磁力のように引きあいぴたりと吸いつく。
やがて離れると宙に透明な糸を引いた。
イイダはヨシザワのシャツのボタンを一つ一つ丁寧に外すと、下着の上から小さな頂を白く細い指で何度も弧を描いていく。
指の腹が頂点に触れる度、ヨシザワは目をきゅっとつむり体を揺らす。
イイダはその反応を見て満足そうに微笑むと下着を上にずらし頂に吸いついた。
354 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:12
「よっすぃって優しいけど、やっぱり女の子なんだよね」
「…………………………………………」
「どうしたのよっすぃ?顔真っ赤だよ」
「……っあ………………っく…………」

既に立ちあがって自己主張をしているそこを舐めて強く引っ張り、カリカリと口の中でころがす。
ヨシザワは顔を背け必死に声を押し殺しながらゆっくり呼吸した。

そのまま手際よくジーンズに手を伸ばしチャックに手に掛ける。
ヨシザワは慌てて抵抗しようと腕をもぞもぞ動かすが、自分の腕が縛られていることを思い出し、観念したかのように目を閉じる。
イイダはキスで薄く涙に濡れた瞼をこじ開けると、既に濡れほそぼっている秘所を直に触れて確認し、ヨシザワに見せつけるように指に付着した液体をぺろりと舐めた。
視線が合うと大きな目に見すくまれヨシザワは恥ずかしそうに目を反らした。

「ね、きもちいいの?」
「ッ……あう…………あっ……あ……」
「やらし」

当人から回答は得られなかったが、体の反応で目に見えてとった。
指を一本入れ、一本増やし、さらにもう一本入れ、抽出を繰り返す。
快楽に耐えきれず抑えていた声もだんだんと大きくなり、ヨシザワの口から自然と甘い吐息と嬌声が漏れる。
静かな夜の公園に、引き裂くようにくちゅくちゅと潤ったくぐもった水音が響いていく。
355 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:14
薄暗闇の中で蕾を探りあてると、もう一方の手で指の抽出を続けながら充血したそこを執拗に弄りこねくりまわす。
指の腹が奥のでこぼことした部分をごしごし擦る度にヨシザワはせつない声をあげた。

「あっ……やあっ……あ……カオリさあん」
もう何度名前を呼んだことだろうか。
意識がくるくると回り、朦朧としている中で襲いかかる心地よいオルガニズムに溶けて消えてしまいそうだった。
ふとイイダは腕に重みを感じ、ちらりと横を見やると、ヨシザワがいつの間にか解けて自由になった腕で縋るようにイイダの服の裾を掴んでいた。

「なあにどうしたの」とイイダはヨシザワの顔を覗き込むと静かに微笑んだ。
薄く塗ったファンデーションが溶けて汗と混ざりあって光り、妖しく、美しかった。

「……あ……あ……あッ…………やァん……カオリさん、すきっ」

イイダの存在を改めて確認すると安心したのかヨシザワは幸せそうに緩い笑みを浮かべ、ひときわ高く細い声をあげると指をきゅっときつく締め付け大きく仰け反り達した。
356 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:16
ヨシザワが娘。を卒業してしばらくして、二人で会食する機会があった。
 
「よっすいってホントにカオリのこと好きだったの?」
「……そ、そういうんじゃないんです!」
 
趣味や近況の話題から一転、あまりに唐突な質問に吹きだし慌てて手で口を抑えながら取り繕う。
確かにイイダを口説いたことや二人でいちゃついたりしたことは幾度となくあったが、まさかそのように受けとられていたとは!
飲みかけのグラスに映る自分の顔はアルコールと店内の洒落た照明に照らされほんのり赤く染まっていた。
しかし「ふうん」とイイダは言うと、ヨシザワの言葉をさほど興味なさそうに聞き流し食事を進める。
 
あれは思春期特有の年上の人間に対する憧れ、もといかまって欲しさにからかいを含めたほんの冗談みたいなものだった。
今日もあの日も、昔から自分はそのつもりでいた。
しかし何故かしらどこか腑に落ちなかったのだ。

 
軽く右手を上げると、車体は少し前進し扉が開く。
広いシートに身を沈めるとゆっくり瞼を閉じた。
幼かったあの頃を思い出しては、知らぬ間に自分の胸にぽっかりと大きな穴が開いてしまったような気がして、息苦しくなる。
自分も歳を重ね、いつしか涙もろくなってしまったのだろうか。
ヨシザワは素手で頬に伝う涙をぬぐった。
変わってしまったのは一体誰だというのか。
変化を拒絶していたのは――。
 
運転手が手元のボタンを捻るとカーラジオがどこかで聞いたようなジャズの音色を奏でる。
あれはいつのCMだっただろうか。
タクシーはウインカーのランプをちかちかと点滅させると暗闇の交差点に消えた。
357 :as time goes by :2012/06/12(火) 01:17
おわり
358 :名無飼育さん :2012/06/16(土) 18:58
このかおよし好きです
359 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:54
倒錯遊戯
360 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:55
後輩の名前と顔がなかなか覚えられないと言う保田に、三好はこんな提案をした。

「普通に覚えようとしてもつまらないんで、ゲーム形式で覚えましょう」
「ゲーム形式?」
「いい考えがあるんです。きっと保田さんも楽しめると思いますよ」
「面白そう、やってみたいな」
「ふふ。それじゃあ…」
361 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:56
保田は半裸に近い状態でイスに座らされ、上半身は赤い縄でぐるぐるに緊縛されていた。
そして目の前に電源の入ったノートパソコン。
モニターにはポニーテールの幼い少女の画像が表示されている。


「さて、問題です。この女の子は誰でしょうか」
「待って、知らないよそんなの」
「知らないじゃないでしょう?分からなくても答えて下さい。
もうゲームは始まってるんです」
「う…だって」
362 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:57
三好の無言の圧力に、保田もとうとう屈服した。
知らぬ存ぜぬで通しても、現状は変わらないと悟ったのだろう。
正解しない限り、逃れられない。

「…佐藤…?」
「はい残念、ふせいかーい。鈴木ちゃんでした」

三好の目に邪悪な光が宿る。

正解すれば甘くとろけるご褒美が待っている。
しかし、間違えれば…。

三好の云うゲームというのは、つまりはそういうことだった。
363 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:58
「間違えたんで、おしおきしなくちゃいけませんね」

三好は冷徹な笑みを浮かべながら、卵型でプラスチック製の小さな機械を保田の奥へ挿入する。
云うまでもなく性玩具だ。

「ぅっ…」
既に保田の眦は涙に濡れていた。
まさか、こんなことになるなんて。

「こんなの、ゲームじゃない」
「ゲームですよ?保田さんだってやってみたいって言ったじゃないですか」

軽はずみなことを言わなければ良かったと、保田は後悔していた。
しかし、未知の経験に秘部が潤んでいることも自覚していた。
どちらにしろ、三好に逆らうなんてできないのだ。
364 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 22:59

「じゃあ次。この茶色のリボンつけてる子は誰ですか?
ヒント、飯田さんとちょっと苗字が似てます」
「いっ…生田…」

「残念、飯窪ちゃんでした」
短く告げるや否や、三好は箱から新たな器具を取り出し、容赦なくそれを奥へと押し込む。

「く、あっぐ」
「あんまり私を失望させないで下さい」
「いっ…!」
保田の顔が苦痛に歪む。
三好が保田の花弁に爪を立てたのだ。
「私でも9期ちゃん達の区別はつけられますよ。しっかりして下さいよ」
365 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:00
この後も三好が幾つか設問を設けたが、結局、保田は譜久村以外正解できなかった。

「んー、なかなか入りませんね」
「やだ、やめてぇっもう入らないって!」

もう何個のローターが保田の中に収められただろう。
奥にあるローターとぶつかり、これ以上の侵入を拒んでいる。

「そうですね」
保田の懇願に、三好はあっさりと引き下がって見せた。
366 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:01
保田がホッとしたのも束の間。

「こっちがダメなら…」
三好の指が、すぐ下にある保田の窪みをなぞる。
「やあッ…!?」
「こっちの穴に入れればいいだけの話ですよね?」

その瞬間、保田の表情に怯えの色が宿り、身をよじる。
しかし何重にも巻かれた戒めが解けるはずがない。
抵抗する度ギチギチと縄が軋み、白い肌に食い込む。

「ぅあ、みーよっやだ、やだやだやだ許して、許してえ」
三好はそんな保田の必死の懇願にも耳を傾けることなく、上座から滴る蜜を
指先にからめ、下座に丁寧に塗り込めていく。
367 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:02
「ひぃっ」
「往生際が悪いですよ。力抜いて下さい」

「ダメ、ダメ入っちゃ…」
保田の意思に反して、口を開けたそこは、パステルカラーの玩具を飲み込んでいく。

「保田さん、実は覚える気ないんでしょう。いじめられたくて、わざと外してるとか?」
「そっそんなわけ、ないじゃないっ…こんなの、辛いだけだよぉっ!中が、苦しいよぉ」
368 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:08
保田は珠のような汗を浮かべ、金魚のように口をパクパク開閉させている。
必死に酸素を取り入れようとしているようだ。
その様子が体への負担の大きさを物語っていた。

本当はもうやめてやるべきなのだ。
しかし三好はそんな気になれなかった。
もっと、壊したい。
そんな衝動に抗えず、三好は手元のスイッチを強に切り替えた。

内部に埋め込まれた複数の器具が、それぞれ跳ね、のたうちまわる。

「うあ!?ひゃあああああ!!」

保田の絶叫が響き渡った直後、ぱしゃぱしゃと何かが漏れ出る音がした。
369 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:09
「え?」
三好は尋常ではない保田の様子に、慌ててスイッチを切った。

「や、やだ、止められな…っあ、やぁぁあ」
「…保田さ…もしかして…」

みるみるうちに床に水たまりができあがる。
ツンとしたアンモニア臭が鼻を刺す。
保田が粗相したというのは明白だった。
370 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:10
「保田さん…」

「ふっう、ふえっ…」
叱られた幼児のようにすすり泣き、身を縮込ませている保田。
「ごめんなさいみーよぉ…覚えられなくてっ…ひっく、汚しちゃって…うあ、ぅうっ」
情けない保田の声に、三好は一気に自分の体が脱力するのが分かった。

酷いことをされたと怒りに震えるかと思った。
しかしそうではないのだ。
保田は三好の期待に添えず、粗相までしたことを恥じている。

本当にこの人は。
三好の頬が緩む。
371 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:10
「さすがに怒ったってよかったんですよ?」
三好は保田の頭に手をやり、よしよしと撫でつけた。
「こんなになっても、私を罵ったりしないんですね。保田さんは本当に可愛い人です」
そう言って保田の涙を唇で拭い、とろかすほどの甘い囁きを贈る。
「今日はこのくらいにしておきましょう。また明日から覚えればいいんですよ」

縄をほどくと、保田は躊躇することなく三好の胸に飛び込み、咽び泣いた。
372 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:11
三好にとって保田は憧れの女性だった。
そんな存在が、自分の指示一つで、淫らな玩具にも成り下がってくれる。
なんていじらしくて、素敵なんだろう。

当分の間は退屈せずに済みそうだ。

「明日も可愛い声を聞かせて下さいね、保田さん」
保田の愛らしい泣き声を浴びながら、三好は一人ほくそ笑んでいた。

ねえ保田さん、明日はどうやって遊びましょうか。
373 :倒錯遊戯 :2012/06/21(木) 23:12
おわり
374 :Vestige :2012/08/03(金) 23:52
Vestige
375 :Vestige :2012/08/03(金) 23:53
誰かが私の額に手を当てている。
ほっそりしてて、少し冷えた指が私に優しく触れている。
それが女の子の手である事はなんとなく分かるけれど、
誰のものなのか分からない。
重い瞼を懸命に開こうとしても、ぼやけた視界では
女の子の顔を確かめる事すらかなわない。
私の網膜は像をはっきり結ぶ事ができない。
不安にかられ、私は目の前にいる女の子に
不躾な問いを投げかけていた。

「誰…?」
376 :Vestige :2012/08/03(金) 23:54
「やだなぁ私ですよ、三好です」
「みーよ…?」

聞き覚えのある声に、私の力がすっと抜けていく。
少し低いその声は、確かにみーよのものだ。

「大丈夫ですか?保田さんはお酒に凄く強いって聞いてたはずなんですけど…」

そうだ…
私は稽古が終わった後に、みーよと柴ちゃんで飲みに行って…
それから、どうなったんだっけ?

「私、今どこにいるの…?」
「うわ、本当に大丈夫ですか?保田さんのお部屋ですよ」

みーよの言っている事は本当なんだろう。
背中に与えられる柔らかい感触は
普段私が毎日のように堪能しているソファーのもので間違いないと思う。
でも、どうやって帰って来れたんだろう。
どうして私の部屋にみーよがいるんだろう。
377 :Vestige :2012/08/03(金) 23:54
そんな思考回路はすぐに焼き切れる。
全身が熱くてたまらない。
体の中から、マグマみたいなドロドロとしたうねりを感じる。
まだアルコールが抜け切っていないんだろうか。

「あつ…い…」
「お水飲んだ方がいいですね。今飲めますか?」

返事をしようとしたはいいけれど上手く声にならない。
全身を取り巻く熱を意識した瞬間、強烈な喉の渇きを感じた。
今の私では喋る事すら困難だった。

それでも、みーよは私の意を汲み取ってくれたようだ。
「ちょっと待ってて下さいね。お水持ってきますから」

その言葉とほぼ同時に、みーよの気配が私の側から消える。
どうやら冷蔵庫から冷やした水を取り出しているみたいだ。
378 :Vestige :2012/08/03(金) 23:56
...

ほどなくして、みーよが私の元に戻って来る。

「…保田さん」
ひやりとした指が、私の顎をそっと持ち上げるのが分かる。
みーよの指の感触を意識した直後、彼女の顔が私に一気に近付いた。

「っん!?」

唇が何かに塞がれ、冷えた液体がゆっくり流れ込んで来る。
味の無い、さらりとした冷たい液体。
これは…水?
そして私の唇を塞いでいるものが
みーよの唇であると認識した時、心臓が激しく脈打った。
379 :Vestige :2012/08/03(金) 23:57
信じられない。
どうしてそこまでするの?
どうしてそんな事が平気でできるの?

その言葉はみーよの唇に押さえられ発する事はできない。
ううん、頭の中で確かにそんな疑問は湧き起こったけれど…
それだけだった。
何故か拒む気なんて起きなかった。
私はまるでそれが当然のように、口内に溜まった水を素直に飲み込んでいた。

「んっんく」

私は母乳をせがむ赤ちゃんのように
私は懸命にみーよの唇に吸いつく。
みーよから与えられる水が私の喉を潤していく。
みーよの柔らかい唇が私の唇を挟んで気持ちいい。
まるで、みーよに優しく食べられているみたいだった。

みーよの口内の水が全て私に移され、飲み干してしまっても…
私はみーよの唇を、舌を求める事をやめられなかった。
380 :Vestige :2012/08/03(金) 23:57
...

充分に水分を摂って、唇が離れた後もなお、
私の火照りはおさまらなかった。
その理由は既に判明していた。

みーよに触れられて確信した。
私は、もっとみーよに触れられたいって思っているんだって。
この欲望に気付いてしまった今、抗えるはずがない。
きっとこの瞬間も、私はすごく物欲しそうな顔をしているんだろう。
381 :Vestige :2012/08/03(金) 23:58
「保田さん。何か私にして欲しい事があったら、教えて下さい。
何だってしますよ」

みーよの大きな目が真っ直ぐに私を見つめる。
まだ視界はおぼろげなままだけど、それが分かる。

「そう…何だって、ね」
そして、意味深に…熱っぽさを込めて言葉を継ぐ。

その言葉に含まれる意味に気付かないほど、私も鈍くはなかった。
喉の渇きは癒せても、欲望の渇きは癒せていない…
その事をみーよも察しているんだと思う。
だからこそ、あんな事を言っているのだ。
ううん…もしかしたらこれはただ、
私が自分にとって都合のいい解釈をしているだけなのかもしれない。

それでも、もう隠せなかった。
382 :Vestige :2012/08/03(金) 23:58
苦しいくらいに鼓動が高鳴って、どうにかなりそうだ。
頭がクラクラする。
熱い。
熱くて自分ではどうしようもなくて、
普通なら絶対に恥ずかしくて言えないような言葉も口に出していた。

「熱いよ、お願いみーよ…私の体の熱、吸い出して」
「ふふっ分かりました」

みーよの声はどこか嬉しそうに感じた。
ああ、みーよはきっと私が望めばどんな事もしてくれる…
何故かそう思えてならなかった。
383 :Vestige :2012/08/03(金) 23:59
「保田さんに触れさせて下さい」
その綺麗な指先が私の肌を撫でるだけでゾクゾクした。
みーよは器用に片手で私のブラのホックを外し、
カットソーとブラを捲り上げる。

「可愛い胸…」
みーよは囁きながら、露わになった私の乳房を手で包み込む。
見られているという羞恥さえ快感に変わる。

みーよの可愛らしい舌が乳房に触れた瞬間、
雷に打たれたように私の体が跳ねる。

「保田さんって、敏感なんですね」
「みーよぉ」

私はもうみーよにされるがままだった。
もっともっとと貪欲に肌を絡めてみーよを求めていた。
384 :Vestige :2012/08/04(土) 00:00
...

ふと、革張りのソファーが軽く軋んだ。
一人分の体重が急に消え失せ、その反動でソファーが微かに跳ねたのだ。

「えっ…?」
次の瞬間には、みーよはソファーから降りて
下から私を悪戯っぽく見上げていた。
そして私の腰骨に引っかかっていた下着を下ろし、両足を開かせる。

みーよの手によって、隠されていた場所が明りに照らされる。
「や、やだ」
だけど言葉とは裏腹に私の体は正直で、更なる刺激を求めていた。

「濡れてますね…」

いつからそうなっていたのかは分からない。
でも、きっとみーよにキスをされた時から、私はこうなる事を望んでいた。
385 :Vestige :2012/08/04(土) 00:00
「んっ…」

みーよが迷わずにそこに口づける。

「やっ…み、みーよぉ!?」

驚いて思わず閉じそうになる私の太ももを両手で押さえ付け、
隙間に舌をねじ入れる。

「ま、待ってっ!」
「保田さんの熱…私が全部吸い出してあげます」
そう言って、みーよの吸引が更に強くなる。

「んんんっ…はあっ」
たまらずに私は左手でみーよの頭を強く抱いた。
386 :Vestige :2012/08/04(土) 00:01
手に添って、みーよの癖のない長い髪がさらさら流れる。
甘い匂いすら感じる。
まるで本当にみーよがそこに存在しているみたいだ。

でも、これはきっと夢だ。
だってみーよが私にこんな事をするわけない。
まるでお姫様に跪く騎士のような体勢で、快楽を献呈するみーよ。
みーよにそこまでさせている要因が私だなんて、
現実なら絶対にありえない。

だけど…夢でも何でもいい。
ううん、夢だからこそ私は…
今きっとみーよにこうして全部を見せられてるんだ。
そして恥ずかしい私をみーよが受け入れてくれてるんだ。
387 :Vestige :2012/08/04(土) 00:02
...
いつしか右手は、私の太ももに置かれたみーよの左手に重ねていた。
みーよは熱心に舌をはわせ、甘く鼻を鳴らしながら私を翻弄する。

「んっ…保田さん…気持ちいいですか?」
「ぅん…っみーよの口…気持いい」

体がふわふわする。
ただ気持ち良くなりたいという、体内の熱を発散したいという欲求に
支配され、私はみーよに与えられる性感に身を委ねていた。
歯止めがきかなかった。

「もう…っダメっ」

みーよの左手に強く爪を立てている事さえ忘れて、
私ははしたない声を上げて昇りつめた。
388 :Vestige :2012/08/04(土) 00:02
視界が白く塗り潰されるような感覚。
一瞬の緊張、そして弛緩。
激しく何度も呼吸を繰り返す度、
あれほど私の体内で荒れ狂っていた熱はゆっくりと引いていく。

「…夢…?ねえ、これ…夢、なの?」

途切れ途切れに、誰にともなく小さく呟いたはずの声。
だけどみーよはそれに言葉を返した。

「…保田さんがそう思うなら、夢ですよ。きっと」

ふっとみーよが寂しそうな表情を見せる。
389 :Vestige :2012/08/04(土) 00:03
「みーよ…」

そんな顔をさせたくないのに。
手を伸ばしてもっとちゃんとみーよに触れたかったのに、
私はもう指先一本動かせなかった。
強烈な快楽の後に残るのは、甘い倦怠感。
この感覚を望んでいたはずなのに、
虚しさを覚えるのはどうしてなんだろう。

「ああ、こういう事にすればいいんです…
今夜ここで起こった事は全て私の願望であって私の夢…
ただ保田さんは私の夢を見ているだけに過ぎません」
「みーよ…なに、言って…?」

もう言葉を紡ぐ事も困難だった。
みーよの声が子守唄のような響きを伴って、私の意識を持っていこうとする。
意思に反してゆっくりと瞼が下がり始める。
390 :Vestige :2012/08/04(土) 00:03
これは、夢…?
本当に…?
本当にそうなの?

「大丈夫ですよ。保田さんが次に目が覚めたら、全ては元通りですから」

最後にその声を聞き届け、私の意識は完全に闇に飲まれた。
391 :Vestige :2012/08/04(土) 00:05
...

次に目を覚ました時、私はベッドの中にいた。

「あれ…?」

滑らかなシーツが私を包んでいる。
慣れ親しんだこの感触は確かに私の部屋のベッドだ。

ゆっくりと首を動かすと、見慣れた自分の部屋の全景が視界に入って来る。

だけどある違和感に気付く。
今の私の身を包むのは、愛用しているチェックの部屋着。
その下には昨日の物とは違う下着。
いつの間に着替えたんだろう。
392 :Vestige :2012/08/04(土) 00:05
起き上がろうとして、頭に鈍く重い痛みがズキンと走った。

「っ頭、痛い」

二日酔いだろうか。
それほど飲んだつもりじゃなかったのに…。
体調が万全じゃないのに飲みに行ったから、
酔いが回るのも早かったのかもしれない。

昨夜ほどじゃないとはいえ、まだ意識が混濁している。

…昨夜…?
そうだ、昨夜私は…
393 :Vestige :2012/08/04(土) 00:06
「みーよ!?」

私は頭痛を無視して布団を跳ねのけ、
勢い良くベッドから飛び降りた。

昨夜の彼女の面影を求めて、私は狭い部屋の中を探し回る。
だけど、みーよはもうどこにもいなかった。
みーよがここにいたという確かな痕跡さえ一切見つけられなかった。
394 :Vestige :2012/08/04(土) 00:06
どこからが夢でどこまでが現実なのか分からない。

やっぱり、本当に夢を見たんだろうか。
夢とはいえ、可愛い後輩のみーよにあんな事をさせちゃうなんて。

あんな…いやらしい夢…
でも、やけにリアルだった。

みーよの綺麗な指。柔らかい舌。甘い匂いのする髪。
思い出すだけで体の奥が疼いた。

「っ、ダメだ」
首を軽く左右に振り、邪な欲望を振り払う。
私はシャワーを浴び、頭痛薬を飲んでから稽古場に向かう事にした。
395 :Vestige :2012/08/04(土) 00:07
...
稽古場に足を踏み入れると、みーよと柴ちゃんが二人で話をしていた。

だけど、挨拶の言葉をかけようとしたはずの私の声は、
唇から漏れる事はなかった。
言葉を発する事はおろか、息の仕方さえ忘れていた。
みーよの左手に真っ先に視線を奪われたからだ。

あの爪痕は…まさか…
396 :Vestige :2012/08/04(土) 00:08
「みーよ手どうしたの?痛そう」
「ああ、これですか?猫にやられちゃったんですよ」

柴ちゃんの問いに、みーよは言葉を詰まらせる事なくすんなりと答える。
みーよの左手の甲には、赤い三本の筋がうっすらと浮き上がっていた。
その痕を、みーよは指先で愛おしむように撫でている。

「え?みーよ猫ちゃん飼ってたの?」
「いえ。その猫は誰のものでもないんです。
でも凄く綺麗で、可愛かったんですよ」
「えー?野良って事?
ていうかちょっと待って、みーよって確か猫アレルギーなんじゃ…」
397 :Vestige :2012/08/04(土) 00:08
その瞳が揺らいだように見えたけれど…
それも一瞬の事で、みーよはにっこりと
いつもの可愛らしい笑顔を見せる。

「保田さん。おはようございます」
「おは、よう…」

どうにか言葉を絞り出す事はできた、けど。
不自然になっていないだろうか。
いや、きっといつもの私ではない事は気付かれてしまっているはず。
だって私の声は震えている。
398 :Vestige :2012/08/04(土) 00:09
「保田さん昨日ベロベロでしたよね。
みーよに送ってもらったんでしょ?二日酔いになってないですか?」

柴ちゃんの言葉で、私は確信せざるをえなかった。
やっぱりあれは夢なんかじゃないんだと。

その時、みーよが私の前に歩み寄り、そっと耳打ちして来た。

「保田さんのおかげで、昨夜はいい夢が見られました」
「っ…!?」

私にだけ聞こえるようにそう言って…
みーよはすぐに踵を返し、長い髪をなびかせながら去っていく。
399 :Vestige :2012/08/04(土) 00:09
みーよの言葉が私を優しく縛る。
甘い残り香が、私の胸を締めつける。

みーよはそれでいいの?
本当に夢にしていいの?
稽古場でそう叫びそうになるのを懸命に堪える。

どちらにせよ、もう今までの関係には戻れない。

気付いてしまったから。
私はきっとみーよの体だけじゃなくて心も欲しかったんだって。

「…絶対に夢なんかで終わらせない」

順序は間違ってしまったけど…
いつかは、芽生え始めたこの想いをみーよにちゃんと伝えたい。
叶うなら、そう…残された爪痕が消え失せる前に。
私は、みーよに惹かれていたんだと。そう伝えたい。
400 :Vestige :2012/08/04(土) 00:10
おわり
401 :名無飼育さん :2012/08/04(土) 23:05
>>396の最後
「柴ちゃんが疑問を投げかけるより先に、みーよの瞳が私の姿を捕えた。」
を入れておいて下さい。
402 :さゆえりれいなのみだれ :2012/08/25(土) 03:33
 えりりんがさゆのまんこを音を立てながら舐め上げている時、その横でれいなは天井を見上げながら自慰に耽っていた。くちゅくちゅ言う唾液音と時折漏れ聞こえてくるさゆのかわいらしい喘ぎ声がれいなを欲情させる。いささか気の毒に思ったえりりんが「れいなもこっち来たらいいのに」と声を掛けたが、れいなは頑なに「大丈夫です」と拒んだ。さゆが苛ついた声で言う。「あのさあ、そんなとこで一人でやられてると気になるんだよね。帰るか、混ざるか、どっちかにしてよ」
 れいなは「ごめんっちゃ」と言った。人差し指と中指でクリトリスを挟んでぐりぐりする。れいなはこれが好きだった。早くもイキそうになる。「ああ……」「れいな!」さゆがますます苛立った声で叫ぶ。れいなは一瞬びくりと身を硬直させ、その勢いでアナルがキュッとしまる。ちょっと気持ちが良かった。「さゆ、もう一回怒鳴ってほしいっちゃ……」「うっさい! 死ね!」れいなのアナルが数度ビクリビクリと痙攣するかのように閉じたり開いたりした。「ああ……」れいなはゆっくりとアナルに指を添わせる。
 えりりんが優しい声でさゆに語りかける。「まあまあ、いいじゃん、さゆ、れいなはそういう子なんだよ」「だって気になるじゃん! 迷惑!」「そんなの気にならないぐらい良くしてあげるから」「ほんと?」「ほんとほんと、さゆのこと大好きだよ」「うん! さゆもえりのこと大好き!」れいなはアナルをほじくりながら小さくイッた。起き上がって、二人がシックスナインの体勢でまぐわっているのを見て、溜息をついた。なぜか涙が溢れるようだった。その涙が何の涙なのか、れいなにはよく分からなかった。えりりんがさゆのまんこに指を三本突っ込む。さゆが大袈裟に喘いだ。「おかしくなっちゃいそう!」とさゆが叫んだ。もうお前はおかしくなってるよ、ほんとうにセックスというのは醜いな、とれいなは思った。しかしれいなの股間はまた疼きはじめるのだった。

おわり
403 :よしごまけいちゃんのいさかい :2012/08/25(土) 03:54
 吉澤と後藤は意図せずして保田のオナニー現場に足を踏み入れた。「やや、しばらく」と保田が言った。「なにがよ」と吉澤が言い、「どういう意味?」と後藤が不思議そうな顔をした。「まあ待ちなさい。話せば分かる」保田は開いたその手を二人の眼前に突き出したのだったが、その指はラブジュースを吸いきってしわくちゃになっており、吉澤は思わず目を背け、気分が悪くなるものを見た、という顔をした。後藤はしげしげとそれを見つめ、「圭ちゃん、指がおばあちゃんみたいになってるよ」と笑った。保田は「いや、これは……」と言いながら服でそれを拭う。「キタネエな」と吉澤がますます不快そうな顔をし、「なんで? なんで?」と後藤は心底不思議そうな様子だった。
 保田はちょっと泣きそうになっていた。オナニー現場を見られた挙句、吉澤に汚いもの扱いされ、自尊心がギタギタに踏みつけられた感じがしたからだ。「話せば分かるから……」「いいよ、今日は帰るから」「まあちょっと待って……」「うっせ、変態、近寄んな」保田は泣いてしまった。それはそれは実に可憐な、少女のような涙だった。唇を噛み締めて、堪えるのだが、涙は意志に反してほろほろとこぼれてしまう。「圭ちゃんなんで泣いてんの?」と後藤はやはり不思議そうな顔をした。吉澤が「しらねえよ、しりたくもねえよ」と後藤の手を引き、「ほら、ごっちん帰るよ、こんな部屋にいると変態がうつるよ」「え? なんで? よしこだってオナニーぐらいするっしょ?」吉澤は目を剥き、あからさまに「驚きました」という顔をして、後藤の手をパッと離した。「するよね?」「……しないよ、するわけないじゃん」「じゃあどうすんの? たまらなく寂しい夜があって、たまらなく虚しい夜があって、そういうとき、よしこはどうすんの?」「……寝る」「うそつき!」
 吉澤と後藤がよく分からない喧嘩を始めたのを見て、保田はひとまず「助かった」と思った。自分の指を見る。相変わらずしわくちゃなままだった。それを舐めてみると、まだ少し塩辛く、淫靡な香りがした。後藤が「よしこがオナニーするって認めるまで帰らないかんね!」と怒鳴った。吉澤は「だからなんでそんなことごっちんに言わなきゃいけないの!」とそれに反論し、保田は「もうお前ら帰れよ」と思った。

おわり
404 :あやみきのけがれ :2012/08/25(土) 04:37
 あややは日常的にアナニーをする習慣があった。「こんなのダメなことよ、よくないことよ」そう思うのだが、夜お風呂を浴びて、お布団に入ると、知らず知らずの内に右手の中指がアナルをいじっているのだ。「こんなのダメよ、よくないことよ」あややは口に出してそう言いながら、「でも今日だけなら……」そう自分を納得させて、枕元にある引き出しの一番下の段からアナルディルドを取り出し、手慣れた調子でゴムをはめ、たっぷりのローションをそれに馴染ませる。もちろん尻の下にバスタオルを引くのを忘れたりすることはない。その一連の、あまりにも慣れきった自分の職人的な所作に、あややは夜毎幻滅し、自己嫌悪に陥るのだった。
 あややのアナニーはさほど激しいものではない。ごくごく一般的なものだと言える。むちゃくちゃに太いものを入れたりはしないし、乱暴に掻き回したりはしない。ただ普通とちょっと違う所があるとすれば、あややは自分のアナルにディルドが出入りするのを鏡に映して見なければ気が済まない、そうしないとどうも気持ちが乗らない、という所で、そのためにベッドのすぐ脇に姿見が置いてあった。その姿見は、毎夜あややが腰を浮かせてM字開脚をしながらアナルにディルドを出し入れする、そのあられもない姿を映すためにそこにあり、毎朝の身だしなみを整えるためという姿見本来の目的は、あややにとって副次的なものでしかなかった。
 「こんなのダメよ、よくないことよ」あややはアナニーの最中、時折、姿見に映った自分に対してそう語りかける。そうすることであややは俄然興奮した。ディルドがアナルに飲み込まれ、アナルから引き抜かれるその時に、アナルが見せる変幻自在な様相を、あややは折にふれてまじまじと見た。人間の身体ってスゴイ、アナルってすごい、そう思わずにはいられなかった。あややは自分の顔も身体も全て好きだったが、何にもまして自分のアナルが一番愛おしかった。
405 :あやみきのけがれ :2012/08/25(土) 04:38
 ミキティが久しぶりに泊まりに来た夜、いい具合に酔っ払って寝てしまったミキティの寝顔を見て、あややはふと「ミキティのお尻の穴はどうなっているのだろう?」という疑問を抱いた。それは純粋に好奇心であり、性的な衝動とは別なものだった。だがミキティのズボンを脱がせ、パンティに手を掛けたとき、少しためらいを覚えた。「こんなのダメなことよ、よくないことよ」あややはそう思った。でもこれは純粋な好奇心であって、なんらやましいことはないし「みきたんと会ったのは久しぶりだから……無礼講だから……」そう言い聞かせて、思い切ってパンティを引き下ろし、尻の割れ目に手をかけ、今まさに力を込めて開かんとしたところで、ミキティがガバッと起きた。
 「あやちゃん、なにしてんの?」「いや、えっとね、服をね、そう、服を着替えさせてあげようと思って、ほら、みきたんパジャマ持って来てるでしょう? そんな格好じゃ寝にくいだろうナアと思って、かわいそうダナアって思って」「いや、私もそうかなって思ってたんだけどさ、パンツまで脱がしてくんなくていいよね」「あ、起きてたんだ」あややは悟った。言い訳をしてもしょうがないと思った。「うん、ずっとね、起きてた」「そうか、じゃあしょうがないね」「なんなの?」「みきたんさあ、お尻の穴見せてくんない?」「はあ? なんで? っていうかなんなの?」「見たいの。お願い!」「いやいやいや、嫌です」「お願い!」「だからなんで!」「尻の穴見たいっつーのにそれ以上の理由がいるのかよ!」「知らねえよ!」
 ミキティはパンツを履き、ズボンを履き直して「帰るわ」と言った。こうなってしまったらもうどうにもならない、ということをあややは知っていた。「そう、じゃあしょうがないね」「なんなのほんと」「ごめん、ごめんねみきたん」「マジ次やったら殺すから、今日のとこは忘れるけど、忘れることにするけど」「ありがとう」「どういたしまして」ミキティは帰った。あややは悔しかった。非常に残念な気持ちだった。枕元にある引き出しの一番下の段を開け、アナルディルドを取り出し、手慣れた調子でゴムをはめ、たっぷりのローションをそれになじませる。あややは姿見に向けて開脚した。そして自分のアナルを見た。「今日は、もう、どうなったっていい」あややはかつてないほど深く、そして乱暴にディルドを突っ込んだ。次のステージが見えた。それは光り輝いていた。

おわり
406 :名無飼育さん :2012/08/29(水) 13:49
好きです。どうかこれからも続けてください。
407 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:41
事務所で小春の姿を見かけたとき、咄嗟に気まずさが浮かんだ。
小春の性格からして、例の記事に目を通している可能性は低かったが、ない、とも言い切れない。

何年たっても、小春の言動の予測はできないのだ。

『このこと、誰にも言っちゃダメだよ』

と言い聞かせて数年。
あのときの一言をずっと守って黙ってくれていた小春に何も言わないまま、
勝手にこちらで時効と判断して、調子づいてインタビューに答えてしまったけれど(というより実際には無理やり聞き出されたのだが)、
あの日あった出来事は、本当だったら、ずっとずっと隠し続けておくべきだった。

顔を合わせると妙な態度になりそうだと思ったさゆみは、
敢えて小春の視界には入らないようなルートを選んでエレベーターのボタンを押したのだけれど。

「みーちしーげさーん」

独特の高い声が背後で聞こえて、無意識に大きく肩を揺らせたと同時に、
カタチのいい綺麗な指を持った大きな手が背後からさゆみの肩を捕まえた。
408 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:42
「あ、小春ちゃん、来てたんだ?」

平静を装って振り向くと、目を見るより先に、その口元がニヤリと綻んだ気がした。

ぞくりとしながらも小春の顔を見ると、大人びた私服に似合わない幼い笑顔がそこにあってなんとなくホッとする。

いつのまにか小春はさゆみの身長を追い越していて、そのうえヒールのあるブーツを履いていたから、
普通のローファーを履いていたさゆみは自然と見上げるカタチになる。

「えへへー」
「え? なに? 顔近いよ」

掴んださゆみの肩に顎を乗せ、至近距離でさゆみを見ながら小春が笑う。

「あのね」
「うん?」
「あれ、読んだ」
「え…」

声色がいつもどおりだったせいで油断した。
そのぶん、返す声が異様な含みを持ってしまった。

「え…と、あれって?」

素知らぬようすを装って小春から逃げるように離れてエレベーターに乗り込む。
当然、小春はそれを追ってきて、扉が閉じる直前、さゆみは自分の軽率な行動を悔いることになる。
409 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:42
「またまたぁ、わかってるくせに」

言いながら小春がさゆみを背後から抱きしめた。
そしてそのまま、さゆみの胸をゆっくりとその大きな手で包み込むように撫でてくる。

エレベーターには監視カメラがあるはずだ。
そちらのほうに背中を向けるカタチでさゆみを抱きしめているのは、小春もそれを知っているからだろう。

「ちょ、やだ、小春ちゃん、何するの」
「何って、道重さんは、これ以上のことしたじゃないですか」

抱きしめられているせいで顔が近く、普段は独特に聞こえる小春の声もしっとりとした艶のある響きでさゆみの耳に届く。
そして小春の発した言葉はまるで呪文のようにさゆみのカラダを強張らせた。

「時効ってことは、あのときのこと、もうみんなに言っちゃっていいってこと?」
「なっ、いいわけないでしょ」
「でも、道重さんは田中さんとか記者の人には話したんでしょ?」
「べつに全部話したわけじゃ…、って、もう! どこ触ってんの!」
「おっぱい」
「バカなこと言ってないで…、ね、だめだって…、もうやめて…?」

触る、というより撫でるその手つきは妙に慣れていて、文句を言ってるぶん息が上がる。
エレベーターという密室にいるという事態もまた、さゆみを奇妙な気分にさせた。
410 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:43
「ねー、道重さん」

言いながら手をどけた小春がさゆみから離れたと同時にエレベーターが目的階に到着する。

解放されたことにホッとしたのは束の間で、扉が開いて並んで降りたら、
そのホッとした瞬間を狙っていたみたいに腰に腕をまわしてきた小春に、そのまま近くのトイレまで連れ込まれてしまった。

「ちょ、こは…!」

声が途切れたのは、小春の大きな手がさゆみの口元を塞ぐように覆ったからだ。

カラダのほとんどを小春に預けるカタチで一緒に個室に入られ、閉じたドアに背中を押しつけられる。

温度の感じない冷えた視線がじっとさゆみを見つめ、おもわず息を飲んだと同時にふっとほぐれて笑顔になったが、
その顔に何か企みを感じてしまったさゆみは素直に安心することができなかった。

「どこまで話したんですか?」

尋ねられても答えられないのは、まだ小春の手がさゆみの口元を塞いでいるからだ。

「あのときのこと。田中さんたちに、どこまで喋ったんですか?」

もう片方の手がさゆみの腰に触れる。
ただ触るだけでなく、下から撫で上げるように。
411 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:43
「秘密だったんじゃないの? 小春と道重さんの」

一定の間隔で同じところを撫で上げられていくうちに、さゆみのカラダが小刻みに震えだす。

「誰にも言っちゃダメって言ってましたよね? だから小春、本当に誰にも言わずに、ずっとずっと黙ってたのに」

口を覆っていた手が外され、息がラクになったと思うより早くカラダを捻られてしまい、今度は後ろから頭を押さえつけられた。

「い、痛いよ、小春ちゃん…」
「ああ、ごめんなさい」

ドアに顔を擦りつけるような態勢になって苦しさに喘ぐように訴えると、小春はさゆみの身を案じたように少しだけ小春のほうへと引き寄せた。

そしてそのまま背後から抱きしめられたかと思うと、独特の声が耳元に響いた。

「ねえ、今でも、ああいうこと、してるんですか?」
「ひゃっ」

さゆみの髪をカタチのいい長い指で撫で梳き、現れた耳に唇を寄せて抑えているとわかる声色で囁く。
あまり聞き慣れない声はそれだけでさゆみのカラダを普段とは違う敏感なものにした。
412 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:43
「し、してないよ…っ」
「ホントに? 道重さんは小さい子が大好きだから、信用できないなあ」
「ほ、ホントだもん…っ、あんなの、小春ちゃんにしか…っ」

さゆみの声が裏返るのは、何か言うたびに、耳たぶをざらりとした生温かな感触が滑るからだ。

「とか言って、りほりほとか、ホントはもうお手付きだったりして」
「そん…っな、わけ、ないじゃ…、ひゃぅ…」
「へえ、道重さんって、こういうとき、そんな声出すんですね」

耳だけではない。
さゆみの胸を服の上から、先ほどとはまるで違う強さで撫でるその手は、さゆみの思考を少しずつ理性から遠ざけていく。

「…やだ…も…、なんで…こんなこと…」
「だって、時効って言うから」

それまで胸を撫でていた小春の手を辛うじて押し返していたさゆみだったが、
不意に出た、さゆみにとって動揺を生むだけのキーワードがさゆみからチカラを奪った。

「時効ってことは、もういいってことでしょう?」

言いながら、抵抗の薄くなったさゆみの手をどけて、ゆっくりと服の裾から中へと手を滑らせる。

直に肌で感じることになった指のカタチと体温にさゆみのカラダは当然弾かれたように揺らいだけれど、
小春の言葉の意味を理解したら、カラダに熱が灯るのを自覚した。
413 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:44
「覚えてます? あのとき小春が言ったこと」

首筋を舐められたさゆみが思わず肩を竦めると、その肩先に唇が押し当てられたのがわかった。

「小春もしたいって言ったの、覚えてますか?」

さゆみの胸や腹や腰を撫でていた手のチカラが少しずつ強くなる。
そしてその手が次第に下方へと移動していることも、さゆみは気づいていた。

「ねえ、道重さん…?」

小春の手が慣れた手つきでさゆみが履いていたジーンズのジッパーを下ろし、するりと中へ忍び込む。

他人には触れさせたことのない場所に難なく触れてくるその仕草は、さゆみの知る、幼さを感じる触れかたとはまるで違っていた。

「ひぁ…」
「道重さん…」
「…あ…、だ、だめ…、…い、や…」
「いや? だめ? まだだめですか?」

背後から左腕だけでさゆみのカラダを支えながらも、さゆみの足の間を這っていく手の動きは拒絶を許さない。
同時に、耳元に響く湿った声はさゆみのカラダを震わせるだけで。
414 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:44
「教えてくださいよ。ホントに、覚えてませんか?」

小春の聞きたいことや言いたいことなど、こうして抱きすくめられたときから知っている、わかっている。

ただ、それを口にしてしまったら、今度こそ本当に戻れなくなる。
誰にも言えない秘密がまた出来てしまう。

「覚えてないなら、もう一度言いますよ?」

さゆみを責める小春の手の動きが次第に激しくなる。
それに追われるようにさゆみのカラダは更なる高揚を望み始めた。

「…あ…ん、ああ…、こ…こは……、ん…っ」

浅く早くなっていく自分の呼吸に合わせるように、小春の指がさゆみの中を責め立てていく。

「忘れた? ねえ、本当に忘れちゃいました?」
「…あ…っ、ん…、も、やだ…こはる…ッ」
「道重さん?」
「…じ、じら、さ、ないでぇ…、な、…な…かぁ…」
「中? 中のほうがいいの?」

掠れる声が自分のものじゃないようで、自分もこんな声が出せるのかとどこかで冷静に感じながら、
押し寄せてくる快感にカラダを震わせながら、さゆみは何度も首を縦に振った。
415 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:44
「道重さん、すごいエッチだ」
「…んっ、あ…、や…、も、もっと…」
「してほしい? じゃあ言って? 覚えてるって言って?」

言えないと思っていた。
言うこともないと思っていた。

もしも言ってしまったら。
言ってしまって、もしも小春が覚えていなかったら。

たぶんきっと、さゆみのほうが、立ち直れない。

「道重さん?」

湿った声。
蕩けるような、甘えた声。

他の誰にも聞かせたくない、小春の。

「……お、…おぼえて、る、からぁ…ッ」

耳たぶを這うざらりとした感触と一緒に、さゆみの中をかき混ぜていた指の動きがまた強くなる。

小春の吐息が耳に、首筋に触れていくのを感じながら、
さゆみは高まる自分の熱を吐き出すように、高い声を切れ切れに零しながら昇りつめた。
416 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:45


扉に上体の重心を預けて息を整えていたさゆみの肩先に、小春が甘えるように額を擦りつけてきた。

「…ごめんなさい」

今になって、無理やりだったことに気づいたように殊勝な声で小春が告げる。

「……ここまでしてから言うことじゃないと思うんだけど…」
「だって…」
「や、まあ、さゆみも、ちょっと狡かったけど」

恥ずかしさと気まずさを取り繕うように溜め息を漏らしながら言うと、さゆみの肩に額を押し当てたまま、ギュッと強く抱きしめられた。

「ていうか、小春ちゃん、慣れすぎじゃない? どこでこんなこと覚えてきたの」
「…こういうときがきたらと思って、それなりに」
「うーわ、なにその軽さ。いったい何人とヤッてきたわけ」
「で、でも、小春はするほうばっかりだったから、小春に触ったの、道重さんだけですよ」

さらりととんでもないことを言われて、さゆみは脱力するしかなくなる。

深く深く溜め息を吐き出しながらカラダを半転させて小春と正面から向き合うと、
少し高い位置にある整った顔がひどくすまなさそうにさゆみを見下ろしていた。

「…まあ、でも、さゆみも、ごめん。小春ちゃんに黙っとけって言っといて、勝手に喋ったりして」
「そ、それは、もう、いいです」
「いいの? 怒ってたのかと思った」
「怒ってないです。うれしかっただけです」
「は?」
「だって、時効ってことはもう小春から道重さんに触っていいってことでしょ? 小春、ずっとお預けだったんですよ」

お預けと返されたさゆみの顔に血が昇る。

覚えてる、と答えはしたが、実際には曖昧だった記憶が小春のその言葉で鮮明になる。
417 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:45
あの日、あのとき。
自分の中にある好奇心と欲望を堪え切れずに小春に触れた。
もちろん、さっき小春が自分にしたように、だ。

行為を終えたあとで後悔が押し寄せて真っ青になっていたさゆみに、小春は無邪気に言ったのだ。

『小春も、道重さんにしたい』

さすがにビビってしまって、誰にも言うなと口止めし、触りたがる小春に、いつか、と言い含めた。
いつですか、と不服そうに唇を尖らせた小春に、小春がもう少し大人になって、時効がきたら、と答えた。

そのやり取りが今になってはっきり脳裏に蘇ってきて、
羞恥と後悔と、今後の不安が綯い交ぜになり、さゆみはすこしだけパニックになった。

「道重さん…」

両手で顔を覆ったままのさゆみに小春は心細そうに呼びかける。

「…な、なにかな」
「あの、えっと、また、してもいいですか?」

思いがけない言葉にぎょっとして息を飲むと、さゆみのその反応に気づいた小春が眉尻を下げた。

「え、え? また? て、さゆみと? し、したいの?」
「したいです」
「な、なんで? べつにさゆみじゃなくても、他にもいるって、さっき」
「道重さんがしてもいいって言ってくれるなら、他の人はもういいです。しません」
418 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:46
ぶわっ、と、さゆみの顔にまた熱が集まる。
しかし、今度はさっきとは少し違った感覚だった。

「…な、なんつー…殺し文句を…」
「へ?」

キョトン、とした小春がまだ不安げにさゆみを見つめる。

誰が聞いてもこれ以上ない告白だというのに、告白した当人がその言葉の威力に気づいていないなんて。

さゆみの返答を大真面目な顔で待っている小春に、さっきまでのパニックがゆっくり薄れていく。
思わず口元を緩めたら、小春の表情も少しだけ和らいだ。

「…さゆみだけでいいってこと?」
「道重さんがいいです」

だったらいいかな、と、気持ちに余裕が出てくる。

自分がいいと言ってくれるなら。
自分だけがいいと言ってくれるなら。

「…じゃあ、このこと、他のみんなに秘密にできる?」

さゆみが悪戯っぽく笑って言うと、小春は目を輝かせて大きく頷いた。




END
419 :秘密の時効 :2012/09/08(土) 14:46
TopYellの件の記事を読んで辛抱たまらんで書いた
ありきたりな展開になってしまって今は反省している
420 : :2012/09/08(土) 15:47
 保田は目隠しをされ、亀甲に縛られて、天井から吊るされていた。「ううっ……」という声が時折漏れる。するとそこに鋭く鞭が飛び、「ああっ……」と保田は感極まるのだった。よだれが顎を伝ってぽたりぽたりと床に落ちる。石川が「汚い豚ね」と言うと、保田は「その通りです」と答えた。「その通りです、もっとこの雌豚を口汚くなじって、その鞭でしばきあげてください」石川は鞭を両手でもてあそびながら「お願いしますは?」「お願いします」「イヤ」「ええっ……」鞭がしなり、保田の腹をしたたかに打つ。それは保田のふいを突き、あまりの痛みに、本気で身をよじった。声すら出ない。「豚がご主人様にお願いするだなんて、一億と二千年早いのよ」と石川が言った。保田の身体がぶるぶると震える。
 「石川さん、私にもやらせてくださいよ」と三好が言った。石川が鋭い目でそちらを睨みつける。「あんたは黙ってそこで見てなさいよ」「でも……」「でももクソもないわよ。研修中でしょ」「研修中だからこそ、実地での体験っていうか」「いいから黙ってよく見てなさい」「でも……」石川の鞭がしなり、三好の小手を撃った。痛い。めちゃくちゃ痛い。三好はたいそう驚いた。あの鞭はそんなに痛くないと思っていたのだ。ただ音がすごいだけで、実際にはそんなに痛くないものだと思っていた。なにこれ、痛すぎるでしょ、だめでしょ、こんなもので人の身体を鞭打つだなんて、人間というものをなんだと思っているんだ。いくら保田さんでも、人権があるんだ。「暴力反対です」「愛よ、愛の鞭よ」「やりすぎです。保田さんがかわいそう」「は? 喜んでるじゃない。よく見てなさい」石川は鞭をうちふるい、正確に、それはほんとうにあまりにも正確に、保田の右耳を狙い撃った。保田が「ぎゃっ!」と鋭い叫び声をあげる。鮮血がほとばしった。身体全体で荒い息をつきながら、喘ぎ喘ぎ「……ありがとうござすます」と言った。「ほら」と石川が得意そうな顔をする。三好は恐怖でいっぱいになった。
 「私、もういいです。辞めます。ついてけない」「は? なんで? 立派な女王様になりたいんでしょ?」「いや、いいです。なんか、私が思ってた世界と違いました。ふつうに、頭がおかしいと思います。石川さんも、保田さんも」「は? なめてんの?」「いや、なめてるとかじゃなくって」「じゃあ何なのよ。頭おかしいとかさ、なに? 先輩に向かって、失礼じゃないの?」「すいません。でも、もうなんか、私の世界と、これは、ちょっと違いすぎてて」石川はため息をついた。「はいはい。じゃあ帰れば?」「すいません」
421 : :2012/09/08(土) 15:48
 三好はそそくさと帰り支度を始めた。石川はそれをじっと見つめていたのだが、「ちょっと待って」「はい?」「これ」そう言って鞭を差し出した。「なんですか?」「ちょっと、これ持ってみなさい」言われるがまま、三好はそれを受け取った。ずっしりとした重みがある。「振ってみなさい」と石川が言うので、振ってみた。上手く振れない。鞭の矛先はてんで勝手なところへ向く。それはまるで意志を持った生き物のようで、ちっとも三好の意志が反映されない。石川が満足そうに「ね?」と言う。「ええ……難しいですね……」「なめんじゃないわよ」「はい……、すいません……」「分かればよろしい」石川は保田を指さすと「じゃあそれでこの豚を打ってみなさい」と言った。「いや、いいです、大丈夫です、間に合ってます」「いいから、やりなさい」「……はい」
 三好は保田の前に立つと、鞭を振った。ぺしり、と情けない音がして、二の腕のあたりにそれは当たった。保田はぴくりとも反応しない。石川が腕組みをして「全然ダメ」と言う。「いや、ほんと、無理です」「見てなさい」石川は三好の手から鞭を取り上げると、それは鋭く唸り、唇を正確に掠めた。「ううっ……」と保田がうめく。「あんたは鞭に使われてるのよ。鞭を使わなきゃいけないの」石川はまた三好に鞭を返し、「いい? 鞭を身体に同化させるのよ。この鞭の先まで、自分の身体にするの」「……はあ」「分からないかな。ま、いいから、もう一度やってみなさい」三好はしぶしぶ鞭をふるった。今度は保田の身体に当たりさえしなかった。「違う!」と石川が叫ぶ。「こうよ」石川は三好に身体を添わせ、その手を取って、振るってみせる。今度は右股にクリーンヒットし、保田は「うっ……」と言いながら身体を仰け反らせる。
 いい? 身体を鞭に同化させるのよ。自分の手の先から鞭の先に至るまで、自分の身体にするの。もっと言えば、その鞭の先が相手の身体に当たるとき、その相手の身体まで、自分の身体にするの。SMは愛よ。鞭を通して、私たちは一つになるの。SとかMとかは、単なる役割にすぎないの。私たちは同じものを求めているの。それぞれの役割を演じながら、同じ世界を見るの。石川は三好の身体を後ろから抱きすくめながら、耳元でそう語りかける。三好はぞくぞくした。「もう一度」石川が三好の手を取って鞭を振るう。なんだかコツが掴めてきたような気がする。鞭の先端が保田の身体を撃ち、保田が身体を仰け反らせて反応する。もう一度、もう一度。鞭を振るう度、三好の手先の感覚は鞭の先まで延長し、自分の指が保田の身体を直接抉っているような感覚に包まれた。保田の感じる痛みを想像した。それは想像というよりももはや実感で、ピシリと鋭い音が鳴る度に、三好の身体もその鞭の痛みに震える。
 気付くと三好は一心不乱に鞭を振るっていた。私は鞭であり、鞭は私であり、私は保田さんであり、保田さんは私である。全ての境界線がうち溶けて、この部屋という空間全部が、まるで自分であるかのような錯覚に陥った。石川はほくそ笑んだ。「この子はいい女王様になる」そう思った。保田はその一打ち一打ちに喘ぎながら「これ以上はさすがにちょっと冗談じゃない、死んでしまう」と思っていたが、言い出す機会を完全に逸して、いつしか気絶した。

おわり
422 :名無飼育さん :2012/09/11(火) 22:08
>秘密の時効
さゆと小春がかわいくてとても良いと思います

>鞭
さすがです
423 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:28
Last Eden
424 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:30
夢の中で、これは夢だとはっきりと自覚できる時がある。
それが今。
無限に続くかと思われるラベンダー畑。
抜けるような青い空。
まるで絵本の世界のような景色。
北海道でも、これほど美しいラベンダー畑には出会えないかもしれない。

「こんな綺麗な夢が見られるなんてラッキー」

事実、近頃は殺伐とした夢しか見ていなかったから。
きっとそれは、現在の自分の精神状態の表れだったんだろうけど…。

「…ふふっ」
私は我を忘れ、ラベンダー畑を駆け回った。
今この瞬間は、現実のしがらみも全て忘れられる気がした。
咎める人は誰もいない。
ここは、私だけの楽園なんだから。
そう、私だけの…
425 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:31
「あれ?」

ラベンダー畑の中に、ふと、異なる色彩を見つけた。
それは、衣服の色だとすぐに分かった。
私の視線の先に、鮮やかな色をまとう大人の女性が座り込んでいた。
どうやら、ここは私だけの楽園ではなかったみたいだ。
彼女は…
426 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:32
「え…保田、さん?」

保田さんは、空色のクラシカルワンピースに身を包んでいた。
淡いラベンダー色の中でも、一際目立つ美しい空色。

一瞬自分の目を疑ったけれど、すぐに思い直す。
そうだ、これは夢だった。
まるで奇跡のような…、幸せな、幸せな夢。
美しい景色に、私の大好きな人。

おそらく、この夢は私の願望が具現化されたものなんだろう。
427 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:33
「…みーよ、来てくれたんだ」

私の姿を見つけると、途端に顔を綻ばせる保田さん。
当たり前のように私を受け入れて、ふわりと私の手を取る。

「今ね、みーよに指輪作ってたんだ。ほら、手出して」
そう言って、彼女はラベンダーの指輪を私の右手の指にはめてくれる。
「ふふ、可愛いでしょ?」
「あ、ありがとう…ございます」

保田さんのあまりに無邪気な姿に、正直たじろいだけれど、
私は素直にこの夢を受け入れる事にした。
お返しとばかりに、ラベンダーの茎を結わえ、彼女の為に花冠を作る。

「うわあ…」

花冠をかむり、はしゃいだ声を上げる保田さんは、まるで少女のようだった。
そんな彼女を見ると、現実世界での事象が遠く霞んでいくのが分かる。

今はただ、目の前の保田さんとの甘い時間に溺れたかった。
428 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:34
「ね、みーよ。ずっと一緒にいよう?
他の誰にも邪魔されないこの場所で。二人でね」

甘ったるい、映画のワンシーンのようなセリフ。
私の知っている保田さんはこんな事言わない。
彼女は保田さんであって、保田さんではない。
でも、それが分かっているからこそ、私はこうして自分の心を見せる事ができる。

「私も、ずっと保田さんと一緒にいたいです」
そう言って、私は保田さんの細い肩にそっと触れてみた。

不思議な手触りだった。
熱いとも、冷たいともつかない肌。
力を込めてみても、何故か指先は彼女の肌に沈み込む事はない。
もう少し押し込めば、すぐに硬い骨が当たるはずなのに…
生身の人間とは明らかに違う何かを感じ取り、戸惑いを隠せない。
まるで、保田さんの佇む場所だけ薄い紗膜がかかっているようだ。
輪郭線さえ曖昧で、どこからどこまでが彼女の体なのかも分からない。

確かに彼女はそこにいるはずなのに、
砂の城みたいにさらさらと崩れ去ってしまいそうな希薄な存在に感じてしまう。
それは比喩でも誇張でもない。
だって、目の前にいる保田さんは…私の夢が生み出した幻影のようなものだから。
429 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:35

「保田さん…」
「ん?」
「キスしてくれませんか?」
「…いいよ」

私の突然の要求にも、彼女は戸惑いさえ見せなかった。
にっこりと微笑んで、淡い色をした唇をこちらに寄せる。

「「ん…」」

まるで羽根が触れているような心もとない感覚。
私は彼女の与えてくれる全てを享受しようとする。
それでも、もどかしさが先走りしてしまう。

「…い」
「え?」
「それじゃ足りないです、保田さん」

私は保田さんの腰を強く引き寄せる。
襟元を開いてもなお、保田さんは一切の抵抗を見せない。
鎖骨にきつく吸いつくと、彼女は微かに吐息を乱した気がした。

もう、止められなかった。
430 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:37
所詮は夢でしかない。
だから、こうしていくら激しく求めても、
とろけるような快楽を貪る事はできない。
保田さんの熱を、確かな感触を感じ取る事もない。
けれども今はただ、こうして保田さんと抱き合っていたかった。
私は臆病者だから…
夢の中の保田さんにしか、この想いをぶつける事ができない。

本来、私と保田さんは住む世界があまりに違い過ぎるから。
現実はいつだって残酷。
私と保田さんを隔てる距離はあまりにも遠くて…
そう、“北海道と東京”だなんて、そんな単純な距離では測れないほどに遠くて。
あらゆるしがらみから解き放たれた、この楽園にしがみついていたかった。
たとえ、ここが私にとってただ都合のいいだけの世界でも。
431 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:38
「んっ、んぅ」
「保田さん…保田さんも舌出して下さい。
私を求めて…。私ばっかり、熱くなってるみたいで寂しいんです」

私の言葉に応じ、保田さんはさっきよりも積極的に舌を伸ばしてきた。

「ん、んんっ」
「はぁ、ん、ふっ…みーよっ」
「保田さん…っ保田さん」
「みーよぉ」

保田さんの声は私をここへとどまらせようとするかのように、
ねっとり絡みつく。
激しい快感とは違う…穏やかで曖昧な心地良さに囚われる。
彼女と、いつまでも、いつまでもこうしていたい。

このまま、この世界に溶け込んで消えちゃえばいいのに。

ゆらゆらと揺れる海のような甘い交わりの中で、私は瞳を閉ざした。
432 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:39
...

次に場面が切り替わった時、私は保田さんの裸の胸の中に抱き寄せられていた。
まだ、私は彼女の側にいる…その事にホッとする。

まるで残り火を楽しむように、私はおそるおそる彼女の首筋に鼻先をくっつける。
自然と絡む指。重なり合う肌。
だけど彼女の左胸から、首筋から、脈動を感じる事ができない。
心音を拾い取ろうと意識を集中させてみても、そこにあるのは、虚無…
夜の闇のような静寂だけだった。
その事実に、涙が溢れる。
433 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:40
「泣かないで、みーよ」
保田さんの指が私の頬をそっと撫でる。
「ずっと私が側にいるから」

「…ウソつきですね、保田さんは」
「え?」
「目が覚めたら、保田さんはもうそこにはいないじゃないですか。
この綺麗な世界は一瞬で消え失せて、私はたった一人で朝を迎える…」
「…そうだね、ごめん。私、みーよにウソついた」

でもね、と保田さんは言葉を続ける。
「またすぐに会える。
だって、私とみーよは同じ世界で生きてるんだもん…そうでしょ?」
同時に、私の形成する世界はぐにゃり、と形を変え…
遂には全てを飲み込んでしまう。

「!?保田さ…!」

もう、何も見えない。
何も聞こえない。
ただ一つ分かったのは、私達のかりそめの楽園が、
一瞬にして泡沫と消えた事だけだった。
434 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:40
...

「…」

また、朝が来た。
昨日と変わらない、いつもの朝。

シーツの海から這い出し、軽く頭を振る。

未だに、北海道で一人朝を迎えるのは苦手だ…落ち着かない。
まるで、自分だけが取り残されている気がするから。

「…ん?」

ベッドサイドでチカチカと携帯のランプが点滅している。
何となしに手に取り、ボーッとしながら画面に目を落とした瞬間…
私の意識は一気に覚醒した。
435 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:42
...

件名:ひさしぶり!
本文:朝からごめんね。
昨日スカイツリーを見たら、みーよと出た舞台「あまから」を思い出して、
ついメールしちゃった。
いつか実物をみーよと二人で見られたらいいな。
まだ先の話だけど、二年ぶりのみーよとの舞台、楽しみにしてるから。
436 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:42
...

「保田さん…」

保田さんの言葉がじんわりと心を溶かし…
やがて私を構築する世界が動き出す。

私はもう永遠を願ったりしない。
現実を、時の変化を恐れたりしない。
たとえ幸せの楽園を手に入れられなくても、
私にとっての楽園は、保田さんの隣なのだから。

437 :Last Eden :2012/10/09(火) 02:43
おわり
438 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:14
ひっきりなしに鳴り続ける着信音。
「…もしもし」
根負けした保田は、震える手で携帯の通話ボタンを押した。
いつまでも逃げ続けていられるわけじゃない。
もうすぐ、舞台で嫌でも顔を合わせることになってしまう。
そう。あの子と。
439 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:16
『お久し振りです、保田さん』
「っ…みーよ」
ドクン…
保田の心臓が大きく脈打つ。
『昼ドラ見ましたよ。
くすっ。あんな濃い内容のドラマに携わるなんて、毎日悶々としてるんじゃないんですか?』
「…どうしてそんなに平然と電話を寄越せるの」
『え?』
「あんなこと、しといて」
『あんなことって…何ですか?』
「とぼけないで!」
三好の愉悦混じりの笑いが、保田の不安定な心を惑わす。
440 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:17
昨年の話だ。
その当時、確かに二人は愛し合っていたはずだった。
いやらしく体を絡ませ、お互いの体温と匂いに包まれ、甘くくるおしい行為を繰り返していた。
「ねぇ保田さん。保田さんに、私の想いの証を残してもいいですか?
離れていても、私を感じられるように」
「離れても、みーよを感じていられるの?」
「はい。そうする事で、きっとずっと保田さんと私は繋がっていられます」
迷いはなかった。
三好の甘く妖しい言葉に酔い、保田は更に深く溺れた。

「うん、いいよ…して」
441 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:18
しかし…この時の保田は、三好の言葉の意味を正確には理解していなかった。
彼女なら、ありとあらゆる手法で自分を満たしてくれるのだろう
という三好への信頼が、保田の首を縦に振らせたのだ。
三好の瞳に静かな狂気が宿っていたことにも気付かずに。
442 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:20
「…保田さん、足開いてもらえますか」
ああ、きっと甘い快楽を与えてもらえるんだ…
保田がそう信じて疑う事はなかった。なのに。
次の瞬間、保田の口から発せられたのは、耳を塞ぎたくなるほどの絶叫だった。
三好は摂氏800度の煙草の火を、秘部に限りなく近い保田の内腿へと、容赦なく押し付けたのだ。
「くくっあはははははははははっ!保田さんってすっごい声出すんですね」
一瞬何が起こったのか分からなかった。
しかし、煙草を手にしたまま、狂ったように嗤う三好を見、
保田の心は一瞬にして打ち砕かれた。
443 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:21
「ひ、ぅうっ…っみーよっ…どうして…どうしてぇ」
「保田さんがしてって言っちゃんじゃないですか。
ふふっそれにしても…こんなところに火傷の痕が残ったら、そう易々とセックスなんてできませんね…
私以外とは」
そうして、痛みとショックにすすり泣く保田に、
三好は満足そうに、恍惚とした表情で宣言したのだ。
「これでもう、あなたは完全に私のものです」
444 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:24
『――あの時からずっと、保田さんは私のものなんですよ』
「私は物なんかじゃないっ!私の何を知ってるの?結局は私のこと玩具みたいにしか思ってなかったんでしょ?」
『保田さんがただの玩具だったら、私だって苦労してません』
そして三好は真摯に訴えかけるように、愛を告げた。
『愛してます。保田さんの全てを愛してる』
「バッ…バカなこと言わないでよ…
私を愛してるって言うなら、どうして?どうしてあんな真似ができたの!?」
『…どうして、ですか。
口で説明したって、どうせ保田さんみたいな心の綺麗な人には、一生分かりっこないと思いますよ。私の気持ちなんて』
「…わかりたくもないよ…そんなの」
『そうですね。分からなくていいんです。
私は、そんな保田さんを好きになったんですから』
「今更好きだとか、愛してるだとか…」
『私のこと、許さなくてもいいですよ。
そのおかげで、一年経っても保田さんは私を忘れないでいてくれてる』
445 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:24
「っ…」
三好にぶつけるはずだった感情は行き場を失い、声にならない言葉達が喉に張りつく。
『次に保田さんに会える時を楽しみにしてます』
結局保田が一言も発せぬまま、通話は三好のその言葉によって終わりを告げた。
446 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:28
「…」
保田は鏡を使い、恐る恐る内腿を覗き込んだ。
一年経ってもなお、消える事のない醜い痕。
あの時の熱さを、痛みを忘れたくても忘れられない。
全て忘れてしまいたいはずなのに。
「ど、どうして…なんでよ」
それなのに今…保田の花弁は綻び、蜜を零している。
じっと耐えても、疼きはおさまるどころか酷くなる一方だ。
抑えられずに左手が乳房を弄び、右手は下着の上から秘部を刺激していた。
下着の隙間から右手を滑らせると、濡れた秘口は簡単に中指を咥え込む。
447 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:30
「んくっ、んっ…」
指先を中へと挿し込み、がむしゃらに出し入れを始める。
ぐちゅぐちゅと淫らな音が保田の耳を犯すが、羞恥の心はなかった。
「…違うっ違うよぉ、みーよの動きはこんなんじゃなかった」
保田自身の指では欲しいところに届かない。
「はぁ、はぁっみーよ…っみーよの指じゃないと」
長くしなやかな、ピンポイントにつまびいてくれるあの指じゃないと。
保田の蜜壺は、三好の指の形を覚えていた。
何度あの指に鳴かされたか分からない。
三好の指じゃないと意味がない。
あれが欲しい。
あの指がいい。
それ以外のものなんて、張型にすらならない。
「欲しいよっ…みーよの指がぁ…っ」
プライドをかなぐり捨ててまでこんな愚行に及んでいるのに、少しも満たされない。
448 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:31
どれほど激しく動かしても、三好との行為には遠く及ばない。
「みーよぉ…ひっ、ぅ、ふぇ…っ」
虚しくて、みじめで…それでも子宮は甘い疼きを訴え続ける。
あんなことをされてもなお、私ははしたなく彼女を求めてしまうのか。
屈辱と自己嫌悪が入り混じり、それは涙となって保田の頬を濡らす。
「どうしてっ!この期に及んで私は…っ、んぁ、はっあ…っ」
でも、本当は三好にめちゃくちゃにされたい…またあの頃のように、我を忘れて乱れたい。
相反する感情がせめぎ合う。
449 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:33
「ぅあっ…」
鏡には、しどけない表情をした自分の姿が映っている。
保田は自身の醜態を自覚しつつも、手を動かすことを止められない。
「ッ!くぅっ」
突如、胸の先に鋭い痛みが走り、保田は身を固くした。
無意識のうちに、もう片方の手は乳首を強く捻り上げていた。
しかしその痛みも、今は快感を増幅させるスパイスにしかなり得ない。
450 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:34
――保田さん、濡れてますよ?本当は痛いからイイんでしょう?
何故かあの時の三好の言葉が、今になって脳裏に反響する。
ちょっと変わってはいるけど、綺麗で心優しい女の子…
かつての保田は、三好にそのような印象を抱いていた。
そんな彼女と恋をして、何度も好きだと囁かれて。
幸せじゃないはずがなかった。
遠く離れることになってしまっても、三好を愛し、同様に愛されているのだという確固たる自信が保田にあったからこそ、その現実を受け入れられた。
だから、証を残したいという三好の言葉に対し素直に頷くことだってできた。
そう、一切の躊躇もなく。
451 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:36
――保田さんに、私の想いの証を残してもいいですか?
三好にとっての証というものが、相手を傷付け、縛り付け、屈辱を与えることだなんて想像だにしなかった。
保田には決して理解できない、歪んだ愛の形。
それでも保田は薄々分かっていた。
たとえどれだけ醜いものでも、それが三好の愛なのならば、最後にはきっと受け入れてしまうだろうと。
次に再会した時、三好を拒める自信なんて露ほどもない。
452 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:38
――私、本気になったら重いんですよ。知らなかったでしょ?
「みーよっみーよぉおっ」
三好に焼き付けられた印。
乳首を弄っていた手を、そこへと伸ばす。
引き攣れた皮膚は、もう元には戻らないかもしれない。
火傷の痕を撫でる度、蓋をしていたあの時の記憶が鮮明に押し寄せる。
純粋な愛情を注いでいたつもりだった三好に、その愛を踏みにじられた。
心と同時に、体にも消えない傷を付けられた時は、さすがの保田も絶対に許せないと思った。
それなのに、劣情が止まらない。
三好を求めることを止められない。
453 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:46
「やっダメ、あっん、んんーーーっ!!」
――愛しています

三好の声が耳について離れない。
今も、彼女のあの焼けつくような視線を感じる。
あの時からだ。
あの瞬間から、身も心も、三好の激しい情熱に灼かれてしまったのだ。
もう戻れない。
それでも、願わずにはいられなかった。
全てを焼き尽くす、その灼熱の愛に再び包まれることを。
454 :灼熱の刻印 :2012/11/08(木) 00:46
おわり
455 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:53
なぐさめ草
456 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:54
二つのグラスに注がれた、とっておきの赤ワイン。
その隣に、アヒージョと、カプレーゼを添える。
出した料理は簡単で、お酒のつまみの類に入る品目ばかりだけど……
「おいしそうですね、いただきます」
それでもみーよは、目をキラキラと輝かせてくれる。

「本当は、どうぞ食べてーって言えるほどの腕前じゃないんだけどね。
みーよが来てくれたから、久し振りに作ってみたよ」

明日から、みーよとの舞台が始まる。
そう、この東京で。
北海道を拠点に活動していたみーよと、先月、一年ぶりに再会し。
彼女は、舞台千秋楽まではこっちにいられる事が分かった。
だから思い切って、場当たり稽古を終えた直後に、みーよに声を掛けたんだ。
私の誕生日を一緒に過ごして欲しいって。
本当は既に役者さん一同でお祝いしてくれたんだけど、
まだ飲み足りないからと言って、半ば強引にみーよを自宅に招き入れた。
457 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:56
...

「どう、おいしい?」
「ふふ、見た目だけじゃなくて味もおいしいですよ。
また遊びに来てごちそうになってもいいですか?」
「私は嬉しいけど、みーよはいいの?」
「え? 何がですか?」
「だって久し振りの上京でしょ?
私じゃなくて、他にもいっぱい会いたい人がいるんじゃないの?
えーと、みーよが仲いいって言ってた子……のりちゃんだっけ?」

「……」

その瞬間、みーよの表情が曇る。
それは一瞬にも満たない時間だったけど、私は見逃さなかった。
458 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:57
「ん? みーよ?」
「……のりちゃんは都合が合わないと思いますよ」
「そ、そうなの?」

聞いちゃいけない事を聞いたんだ。
それを頭では理解しているのに、私は視線でみーよに
次の言葉を促してしまっていた。

「……のりちゃん、最近結婚して子供が生まれたばかりなんですよね」

「え……」

どうしよう。
何か、何か言わなければ。
でも、こういう時、どういう言葉を返せばいいんだろう。
“おめでとう”?
それとも、“寂しくなっちゃうね”?
どちらも違う気がする。

だから私は、懸命に思考を巡らせ、別の言葉を用意した。

「そうは言っても親友でしょ? 
みーよが顔を出したらきっと喜ぶよ」
「ただでさえ一年のブランクがあるし、
今は気軽に顔を出せる雰囲気じゃないですよ。
て言うかそんな勇気、ないです。
私はきっと笑っておめでとうは言えないから」
「……」

みーよの表情を見て、確信した。
みーよは、あの時の私と同じなんだって。
それを認めたと同時に、小さな罪の意識が呼び覚まされる。
459 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:58
そうだ。あの時。
裕ちゃんから、結婚したい人がいると告げられた時……
一瞬、目の前が真っ暗になった。

ウソだと思いたかった。
だけど、裕ちゃんが望んでいるのは祝福と笑顔。
私は、彼女の幸せは私の幸せなんだって何度も言い聞かせて。
どうにか本人の前では作り笑顔を浮かべ、喜ぶフリをした。

それでも、どす黒い感情だけが内には残った。

裕ちゃんは結婚しないって思ってた。
そう一人で勝手に決め付けて、心のどこかで安心してた。
だからこそ、彼女から幸せそうな話を聞かされる度、
結婚を勧められる度、今の自分の生き方を
否定されている気がして、やるせなくなった。
一方的に裏切られたような気持ちになったんだ。

そんなわけないのに。
460 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 21:59
「のりちゃんはきっと今幸せなのに、私は寂しくてたまらない。
結婚だとか子供だとか、そんなしがらみのない昔に戻って、
もう一度のりちゃんと楽しく過ごしたいだなんて思ってるんです。
……どうかしてますよね」

そう言って自嘲気味に笑うみーよ。
私はそんなみーよを責められるわけがない。
だって、彼女は私と同じなんだから。

「みーよも、同じ事考えてたんだね」
「え?」

私はそっと自分の頭をみーよの肩に凭せかけた。

「私も寂しいよ」
「……もしかして、中澤さんですか?」

たったそれだけで、みーよは私の言葉が
一体誰の事を指していたのかを言い当てた。
まるで私の心の中を読んだみたいに。
461 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:00
私は頷きながら、みーよの肩に顔を埋める。

「本当はこんな事、誰にも言うつもりなんてなかった。
でも、みーよだから言える。
私、裕ちゃんが結婚して寂しかったの。
裕ちゃんから、赤ちゃんが産まれたって知らせが来た時も……
心からのおめでとうが出て来なかった。
それが裕ちゃんの幸せなのに、素直に祝福できなかった。
今だってこのへんがモヤモヤしてるの」

「保田さん……」

みーよの目に、今の私はどういう風に映っているんだろう。
きっと情けない顔してるよね。
自分でも、こんな私が嫌でたまらないのに……
みーよに嫌われちゃうかも。

それでも、一人でこの感情を抱え続ける事は、
同じくらいに耐えられなかった。

「みーよぉ、こんな自分やだよっ……
仲間の幸せを認めたくないなんて、こんなのっ……!」
462 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:02
最後まで言葉を吐き出す事はなかった。
突然、みーよが私の顎を持ち上げ、自分の唇を
私の唇と重ねていたからだ。

「みーよ……」
「そうやって自分を責めたりしないで下さい。
保田さんはちっとも悪くないんですから」

私の顎に添えていたみーよの綺麗な指を見て、
私の中にある何かが弾けた。

たった今、はっきりと自覚した。
私はみーよが欲しいんだって。
この指にもっと触れられたいんだって。

「……そんなに優しいキスしないでよ。
みーよに甘えたくなっちゃう」

「保田さんが甘えてくれるなら、大歓迎ですよ。
私はずっと保田さんに支えられてきました。
だから、私も保田さんを支えたかった。
先輩の背中を追いかけるだけの、ただの後輩じゃ嫌だった。
優しいお姉さんにすがる妹みたいな存在じゃ満足できなかったから。
今、正直な気持ちを私に教えてくれて嬉しいです」

「んっ、みーよっ」

みーよが私の涙を唇で拭ってくれる。
ダメだ、もう、止められない。
自分を制御できないよ。

「みーよ……みーよをちょうだい」

そんなあられもない私の願いを、みーよは聞き届けてくれた。
463 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:03
...

私の体がみーよに押し開かれる。
それにしたがって、私の中はまるで意思を持っているように
彼女の指に吸いついていく。
私の体はみーよを受け入れる為にあるんだって思えるくらい、ぴったりと。

「みーよっ……」
無意識のうちにみーよの頬に右手を添えると、彼女が首をすくめた。

「保田さん、手冷たい」
「あっごめ……」

反射的に手を引っ込めようとすると、
みーよは空いていた自分の左手でそれを制した。

みーよの左手が私の右手をそっと掴み、口元へと引き寄せる。
そしてほぼ同時に、艶めかしい舌が私の中指に絡みついた。

「ぁ……」
みーよの舌が熱い。
体の中心は彼女の指に穿たれ、私の指は彼女の口内に収まっている。
その状況が更に私の興奮を煽る。

指を動かす度に、みーよの舌が追いかけて来てくれるのが嬉しい。
私を温めようとしてくれる。
私は瞬く間に彼女の熱に酔いしれていった。
464 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:05
...

どのくらいの間それを続けていたのだろう。
突然、みーよが口内から私の指を引き抜いたかと思うと、
そのまま自身の下腹部へと導いた。

「……ねえ保田さん、私のも触って」
いつも、堅い敬語を使っていたみーよからは
考えられないほどに、甘えた声。

その声に誘われるように、私はおそるおそる
みーよの女の子の部分に手を添える。

唾液にまぶされた指は、何の抵抗もなく
みーよの奥へ滑り込んでいく。
正確には、唾液の助けがなくても
みーよは私の指をすんなりと受け入れた。
みーよの中は私と同様に、既に熱く潤んでいたからだ。

「あぁ、保田さんっ嬉しい……保田さんっ」

感極まったように私を呼ぶみーよ。
そして次の瞬間、息が止まりそうになるくらい、
彼女に強く突き上げられた。

「あ、ぅうっ」
条件反射的に込み上げる、うめくような声。
ハッとして、みーよが指の動きを止める。

「ご、ごめんなさい保田さん、痛かった?」
「……大丈夫、びっくりしただけ。
みーよのしたいようにしていいから」

みーよの優し過ぎない指が嬉しかった。
今の私には快楽は二の次で、それはただの副産物でしかなくて。
みーよと触れ合えてるという事実を噛み締めたかった。
465 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:07
...

「ねえ、みーよ。んっ……みーよは今も、寂しいの?」

浅い呼吸を繰り返しながらも、私は途切れ途切れに問いを投げかける。

「いいえ。今は保田さんが抱いてくれてるから、寂しくないです。
……どうしてですか?」
「だって、みーよが……はぁ、泣きそうな顔、してるから」

「違う、嬉しいんですよ。嬉しくて泣きそうなんです。
……保田さんだからです。
私の気持ちが今、こんなに満たされてるのは」
「私もだよ……」

これまでも、稽古場で、ちょっとした瞬間に目を合わせて微笑み合う……
そんな何気ない事だけでドキドキして、温かい気持ちになれた。
それが私達のコミュニケーションだと思っていた。

だけど今、私とみーよは全身で求め合い、全ての感覚を共有している。
みーよの吐息も、唇だって熱いのに、
触れ合う肌はふわっとして温かくて、今まで以上に幸せだと思えた。
466 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:09
...

全てが終わった後、ベッドの中で、私はみーよの腕に甘えていた。

「ありがとう。私のワガママ叶えてくれて。慰めてくれて」

ピタリと、私の髪を撫でていたみーよの手が止まる。
そして直後に、少しだけムッとしたような声が聞こえた。

「保田さんは、私が慰めだけで
保田さんを抱いたって思ってるんですか?」
「そ、それは……」

「確かに、保田さんを癒したい、癒して欲しいと思ったのも本当だけど……
でも、私が保田さんに触れた理由は、それだけじゃないから」
その言葉とともに、みーよが腕の中に強く私を閉じ込める。

「み、みーよ、苦しいよ」
「すみません。でも、今のうちにめいっぱい抱きしめさせて。
あと一週間もすれば、私はまた札幌に帰っちゃうから」

「……っ」
みーよの温かい腕に抱きしめられているのに、
急速に体の芯が冷えていく錯覚に支配される。

そうだ。
みーよはもうすぐ帰っちゃうんだ。
こうして体を重ねたって、後が辛くなるだけなのに。
どうして私は……。
467 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:10
ふと、彼女の腕が緩んだ。

「みーよ?」
「……クリスマス、保田さんと一緒に過ごしたかったな」

そして、消え入りそうなその言葉を最後に、
沈黙がこの部屋を支配する。

「み、みーよ……」

小声で彼女を呼んでみても、返事はない。
その代わりに、微かな寝息が聞こえて来た。

「……寝ちゃったんだ」

私はそろそろと腕の輪をすり抜けて、みーよの寝顔を覗き込む。

「……絵梨香……」
「絵梨香。愛してる」

はっきりと声には出さず、唇だけ動かして、
偽りのない気持ちを吐き出す。
468 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:11
本当は気付いてた。
みーよは同情とか、傷の舐め合いをしたいが為に
あんな事をしたわけじゃないって。
肌を重ねた時に、この子の気持ちが痛いほど伝わった。
だからこそ、私はあれほどに幸せな時を過ごせた。

私が、もっと強かったなら。
みーよを求めたりしなかったなら。
みーよも、きっとここまで名残惜しくなったりしなかったよね。

ごめん、ごめんね。
自分の取った行動を後悔する一方で、
あの時間を否定したくないという気持ちが生じる。
相反する感情が混ざり合う。
ただ、言葉にならない想いを抱え、私は一人、一筋の涙を流した。
469 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:14
...

「保田さん、おはようございます。今朝も冷えますね」

目覚めた時には、みーよはいつものみーよに戻っていた。

そうだよね。
今日から舞台初日だもんね。
気持ちを切り替えないといけない。
たとえ、抱えきれない複雑な想いを宿していても。
今日からは、自分ではない、他の誰かになりきる事が、
舞台女優である私達の義務だから。
だから、私もいつも通りの笑顔で、みーよにおはようを言った。
470 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:15
...

支度を済ませ、玄関を出ようとした時、
後ろから彼女に腕を引っ張られた。

「わっ?」
「……待って下さい。五分だけでいいです。
手を繋いで歩きませんか」
「みー、」

返事をするよりも早く、私の手はみーよの手によって、
彼女のコートのポケットの中に引き入れられていた。
471 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:15

「保田さんの手、今日は温かいですね」

ただ軽く握っていただけの、二つの手。
みーよの指が一本ずつ、私の指の間に入り込んで来る。
やわらかい女の子の手だ。
それだけですごく安心できる。
このままずっとこうしていられたら……
そんな願いも、すぐに断ち切られる。

五分ほど歩いたところで、みーよは突然歩みを止めた。
そして、何も言わないまま方向転換し、
私を建物と建物の隙間に連れ込んだ。
472 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:17
...

「ちょ、みーよ?
どうしたの」

「……伝えそびれた事があったから」
何を、と訊ねる前に、彼女のまっすぐな視線が私を射抜き、
戦慄が走った。

「保田さん……私、保田さんが好きです」
「な……」

クラクションの音、行き交う人々の雑踏……
周囲の喧騒が、一気にかき消えた。
正確には、私の五感がそれを遮断した。
私の全てが捉えているものは、ただ一つ。
彼女の事だけ。

「舞台さえ終われば、後を濁さずに北海道に帰るつもりでした。
自分の気持ちをはっきり言うつもりなんてありませんでした。
でも、やっぱり無理みたいです。
私はこれからも保田さんを独占したい。
私が北海道へ帰っても、ずっとずっと。
一緒にいられなくても、保田さんの大切な人になりたい」

私を求める彼女の言葉は、昨夜に負けないくらい熱く、
強い意志をはらんでいた。
473 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:19

「そんな……だって、みーよは北海道に帰っちゃうんだよ?
そうなれば、次はいつ会えるか分からないんだよ?
きっと、今よりも寂しくて辛い思いをする事になる……
それでも、それでもみーよはまだ私を想ってくれるの?」

私の問いに、みーよはゆっくりと頷いた。
「保田さん、私に愛してるって言ってくれましたよね。
絵梨香って、呼んでくれましたよね?
その時、思ったんです。
置かれた環境のせいにして、諦めたくないって」

聞かれてた?
「……っ」
一瞬にして、体が熱くなる。
まるで、体中の血液が沸騰しているようだ。
どうしよう。言葉が何も出て来ない。

「保田さん……」
私はいつしか、壁際に追い込まれていた。
「保田さん、お願いです。目を閉じてもらえますか」

そして、言われるままに、ゆっくりと瞳を閉ざしていた。

抗えなかった。
いや、抗う気持ちなんてきっと初めからなかった。
474 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:21
「……」

だけど、いつまで経っても、私の唇は
柔らかい感触に包まれる事はなかった。
代わりに、右手の指にひやりとした感覚があった。
それは一瞬の事で、その感覚はすぐにかき消えたのだけど。

「……みーよ?」

おそる、おそる目を開ける。
私の目の前には、みーよの姿はなかった。

「みーよ!」
元いた道に戻り、人の波に飲まれそうになりながらも
懸命にみーよの姿を探す。
でも、どこにもいない。
いくらみーよが目立つとはいえ、朝のラッシュの人混みの中、
彼女を見つけ出して追いつくのは難しいだろう。

「どうして……」
がっくりとうなだれそうになった時、
朝の陽光に反射して、キラリと何かが光った。
475 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:22
指輪だ。
右手の薬指に、華奢な指輪がはまっていた。

「これ、みーよが……?」

きっと、さっき私が目を瞑っている隙に、彼女がはめたんだろう。
右手の違和感の正体はこれだったんだ。

その直後に、携帯が振動する。
慌ててディスプレイを見ると、メールが一件入っていた。
送り主は、他でもない彼女。

“本当は、そんな物で保田さんを縛る気なんてないんです。
これはただの私の自己満足です。
だから、いらなかったら捨ててくれて構いません。
誕生日、おめでとうございます。

先に劇場に行ってますね。
ゆっくり考えて、千秋楽を迎える頃に、返事を聞かせて下さい。
保田さんがどんな答えを出しても、私は保田さんの事が大好きです”
476 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:23
みーよはもうすぐ自分の場所に帰ってしまう人。
自分の生まれ育った地で、大きく羽ばたく事ができる人。
東京に未練を残す事は、彼女にとっても
きっと良くない事なんだって分かってる。
だけど、だけど。
もう一度、あのまっすぐな目で見つめられたら、きっと……。

「……絵梨香」

既にもう、答えは決まっていた。
私は一度、指輪のはまった自分の右手を、左手で強く包み込む。
そして決意を胸に、劇場へと一歩を踏み出した。
477 :なぐさめ草 :2012/12/06(木) 22:23
おわり
478 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:06

「保田さん、時間は大丈夫なんですか?これから打ち上げなんですよね?」
「一服してからでも遅くないでしょ。
それに、せっかくみーよがわざわざ遠い所から見に来てくれたんだもん。
ちゃんとお礼を言いたかったの。ホントにありがとね」

今日は、私が出演しているミュージカルの千秋楽だった。
みーよは北海道を拠点に芸能活動をしているのだけど、この東京の劇場まで足を運んでくれたのだ。
そんな彼女に感謝の気持ちを伝えたいという思いもあったが、それは一種の口実だった。

――“二人きりになりたい”
臆病な私は人目を気にするあまり、その一言さえ口に出すことができなかった。
久しぶりに会えた恋人なのに。
公演後、みーよが顔を見せた瞬間、私はただ衝動に突き動かされるまま、無人の控え室に
彼女を引き込んでいた。
479 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:07
「大したことじゃないです。今日私がここに来られたのは、東京での仕事が
上手い具合に重なったからですよ」
馬鹿正直なみーよに、苦笑いせざるを得ない。
「…こういう時は、嘘でも私目当てで来たって言って欲しいなぁ」
「すっ…すみません」
シュンと項垂れるみーよを見て、私は一瞬受け答えに困ってしまう。
ほんの冗談だったんだけどな。
この空気を変えるべく、私はすかさず話題転換した。

「…煙草、吸ってもいい?」
「あ、はい。もちろん」
取り出したライターを擦り、一本の煙草を近付ける。
着火後、煙草の端が赤く染まっていく。
それをぼんやりと眺めつつ壁に背を押し付け、ゆっくりと、深くニコチンを吸い込んだ。
480 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:08
「フー」 
私とみーよの間に会話らしい会話はなく、
ただ私の煙草を吹かす音だけが聞こえる。
そんな私を、みーよがじっと見つめている。
それも、こっちが照れ臭くなるくらいに熱心に。

「随分おいしそうに吸いますね」
「だって久しぶりだもの。千秋楽までずっと控えてたんだし」
トントンと灰を落としつつ、更にもう一口。
ニコチン混じりの空気が肺を満たし、充足感を得る。
そうしている間も、みーよは私から視線を外さないまま。
赤々と灯る煙草の火を眺めているのかと思ったが、どうやらそれも違うようだ。
みーよが見つめる視線の先。それは…
481 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:09
「…」
私はやむを得ず、まだ一定の長さを保つ煙草を灰皿に押し当てる。
ジッと乾いた音がして、一瞬にして灯がかき消えた。

「え、もういいんですか?」
「うん。なんかみーよにずっと唇を凝視されてるような気がして落ち着かない」
「ふふっ鋭いですね保田さん。…だってずっと保田さんの唇にキスしたかったから」

「え…んっ!?」

言うが早いか、みーよは私の顎を傾け唇を覆っていた。
唇を割ると同時に、ぬるっと熱い舌が滑り込んで、私の舌を巻き込む。
敏感な口腔を擦られ、鼻にかかった声が漏れる。

「は、ん、んん!ぷちゅっ…んっんふっ」
久し振りのみーよの感触と、煙草の香りに包まれて、頭がクラクラした。
みーよのキスは、まるで唾液や吐息さえ根こそぎ奪おうとしているみたい。
こんな…激しいキス…

「んっんむ、ちゅっ…ん…ん」
いよいよ腰が砕けそうになった寸前、みーよの唇が遠のき、私を抱きとめた。
「っふあ…」
そのままくたりとみーよにしなだれかかり、浅く速い呼吸を繰り返す。
こんな不意打ち、ずるいよ。
482 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:10
「キスだけでイッちゃいそうになりました?」
みーよは舌舐めずりをするように、ぺロリと自分の唇を舌でなぞった。
「ふふっちょっと苦い。でも…この味も私は大好きですよ。
保田さんの唇味ですから」
「…っ」
ぞくっと戦慄が走る。
微かに自分の指先が震えている。
嫌でも気付いてしまう。
さっきのキスひとつに、自分がどうしようもなく感じてしまっていることに。
483 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:10
「…保田さん?平気ですか?」
みーよは心配そうに再び顔を近付けて来る。
その瞬間、私の中にある欲望が一気に弾けた。

――“抱いて”

その囁きがみーよの耳に届いた時、彼女は虚を突かれたような顔をしていた。
「保田さ…っどうしたんですか?
保田さんの方から求めて来るなんて珍しいですよね」
言葉にされて、更に体の芯が熱くなる。
「みーよがあんなキスするからでしょ。
それに、みーよと触れ合うのは久しぶりなのに…
平気でいられるわけ…ないじゃない」
直視されることに耐えられず、私はみーよの肩口に額を乗せた。
「恥ずかしいから、これ以上言わせないで」
484 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:12
「っ!保田さん…っ」
切羽詰まったようなみーよの声を聞いた直後、視界が切り替わった。
私は手近なテーブルへと押し倒されていたのだ。
気付いた時には既に、みーよの手が私の服のボタンにかかっていた。

「あんまり可愛いこと言わないでください。襲っちゃいますよ?」
「もう襲ってるじゃない」
そう言いつつも、みーよが脱がせやすいよう私は自ら腰を浮かせた。
考えずとも、みーよが私に何を求めているのかが分かる。
だって、私もみーよと同じだから。
こんなにも積極的になっている自分に驚きを隠せない。
久しぶりだから?
早くみーよに抱かれたくてたまらない。

みーよは私の足を大きく広げ、熱く濡れたそこを重ね合わせた。
「保田さん…」
右手で自分の花びらを開き、更に強く押し付ける。
「んっ…みーよっ」
みーよの秘部は温かくて潤っている。
それだけで私のそこも物欲しそうにひくひくと震える。
みーよも私も熱くて、ぬめりを帯びて、このままドロドロに溶け合ってしまいそう。
485 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:13
「もっと、脚開いて下さい」
「ん…っこう?」
「そうです、そのまま…っんん」
みーよはゆるゆる腰を動かしながら、蜜をクリトリスにも塗り付ける。
「動きますよ…」
蜜が全体に馴染んだ頃、その言葉と共にみーよが激しく揺さぶり始めた。

「は、はぁあっ!」
「んく…っ」
みーよが腰を動かす度、いやらしい音が控え室に響き渡る。
敏感な部分を集中的に擦られ、頭が真っ白になっていく。
「やあんっ!んっあっはっ…!」
「保田さん…っはぁっはぁ」
みーよの低く喘ぐ声や感じている顔がたまらなく色っぽくて、私の奥からまた蜜が溢れる。
「は…っあっうぁっ、気持ちい…っ」
硬くなったクリトリスを満遍なく刺激され、私は淫らなただの女になる。
「はぁっ、保田さんっんうっ」
みーよは私の両足を抱え、大きく円を描くようにぐりぐりと腰を回し始めた。
同時に、テーブルの脚が大きく軋むほど激しく全身を揺さぶる。
「ん、ひゃ、みーよっやぁっおっぱいっ擦れちゃうっ」
みーよが揺れる度、彼女の乳房がぷるぷると弾み、尖った乳首が私の胸をつつく。
そんな光景さえも私を甘く狂わせる。
体の芯がじんじんと痺れ、目の前で白い閃光が走る。
486 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:15
「んぁあっはぁうっ」
「保田さ…っそんなに声出しちゃ、聞こえちゃいますよ…っ」
「だってぇっ」

――もしも、もしもこの現場を誰かに見られたら?
ここは控え室で、いつ誰にバレれてもおかしくはない状況。
なのに、二人して言い逃れできない格好をして、見苦しいまでに貪り合って…

私は既にもう狂っているのかもしれない。
だって、いっそこの声が聞こえてしまえばいいとも思ったのだから。
この声を聞きつけた誰かに気付かれてしまうかもしれないのに。

――その方が楽になれる?
共演者にも、メンバーにも、ファンの人にも…
世間の人に知らしめてしまえば、全部壊しちゃえば、自由になれる?
一瞬脳裏を過った考えに自嘲する。
…本当はそんな度胸、ないくせに。
分かっている。
私はただこの背徳的な状況に酔い痴れているだけだと。
それでも、今は誰の目も憚ることなく、五感全てをみーよと共有したかった。
487 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:16
「ぁあっぁああああああ!」

一瞬意識を持って行かれそうになったけれど、
私は懸命にそれを繋ぎ止めようとする。
まだ終わりたくない。
私の体でみーよをとろけさせたい。
この体が動かなくなるまでみーよを感じていたい。

「保田さ…っイッちゃったんですか…?」
彼女の問いに答えず、私は腰を擦り付けた。
「やぁ、止めないでっ、もっとっもっとぉ」
「あぁ!保田さんっそんなしたら…っ」

そう。もっと私に夢中になって。溺れて。

きっと何度達しても、この情欲は少しも鎮まらない。
みーよが欲しくて、離れたくなくて。
この子を求める想いがどんどん膨れ上がっていくのが分かる。
そして彼女も、同じように欲してくれている。
みーよは私のおねだりを受け入れ、また熱を作り出す。
「ひ、あ、ぁあっ!とけちゃ…ぁ、はあっ」
二人で高いところまで飛んで行けそうな感覚。
幸せで、気持ち良くて、でも切なくて。
様々な感情が混在し、ぐちゃぐちゃに溶け合う。
このまま全部溶けてしまえばいい。
もっとみーよとひとつになりたい。
488 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:17
「あんっ!いい…っすごく、いいよぉ…このまま、続けてっ」
私ははしたなく大声で喘ぎながら、みーよを求め続ける。
みーよによって心まで裸にされてしまった。
ずっと奥深くで眠っていたはずの、いやらしい自分までもが露わになってく。
こんな自分がいたなんて、知らなかった。
でも、こんな淫らな自分は嫌いじゃない。
みーよはどんな私も受け入れてくれるから。
「保田さん…っ保田、さん」
みーよは綺麗な顔を歪めながらも、巧みな腰使いでお互いを高めていった。
腰に回転を加える度にクリトリスが圧迫され、全身が甘く痺れ
私は悲鳴に近い声を上げる。
「ふあああっ」
急が混じり、みーよの腰使いが叩き付けるようなものへと変わっていく。
「んあっあぁっっ保田さんっ」
それでも私を見つめるその目は優しくて、とことん甘えたくなった。
みーよが私を熱く呼んでくれる度、愛しさが募り快感が増幅する。

「みー、よ…っみーよぉ!!」
全身をみーよに包まれて、私は何度も彼女を呼んだ。
二人の臨界点を迎えるまで。
489 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:18
――共演者のみんなが待つロビーに足を向けると、
数十分前と変わらない喧騒に包まれていた。
千秋楽を無事終えて、カタルシスに浸っているのだろう。
私も何食わぬ顔をして、その中へと溶け込んでいく。
みーよとあんなにも熱く激しく感情をぶつけ合っていたのが嘘のようだ。
“あの感覚”に似てる。
舞台から降りて、他の何者でもない保田圭に戻る瞬間に。
時々、自分が分からなくなる。
秘密をひた隠しにしながら、自分の居場所を守ろうとする私。
全てを壊したいという衝動に駆られ、狂ったようにみーよを求める私。
――本当の私は、一体どっち?

益体も無いことを考えていると、誰かに軽く肩を叩かれた。
「圭ちゃん?」
それが共演者の一人であることを認識すると、私は半ば強引に思考を切り替えた。
「すみません。ボーッとしちゃってて…」
「そういえばさっきの子は?確か三好さんだったっけ」
「あ、ああ、もう帰りました。用事があるみたいで…」
「残念。彼女も打ち上げに誘おうかと思ってたのに」

行為を終えると、私とみーよは慌ただしく服を身に着け控え室を後にした。
そして時間が押していることが分かると、みーよは後ろ髪を引かれるような
素振りを見せつつも、家族の元に帰って行った。
今更な関係なのに、恥ずかしくてお互いまともに
顔を合わせることもできないまま。
次に会えるのは、早くても数週間後かもしれない。
490 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:19
「お疲れ様。圭ちゃんすごく良かった」
「本当ですか?そう言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます」
「歌ってる時の圭ちゃん色っぽかったもの。
…まるで本当に恋してるみたいに」

――ドクン
落ち着いていたはずの私の心臓は、また加速していく。
「圭ちゃん、彼氏はいないって言ってたけど、誰か心に想う人はいるんじゃないの?」
意味深な微笑を形作る彼女。

真実を伝えてしまえば、みんなどんな顔をするのかな。
でも、ただ思うだけ。
それを口にすることはできない。

「ご想像にお任せします」
だから、私は当たり障りのない言葉を返すだけ。

誰にも言えない…けれど素敵な、素敵な恋。
お芝居のように、大勢の人を前にして愛を打ち明けられるわけじゃない。
臆病な私は、自分の本当の想いを箱の中に閉じ込めて、鍵を掛ける。
それでも、私は確かに恋をしているの。
491 :蜜。秘密 :2013/03/11(月) 20:20
おわり
492 :結婚するって本当ですか? :2013/04/09(火) 05:06
結婚するって本当ですか?
493 :結婚するって本当ですか? :2013/04/09(火) 05:06
居酒屋で浴びるように酒を飲んで帰ってきた私を待っていたのは
昨日の夕刊と今日の朝刊。そしてみーよ結婚のニュースだった。
そのニュースを見た瞬間、驚きのあまり私の目はみーよのようになった。

いつの間に私はIT企業に勤めていたのだろうとぼんやり
液晶画面を見ていたのだがそれが自分の事ではないのは
これだけ酔っていても辛うじて理解できた。
みーよは結婚したのだ。私の見知らぬIT企業の男と。

そう私はこの男の事は何も知らなかった。付き合ってる事すら。
私はみーよの全てを知っているつもりでいたがそうではなかった。
私が知っているのはみーよの性感帯だけだった。
これまでみーよの私生活にまで踏み込むような事はしなかった。
それがふたりの関係を長く続ける秘訣だと思っていた。
だからみーよの北海道での生活の事はあまり聞かなかったけど
それが良かったのか悪かったのかは今はわからない。
494 :結婚するって本当ですか? :2013/04/09(火) 05:07
もう外は明るくなってきているのに私は眠れなかった。
これまでのようにみーよと愛し合う事が出来なくなるのだ。
信じたくなかった。みーよは結婚するのだ。私を捨てて。
そう思うと悲しくて仕方がなくて飲まずにはやってられなかった。
酒なんかじゃもの足りない。みーよの愛液を飲みたかった。
またあの日のように激しくクンニ…。あっ。

私はとんでもない事に気づいてぞっとした。
私は見知らぬIT企業の男と間接クンニしていたのだ。
みーよの股間を介して私と見知らぬ男が接触していたのだ。
私のくちびるは知らぬ間に見知らぬ男に奪われていたのだ。

さすが情報通信業。男に興味の無い私のくちびるを
間接的にとはいえこうも簡単に…。恐るべし情報通信業。
そういう視点で考えるなら私の股間もみーよの口を媒介として
IT企業の男に舐めまわされたと考えるべきだろう。
汚らわしい男に私の股間はレロレロと舐めまわされていたのだ!
495 :結婚するって本当ですか? :2013/04/09(火) 05:07
悔しいがその事に気づいた瞬間私の乳首は立って股間は濡れた。
ぞくぞくと背中に悪寒が走った。だがそれは悪い感覚ではなかった。
男に凌辱されている。そう思うと私はひどく興奮して
驚くほど自然に指は股間をまさぐっていた。
私は間接的に男に犯された。今犯されているのだ。
あの日、乙女のようにみーよと繋いだ手を使って。
あの日のみーよはもう居ないし私ももう居ない。
私は泣きながらIT企業の男の顔を想像して自慰行為に勤しんだ。
上手く想像できずに最後はたいせーで絶頂を迎えた。

目が覚めた頃にはもう日は高くなっていた。
トイレで用を足して洗面所の鏡で見た私の顔は
泣きすぎたせいか元々なのか酷いありさまだった。
私はテレビに出た時の共演者のように
「おええええええー」と言って吐いた。
496 :結婚するって本当ですか? :2013/04/09(火) 05:07
おしまい
497 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:29



ここはとある施設のリング。
ここで今、歴史的な一戦が繰り広げられようとしていた。

ハロメンレズの二大巨頭、保田と三好。
暇さえあればシックスナイン、電動バイブを突っ込みあう仲だった
二人だが、ついにお互いに男のパートナーができてしまった。
そこで、レズビアン引退試合として史上最強のカードが組まれるこ
ととなったのだ。

赤コーナーから、三好。
三好が登場すると、会場から驚きの声が上がる。またさらに目が大
きくなっているぞ、ではない。
三好は、あのかつて驚愕と失笑を買った「愛すクリームとmyプリン」
のバニー姿で登場したのだ。その三流キャバクラ嬢ですら着ないの
ではないかという圧倒的な情けなさ、しかしこれを身に着けるとい
うことは、三好の本気度がいかに高いかを意味していた。

バニー姿の三好の傍らには、IT企業に勤務しているという男の姿
があった。
ちなみに三好は男には自分は元モーニング娘。のメンバーだったと
いうことにしている。世間からすれば美勇伝も娘。も一緒だろう、
という浅はかな考えとともに、あの乳丸出しのヨゴレユニットに所
属していた事実を黒歴史にしたかったというのもあった。
498 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:30
しかし青コーナーから登場した保田は、それ以上の本気だった。
その姿に、貧乏くじを引いた、いや幸運を手にした例の料理研究家
も胸を張っている。
ありていに言えば、全裸。
保田は生まれたままの姿をさらしたのだ。加齢により垂れ下がった
乳も、黒ずんだ乳頭から飛び出ているひょろ長い乳毛も、そして長
年開店準備中だった蜘蛛の巣が張ったおまんまんも。隠しだてする
ところは何ひとつ、なかった。
保田の本気度は、おまんまんから漂う獣臭さからも明らかだった。
いや、今はもう料理研究家と結婚しているのだからジビエ臭とでも
表現しようか。どちらにせよ、観客から「げえええええっ」「おえ
ええええっ」というおなじみの歓声とも嗚咽とも取れる叫び声が聞
こえてくるのだ。

両者、リングに立つ。
互いに視線を絡ませる二人に、様々なものが去来する。
油まみれになってオイルレスリングをやった。後輩のおまんまんに
ポッキーを突っ込んで勝負した。時には互いの乳首に洗濯バサミを
挟んで引っ張り合いもした。すべてが、今となってはいい思い出。
しかし思い出には、決別しなければならない。

無慈悲なゴングの音が、鳴り響く。
499 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:31
先に仕掛けたのはやはり三好。
解体部で嫌と言うほど叩き込まれたフィンガーテクが、保田の柔肌
を求めているのだ。
しかし保田は、三好の指撃をよけようとはせず、むしろ胸を突きだ
す形でそれに答えた。

「保田さん、旦那さんのテクじゃ満足できないんですね!!」

三好はこれを、普段の欲求不満のなせる業と思った。
あの料理研究家はオリーブを弄ぶのは得意でも、保田さんの黒乳首
は持て余している。
しかしそれは大きな誤解だった。
三好が欲望のままに掴んだ保田の乳房は、まるで彫刻のように冷た
かった。

「ないのよ」
「え?」
「あんたの愛撫には、もはや愛がないのよ!!」

それは保田唯一の芸能界における功績「幸せの時間」ですら見たこ
とのない、憤怒の表情。
そのあまりのいかめしい顔に一瞬ひるんだ三好、その隙に保田の右
手が三好の股間にあてがわれる。手の平から伝わるのは、長年のレ
ズビアン生活で培われた、百合色の波紋疾走。
500 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:32
「アッヒィィィィ!!!!!!!」

めくるめく快感。
あまりの気持ちよさにバニースーツが引き裂かれ、三好もまた全裸
になった。
これで条件は五分。どちらが先に相手を快楽地獄に落とすのか。そ
れは神のみぞ知る展開だった。

そう言えば私、保田さんを舐めてた。もっぱら舐めてたのは保田さ
んのおまんまんだけど。
しかし実際、三好は保田のことを大根でもメロンでもスイカでも呑
み込む淫乱おまんまんだと思っていた。しかし、攻め手に回った保
田の真の実力は知らなかった。かつては飼育の小説でも安倍や後藤、
市井などの主役クラスをそのレズテクニックで陥落させていた攻め
の女王だったのだ。

「保田さん、私の負けです」

歴史の重みに屈するように、頭を垂れる三好。
と見せかけて、そのまま顔を保田の股間にまっしぐら。
いきなりクンニ。前戯を経ずしてのクンニリングスは本来礼節を書
いた無礼な振る舞い。しかし時としてそれは「えっいきなり?あっ
ああああ」という予想外のサプライズと背徳感を与える逆転の一手
だった。
501 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:33
三好の顔面が保田のおまんまんを捉える。
しかし保田もただ舐められることに甘んじるはずもない。体をひね
り、自らの顔面を三好の股間にうずめる。

「こ!これは!!シックスナイン!!!!」
「なにい?知っているのか雷電!!」

民明書房が説明するまでもなく、二人はシックスナインの体制を取
っていた。
6と9の数字が互いに交差し永遠に絡み合う。その姿は観客に多大
な感動をもたらした。
IT土方の旦那とゲイ疑惑のある料理研究家も泣いていた。

ああやすみよよ永遠なれ。
502 :やすみよプロレスリング :2013/05/11(土) 11:34
おしまい
503 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:47
太陽と月に背いて
504 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:47
「こんなに遅くなると思わんかったっちゃ」

茉凛から渡されたスペアのキーを手に、目的の場所へと急ぐ。

約束の時間はとうに過ぎとった。

通い慣れた道のりがいつもよりも遠く感じる。
ワープでも使えたらいいのに。

だって今この瞬間も、茉凛が心細い思いをしようのかもしれん。
そんな焦りに駆られながらも、れいなは息を切らせて
茉凛の待つマンションに飛び込んだ。
505 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:48
...

「……茉凛?」

茉凛の部屋は電気が点けられてなかった。
差し込むのは、月の光と街の明かりだけ。

それを頼りに中へと進むと、中央に白い人影が見える。

薄闇の中で、茉凛が微動だにせず座り込んどった。
れいなの気配を察知してか、ようやくその顔が持ち上がる。

「田中さん……お待ちしていました」
「茉凛……」

茉凛は穏やかな微笑を浮かべてれいなを迎えてくれた。
もしかしたられいながおらん間、一人で泣いとったのかもしれん……
そんな不安は、ただのれいなの思い過ごしで済んだ事に安心する。

茉凛がれいなに微笑みかけてくれる……
それでやっと、二人の時間が動き出したかのような気さえする。
506 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:48
「ごめん。ちょっと取材が長引いてしまったけん」
「お気になさらないで下さい……田中さんはきっと来て下さるって信じてましたから。
こうして待つ時間も楽しかったです」

茉凛がすっと立ち上がると、合わせる目線の位置が大きく変わった。
やわらかい、でも切なげな瞳に見下ろされて、胸の奥がぎゅっとなる。

ぞっとするくらいに端整な茉凛の顔が間近に迫り、咄嗟に目を閉じた。
507 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:49
「田中さん……」

茉凛の少し低い声が耳元でダイレクトに響いた直後、不思議な浮遊感がれいなを襲う。

「え?」

目を開けると、茉凛はれいなを赤ちゃんみたいに抱き上げて歩き出しとった。
その足が向かう先は茉凛のベッド。

それで、今茉凛がれいなに何を求めとうのかが分かる。

れいなをベッドの上に下ろす茉凛の腕は優しい。
でも、その手は性急さを滲ませてれいなの服を脱がせにかかっとった。

「茉凛っそんないきなり」
「だって……もう待てません……」

切羽詰まったような茉凛の声。
やっぱりあんな事を言っとっても……
約束の時間に遅れたせいで、茉凛を不安にさせてしまった?
508 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:50
そんな事を考えよう間にも、茉凛はれいなの最後の下着をはぎ取ってしまった。
そしてそっと両足を広げようとする。

空気が肌に触れる冷たさに首をすくませながら、茉凛に訴えかける。

「待って。茉凛も脱いで。れいなだけなんてずるいっちゃん」

「……分かりました……」

茉凛は少し恥じらいを見せつつも、自分の服に手をかける。

普段は絶対に見えん、茉凛の全部が目の前にさらけ出される。

もう何度も目にした茉凛の体。
でも、れいなは毎回茉凛の肌の白さには驚かされる。
もしかしたら、雪よりも白いんじゃないかとさえ思うくらい。
今夜も茉凛の体は月の光を受けて、神秘的な雰囲気を醸し出す。
509 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:51
...

「茉凛……っ」

素肌と素肌が重なり合って、お互いの体温が熱を生む。
茉凛のしっとりとして、それでいてなめらかな肌の感触は飽きる事がない。
もっと触ってたい、くっつきたいと思う。
510 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:51
「田中さんの体……こんなに華奢なのに、すごく熱い……」

茉凛の手が、その唇が、れいなの肌の上を優しくたどっていく。
温もりを。感触を。存在の全てを確かめるように。

「可愛い胸……」

茉凛がれいなの胸に顔を寄せ、硬くなった先端を唇で挟み、そっと吸い上げる。

「んゃ……っ」

「ここも……ここも、田中さんは全部が愛らしいです」

茉凛の愛撫は丁寧で優しくて、その言葉が嘘じゃない事を教えてくれる。

「んっ、茉凛っ……ひぁ」

敏感な部分に茉凛の熱い息がかかって、れいなの体が今まで以上に熱くなっていく。
511 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:52
お返しとばかりに、自分の太ももを茉凛の両足の間に滑り込ませる。
そして肌の表面で、茉凛のひときわ熱い部分をゆるゆると擦り上げた。

「ぁ……っ」

その瞬間、茉凛の背中がピクッとのけ反る。
茉凛の裂け目から溢れる熱い液体で、れいなの太ももが濡れていく。
それが余計に滑りを良くさせていやらしい音が響き、お互いの興奮を煽る。

「っ、ん……ん……」

口元に手を当てて、ふるふると震える茉凛。
眉根を寄せて快感に耐える茉凛が何よりも綺麗で、ため息が零れそうになる。
512 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:53
「ねえ……茉凛っ……れいなの事、好きっちゃろ?」

「……はぁ……っ好きです。
たとえ誰に何と言われても、田中さんが私の好きと同じでなくても……っ」

「れいなも茉凛を好いとうよ」

決して一方的なものじゃないと伝える為に、れいなはその一言に想いを込める。

「っ田中さん……」

目の前の瞳が潤みを帯びていく。
そして整った顔が徐々に近付いて……
今度こそ、れいなの唇は茉凛の唇に塞がれた。

「んっ……」

すぐに舌が入り込み、れいなの舌が絡め取られる。
それはいつもより激しくて、だんだん息が苦しくなっていく。
思わずその舌を歯と歯で挟んで
動きを抑えようとしたけど、茉凛が怯む事はなかった。
むしろ、さっきよりよりもきつく口の中を貪られる。
まるで、そのまま噛み切られても構わないとでも言うように。
513 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:54
...

「はっ、はぁ……っ」

やっとの事で唇を解放されて、れいなは必死に肩で呼吸をする。

唇がまだ痺れとう。
何もそれはれいなだけじゃなくて、茉凛の息も上がっとった。

「ま、茉凛……」

熱を放つ唇で、かろうじて茉凛の名前を呼ぶ。

「ごめんなさい……もう止まれません」

そう言って……れいなの呼びかけに応えるように、茉凛は妖艶に笑った。
514 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:55
...

ふと目が覚めると、壁時計が目に入った。
起き抜けでぼやける文字盤を、目を凝らして読み取っていく。

時刻は……随分中途半端な時間っちゃね。

あれから何度も求め合って、抱き合って眠った。
けど、眠りに就いてから大して時間は経ってない。
れいなが取った睡眠は、数十分程度の浅いものでしかなかったらしい。

咄嗟に茉凛に視線を向けると、彼女は
れいなが寝入る前と全く同じ体勢で眠っとった。
そう、ずっとれいなに腕枕をしたままで。

穏やかな茉凛の寝顔を見て、また安堵する。
515 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:55
れいなが先に目覚めた時、茉凛の顔には涙の痕が残っとう事もしょっちゅうで、
その度れいなの胸は締め付けられた。

こんなに綺麗に生まれて来たのに、茉凛は一体
何にそこまで苦しんで怯えようと?

……でも、結局はそれを口にする事はできんかった。

感受性が高くて真っ白な茉凛は、きっと見えよう世界もれいなとは違う。
他の誰にも……れいなでさえも立ち入れん、茉凛の心の領域がある。
だけん……れいなは気付かんフリをしてきた。
今以上、これ以上、れいなにはどうする事もできんって分かっとうけん。
こうやって抱き合って、今お互いが満足できるならそれでいい。
そんな事を思うようになっとった。

……こうして茉凛の寝顔を眺めよると、初めてお互いの肌に触れた時の事を思い出す。
516 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:56
...

『私はダメです……ダメなんです』

人前に立って演奏をする度、茉凛から聞いた言葉。
自己否定の言葉ばかり繰り返す茉凛にどうしようもなくイラついて……
それでも、れいなは冷たく突き放す事なんてできんかった。

だからあの時、この手で茉凛に触れた。

れいなと目も合わさず、ずっと下しか向かん茉凛が
もどかしくてどうしようもなかったけん。
そんな茉凛を見たくなくて。
ただれいなの方を見て欲しくて。
それだけやった。
517 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:57
単純なれいなは、その方法しか思いつかんかった。
そうする事は、脆い茉凛を壊しかねんと分かっとっても……止められんかった。

茉凛はれいなを拒まんかった。
むしろ。
全てが終わった後、涙を浮かべて喜んだ。

『田中さんとこういう風になれるだなんて……夢みたいです』

茉凛の綺麗な微笑みが。
透き通った涙が、れいなの最後の理性を狂わせた。
518 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:58
...

あの日以来、誰にも言えん、れいなと茉凛だけの関係が続いとう。


手を伸ばして茉凛の髪をそっと撫でる。

すると……茉凛の睫毛が揺れて、琥珀色の瞳が覗いた。

「ま、茉凛。起こしたと?」

「いえ……ずっと起きていました……。
私が眠っている間に、田中さんがどこかに行ってしまわれないか……
そんな事ばかり考えて」

シーツと肌が擦れる音がしたすぐ後に、れいなの首筋に熱い痛みが走った。
519 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:59
「ぃっ!」

それは、茉凛が歯を甘く立てた痛み。
月明かりを厭うように、茉凛がれいなの首筋に顔を埋める。
そしてその手は、いつの間にかれいなの太ももを割って……。

「っちょ、茉凛……っ!」

軽く身じろぎしても、足を閉じようとしても、茉凛は許してくれん。

「もう一度だけ……。私の心に安定を与えてくれるのは……田中さんの肌だけなんです」
「ま、茉り……っあ!」

茉凛の繊細な指先が、遊ぶようにれいなの入り口をくすぐった。
途端にそこがまた熱を持って、むず痒いような甘い痺れが全身へと駆け巡る。
それはまるで、さっきまで味わっとった快感ごと
蘇ってくるみたいな不思議な感覚。
520 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 22:59

「ぁう……っ」

徐々に濡れた音が大きくなる。
茉凛は響く水音を楽しむように、入り口をめくり上げるようにして
指先を動かしていく。

「んんっ……はぁ」

「あ……すごい……さっきよりも溢れて……」

茉凛が一度、その右手を自分の方へ引き寄せる。
そしててらてらと光る指先をうっとりと見つめ、口元へ運んでいく。

「な、何しとうと……っ」

思わず手で制そうとしたれいなを躱し、そのまま口の中に含んでしまう。

「ん……田中さんの……」

ちゅうっと音を立てて、れいなの零した蜜を愛おしそうに啜る茉凛。
そんな光景さえもが、れいなをおかしくさせる。
521 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:01
「これだけ濡れていたら、もう大丈夫ですよね……」

ぺロリと最後に舌舐めずりをしてから、茉凛はもう一度
れいなの入り口にその指を添え……そして一気に奥まで突き込んだ。

「く、んぅっ!」

深々とれいなの中を貫く茉凛の長い指。
それぞれが明確な意思を持つように、弱い部分をリズミカルにつついてくる。

「や、んっ茉凛……」

れいなの内側が小刻みに震えながらも茉凛を包み込む。

「田中さんのここ、凄く喜んでくれてる……嬉しい……。
分かるんです。私は……田中さんの全部が大好きだから……」

「んっ、んあ……ぁあ……っ」

「田中さんの声も好きです……。
その声を聞いていたら、私も感じてしまいます……。
ずっとずっと聞いてたい……」

熱に浮かされたような茉凛の囁きを浴びる度、れいなの心が震える。
それだけ茉凛がれいなを必要としとうのが分かるから。
522 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:02
もっと。
もっと、もっと。

そんな茉凛の声が聞こえて来そう。

切実にれいなを求める茉凛。
まるで果てしない欲望に惑わされて、救いを求める中毒者みたいに。

でも茉凛の場合は、それを欲望と呼ぶにはあまりにも無垢で……。
そう、こうしてれいなと何度抱き合っても茉凛は無垢やった。
だから。
どれほど激しく求められようと、れいなは茉凛をつっぱねる事はできん。
523 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:03
「田中さん」

茉凛に呼ばれ、ぎゅっと瞑っとった目を開く。
そこには、恍惚とした……でもその中に悲哀を滲ませた茉凛の表情があった。

「お願いです。私を拒絶しないで……田中さんがいないと……私……っ」

……こんなに澄んだ瞳をした茉凛を……れいなが拒めるわけがないっちゃん。

でもそれはまともな言葉にはならんくて、れいなはただ息を乱すしかできん。

だけん、言葉の代わりに茉凛の空いた手を握りしめる。
そんなれいなの手を、茉凛は強い力で握り返した。
けど痛みを感じる暇さえない。
それよりも、茉凛の指が生み出す快感が圧倒的に大きい。

「田中さん……っ田中さん」

何度もれいなを呼ぶ茉凛の声を聞きながら、れいなは悲鳴に近い声を上げてイッた。
524 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:04
...

再び目を覚ました時、室内には眩しい日差しが降り注いどった。
茉凛の姿を探すと……
既に服も化粧も整えた姿で、れいなに微笑んでくれる。

「おはようございます、田中さん」
「おはよ」

まだ早朝と呼ぶ時間帯で、仕事までには余裕がある……一度家に戻らんと。

散らかった服を拾って身に着け始めた時、茉凛のお腹の虫が鳴った。
それも可愛い顔には似つかわしくない、結構派手な音やった。
525 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:05

「……っすみません……お恥ずかしい」

慌ててお腹を押さえて恥ずかしそうに縮込まる茉凛。

昨夜、れいなは取材の合間に軽く食事は済ませたっちゃけど……
茉凛の事やけん、何も口にせずれいなを待っとったのかもしれん。

「……茉凛、昨日の夜から何も食べとらんやろ?」

茉凛の肩がピクリと跳ねる。
どうやら図星やったらしい。
526 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:05
「何かお腹に入れとき。ただし、お菓子やなくてちゃんとしたやつね」

釘を刺すと、茉凛は更に困り顔になる。

「……田中さんが朝食にご一緒して下さるのなら、食べます」

子供のようなその言い草に、思わず苦笑いが浮かぶ。

「あーはいはい」

れいなはこういう茉凛のわがままに弱い。
いつもれいなには“畏れ多くて……”と一歩引いとったあの茉凛が、
今はこんな風に素の自分を出してくれる。
それが嬉しくて甘やかしたくなってしまう。
これまでも、十分甘やかしてきた気もするっちゃけど。
527 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:06
...

小さなテーブルを挟んで、茉凛と向かい合って食事を始める。

焼いただけのトーストとスクランブルエッグという
寂しいメニューっちゃけど……
茉凛は本当に嬉しそうにトーストをかじる。

「珍しいっちゃね。茉凛がそんなおいしそうに物を食べるなんて」
「こうして田中さんと朝を迎える事ができて……
一緒に食事を摂れる事が本当に幸せで。
田中さんがいないと、どんな食事も砂を食むようなものですから……」

……また。

“田中さんがいないと”

茉凛はその言葉を頻繁に口にするようになった。

茉凛をこんな風にしたのはれいな自身。
でも後悔なんてしてない。
茉凛にはずっとれいなの事を見て欲しい。

だけん、れいなも胸を掠める痛みを無視してトーストを口に運んだ。
528 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:07
...

朝食を食べ終える頃にはもう、ギリギリの時間やった。
そろそろ出んと本当に間に合わんくなる。

慌ただしく出る支度をするれいなに、すがりつくような茉凛の視線を感じる。
本当は一緒に仕事場に向かいたかったと言う茉凛に、
なだめるような声を投げかけた。

「しょうがないっちゃろ。
自宅での写真撮ってブログに上げとかんと皆に怪しまれるけん」

れいなの言葉に、茉凛は素直に頷いてくれる。
529 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:08
「あの……田中さん。またここに来て下さいますか?」

「え? さすがに無理やろ。
家帰ってまた茉凛を迎えに行く余裕とかないし」

「そういう事ではなくて……」

一瞬言い淀んだ茉凛やったけど、意を決したように再びれいなを見つめる。

「これからもこの部屋でまた、私と二人だけの時間を過ごして欲しいと……
そういう意味……です」

たどたどしい口調で、懸命に自分の気持ちを伝えようとしよるのが分かる。
そんな茉凛が可愛くてたまらん。

「私には田中さんを待つ事しかできないから。
私はどこにも行けないから……」

「茉凛……」
530 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:08
他人に依存される事も、束縛される事も大嫌い。

そのはず……やったのに。

……何で今れいなはこんなにも嬉しいと?
531 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:09
「れいなははじめっからそのつもりやし」

茉凛に屈ませてちょうどいい高さに来たその唇に、自分の唇を押し当てる。

「大丈夫やけん。れいなを信じて」

茉凛の……お互いの心の均衡が崩れるのは時間の問題かもしれん。
それでも、れいなは願う。
茉凛の事を一番近くで見てたいって。

「……はい、信じます。信じています……田中さんの事」

「そんな顔せんで。また数時間後に会えるやん」

あえて明るい調子でそう言って、茉凛の髪の毛をくしゃりと弄ぶ。

「茉凛、後でね!」
「はい。また後ほど……」

数時間後の再会の約束を交わすと、茉凛も控えめに手を振って
れいなを見送ってくれた。
532 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:10
...

マンションのエントランスをくぐった瞬間、
蒸し暑い空気が体にまとわりついた。

天を仰ぐと、色鮮やかな青空が広がっとう。

「今日も暑くなりそうっちゃね……」

そんな事を呟きながら、一つ深呼吸する。
自分の気持ちを切り替える為に。

それでも、茉凛の顔が頭から離れん。
533 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:10
私はどこにも行けないのだと、茉凛は言った。

『田中さんがいないと……私……』

茉凛のか細い囁きが、何度も頭の隅で反響する。
その瞬間、ツンと鼻の奥が痛くなった。

「……っ」

太陽が滲んで見える。
夏の日差しが目に染みるようで、思わず顔を伏せた。
そして涙を拭う事もせず、そのまま前を目指す。
534 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:11
きっと今この瞬間も、茉凛は一人で孤独と闘っとう。
さっきまでれいながおったあの部屋で。
れいなだけを待ち続けて。

けど、れいなは茉凛をそこから連れ出す事もできん。

月も太陽ない、外の世界と遮断されたあの空間でも……
一緒におれるなら、そこが二人だけの城となる。

息苦しくても。
胸が微かに痛んでも、茉凛の傍が心地良いと感じつつあるれいながおる。
535 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:12
「茉凛……」

青空の下、そっと茉凛の名前を呟く。

かわいそうで、愛しい。
決して幸せにはなれない……囚われの、れいなだけのお姫様。
536 :太陽と月に背いて :2013/08/18(日) 23:12
おわり
537 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:18
水天の寝床
538 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:18
モーニング娘。を卒業して初めて迎えた夏。
れいなはラベンダーの一員としてアンコールツアーを達成し、
この三人と共に灼熱の夏を乗り切った。

と、思いきや。
彼女達の中では、まだ夏は終わってなかったらしい。
539 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:20
...

「ね〜行きましょうよ田中さん」
「い・や! 絶対行かんし」

おかまりの猫撫で声を振り切る勢いで、れいなはあからさまな
しかめっ面を作って拒絶する。 

「夏の最後の思い出、皆で作りましょう?」
「いやめんどいし」

「田中さん、プライベートで泳ぎたいって言ってたじゃないですか」
「っだーしつこいって!」

既に五分くらいはこの問答が続いとう。
おかまりの話によれば、はずれた所に知人が経営する貸しコテージがあるらしい。
そのエリアは湖畔やバーベキュー場もあって、れいな達の為に貸し切りにしてくれるとも。

うん、聞けば聞くほど魅力的っちゃけど。
ここまで熱心に誘われると、あまのじゃくなれいなは逆に首を縦に振り辛い。
それを知ってか知らずか……
何度はねつけようが、おかまりはめげる事なくれいなを遊びに誘い出そうとする。
540 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:21
「遠いんやろ?」
「確かにちょっと遠いですけど、自然に囲まれた本当にいい所なんです。
絶対損はさせませんよ。私の中ではもう、田中さんが楽しめるプランが
完璧に出来上がってるんです」

意気揚々とれいなにプランの魅力を伝えるおかまり。

そんな時……。

「おかまりがそんなに楽しいプラン考えてるなら、私も行きたいなあ。
このまま夏は終われないでしょ」

「え、姉さん?」

いつの間にか、傍観しとったはずの姉さんまでもが便乗して来た。

「だよねー! さっすが有希ちゃん分かってる!」

味方が一人増えた事で、おかまりは更にキラキラと目を輝かせ、
最後に残った一人を誘導する。
541 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:22
「ねっまりりんも行きたいよね?」

「え、あ……」

茉凛は一度、チラリとれいなの顔を覗き見たけど、すぐに視線を元の位置に戻した。
そして衣装の裾を握りしめながら、小さく呟く。

「……ちょっと行きたい……かも」

その一連の言動は、遠回しにれいなを誘っとうようにも見えた。
よく考えたら、茉凛とそういう関係になってもデートとか全然せんくて、
せいぜいツアー先で散歩する程度やったし。
茉凛ももっと思い出を作りたいのかもしれん。

「ほらあ、まりりんもこう言ってる事ですし」

三対一の絶対的不利な状況下。
ここで行かんって言ったられいな完全に悪者やん。

「もうーはいはい分かったって。行きますよ」

こうして結局押し切られる形で、れいなは強制参加する運びとなった。
542 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:22
...

そして当日。
車で数時間かけて辿り着いたこの場所は、確かに風光明媚な所やった。

「うーん涼しい」

でもそれは夏が終わりに近付いとうからってだけじゃない。
東京で過ごすのとは体感温度がまるで違う。
今れいな達がおるのは高台にあたる場所で、それも水際のせいか、
東京のものよりも遥かに爽やかな風が吹き抜ける。
移動は正直疲れたけど、来た甲斐があったかも。
543 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:23
コテージや車の手配、食料の調達等、何もかもおかまりに任せっきりちゃけど……
彼女は予想以上の働きを見せてくれた。

さすがはアクティブ担当。

今この瞬間も、今夜の食卓に彩りを添える為、おかまりがフィッシング中。

「ほらほら田中さん! ニジマスですよ」
「あ、うん。良かったね」

淡泊な反応を返しても、おかまりは
『お褒めいただきありがとうございます!』と背筋を伸ばす。
どこまでもポジティブ思考やね。
544 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:24
嬉々として釣れた魚を掲げるおかまりに対し、姉さんが茶々を入れる。

「あんたキャッチアンドリリース派って言ってたくせに」

「それとこれとは別! 貴重な食料なんだから。
有希ちゃんは食べたくないの?」

「食べるよ。ツマミに合いそうだし。
せっかくだから私にも釣らせてよ」

なんだかんだで、おかまりに釣りのノウハウを請う姉さん。

茉凛はと言うと……
少し離れた場所で足首を湖水に浸し、無邪気に小魚と戯れとう。

日差しが苦手な茉凛がこんな風にイキイキしとうのは珍しい。
そういや昔水泳部やったって言っとったね。
水を得た魚ってこんな感じ?
ちょっと言葉の意味合いが違う事は分かっとうけど……。
やっぱり茉凛が楽しそうにしようところを見るのは安心する。

……ここに来て良かった。
れいなは心の中で、こんな機会を用意してくれたおかまりに感謝の気持ちを述べた。
545 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:24
...

「うー……つっかれた」

割り当てられた部屋のベッドに体を沈める。
壁時計を見ると、もうそろそろ日付を跨ごうという時刻。

……確かに今日は楽しかった。
おかまりの言った通りイベント盛りだくさんやった。

でも。
水遊びに釣りにバーベキューに花火に宴会……。
たった一日で詰め込み過ぎやろ。
そもそもおかまりが初っ端から飛ばし過ぎっちゃけん。

「しかも茉凛、置いて来てしまったし」
546 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:25
本当は茉凛と散策でもしようかとも考えとった。
でも酒豪の姉さんと意気投合しとう茉凛を見て、そのまま退散した。

……れいなもお酒が飲めたらなぁ。

おかまりが気を遣ってお酒に手を付けず、れいなの話相手になってくれはしたっちゃけど……。
欲を言えば、茉凛と二人っきりになる時間も欲しかったかも。
547 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:25
...

「……茉凛……」

どのくらいの時間が経過したんやろ。
体は疲れとうのに、瞼を閉じても眠気は一向にやって来てくれんかった。

茉凛の事が気になって寝入る事ができん。

けど、このままただいたずらに時間を浪費するのも抵抗があった。

「よし! 散歩でもしよ」

気分転換でもしたらすぐに寝付けるはず。
そう考え、れいなは反動をつけてベッドから飛び降りた。
548 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:26
...

「はぁ。やっぱ水辺は涼しいっちゃね」

湖面には青白い月光が降り注ぎ、神秘的な色をそのまま宿しとう。
虫の声に耳を傾けつつ、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、清々しい気持ちになれる。

「……?」

ふと、違和感に気付く。

微かな風の音、虫達の涼やかな声……
そんな情緒的なBGMの中に、明らかに浮いた物音が混じっとった。
それはパシャパシャと何かが跳ねる水音。
549 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:27
「え、何……?」

神経を研ぎ澄ませ、注意深く音を拾う。

……魚が跳ねる音にしては大きい。

もしかして幽霊とか?
昔この湖で溺れた人がおったとか……。

ありがちな怪談話を想起した途端に、背筋がうすら寒くなる。
思わず回れ右をしようとしたけど、すぐにその考えを改めた。
ここまで来たら謎の音の正体を確かめんと、逆に気になって眠れん。
550 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:27

「怖くない怖くない!」

ていうか幽霊より生きとう人間の方がよっぽど怖いっちゃん。

自分にそう言い聞かせ、ゆっくりと歩を進める。

ほら、周りには何もおらんやん。

「ん?」

ふと、視界の端に入ったある物に視線が引き寄せられた。
手近な岩の上に、何か布のような物が綺麗に折り畳まれて置かれとう。

何の気なしに、一番上に置かれた物を手に取ってみる。
それは……茉凛が着とったワンピースやった。

「何でこんなとこに……」
551 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:28
パシャン。

れいなの思考を遮るように、また水の跳ねる音がした。

おもむろに視線を湖面全域へと巡らせる。

「……っ!」

そこには、想像だにせん世界が広がっとった。

パサリと手からワンピースが滑り落ちる。
けど、そんな事を気にする心の余裕は皆無やった。

気が付けば、れいなの視線は湖のある一点に集中し、瞬きすら忘れて見入っとった。
552 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:29
ぷかりぷかりと水面を漂う、真っ白い人形のようなもの。

れいなは最初、彼女を人と認識する事ができんかった。
それはれいなの目に焼き付いた情景が、あまりに現実とかけ離れたとったせい。

その抜けるように白い肌は、月光色の湖面と一体化して見える。
時折長い手足で水を掻くと、ゆらゆらと連動するように湖面が揺らぐ。
今なら、湖の妖精が舞い降りたと言われても信じてしまいそう。
いや、妖精じゃなくて……水神?
そういえばおかまりが、この湖は水神様の伝承で有名って話をしよったような……。

まさか……ね。
そんな馬鹿げた考えを払拭しようとした時やった。

「……田中さん……?」

彼女はゆったりとした動きで水の寝床から上体を起こし、不思議そうにれいなを見つめた。
553 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:29
「っ、ぁ」

心臓が大きく脈打つ。

そして肺へと一気に空気が流れ込んで来るのを感じ、危うく咳き込みそうになった。
どうやら今この瞬間まで、れいなは息も止めとったらしい。

「茉、凛……?」

震える唇でかろうじてかたどる事ができた名前。

「はい」

れいなの声は消え入りそうなくらい小さいものやったけど……
それでも、茉凛は律儀にもれいなの呼びかけに応えてくれる。

透明度の高い湖水は、茉凛の肌を覆い隠す事なく、全てをさらけ出した。
けど、いやらしさを感じる暇さえなかった。
それくらい茉凛は完成された美を湛えとった。
554 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:30
「こっ、こんな時間に何しよっと?」

自分の裏返った声が、静寂を支配するこの場に反響する。

我ながら間抜けな質問やと思う。
でも気の利いた言葉が出て来てくれん。

「水浴びです」

うん、そりゃ見れば分かるっちゃけど。
けどれいなが一番気にしとうのは……。

「な、何ではだ……裸……」

「真夜中の誰もいない湖で、一糸まとわぬ姿で泳ぐのも趣深いと思いまして。
それに少し酔いも覚ましたかったので」

……いくら何でもそこまでするか?
まあ、こんなに綺麗な場所に一人でおったら、
開放的な気分になるのは分からんでもないかも。
555 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:31
「酔いを覚まして、お酒の匂いを洗い流してから
田中さんのお部屋に伺いたかったのですが……
まさかここでお会いできるとは思いませんでした」
「え……」

じゃあ、これはれいなの為でもあるって事?
れいながお酒の匂い好かんのは、茉凛は知っとうし……。

そんな事を考えよう時、茉凛が控えめな笑みを浮かべ、
こちらに向かって手を伸ばしてきた。

「田中さんもこちらへいらっしゃいませんか? 気持ちが良いですよ」

確かに茉凛を見よると、れいなも湖に入りたくてうずうずしてくる。
昼間十分楽しんだっちゃけど、夜の湖で泳ぐのも気持ち良さそう……。
556 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:31
「……それも悪くないっちゃね」

れいなはスニーカーだけを脱いで、吸い寄せられるように茉凛の元へと向かった。

足首を浸す水は昼間に比べて冷たい。
進む度に服が濡れて重みが増す。
でもそんな事は気にならん。
ただ少しでも早く茉凛のところへ行きたかった。
抗えん魔力のようなものが働いとったのかもしれん。

茉凛もれいなの方へと真っ直ぐに歩いて来てくれる。
557 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:31
遂に波紋が重なって、お互いの手と手が繋がった。
そして湖面のように澄んだ茉凛の瞳が、嬉しそうにすっと細められる。

「……では行きましょうか」
「へ? どこに?」

茉凛は問いには答えず、そのままれいなの手を引いてゆっくりと歩き出した。
558 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:33
...

「ちょ、ちょっと茉凛っれいなもう足着かんて!」

水深はもうれいなの首近くまで達しつつある。
一方で、身長が170程度ある茉凛はまだ余裕があった。

茉凛が先へ進んで行くと背中の髪が湖面に広がり、すいすいと水の上を滑る。
けど、れいなはその光景を楽しむどころじゃない。

茉凛の手を離したらそれが最後。
多分れいなは自力で浮かび上がる事なんてできん。

思わず、繋がれた手に力を込めたその時やった。
559 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:33
「えっ?」

水の流れに逆らい、途端にれいなの体が茉凛の元へと吸い寄せられた。
それは茉凛がれいなの手を引き、両腕で真正面から抱き寄せたから。

「茉凛……?」

そして彼女が微かに口角を上げたように見えた……まさにその時。
突然、茉凛の両腕が緩むのを感じた。

支えを失ったれいなの体は、そのまま重力に従い水中へと沈んでいく。

「ひっ!?」

溺れる!

れいなは咄嗟に目を瞑って茉凛の首にしがみつく。
560 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:34
結果的に、れいなの全身が水没する事はなかった。

間一髪のところで茉凛がれいなを抱きとめ、元の位置に引き上げた。
そろそろと瞼を上げると、悪戯っぽく微笑む茉凛の顔が間近にある。

「……ふふ。びっくりしました?」

「〜っ! マジビビッたしっ……意地悪せんでよ、もうっ!」

「ふふふ……っすみません、怖がる田中さんが仔猫みたいに愛らしくて……つい」

悪びれも無くそう言って、れいなをしっかりと両腕で抱え直す茉凛。
外見は大人びとうくせに、茉凛は時々こういう子供みたいな悪ふざけをやらかす。

「っ……次離そうとしたら一生恨むけんね」

唇を尖らせ鋭い目で睨み付けるも、茉凛には効果が無かったらしい。
561 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:35
「んっ!?」

そのまま啄ばむような音を立てて、茉凛がれいなの尖った唇に口づける。

驚いた拍子に茉凛の首から両手を外しそうになって、ひやりとした。
茉凛から少しでも離れたら、今度こそれいなは溺れてしまう。
つまりれいなは今、どこにも逃げ場がない。
多分茉凛はそれを見越した上で、れいなをここまで連れて来た。

「茉凛、最初っからそのつもりで……!」

「ふふっ。何の事でしょう?」

茉凛はエレガントに小首を傾げてから、より強い力でれいなを抱きすくめる。

「ちょ、茉凛!」

思いっきり確信犯やん。
562 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:35
「大丈夫です……離したりしませんよ。
次に離したら一生恨むと、田中さんはそう仰いましたから」

「そ、それはそういう意味じゃないけん」

「……嫌……ですか?」

普段は抑揚のない茉凛の声色に甘さが滲み、艶が帯びる。
茉凛の事やけん、作っとうわけじゃない。
完全に茉凛はスイッチが入っとう。

それを頭で理解した途端、みるみるれいなの体温が上昇していく。
563 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:36
「……」

黙って首を横に振るれいなに、茉凛は心底安堵したように息をついた。

いつの間にかパーカーは脱がされ……
肩紐が外れたインナーごとスルリと滑り落ちて、湖面に広がる。

露わになったれいなの胸を、茉凛の右手がふわりと包み込む。

「ん……」

「田中さんの胸……可憐で、私の手に程良くフィットして好きなんです」

……つまりは、小さいって意味?

「大きさだけなら、茉凛の胸も似たようなもんっちゃろ」

口にした事で、れいなの腕に触れるその柔らかな感触を強く意識してしまう。
茉凛の慎ましい胸が今、れいなの肌を優しく圧迫しとう。
触れ合った箇所から茉凛の熱と、速い鼓動が伝わってくる。

「それは否定できないですね……。
でも田中さんの胸だから愛着が湧くんです。
熱くて柔らかくて、感度だって……」

一度言葉を切り、茉凛は首筋に熱い吐息を吹きかけながら、
指の腹でれいなの胸の先を擦り上げる。
564 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:37
「ん、ふぅっ」

優しい快感がそこからビリビリと伝わり、思わず背をぐっと反る。

「可愛い、です……田中さん」

胸を愛撫しよった右手はいつしか下腹部へと伸びて、
貼り付いた重い下着を脱がせにかかる。
それと同時に、れいなを支える方の手は、さわさわと太ももや腰回りを撫でまわした。

「あっ、はぁ……そんなの……っ」

既にれいなの奥からはぬるりとした蜜が零れ始めとう。
茉凛もそれをいち早く察知した。

「水とは違うものがたくさん溢れて来ましたね……」

そう言って口元を綻ばせる茉凛。

彼女はれいなが乱れるほどに喜んでくれとうみたいやった。
茉凛も吐息が荒くなって、頬は赤く染まっとうのが見てとれる。
この子は極度に色が白いけん、それがよく分かった。

れいなの乱れた姿を見て、感じてくれる。
恥ずかしいはずなのに、嬉しいと思ってしまう。
565 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:38
「そろそろ、入れてもいいですか? 田中さんの内側にも触れたい……」
「ぅ、うん……っ」

茉凛は綺麗な形をした指を、そっと入り口にあてがう。
そして次の瞬間、ゆっくりと、ゆっくりとれいなの中に入ってきた。

「んっんんん……」

茉凛の存在を感じて、新たな蜜が零れるのが分かる。
茉凛がれいなの中におる。
それだけで、無意識にれいなの女の部分が茉凛の指を締め上げる。

「分かりますか……田中さんの内側が、私の指の形に開いていくのが」
「んぅっ!」

少し動かされただけで、れいなの腰が動いてしまう。
茉凛の指をより深くへ誘おうとしてしまう。
566 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:39
「ふふ……嬉しい。もっと欲しいのですね」

茉凛は妖しい笑みを浮かべながら、親指でれいなの狭間の上にある突起を転がした。

「やっあっ」

その瞬間、意思とは無関係に大きく体が跳ね、自分から腰を揺らしとった。
もっと茉凛を感じたい、気持ち良くなりたいという想いが溢れ出て来たみたいやった。
茉凛はそんなれいなの想いに応えるように、くるくると親指で突起を転がしながら、
中の指を無駄のない動きで素早く突き上げていく。

「はぁっ! んっ茉凛っ」
567 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:40
入れただけでも感じるのに、こんな事をされたらおかしくなってしまいそう。
時折水が狭間に入り込むのが分かったけど、
それすら気にならんほどに、れいなは茉凛の指に翻弄された。

「待っ……、やぁっ刺激……強過ぎっ……んゃっ!」

「ですが……全て田中さんの好きな場所でしょう?」

突起を弄りつつも、茉凛の中指が入り口に引っ掛けるようにしてクイクイと刺激する。

「ダメ、ダメってばっれいなの体変になる……ひゃっ……」
「そんな風にダメって言われたら……余計にしたくなります」

「ぅうっバカ茉凛っ」
「バカでも構いません……田中さんにこうして気持ち良くなっていただけるのなら」

甘えるようにれいなへ頬ずりする茉凛。
艶めかしくて、でもどこか無邪気さを含ませたその仕草は、れいなに更なる快楽をもたらした。

このまま茉凛に壊されてしまいたいような衝動に駆られる。
茉凛が与えてくれる全てを感じたいと思った。
激しいのに、慈しむような茉凛の指に、全てを委ねたかった。
568 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:41
「あっ……あ……茉凛っ」
「れいな、さん……っ」

初めて下の名前を呼ばれ、一瞬だけ思考が停止した。

「止められないほどに好きなんです……れいなさんの事……」

淀みのない、純粋な瞳が真っ直ぐにれいなの心を貫く。
茉凛に見つめられるだけで、普通じゃいられんくなる。

「茉凛っ……!」

切なさにも似た想いを抱え、れいなは茉凛を抱きしめる。
そんなれいなを、茉凛もしっかりと抱いてくれる。

無垢過ぎるその瞳に映されながら、れいなは茉凛の腕の中で、終わりが来るまで乱れ続けた。
569 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:42
...

全てが終わった後、れいなと茉凛はすぐ岸に上がり、岩に寄り添って腰かけた。

れいなは……自分の服を全部濡らしてしまったけん、
今は木の枝に引っ掛けて乾かしとう途中。
その間、茉凛の上着を借りる事にした。
サイズが違うおかげで、それはれいなの腰まですっぽり覆い隠してくれる。

茉凛はと言うと、あのワンピースを着て、濡れ髪を風に晒しとう。
何も着てない茉凛も綺麗っちゃけど……
服を着た今この瞬間も、変わらず茉凛はれいなを見惚れさせる。
570 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:43
「茉凛はもう泳がんでいいと?」
「……もう十分ですよ。むしろ泳ぐよりも、こうしたい気分です」

言いつつ、れいなの背をそっと抱く茉凛。

「やね……」

れいなも頷いてから、茉凛の肩にこつんと頭を凭せかけた。

「ねえ。茉凛はもうさっきみたいに呼んでくれんと?」
「え?」
「れいなさん、って」
「!」

瞬く間に茉凛の頬が赤く染まる。
さっきまで涼しい顔でれいなを乱しとったのに、こういう初々しさはいつまでも消えん。
571 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:44
「っ……れい……なさん……」

囁きにも似たか細い声。

だけど、れいなの耳にはしっかり届いた。

「んふふっ」

茉凛のこんな人間味のある表情を見られるのは、ごく限られた存在のみ。
それがれいなである事がたまらなく嬉しい。

茉凛が浮かべる微笑は、他のどんな子の笑顔よりもれいなの心を温かくさせる。

安らぎにも似た感情と愛しさが心を埋め尽くした時……
抗えん睡魔が、今になって押し寄せて来るのを感じた。
やっぱり、想像以上に体力を消耗しとったみたい。
572 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:44
「……」

そのまま成す術もなく瞼が下がっていく。

「れいな……さん?」

整った手が、れいなの髪を戸惑いがちに撫でてくれるのが分かる。

「茉凛……れいなが起きるまで、離れんとって……」

手のひらから彼女の優しさが流れ込んできて、睡眠欲を更に掻き立てる。
この心地良い感覚を受け入れたら、きっといい夢を見られる。
そんな確信があったから、れいなはまどろみに身を浸す。

茉凛のまとう水の匂い。
そして過ぎゆく夏の香りが、れいなを癒してくれる。
573 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:45
...

「……どうしよう……幸せ過ぎて、狂いそう」

夢と現の間の世界で、茉凛の囁きが聞こえる。

それと同時に、れいなの全身が柔らかで温かな感触に支配された。

「もう決して離しません……れいなさんが目覚めた後も、夏が終わっても……ずっと」

もう置いて行かれる事はないのだと。
その安堵感を胸に抱いたまま、れいなの意識は夢の世界へと溶け消えた。
574 :水天の寝床 :2013/09/05(木) 20:46
おわり

おかまりと姉さんが最後空気ですみません。
575 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:41
闇で啼く私のカナリア
576 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:43
...

とある国に、美しい声でさえずるカナリアがおりました。
カナリアは色鮮やかな翼を広げて軽やかに歌い、聴く者全ての心を癒し続けていました。
そんな中、誰よりもカナリアに心奪われている者がおりました。
それはその国の姫君でした。
宮廷では常に謀略に晒されている姫にとって、カナリアだけが唯一の救いであり、癒しでした。
姫はカナリアの歌声が耳に届く度に願っていました。
どうか自分一人の為に歌って欲しい。
私だけの為に存在して欲しいと。
とうとう想いを抑えられなくなった姫は、カナリアを城に連れて来るように指示し、
逃げられないよう片翼をもいでしまいました。
更には鳥篭の中に幽閉し、他の誰にも触れさせないようにしました。
カナリアは自分だけものであると知らしめる為に。

……
…………
577 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:44
...

浅い眠りと覚醒の間際を行き来して、どのくらいの時間が過ぎたのか。
素直にまどろみに浸りたいのに、意識だけは現実側にあって、耳があらゆる音を拾ってしまう。
吹きすさぶ風の音、荒れ狂う雨音……
それが妨げとなって、れいなを深い眠りには導いてくれんらしい。

そんな音の群れに、新たな音が加わった。

あれはれいなの携帯の着信音。
それが数コール続いた後に、ふっと途絶える。

『……はい、宮澤です……』

……ん?
茉凛の声……?

茉凛の声が耳に届いた瞬間、“あの出来事”が夢でない事を改めて実感する。

ああ、そっか。
“あれ”から、れいなはまた意識を失ったんよね……。
578 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:44
『はい、そうです……あ、いえ、こちらこそ……。
……れいなさんにはいつもお世話になっております……』

え?
れいなが何?

『ええ……。彼女は今お休みになっておりまして……。
すぐにお起こし致しましょうか?』

……一体誰と話しとう?
何で今れいなの名前が出て来ると……?

『そうですか……ええ……。
私はそのつもりでおります……この嵐ですし……。
はい、勿論です。ありがとうございます……それでは……』

その言葉を最後に謎の相手との会話は終わり、
部屋を支配するBGMは再び雨風の音だけとなった。
579 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:45
...

「んん……茉凛……?」

うっすら目を開けると、薄闇の中にぼんやりと茉凛が佇んどう。
カーテンを完全に閉め切っとうわけじゃないのに、室内は薄暗く感じる。

茉凛の傍へ行こうとしても、何かが腕を戒めてそれを阻む。

れいなの右手首には、金属の手錠が片側だけ掛けられとった。
もう片方の輪は、鎖を介在しベッドの柵にはまっとう。

相も変わらずれいなは拘束されたまま。
……それはつまり、茉凛は未だにれいなを解放してないって事。
580 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:46
...

どうしてこんな事になったんやろ。
れいなはただ、今日という日を、茉凛と楽しく過ごしたかっただけ。
茉凛の部屋で、彼女の書いた小説を読ませてもらったり、一緒にDVDを見たり……
時折内容について触れて笑い合って。

この時までは、充実したオフを過ごせると信じて疑ってなかった。

そしてDVDを見終わった後。
茉凛に勧められるまま、彼女が淹れた“とっておきのお茶”に口をつけた。
その中に、睡眠薬が混入されとったとは夢にも思わずに。
581 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:46
...

「……」

床に散らばったれいなの衣服はベッドからは遠くて、拾いに行く事もできん。
ただ、れいなの素肌はやわらかいブランケットで覆われとって、寒くはない。
茉凛のその優しさが悲しかった。
最初っから自分本位にれいなを犯してくれたら、茉凛を憎む事もできたのに。

そういえば、この状況……茉凛の書いたあのカナリアの小説によく似とうね。
さしずめ、れいなは鳥篭のカナリア。
そして茉凛は孤独なお姫様といったところか。
582 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:47
...

「あ……田中さん。お目覚めですか?」

茉凛は手錠の鎖が擦れる金属音に反応したのか、こっちに歩み寄って来る。
彼女の手には見覚えのある物が握られとった。

「れいなの携帯……」
「はい……つい先ほど、田中さんのお母様からお電話がありまして。
すみません、勝手に出てしまって……緊急の用事だといけないので……」

茉凛はそれを折り畳み、背の高いラックの上に置く。
やっぱり携帯を返してくれる気はさらさらないらしい。
583 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:48
「……ママ何て?」

「この嵐ですから、田中さんの事を心配しておりましたよ。
外に出るのは危険だという事で……お母様からきちんとお泊まりの許可をいただきました。
……今夜は田中さんをよろしくと」

そう言って茉凛は艶めいた笑みを浮かべた。

「これでしばらくの間は……誰にも邪魔されません」

それでれいなは本能的に察知する。
また……熱に浮かされた時間が始まるんやって。
諦めにも似た思いが心を占拠する一方で、れいなの体の中心が疼いた。

……自分がここまでいやらしいなんて、数時間前までは気付きもせんかったのに。
584 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:49
...

『なんでれいなにこんな事できると!』

薬入りのお茶を飲んでから一番最初に目覚めた時……
れいなの心の中には恐怖と怒りしかなかった。
当然の事やと思う。
気が付けば自分は裸にひん剥かれて、ベッドの上で拘束されとったんやから。

それこそ、れいなは怒鳴り散らして茉凛に汚い言葉も浴びせかけた。
どうせオモチャの手錠やし、もしかしたら壊れてくれるかもと一縷の望みにすがり、力任せに引っ張って暴れたりもした。
それでも意外と頑丈な造りをしたそれはビクともせんかった。
585 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:49
茉凛の唇に噛み付いたり、肌を引っかいたりしても、彼女は怯まんかった。
その上、『好きです』『愛しています』と
切実な瞳で囁かれ、れいなはとうとう何も言えんくなった。
そもそも体格に歴然とした差がある茉凛に、力で敵うわけがない。

立て続けにイかされて、最後には意識を失う……
それを何度も繰り返された事で、れいなの抵抗する気力は徐々に削がれてしまった。

茉凛が満足したらきっと解放してくれる……
そう信じて、れいなは大人しく茉凛に抱かれる事に決めた。
けど、回数を重ねる毎に茉凛はエスカレートしていった。
そしてそれに比例するように、れいなの体も敏感に、貪欲になっていく。
586 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:50
...

「田中さん……私、もっと田中さんが欲しいです……」

ひとつ囁くごとに、茉凛からのキスが降って来る。

「っん……!」
「……ずっと、田中さんの事だけ感じていたい……」

繊細な指先とやわらかな唇が徐々に下へと伝い落ち、
その度にぞくぞくと背筋が震えてしまう。

「はぁ……茉凛っ」
587 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:51
薄く開いた唇から濡れた舌が伸び、とうとうれいなの狭間まで到達した。

「やっ! そこ、んあっ」

茉凛の舌先が筋に沿って丁寧に往復する。
そしてわざと粘ついた水音を響かせ、唾液と蜜を全体に引き伸ばしていく。

「ひゃ、あぁ」
「……私を……田中さんの恋人にして欲しいとまでは言いません……。
ですが、今だけは……どうか私だけを見て……」

茉凛の湿った吐息がかかり、お腹の奥まで甘い痺れが走る。

「あっやぁ……! 茉凛っ熱……っ」

吐息も舌も……茉凛の何もかもが、焼けそうに熱い。
その温度は茉凛の想いそのものを宿しとうみたいで、れいなは息を詰める。
物静かに見えて、その内に秘めた熱さはきっと誰にも負けん。
そんな茉凛の情熱がれいなに注がれとうって思うと、憎みもできん。
むしろ全部を許してしまいそうになる。
でも……愛していいのかは分からん。

茉凛は綺麗。
こうなる時までは、一緒におって楽しかったって断言できる。
それにほっとけんとも思う。
ただ、それが恋かと聞かれたら……。
588 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:52
「あっ!? ちょっそんなっ!」

ぐちっといやらしい音を立てて指を中に押し込まれ、反射的にれいなの両足が強張る。

「こっちの方も……幾度となく収縮して、寂しそうでしたので……」

戸惑いがちだったはずの茉凛の指。
けど、れいなの奥からまた蜜が滲んだのが分かると、ぐいぐいと突き進んでくる。
れいなの中はすぐにそれに順応し、奥深く飲み込んでいく。
むしろ、れいなは自分から腰を押し進めとった。

「はあっ茉凛……っ」

指を突き立てながら、その上にある突起を強く吸い上げられると、
れいなの足先がピンと突っ張り、背中が反り返った。

「んっぁあっ!」
「ん……嬉しい……こんな私でも、田中さんを感じさせる事ができる……」

そういうつもりじゃないのに……れいなの体は茉凛を煽るように妖しくくねる。

「私で……私で昇り詰めるところを見せて下さい……っ」

それに呼応して、茉凛の指と舌の動きも容赦なく速度を上がっていく。

茉凛が上目でれいなを見上げた瞬間。
腰骨から一気に強い痺れが駆け上がった。

「茉凛っやぁあっ!」

茉凛の瞳に見つめられながら、れいなはもう何度目か分からん絶頂を迎えた。
589 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:54
...

夜になり、雨脚はこれまで以上に勢いを増しとった。
どうやら完全に暴風域に入ったらしい。
朝出かける時はあんなに晴れとったのに……。

茉凛の横顔を盗み見ると、彼女はどことなく気分が高揚しとうように感じた。
ささやかな表情の変化やけど、れいなにはそれがよく分かる。

「なんか茉凛……妙に嬉しそうっちゃね」

「……そうですね……不謹慎ですけれど、嬉しいです。
嵐が長引けば長引くほど、田中さんと二人きりでいられる時間が増えるという事ですから……。
それに私はやはり……こうして部屋の中に籠っている方が性に合っているのかもしれません」

ほのかに笑ってから、茉凛は窓に向かって歩いていく。
そしてカーテンに手を掛け、外の様子を窺う。
590 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:55
暴風雨はまるで銃弾のよう。
暗い色を映した窓ガラスをひっきりなしに叩き続ける。

「ずっと……この嵐がやまなければいいのに……」

その直後……まるで茉凛の囁きに応えるように、ピカッと閃光が走った。
そして鼓膜を揺さぶる凄まじい轟音。

「ひっ……!」

言ったそばから、茉凛は落雷の音に顔を引きつらせ、
すぐさまれいなの懐に飛び込んで来る。

さすがのれいなもさっきのやつにはビビった。

「ち、近くに落ちたかもしれんっちゃね……」

今も地響きのような不快な音が尾を引いとう。

茉凛はれいなの肩に顔を埋めながら、ぎゅっと抱き寄せて来る。
……微かな振動が伝わる。
それは茉凛の体の震え。
591 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:56
「怖い?」

れいなの問いに、茉凛はこくこくと首を縦に振る。
自由な方のれいなの左手が、自然と茉凛の頭へ伸びていく。
そしてその髪を撫でたのとほぼ同じタイミングで、またしても雷鳴が響き渡った。

「っ!!」

茉凛の体が魚のように大きく跳ねる。

「田中さん、田中さんっ……」
「え、ちょっ何、茉凛……」

茉凛はれいなにより強く顔を押し付け、声までも震わせる。

「私の傍にいて下さい……私を離さないで……」

喉の奥から搾り出すようなうめき。
こうして怯える茉凛をはねつけられるわけがない。

「……わかった。れいなは茉凛の傍におるよ。
このまま離したりせんよ。大丈夫やけんね」

戸惑いながらも、れいなは片腕だけで茉凛をあやし、優しく抱きしめる。
少しでも茉凛が安心できるように。
すると、茉凛の体の震えが徐々におさまり、余計な力が抜けていくのが分かる。

「田中さん……嬉しい……約束ですよ……」
「うん」

そうして、茉凛は心底安堵したように瞳を閉じた。
592 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:57
...

……
…………

翼を失ったカナリアは、二度と飛び立つ事ができません。
ただカナリアにできる事は、歌う事と、鳥篭越しに空を見上げる事だけ。
今日もカナリアは澄んだ啼き声を響かせます。
そして姫は恍惚とした表情でその歌声に酔いしれるのです。
カナリアの紡ぐ音色に哀しみが宿っている事さえ気付かずに。

……
…………
593 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:58
...

二人で抱きしめ合っとううちに、いつの間にか雷鳴も遠のき、
茉凛はすっかり調子を取り戻した。

ただ……れいなは未だに意識が朦朧とする。
薬の効果はもういい加減抜けてもいいはずっちゃけど……。

そんなおぼろげな世界の中で、茉凛の存在だけがリアルを感じられる。
今のれいなは一人で食事する事もトイレに行く事もできん。
茉凛によって生かされとうのと同じ。
まさに鳥篭の中で飼われとうみたい。
594 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 21:59
「ん?」

ふと気が付けば、茉凛がれいなの携帯を使って
文字を打ち込んどう姿が目に入った。

「茉凛、何しとうと?」

訝しげに目を細め、茉凛に訊ねると……
彼女は悪びれもなくこう言い放った。

「田中さんの代わりに、お母様にメールを送信致しました……。
『嵐が止んでも、しばらくの間は家に帰るつもりがない』と」

「っ茉凛……!?」

自分の耳を疑った。
それはつまり、れいなの名を騙ってメールを送ったって事?

「茉凛っそんな勝手に……なんで……なんでよ!」

「何故って……田中さんは約束して下さったではないですか……。
私の傍にいてくれると……私を離したりしないと。
ですから……もっと一緒にいられる手段を取ったまでです」

「な……」
595 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 22:01
……言葉が出て来んかった。

茉凛は明らかにれいなの言った事を“曲解”しとう。
でも、茉凛にとっては自分の理念に沿って行動しただけであって、それは真実に他ならん。

れいなを真っ直ぐ見つめるその瞳は、どこまでも澄んで迷いすら感じさせん。
それこそ、茉凛は何でもかんでも人の言う事を
ストレートに受け止めて、一途に信じ込んでしまうんやと思う。

あの何気ないれいなの言葉が、茉凛の心を縛り付けてしまった。
ああ。茉凛が壊れてしまった。

……ううん、本当はもうずっと前から壊れとった。
でも。
茉凛は純粋過ぎるから、きっと自分が壊れてしまった事にも気付いてない。
茉凛が強くない事は分かっとったのに……
こうなってしまった以上、れいなはどうする事もできん。
596 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 22:01
いつの間にか溢れた涙が頬を伝い、シーツに染み込んだ。

「田中さん……何故泣くのですか……?」

茉凛はさっぱり分からないと言いたげに、おろおろと狼狽する。
それはまさに、善悪が判断できん幼い子供さながらの言動。

「大丈夫ですよ……私がずっとお傍におりますから」

そう言って、ゆっくりと歩み寄り、そのしなやかな長い腕でれいなを包み込む。

「ずっと……一緒です」

幸せそうな囁きが、れいなの耳をくすぐる。
れいなは抗えずに茉凛の胸に頬を預け、涙を流すだけやった。

月さえも見えん、闇夜に染まった世界。
夜明けはまだ来ない。
597 :闇で啼く私のカナリア :2013/09/23(月) 22:02
おわり
598 :田舎娘の唄 :2015/08/23(日) 22:46
田舎娘の唄。

愛香は今までご主人様の道具でした。
でも、ご主人様に使われるのは最上の喜びでした。
いつも濡らしておかないとご主人様には怒られてしまいます。
今のご主人様、梨沙ちゃんはそういうことをしません。
愛香ちゃんは にんげん なんだよ。道具じゃないんだよ。
とおっしゃいます。
意味がわかりません。
愛香が道具じゃなかったら何でしょう。
梨沙ちゃんはそれがにんげんってことなんだよ、と優しく教えてくださります。
今までみたいにわからないことがあっても殴られたり蹴られたり踏まれたり叩かれたりしません。
梨沙ちゃんは愛香が間違えても、頭を撫でたりぎゅっと抱きしめてくれたりします。
もう叩かれることはありません。
ちょっとさびしいです。
道具はさびしさなんか感じないからおかしな話なんですけどね。
今のご主人様は梨沙ちゃんと呼んで、とおっしゃいます。
前のご主人様の前で裸になったり、ご主人様の息子を舐めたりしても恥ずかしくなかったのに、梨沙ちゃんと呼ぶのだけは恥ずかしくなります。

愛香がまだ道具だと信じてた時に前のご主人様のお館で さんげき が起こりました。
うたという道具がご主人様を死なせてしまったみたいです。
愛香が会ったにんげんは、ご主人様と梨沙ちゃんを含むご主人様のご友人とそれからメイドさんです。
メイドさんも梨沙ちゃんに引き取られて、今も一緒に暮らしています。
愛香が せいり という道具として使えない時にお世話してくれたメイドさんです。
梨沙ちゃんは愛香が せいり になると優しい言葉をかけてくださりますが、身の回りのお世話は愛香自身がしなくてはいけません。

うたという道具は愛香は見たことないんです。
今も信じられません。
梨沙ちゃんは何度も会ったとおっしゃってますが、本当に信じられません。
疑うわけじゃないんですけど。

梨沙ちゃんがご主人様のご友人として何度も愛香の前に立ちました。
その時は、両手を後ろ手に拘束されたり目隠しをされたりしました。
そして梨沙ちゃんはご主人様が席を外すと囁くのです。

あなたが道具なら、あなたがうまく濡らせるように贈られた張型は道具じゃないの?
なぜ道具が喋れるの?
張型は喋れないのに。

ーー申し訳ありません。梨沙さま。
答えた愛香の瞳からは熱い涙が頬を伝います。
ーー粗相をした愛香にお仕置きをお与えください。
こう返す頃にはご主人様が戻ってきます。
道具として使われる喜びを享受している愛香がなぜ涙を流してしまったのか。
張型を使って濡らし、ご主人様の息子をいつでも迎え入れられる幸せ。
道具がうまく使われなければ、叩かれたり忘れられたり、ゴミとして扱われるのは当然なんです。
それをわからない道具がいたのでしょうか。
本当に道具だったのでしょうか。
ご主人様を死なせる道具が存在することに愛香は驚いています。

梨沙さまが来ると愛香をうまく使いこなせるよとご主人様は喜んでくださりました。
いつものように濡れそぼった愛香にご主人様の息子が入っていきます。
ペチペチと愛香を叩きながらご主人様のピストン運動が始まります。
愛香はだんだんと呼吸が荒くなりあんあんという声が出てしまいます。
そうすると梨沙さまは愛香の耳元で囁くのです。

道具があんあんと言うなんておかしいわね。

ある時は目隠しをされたままで、またある時は体のどこかを拘束されたままで、いつものご主人様との行為と違うからでしょうか。
囁かれると愛香の瞳から涙が落ちてしまうのです。
ーー愛香はご主人様に使われて幸せです!
答えた矢先、梨沙さまがまた囁くのです。

話せるということはあなたは道具ではないわ。
にんげんよ。

愛香が道具でなかったら何でしょうか。
梨沙ちゃんがおっしゃるように にんげん なのでしょうか。

さんげき の はんにん はまだ捕らえられていないみたいです。
にんげん を死なせる道具なんてあるんでしょうか。
それとも愛香みたいに道具じゃなくて にんげん だったのではないでしょうか。
うたという道具がいたなんて、夢かまぼろしなんでしょうか。
愛香にはわかりません。

愛香は道具から にんげん になりたてなのですから。

END.
599 :1gVLseWU8br8 :2015/10/12(月) 14:05
It's really great that people are sharing this inooimatrfn.
600 :夜桜 :2017/06/04(日) 21:15
私がそこを訪れたのは、会社の生田先輩から「はるなんさー、実はSMショーをやってるバーがあるんだけど興味ある?」と誘われたからだ。
興味を持った私は「じゃあ日曜の夜に、ストレス発散で行きませんか」と返事した。
夕方、昼間とは違う冷たい風が桜の硬い蕾を撫でていく。
受付で生田先輩は会員カードを見せた。
一見の私には「退出時に会員カードを作るかどうかお聞きします」と言われた。
その時には作るつもりなんてなかった。
いや、その気持ちには今も嘘はついていない。
店内は薄暗く、生田先輩と密着するように座った。
赤いボンテージという胸の谷間をほうりだしたような格好でオーダーを取りに来た店長に聞いたおすすめのお酒を頼んだ。
「店員へのおさわりは厳禁ね」と生田先輩から注意されると、ちょうどよくお酒が届き、乾杯する。
きっとまっ平らな自分の胸と店長のふくよかな胸を何度も見比べていたからだ。
柔らかそうな白い肌が薄暗い店内で青く発光してるように見えて、妖しさを感じていた。
先輩は、何でもよくできるなぁ、と感心してしまう。
よく冷えた甘口スパークリングの日本酒が喉をとおる。
炭酸のようなシュワシュワとした喉ごしに酔いを感じた。

客の多くは冷静で、何が起こるか知っているようだった。
私みたく一見の客は元々来店が少ないのだろう。
それだけで商売が成り立つとも思えないけれど。
一見には紹介されない高価なサービスが存在するのだろう。
客席より一段高いステージに真っ白なライトが当たる。
そこには、赤いボンテージ姿は同じだが、店長とは違う背の低い浅黒の女性が立っていた。
片手には鞭だろうか、黒くて固そうな紐のようなものを持っている。
コンクリートの床に鞭を一度叩きつけると、奥から別の女性が出てきた。
「今日は、さくら女王様とはーちんか」
生田先輩は顔を見ただけで、誰なのかわかるぐらい通っているようだ。
黒髪の少女みたいな細い体躯に真っ赤な首輪と、手枷足枷をつなぐ銀色の鎖がジャラジャラと妖艶に鳴り響く。
天井から降りてきた輪に両手の鎖を繋げると、まるで万歳をしているようだ。
彼女は、女王様と違って全裸だった。
下の茂みは逆三角形にきれいに剃られている。
胸を隠すものもない。
かかとがペタリと床につくぐらいまで下げられると、私はなぜだかホッとした。
ショーが始まってから、静かに進められていく行為の一つ一つに緊張を覚えていたのだろう。
女王様が持ち出したのは、SM用の赤い蝋燭だった。
低温だからやけどする心配なしと生田先輩が耳に唇を添えて教えてくれる。
先輩の声が空気の振動となって、耳にふれると、ドキドキした。
なぜそんなことを知っているのかどうでもよくなるぐらいショーに目を奪われていた。
真っ赤な蝋が涙のように落ち、白い肌に艶やかに咲く。
ビクンと体が跳ね、筋肉の筋が浮きあがる。
そして、肌がほのかに赤く染まっていく。
蝋が落ちて熱さを感じているのに、彼女が興奮していくのがわかった。

ーーこの興奮を私は知っている。
元彼に目隠しされたとき。
手錠してみようなんて、自由を奪われたとき。
エクスタシーを学んだ。
私もあそこで、ステージで見られていたい!
見られながらエクスタシーを感じたい!
601 :夜桜 :2017/06/04(日) 21:16
何度も何度も落とされる蝋のすべてを彼女は受け止めていた。
体をねじったりして逃げ出そうとする真似すらなく、熱さを感じてはより一層の興奮を甘受しているように見えた。
他の客からも感嘆の声が漏れる。
ジュワ……という音ともに彼女の股間から液体が漏れだす。
できあがった大きな水溜まりに気づいた女王様は、器用に鞭を股間に這わせる。
「申し訳ありません。女王様の躾にエクスタシーを感じておりました。失禁を許してしまったこの奴隷にどうか罰をお与えください」
発せられた言葉がゾクゾクと背中を駆け抜ける。
「罰を与えるほどおまえが良くできているかって? おまえはただの玩具だよ」
バシンと大きく股間めがけて鞭が落とされる。
今度こそウッと大きく呻き声をあげた彼女だったが、その行為にも興奮を覚えているように見えた。
その様子に心まで堕ちてしまったのかもしれない。

さくら女王様に「お客様で体験したい方はいますか?」と聞かれ、先輩の存在を忘れておずおずと手を挙げていたのだ。
人よりも浅黒い肌に縄が入り、蝋まで体験して、これをずっとやっていきたいと思っていたら、女王様から「明日から来ない?」と心を見透かれるように誘われた。
翌朝には辞職願を提出し、午後にはまたこちらのバーへと足を運んでいたのが去年の春。
やっと一年が経つ。
さくら女王様のご寵愛を受けて、今はどんなプレイでも心からありがたく受け入れられるまでになった。
VIPのお客様のどんなご要望でも、初めてのお客様から受ける嘲笑や罵声にも感謝を忘れない。
笑顔で頭を下げる。
「ありがとうございます、またのお越しをお待ちしております」

END.
602 :案山子 :2017/09/01(金) 20:55
このバーはどのような性癖性指向に関わらず、入店が許されているのは女性のみでSMショーも女性しか出演しない、いわば男子禁制の女の園だ。
私のようにOLを経験してからこの世界に飛び込むのはだいぶ珍しいことのようだった。
今日も一人、若い娘が面接にやって来た。
「みんな集まって」
ふくよかな体つきの聖店長が声をかけると真っ白な肌に短い黒髪が初々しい女性が一緒に入ってくる。
さくら女王様のリードで私も四つん這いで近くへと移る。
簡素な服は着せてもらっているが、犬座りでニコニコしているとだいぶ驚いた表情を見せた。
そして、すんません! と言いながら今は接客のはーちんが飛び込んでくる。
「全員いるわね。今日から働いてもらう……そうね、メープルちゃんよ。みんなよろしくね。自己紹介してもらってもいいかな」
アイドルのような愛くるしい笑顔だが、聖店長も女王様である。
ショーにはあまり出演されないけれど。
「あのーあのーあのー、め、メープル、です。あのー、父の借金の返済が大変なことになっていて大学在籍も諦めました! こういう世界は初めてですがよろしくお願いします!」
かたさの残る若い声と直角のお辞儀が、彼女の真面目さを物語っているようだ。
「まず接客についてもらう先輩のはーちん」
「よろしくやでー」
「それから女王様兼M女のはるなんとさくら」
「よろしく」
軽い気持ちでひらひらと片手を振ると、メープルちゃんは「は、はぁ」と口を動かしペコリと軽く頭を下げる。
その様子を見てか、さくらちゃんは恭しくお辞儀をして挨拶を返した。
「よろしくお願いします」
聞いた話によると、さくらちゃんは男性に女王様兼M女として飼われていたそうだ。
こういう仕草を見ると女性より男性にモテそうだなとは感じてしまう。
「あ、あのー、よ、よろしくお願いします」
口癖は「あのー」みたい。なんだか面白そう。
「さて、と。今日はメープルちゃん歓迎のショーを行いたいんだけど、みんなどうかしら?」
「賛成です」
「異存なし」
「ええよ」
私とさくらちゃんがSとMを日毎に入れ替わる形でのショープレイが常態化していたため、新しい風を入れるのは当然だ。
「じゃあ、やろう! おめでとう」
その言葉をきっかけに拍手が浴びせられる。
「あ、あのー、ありがとうございます」
かしこまったように小さくなりつつも、歓迎されて頬が桃色に染まる。
「メープルちゃんはセックスするとき、どうされるのが好き?」
聖店長の直球な質問に、メープルちゃんは息を飲み込んだまま顔を真っ赤にして動かなくなってしまった。
夏休みが終わった頃に目立つ案山子みたいに直立不動の姿勢だ。
私たちは何かに気づいて顔を見合わせる。
ははぁ、これはどうやら初物ですね。
うん、うんと店長とみんなが頷く。
「じゃあ、アイデアを募集します!」
思いつかないからって私たちに投げてきたー!
ううん、これは給料アップと休暇を得るチャンスだ。
たぶんだけど。
あっ! 初めてで羞恥心があるのなら逆手にとってこういうのはどうだろうか。
早速、店長に相談するといいわよとすぐに返事がもらえた。
もしかして、考えるの面倒で本当に私たちに投げてる可能性もあるけれど。
603 :案山子 :2017/09/01(金) 20:56
メープルちゃんは今、何も見えない、何も言えない状況でステージに立たされている。
鼻と口の周りだけ空いた全頭マスクを被り、小さい穴がいくつか空いたピンポン球大のボールを口腔に挟み、そのボールをバンドで顔に固定。
両足を肩幅に広げ、バーと鎖が一体化した足枷をはめる。
カチャンという錠の締まる音に、興奮が少しずつ客席へと伝わっていく。
そのまま、腰にはペニスバンドをつけてあげる。
誰にも触られてないであろう、ふさふさとした繁みが可愛らしく、まだ使える両手で隠そうとするも異変に気づくがどうしようもできない。
ただボールからはふごーふごーという興奮しはじめた息だけが漏れる。
手枷を持ったさくらちゃんが奥から登場すると、客席からは歓声があがる。
そう、ステージに立ついる初めて見る女性の反応を客が楽しみに待っている。
準備万端といきたいところだが、最後の仕上げがある。
お辞儀をするように倒し、両手と首を木製の枷で固定する。
メープルちゃんは喉奥からウッと悲鳴をあげてきたが、声が出せないことに怯えたのか静かになってしまった。
その代わりに肘や腰、膝が小刻みに揺れて緊張が隠せないようだ。
いいよ、緊張はいくらでも快楽に変えてくれるから。
私の脳みそもジンジンと快楽を感じ始める。
メープルちゃんの透き通るような白さだった肌は、鼻の頭や乳首が赤く
色づいている。
秋セメスターからは性の高等教育と研究が待ってるよ。
装着したペニスバンドのそれをさくらちゃんが舐め尽くすと、自らの泉へと挿入する。
私は、鞭を振り上げメープルちゃんのお尻へ一発叩くと、彼女からはヒッと鳴き声が聞こえ、びくんと腰を引こうとする。
すると、さくらちゃんに入っている模したそれがより奥へと突っ込まれる。
新人の悲鳴と、いつもとは違う腰の動きから生じる喘ぎ声がハーモニーをステージで響かせる。
何をしているのかわかっているのだろうか。
何をされているのかわかっているのだろうか。
絶え間なく口から落ち続ける涎に。
終わりの見えないスパンキングの痛みに。
快楽を感じているだろうか。
新人がいなくならないように、痛みと恐怖で心を縛り快楽から体を逃げ出さないように抑えつける。
私が初めてこのバーで望んだそれを教え込んであげよう。
604 :案山子 :2017/09/01(金) 20:57
END.

読み手も書き手もほとんどいなさそうですが。
605 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:46
小春の教育係になってから、とんでもないことばかり起きる。
カーテン開けてくださいに始まり、録画予約ができません道重先輩やってくださいだの電話線どうやって引いたらいいんですかだの、どう考えてもこれでは雑用係である。
モーニング娘。は女性アイドルグループであり、ストーカー対策として活動中に度々の引っ越しを強いられる。持ち物はなるべく少なくシンプルに。それでも、家が変わっただけで前はできてたことが急にできなくなるのもざらにある。だから、さゆみは先輩として後輩の小春が一日でも早く活動と付随する引っ越しに慣れてもらいたくて呼ばれたら何でも行ってしまった。
コンサートツアーではホテルの部屋が同じで、小春からの一緒のベッドで寝てくださいというお願いは可愛いものがあった。しかし、同じベッドでは疲れが明日まで残る可能性もある。入ったばかりの小春とさゆみとの年齢差は小さいように見えて体への影響は大きい。
別のツアーで、やっぱり同室になった。教育係だから、同じ部屋のほうがスタッフやマネージャーにとって都合が良かっただけなのかもしれないけど。

「小春、マネージャーさんにお願いしたんです。道重さんと一緒じゃないと寝れないって」

了承するマネージャーもマネージャーだ。道重さん、道重さんと慕ってくれるのは素直に嬉しい。でも、本当のところはただわがままなんじゃないか、という考えが頭をよぎる。教育係という名のわがまま受け止め係。先輩だからやってください、という魔法の言葉。

「道重さん、大好き!」

と笑顔で言われて幼さの残る体をぎゅーと押しつけられたら悪い気はしない。第二次成長期といえば、体つきが子どもから大人へと変化していく。体毛が一部分だけ濃くなったり、胸とお尻に脂肪がつきはじめたり、初潮が訪れたり、体の変化に心が追いついていかない時期でもある。さゆみ自身、親や先輩に迷惑をかけてやってきたから、同期のいない小春がわがまま言うのもわかる。どうしていいかわからず、心配なのだ。それでも、身長だけ伸びたような細い体をぎゅーと抱きしめてあげると、ニコッと笑って「だぁいすき」と甘ったるい声でじゃれついてくる。嫌だ、と否定してしまったら、小春はどんなに傷つくだろう。教育係やりたいと言い出したのはさゆみなのに、できませんと放り出すのも嫌だった。
606 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:47
「道重さん。一緒にお風呂入りませんか?」

くすんくすんと泣き出しそうな小春を見ると心配してしまう。親元から離れてホームシックなのかもしれない。姉と一緒に上京したと聞いたが、小春に呼び出されて家に行くと姉はいつもいなかった。寂しさは心を蝕む。
しょうがないなぁと湯船にお湯を溜めに行く。

「五分経ったら入ろう」
「いいんですかぁ」

小春の顔がパッと輝く。やっぱり、ただのわがままな気がする。けれど、一度了承してしまったのだから断るのは悪い。

小春が湯船に入ったから、さゆみは体の汗を流そうとシャワーを浴びる。

「道重さん? 一緒に入ってくださぁい」
「え、何?」
「お風呂、入りましょう」

小春はホテルとはいえ二人で入るには狭すぎる湯船にさゆみの腕を引っ張って入らせようとする。何だろう、わがままというには……おかしい。

「待って」

それでも小春の声に応えるべく、シャワーヘッドを定位置に戻す。汗は流したから、妙に左側が空いてる湯船へと足を入れる。
607 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:48
「道重さんって、セクシーですね」
「何を言い出すのよ」

褒められた気がして悪い気はしなかった。さっきまで泣くかのような子どもっぽい声を出していたのに。うってかわって、うっとりした声色だ。

「白い肌のほくろがすっごく。それに、脚の筋肉もついて、脚線美っていうんですかね!」
「やだ、小春。興奮しないで」
「すみません……道重さんの体がほんと思ってたよりキレイで食べてしまいたいぐらいです」
「いやいや、小春。変なこと言わないで、あがるよ」
「やっ、やです。道重さん待って」

やっぱり寂しいからわがまま言ってるだけなんだろうか。小春の焦った声にいじわるしようという気も起きなくなる。

「なぁに?」
「道重さんのおっぱいも柔らかそうで美味しそうです」

小春の視線は、二つの膨らみに向かっていた。え、やだ。やっぱりおかしい! さゆみの体を見たいがためにこんなわがままを?
小春の両手が下からさゆみのおっぱいをすくうようになでてくる。

「え、え、やだ、小春、何してんの? やめよう、こんなことおかしいよ」
「小春は道重さんのこと好きになったんです。好きならこういうことするんだよってお姉ちゃんが教えてくれたんです」

さゆみのお姉ちゃんは、好き同士じゃなきゃしないって言ってたもん。好意じゃないんだよ、小春。後輩が困ってると思ってたからなのに。否定してきたのは小春だった。傷ついたのはさゆみ。
無言で湯船から出て、バスルームをあとにする。小春は、何か言ってたみたいだけど全部無視して、バスタオルで体をふきあげる。それでも小春は出てこなかったから、下着とパジャマに着替える。そのうち黙った小春は湯船で泣いていたようだ。
ベッドに入り、少し横になっただけで眠くなる。今夜は疲れた。
608 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:49
「道重さん、さっきはごめんなさい。ああゆうのやだったなんて知らなくて」

お風呂からあがってきた小春の声で起きてしまった。でも、反応するのは癪だから、寝たふりしよう。

「道重さぁん、寝ちゃったんですかぁ」

小春の得意な猫なで声が頭痛を運んでイライラしてしまいそう。
と、瞬間、さゆみの頬から唇、首筋、手の甲と順にキスをしていく。
ライブ中以外で初めて唇にキスされた……。仕事、だけどプライベートの時間でもある夜に。
無言で抵抗しないのをいいことに、小春は先ほど触ったはずの胸の周りを撫でてくる。

「んっ」
「にひひ。道重さん起きちゃいました? 感じちゃいました?」

感じるって何のこと。さゆみが考える暇はなく、次々と指の腹と小春の唇が体のどこかへと降ってくる。そのたびに、さゆみの躯はびくっと反応し、んっという声が喉からどうしても漏れてしまう。どうしたらいいかわからない。このまま寝たふりしてたら終わるのか、それとも抵抗したほうが早く終わるのか。でも、さゆみは先輩だから後輩が悲しむ顔は見たくなかった。

「さぁて」

楽しそうな声で次に小春が触ったのはパジャマのパンツだった。
腰から手を入れて、下着や太ももを触ってくる。いやだ、気持ち悪い。そう思ったのに、ドキドキする緊張と一度強ばってしまった筋肉は元に戻らない。
609 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:50
「う、んんんっ」

さゆみの一際高い自分の声に驚く。えっ、ナニコレ。さゆみ、どうなっちゃうの。小春はパジャマの上にも手を入れて、下着の上からさゆみのおっぱいを触ってくる。いやだ、いやだ。おかしい。両手で体を触ってきても、唇や頬にフレンチキスしてくるのはやめなかった。

「道重さん、赤くなってきてますよ」

え、どこが。と目を開けてしまった。小春の顔が近くにあって、しっかりぶちゅっと唇を押し当てられる。

「んぐぐぐぐ」

手で小春を押し返す。そんな小さな抵抗虚しく、太ももを触っていた小春の手が器用にパジャマの上から胸の周り、乳首の周辺をくるくると指で円を描くように触ってくる。と、さゆみの声が内側から蕩けていくのがわかった。

「はぁ、んんんん。あぁん」

聞いたこともない自分の声に驚く。さゆみじゃないみたい。おかしいよ、小春。あなたはいったい何をしたいの。

「道重さん、早く終わらせてゆっくり寝ましょうね」

母親が子どもに諭すような口調で、さゆみの躯をゆっくり撫でまわし続ける。頬が赤くなってかわいいですよ、とか、恥ずかしいんですか? とか饒舌に話しかけてくるから余計に恥ずかしくなってくる。そうなればそうなるほど、頭のてっぺんまで蕩けていくようで、そのたびに声も変わっていく。小春はさゆみの下着の間に指を滑り込ませた。何か突起物を触られた瞬間、ビリビリと頭がしびれる感覚に襲われる。お風呂から上がったばかりなのに、ぬるっとした液体がさゆみの躯の奥からいくらでも出てきそうだ。

「気持ち悪いよ、小春。さゆみの体、おかしくなっちゃったの」
610 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:50
泣きそうになったのはさゆみだった。小春はずっと、大丈夫ですよ道重さん、おかしくないですよ、自然なことですと歌うように返事を繰り返す。

「やだ、やだぁ」

さゆみが訴えても、トロトロになった液体が出てくる突起物を何度も撫であげられるとまた大きく声が変わる。

「あ、あぁん。気持ちいいよぉ」

え、今、さゆみなんて言ったの。早く終わって欲しい。早く終われ、早く、早く、早く。でも、小春の指は何度も上下を往復し、そのたびにさゆみは声をあげ、気持ちいい気持ちいいと言いながら、頭の奥のしびれる感覚におかしくなりそうだった。そのうちに小春の指はさゆみの大切な穴の入り口をくるくると何本もの指の腹でさする。

「やだやだやだ」

もう何を言っても小春は止めてくれないのに、やだと言い、やだと言ったはずなのに次の瞬間には気持ちいいと蕩けた声を出してしまうのだった。初めて受け入れた快楽でおかしくなってしまいそうだった。

ブルルルルルル……

小春の携帯が震える。マナーモードになっていたようだ。

「はい、もしもし」

話の中身からすると、マネージャーからのようだった。明日の集合時間とかを確認しているみたい。助かった! マネージャーありがとう。電話は思っていた以上に長くなったようで、心と躯が疲れ果てたさゆみはくすんくすんと泣きながらいつの間にか眠ってしまった。

翌朝、恥ずかしくなったさゆみはいくら後輩からの誘いとはいえ乗ってしまったことに反省していた。だから、小春にも釘をさしておく。

「昨日のことは誰にも内緒だよ」
「……はい!」

小春が満面の笑みで返事したのが怖かった。
611 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:51
小春が道重さんを好きになったのは、道重さんが小春の教育係をやりたいと立候補してくれたからです。今、どうしてかと言われると悩むのですが、お姉ちゃんがほとんど家にいなくて寂しかったからだと思います。
最初はただ寂しいのもあって、道重さん、道重さんって呼んでたんです。だけど、道重さんが何でも応えてくれるから小春勘違いしちゃったんですね。道重さん、小春を好きだからここまでしてくれるんだろうなぁって思い込んじゃってました。
モーニング娘。を卒業したのは道重さんを好きだったからです。道重さんにはずっと輝いていて欲しかった。でも、道重さんが輝けるところには小春は必要なかったんです。新垣さんや亀井さんと話している道重さんの笑顔はいつもキラキラしていました。正直、羨ましかった。あのお風呂の一件以降は、小春も道重さんも吉澤さんとマネージャーさんから怒られてホテルが同室になることもなかったし、小春のわがままだってバレて道重さんと話す機会が少なくなってたから。それでも、仕事だから用があって話しかけても前みたいな、小春を心配してくれる表情とか、大丈夫だよって慰めてくれる仕草とかなくなってしまって、ずっと真顔でちょっと怖いくらいだった。でも、その真顔で真剣な表情も前は見られなかったわけで、カッコいいなと思ってしまう小春がいました。そういうのを伝えて道重さんに嫌そうな顔されるのがツラかったんです。
小春の卒業式でも一歩引いてた道重さんにどうしても受け止めて欲しくて「道重さん大好きです!」と言ったけれどオフマイクで伝えられた言葉は優しくて冷たかった。そんなでも、ファンの前では抱きしめてくれたから。小春と違って、道重さんはやっぱり大人だなぁって思いました。
小春が卒業したあとの道重さんはバラエティ番組にちょいちょい出るようになったと思ったら、いつの間にか嫌いな女ランキングに入っていて本当にスゴい! って感動しました。何が道重さんをそんなに変えたんだろう。小春の卒業がきっかけだったらいいな、なんてまた都合のいい空想に浸ってしまいます。
612 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:52
そうなんです、どんなに時間が経ってもあの夜を忘れられないんです。いつも心を燃やして、欲望を焦がす。
電話を切ったあと、すぐベッドへ戻ったんですけど、道重さんの頬に涙のあとがありました。どんなに呼びかけてもムダで、またパジャマの上から触ってみたんです。でも反応がなくて起きることはありませんでした。
なんだ、小春は道重さんの反応をもてあそんで楽しんでたんだろうなって気づいてしまったんです。欲望のままに、道重さんをおかして。それでも、道重さんが反応してくれるのがいとおしかった。小春の脳が快楽をいつまでも求められるような可愛い道重さん。大好きな道重さん。その反応すべてを小春のものにしたかった。道重さんの感情を小春に向けさせたかった。どんなことをしてでも、小春のことだけを考えていて欲しかった。誰にも見せたくない、小春だけの時間。涙のあとをペロリと舐めたらしょっぱくって、想像してた甘い初恋の味じゃありませんでした。

「モーニング娘。が好きだから」

道重さんはあのお風呂だけじゃなく、小春のわがままに応えて悩んでた事実を吉澤さんに打ち明けた理由をそう言いました。小春だけじゃないんだ。でも、小春はわがままだから、子どもっぽく好きにさせればいいとか思っちゃうんです。個人じゃなくてグループが好きだから、その輪を壊したくないっていう気持ちは、その時の小春にはわかんなかったんです。時間をかけて高橋さんや亀井さんやマネージャーさんに諭されました。でも、卒業が近くなるまで本当にわからなかった。

道重さんのあの反応が忘れられなくて、あの夜をまた思い出す。ずっと永久に身を焦がす、小春の欲望の炎です。
613 :一瞬の冷や水、永久の炎 :2017/09/10(日) 20:53
END.

さゆこは愛憎劇

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