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続・愛するトメっち

1 :雪ぐま :2004/05/24(月) 06:14
またまた、お話の途中で引っ越しとあいなりました。
(うっかりしてて、1000レス埋める前に容量がいっぱいになったようです)
また雪版でお世話になります。

前々スレ、こちらです↓。
『記憶より彼方で』『かわいいあの子』『ジェラシー』『愛するトメっち』
http://mseek.nendo.net/snow/1070181553.html

前スレ、こちらです。
『続・愛するトメっち〜溺れて人魚〜』
http://m-seek.on.arena.ne.jp/cgi-bin/test/read.cgi/mirage/1074691719/

初めてご覧になっていただいた方、前々スレ>>406からお読みくださいませ。

それでは『続・愛するトメっち〜溺れて人魚〜』、続きでございます。
301 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:21

『さっ、次はなに乗ろっかトメちゃん』
『……ちょ、ちょっと待って、亜弥ちゃん』

わかるけど。
イライラしてるのわかるけど。
スカッとしたいの、わかるけど〜〜〜。

『……お願い、ちょっと休ませて』

ふらふらになって地面にうずくまった私に、美貴ちゃんが駆け寄ってくる。
ごめんね、トメちゃん、あたしのせいで。
顔にハッキリそう書いてある。
ひとみちゃんは? 上目遣いでチラッとうかがうと、
さすがに心配そうに見てはいたけど、私と目があうとプイッとそらした。
なによ〜〜〜、もう、意地っ張りっ!!

『えー、トメちゃん、もうギブアップ?』

まだ全然なんだけどなー、あたし。
パワフルな亜弥姫は、腰に手をあて、不満げに口を尖らせる。
私はトホホな気分で、ため息。
ああ、彼女は一体、なにがしたいわけ?
地獄の道連れにするなら美貴ちゃんでしょう? 私じゃなくって。
302 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:21

『ま、いいや。OK、じゃあ観覧車、乗ろ』

ホッとしたのもつかの間、また亜弥ちゃんは私の腕をガッシリとった。
4人で乗るのかなと思ったら、亜弥ちゃんは「ヤだ」とブンブン首を振る。

『え、二人ずつ乗るの?』
『うん、あたし、トメちゃんと乗るー』
『……………………』
『……………………』

私たちの微妙な空気に、誘導のお兄さんが不思議そうな顔をして、
美貴ちゃんとひとみちゃんは、しぶしぶ先にゴンドラに乗り込んだ。
カチャンと閉まる小さなドアの向こうに、
ドカッと音がしそうなほど荒っぽくイスに座る、ふてくされた二人の姿が見えた。

そして私は、亜弥ちゃんと二人で観覧車に乗ったわけだけれども。
303 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:22

「ねぇ、亜弥ちゃん、どういうつもり?」

亜弥ちゃんは、私に寄り添ったまま答えない。
整った横顔はさほど不機嫌そうでもなく、むしろ鼻歌でも唄い出しそうな感じ。
ねぇ、どうして美貴ちゃんのこと無視するの?
仲直りのために遊園地を提案したんじゃないの?
ため息をついて見上げると、前のゴンドラから
ひとみちゃんと美貴ちゃんが、コッソリこっちをうかがってる姿が見えた。
さすがに不安げなひとみちゃん。あーあ、美貴ちゃんも。

「……ね、ちょっとジッとしてて」
「え?」

唐突に香ったシャンプーの匂いにドキッとした。
横をみると、亜弥ちゃんが甘えるように、私の肩にちょこんと頭をのせていた。
ギョッとして思わず身を引きそうになるのを、
絡められた腕に、ぐいと引き寄せられる。

「!?!?!?!?!」
「!!!!!!!!!」

いきなりそんなふうな私たちに、ひとみちゃんと美貴ちゃんが目を向いて
私たちが見えるほうの窓にドドッと張り付いたのがわかった。
二人のゴンドラが、ぐらりと大きく傾く。
亜弥ちゃんは私の肩にもたれたまま、知らんぷり。
304 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:23

「あ、亜弥ちゃん?」
「お願い、ジッとしてて。ちょっとだけ」

聞こえてくるのは、妙に静かな囁き声。
ゴンドラは空に弧を描いて、どんどん上がっていく。
腕から、肩から伝わってくる、亜弥ちゃんのあたたかな体温。

だからかな?
私はなんか、亜弥ちゃんがなにをしたいのか、わかってきた。
ああ、なるほど。なるほどね。

そして、予感は見事的中。
もうそろそろひとみちゃんたちのゴンドラから
私たちの姿が見切れてしまうというその時。
305 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:24

亜弥ちゃんは薄く目を開くと、
いきなり下からすうっと唇を寄せてきた。
そう、まるで、キスするみたいに。

私は微笑んで、ゆっくりと瞼を閉じた。
唇に息がかかる距離で、亜弥ちゃんがクスッと笑う。

「……トメちゃん、逃げないの?」
「……だって亜弥ちゃん、する気ないでしょ?」

ゴンドラが、空のてっぺんに到達する。
すべての視界から隔離された、一瞬の秘密空間。
すっごい至近距離で、私たちは、にゃははっと笑い合った。

見なくてもわかる。
前のゴンドラは今頃、大騒ぎね。
306 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:26

「あははははは!」
「あはは、ちょっ、あれ見て、あれ!」

見下ろすと、ひとみちゃんたちが乗ったゴンドラが、
見てるほうがドキドキするくらいグラグラと揺れていた。
一体、なかでどのくらいジタバタしてるのかしら。

ゆっくりと下降しはじめてしばらくすると、
私たちのゴンドラを見上げてるひとみちゃんと美貴ちゃんの姿が見えてきた。
窓ガラスに鼻をこすりつけんばかりに張り付いている二人。
あーあ、あんな泣きそうな顔しちゃって。

亜弥ちゃんは再び、すまし顔をつくると、
私の肩にいかにも甘えたように頬をこすりつけた。
私も笑いをこらえながら、亜弥ちゃんの頭に頬をのっけて目を閉じる。
んー、このシャンプーなんだろ、すっごくいい香り。

「亜弥ちゃんって、ひどいなあ」
「トメちゃんだってノッてるじゃん」

このくらいいいでしょ?
いいよね? だよね?

共犯のふたりは囁き合う。
とんでもなく嘘つきで、弱くて、ズルくて、いいかげんだった、私たちの恋人。
悔しくて、悲しくて、でも離れられない。別れられない。
だから許す前に、ちょっとだけおしおき。
ってことだよね? 亜弥ちゃん。
307 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:27

「お互い、苦労するねぇ」
「でも、みきたんは世界一だから」
「あっ、世界一はひとみちゃんですぅ〜」
「じゃあ、みきたんは宇宙一」
「ちょっと何よ!」

クスクス笑いを噛み殺して、ゴンドラから地上へ。
そこには案の定、顔面蒼白の二人が待っていた。
ショックで身動きもとれないといったふうの美貴ちゃんをよそに、
ひとみちゃんが、鬼のような形相で駆け寄ってくる。

「松浦っ、なんなんだよ、お前!」

胸元に掴みかからんばかりの、その剣幕。
だけど亜弥ちゃんはまるでひるむことなく、ただ冷たい一瞥をくれた。

「何?」

そのド迫力に、ひとみちゃんの動きが凍りついたように止まる。
308 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:28

「べつにいいでしょ? キスくらい」

 もっと、してたくせに。
 みきたんと、もっと、してたくせに。
 
はっきりそう口にした亜弥ちゃんに、ひとみちゃんがウッと絶句した。
美貴ちゃんが、ひどく苦しげに俯く。
それから、そろそろと目をあげた。
亜弥ちゃんの表情を、そっと窺うように。

そんな美貴ちゃんを見て、
亜弥ちゃんが深々とため息をついた。

「いろいろ考えたけど」
「………………………」
「やっぱり許せない。別れて」

どうして?!
私はギョッとして亜弥ちゃんを見る。
ゴンドラのなかで、美貴ちゃんは宇宙一って言ってたじゃない!
なのに、まるで人が違ったように、亜弥ちゃんの目は冷たかった。
309 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:29

「まつーら、嘘つく人、嫌い」
「……あ、亜弥ちゃんあのね、それは」
「みきたん、あたしに嘘ついてよっすぃ〜と会ってた」
「や、だからそれは、その時は……」
「そうだね。でも、よっすぃ〜と二人で、あたしに秘密、持ってた」
「そ、それはだって……」
「あのね、何回考えても、どうしても許せない」
 
 だから、別れて。

揺るぎない宣告に、美貴ちゃんの肩が震えた。
何か言いたげに薄く唇を開け、すがるように亜弥ちゃんを見る。
亜弥ちゃんはかすかに顎をあげ、冷たい瞳で美貴ちゃんを見やった。
まるで、これ以上みっともないとこ見せないでよね?とでも言うように。
その瞳に、美貴ちゃんが、ごくんと唾を呑み込んだ。

「……わ、わ、わ、わかった」

喉の奥から無理矢理搾り出した、掠れ声。
それでもまだ彼女は探るように亜弥ちゃんをうかがい見る。
ねぇ、嘘でしょう?というように。嘘だよね?っていうふうに。
だけど、亜弥ちゃんは顎を上げて凛と立ち、身じろぎひとつしなかった。
310 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:30

見てるだけで私は、胃のあたりがキリキリ痛くなってきた。
信じられない。私にはとてもあんな顔できない。
美しすぎてゾッとする、冷たい人形の顔。

そこには怒りさえない。
ただ、ザクリと切り捨てる視線。
美貴ちゃんは、耐えられなくなったように、とうとう目を伏せた。

「…………帰る」
「バイバイ」

冴え冴えと響き渡る、亜弥ちゃんの冷酷な声。
声をかけるのも気の毒なほど真っ青になった美貴ちゃんは、
ゆらりと亜弥ちゃんに背を向けると、よろよろと歩きはじめた。

ふらり、くらり。
いつもよりもっと丸くなった背が、よろめきながら少しずつ遠ざかっていく。
亜弥ちゃんは、その幽霊のような後ろ姿をジッと睨みつけている。

追いかけないの?
ねえ、追いかけなきゃ!
亜弥ちゃんに駆け寄ろうとした、その時。
311 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:31

「……っく……うわあああああああああああん!!!!」

ぎょっとして振り返る。
なに、その身も蓋もない泣き方!
まさか、まさかあの美貴ちゃんが?

振り返ると、一歩も動けなくなったらしい美貴ちゃんが
遊園地の真ん中でぺたりと崩れ落ち、身を震わせて泣きだしていた。
亜弥ちゃんを失う悲しみに、取り返しのつかない後悔に、
両手で顔を覆い、首を振って子供みたいに泣き叫んでいる。

「嫌だ、別れたくないよぉっ!!!」

胸を切り裂かれたみたいに鋭くほとばしる涙声。
みんな見てるのに。あたしたちも見てるのに、
いつもサバサバしすぎの美貴ちゃんが、ぼろぼろと涙を流して、
地べたにへたり込んで丸く縮こまり、
血を吐くように情けない姿を世界にさらけ出す。

「嫌だよぉ! 亜弥ちゃんいなくなったら、美貴、死んじゃうよぉっ!!!」
 
 美貴、ほんとに亜弥ちゃんしか好きじゃないんだよぉっ!!
 自分より亜弥ちゃんが好きなんだよぉ!!
 亜弥ちゃんしか、好きになれないんだよぉ!!
312 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:32

緊張したように強ばっていた亜弥ちゃんの頬が、
とたんに泣き笑いみたいに、くしゃりと緩んだ。
ひらりと立ち上がって美貴ちゃんに駆け寄り、
翼を広げるように両手を大きく広げて飛びつく。

「たん、みきたん、泣かないで」

 嘘だよ、許して。
 ねぇ、これでおあいこ。
 許してよ、みきたん。

「うわああああん、許さないぃぃーーーー!!!」

……ちょっと美貴ちゃん、素直になったらどうなの?
そんなに亜弥ちゃんにしがみついてるくせに。
もう絶対に離さないくらいの勢いのくせに。

「ねぇ、やっと言ってくれたね、別れたくないって」

あたししか、好きになれないって。
服が汚れるのもかまわずアスファルトにひざまづいた亜弥ちゃんは、
いつか何かの画集で見たマリア様みたいな目をすると、
まだぐしゃぐしゃに泣きじゃくってる美貴ちゃんを胸に抱きしめ、
やさしくやさしく、その髪を撫でた。
心底、愛おしそうに。
313 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:37

「みきたん、許してあげる」

 許してあげるよ。愛してるから。
 だってあたしも、みきたんいないと死んじゃうもん。
 だから許してあげる。何度だって、どんなことだって許してあげる……

亜弥ちゃんの指先が、覚えはじめた愛を囁いてる。
私には聴こえる。ひとつ大人になった亜弥ちゃんの、すこし切ない歌声が。

よかった。
自分のことみたいに、私は嬉しくなった。
よかったね美貴ちゃん、大好きな人に許してもらえて。
そして、よかったね亜弥ちゃん、
なにもかも許せてしまうほど愛する人に出会えて。
314 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:38

「ど、どうなってるの……?」

わけもわからずポカンと突っ立っているのは、ひとみちゃん。
さーて、こっちの懲りない嘘つきはどうしようかなっ?
私は、いつまでもどこか子供っぽい恋人をチラリと見上げた。

「行こう」
「ど、どこへ?」
「どこでもいいでしょ。二人きりにしてあげよ?」

プイと歩き始めた私を、ひとみちゃんが慌てたように追ってくる。

「ちょっ、待ってよトメっち。勝手に行っていいの?」
「いいのよ」
「えー、なに? 松浦、なんだったわけ?なんでトメっちに……」

ごめんね、亜弥ちゃん。バラしちゃうね。
ほんとに私って甘いと思うけど、
だって、ひとみちゃんが好きなんだもん。

「あのねぇ、してないよ」
「へっ?!」

振り返って、かわいい鼻先をピンと弾く。
馬鹿ね、キスしたふりよ。
亜弥ちゃん、二人にいじわるしたのよ。
ヤキモチ、妬かせたくて。仕返ししたくて。
そのくらい、わかりなさいよね。
315 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:39

「……あっ、な、なんだそっかーーー」

へにゃへにゃ〜〜。
いきなりしゃがみこんだひとみちゃん。
ちょっと大丈夫?もう、びっくりするとすぐ貧血おこすんだから。
私は、地面にぺったり座り込んだひとみちゃんの脇にしゃがみこむと
首をかしげて、できそうにもないおねだりをした。仲直りの印に。

「ね、キスして」
「えっ?」
「したくなっちゃった」

ひとみちゃんの顔がみるみるうちに真っ赤になって
まわりの目を気にするようにキョロキョロする。
あはは、やっぱりね。意気地なし。

わざとらしくツンと立ち上がって、また勝手に歩き始める。
すぐにわたわたと追いかけてきた愛しい恋人に、後ろから抱きすくめられた。
ふふっ、亜弥ちゃんほどじゃないけど、私もけっこう演技派だなあ。

ねぇ。あなたいま、すっごく恥ずかしいでしょう?
でも、だから。人前ではいつも素っ気ないあなただから。
私のわがままを叶えるために、ぎゅううっと背中から抱きすくめてくれる腕が。
照れくさそうに耳元にかかるあたたかい息が。
あなたの愛を、私に、伝えてくれている。
私は、こみあげてくる微笑みを隠しきれずに、拗ねて見せた。
316 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:40

「嘘つき」
「だって、す、好きだから」

うおっ、噛んだ!
あなたの動揺が背中から伝わってくる。
すらすらとつく嘘。不器用な本音。
馬鹿みたいな意地っ張り。私が愛した人。
きっと、これからもずっと愛し続ける人。

「キスしてくれる? 今すぐここで」

世界中に私が好きだと伝えて。
そしたら、私も許してあげる。

肩にもたれかかるように上を向いた私に、
ひとみちゃんはボボボと火を吹きそうなほど真っ赤になった。
でも、じいっと見つめた私に、とうとう負けたって感じになって、
すんなりと長い首を、きりんみたいにヒュッと伸ばして、
唇のはしっこにチュッと小さなキスを降らせてくれた。
317 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:41

「えー?もっと、ちゃんとー」
「ばっ、か、勘弁してよォ……」

じゃあ、家に帰ったらねっ?
腕の中ではしゃいでピョンピョン飛び跳ねた私に、
ひとみちゃんはやわらかい頬っぺたをふにゃふにゃにして笑った。
ごめんねトメっち、悪かった。やっとそんなふうに、素直に謝って。

ああ、なんて幸せな週末の午後。
待っているのは、仲直りの後の遊園地デート。
空は青空。春の風に幸せの予感、だったんだけど。
318 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:42

「………なんや、そういうことかいな」

えっ?
顔をあげた私は、思わずキャアッ!と叫んで、
ひとみちゃんの腕の中から飛び退いた。

甘いキスの次に降りかかってきたのは、予測外のトラブル。
しかも、危険度トリプルA!!!!
どうして?どうして、よりによってこの人がここに?

「寺田さん………」

ピンクのシャツをきた金髪のライオン頭が、
全部わかったで?というように、意地悪く何度も頷いてニヤリとした。
浮かれてた気分が、たちまちすうっと引いていく。
全身の血が、足元に下りるみたいに。
319 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:42

「な、なんでこんなとこにいるんですか……」
「視察や。この遊園地、いっちょ買収したろか思てな」
「買収?」
「ここ、いま大赤字やねんて。ハハッ、ラッキー」

寺田さんはひとり可笑しげに肩を揺すって笑うと、
ちょっと眉をあげて続けた。

「意外かもしれんね、ええ歳こいた男が遊園地欲しがるなんて」

 ほやけどワシ、自分の遊園地つくるの夢やねん。
 貧乏な育ちやさかいなぁ、遊園地に憧れてんのや。
  
「どう?ワシ、けっこうかわいいとこあるやろ? 見直したんちゃうん?」
「なっ、なんのお話ですかっ?」

ひとみちゃんを気にして、私は必死で素知らぬふりをする。
フフン、と寺田さんは、またひどく皮肉げに笑った。
そして、すうっとその笑みをひっこめると、
なんとも言えない微妙に揺れる色をその目に浮かべて、
ゆっくりと言葉を吐き出した。
320 :溺れて人魚 :2005/04/14(木) 19:43

「そっか、あんたの“カレシ”、女の子か」
「………………………………」
「たしかにハンサムやな」

感情の読み取れない、その怖いほど平坦な声。
くるりと背を向けて去っていく、揺れる金髪。
思わずギュッと自分自身を抱きしめた私に、
不審げな、ひとみちゃんの声が突き刺さった。

「………………誰?」

ああ。恋の骨組みって、なんて儚くて脆い。
どうしよう、今度は私が頭を抱える番だったなんて。


321 :雪ぐま :2005/04/14(木) 19:45


本日はここまでといたします。
レス大歓迎ですが、ネタバレにご注意くださいね。
322 :オレンヂ :2005/04/14(木) 22:56
更新お疲れ様です。
わーわーわー。
やっと一息つけるかと思ったらっ!
また続きをまったりと、ものごっつい楽しみにお待ちしております。
323 :名無飼育さん :2005/04/15(金) 00:42
更新お疲れさまです。

ほんと、上げては下げてでどこまで揺らすおつもりですか!!
………そこが好きなんですけどw
あやや、まぁあじで怖過ぎ。凍てつきました。
でも今回のあやや、本人にそれを垣間みる瞬間があります。

次回固唾をのんでお待ちしております。頑張って下さい。
324 :梨華chanに無我夢中♪ :2005/04/15(金) 19:58
ぅゎぁww
ドッキドキぃ〜ぃ!
怖いくらいドキドキしてます、今。

更新お疲れ様
  &
更新がんば!
325 :名無飼育さん :2005/04/17(日) 12:11
更新お疲れさまです。

ほっとしたのもつかの間、新たな展開が・・・ドキドキ
いつか幸せすぎるほどのダブルデートも見てみたいなー、なんて思いました。
326 :名無し募集中。。。 :2005/04/19(火) 23:31
すごーく面白いです。
待ってました
327 :名無飼育さん :2005/04/21(木) 13:55
天才………
328 :ななし :2005/05/01(日) 14:51
大分紺いってきました。梨華ちゃんがよっすぃ〜のことをひとみちゃん!って呼んでました(#´Д`)
愛するトメっちを思い出しましたよ!
329 :名無飼育さん :2005/05/02(月) 20:34
最高です。。。
ダイスキです。。。
ヤバイです。。。
つづき、早く読みたいです。。。
更新待ってます。。。
330 :ななし :2005/05/08(日) 09:59
梨華ちゃん卒業おめでとう!これからも応援します。
331 :名無し読者 :2005/05/08(日) 18:51
梨華ちゃんとよっすぃが
紺のとき、花束渡して抱き合って…(ばた
332 :名無飼育さん :2005/05/17(火) 07:20
すごく良い…藤本さんの泣き顔が目に浮かびます。
次回まで大人しく待たせて頂きます。
333 :名無飼育さん :2005/05/20(金) 22:12
この話すっごくスキです。
てか、雪ぐまサン最高!!
なんでこんなにドキドキする小説をつくれるんですか〜?!

更新待ってますよぉ〜。
334 :ななし :2005/06/02(木) 23:58
作者さんに何かあったんでしょうか_| ̄|○
335 :名無飼育さん :2005/06/03(金) 22:54
↑↑ぉそらく、何かあったんでしょうね・・・。
雪ぐま様ゎ放置などする方でゎなぃので。。。
336 :名無飼育さん :2005/06/04(土) 10:18
サイトをご覧になればわかりますが雪ぐまさんはお元気ですよ。
337 :名無飼育さん :2005/06/20(月) 21:14
更新、待ってます。
338 :雪ぐま :2005/06/20(月) 22:22
ご無沙汰してます、雪ぐまです。
更新、お待たせしてしまい心苦しく思っています(本業多忙でございます)。

さて、私事で恐縮ですが雪ぐまサイト『snow flakes』が開設一周年を迎えまして、
その記念に、本日のBBSにて、愛するトメっちの番外編
『初めてのハッピーバースデイ!』をUPしました。
よろしければ、ぜひ。

↓こちらのトップページから「BBS」へどうぞ。
http://yukiguma.s45.xrea.com/index.htm

本編もなるべく近日中に更新したいと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
339 :ななしくん :2005/06/22(水) 02:25
雪ぐまさんキターーーーー(゚∀゚)ーーーーー!!


ホムペおじゃましますね!

こちらの更新もワクワクまってます!
340 :雪ぐま :2005/06/23(木) 00:37
322> オレンヂさん
トメっち、受難続きですよね〜(って、作者のせいかw。
ものごっついお待たせして恐縮でした。これからもよろしくです♪

323> 名無飼育さん
どこまでも揺らすつもり……、いえいえ、冗談ですw
あややらしさを感じていただけて嬉しいです。怒ったら怖そうですよね。

324> 梨華chanに無我夢中♪ さん
ドキドキさせたまんまお待たせしちゃって恐縮です。
これからもドキドキでお楽しみいただけるといいなあ。頑張ります〜♪

325> 名無飼育さん
幸せすぎるほどのダブルデート、いいですねー。トリプルデートとかね。
きっと登場人物達もそう思ってますねw(;0^〜^)<頼むよ。

326> 名無し募集中。。。 さん
ありがとうございます♪ お待たせいたしました……

327> 名無飼育さん
ありがたいお言葉、恐縮です。
341 :雪ぐま :2005/06/23(木) 00:38
328、330、334> ななしさん
同じ方かな?(違ったらごめんなさい)。大分紺の報告、ありがとうございました。
思い出してもらえたと聞くと、すごく嬉しいですね。
まったり更新でご心配をおかけしてしまいましたね。これからもお楽しみいただけることを祈ってます。

329> 名無飼育さん
たくさんお褒めいただいてうれしいです。
ずいぶんお待たせしてしまいましたが、お楽しみいただけますように。。。。

331> 名無読者さん
卒紺ですね? 抱きあってましたねー。
雪ぐまもナマで見ましたよ〜…(ばた

332> 名無飼育さん
泣き顔が目に浮かぶと言っていただけて、すごく嬉しいです。
あややにはまったく弱いミキティでしたw 

333> 名無飼育さん
ありがとうございます。脳内妄想、書きまくりでございますw
楽しみに読んでくださってる方がいらっしゃると思うと励みになります〜♪
342 :雪ぐま :2005/06/23(木) 00:39
335> 名無飼育さん
本業多忙でございましたー。
ご信頼を裏切らないように頑張りますね〜。

336> 名無飼育さん
お気遣いありがとうございます。助かりました。

337> 名無飼育さん
なるべく早めに心がけます〜。

339> ななしくんさん
サイトの方も見ていただけたようで、ありがとうございます。
本編も進めていきますよ〜。

たいへんお待たせいたしました。
それでは久々の更新にまいります。
343 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:40


初めて訪ねたオフィスビルは、想像よりもずっと大きかった。
まさかこれが全部?と思ったけど、
上層の2フロアだけとわかってホッとした。
だけど、彼の肩越しに見える窓の、下界を見下ろさんばかりの風景に、
たちまち不安な気持ちが胸に広がっていく。

遊園地でバッタリ会ってしまった次の日のこと。
社長室で寺田さんは、ゆっくりと書類から目をあげた。

「なにしに来たのん?」

思わず、バッグを胸元に握りしめる。
精いっぱい背伸びして着てきたジャケットが、
ますます窮屈になった。
344 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:41

「あの、お願いがあって」

やっとの思いで、声を搾り出す。
いつものように皮肉げに笑うかと思ったら、
彼は興味なさげに書類に目を戻して、プイと言葉を放り投げただけだった。

「ゆわんよ、誰にも。そのことやろ?」
「あ、はい……」
「帰りぃ。一徹さんにも、あんたの母ちゃんらにも、何もゆわんから」

私は目を伏せる。
どうしてだろう? ひとみちゃんと私のこと、
黙っててほしいとお願いしにきた。
寺田さんは理由も聞かずに、そうしてくれるって言う。
信じて帰ればいい。用事は済んだんだから。
なのにどうしてだろう?
こんなふうに、ますます苦い気持ちに陥ってくのは。
345 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:42

ドアを背に、突っ立ったまま動かない私を、
寺田さんが再び上目遣いでチラと見た。

「僕のこと、信用できまへんか?」
「……いえ、そうじゃないんですけど」

悪いことをしてるわけじゃない。
人とは違う恋をしてるけど、悪いことをしてるわけじゃない。
ひとみちゃんの恋人になってから、
繰り返し繰り返し、胸の中で唱えてきた言葉。
街の中で手をつないでも平気だった。
ちょっとくらい変な目で見られても平気だった。

だけど、どうして?
寺田さんに知られたことを、こんなに気まずく思ってる。
そして、家族に知られるのを、こんなに恐れてる……

「僕の顔、見られまへんか?」
「……………………」
「堂々としとったらええやないか」
「………そうですね」

たぶん私はほんとのところ、ひどく頭がカタいんだと思う。
“カレシ”ってことにしときたかった、
寺田さんの心の中で、ひとみちゃんのこと。
面倒が嫌で、おかしいと思われるのが不安で、
できたらずっと、騙し続けたかった。
346 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:43

「………すみません」
「なんでそうカンタンに謝んの?」

バサッ。
乱暴に書類が投げ出された音に、思わずビクッと身を竦める。
寺田さんは、ますます苛立ったように唇を歪めた。

「なぁ、それがほんとのアンタか?」
「……………………」
「気ィが強くて、義理堅くて、いい女や思ぅとったわ」

 ごっつ、シータク乗り回してワイのことビビらして、
 泣かされてもフラフラせんと、ビシッとしとったやないか。
 あれ、なんやったの?

「はっきり言って、いま別人やで、アンタ」

返す言葉もない。
狡い私。そう、狡い。わかってる。
嘘を塗り固めて守ろうとしてる、この恋。
俯いて黙り込んだ私に、寺田さんはハアーッとため息をついて、
いかにも柔らかそうなイスの背に、深々と身を沈めた。
347 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:43

「………悪い、八つ当たりや」

え?
思いがけない言葉に顔を上げる。八つ当たり?

「あほらしなぁ……」
「……………………」
「なんやろ、ガックリきてな」

ははっ。
寺田さんは自嘲気味にライオン頭を揺らして、
それから私のことをジッと見た。

「あんた、女の子が好きか?」
「………彼女が好きです」
「そういうことなん?」
「………たぶん。ほかの女の子は、別に」
「男嫌い?」
「………それも、あるかもしれないです」

矢継ぎ早に質問されて、すこし警戒しながら答える。
そんな私を見て、寺田さんはやっと、いつもの調子で苦笑した。
348 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:44

「あのね、僕が何がショックやったか、わかる?」
「………カレシじゃなかったから?」
「そやね。カレシじゃなかったの、キツいね」

 嘘つかれてたって意味やない。
 あんたが誰かといちゃついてんのかって、別にええねん。
 問題は、それが男やないってことやねん。

寺田さんは、ふらりとイスから立ち上がり、
くるりと踵を返して、背後の大きな窓から外を眺めた。

「………あんたのことは口説けんのかなぁ?」
「それは……最初にお会いした時に、そう言ったと思いますけど」
「違う。全然、話が違うねん」
「………………………」
「あんたが男を好きなら、やりようがあんねんけど」

寺田さんの、思いのほか小さな背中。
そこから、いかにも気弱な、戸惑いの声が聞こえてくる。
ああ、この人も戸惑ったりするんだ。なんか不思議……
349 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:45

「あれやろ。ワイが男に好かれても、困ってまうみたいなもんやろ?」
「………………………」
「いいヤツやなーどまりやんなぁ、どんな好かれても」

それは私がまだひとみちゃんと友達だった頃、
諦め交じりの悲しい気持ちで、ずっと考えてたことだった。
女の私に好かれても、よっすぃ〜は困るだろう。
たとえどんなに尽くしても、いい子だなぁどまりだろう……

その思いは、ある日、あっという間に翻った。
あり得ないと思ってたことが当然になって、
私はひとみちゃんの恋人になれた。
だから、寺田さんの言うことは、例外もあり得るって話だと思う。
だけどもちろん、この場でそんなことを言うのは得策じゃないとわかってた。
深呼吸をひとつして、あえてはっきりと告げる。

「そうですね」
「そやろなー……、アカン、また落ち込んできたわ」

ぺったりとガラスに両手をついてユーモラスを装いながら、
だけど、寺田さんの横顔は、苦しげに歪んでいた。
笑おうとして失敗したみたいにギュッと。
350 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:46

「あんた、男を知らんからや」
「なっ……!」
「……とか言えたらエエやろなー」
「え?」
「軽蔑されるだけやわな、それ言ったら」

そう言って寺田さんは振り返り、
ガラス窓にもたれかかるようにして、腕を組んだ。
どこまでも強がりな笑みを、片頬に浮かべて。

「……今度こそ諦めますわ、石川さん」
「寺田さん……」
「ワシ、ほんと、こんなん初めてやけど」

 こないに好きなうちに、自分から手ェ引くなんて初めてやけど。

「空まわりになるからな。ハムスターや、なに仕掛けても」
「………………………」
「くるくるくる〜ってな。自分もみっともないし、あんたのことも困らせる」

さてと、じゃあ、約束は守るさかいな。
寺田さんは、ふいに歯切れよくそう言って、再びイスにすとんと腰かけた。
さっきのように書類に目を通しかけてフッと眉をしかめ、
引き出しからメガネをとりだして、サッとかける。
いかにも仕事モードなその様子。もう帰れってことかな。
そう察して、私は慌てて頭を下げた。
351 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:46

「じゃあ、………失礼します」
「ん。じゃあね、元気でね。お幸せに」

その言い方に、すこし引っ掛かった。
なんだかまるで、もう二度と会わないみたいな……

「あの」

どうしても気になって。
ドアノブに手をかけながら、
私はもう一度、寺田さんを振り返った。

「私、最初にお会いした時に、寺田さんとはお友達にもなりたくないって言いましたけど」
「ん? ああ、ゆってたね」
「その……今は、お友達になってもらえると嬉しいなって、思います」

それは正直な気持ちだった。
べつに同情とかそんなんじゃなくて、
寺田さんっていう人が、ちょっと自意識過剰ではあるけれど、
それなりに男らしく、潔く、人情味に溢れた人柄だって、
もう知ってるから。だから。
352 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:47

だけど、私の言葉は大失敗みたいだった。
キッと顔を上げた寺田さんの刃物のような瞳が、それを告げていた。

「……女の子ってのは、ほんと残酷やな」
「え……?」
「あほくさ。友達なんか、なりとぉないわ」
「…………え、あの」
「いまさら友達なんか、なりとぉないってゆってんねん!!!!」

激しい苛立ちの声とともに腕が振り降ろされ、
机上に叩きつけられた書類の束が、目の前で散り散りに舞った。
呆然とした私よりももっと呆然と寺田さんは床に散乱した白い紙切れを眺め、
それからゆっくりと頭を抱えて、広々とした机に突っ伏した。

「…………スマン、悪いけど、帰ってくれる?」

ごめんなさい……
口の中でそう呟きながら、私はドアの外へ滑り出た。
閉めたドアの中から、ガチャーン!と何かを蹴り倒した音が聞こえた。

ずらりと机が並ぶオフィスを小走りに抜けて、
エレベーターホールに辿り着き、私はやっと息をついた。
心臓が痛いほどドキドキしていた。恐かった。
コロッケを買いにきたお調子者の笑顔とは別人の顔を見せた寺田さんが。
その引き金を簡単に引いた、迂闊な自分のことが。
353 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:50

もう二度と寺田さんに会わない、会えない……
奇妙な苦さがせりあがってきてチラと振り返ると、
オフィスの入口からひょこっと顔を出して、
私のことをジーッと見つめている石野真子似の女の子が目に入った。

「あのぉ」
「は、はい?」
「モデルのRica☆さんやんなぁ?』

拍子抜けなほどのんびりとした大阪なまりのイントネーション。
呆気にとられつつも反射的に頷くと、
彼女は妙に嬉しげに、つつつと歩み寄ってきた

「あのぉ、いつも雑誌、見せてもろてますー」
「は、はぁ」
「サイン、いただいてもええですか?」

無邪気に差し出されたのは、
すっかり読み込んだ様子の今月号とサインペン。
あっ、さてはこの子ね? 寺田さんに私が載ってる雑誌を見せたのは!

「頑固一徹さんの、ご親戚なんですやろ?」
「ええ、まぁ……」
「うちの社長が大ファンになってもて。もう会社中で応援してますわー」
「………………………………」
「あ、コロッケ食べましたわー。おいしかったー」
「あ、ありがとうございます……」
354 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:50

サインなんてロクにしたことないけど、
一刻もはやくこの場を逃れたい一心で、私はペンを手に取った。
自分が写ってるページに、いつか教わったとおりに「Rica☆」と書き込む。
編集のアヤカさんが見たら卒倒しそうなたどたどしい字になったけど、
大阪弁の彼女は、ニコニコと雑誌を受け取った。

「ありがとうございますー」
「いえ……」

恥ずかしさと気まずさのあまり、
なんの余韻もなくエレベーターのボタンを押した私なのに、
大阪弁の彼女は、エレベーターが開くとサッとドアを押さえてくれ、
それからとびきりの笑顔で見送ってくれた。

「また、いらしてくださいねー」

エレベーターの扉が、ぴたりと閉まる。
高速で下っていく箱のなか、ゆっくりと壁にもたれかかって目を閉じた。
低く耳鳴りがするのは、エレベーターのせいだけじゃない。
355 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:52

「ひとみちゃん……」

会いたい。
ひとみちゃんに会いたい。
今日、これから部屋に行ったら、会えるかな?

ずっと嘘をついていたこと、ひとみちゃんは怒らなかった。
怒れなかったのかもしれない、自分がいくつも嘘をついてきたから。
そう、笑ってた。隠すことないじゃんって。たいしたことじゃないって。
だけど、やっぱりひどく悲しげな気配が、睫毛の先に滲んでた。

『そっか、お見合いか……』

床も壁もぴかぴかに磨き上げられたエントランスから、
すべてを振り切るようにビルの外へ飛び出す。
私、結婚なんてしない。しないよ、ひとみちゃん。
誰を傷つけても。そう、誰を傷つけたって!
356 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:53

夕暮れの逆光のなか、
苦い想いに唇を噛んで、歩道に続く階段を駆け降りる。
そして私は、地上に佇む見慣れた影に気づいて、目を丸くした。

「ひとみちゃん!」

影は、私を見上げて、かすかに笑った。
あわてて駆け寄って、確かめる。
ひとみちゃん!どうしてここに?

「店に寄ったら、トメ子姉さんが、ここに行ったって」

で、ヒマだったし、迎えに来た。
背の高い恋人は、素っ気なくそんなふうに言う。
たまらず強く抱きついたら、こらえてた涙が溢れそうになった。

「ど、どーしたんだよ、トメっち!?」
「会いたかったよぉ……」
「うえっ!? な、なんだよ急に。てかなんでこんなとこ来んだよぉ?」

困惑と腹立ちの入り交じった声。
あたたかな腕のなかに、私はぐったりともたれかかった。
不思議、耳鳴りが遠のいてく。
357 :溺れて人魚 :2005/06/23(木) 00:53

「ちょっと大丈夫? アイツ、なんかトメっちに言ったの?」
「ちが……、私がひどいこと、言ったの」
「え?」
「……ううん、ごめ…、なんでもな…」
「え、なんだよ、教えてよ」

後でね。
呟いて、目を閉じた。
鼻筋をつたって静かに涙が流れ、唇を濡らした。
それを追うように、ひとみちゃんの指が唇の端に触れた。
もう、このまま、どこかに連れてって。
回らない頭で、そんなふうに強く強く願った。


358 :雪ぐま :2005/06/23(木) 00:54


本日はここまでといたします。
359 :名無飼育さん :2005/06/23(木) 07:21
うう、久し振りこの感じ・・・。
360 :名無飼育さん :2005/06/23(木) 09:38
胸が苦しくなる
いいですね

更新ありがとうございます
361 :名無飼育さん :2005/06/23(木) 18:37
雪ぐまさんのとこでしか読めない何かがあるよね。
とりあえず帰ってきてくれて安心しました。。。

362 :オレンヂ :2005/06/23(木) 20:39
更新お疲れ様です。
胸が締めつけられますね・・・
363 :名無飼育さん :2005/06/24(金) 02:19
読めてなんかホッとしました
やっぱ雪ぐまさんだなって
更新お疲れさまです
364 :優海 :2005/06/24(金) 19:56
更新お疲れ様です。
HPのBBS見て飛んで参りました。

切ないです...。
でもこんな感じ好きかも。
>拍子抜けなほどのんびりとした大阪なまりのイントネーション。
唯やんですかね?
こんなとこで出てくるとは…。
これからも頑張ってください。
365 :名無飼育さん :2005/06/29(水) 20:01
お疲れ様です。

更新されてよかったです。

ずっと待ってました。

これからも応援してます。

更新頑張って下さい。
366 :そーせき :2005/06/30(木) 20:58
トメちゃんの気持ち、よくわかる。
でも寺田クンの言うことも正論で。
誰が悪いわけでもない、しゃーないね。

本物の寺田クンはあんま好きやないけど、ここの彼はイイ!
雪ぐまさんって、ほんま、いい人やね。
367 :雪ぐま :2005/07/05(火) 02:26
359> 名無飼育さん
じっくり味わっていただいたみたいで、
ありがとうございます。

360> 名無飼育さん
こちらこそ、久々の更新なのにすぐにお読みくださって
レスまでつけていただけて嬉しかったです。

361> 名無飼育さん
わわわ。ありがたいお言葉、うれしかったです。
待っててくださって安心しました。。。

362> オレンヂさん
トメっちとよっちゃんと寺田さん、それぞれに思いがあって
なかなかうまくはいかないみたいです……

364> 優海さん
ですねw さっそく飛んできてくださってありがとうございます。
はい、これからも楽しんでお読みいただけるように頑張りますね。
368 :雪ぐま :2005/07/05(火) 02:26
365> 名無飼育さん
ありがとうございます。本業多忙で思うように書けないのですが
なるべくはやめの更新を心がけますね〜♪

365> そーせきさん
いやいや、リアルではあまり良いくまではありませんよw
でも、そう言っていただけたのは嬉しかったです。
あと、ここの「彼」がイイというのも嬉しいな。わりと思い入れのあるキャラです。

それでは、更新にまいります。
369 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:28


ふと瞼を開けると、部屋の中はもう真っ暗だった。
いけない、いつの間にか寝ちゃってた。
あれから手を引かれて帰ってきた、ひとみちゃんの部屋。
手探りでベッドサイドに置いておいた携帯を見つけ、パカッと開く。
パッと点灯した光が驚くほど明るくて、思わず目を細めた。

「22時50分……」

ああ、もうこんな時間。帰らなきゃ。
パチンと携帯を閉じて、眉間を指でギュッとおさえる。
うー、目、覚まさなきゃね。
370 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:29

チラと隣をうかがうと、
ひとみちゃんは裸の肩をむきだしのまま、
くぅくぅと穏やかな寝息を立てていた。
どことなく甘い肌の香りが、あたたかく鼻先をくすぐる。

「ひとみちゃん……」

どっちかの家族が家の中にいるときは、絶対にHとかしない。
自分で決めたルールを、とうとう破っちゃった。
寺田さんに罵倒されたショックと自己嫌悪で青ざめてた私を、
ひとみちゃんがしっかりしろって、抱きしめてくれたから。

闇の中でもほのかに浮かび上がる真っ白な肌を見つめる。
ずっと一緒だよなんて、
ガラにもないこと何度も囁いてくれてうれしかったな。
ベッドのなかの約束ほどアテになんないものはないって、
美容室で読んだ女性誌に書いてあったけどさ、
でも、信じちゃうよね、やっぱり。
こんなにうれしいんだもん。

だけど、ルールを破っちゃったのは、よくないんだろうなぁ。
1回平気と思っちゃったら、後は油断ばかりが増えてく気がする。
今日はよくて今度はだめとか、理屈にあわないし。
371 :雪ぐま :2005/07/05(火) 02:31

「帰りたくないな……」

おっと。これも、よくないぞ。
苦笑しつつ、エイッと起き上がった。
明日も朝から仕事だもん。
今日はトメ子姉ちゃんがいてくれたから抜けられたけど、
明日は一人でお店をまわすことになってる。
夜のうちになるべく仕込みも済ませておきたいし、
それに外泊するとやっぱり、お母さんに心配かけちゃうからね。

「……ん……あ、もー帰るの?」

ゴソゴソと身を起こしかけた私に、
ひとみちゃんが寝起きの擦れ声で呟いた。

「うん、もう11時だし」
「……まだ……いいじゃぁん……」

寝ぼけた声をあげて、腰にまとわりついてくる。
かわいいなぁ、大っきな犬みたい。
金色に染めた柔らかな髪をくしゃくしゃ撫でると、
ひとみちゃんはますます甘えたみたいに、
私の肌に頬をこすりつけた。
372 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:31

「ねぇ、今日は泊まってけばぁ?」
「んー、そうしたいけど」
「いいじゃあん、近いんだし」
「うーん……」

困っちゃうな、贅沢な悩みね。
あーあ、体がふたつあるといいのになぁ。
一人を帰して、一人が残るの。
でも、どっちも自分が残る!って喧嘩になっちゃうね。

「明日の仕込みがねぇ。お母さんも心配するし」
「そっかぁ」
「ごめんね」
「んーん、謝ることじゃないし」

ひとみちゃんは私を開放して、コロンと天井を向いた。
ふあああっとひとつ大あくびをして、いたずらっぽく私を見る。

「じゃあ、もう一回しよっか」
「だめだよぉ。今度こそ起きられなくなっちゃう」
「それが狙いですよ!」
「あはは」

軽くキスをして立ち上がる。
大喧嘩してたなんてこと、忘れちゃいそうなくらいラブラブだね。
それとも、大喧嘩したから、またこんなにラブラブなのかな?
お互いを大切にすること、思い出して。
373 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:32

「じゃあ、また明日ね」
「あー、待って。送ってく」
「いいよぉ」
「いいっていいって。コンビニも行きたいし」

のそのそとジャージを着込みはじめたひとみちゃん。
徒歩3分で送るもなにもないと思うけど、うれしい気持ちで待ってみる。

「こーんな寝癖アタマで、外出るのぉ?」
「キャップかぶればヘーキだよ」
「どれかぶるの?」
「えーと、右から2つめの。そう、その赤いの」

行儀よくラックにかけられたキャップのなかから、
ひとみちゃんが指さした赤いのをとって、ぽこりとかぶせてあげる。
「サンキュ」と笑ってひとみちゃんは、そのまま私の腰を抱き寄せた。

「やっぱ帰したくないな……、なんちって」
「もぅ」

とろけそうな気持ちで、鎖骨に頬をあずけた。
ひとまわり大きなひとみちゃんが、
くるっと包み込むみたいに抱っこしてくれるのが好き。
背中に腕をまわすと、もっともっとくっつけるから好き。
おでこに唇が触れたのを感じて顔をあげると、
肩をしっかり抱かれて、強く唇をふさがれた。
374 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:33

「ん………」

もう何百回もキスしてて、いつもドキドキってわけじゃないけど、
こんなふうにされるとやっぱり、心の底が泡立って。
いろんな心配事が、ぷちんぷちんと弾けてくような気がするんだ。
この人に愛されてるってことが、自分の自信につながる感じ。

かすかな水音とともに柔らかな唇は離れて、
目の前に照れくさそうな笑顔が広がる。
私が笑うと、ひとみちゃんはますます照れくさげになって、
やたらぐいぐいと背中を抱きしめてきた。
キャッ、い、息が……、でも、幸せ……

「ああ、帰れなくなっちゃう……」
「それが作戦ですよ!」
「もおぉー」

ちょっと、どーなの、このラブラブぶり。
もしも誰かに見られたら、恥ずかしくって死んじゃうわとか思いつつ、
私は超ご機嫌で、ひとみちゃんをたしなめたりするの。
だめよ離して、いい子だから。なんちって、キャー!!!
375 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:35

「ちぇー」

ひとみちゃんは頬をピンクに染めて、
しぶしぶって感じで腕を離してくれた。
ふふっ、キショとか言うと思ったでしょ?
言わないんだなあ〜、これがラブラブの証ですよ!!

「ぐふふふふ……」
「……キショい顔になってるよ、トメっち」
「え?あれ?(汗」
376 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:36

ちゃんと家の前まで送ってくれてひとみちゃんは、
「じゃね」って笑って、くるっと背を向けた。
さっきに比べてさっくりしすぎって気もするけど、外だから仕方ないね。
遠ざかってく背中を見送りながら考える。
とにかく、こんなふうにカンタンに私をご機嫌にできるのは、
ひとみちゃんだけなんだなあ。

コンビニに向かう角を曲がる時、ひとみちゃんはチラと振り返って、
私が見送ってるのに気づくと、
また照れくさそうに軽く手を挙げて去っていった。

寺田さんとのやりとり、すごく詳しく話したわけじゃない。
これからどうするかとか語ったわけでもない。
ひとみちゃんは口下手で、私ばっかり話してることも多いんだ。
だけど、抱きしめてくれたら、キスしてくれたら、微笑んでくれたら、
私はなんだかとても満足して、未来は明るいぞーって思ったりする。
377 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:38

「単純単純単純で〜す♪ 単純単純単純で〜す♪」

どこかで聞いたフレーズを口ずさみながら家に入ると、
お母さんとトメ子姉ちゃんが、茶の間でポテチをつまみながら
なにやら楽しげにしゃべっていた。

「あら、おかえり」
「あ、やっと帰ってきた。おかえり〜」
「トメ子姉ちゃん、珍しいねー。帰らなくていいの?」
「いいのいいの。たまには羽のばしていいぞって、一徹さんが」
「へぇー」
「あれでやさしいとこもあるのよ、うふふ」

えー、羽のばすのに許可がいるわけ?とか思いつつ、
私もちゃぶ台の前にヨイショと腰かけた。
んー、トメ子姉ちゃんの考え方って謎だわ……。

「あんたも結婚したらわかるわよぉ〜」
「うーん、わかりたくないなー」
「わかりたくなるんだって」

かもね。
私、尽くすわよっすぃ〜って女だし、血は争えないわよね。
もちろんそうは答えず、ただポテチをつまんで口に放り込んだ私に、
トメ子姉ちゃんとお母さんが、妙に興味しんしんって顔で迫ってきた。
378 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:39

「で?」
「は?」
「もー、もったいぶらずに教えてよぉ」
「何を?」
「ずっと一緒だったんでしょぉ?今日」
「ぅえ!?」

思わずぎょぎょっ!とした私の肩を、
トメ子姉ちゃんがじれったそうにつついた。

「うふふっ、寺田さんとデートしてたんじゃないのぉ?」

ああ、寺田さんかぁ。
びっくりした、ひとみちゃんのことかと思ったじゃん。

でも、そうよね。
寺田さんの会社に行くって言って出かけたんだもん、そう思うよね。
一瞬、寺田さんの傷ついた横顔を思い出して胸が痛んだけど、
私は肩をすくめて、なにげない調子で誤解を解いた。
379 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:40

「寺田さんとは、そんなんじゃないってば」
「えー、いい人じゃないのぉ」
「そうだけど、はっきりお断りしたって前から言ってるじゃん」
「でも、ご飯くらいご馳走になってきたんじゃないの?」
「全然。だから、ホントにそういうんじゃないんだってば」
「なあんだ。じゃあ、どこにいたのよ、 こんな遅くまで」
「え? ひとみちゃんちだよ?」
「また、ひとみちゃん〜?」

やれやれ、というふうにトメ子姉ちゃんとお母さんは笑った。

「もー、ひとみちゃんばっかりね、梨華は」
「………いいじゃん、別に」
「ほかに友達、いないわけ?」
「いるよ。いるけどー」
「まあったく、この調子じゃいつまでたっても彼氏はできそうもないわねー」
「まあまあ。そのうち興味も出るでしょ」
「どうだかー。ひとみちゃんって、そのへんの男の子よりかっこいいもの」
「そうねぇ、もったいないくらいよねぇ。お母さん、タイプだわー」

た、タイプってお母さん、やっぱり血は争えな……(ry
なんだか微妙な話になってきて、たちまち背中がムズムズしてきた。
慌てて、「仕込みしなきゃ…」なんて立ち上がりかけたら、
「もうやっといたわよ。大豆も水につけといたし」なんて返されて、
仕方なくまた座る。あーあ、気が利きすぎる姉にも困ったものだわ。
380 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:41

「そういえば、梨華」
「な、なに?」
「あんた、綾小路さんとこのお嬢さんとお友達なの?」

え?
思いがけない話題を振られて、目を丸くした。

「真希ちゃんのこと?」
「名前はしらないけど、きれいな子ねぇ。お姉ちゃんびっくりしちゃった」
「えっ? もしかして今日、コロッケ買いに来たの!?」
「ううん、何も買ってかなかったけど、あんたにこれ渡してって」

割烹着のポッケからトメ子姉ちゃんがゴソゴソと差し出したのは、
透かし模様の入った上品な白い封筒だった。
急いで封を切って、中を確かめる。

「仮面舞踏会のご招待……?」
「仮面舞踏会ぃ? なぁに、それ」
「さぁ……」
381 :溺れて人魚 :2005/07/05(火) 02:46

招待状の最後には、真希ちゃんの手書きで、
小さくこう記されていた。

 “よっすぃ〜と一緒にどうぞ。もし良かったら美貴ちゃんと亜弥ちゃんも”

どういうつもりかしら、真希ちゃん……
思わず考え込んだ私に何を思ったのか、
トメ子姉ちゃんとお母さんは招待状をのぞき込んで苦笑した。

「お金持ちの考えることは、よくわからないわね」
「お嬢さん、怖そうな男の人と一緒だったわよ。執事さんかしらねぇ、あれは」
「ボディガードじゃないの?」

ああ、真希ちゃん、やっぱり見張られてるんだ。
そんななかで、自ら届けてくれた招待状。
ますます私は考え込んだ。

真希ちゃん……?


382 :雪ぐま :2005/07/05(火) 02:47


本日はここまでといたします。
383 :名無飼育さん :2005/07/05(火) 03:21
わーわーわー!!!!!
更新キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

騒がしくてすみませんw
いつも楽しみに読んでます。
384 :そーせき :2005/07/05(火) 08:49
やっぱ、エエなぁ・・・この2人・・・最高!
・・・おっと、仕事中やった^^;
385 :オレンヂ :2005/07/05(火) 10:00
更新お疲れ様です。
あぁやっぱいいなぁ、この暖かい感じ♪
2人のやりとりが目に浮かんでくるようです。
386 :名無飼育さん :2005/07/05(火) 10:34
溶けた・・・。
おっと、こっちも仕事中だった^^;
387 :名無飼育さん :2005/07/05(火) 17:05
甘くて、切なくて、大事なことが書いてある……
やっぱ雪ぐまさん最高(^o^)b
私のバイブルです
388 :優海 :2005/07/06(水) 07:19
更新キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
って言うかキテタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
この素晴らしさを胸に、ガッコ行きます…。
389 :ななしくん :2005/07/10(日) 02:13
雪ぐまさん
ありがとうございます。

いつもほんとに柔らかな気持ちになれます。
390 :雪ぐま :2005/07/19(火) 23:25
こんばんは、雪ぐまです。今日はちょいと告知に現れました。
「よっちゃんと梨華ちゃんの前世は“放浪の占い師”と“旅役者”」(7月10日ハロモニ)
というネタに釣られて、出来心で短編を書いてしまいましたw
雪ぐまサイト、本日のBBSにUPしています。ご興味のある方はぜひ♪
http://yukiguma.s45.xrea.com/index.htm
391 :ナナシ :2005/07/20(水) 21:47
雪ぐまさんの小説大好きです!
とくにいしよしが
392 :名無飼育さん :2005/08/25(木) 02:00
一ヶ月保全させていただきます
外伝も読んでますよ
393 :ななしくん :2005/10/05(水) 01:21
まってます!
394 :名無飼育さん :2005/11/06(日) 14:28
作者さん待ってますよ!
395 :ななし :2005/11/06(日) 14:30
あげないでください。お願いします。
396 :大の大人が名無しだなんて。。。 :2005/11/06(日) 17:28
すいません。落とします
397 :名無飼育さん :2005/12/04(日) 23:45
つづきよみたい
398 :ななし :2006/01/08(日) 02:03
まだまちます!
399 :雪ぐま :2006/01/24(火) 02:39
383> 名無飼育さん
楽しみにお読みいただいてるのに、更新滞っててすみません。。。
今回も、ちょっと変則的な更新なんですけど、お許しを〜。

384> そーせきさん
お仕事中にありがとうございますw 雪ぐまもこの二人を
書くの、好きなんですけどねぇ〜。滞っちゃって、、、

385> オレンヂさん
嬉しいお言葉、ありがとうございます♪ いろいろあっても
仲良しのいしよし、いいですよね〜〜☆

386> 名無飼育さん
あらら、お仕事中に溶けてくださってありがとうございますw

387> 名無飼育さん
ありがとうございます。そんなふうに言っていただけて光栄です。
でも、そうとう甘ったるいバイブルかな〜って心配w

338> 優海さん
とってもお喜びいただけて、雪ぐまも嬉しいです☆ 
学校行く前に飼育チェックって面白いなあw
400 :雪ぐま :2006/01/24(火) 02:40
389、393> ななしくんさん
こちらこそ、ご愛読くださってありがとうございます。
レスをいただけると、とても励みになるんですよ〜☆

391> ナナシさん
ありがとうございます。これからもよろしくです。
雪ぐまも、いしよしを書くの楽しいですよ〜♪

392> 名無飼育さん
恐縮です。。。ほんと、更新できなくてごめんなさい。。。

394> 名無飼育さん
はーい。お待たせしてしまって申し訳ないです。。。

395、398> ななしさん
お気遣いありがとうございます。柔らかな表現で助かります。
ずいぶんお待たせしてしまってすみません。。。

369> 大の大人が名無しだなんて。。。 さん
一番下になるのもちょっと寂しいなあw
なんて、私が更新しないのが悪いのね。ごめんなさい。。。

たいへんお待たせいたしました。
それでは久々の更新にまいります。

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