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1 :ななしぐも :2008/02/04(月) 23:11
少し長いです。
でも他の板に立てるほど自信は無いのでこちらに…。

℃-ute中心ちょっとたまにバトルもの。
基本的に矢島さん視点萩原さん贔屓。

でもやじうめなんだよ、とか言って。

大体の流れはできているので順調に進むと思うので週に一回更新があるかないか…

よろしくです。
180 :ななしいくさん :2008/07/27(日) 08:38
舞ちゃんの行動にはそんな理由があったとは…。
続き待ってます。
181 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:34
maimi.


話を聞いて、人間ってなんて不器用なんだろうと思った。
そして世界はとても上手く行かない。

「…藤本さんは?」
「今は牢屋暮らしかな。連続火事と遺体泥棒の犯人として長いこと幽閉されるんだって」

藤本さんは全ての罪を被った。
舞ちゃんと千聖に思いやりが無かったわけじゃない。
ただ運命が悪かっただけ。

「…うん、じゃあお世話になりました」

舞ちゃんはそう言うと体を起こした。
あまりにすんなりと言うものだから、急に対応できない。

「え?お世話になったって…」
「舞やることあるし」

そういってベッドから出ようとするから慌ててみんなで押しとどめる。

「せめて怪我が治ってからにしなさい!」
「でも治療費とか持ってないよ?」

まあ話聞いてると最もな意見なんだけどね…。
って違う違う。

「子どもが治療費とか言うな!」
「子どもだろうとなんだろうと言うよ、そこは。だって舞にはもう保護者もいないもん」

なんだかんだとベッドから出ようとする舞ちゃんを無理矢理押さえつける。
あまりに動くもんだから血が染み出てきた。

「うわわわ!動くなっての!」
「舞ちゃんも舞美ちゃんも落ち着いて…」

あわわわこのままじゃもっと悪化しちゃう…!


182 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:35





「舞」




183 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:35
騒がしくなった病室が水を打ったように静かになる。
入り口には千聖が立っていた。
顔は険しく、目も鋭い。

「千聖…」

舞ちゃんは凄く辛そうな顔をしている。
…そうか、まだ仲直りしたわけじゃなかったんだ。
でも千聖がここに来たことによって話は進むことができる。

「舞、千聖がなんで怒ってるかわかってるよね」
「…ごめん」
「さっきから全部聞いてたんだ」


二人だけの空気に思わず体が凍りつく。
184 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:35





…と、いうわけでもなかったりして。





「えり、りんご剥いて」
「しょうがないなあ舞美はー」
「いや、ちょっとは気を使ってよ!」

思わず空気を忘れて突っ込んでくる千聖。
いや、だって…。

「どんなに暗くしたって見た目がね…」
「くっ!千聖だってもう少ししたら大きく!」
「舞もう千聖より大きいよ?」
「…いいさ、いいよもう身長は…」

いろいろないがしろにされて千聖は激しく落ち込んだ。
だって見た目子どもだからなー。

「いいよもう、じゃあ仲直りっ」

舞ちゃんの手を無理矢理掴んで握手する千聖。
千聖の顔は真っ赤で、すごく微笑ましかった。
185 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:36
「…舞はいいけど、千聖はそれでいいの?」
「んー…そりゃ納得はいかないけど…」
「だったら…!」
「でもまあ千聖は舞のお姉さんだからな」

舞ちゃんは千聖を見上げた。
あたしの位置からじゃ顔が見えない。

「…そっか」

小さく手を握りなおすのが見えた。
これで一安心…かな?
千聖が嫌がらないんだったら舞ちゃんはここに居てくれるだろう。



「…舞がいないと、やっぱ千聖だめだ」
「千聖がいないと調子出ないや」



かくして小さなコンビは元通り。

「…あの、舞美ちゃん、お願いがあります」

改めて千聖がこっちを見る。
手は繋いだままだ。



「舞も…ここに居ていいかな」



舞ちゃんが驚いた顔でこっちを見る。
いや、追い出すつもりも一切無いんだけど。
186 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:36
「千聖も、正社員じゃないけど…だけど、舞と一緒にハロー社員の適正テスト、受けるから」

千聖…。

「舞ちゃんは、どうしたいの?」

えりが優しく舞ちゃんの頭に触れた。
舞ちゃんは泣きそうな顔であたしを見ている。

「舞は…」

少し躊躇った後、舞ちゃんは頭を下げた。



「舞も…ここに居たい」



舞ちゃんの頭と、千聖の顔を交互に見た。
…まったく、この子たちってば。

「ちゃんと適正テスト、受かってよねー?」
「あ、ありがと舞美ちゃん!良かったね舞!」
「うん!うん!」

全身で喜びを表す千聖と、何度も首を縦に振る舞ちゃん。
良かった。
世の中、悪いことばっかじゃないね。


あとは…。



「えり」


187 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:37
「んー?」

お見舞いのりんごをもっしゃもっしゃと食べているえり。
そんなえりの首根っこを掴んで病室を出る。

「んわぁ!?なに!?なに!?」
「うるさいえり!いいからついておいで!」

まだあたしの問題が片付いてない!
いっつもいっつもニコニコニコニコ!!!!
あんたはマ○ドナルドの基礎をしっかりしている店員か!

「えり、そこに座りなさい」
「はーい」

中庭みたいな場所まで引き摺って丁度いいベンチに腰を下ろさせた。
上目線でえりに話す。
えりは何が起こるかわからずに目を白黒させていた。

「えり、まず言うことは?」
「んー…、舞美」
「なに」



「舞美が一番可愛いよ」


188 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:37
「違う!」

そういうことを聞いてるんじゃなあーい!!
相変わらずにこにことしているえりは、自分が何をしたかわかっていないみたいだった。

「えりの行動は規則違反になるんだよ!?」
「だから謝ったじゃん」
「いつ?」
「いなくなる前」
「わかるかそんなの!」

ガーッと怒鳴ると、さすがのえりもおろおろし始めた。

「だってだって、舞ちゃん死にそうだったし…」
「それなら治療してみんなで解決すればいいじゃん!」
「いやでも、内緒って舞ちゃんに言われちゃったし…」
「約束とか守ってる場合!?」
「約束は大事だよ舞美」
「そういう話じゃない!!」

ぜぇ、はぁ。
だめだ、えりに頭ごなしに叱るのは時間の無駄だ。
えりはあたしのことバカバカ言うけど絶対えりのほうがバカだとあたしは思う。
とにかく、正攻法じゃダメだ。

「えり、約束は大事って言ったよね?」
「うん。大事だよ」
189 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:38
「じゃああたしと一つ約束してくんない?」
「おっ、なになに〜?」



「二度とあたしから離れるな」



「…」
「…」
「それ、どっちかっていうと命令じゃない?」

う…悪かったですね、口が悪うございまして…。
それでもえりは笑ってる。
きっとあたしが真っ赤なことにも気付いてない。

「えりはバカだからなあ…」
「人の台詞とらないでよお…」

二人して落ち込んで、目が合った瞬間に爆笑に変わった。



あぁ、ダメだ。

あたしえりのこと好きだ。



どうしようもなく嬉しくて、でも切なくて。
思わず上から抱きしめてしまった。
意識して初めてするハグはなんだかすごくいい匂いがした。
190 :第一章 腹の底 :2008/08/15(金) 13:38
そうだ、もう一つ言うことがあったんだった。
謝らないと、えりに。

「…ごめんね、えり」
「お?ちゃんと約束…命令?…まあいいや、ちゃんと守るよ?」

何を勘違いしたか、えりはめちゃくちゃな約束に謝っていると思ったみたいだ。
…まあ、それは当然なんだけど。
なんとなくムカーってきたからそのままえりを締めてみた。

…しばらくするとえりの意識は無くて、もう一度病院で検査を受けるハメになった。
191 :第一章 愛する人を :2008/08/15(金) 13:40
???.


暗い暗い籠の中。


結局、最愛の人は墓の中へ。




「亜弥ちゃん」




美貴はどこで間違ったんだろう。

美貴は何をしでかしたんだろう。



ただ大切な人を亡くしたくなかった。



既に生きる価値のないこの身はどうすればいい?



死ぬこともできず、ただ暗闇に落ちる。



「あぁ、そうだ」



あいつら、大丈夫かな。

ごめん、刺したりして。

でも亜弥ちゃんのほうが大事だったんだ。



願うなら、あいつらの幸せと。



そしてまたいつか亜弥ちゃんに抱きしめてもらえる日が訪れますように。
192 :从*・ゥ・从 :从*・ゥ・从
从*・ゥ・从
193 :ななしぐも :2008/08/15(金) 13:55
192 :ななしぐも :2008/08/15(金) 13:45
かなり久し振りの更新です。
お待ちいただいた方はほんとありがとうございます;;
やっと一章が終わったので次はちょろっと番外編と二章に入っていきます。
二章は一章の伏線を思いっきり消化していくのでアルエーっていうことが起こるかも…


>>179さん
(o・D・)<えらいだなんてそんな…事実でしゅよw
リ;・一・リ<舞、自重自重。

(o・D・)<べ、別に千聖のことが好きなわけじゃないんだからね!
リ;・一・リ<つんでれ?

>>180さん
舞さんの自己犠牲な態度は私の趣味です。

(o・D・)<実際はもっとおこちゃま…そ、そんなことないっしゅよ!
リ・一・リ<リアルじゃありえないよね
(o・D・)<ちしゃとぉおおおおおお
194 :ななしぐも :2008/08/15(金) 13:56
投稿を失敗しまくっている!;;
すいません、少し落ち着いてきますorz
195 :ななしぐも :2008/10/16(木) 10:43
お久しぶりです。
ごめんなさい、番外編と言っていたのですがそれでは終わりそうもないのでそのまま二章へ走ります;;
番外編はまた機会があれば書きたいと思います。
196 :変動と平和より :2008/10/16(木) 10:51
maimi.


あの事件から1ヶ月経った。
あたしとえりは相変わらずだった。
愛理と栞菜は相変わらず変なことで楽しそうに笑ってるし、なっきぃはなんだかんだ言いながらもみんなをまとめてくれる。




そして…。



197 :第二章 変動と平和より :2008/10/16(木) 10:52
「やったぁー!見てこれ見てこれ!」
「無事合格っすー!」

千聖と舞はハロー!の再入試験を受け、今見事に合格通知を受けたらしい。
もちろん所属は℃-ute。
これで新生℃-uteのできあがり。
何もないほうが平和だってよく言うけど、これは嬉しい変化だ。

千聖と舞はあの事件の後、ハロー!の再入試験を受けることにした。
そしてそれまではお手伝いとして℃-uteのメンバー監修のもと生活を送っていた。
千聖はなっきぃの部屋で、舞はあたしの部屋で。
舞は最初はきょどきょどしてたものの、いまじゃあ千聖と二人で元気にみんなを引っ張ってくれている。
相変わらずしっかりものだけど、たまに見せる笑顔は年相応の可愛いものだ。
そして今、千聖と舞は正式なハロー!の組員となった。

「おめでとう二人とも!」
「おかえりって言ったほうがいいのかな?」
「まあなんにせよお祝いしないと!」

わぁわぁと盛り上がるメンバー。
救われない事件だったけど、良いこともあるもんだ。
198 :第二章 変動と平和より :2008/10/16(木) 10:52
あたしは嬉しくなって舞と千聖の頭をぐりぐりと撫でた。

「んー、良かった良かった!」
「いたいいたい」
「あだだ…」

最終的に「舞美ちゃんの怪力!」と言われてしまった。
あたしそんなに力いれてないのになー?

「じゃあ今日は空いた時間は引越し準備?」
「あ、そっか。一人部屋もらえるんだっけ」
「今のままでもいいけどねえ」
「まあ悪いことじゃないしいいでしょー」
「さみしくなったらいつでも駆け込んでおいでー!」
「あはは、舞美ちゃんウェルカムすぎるよ」

休憩がてらに話をしつつスポーツドリンクを探す。
あたしたちは基本はトレーニングしたりして待機している。
今日はみんなで筋トレ。
体が成長期であるあたしたちは今の時期はひたすら体を鍛えることになっている。
先輩達なら新しい技を身につけたり一風変わった工夫をするみたいだけど、あたしたちはまだまだ地道に頑張らなきゃ。
199 :第二章 変動と平和より :2008/10/16(木) 10:53
「はい、舞美」

横から出てきたコップに入ったソレをなんの疑いもなく頂こうとする。
…でも、中身を見て飲むのをやめた。

「…なにこれ」
「梅さん特製のスポーツドリンク」
「なんか…枝豆くさい…」

少し緑色したそれはあからさまに枝豆だった。
前にご飯に砂糖をかけられたときは気付かなかったけど、さすがにこれは気付く。
っていうかあれはみんな気付かないって。
むしろ甘くて美味しいお米だなあとか思ったよ、普通に。

「…えり、美味しい?」
「あたしは好きだけどなあ…」

なんの抵抗も無くぐいぐいと飲むえりを軽く白い目で見る。



一ヶ月経った。
それでもあたしとえりはなにも変わらない。



…まあ告白したわけでもないから当たり前なんだけど…。
200 :第二章 変動と平和より :2008/10/16(木) 10:53
あのとき変わったのはあたしの心構えだけでえりは相変わらず。
必要以上ににこにこしてるし、態度だって変わらない。
なんかムカつく。

…枝豆が好きになれば変わるかな。
コップに入った枝豆とDAKARAの合成物を見る。
一呼吸置いてから一気に喉に通した。

「…う゛ぇ…」
「さっすがあたしの舞美、良い飲みっぷりだね!」

ほとんど勢いだけで飲み干したけど、これはない。
ないわこれは…。

「えり」
「ん?」
「まずい」
「じゃあ飲まなきゃいいのにっ」

おろおろと水を用意しだしたえりを見て少し笑えた。
おいしいって言ったのえりじゃん。
このままでいいやって思う気持ちと、もっと色々なえりを知りたいと思う気持ち。
そもそも長く一緒に居すぎてどうやって知らないえりを引き出せばいいのかもわからないし。
悲しませたいわけじゃないから想像もつかない。

「えりのばーか」
「ば、バカな舞美にバカって言われた…」
「あたしはバカじゃないよ!」
「でも嘘なんだよ」
201 :ななしぐも :2008/10/16(木) 10:54
平和がいいけど変動も欲しい。
高校生って微妙なお年頃ですよね。
202 :ななしぐも :2008/10/16(木) 10:55
リl|*´∀`l|<でも嘘なん…じゃないよ
203 :ななしぐも :2008/10/16(木) 10:55
Σ(o;・D・)
204 :いつも :2008/11/16(日) 21:37
楽しみにしています。
205 :第二章 ココロころころ :2009/02/01(日) 21:30
chisato.


「千聖と舞ちゃんもまだトレーニングするの?今日は暇な時間は引っ越しに使うし休んどいたほうがいいんじゃない?」
「うん、でも体力有り余ってんだよねー」
「それならいいけど」

ほんとはもうちょっとみんなといたいだけなんだけど…。
トレーニングするっていったら舞も付き合ってくれるっていったし、ちょっとでもみんなと居れるならこれほど嬉しいことはない。
と、いってもみんなやることはバラバラなんだけど…。

「じゃあ舞はあっちで背筋鍛えてくるから」
「あ、うん…」
206 :第二章 ココロころころ :2009/02/01(日) 21:30
声をかける前に舞はあっちに一人でトレーニングしにいってしまった。
…どうしよう。
何も考えてきてなかったから何を鍛えるか悩んじゃう。

「千聖。一緒に握力鍛えよっか」
「うん!」

そのまま悩んでるとなっきぃが声をかけてくれた。
なっきぃは千聖の微妙な心境を理解してくれる。
だから千聖はなっきぃが大好きだ。
呼ばれるままについていって同じ機械に手をかける。

「これってぶらさがってるだけだから一人でやるとつまんないんだよね」

苦笑しながら早速ぶら下がろうとするなっきぃ。
昔流行ったぶら下がり健康器みたいなやつだ。
ぶら下がりつつ掴んだ棒をニギニギする。
手しか動かないから口が暇なんだよね。
その代わり腕は超しんどいんですけど。

「千聖から見て舞ちゃんはどう?」

目線だけ合わせてなっきぃが質問してくる。
207 :第二章 ココロころころ :2009/02/01(日) 21:31
「うん、ここを気に入ったみたいだよ」
「舞美ちゃんのことお姉ちゃんみたいに慕ってるもんね」
「うー…」

舞のお姉ちゃんといえば千聖だったのに。
でも千聖にとっても舞美ちゃんはお姉ちゃんみたいな存在だから…。

「まあいいのか」
「?」

千聖のお姉ちゃんなら舞にとってもお姉ちゃんになるよね。
それならいいのかー。
むしろぜんぜんおっけー、問題ないや。



「なんか千聖も舞ちゃんもずっと離れてたはずなのに小さな頃から一緒に居たみたい」



嬉しそうな顔に思わずドキッとする。
…なんか、なっきぃと居るとたまにドキドキする。
舞と一緒ならそんなことないのにな…。
208 :第二章 ココロころころ :2009/02/01(日) 21:31
「千聖はラ・フランスが好きなんだよね」
「え、うん」

昔藤本さんが食べさせてくれたあの果物はほんと美味しかった。
本人曰く腐りかけで安かったから買ったらしいんだけど、千聖が今まで食べたなかでトップに君臨する美味しさだった。
藤本さんは基本的に安売りのものしか買わなくて、なぜかお米をとぐのが上手かった。
だからご飯は美味しかったし、事実上の育て親だった。
…別にお金が無いわけじゃないんだけどね、って言いながら節約しまくる藤本さんを見ててなぜか涙が出たことがある。
あれはなんの涙だったんだろう。

「舞ちゃんは何が好きか知ってる?」
「あー…」

なんだったかなー。
名前長くてなかなか覚えにくいもんだった気がする。
確かまだハロー!に来る前にお母さんが作ってくれてたらしいやつ。

「インゲンと…豚肉の辛子醤油和え…だったかなー」

舞はお母さんの記憶はソレしかないんだって。
そういうとなっきぃはしばらく考え込んだあと、ふぅんと呟いて舞のほうを見た。
つられてそっちのほうを見る。
栞菜と愛理の横でせっせと背筋を鍛えている舞。
209 :第二章 ココロころころ :2009/02/01(日) 21:31
「…喜んでくれるかな」
「?」

なぜか嬉しそうに舞を見ているなっきぃが気になった。
…別に嫌とかそういうんじゃないけど。

「気合入れてぶらさがろう」
「え、うん?」

なんとなく舞のほうを見ないように下を向いてぶら下がった。
なんでだろう、もやもやする。
嬉しいことしか、ないはずなのにな。
210 :ななしぐも :2009/02/01(日) 21:34
すみません、間が空きました;;
今回は千聖少年の百合への軽いジャブです。基本はめざせ百合アクションです。

>>204さん
ありがとうございます!
更新頻度の低い話ですが長い目で見ていただけると嬉しいです;;
211 :ななしぐも :2009/02/01(日) 21:36
(o・D・)<今更でしゅがこの物語はフィクションでしゅ。
212 :ななしぐも :2009/02/01(日) 21:37
リl|*´∀`l|<でも嘘なん…じゃないよ?本当なんだよ。
213 :ななしいくさん :2009/02/04(水) 23:41
楽しみ☆
214 :不思議っこ :2009/05/01(金) 21:43
kanna


「…愛理、どうしたー?」
「なんか複雑な匂いがする」

下がり眉をさらに下げている愛理。
気になって声をかけると変な返答をされた。

「匂い?」
「匂いっていうか…空気?」

くねくね〜ってする愛理は可愛いけど言ってることがよくわからない。
愛理はたまに変に賢くってあたしじゃわからないことを口走る。
そんなとこも可愛いとは思うけどもうちょっと理解してみたいときもある。

「まあ、大丈夫かなあ」
「なにが?」
「なんかね、複雑な感じ」

たまにこの子は言葉が足りてないんじゃないかと思うときがある。
別に支障はないけどなんか危なっかしい。
215 :第二章 不思議っこ :2009/05/01(金) 21:43
そして面白い。今だって噴き出すのをこらえてるとか言えない。

「空気が複雑なの?」
「うん、栞菜はわかんない?」

言われてみて天井の方を見てみるけど特に何もない。
まず空気なんて見えない。
そして空気なんて読めない。

「わかんない」
「そっかあ」
「なんにも起こらなきゃいいけどね」
「そうだね」

あ、最後だけ会話が噛みあった。
この会話はこれで最後だろうと思って他の話題を愛理に振ろうとする。


「愛理、あの…」
216 :第二章 不思議っこ :2009/05/01(金) 21:44





ピー





被る緊急信号。
…舞美ちゃん、全員この部屋に居るんだから普通に呼びなよ。
217 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:45
maimi.


会議室に向かうことなく、そのまま全員で現場へ走る。
横に大きな建物だった。
中は暗く湿っぽい。
目の前には4つにわかれた部屋。
218 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:47
なんでも、自動的に動く防衛ロボットに異常が発生したらしい。

「…被害者は無し、か」

中に居た従業員は全員逃走。
それでも怪我人は出たらしく、たまに血の痕を見かけた。
警備のロボは簡潔に倒したけど、中は更に凶暴なんだろう。
現代のロボットがどれほどの進化を遂げてるかあたしは詳しくないけど、容易にはすまないことは空気でわかる。

「4つに割るかな」

恐らくこの先には各部屋に防衛設備を施したロボットが待っているだろう。
簡単な説明で聞いたのはここがアミューズメントパークであること。
219 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:47


水の部屋。


自然の部屋。


電気の部屋。


そして配線室。

220 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:53
水の部屋は言葉通り水の張ってある部屋。
プールとして機能していて、低学年用に作られたものだそうだ。
ただし部屋自体は狭く、システムも薄い。

自然の部屋は広く入り組んでいる。
部屋全体にジャングルが広がり、ロボットやトラップも数多い。
ジャングルといっても全部が雑木で、動物っぽいものはすべてロボットだそうだ。

電気の部屋は本来ゲームをする部屋で足場が少なく、かといって下手なことをすると部屋自体が故障し暴走する危険性もある。
…まぁ、これ以上暴走するっていうのもあり得ない話な気がするけど。
ロボットとトラップがどれだけあるかもわからない。

配線室には文字通りたくさんの配線が並んでいる。
ロボットは最低限しか置いてなくて、全ての部屋のロボットやトラップはここの信号を元に動いている。
つまり配線室をどうにかすればいい。
けどそれには各部屋の命令が施されている一番格上のロボットを倒さなければならない。
でないと各部屋のロボットが配線室に押し寄せて再起不能になるかもしれないからだ。
それまで配線室を守る役目がいる。
これがつんくさんから聞いた説明だ。
説明を聞く限りじゃ、ほんとにアミューズメントパークだったのかと疑うほどの怪しい設備。
221 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:54



「さて、どうしようか…」



℃-uteは7人。
どう割り振ろう。

「とりあえずあたしは配線室だよね」

配線室の配置を聞いたのはあたし。
だから配線を正しく繋ぎなおすことができるのはあたしだけだ。

「あと愛理は水の部屋ね」
「うん」

愛理は河童が好きなせいか、水の中でも素早く動くことができる。
水の部屋は狭いから愛理一人でも大丈夫だろう。
と、いうか他の人がいると逆に足手まといになる可能性がある。
222 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:55

「舞美ちゃん、千聖は電気の部屋には向かないと思う」
「あー…」

千聖は接近戦しかできないうえに、細かい作業には向かない。
そのかわり、単純な攻撃力ならピカイチだ。

「じゃあ千聖は自然の部屋ね」
「うんわかった」
「うーん、じゃあ舞ちゃんも自然の部屋?」
「ううん、舞は電気のほうがいいと思う」
「お?なんで?」

千聖と舞が二人でいればなかなか心強いんだけど…。

「舞はたくさんのモノを相手するのは向いてないよ」
「それもそっか…」

自然の部屋はロボットも多い。
いくらちょこまかしてるからってトラップを避けるのがうまいだけじゃ無理か。
その上、舞の得意な武器は大多数と戦うのに向いてない。
223 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:56
「じゃあ舞は電気ね」
「それならなっきぃも電気かな」
「あぁ、なるほど」

割り込んだなっきぃに納得する。
射撃ならなっきぃが得意だし、意外と良いコンビかもしれない。
二人とも冷静だから危なくもないだろう。
舞が少し無鉄砲なところはなっきぃにフォローしてもらうとして。

「じゃあえりと栞菜は千聖と一緒に自然の部屋ね」
「舞美は一人で平気?」
「大丈夫、あたしはみんなが強いの倒してくれたら配線直すだけだから。ぶっちゃけ一番楽してる」
「ずるい!」
「へへーん、リーダー特権でーす」
「うーん、そっか、ならまあ大丈夫だね」
224 :第二章 運命と別れ道 :2009/05/01(金) 21:57
進むドアは決定した。

水の部屋には愛理。
自然の部屋には千聖と栞菜とえり。
電気の部屋にはなっきぃと舞ちゃん。
そして配線室にはあたし。

「一番強いのを倒したら無線で連絡だよ」

全員の顔を見てうなずく。
よし。



「Go!」



一斉にドアを開ける。
みんな各部屋に吸い込まれるように入っていった。
225 :ななしぐも :2009/05/01(金) 21:59
ご無沙汰しております;;
開きなおって二つ一気に更新してみました。
我ながら…ものすごく展開が早いです…。

>>213さん
ありがとうございます☆
亀更新なのに応援していただけて嬉しいです!
226 :ななしぐも :2009/05/01(金) 22:00
隠します
227 :ななしぐも :2009/05/01(金) 22:00
隠します
228 :ななしいくさん :2009/10/24(土) 23:12
面白いですよ
続きに期待しています
229 :ななしいくさん :2009/11/09(月) 16:33
今日初めて読んで一気に全部読んでしまいました
やじうめもこういう設定も好きなので面白かったです
続き待ってます!

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