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れんあいのじゆう

1 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:15
はじめまして。
初投稿します。

吉澤さんと松浦さんの話です。
短編予定です。
初心者の上、慣れておりませんので
読みにくい部分もあるかと思いますが、
よろしくお願いします。
2 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:16
隠していないし隠そうともしてなくて、ただそう見えなかった。
それだけの話。

         れんあいのじゆう

人より少しだけ容姿が目立って、運動神経も抜群に良くて、いわゆる女の子の憧憬的な存在の

予備校生吉澤ひとみは実は少しだけずれた感覚と感性を持っていて見た目だけでは判断のつか

ないびっくり箱のような人だった。
・・・終わり。
って終わってどうする。と頭の中で軽くツッコミをする。
3 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:18
予備校の授業は高校のときに行っていた塾の延長のようなもので
さっぱり頭に入ってこない。せっかく彼女から面白い話を聞いた
んだからこのさっぱり頭に入ってこない授業の間くらい忖度した
って構わないじゃないかと言い聞かせ恣意にふけることにした。
元来、「なんで?」とか「どうして?」とか
納得するまで考える方ではなくある程度分かったらいいや
と思うタイプではあるんだけれども、
こと彼女に関しては興味がつきない。
わたしにしては本当に珍しいことである。
ってわたしのことはいいんだって。そう、彼女の話だ。
4 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:21
予備校には平日の5日間と日曜の模試がある日に来ている。
その間クラスが一緒だから受ける授業もやっぱり一緒で、
あいうえお順に割り当てられた席に座るとわたしは「ま」で、
彼女は「よ」なので間に山田さんだの芳川さんだの松永さんだの
とにかく何人かいるおかげで彼女とは隣同士だ。
しかも教室の後ろの席なものだからあまり注意も受けない。
お互い興味の持つ授業とそうでない授業が合って
どちらともなく小声でやり取りすることや
休憩時間には揃ってロビーの自販機前で時間を潰すことも多く
予備校の中ではかなり親密な仲だと思う。
5 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:23
だが、そんなやり取りがあるものの未だにわたしは彼女のことを
よく掴めないで居た。とりあえずの生い立ち・・ま、そんな大層な
ものではないけれど、彼女が実は1つ年上だとか弟がいるだとかの
家族構成とどこそこの高校を卒業しただとかそんなことを知っている。
そう知っているだけで実際に家族と合ったこともなければ
予備校を出たら駅くらいまでは歩いたことはあるけれど、
一緒に遊んだことや寄り道したことは一切ないのだ。
我ながら薄情ではあるような気がしたけれど
まだその段階じゃないのだと勝手に判断していた。
と、向こうもそんな判断をしているかもしれないけれど
そんなことはどうでも良かった。
そんな彼女から受けた面白い話は結構衝撃的で
第二段階に関係が進んだことを示唆しているような気もした。
6 :名無飼育さん :2009/07/07(火) 04:25
今日はここまでです。
ゆっくりまったりペースになるかと思いますが
よろしくお願いします。

と、名乗り遅れました。sakumaと申します。
レスなどは遅いと思います。ご了承下さいませ。
7 :sakuma :2009/07/07(火) 23:56





-2-



8 :sakuma :2009/07/08(水) 00:00
面白い話と言っても人によってはそうでもないかもしれない。
わたしはただ、面白いと思わなきゃとそんなことを思った。だって彼女が笑い話にしてたから。
実を言うと苦い話だ。
簡単に言うと早い話が男関係・・・だ。
男関係の一言で片がついてしまうのもちょっとむかつくけど、まー男関係なんだから仕方がない。
しかしなんで彼女はわたしにそんな話をしたんだろう。
取り立てて一緒に遊ぶことも無ければ寄り道をしたこともない。
予備校のクラスが一緒でその間だけ隣を陣取っているだけのわたしに。

って考えても分からないことは後で本人に聞けばいいか。

と、ちらりと横を見る。
横顔にうっかり見とれてしまう。
当人の視線はこちらに向かず講師の方へ意識が向いている。
真剣な視線は分かりやすいほど真っ直ぐで、さっきの告白のときとはまた違った横顔だった。

「うっす。松浦。」
「うっす。」

軽く挨拶を交わす。
いつものように授業が始まる少し前までわたしと彼女はロビー居た。
ロビーには自販機と背もたれのないスツールが何個か置かれている。
その内のひとつはスツールと言うよりは長椅子で自販機の横に有る。
わたしと彼女はいつもそこにちょこんと腰掛ける。
挨拶のとき以外は視線もあまり交わさないまま喋るのが日課となっていた。
わたしの方はときどき横顔を見るけど彼女はこちらを見ない。
端正な横顔は間近でみると北国生まれの子のように白かった。
だからその昔と言っても2、3ヶ月ほど前だがニセコ生まれ?と聞いたことが有る。
なんでニセコと言う単語が出てきたのかはよく覚えてないけれど
「なんだよニセコって。」
と笑い飛ばされた記憶はある。
今日もまーそんな他愛もない話を取留めも無くするんだろうなと思っていたら
彼女の挨拶の次に言った言葉に一瞬だけれど絶句をしたのだ。

「松浦って試されたことある?」

と。
9 :sakuma :2009/07/08(水) 00:03


10 :sakuma :2009/07/08(水) 00:03

>>
今日はここまでです。
次は早ければ明日。遅ければ3日後くらい予定です。
11 :名無飼育さん :2009/07/08(水) 00:54
おおお!あやよしですね
めちゃくちゃ好きな組み合わせです
楽しみにしてます
12 :名無飼育さん :2009/07/08(水) 12:35
何気なく開いたらなんとあやよしですか!!
大好きなんで楽しみにしてます。
13 :名無飼育さん :2009/07/08(水) 15:20
sakumaさんだー
あやよし大好物です期待してます
14 :sakuma :2009/07/12(日) 02:04

>11さん
はい。あやよしです。
楽しめるよう頑張ります。

>12さん
何気なく開いてもらってどうもです。
あやよし人気あるようでよかったです。
どうぞお願いします。

>13さん
へい。sakumaです。
ちょっと普段書いてるのとは違った感じになるかもですがあやよしです。
頑張ります。
15 :sakuma :2009/07/12(日) 02:05






16 :sakuma :2009/07/12(日) 02:07




  −3−




17 :sakuma :2009/07/12(日) 02:09
「は?」

真顔で聞き返すと、彼女はやっぱり思ってた通りの反応だと笑った。
「いきなりそんなこと言われたら、そう返すでしょ普通。」
わたしは言葉を端的に強く言う癖がある。その物言いだけで、我が強く思われてかなり高飛車に見えることもある。
実際、わがままだなと思うことはあるけれどそれはわたしなりの道理に適ったわがままなのだからさして気にしたことも無ければ、その言い方を直そうと思ったことが一切無い。
「で?」
とりあえず続きが聞きたかったからそう言ったらなんとも天邪鬼な答えが返ってくる。
「あれ?興味あんの?」
そのとき横顔が急に正面になって、この距離でこの正面の顔だと躊躇ぐ人が多そうだとそんなことを思った。
「・・聞かないと気持ち悪い質問だから聞いとく。」
「あ、そ。」
間髪いれずにそう言い切ると相槌を打ちながら彼女の顔が横顔になった。
「で?試されたわけ?」
「まー、そういうことだよね。話の流れから行くと。」
「そうでしょう。」
「うーん。そっか。じゃ、話そうかな。」
そう言って彼女は話し出した。端的に、結末だけを簡単な言葉で。

「あたしさ、なんかゲイの人に試されちゃったみたいなんだよね。ほら、男の子っぽいから。」

そのときの横顔は全然男の子っぽい顔じゃなかったし、笑い飛ばして欲しいと言うよりは払拭して欲しそうだったから、わたしも簡単な言葉で彼女の言葉を受けた。
決して流しはしない言い方でそれこそわたしらしく。

「アホ?どこが男の子よ。」
「     」
「     」
「・・・っだよねー!」

同調したその横顔はこちらに向けられることはなくどこか苦々しく空々しい笑みが浮かんでいた。
18 :sakuma :2009/07/12(日) 02:13



はい。今日はここまでです。
次は明日か明後日更新目指します。
19 :sakuma :2009/07/12(日) 02:13



20 :sakuma :2009/07/12(日) 02:14





21 :名無飼育さん :2009/07/14(火) 03:01
松絡みと吉絡みなら何でも好きな私にとって夢のようなスレですw
楽しみにしているので頑張って下さい
22 :sakuma :2009/07/14(火) 22:07
ちょっと忙しくなりましたので2日ばかり更新遅れます。すみません。
次は視点が入れ替わります。
23 :名無飼育さん :2009/07/20(月) 18:36
楽しみに待ってますよー
24 :sakuma :2009/07/21(火) 02:47
21さん>
よしあやに反応いただきどうもです。松絡みが好きな方にも吉絡みが好きな方にも楽しんで貰えるように頑張ります〜。

23さん>
予告を裏切っていて申し訳ないです。ちょい私事で遅れてます。いましばらくお待ちをお願いします。はい。
25 :sakuma :2009/07/22(水) 02:06



-4-




26 :sakuma :2009/07/22(水) 02:12


「話しちゃったな。」


そう声にならない呟きをしたのは終業のチャイムが鳴った頃だった。
なんで話したんだろうと思うけれどたぶんそのときの空気がそうだったんだと思う。
「ふー」
ため息交じりの吐息が長くなる。少しだけ頭がすっきりし気持ちが落着くと、あたしの記憶は過去へ飛んだ。
会ったきっかけは友人からの紹介だった。
特に自分から紹介してくれと言ったわけでもなく相手もそうだったらしい。
会ったときはお互いにぎこちない笑いを浮かべた。
そのときの相手の笑顔がへにゃっとなっていてどこかの誰かの笑顔を思い出した。
それから2、3回会って4回目に真顔で「好きになったみたいなんだ」と言われたとき悪い感じはしなかったけど、
でも会った回数の少なさに「どこが?」と聞いたら「薄い上唇が」と言われた。
パーツを言われることはなかったので面白いなと思って「あ、そ」と答えたら「キスをしてもいいか」と言われたので
あたしは目を閉じた。
薄い上唇は緊張したのかきゅっと締まって余計薄くなって、ちょんと触れるだけのぎこちないキスをした。
あたしもだけれど、相手もなんか慣れていなくて、そのへたくそ加減に(らしいな)とかそんなことを思った。
「次も会えるかな?」
キスの後にそんなことを聞くなんて律儀な人だと思うと自然と笑っていた。
その日、あたしは5回目のデートの約束をした。



「ねぇ、話したこと後悔してる?」



いつの間にか横に立っていた松浦はストレートにそう言った。その言葉にあたしの意識は現在に引き戻された。
辺りを見渡すと教室の中に居る人はまばらに帰り支度を始めていた。
思い出に浸っていたと言うよりはなんとなく思い返していたから、普段どおりの行動をしていなかったらしい。
普段は終わったらさっさと教室を後にするのに珍しく席についたままだった。
覚醒中のあたしの様子を見ながら松浦は言葉を更に続ける。

「授業中に考えてたんだけど、やっぱり分からないからとりあえずお茶から始めない?」

松浦のその言葉にあたしは「いいよ」と答えた。



27 :sakuma :2009/07/22(水) 02:14













つづきます。
28 :sakuma :2009/07/22(水) 02:16
次回はもしかすると7月末くらいになってしまうかも・・・と思われます。
29 :sakuma :2009/07/22(水) 02:17












30 :sakuma :2009/07/22(水) 02:17




31 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:09
ちょっと続きをお休みして短いの一発入れます。
よしごまです。

32 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:10


33 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:19
コインランドリーは全てを洗い流す。

家の洗濯機が壊れた。
水の排水口が詰まってるのかと思ってみてみたけれどどうやらそんなことではなかった。
クリーニング出すほどのものではないし手洗いでいいかと思ってしばらく手洗いをしていた。
けれど手についてる匂いがそのまま服に移ってしまったような気がしてなかなか綺麗にもならなかった。
だから仕方なしにコインランドリーに行くことにした。
コインランドリーまでは徒歩5分。
ここ数日は曇ったり降ったりの連続で雨の日は厭だなーと思って避けていたのだけれど、運悪く雨の日しか行ける日がなかったようだ。

「すげー降ってる・・・。」

他人事のように言ってみたけれど雨は止まなかった。
(でも着る服ないし、休み今日までだし・・・。)
「ふんっ!」と、億劫だった腰をようやくあげる。
洗濯籠を持ってコインランドリーに行くなんてなんて主婦っぽいんだとか思ったけれど、
わたしはよくよく考えたら(いや、考えなくても)主婦ではないし凡そ主婦には向いていないから主婦っぽいと思ったことに対してはただの妄想だなとかそんなことを思った。
でもこんなシチュエーションなのだからせっかくだし鼻歌でも歌ってそれっぽく向かおうと傘をつっかけて外に出た。
雨は傘を鳴らし鼻歌はそれに合わせてでたらめなメロディーを綴った。コインランドリーの引き戸に手をかけると引き戸らしいからからからと言う音が響いた。

「からからからーってな。」

独り言はやけに大きいけれど、誰もいないのだからいいかとか思っていたのだけれどそれもまたそんなことはなかった。

「・・・つーか誰?」

恐る恐る声をかけた。だって何してるのか分からなかったから。
そしたら反応が合った。

「あー人ぉ?」

その声はやたら響いた。
何で響いたかって言ってしまうとアホのように聞えるがその人は乾燥機の中に上半身を突っ込んでいて足を出していたからだった。

「人だけど何やってるの?」
「んぁ?あー温まってんの。」
「・・・なんで?」
「雨だから?」

疑問に疑問に答える・・・これは不思議ちゃんかと思ってあまり関わらない様にしようと思ったら、
乾燥機の中からひょいと出てきてしまった。

「・・・・ごっちんかよ。」
「あーよしこか。なんだ出なくても良かったね。」
「いや、他の人の迷惑だから出て来なよ。」
「そっか。」

そう言って乱れた衣服をぱんぱんと叩いているがあんまり聞いてる様子はなかった。

「つーか、ワンピースで生足出してたらいろいろ危ないから止めなね。」
「・・・襲いたくなるの?よしこも。」
「・・・ならねーよ。」
「じゃあいいじゃん。あ、ほらほらあったかいんだよこの中。」

言って手を引っ張られた。乾燥機は確かに温かかった。

「まーでもよしこはキレイだし洗う必要ないね。」
「これは乾かすところだろう。」
「あ、そっか。まぁいいじゃんいいじゃん。」
「よくねーっていっ・・・これどうした?」

ごっちんの足からは血が垂れていた。
正確に言うと太ももを伝って足の脹脛まで垂れていた。

「洗い流そうと思ったんだけど出来なかったんだ。」

ただ短くごっちんは言った。
この血がどうやって出たのか推測しなくても分かる。
わたしはきゅっと下唇を噛みしめた。

「家においでよ。」

そう言ってごっちんの手をぎゅっと握った。

「乾いてるシーツならあるから、それに一緒に包まれば白くなれるよ。」
「そっかな?」
「うん。大丈夫!」
「よしこが言うなら大丈夫かなぁ。」

にゃはっと砕けた笑いがごっちんから毀れる。
わたしはただ強くぎゅーっと両手を握った。
ごっちんの手は温かくなっててところどころが白っぽくなっていた。たぶんそれは涙の痕だと思う。

「とりあえず洗濯終わるの待ってる。」

言われてそんなことも合ったなと思い出した。

「あ、忘れてた。一緒に洗お?」
「うん。」

そうやってわたしたちはいろんなもやもやを洗い流した。






おわり
34 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:20
つーことでまた次週!!!???
よしあやの続き書きますです。はい。
35 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:21


36 :閑話休題 −sakuma- :2009/07/31(金) 22:21




37 :sakuma :2009/09/24(木) 00:40
軽く病気してました。
月末くらいには続きあげます。
38 :閑話休題2_sakuma :2009/10/21(水) 02:10
熱った夜
<br>
<br>
<br>
「だからそういうとこあるんだって。」<br>
「・・・。」<br>
<br>
そう言われても言葉が出なかった。<br>
そりゃー確かにちょっと男扱いされることあるし女の子にモテるって自覚はあったけど。でもそれって遊びじゃねーの?
<br>
「って、聞いてんの?よっちゃん。」<br>
<br>
ぶっすーとしていたら藤本は諭すように言う。<br>
どうやらウチには遊びを越えてしまってもいいと思われる節があるらしい。<br>
それもときにはやりてーとか思われちゃうくらい。<br>
<br>
「いいじゃん。一回やってあげれば。」<br>
「えっヤダよ。」<br>
「じゃーなんでちゅーのときに拒まないのよ。」<br>
「・・・なんか有無を言わせないじゃんかあいつは。」<br>
「まー亜弥ちゃんだからね。」<br>
「ちょっとミキティー楽しんでるでしょ。」<br>
<br>
人が相談してるというのにだんだん顔がにやけてるよ。こいつは。<br>
<br>
「ていうか、言うのは平気なくせに言われるの本当にダメだねよっちゃんは。」<br>

そんなの分かってるからいつもはいろいろ距離作ってんじゃん。<br>
とは言えずに口ごもる。<br>
<br>
「亜弥ちゃんはうまいから逃げる間もなかったのかもね。」<br>
「そもそも松浦そんな風にうちのことみてた?」<br>
「見てんじゃない?」<br>
「んなあっさり。」<br>
「まーやってあげなくてもやってあげてもどっちでもいいけど、拒むんだったらもうきっちり言わないとダメだよ?」<br>
「・・・どうやって?」<br>
「はっきり無理なら「出来ない」って言えば?」<br>
「・・・・。」<br>
「肝心なとこ優柔不断だから難しいかもだけど、まー頑張りなよそれくらい。んで、進展あったら教えて。」<br>
<br>
語尾が心なしか上がってるくらい楽しんでいる藤本に「誰が言うかっ!」と捨て台詞を言ってその場を後にした。<br>
39 :閑話休題2_sakuma :2009/10/21(水) 02:17
もう相談しに行ったんだかおちょくられに行ったんだか分かりゃしない。って言うか重々承知だ。
だってウチはノーマルだし、松浦はどう考えてもさーやっぱりさー・・・。
とかなんとか思っている内に家の前に着いた。

「「あ。」」

声が重なる。

「・・もう10月なんだからそんなとこ座ってると風邪引くよ。」
「うん。ごめん。でも昼間のこと謝ろうかと思って。」
「・・うん。」
「でも、本気だから。」

松浦の視線が真摯すぎて直視できなくなる。これって優柔不断とか関係なくね?
それにさすがに人の視線も痛い。

「げ、玄関先でそんな話聞けないからとりあえず入ったら?」
「・・いいの?」
「玄関先で出来ないじゃん。」
「そうだね。」

そう言って中に入れた。
先ずキッチンに向かってミネラルウォーターをがぶ飲みした。喉がなんでかやたら渇く。

「あ、なんか飲む?」
「いいよ。そんなの。」
「そっか。・・で?」
「でって、昼間のことごめん。」
「う、うん。」

松浦の視線はウチから全然離れない。この視線弱いんだよな。だからちゅーまでしちゃったんだよ昼間。と、思いながらなるべく視線を交わさないようにする。

「あ、あのさ、松浦ってそのレズなワケ?」
「違う。ただよっすぃーが好きなだけ。」
「あ、そ。」
「遊びじゃないよ?」
「それは昼間ので分かったから。」
「そ?」
「でさ、それって具体的にどうしたいワケ?」
「さぁ。でももやもやする。」
「解決策ってある?その、なんつーか、ウチ松浦とは普通でいたいんだけど。」
「友達でいるにはってこと?」
「ま、そうだね。」

言いながらまた一口ミネラルウォーターを口に含んだ。

「1回でいいんだけど。もやもや取りたい。」

手に持ったミネラルウォーターが床に落ちそうになる。


「よっすぃーと寝たいんだけど。」


松浦は具体的なことを口にした。
立ち上がってウチの方に迫ってくる。強い視線とその言葉に昼間もちゅーから逃げられなかったんだっけ。とか状況をやたら冷静に分析してしまう。

「・・・いや、だってウチ男じゃないしそれは応えられない・・よ?」
「?」

言葉をなんとか搾り出した。
ただ松浦ははてなを浮かべて首を傾げている。

「よっすぃーは普段のままでいいんだよ?」
「は?」
「だから、抱いてじゃなくて抱かせてってこと。」

あ、今度こそミネラルウォーター床に落ちた。
感覚が麻痺してんのかな。松浦、顔近い・・・な。
あ、目なんか閉じたらOKってことじゃん。ウチ何やってんだろ。
柔らかい松浦の唇が降りてきてずるずると壁伝いに腰が抜けて床に落ちたミネラルウォーターで足が滑って床に倒れた。
唇が外れたのは一瞬。すぐにまた降りてきて息がうまく出来なくて瞑っていた目をあけた。
視界に入ったのは松浦の右半分の顔と天井。

・・もう訳が分からない。
目から溢れるのがなんなのかも分からない。
とにかく熱った夜だった。




<いつかどっかに続くかも。>


40 :閑話休題2_sakuma :2009/10/21(水) 02:19
久し振りすぎて書き方間違えた・・・。
まーいっか。
41 :名無飼育さん :2009/11/24(火) 09:03
あやよしハンパなく萌えますね
更新楽しみにしてます
42 :sakuma :2010/03/08(月) 00:43






-5-




43 :sakuma :2010/03/08(月) 00:44
授業が引けた後、彼女に声をかけた。
「とりあえずお茶から始めない?」
と。
ストレートに彼女に言った言葉はすとんと彼女の中に落ちたようだった。少しの間が合ったけれど彼女は「いいよ」と答えた。
少しの間はわたしと彼女の今の距離かもしれない。
適当な喫茶店をみつけて入る。人はまばらだったけれど向かい合うのは少し気が引けたから横並びが出来る窓際の席に行った。
「あ、ごめん。わたし人が左側にいないと落着かないんだ。だから左側行って。」
「なんだよそれ。強制かよ。」
軽口を叩く彼女に「いいから」と言って左端の柱の影になる席を勧めた。左側に人がいないと落着かないなんてことは実はない。でもなんとなく柱の傍とわたしとで彼女を挟んでおかないといけないようなそんな気がしたのだ。
やり取りを交わすうちに店員がやってきた。わたしと彼女は長居出来そうなポット紅茶とその日のオススメケーキとやらを頼んでその到着を待った。
待つ間、水の入ったグラスのふちを指でなぞると彼女も同じ仕草をしていた。でも不思議と気は重くなかった。それはたぶん彼女も一緒のような気がする。
「お待たせいたしました。」
店員が紅茶とケーキを運んできた。1杯目を注いだ後、ティーコジーをかぶせた。紅茶は適当に入った喫茶店の割りにしっかりしたところだったみたいで、あたしの頼んだセイロンの香りと彼女の頼んだアールグレイの香りが鼻腔をくすぐった。
「紅茶ってなんか和らぐね。」
ふいについた彼女の言葉に深く頷く。と同時に一口飲んで口を潤しあたしはこう言った。
「分からないって言ったのは、その中味じゃなくてなんでそんな話をあたしにしたのかってことなんだよね。」
返事は意外にもすぐに返ってきた。
「本当に・・ストレートすぎるよ。」
彼女の横顔をみようと顔を向けると意外にも彼女はしっかりこっちを向いていた。
彼女は笑っていてあたしも笑って「だって気持ち悪いじゃない。包み隠すのって」とそう言ってのけた。
44 :sakuma :2010/03/08(月) 00:46









ご無沙汰でした。
まだ続きます。

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