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作者フリー 短編用スレ ほいく版

1 :ななしいくさん :2007/03/10(土) 20:39
このスレッドは作者フリーの短編用スレッドです。
どなたが書かれてもかまいませんが、以下の注意事項を守ってください。
・アップするときはあらかじめ“完結”させた上で、一気に更新してください。
・最初のレスを更新してから、1時間以内に更新を終了させてください。
・レス数の上限は特にありませんが、100レスを超えるような作品の場合、
 森板(短編専用)に新スレッドを立てることをお薦めします。
 なお、レス数の下限はありません。
・できるだけ、名前欄には『タイトル』または『ハンドルネーム』を入れるようにしてください。
・話が終わった場合、最後に『終わり』『END』などの言葉をつけて、
 次の人に終了したことを明示してください。
・後書き等を書く場合は、1スレに収めてください。
・感想、感想への返レスはこのスレに直接どうぞ。
2 :ななしいくさん :2007/03/10(土) 20:41
短編を書きたかったけど、スレまで立てるほどにはネタがなかったのでつくりました。
3 :snow :2007/03/10(土) 20:42


これからも一緒がいいな。

4 :snow :2007/03/10(土) 20:43
雪が降ってきた。
もう3月なのに、変なの。
そういえばカレンダーを変えてない。
そう思ってカレンダーが2月だったのをビッとめくった。
そしてまだ捨てられていない去年のカレンダーの上にかぶせようとした。
…けど、カレンダーにあるマークを見つけて思わず見入ってしまった。

付き合い始めて何ヶ月になったっけ?

去年のカレンダーについていた印には〔えりか舞美らぶらぶ記念日〕と書かれていた。
その日、私の告白はすんなりと受け入れられた。
5 :snow :2007/03/10(土) 20:44
もちろん付き合い始めてからも楽しかったけど、それまでだっていろいろ障害はあったけど、全部楽しかった。
これからもまだまだいっぱいいろんなことがあるよね。
そんなことを夜中に考えてた。
そしたら急に会いたくなった。

…さすがに今から外に出るのはマズいよね。

どうしようどうしようって考えてて、とりあえず携帯を握った。
起きてるかな?
6 :snow :2007/03/10(土) 20:45
電話していいかな?

寝てたらごめん!

ボタンを少し押せば簡単に出てくる大好きな名前。
通話ボタンを勢いで押した。
ぴったりワンコール。

「舞美」
『えり!電話来ると思ってた!』
7 :snow :2007/03/10(土) 20:45
え!?マジで!?
あたしと舞美ってばテレパシーで繋がっちゃってる!?

『雪だもんね!私思わずみんなにメールしようとしちゃったよ』

あぁ、そういうこと。
ちょっぴり残念。
ほんとにテレパシーだったら面白かったのに。

「舞美、あたしらのらぶらぶ記念日覚えてる?」
『覚えてるに決まってんじゃん。なに?どうしたの?』
「ふふーん、なんとなくっ♪」
『あぁーっ、なにぃ、隠し事するんだぁ?』
「違うよぉ」
8 :snow :2007/03/10(土) 20:46
他愛もない会話。
舞美の声があたしの名前を呼ぶんだよ?
これだけでもすっごい幸せ。
こういう積み重ねこそが一番大切な思い出だって誰か言ってた気がする。
思ったことを舞美にそのまま伝えたら笑い声が聞こえた。

『すっごくロマンチックだよねぇ、あっはは』
「ちょっとぉ、人が真面目に話してるのに」
『ごめん、ごめんね、でもえりらしいよね』
「そう?」
『うん』

ちっちゃな事も幸せと思える、えりのそんな考え方好きだよ。
そんな風に言われたら膨れてたのも忘れて微笑んじゃった。
舞美は結構リアリストだもんね。

『そんなことないよ?あたしだってちゃんと乙女チックに考え事することあるよ』
「ほんと?なになに、どんなことよ?」

電話越しなのに体を乗り出して心を躍らせる。
9 :snow :2007/03/10(土) 20:47


『例えば…、えりのそんなちっちゃな幸せがたくさん降り積もればいいなぁ…とか言って』


照れるー!って言って電話の向こうで枕かなにかをばふばふやっている音が聞こえる。
ねぇ舞美、私はそんな風に恥ずかしくなんてないよ?
だってロマンチスト同士なら気にならないから。
私とずっと一緒にいたらそれぐらい普通だよ!
…だからさ、これからもずっと一緒にいようね。


そしたらさ、この雪みたいにきっとどんどん積もってく。


幸せも、気持ちも、全部全部積もっていって。


10 :snow :2007/03/10(土) 20:48
『…えり、雪みたいに積もったら最後は溶けちゃうよ』



Σリl|;´∀`l| ガーン!!

11 :snow :2007/03/10(土) 20:48
おわり
12 :ななしいく :2007/03/12(月) 08:42
落ちもあったんだww
やじうめ大好物です!ありがとー!
13 :ななしいく :2007/03/27(火) 00:56
やじうめきてたー!
キッズで一番好きなCPです
14 :ななしいく :2007/08/23(木) 17:24

お邪魔します。
最近ハマっている、やじすずで。

15 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:25

「おっき〜!」
「きれ〜!」
「すごいね〜!」

みんなの声が大合唱。

たまたま休憩で移動バスから降りた私たちは、
すぐそばの海岸で、きらきら輝く海を見つめてて。

夏の日差しは痛いけど、太陽を反射してる海が綺麗で
みんなキャーキャー言ってたんだ。

16 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:25

「舞美ちゃん! 泳ぎたくない? 超気持ち良さそう!」
「いいねー! でも、また今度ねー」
「え? 今度一緒に泳いでくれるの?舞美ちゃん」
「舞ちゃんまで。でも、いいよね〜一緒に泳ぎたいねー」
「じゃあ、約束。今度一緒に泳ご?」
「いいよ? ゆーびきーりげーんまん…」

ちらっと横目で、舞ちゃんと千聖に囲まれてる舞美ちゃんを見て
ちょっとだけ溜息。

いいなぁ…舞ちゃん。
私も無邪気に言ってみたいよ。
一緒に遊ぼうって。

17 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:25

「海っていうと水着だよね〜、どんなの似合うかなぁ〜」

言い出したのはえりかちゃん。
暑さに服をパタパタさせながらも、水平線を眺めてる。

「えりかちゃん、身長高いしビキニとかは〜?」
「やだ栞菜、なんでいきなりビキニなのよーえっち」
「えー? なんとなく」

ぷん、と拗ね顔のえりかちゃんに、
栞菜はナッキーの後ろに隠れて、えへへってテレ笑い。
あ、ちょっと、ナッキー、困ってる。

18 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:25

「舞美ちゃんもビキニ似合うよ、きっと」
「えー? そうかなぁー、全然ダメだよぉー」
「なんでー? あたしなんてスクール水着しか着れないんだよ?」
「でも、舞ちゃん顔立ち綺麗だし、おっきくなったら絶対似合うよ」
「えへへ」

ぎゅっと舞美ちゃんの手を繋いで嬉しそうにしてる舞ちゃん。
反対の手は、千聖がしっかり握ってる。

「でも、スクール水着の舞美も可愛いよ」
「やだぁ えりー、やめてよーもー、テレるー」

そっと、背後からボーイッシュな声で囁いたのはえりかちゃん。
舞美ちゃんは、えりかちゃんに身体をぶつけて弾けたように笑い出す。
それを見て、みんなも笑い出す。

19 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:26


私も笑いながら…なんかでも……
…ちょっと、つまらない気持ちになる。


優しいし、いつも笑顔だし、頼りになるし、勉強もできるし、
でも、ちょっとふんわりした舞美ちゃんは、みんなの人気者で。

自然とみんなが寄ってきて、
自然とみんなが笑顔になって、
自然とみんなが…好きになる。

舞美ちゃんも、『みんなが』好きで。

そう、『みんなが』好きだから…。

だから、私だけの舞美ちゃんにはならなくって。

20 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:26

「愛理?」

ふっと呼ばれたナッキーの声に、顔を上げる。

でも、その瞬間、クラっとしたんだ。

夏の太陽が、視界を遮って。
チカチカする目の前。
さーっと身体が冷たくなる感覚がするのに、
心臓の音は、うるさいぐらいにドクドクしてて。

21 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:26


あ…れ…?
身体が思うように動かない…。


「愛理!!」


舞美ちゃん?

いつもからは想像できないぐらいの凄い声で呼ばれる。

でも、その姿はもう見えなくて…。

気がついたら、私は、…意識を失っていたんだ。


22 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:27







「もー、辛いなら辛いって言ってよー、
いきなり倒れるからびっくりするじゃん」
「ごめんなさい…」

バスの中で、寝転がった私の額に、スタッフさんから貰った
冷たいタオルを、ぎゅっと押し付けてくる舞美ちゃん。
ちょっと怒ったみたいに、それでも心配そうな顔で覗き込んでる。

23 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:27

「辛くない? へーき?」
「うん…大丈夫。みんなは?」
「今、サービスエリアにお土産買いに行ってる」
「そう…ごめんね」
「気にすんなー、愛理放ってなんていけないし」

そんなこと言ってくれるけど、
本当は、舞美ちゃんも行きたかったんだろうな。
舞ちゃんとかも、せがんでそうだもん。

きっと…。
きっとリーダーだから残ってくれて…。

想像して、ちょっとうつむいて落ち込んだ。

24 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:27

「ふふっ、なんかそうしてるの見ると愛理もまだ子供だね」
「え?」

言われて舞美ちゃんを見上げると、ちょっと楽しそう。
どうして…?

「愛理って、いつもはフワフワしてるけど、時々凄く大人びててさー、
あたしよりしっかりしてる時あるもん」
「そんなこと…」
「わがままとか言わないし」

舞美ちゃん。
それは違うんだよ?
本当は、すっごく我侭なんだよ?

でも、

25 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:28


「…だって、舞美ちゃんに嫌われたくないもん」

言って視線を外した。

えりかちゃんみたいに、一緒に学校の話ができるわけでもないし
千聖や舞ちゃんみたいに、無邪気に甘えたりも出来ない。
ナッキーや栞菜だって、舞美ちゃんに素直に気持ちを伝えたりするけど
私には、上手くできない。

だから、せめてイヤな子にならないようにするしかなくって。
大人しくするしかなくって。

26 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:28

どう思われたかな…?
ちょっと、不安になりながら、横目で見たら、
呆気に取られたような、ポカンと口を開いている舞美ちゃん。

それから、

「なにそれぇー!ばかだなぁ、愛理はー」
「わっ」

くしゃくしゃっと頭を撫でられた。

27 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:28

「そんなこと考えなくていーの! 愛理は愛理らしく!」
「え…?」
「素直な愛理の方が可愛いよ?」

きっと無意識なんだろうなぁ…。
そうやって、さらっと恥ずかしい言葉を笑顔で言ってのけちゃう
舞美ちゃんは。

凄く顔が熱い。
さっきまでの太陽の暑さにも負けないぐらい。
心臓だって、バクバクしてる。

「愛理? 大丈夫? なんか顔赤い…辛い?」

また心配そうに覗き込んでくる舞美ちゃん。

28 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:29

いいのかな?
本当に、私らしくでいいのかな?
嫌われたりしないかな?

ちょっぴり不安になったけど、
でも、舞美ちゃんだから…、
素直な私が可愛いって言ってくれた舞美ちゃんだから。

「ねぇ、舞美ちゃん?」
「うん?」

そっと、手を伸ばしてその手を握って。


「今だけ私だけの舞美ちゃんでいて?」


ほんのちょっとの我侭を言ってみたんだ。


29 :みんなのもの :2007/08/23(木) 17:29


やっぱり、キョトンとした舞美ちゃんだったけど、
すぐに笑顔になって、握った手を、力強く握り返してくれたっけ。


ずっとずっと一緒にいてほしいけど、
今の私には、これが精一杯。

みんなの舞美ちゃんを、今の時間だけ。

これぐらいなら、みんなも許してくれるから。



END
30 :名無し飼育さん :2007/08/29(水) 01:37
こんなところにやじすずが!
愛理乙女ですね〜
次回作あったら是非書いて欲しいです!
31 :ななしいくさん :2007/09/04(火) 04:43
やじすず 大 好 物 です
またぜひよろしくです!
32 :ななしいく :2007/09/12(水) 18:07

>>30 :名無し飼育さん
ありがとうございます。
乙女な愛理、気に入っていただけたなら嬉しいです。

>>31 :ななしいくさん
レス、ありがとうございます。
やじすず、作者も大好物なので嬉しいです。

もう一つ、やじすず行きます。

33 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:07


大好きなものがたくさんあって。

ありすぎて。

だから、その中の一つを選ぶ方法をあたしはまだ知らない。


34 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:08





「舞美ちゃんっ!」
「わっ」

リハーサルの休憩中、床に座り込んで
汗を拭いていたあたしの背中に軽い衝撃。
そのまま衝撃を与えた張本人は、くんかくんかと
首筋に食らいつくかの勢いで鼻先を寄せてきた。

「あ〜、今日もいい匂い…」
「ちょっ、栞菜、やめてよー汗かいてんだからー」
「なんでー、気にすることないのにー」
「気になるものなの!」

大体ヘンだよ、栞菜。
汗の匂いが好きなんて。
乾かすの大変だし、ものすごく対処に困るんだから。

35 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:08

「まいみー、一緒にジュース買いに行こー」
「えり? あ、うん、行…」
「ダメ!」
「えっ? うわっ」

えりの声に立ち上がりかけたあたしを引き戻したのは栞菜。
「もうちょっと、もうちょっと」なんて言いながら、
まだあたしの首筋にまきついてる。

「か、栞菜、あたし飲み物買いに行きたいんだけど…」
「えー」
「あ、舞美ちゃーん、ここの振り付けよくわかんないんだけど教えて?」
「あたしも!」

弱々しく抗議するしかできないあたしに、
次の声をかけてきたのは舞ちゃんと千聖。
待って待って。
なんでこんな次から次へと…。

36 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:08

っていうか、

「あれ? ナッキーは? ナッキーも同じ振り付けだったよね?」
「ナッキー、今バテちゃってて動けないって」
「え、ちょっと、大丈夫?」

くるっと首だけ回して、ナッキーに呼びかけたら、
タオルを頭にかぶせて俯きながらも、ひらひらと手だけ振ってくれた。
大丈夫ってことかな…?

「まいみー、行こうよぉー」
「舞美ちゃん、あと少しだけ!」
「舞美ちゃん、わかんないー」
「教えてよー」

そんな、いっぺんに言われても。

「ちょっと、舞美は私とジュース買いに行くんだってばー」
「少しぐらいいいじゃん、ちょっと待ってよえりかちゃん」
「てか、なんで栞菜ずっと抱きついてんのさー、離れてよー」
「そうだよー、困ってんじゃん、舞美ちゃん」

あぁ、ケンカしないで…。
こんな時、いつもならナッキーがまとめてくれたりもするんだけど。
グロッキーみたいだし、期待できない。

37 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:09

こうなったら…。

「あ、愛理ー!」
「んぇ?」
「一緒にアイス買いに行く約束してたよねっ!」
「え?」

1人、ほわわっと鏡を見て笑っていた愛理に声をかける。
お願いお願い、頷いて、助けて、この状況っ。
そんな願いをこめながら。

途端にみんなの視線が一斉に愛理に向く。
その当の本人は、きょとんとした目でみんなをくるっと見て、

「だった、かな?」

なんて曖昧な返事。
こうなったら、ちょっと強引にでも。

38 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:09

「ほら、行くぞ。ごめんねみんな、ちょっと行って来る」
「あわわっ」

栞菜から身をよじってぬけだすと、
よろめく愛理の手をとって部屋入り口へ。

「ちょっと舞美ー」
「ごめーん!」

最後まで、みんなの不服そうな視線が痛かったけど、
あたしは聖徳太子じゃないだし、いっぺんにお願いとかきけないんだ。
そのまま、そそくさと逃げるように、愛理とスタジオを後にした。

39 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:09





夏の暑さは、月が変わっても健在。
突き刺すような太陽が、あたしたちの頭上から降り注いできて。

その太陽から逃げるようにコンビニに入ったあたしと愛理は
アイスの入った冷凍庫に頭を突っ込んでた。

「んー…どれにしよう…」
「んはは〜、どれも美味しそうだもんね〜」
「愛理…、ホント食べ物の事になると嬉しそうだね」
「だって嬉しいもん〜」

子供だなぁ、本当に。
でも、どれにしよう…。

40 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:10

「私、これにする〜」

にゅっと、あたしの顔の前に伸びてきたのは愛理の手。
ひょいっとレモン味のキャンディーを指先でつまんで引き寄せて。
まだ食べてもいないのに、この上なく幸せそう。
可愛いなぁ。

あたしは…うーん、うーん、うーん…。

「けろっ、けろっ、けろっ」

隣ではカエルみたいな鳴き声を出してウキウキの愛理。
なんか、そんな愛理を見てると早く選んであげなきゃって思って。

41 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:10

あ、そうだ!
決められないなら、好きなの選んでメンバーにも分ければいいんだ。
よし、じゃあ…

「愛理、カゴお願い。みんなの分も買ってかえろ?」
「はいは〜い」

まるでそうするのが判っていたのか、
いつの間にか愛理はカゴをその手に持っていた。
その中に、6つアイスを落としていく。

「えりは確か苺がダメだったよね…。栞菜はメロンとかがダメで…
じゃあ、これとこれと…」

きっとこれなら、さっきのこともみんなも許してくれるだろうし。
……許してくれるよね? うんうん、大丈夫。
と、心の中だけで言い訳。

42 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:10


「ありがとうございましたー」


アイスの入った袋を下げて、コンビニを後にする。
一気に熱気の空の下へ。
途端に汗が噴出すけれど、そんなことよりも
早くアイスをみんなに届けなきゃって気持ちが足を早めて。

そんなあたしの後ろを、待ちきれなかった愛理が
アイスを頬張りながら、ひょこひょこと付いてきてる。
なんか、そういうところ見てると本当にまだ愛理は中学生で…
リハ室でケンカしてたみんなと同じような子供で。

「みんな子供だよねー」

不意に思ったことが口から出ていたんだ。
あたしの言葉に、愛理はアイスを口にくわえて「ふにゃ?」と声を出し、
ちょっとだけ首を傾げるようにして見上げてきた。

43 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:10

「みんなで一緒に休憩すればいいのに」

続けて言うと、愛理はまた反対側に首を傾げて。
それからちょっと不思議な顔をした。

なんというか、複雑な笑顔みたいな。
言いたいことがあるのに、あえて伝えないような、
もどかしい口元が、ちょっと愛理にしては珍しい感じで…。
「どうしたの?」って訊くよりも早く、

「舞美ちゃんも子供だよぉ」

そんな事を言う。
まさに、鳩に豆鉄砲。
ちょっと、ポカンとしてしまう。

44 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:11

「えーなんでー?あたし結構大人だよー?」

うんうん、そうだよ。
あたしこれでもみんなのこと考えてるし、
ちゃんと迷惑かけないように頑張ってるし
ケンカとかあんまりしないし、なんでなんで?

でも、愛理はそれに答えず「ひゃひゃひゃ」なんて不気味に笑って
自然な仕草で、あたしの手を取って前を歩き出したんだ。

近くの公園を横切ると、セミの大合唱が耳に届く。
もう秋に向かってもいい頃なのに、
全然、陽の暑さはおさまる事を知らずに、
これでもかというぐらい頭上から存在をアピールしてくる。

45 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:11

そんな中、行きと同じように
ひょこひょこと軽い足取りであたしの前を歩く愛理。

ほっそりした白い腕があたしの手を取って楽しそうに揺れてる。
ふと見れば、ちょんと頭のてっぺんでくくった髪の隙間から見える
すらっとした首筋。
汗っかきのあたしと違って、涼しいその後姿は、きっと理想の女の子。

こんな子に好かれる人は、きっとひとたまりもないんだろうなぁ…
なんて思っちゃう。

「ねぇ、舞美ちゃん?」
「わっ、な、なに?」

ぼーっと見とれてたせいで、いきなり振り返った愛理に驚く。
そんなあたしに、一度だけきょとんとして、また愛理は笑顔。

46 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:11

「あのね? 私は舞美ちゃんが好きだよ?」

ドキっとした。
まるで心の中を読んだような言葉に。
いつの間にか、また口から思ってることが出ちゃったのかって
思うぐらい。

でも、小動物みたいに笑う愛理を見る限り、
そんなエスパーみたいなことが出来るわけもない。
きっと、いつもの突然思ったことを突然伝えるクセが出たんだ。

なんか可愛いなぁ。
思わず頬がゆるんじゃう。

「ありがと。あたしも愛理のこと好きだよ?」

わしゃっとそのまま愛理の頭を撫でてやる。
でも。

47 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:11

「うー」

手の下の愛理の顔は、ちょっとつまんなそう。
なんで?

「愛理?」
「うー…。 …ま、いっか。今はそれで十分、かな?にゃはは〜」
「?」

なんか、1人で拗ねたり笑ったり忙しい子だなぁ…。
何が十分なんだか?
今度はあたしが首を傾げる番。

「でもね、舞美ちゃん?」
「え?」

そんなあたしの鼻先まで、ぐっと一歩踏み出してくる愛理。
突然のことに、またびっくりする。
こんな近くで愛理の顔を見るのは、そうないから。

48 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:12

中学生になって、ちょっと顔立ちもスっとしてきたよね…。
くりっとするその目は涼しげな色を称えてて。
それが今、あたしの顔をとらえて。

また笑顔になった瞬間、水のように揺れて…、

「いつかちゃんと、好きなものの中から1つだけ選ばなきゃだめだよ?」

不思議な魔力を含んだような言葉を告げられた。

好きなものの中から…。
愛理の言わんとすることが何なのか、あたしにはわからない。
きっと、とっても大事な事をあたしに言ってるんだ。
でも、この時のあたしには、それがなんなのかやっぱりわからなくて。

49 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:12

「大丈夫! 今度はレモンにするから!」

一番に浮かんだ、アイスのことだと思って返事したんだ。
あれだけ悩んで、愛理の楽しみの時間を先延ばしにしちゃったしね。

ぐいっと、袋をかざしてみせる。
そんなあたしに、愛理はまたふにゃっと笑って。

「やっぱり、舞美ちゃんは舞美ちゃんだ」

何事もなかったように、またあたしの手を取って歩き出したんだ。

心なしか、ちょっと楽しそうな愛理の背中。
でも、心なしか、ちょっと大人びた愛理の背中。

それがなんだか、あたしより何か大切なものを
もう、見つけているように見えて…

「なによそれー」

だらしなく、愛理を巻き込むみたいに後ろから抱きついてやったんだ。
やっぱり、愛理は「けっけっけっ」なんてちょっと不気味な声で
笑うだけだったけど。

50 :大好きなもの1つだけ :2007/09/12(水) 18:12

きっと、あたしには愛理のいう「1つだけを選ぶ」の意味は
もうしばらくわからない。

でも、その1つだけを選ぶその時がきたら、ちゃんと選ぼうと思う。

多分それは…アイスのように、いつか溶けてなくなる
大切なものだと思うから。



END

51 :ななしいくさん :2007/09/13(木) 01:26
やじすずキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━
いいですねぇ…この少女性ともどかしさがたまらないです。
舞美はいつ大人になるんでしょうね。楽しみなような、来てほしくないような…
52 :ななしいく :2007/09/26(水) 13:42

>>51 ななしいくさん
やじすずに、レスありがとうございます。
やっぱり矢島さんは周りをヤキモキさせるタイプですよね。

再びお邪魔します。
一つ、やじうめ+すずを。

53 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:42


特別ってどういうこと?

特別って、そういうこと。


54 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:43

「あちー」

ライブが終わってシャワーも浴びた後、
帰り支度をしながら、ついつい視線は舞美を追いかける。

綺麗な黒い髪が、少し湿っていて、
キャミソールから覗く、鎖骨や首筋に張り付いている。
上気した肌は、うっすらと赤らんで…。
それが妙に艶っぽい。

一昔前では考えられないぐらい成長した姿に
気付いた瞬間、眩暈がした。

あんなに褐色に焼けていた肌が、今では雪のように透き通って。
スラっと伸びた手足は、女の子からだんだんと女の人に。
でも、無邪気に笑う姿は、歳相応の女の子。

55 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:43

その全部が魅力的。
だから。

不意に思うんだ。
触れてみたいって。

ぎゅっとして、私だけのものにしてみたい、とか。
メチャクチャにしてみたら、どんな表情を舞美は見せる?
私だけに、どんな舞美を見せてくれる?

56 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:43

「うん? えり? どうしたー?」

ぼーっとしてる私に気付いた舞美は、無邪気に笑いかけてきた。

途端に、胸がドクンと高く鳴る。
落とした汗も、一気に噴出して。

「なんでもないしー、あー暑い暑いー」
「今シャワー浴びたとこじゃんー」
「だから、暑いのー」

えり、デリケートだもんねー、なんて言いながら、
舞美はまた、自分の荷物をまとめ始める。
それを横目で見ながらほっと溜息1つ。

57 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:44

その真っ直ぐすぎる目で見つめられると、何もいえなくなるんだ。
友達の身体をそんな風に見てることに、少しの罪悪感とか感じて。

全部言ってしまえば楽になるのに。
いつだって私は茶化して伝えることしかできなくて。

ねぇ、私が舞美のこと、そんな風に見てるって知ったらどうする?
やっぱり困る?

あたふたして、噛みまくって、
それでも私が傷つかないように「ごめんね、えり」とかって、
そんな風に………言いそうだな、絶対。

58 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:44

「まいみぃー」
「なにー? って、今度はどうしたの?えり?」

勝手に落ち込んだ私は、舞美を後ろから捕まえて額を背中に押し付けた。
でも、舞美は嫌がるそぶりも見せずに、笑いながら荷物を片付けてる。

「まいみぃー、好きだぞー」
「あたしも好きだぞー、とか言って、あははっ」

あはは、じゃないよ…。
それに、その好きじゃないんだってば。
なんて言えない。

59 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:44

だって、私以外にも舞美のこと好きな子、いっぱい知ってるもん。
私以外にも苦しんでる子、いっぱい知ってるもん。

せめて舞美が、もう少しそういうことに敏感だったら…。
そんな舞美は舞美じゃないって判っていても思ってしまう。

60 :特別の定義 :2007/09/26(水) 13:45

特別ってどういうこと?

特別って…


「舞美ちゃーん」
「なにー愛理ー」
「なんでもなーい、呼んでみただけーひゃっひゃっひゃっ」
「なにそれーっ」


気付いたほうが、損をする。

特別って、きっと、そういうこと。


END

61 :ななしいくさん :2007/09/27(木) 01:17
1レスしか出てこないのに愛理の顔が浮かびます。
作者様の力量ですね。さすがです。
62 :ななしいくさん :2007/10/08(月) 01:17

今更ながら『寝る子は℃-ute』のノリマツとイシゾーのその後的な話を…
63 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:18
明日は、夢にまで見た、アイドルになるためのオーディションがある。
・・・にもかかわらず、夜中の1時になっても石津奏の瞼は重くならなかった。

寝不足の腫れた目でオーディションを受けたらどうなるか、わからない訳ではない。
割と感情の赴くままに行動する友人の則松彩とは違って、奏は状況判断に長けているつもりだ。
しかし、いくら頭で理解していても、こればかりはどうしようもない。
何度羊の数を数えようと、何度数学の教科書に目を通そうと、睡魔は枕元にやって来なかった。

苛立ちを抑えて、ベッドの上で何度目かの寝返りを打つ。
すると、横に置いていた携帯電話が目に入った。
しかもタイミング良く、着信を知らせる青白い光が点滅している。

「・・・電源、切ってなかったっけ」

まだ寝てなかったからいいものの、もし寝ていたらどうするつもりだったのやら。
奏は、その場合の自身と電話相手の両方の対応を想像しながら電話のキーを押した。

「もしもし?」
64 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:19
自然と語気が強くなったのは、眠れないことから来る苛立ちのせいだ。
理不尽な怒りをあらわにしてしまい一瞬相手に申し訳なく思った。
と、同時に願った。
気心の知れた“奴”が、この怒りは本心でないと気づいてくれることを。
そう、こんな非常識な時間に電話をしてくるのは“奴”しかいない。画面の表示を見なくともわかる。

『もしもし、イシゾー?起きてた?』

案の定、だ。
則松彩ことノリマツ。割と感情の赴くままに行動する女。
奏は一つため息をついて、この愛すべき友人に言葉を返す。

「寝てました。・・・あのねぇ、ノリマツ。あんただって明日オーディション受けるんだよ?
電話なんかしてないで、早く寝たほうがいいよ」

特に見栄を張るような相手でもないのに、嘘をついた。
緊張して眠れない、と素直に伝えるのはやはり気恥ずかしい。
65 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:19
『あれ?寝てたんだ。でもその割には、ずいぶんはっきりした声ですなぁ』

あっという間に嘘を見抜かれた。でもどこかホッとした。
この友人、あれで意外と鋭かったりする。とぼけた顔は叔父譲りだというのに。

「そんなことよりノリマツ、なんの用?明日持ってく物の確認?それとも、待ち合わせ場所の変更?」

どうやら自分はあの一族に弱いらしい。
あのおじさんの顔を思い浮かべたら、苛立ちはどこかへ失せてしまった。
今だってそう。電話を片手にあたふたと用件を伝えようとする彼女の姿を想像して、
思わず頬が緩んでいる。
66 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:20
『違うのイシゾー。あのね、あたし眠れなくて・・・それで、イシゾーの声聞きたくて』
「え?」
『イシゾーの声聞いてるとさ、なんか安心するんだよね。で、安心したら眠れるかな〜と思って』

思いもよらぬ発言に、しばし頭が固まる。
寝惚けているわけでもないのに、返す言葉が出てこなかった。

『でもごめん、そっちのこと考えなくて。いちお〜三回コールして、出なかったら
切るつもりだったんだけど』
「・・・・・・星」
『え、なんか言った?』
「星、見ない?ノリマツ。窓開けられる?」
『うん!』

頭がうまく働かない時には、本能が行動を決めることもある。
奏の本能は、なぜだか星を見ろと告げていた。別荘とも東京とも違う、この場所で見える星を。
67 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:20
あらためて星を眺めるのは、あの夏以降初めてだ。
自然と、別荘で見た夜空が頭の中に浮かぶ。
もちろん、別荘で起きた様々な出来事も一緒に。

あの夏を思い返しながら、ゆっくりと窓を開ける。
すると、真夏とは違うひんやりとした風が頬を撫でた。
あまり長くなると風邪をひいてしまうかもしれない。
一瞬、彩を付き合わせたことを後悔したが、先に電話してきたのはあちらだと思い
すぐに後悔を打ち消した。
迷惑をかけているのはお互い様だ。それを許し合えるから親友でいられるのだ。
68 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:21

夜空を見上げると、別荘で見た時より数は少ないものの、いくつもの星が輝いていた。
自分から言い出したこととはいえ、思っていたよりも多くの星が見えることに驚く。
驚きは彩も同じのようで、電話の向こうから小さな歓声が聞こえた。

『結構・・・見えるもんだね』
「うん。別荘ほどじゃないけど、多分東京よりは見えてるよ」
『見えてる見えてる』

二人の会話に主語はない。
同じ気持ちを共有している二人には、主語など必要なかったからである。
それに、今二人に見えているものは一つだけではないはずだ。

『イシゾー、何考えてる?』
「んー・・・・・・いっぱい。昔のこととか、今のこととか、これからのこととか」

数えきれない事象を「星の数ほど」と言うことがあるが、正にこの瞬間がそれだった。
奏は今、星の数ほどの思い出を、想いを、夜空に浮かべていた。
69 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:21
幼い頃初めて好きになった男の子。友達と大喧嘩して口も聞かなかった時期。
親に見せていない出来の悪かった小テストの答案。疲れがすぐに出てしまう顔。
アイドルとしてステージに立つ自分。ごく普通の主婦として家事に勤しむ自分。

様々なことが胸をよぎるが、胸の中の一等星はやはりあの夏の思い出だった。
あの経験がなければ、一瞬一瞬を精一杯生きようなんて本気で思うことはなかった。
ろうそくの灯が一瞬にして消え去る悲しみを知ったからこそ、今の自分がある。
あの人との出会いはこれからもずっと自分の中で輝き続けるだろう。
そして、彼女との出会いもまた――
70 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:22
『あたしも!いろんなこと考えてた。小さい頃の思い出とか、明日のこととか。・・・
夏美さんのこととか。今はね、イシゾーとのこと思い出してる』

この広い夜空の下で同じ星を見て、同じことを想い、同じ夢を追いかける女の子と
友達になれたという事実。
たとえそれが奇跡であろうと偶然であろうと、奏には何より嬉しい現実だった。

『・・・あたしさ、イシゾーと逢えてよかったよ。あんたと一緒じゃなけりゃ、こんなに
自分の夢に積極的になれなかったかも』

おそらく、生き別れの姉妹でもこんなに意見が合うことはないだろう。まるでこちらの考えを
読まれているかのようだ。
それは嬉しくて嬉しくて嬉しいことだけど、伝えたいことを先に言われるのは
悔しくて悔しくて悔しいことでもある。
71 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:22
「・・・ノリマツ!」
『はいっ!』
「そんな“もうおしまい”みたいな言い方、ダメだよ。あたしたちは“これから”なんだから」

悔しいから、今の告白に明確な返事はしない。
悔しいから、次の台詞はこっちが先に言ってやる。

「これからもよろしくね、ノリマツ」
『・・・よろしく、イシゾー』

一瞬の後、糸が切れたように二人で同時に笑い出した。
笑いすぎて、何に対して笑っているのかさえ、わからなかった。
でも、笑っているこの瞬間がとても幸せなものであることは二人にもわかっていた。
わかっていたから、また笑った。

72 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:22


気づくと、時計の針は先程よりもずいぶん先に進んでいた。
さすがにもう睡眠体制に入らないとまずいだろう。

『さて、寝るか!』
「だね!こんな時間まで起きてるなんてわかったら、来夏はカンカンだよ、きっと」
『確かに!・・・じゃ、おやすみイシゾー』
「おやすみ、ノリマツ」

電話を切って窓を閉め、再びベッドの上に横たわる。
彩と話す前の緊張や苛立ちはまったくといっていいほど感じなくなっていた。
むしろ、人生に対する決意のようなものまで芽生えるくらいだ。
73 :夜空の下 ふたり :2007/10/08(月) 01:23

――この先何が起きるかなんて今はわからないが、いつかそのことを笑える日が来る。
それまでは、どんな時も前向きに生きていこう。


もうすぐ、誰もまだ知らない朝が来る。
不安な気持ちは変わらない。
だけど、今度はちゃんと眠れそうな気がした。




おしまい
74 :ななしいくさん :2007/10/08(月) 04:39
青臭さまっすぐさがそのままあの舞台を思い出させてくれました
ありがとう
75 :ななしいくさん :2007/10/17(水) 17:44
原作知らんので解らんかった?
76 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:13




わたしはあなたと一緒にいられるのかな。




77 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:13



『ソーダ水』



78 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:14



忙しい舞美と久しぶりに二人で眠った翌朝、背伸びして入った喫茶店。
日曜日の早朝で、お客さんもまばら。


くはぁ、と彼女があくびする。


「舞美まだ眠いんじゃない?もうちょっと寝ててもよかったのに。」
「ん?ううん、いーのいーの。夕方までしか一緒にいれないもん。
めぐとゆっくりできるのなんてめったにないのにさ、寝てたらもったいないじゃん。」
「でもさ…」
「いーの。」


わたしが返せなくて会話が途切れる。最近いつもこうだ。
その度に目を伏せてしまう舞美は私が泣きそうになってる事を知らないんだろうな。
79 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:14

理由は分かってる。舞美が大人になって、わたしが子供のままだから。
一歩先回りした優しさをさりげなく見せるようになった舞美。
それが意識的なのか無意識なのかわたしには分からないし、分かろうともしてない。

もちろん嬉しくないわけじゃない。
ただ昔は舞美の事ならなんでも知りたがって分かりたがってたのに、今はそうでもない。
気付かないふりした方が楽かなぁなんて思っちゃうそんな自分が、自分たちが…なんていうか複雑。
80 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:14


舞美の白い指が皿に残ったパセリをつまんで口に運ぶ。


「あれ?舞美パセリ食べるの?」
「うん、食べれるようになったんだー。えりの影響かな。」
「へぇ。じゃーわたしの分も食べてよ。」


わたしの知らない舞美がまたここにいた。えりの影響、か。
舞美の新しいところを知って喜んでいたわたしはいつの間にかいなくなってしまった。
それがなんだか悔しくて悲しくて、そしてかまってほしくて
わたしのお皿に残ったパセリをつまんで舞美の口元に持っていく。


「ええ?いいよー。嫌いじゃない程度だし。」
「まぁそこを一つ。ほれほれ。」


舞美の口元でパセリをくるくると回しながら、えいえいと押し付けるように。


「あはは、いいってばー。」
「ええ〜食べてよ」
81 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:15

しつこく。薄っぺらい笑みを頬に貼り付けて半ば喧嘩を吹っ掛けるように。
こんなことで舞美が怒らないのは分かってる。
でもモヤモヤの中に迷い込んで抜け出せないわたしは喧嘩がしたかった。
仲直りか別れか、道がはっきりさせたかった。


けれど思惑は案の定外れて、舞美は曖昧に笑みを浮かべるだけ。
フッと顔を横に向けて頬杖ついて朝の街を眺めてる。日に日に大人びてゆく綺麗な横顔。
それ以上踏み込ませない拒否。
逆らえないわたし。


喧嘩もできないってさぁ。


わたし達は別れるのかもしれない。

頭の中で確かにその意味を理解する。
あくまで可能性としてしか考えてこなかった事を今受け入れている。
82 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:15



告白は舞美からだった。

ダンスレッスンが終わってたまたま楽屋で二人になった時
『め、めぐ、あのね、』って話しかけてきた舞美がいきなり泣きだしたもんだからわたしはそりゃあもう慌てた。
一生懸命隠していたけどずっと大切な人だったから。

わたわたしながら抱きしめてよしよしってして『どうしたの?』って聞いて。
意を決したらしい舞美が涙目でクッとわたしを見上げてきただけでクラっときたのは内緒。
舞美の必死な告白を聞いてわたしまでちょっと泣いたりして。
それくらい嬉しかった。


あの時のまま時間がとまってくれれば。


正直言って、いい加減目指す先が見つからないこの恋に嫌気がさしていた。
以前は高め合っていたお互いの関係はあっけなく崩れて、わたしは舞美のなに?
83 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:16



行き場をなくした私の右手は音もなく緑の葉っぱを皿に戻す。
なんとなく気取られたくなくて、精いっぱいに存在感を消しながら。




この人は、何を考えてるんだろ。


組んだ腕をテーブルにのせて、その上に顔を寝かせる。
目の前に置かれたコップと舞美が重なって、揺らいでいた。
ソーダ水の泡は私たちのどうしようもない想いのようにとどまる事なく湧いては消え、消えては湧いてくる。


ねぇ舞美、私の事わずらわしいって思ってる?
めんどくさいなぁって思ってる?
あなたの事好きなんだけど、いいのかな?
どうしたらいいのかな。住む世界が変わったのにあなたの事しか目に入らないよ。
あたしはなんでこんなに困ってるのかな?
84 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:16



「舞美最近さぁ…」


口に出してから続きを言えない事にハッとして口をつぐんだ。


『忙しそうだね。大丈夫?』
この言葉が言えない。

『忙しそうだね、大変だね、でも頑張って。応援してる。』
言いたいけど言えない。
応援してないわけがない。誰よりも応援しているけれど、遠くに行かれてしまうのがちょっとだけ寂しい。

悩んで悩んで悩み抜いたから、後悔はしてない。あの世界に未練はない。
けれど今でも、℃-uteに戻りたいと思ってしまう。
85 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:16

舞美はわたしのそういう部分に気づいてる。卑屈で子供なところ。
超のつくほど鈍感だけど大事なとこは心の奥で感じ取る人。
わたしが隠してる事もわかってるから、いつだって気付かないふりをして爽やかに笑う。
カラカラと笑って手を引っ張ってくれる。


「んー?」
「あーっと、やっぱなんでもない…」


そんなところが好きだった。不器用で、でも優しさが一生懸命なところ。

なのに、今はそれが苦しい。舞美を苦しませるだけの自分が一番イヤ。
優しくされたってもう素直に泣けないわたし。


「なーにさ。」

目線をチラリとわたしに向けて、フッと笑う。


らしくない笑い方。
きっとわたしはあれからずっと気を遣わせてる。
舞美は、脱落してしまった弱いわたしを傷つけまいとして。
86 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:17




「めぐがさ、抜けてさぁ、もう1年だね。」


舞美がポツリと言葉を漏らした。


「え?」


お互いが避けてきた話題に自分の顔が固まったのが分かった。
そして身構えた。

きっとさよならを言われるんだ。


「えっとさ、なんてゆーか、そ、そのあたしね…めぐの分まで頑張ってるから。」
「…ん。」

けれど続けられた言葉は予想外のもので、
動揺したわたしは相槌さえ満足に打てずに舞美を見つめた。
87 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:17

舞美が頬杖をやめてこちらを向く。
話しづらい事を話すとき普通なら相手の目を見ないようにするけど、
舞美は逆に見ようとする。噛み噛みでも目で伝えようとする。


「だからね、あ、あたし、めぐと別れたくない。
めぐが最近あたしといても楽しくなさそうなの知ってるけど、
でもあんまり一緒にいれなくたって、」


珍しく眉毛の下がったその必死な顔がかわいくて、切なくて。


「めぐ、あたしね、」


あぁそうだ、こんなところも大好きで。

88 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:17


「舞美。」


そんなに泣きそうな顔しないで。


「わたしたち、大丈夫だよ。」
「へ?」


小さく口を開けて眉毛が下がったままの舞美を見て、自然と優しい気持ちになった。


「わたしたちは、大丈夫。」


自分に言い聞かせるようにゆっくり繰り返す。
うん、大丈夫。途切れそうだと思ってた気持ちはちゃんとつながってた。
お互いにちょっと見失っただけ。

89 :ソーダ水 :2007/10/28(日) 03:17

テーブルの上の舞美の手をとる。
舞美はまだなんだかよくわかってないらしい。ポケーッと口を開けたまま。
わたしはそんな彼女に頬を緩める。




「好きだよ。」



カッと赤くなった舞美。

ずっと一緒にいようと思った。
ずっと一緒にいたいと思った。




おわり


90 :ななしいくさん :2007/10/28(日) 03:18
村上さんが今幸せでいてくれたらそれでいいかな、と。
91 :ななしいくさん :2007/10/28(日) 03:24
はぁっ!間違いが!
>>81
仲直りか別れか、道がはっきりさせたかった。
            ↓
仲直りか別れか、はっきりさせたかった。

です。申し訳ない。
92 :ななしいくさん :2007/10/31(水) 15:54
ですね。>幸せでいてくれたら
作者さん、書いてくれてありがとう。
93 :ななしいくさん :2007/11/19(月) 21:57
やっぱりこの組合せが大好きだなって再確認しちゃいました
いや、ますます好きになった!!ありがとう!
94 :ななしいくさん :2007/12/13(木) 18:51
くまいちょーとももち。
短いです。
95 :寝る子は育つ :2007/12/13(木) 18:52
コンサートのリハーサル。
控え室はいつもがやがやとしてるけど、今はやたらと静かだ。
ももとくまいちょーは待ち時間を有効活用するために長机に向かってアンケートに答えていた、けど。

「ね、ね、くまいちょー」
「んー……」

さっきから眠そうにしてたんだよね。
シャーペンを握ったまま、こくりこくりとくまいちょーが船を漕ぐ。
くまいちょーだけに船長……ああ、徳さんがうつった。

「眠いならせめてソファーで寝なよ」
「……ねない」
「時間ならまだ大丈夫だよ」

壁に掛けてある時計を見る。
次の集合時間までは時間がたっぷりあった。
96 :寝る子は育つ :2007/12/13(木) 18:52
「机に座ったまま寝るの良くないよ」
「ねないって……それに座ってるのは椅子」

いちいち細かいなあ。
寝ない、と言いながらも相変わらず頭は前後に揺れてるし。

椅子から腰を上げてくまいちょーの後ろに回りこむ。
立ち上がらせようと腕を引っ張ったら振りほどかれた。

「ももち、そんなにうちの身長伸ばしたいんだ」
「えぇ?」

くまいちょーがぼそっと呟く。
そんなこと言ってないのに。

「なんでそーなるのさ」
「寝る子は育つって言うじゃん」

なるほど。
くまいちょーは身長のこと気にしてるからなあ。
97 :寝る子は育つ :2007/12/13(木) 18:53
「本当は寝るのと育つのって関係ないらしいよ」
「嘘だぁ」
「嘘じゃないってば」

思いっきり嘘なんだけど。睡眠中に成長ホルモンでるっていうし。
でも、見かけは大人! 頭脳は子ども! のくまいちょーだから。

「そうなんだ。知らなかった」
「だからちゃんとソファーで寝よ?」
「うん」

やっぱり簡単に信じてくれた。
立ち上がったくまいちょーを見上げながら、
怒られるかもしれないけど目が覚めたら本当のこと教えてあげようと思った。
背が高いのも悪くないんだよっていうのと一緒に。
98 :寝る子は育つ :2007/12/13(木) 18:53
おわり
99 :ななしいくさん :2007/12/14(金) 12:42
かわいいなあ
ほのぼのしました
100 :ななしいくさん :2007/12/15(土) 01:46
見かけは・・・
そのとうりですねw
101 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:28
ももちは誰と絡めてもGJだなぁ。
と、いいつつ色々ぶった切ってマイナーいきます。

ナキまい+あいかん
102 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:28
ここはホテルの一室。
今日は愛理と二人部屋。

「なっきぃ。聞いてる?」
「あー。うんうん」
「でさ、栞菜ったらすっごい優しいんだよ!こないだなんかさー…」

なぜか私は延々と愛理の惚気を聞かされています。
長々聞いてるとさすがにつらいなぁ。
話を右から左へ受け流しながらふと自分の恋人を思い出す。

「愛理さあ、よくそんなにたくさん相手の良いところたくさん言えるよね」

私はどちらかというと不満ばかり。
甘えてくるときは唐突だし、なによりあまり構ってくれない。

「んー、やなとこもいっぱいあるけどぉ」

眉を寄せて困った顔をしながら愛理は笑う。
そうとう愛しいって顔。

「やっぱそこはぁ愛だよ愛」
「愛…」

愛があればヤなとこも許せるってやつですか。
なるほど、愛理はやっぱりどこもかしこも王道を行く人みたい。

「だって栞菜優しいし、ヤなとこあっても許しちゃう」

砂糖みたいに甘い甘い愛理の言葉。
…栞菜は幸せ者だなぁ。
103 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:29
「…なに?もしかしてなっきぃ好きな人いんの?」

好きな人…じゃなくてもう恋人なんだけどね。
内緒って言われたから内緒にしてるけど、私だって自慢したい。

「ん〜、内緒っ」
「えぇ?教えてよなっきぃー」

じゃれてくっつく愛理。
…まあベタといっちゃなんだけどこういうときに限って間の悪い人っているもんで。


「な、なっきぃずるいよ!」


バターンという音とともに泣きそうな声で出てきた栞菜。

「あ、栞菜だ」
「栞菜だ、じゃないよ!せっかく遊びにきたのになんで浮気してんの愛理ー!?」

それも納得な誤解だよね。
私は今愛理に押し倒されている状況。
栞菜は走り寄ってきてぐいぐいと私と愛理を引き離し始めた。

「痛い痛い!栞菜痛い!」
「じゃあ離れよう?ほら早く」
「あいたたた…」

守るように愛理に抱きつく栞菜。
104 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:30
「そこまでしなくても取らないよ〜…」
「うぅ…だって…」
「そんなことより栞菜!」

そんなことなんだ愛理…。
興奮している愛理は先ほどの話を栞菜にも振った。

「なっきぃ好きな人いるんだって!」
「え!?嘘、マジで!?」

女の子ってこういう話大好き。
自分が攻められる立場じゃなければ私だっておんなじことをしていたと思う。
…でも、言うとあの子怒るし。

「秘密だよ〜!」
「いいじゃん教えてよ〜!」

3人揃って布団の上でじゃれる。
枕を盾にしながらごろごろ転がってると、またドアが開いた。
思わぬ来客に思わず目をまん丸にしてしまった。


「…なにやってんの?」

105 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:30
それは私の恋人でもあり、私たちの妹分みたいな子。
ドアを開けたままの格好で固まっている。

「ま…い…?」
「あ、舞だ」
「舞ちゃんやほー」

パタン

「え、ちょ、なんで!?行っちゃうの!?」
「入っておいでよ舞ー」

バカップルをBGMに舞を追いかけて廊下に出る。

「どうしたの、舞は今日は舞美ちゃんと一緒だったんでしょ?」
「うん」

てっきりそのまま部屋に居ると思ってた。
だから、今日はもう誰かが騒ぎ出したり私から会いにいかない限り会わないと思ってた。
目の前の舞はこちらの思惑も知らずにぐったりと脱力している。

「お風呂入ってしばらくしたらえりかちゃんが来てね…」
「あ〜…」
106 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:31
それはご愁傷様としか言えないね…。
あの二人と同じ空間に居るとかコーヒーブラックで飲んでも辛いだろうと思う…。
まぁ実際はコーヒーなんて飲めないんだけど。

「そんで一人部屋の千聖んとこ行ったんだけどもう寝ちゃったみたいでさ」

開かなかった、としょんぼりしている舞は正直可愛かった。
舞は生意気だけど、それ以上に可愛いから困る。
そんなことは気づかれたらまたからかわれるから表面には出ないように気をつけて話を続ける。
なによりばれたら悔しいし。

「で、うちらの部屋に来たわけだ」
「うん、えりかちゃんと同室の栞菜んとこも居なかったし」

まあ、栞菜はこの部屋に居たからね…。


「ってことで今日はなっきぃの部屋に泊めてよね」


にっこりと、いたずらでも成功したかのような笑み。
ちょっとだけ顔が熱いのを感じながら笑って了解する。



「…でもうちの部屋も愛理と栞菜居るしざらざらに甘いよ?」

「いいや、なっきぃ居るし我慢する」



そう言ってさらりと部屋に戻ろうとする舞。
107 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:32
…え。

…えっと、こういう、自然に言うのは、その、困る。
舞は普段そういうこと照れて言おうとしないから…。

「なっきぃ?」

前に強制的に好きだと言わせようとしたときなんてあっかんべーしながら逃げられてしまった。
だから、その、不満ではあったけど。

「…うん」

酷く、嬉しい。

「?」

真っ赤になった顔を既に私の背を追い越した舞に見られないようにぐっと下を向く。
自称空気読めないっていうだけあって舞は鈍感。
こういったことに慣れるのに、あとどのくらいの時間が必要なんだろう。

(少なくとも、部屋に居るあの二人みたいに)

素直に好きだと言い合えるようになりたい。
舞は確かに素直じゃないけど、それは自分だってそうなんだ。
恋人同士でいられるようになったのこそ奇跡。

お互い器用過ぎて不器用な私たちだから直していきたい不満を持ち合える。

「無理に嫌なところ認めることないよね」
「?」
「じゃあ舞ちゃん、部屋に入る前に好きって言ってみよう」
「え、やだ」

…やっぱり舞は生意気だ。
顔を赤らめもせず眉間に皺も寄せずに言い切る舞はほんとに器用だ。
他人の振り見て我が振り直せ。
今はとりあえず、心の中でだけでも伝える練習でもしてみよう。


(好きだよ、舞)


まるでその言葉が届いたかのように舞は足の小指をドアにぶつけた。
108 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:32


109 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:32
部屋に戻った後、二人揃って戻らなければ良かったという後悔に駆られる。


「愛理♪」
「栞菜♪」


ベッドの上でハートを撒き散らしながらお互いの名前を呼び合っているバカップル。

「ごめん、なっきぃ。やっぱり舞耐え切れない」
「うん、それは…同じかも」

けど、私たちはここで寝るしかない。
えりかちゃん達の部屋は誰もいないけど鍵は栞菜が持っている。
でも私たちはあの二人に話しかける気力はない。

「まぁ、幸いベッドは二つあるんだし。もう片方で固まって寝よっか」
「うーん、いいけど狭くない?成長しないなっきぃはともかく、私グングン成長してますから」
「むっ、私だってたぶんミリ単位で成長してるよ!…きっと」
「ふぅん?まぁ、いいけど?」
「なんかやだその反応!」

むかつく!
舞は大きくなって更に生意気になったよね、なんて言ってもまたからかわれるのがオチ。
そんなのやだし、なによりこんなことで舞に屈するのはやだ。
仕返しとしてパジャマの舞の脇から手を出しお腹から抱えあげてベッドまで運ぶ。
負けず嫌いの体力はダテじゃない。

「うわっ、何すんの急に」
「暴れないでよー」
「くすぐったい」

もちろん最年少なだけあってこうやって抱えられるは慣れてるみたい。
…できればそういうのには慣れないで欲しいけどそれは秘密…。

「ん…っと」

そのまま抱えてベッドに座る。
必然的に私の膝の上には舞が座ることになる。

「なっきぃ、放してよ」

少し困った顔をし始めた。
うん、もう少し。

「!?」

首元に顔を埋めてその白くて華奢な肌に唇で触れる。
お風呂上りのいい匂い。
調子にのってそのまま顔に向かっていこうとする。




「なっきぃ!!」




あ。
110 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:34
目の前には本気で怒る舞。
少し目をずらすと名前を呼び合うのをやめて唖然とこっちを見てる愛理と栞菜。


「…ごめん、舞ちゃん」
「舞、なっきぃの暴走癖嫌い」


うん、これは、すいません。

「なっきぃ」

呼ばれたけど顔を上げられない。
たぶん、愛理と栞菜がにやにやしてるのがわかるから。

「さて、聞かせてもらいましょうか!」
「勘弁して!」
「いやいや、逃がさないよぉー」

舞の体に顔を埋めながらどうやってこの二人をやり過ごそうか考える。
いくら仲良しの愛理と栞菜といえど負けるわけにはいきません。

「栞菜!愛理がさっき言ってたんだけど…」
「ん?」
「栞菜は優しいから大好きだって!」

とたんにおとなしくなる栞菜。
うん、優しくしてください。

「愛理、寝よう」
「え?栞菜ぁ?」

…あ、愛理にも優しくね…。
あえてこれから何をするのかは聞かないけど…。

「なっきぃ」
「ん?」

まさ膝の上に乗せていた舞ちゃんが顔も見せずに声をかけてきた。

「ついでに怒っときたいことがあるんだけど」
「…」

どれだろう。
他の人に付き合ってることはばらしてないし、でもやたらとひっつくし。
えーっと。
最近千聖と仲良くしすぎて妬いてくれた…とか?
だったらいいな。
111 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:34
「な、何?」



「舞美ちゃんが携帯で撮った舞のお風呂の映像、赤外線でもらったんだって?」



ピシ

すごく、空気が凍りついた音がする。

「なっきぃ。携帯、見せてみようか」

ゆっくりと振り向く舞。
笑顔なのに、なんだろうこの嫌な感じ…。

「お、落ち着こうよ舞」
「舞は落ち着いてるよ?」

その割に目が笑ってないですけどー!?

「あ、愛理!栞菜ぁ!助け…」
「愛理♪」
「栞菜♪」
「愛理、大好き」
「私も好きー」

いやいや待って待って、そこのバカップル!
空気察して!?異常でしょ、明らかに!!




「なっきぃ、覚悟はいい?」




112 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:35
after

「えり、どうした?」
「…私たちがこうしてらぶらぶしてる間に色々出番を逃したと思うんだ」
「え?」
「舞美、今からでも遅くない!もっといちゃつこう!」
「えー?」
113 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:35
お目汚し失礼しました〜
それもタイトル入れ忘れてるorz
114 :ななしいくさん :2008/01/20(日) 20:48
見た事ないカプだな〜と思ったけどすごく楽しめました
またお願いします
115 :ななししいくさん :2008/01/21(月) 03:09
今までに見たことなかった組み合わせでしたがとても楽しめました
やじうめバージョンも見てみたいですねw
116 :ななしいくさん :2008/01/24(木) 00:42
>>114,115
楽しんでもらえたようでありがとうございます!
ナキまいはさり気無く絡むからなぁ…興味があったら放課後のエッセンスのオコメぜひ聞いてください。
それはともかくやじうめ絡めて続きみたいなのが出来たので投下します。

ナキまい+おまけ程度のやじうめ
117 :happy red :2008/01/24(木) 00:43
「舞ちゃん、付き合って」
「はぁ!?」
118 :happy :2008/01/24(木) 00:43
えりかちゃんから突然そう言われた。
思わずベタな勘違いをしそうになったけど、話を聞いたらどういうことかちゃんとわかった。

「舞美ちゃんが浮気してる?」
「うん…」

舞美ちゃんに限ってそれは無いんじゃあ…。
あ、でも本人自覚無しとかはありそうだよね(笑)
って笑いごとじゃないし。

「ちょっと前までお互いの家で遊んだりしてたんだけどさ、舞美が家に来ちゃだめって…」
「ふぅん」

あの舞美ちゃんがえりかちゃんに隠し事かあ。
これは確かになんかありそう。

「そりゃさ、舞で良かったら協力はするけど、えりかちゃんはどうしたいの?」
「ん〜…とりあえずさ、しばらく舞と一緒に行動して誰が舞美と近いかを見極める」
「ほうほう」

つまりえりかちゃんが傍に居ないとき舞美ちゃんの傍にいるのは一体誰だ、ってことか。

「いいよ。じゃあ今日の楽屋とか舞の傍に居るの?」
「そうそう。よろしく舞ちゃん!」
「はーい」
119 :happy :2008/01/24(木) 00:44
…別に舞に被害とかあるわけじゃなさそうだしいいよね。
それにしても浮気…か。
脳裏に浮かぶ自分の恋人。

「浮気…って、するかな」

自分の好きな人は真面目っ子でとても女の子らしい子。
付き合い始めはどうしていいかわからなくてだいぶ困ったりしたけど、今はそんなことない。
オフの日には遊ぶし、手だって繋ぐ。
…逆にいえばそこまでの関係なんだけど。
あの子は舞のこと、ほんとに好きでいてくれてるのかな。

「いいや、とにかく今はえりかちゃんと舞美ちゃんだ」

あの二人が別れちゃうのはやだ。
だって舞は舞美ちゃんもえりかちゃんも大好きでほんとのお姉ちゃんみたいに応援してる。
二人がらぶらぶしてるの見ると、うんざりするけど幸せだと思うから。
120 :happy red :2008/01/24(木) 00:45
1日目。


朝から待ち合わせしてえりかちゃんと一緒に楽屋入りする。
今日は雑誌の写真撮影。
えりかちゃんが撮ってる間はすぐ近くで待ってるし、舞が撮ってる間はえりかちゃんが近くで待っててくれ

た。
えりかちゃんを待ってる間に、今回のターゲットである舞美ちゃんが話しかけてきた。

「舞、今日はえりと一緒に来たんだね」
「うん、たまたま駅で会ってね」

嘘ついてごめん舞美ちゃん!
ほんとは駅で待ち合わせしてたんです。
この埋め合わせは解決したらなんかするから!
心で手を合わせて謝罪しておく。
それを知ってか知らずか舞美ちゃんはにこにことえりかちゃんを見てた。

「…やっぱり無いと思うけどなぁ」
「なにが?」
「こっちの話ー」

どう見ても相思相愛なのに…。
写真を撮り終わって、二人でスタジオの端に避難する。
みんなの傍にいると舞美ちゃん観察どころじゃなくなっちゃうから。

「舞、どう?」
「う〜ん」

いまんとこみんな同じくらいだと思うんだけど…。
121 :happy red :2008/01/24(木) 00:45
一番多いのは愛理かな?

「そうだね、私もそう思う」
「でも愛理は栞菜と付き合ってるんでしょ?」
「そうなんだよね…」

っていうかそれならメンバー内にはいないんじゃない?
だってフリーな人って…。

「千聖以外みんな恋人居るじゃん」
「え?なっきぃも居ないよね?」

しまった。
そうだなっきぃとのことは誰にも言ってないんだった!
危うく自分で内緒と言ったのにバラすとこだった…。

「そうだったよね!フリーなのは千聖となっきぃと舞だけだよね!」
「そうそう。千聖となっきぃならどっちのほうが怪しいかな…」
「…あれ?私は?」
122 :happy red :2008/01/24(木) 00:45
そういえばなんで舞?
それなら舞じゃなくて栞菜か愛理に頼めばよかったんじゃ…。

「いや、舞が一番こういうの鋭そうかなと思って」

えりかちゃん、舞結構そういうの疎いよ?

「舞さぁ、まずメンバー内に浮気しそうな人っていないって思うんだけど…」

だってみんなえりかちゃんと舞美ちゃんがらぶらぶなの知ってるし。

「じゃあどこの馬の骨とも知れないやつに!?」
「なんかおじさんっぽいよそれ」
「キィ〜っ!なんてこと!?」
「その反応もどうかと思う…」

と、まあぐだぐだしながら今日の仕事は終わってしまった。
結局わからずじまいだし、解決もされないみたいでそのまま続けることにした。
123 :happy red :2008/01/24(木) 00:46
数日後。


「…もうダメだ」
「えりかちゃん、言いだしっぺじゃん」
「舞美不足だよ。ギブミー舞美ー…」
「なんかの病気みたいだよ」

結局、何もわからなかった。
それもそうなんだよね。
メンバー内にいないのならこうやってメンバーを観察しても無意味なんだよね。
今更そんなことに気づいた舞はだいぶしっかりしてない。

ここ数日、たまにみんなにまぎれたり離れたりして過ごしてみたんだけどまったく無意味。
舞美ちゃんは相変わらずだし、でも問題は解決されてないみたいだし。
それもそろそろえりかちゃんが限界に近い。

…全然関係無いんだけどさ。
舞なりに離れた場所からたまに視界に入る恋人を見つめてみたりはしたんだよ。
千聖とか愛理にやたらとくっついてたり栞菜や舞美ちゃんを見て爆笑してたり。
別に嫉妬ってわけじゃないけどあんまり面白くない。

「そろそろ諦める?」
「うぅ…結局原因はなんだったのかなあ…」

えりかちゃんはもう柱に寄りかかってめげそうだ。
苦笑しながら目線をみんなのほうに戻す。

「あ」
「…」
124 :happy red :2008/01/24(木) 00:46
なっきぃと目が合った。
しっかりと、でも一瞬だけ視線を絡ませるとすぐになっきぃは笑いながら栞菜の変顔を見た。
…なっきぃ?
その視線に何か含まれてたような気がして少し考える。


そういえば、ずっとえりかちゃんと一緒に居たんだっけ。


つまり…

「あー」

これは、やっちゃったなー。
思い出すのは付き合い始めの頃。


-バレないように、でもなるべく傍に居て。


そう言ったのはどっちだったっけ?


-私は自慢したいのになぁ。


ちょっと残念そうに、でも傍に居てって言葉に嬉しそうに笑ったのはどっちだっけ。
125 :happy red :2008/01/24(木) 00:47
きっと怒ってる。
でもきっと悔しいから、負けるの嫌だから言わなかったんだ。
ごめんね、なっきぃ。

「えりかちゃん、これ以上は舞も無理かも」
「…も?」
「やっぱり恋人は大事にしたいし」
「え?」

えりかちゃんの手を牽いて輪の中に戻っていく。
今日からはまたいつも通りにしよう。
あと、ちょっとだけ謝っとこう。
また視線が絡む。
すぐなっきぃに絡むのは恥ずかしくってその隣にいる栞菜の方を向く。

「栞菜ぁー、さっきの顔もう一回して」

あまりの破壊力に少し和むぐらいのつもりが思いっきり噴出した。
126 :happy red :2008/01/24(木) 00:47


127 :happy red :2008/01/24(木) 00:48
なっきぃが出てった10分後に建物を出る。
少し横に曲がった道に入るとなっきぃがぼんやりとたっていた。

「ごめんね、なっきぃ」

こっちを向いたなっきぃは眉を寄せて苦笑していた。

「気づくのも来るのも遅いよー?」

良かった。怒ってるわけじゃないんだ。
…そう思ったけどなっきぃの顔をしっかり見てその考えを否定した。
ほんとはさっきまで凄く怒ってたんだと思う。
その証拠に唇が少し赤かった。
きっと唇噛んでたんだ。
申し訳無くなってどうしようもなくてもう一度謝るしかなかった。

「ごめんね」
「うん」

ぎゅーって抱きつくと、やんわりと抱き返された。
コートの上からだから体温とか感じない。
でもすぐ近くで聞こえる息遣いは驚くほど暖かかった。

「えりかちゃん。舞美ちゃんと喧嘩でもしたの?」
「う〜ん…」

喧嘩っていうかなんていうのかな。

「舞美ちゃんちょっとだけ不安がってたよ?」
「へぇ」

あの舞美ちゃんが…。

「あとね、少しだけど私も不安だった」
「ほんと?」
「うん、えりかちゃんに限ってそんなはずないってわかってるのにね」
「…舞信用無いんじゃん」

腕の中で唇を尖らせると、強く抱きしめられてのどが少し苦しくなった。

「だって舞、ほんとに私のこと好きかわかんないんだもん」
128 :happy red :2008/01/24(木) 00:48
顔を離して顔を見ると、さっきの自分と同じような顔したなっきぃがいた。
あからさまに不満ですっていうのを全面的に押し出して相手に訴える。

「付き合ってもう結構経つよ?」

そうだね。
いまだ手を繋ぐしかしたことない舞達。
だって傍に居れば嬉しかったし、くっつくだけでくすぐったくて楽しかった。
苦しい思いだってするけど、まだ子どもだもん。

でも、やっぱりなっきぃは年上なんだなあ。

「いいかな」

至近距離で目が合って。
…なんどかふざけてしたことあるけどそれとは全然違う圧迫感。
それと同時に本気で好きでいてくれてるんだっていう充実感。

「いいよ」

目を瞑って口を閉じた。
ちょっとだけ衣擦れの音がして、なっきぃが動いてるんだってわかった。
背中でぎゅっと服が握られてるのがわかって少しだけ安心した。


ゆっくりと重なる。


たぶん1秒にも満たない時間。
すぐ離れたけどなんか嬉しくて。

「ふへへ…」
「あはは」

二人ともあまり赤くならないっていうイメージなのに。
耳まで真っ赤にして目を合わせられなくて恥ずかしくって笑った。
すぐ近くにあるなっきぃの顔がこれ以上無いくらい幸せそうに歪んでて、いいかもしれないなんて。
なっきぃの目尻に浮かんだ涙を親指で拭って声をかける。

「帰ろっ!」
「うん!」

手を繋いで駅まで。
129 :happy red :2008/01/24(木) 00:49


130 :happy red :2008/01/24(木) 00:49
「まいっちゅわぁーん!!!!?」

…テンション高いなー。
まるであげ子のようなノリでやってきたえりかちゃんはドアを開きっぱにして高らかと私の名前を呼んでい

た。
っていうかなんでドアの前に来たのがわかったの。
どうやら舞が最後だったみたいで、楽屋にはメンバーが揃っていた。
でもテンション高いのはどうやらえりかちゃんだけじゃないような…。

「見て!このマフラー!見て!この私の首元に巻きついているマフラー!!」
「か、かわいいマフラーだね」
「でっしょー!?」

両手を挙げて大きくリアクションをとるえりかちゃんは正直お笑い芸人より凄まじいと思った。

「こないだの原因これだったんだって!」
「へ?」

つまりはこういうこと。
えりかちゃんにマフラーを用意していた舞美ちゃんは、えりかちゃんにばれない様にしばらく出入り禁止に

していた。
それをえりかちゃんが色々妄想膨らまして誤解したと…。

「なるほどねぇ…」
「かわいいよね?!もうほんっと大事にするんだよ!」
「…ほんとは編んでたんだけど失敗しちゃって…結局市販のになっちゃってごめんねえり」
「ぜんっぜん平気!舞美がくれたものならなんでも使うよあたし!!」

…まあ、ちょっと前より熱くなっちゃったけど幸せそうで良かった。
やっぱりえりかちゃんと舞美ちゃんはこうでなくちゃ。
131 :happy red :2008/01/24(木) 00:50
「ところで舞ちゃん!!?」

わー、えりかちゃんまだテンション高いっす…。



「なっきぃと付き合ってるってどういうこと!!!!?」



…え?

「へ、え、ちょ、ま、ええええええええええええええ!!!!!?」

慌てて周りを見渡してなっきぃを探す。
ごめんね、とでも言うように片目を瞑って手を合わせる恋人が目に入った。

「舞ちゃん、そういうことはすぐ言わないと〜!」
「なんで!?え、ねぇなんで!?なっきぃ!!」
「よっし、舞!今日はお赤飯食べに行こうか!」
「ちょっ、舞美ちゃんまで何言ってんの!」

暴走する高校生組。
でも意外と一番暴走してるのは舞かもしんない。

「なっきぃなんで!?」
「ごめんね舞〜…つい嬉しさそのままで楽屋来ちゃったらポロッと…」

苦笑いしながら舞美ちゃんの後ろに隠れたなっきぃ。
可愛いけどさすがにこれは無理!

「内緒って言ったのに!」
「ごめんね舞!許して!」
「まあまあ、喧嘩しないの。せっかく好き合ってるんだから」
「舞美ちゃんは黙ってて!」
「そうだよ!好き合ってるんならもうちゅっちゅしちゃえばいいじゃない!


 い い じゃ な い!」


「あげ子で言わないでよ!っていうか全然良くない!!」

恥ずかしくてもうやだ!
なっきぃのばか!なんで言っちゃうのさ〜!
そう思っても幸せそうに笑ってるなっきぃを見てるととても誤魔化すことなんてできなさそうだった。
132 :happy red :2008/01/24(木) 00:50


133 :happy red :2008/01/24(木) 00:51
「…ふん、やっぱ千聖だけ一人身かよ」
「ドンマイ、ちっさー」


happy end.
134 :ななしいくさん :2008/01/24(木) 02:05
梅さんめちゃくちゃかわいいなw
135 :ななしいくさん :2008/01/28(月) 20:42
ナキまいいいですね!なんかハマりそうです
二人が付き合ったきっかけの話とか読んでみたいです!とか言ってw
136 :夕日と私と彼女のママ :2008/03/21(金) 01:45
本当は気づいてた。
でも、ずっと気づかないフリをして、どこかで彼女から逃げてたんだ。
日に日に膨れ上がってくこの想いから目をそらして、
いつまでも自分を騙して、ごまかしてた。
だけど、どんどん強くなっていくこの気持ちを
やっぱり無視できなくて…

「みんながアンタのこと鈍感って言うけど、
さすがにそれは気づいちゃうんだね」

「まぁ…」

彼女が私に懐いてくれることがすごく嬉しいことのはずなのに、
苦しくなったり、切なくなったりするのは ナゼだろう。
彼女が傍にいると胸が弾けて、
目が彼女ばかりを追いかけて、
理性が飛んでしまいそうで
今まで築き上げた関係を壊してしまうんじゃないかって思った。

だから・・・

「…距離を置いたの?」

「…うん」
137 :夕日と私と彼女のママ :2008/03/21(金) 01:47
この気持ちを抑えられなくなったらって思うと、すごく怖い。
それで、もし彼女を傷つけたら、彼女を失ったら…

でも、離れてみれば
傍にいない彼女のことばかりを考えて、
胸に穴が開いたみたいに空っぽになって、
たまらなく不安になってしまう。

そして気づく。

「…どれだけ彼女を必要としているのかを」

甘えてくる度に、しょうがないなぁと言いながら
求められてることが本当に 嬉しかった。
ドキドキが止まらなくても、
本能に負けそうになっても、
やっぱり彼女が傍にいないとダメなんだ。
彼女が隣にいると息ができなくなるほど胸が苦しくなるけど、
彼女がいないと泣きたくなるほど胸が空っぽ。
彼女が笑うと何でもできそうな気がする。
彼女が笑うために何でもしてあげたくなる。
138 :夕日と私と彼女のママ :2008/03/21(金) 01:48

「いつまで彼女を振り回す気なの?」

「もうちょっと。まだ時間が、要るみたい」

「…」

「素直になるのって、難しいね」

「そっか…でも、あんまり待たせるなよ。マイベイビーが可愛そうだからね」

「え?」

「…やっぱりみんなの言うとおり、
みやって、鈍感だね」
139 :夕日と私と彼女のママ :2008/03/21(金) 01:49

おわり
140 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:06


「舞美が一番可愛いよ!」

「愛理のが可愛いってば!!」


…えーと、どーも雅でーす。

リハーサルの休憩時間にうちと梨沙子が℃−uteの楽屋へ遊びへ行くと、いきなり冒頭の台詞が聞こえてきて、ドアを開けた状態でうちらは固まってます。

部屋の中には℃−uteのメンバーが勢揃いしていた。
℃−uteの楽屋なので当たり前ですけどね。

さて、ようするにえりかちゃんと栞菜がお互いの恋人のことでどっちが可愛いか争ってるんみたいですが。

その他のメンバーはというと…

千聖と舞ちゃんはゲラゲラ笑って「もっとやれー。」なんてあおってて。

舞美ちゃんは苦笑いして「やめなよー。」とか言いつつ若干嬉しそうで。

愛理はひたすらおろおろして喧嘩を止めようとするんだけど全く相手にされず。

ナッキーはまたやってるよ的な諦めモードで、自分に被害が来ないように2人から離れた場所へ移動して傍観していた。


そんな中へ何も知らずに突っ込んでいってしまったことを後悔してます。
141 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:06
状況を把握したところでフリーズしていたのを何とか自力で解凍し、お互いに目を見合わせると何も見なかったことにして扉をそっと閉めようとした。

しかし、ギャーギャーと言い合っている2人に気をとられて、今だ誰にも気付かれていなかったのにその騒いでいた奴らに見つかった。

「「あっ、みやに梨沙子!」」

あと少しの所で見つかってしまい、ゲッ!って顔をしたがそれを悟られないように言葉を繋ぐ。

「あ、遊びに来たんだけど忙しそうだから出直すね。じゃあ、またあとで!」

言うが早いか梨沙子の手をとって歩き出そうをした所を、誰かに腕を捕まれた。

そっと振り向くとそこには、いつも以上に眉毛を下げた愛理が立っていた。

「みや〜、えりかちゃんと栞菜なんとかして〜。」

「…なんとかしてとか言われてもねぇ。」

愛理には悪いが何ともならない。

と言うか関わりたくない。


そうは思っても腕を捉まれて逃げることが出来なくなったので、困って梨沙子を見ると案の定こっちも苦笑いでどうしたもんかなって顔。
142 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:07
どうやって切り抜けようかと思案していると騒ぎの中心人物2人が話しかけてきた。

「ねえねえ、みやと梨沙子も愛理が世界一可愛いと思うよね!?」

「だからー!舞美が宇宙一だってば!!」


そんなこと知らない、つーかどうでもいい!

心の底からそう思うが、そんなこと口に出したらどうなるか分からないから曖昧に笑うしかない。

「あ、ははは…、ど、どうだろーなー両方1番でいいんじゃない?」

「ふう…みやは当てにならないなぁ。」

「全くだ!両方なんてそんな都合のいいこと言ってたら駄目なんだかんな。
梨沙子はそんな優柔油断じゃないよねっ?」

やれやれって感じで溜め息をつかれて首を振られる。

…なんでうちが駄目なやつみたいに言われなくちゃいけないんでしょう。
143 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:08
それはさておき、話を振られた梨沙子はというと何やら考えている様子。

そんな梨沙子に、えりかちゃんと栞菜は真剣なまなざしを向けて答えを待つ。

「んっと、みやが一番可愛いよ。」

「「「はあっ?!」」」

ようやく口を開いたと思ったら予想外な結果で。

いや、自分で言うのもなんだけど梨沙子にとってはそうなんだろうけど。

それでもそこまでKYな子でもないし、まさかここでそんなこと言うとは思わなくてえりかちゃんや栞菜と一緒に声を上げて驚いてしまった。

梨沙子は、そんな3人に向かって諭す様に微笑みかけると言葉を続けた。

「あたしにとってはね。みやが一番。誰よりも、どんなものとも比べられないくらい可愛い。
でもそれを他の人にも強制しようとは思ってないし、そんなこと出来るとも思わない。
梨沙子には梨沙子の一番があるし、えりかちゃんにも栞菜にもみんなにだってそれぞれの一番があっていいと思うんだ。」

そう言って笑う梨沙子の顔は、とても綺麗で可愛くて、やっぱりうちにとっても一番は梨沙子だなって思った。
口に出してはなかなか言えないけど。
144 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:08
「りーちゃんの言う通りだね。
あたしにとって一番はえりだし。そのえりに舞美が一番可愛いって言って貰えたら、他の人にどう思われてるかなんてどうだっていいよ。」

「私も、栞菜が一番だって想ってくれて、言ってくれたら、それだけで世界中の人に認められるより嬉しい。」


「そうだね。あたしにとっては舞美が一番で。」

「うちにとっては愛理が一番、それでいいんだね。」

梨沙子の言葉に続くように二人が言うと、その恋人たちも納得したように頷く。

「それじゃ、栞菜。」

「うん。えりかちゃん。」

「せーの。」

「「喧嘩してごめんなさい!!」」


2人はそう言って楽屋にいるみんなに頭を下げた。
145 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:09
************



「やれやれ、あの二人にも困ったもんだね。」

「あはは、楽しそうでいいんじゃない。」

「でもあれじゃ舞美ちゃんと愛理は大変だよ。」

「そう?あたしはちょっと羨ましいけどなぁ。あんなストレートに可愛いって言って貰ったことないしぃ。」

何とか一件落着して、自分たちの楽屋に帰ろうと廊下を歩きながら話していたら悪戯な笑みを浮かべてそんなことを言われた。


「…それは嫌味ですか。うちにえりかちゃんや栞菜みたいになれって?」

「べっつにー、みやが照れ屋なのは分ってるから無理矢理言わせたりはしないけどー。」

うちがジト目で見ると、少し拗ねたように口を尖らせてそう言う。

良かった。

いくらなんでもあの二人みたいにしろと言われたら、うちには拷問以外のなんでもない。
恥ずかしすぎて死ぬかもしれないと真剣に思う。
146 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:10
ほっとして胸を撫で下ろしていると


「…でも、たった一言だけでもあんな風に言って貰えたら、きっと飛び上がって喜んじゃうんだけどなぁ。」

そう言って声は寂しそうなのに普通に、本当にいつも通りの顔で笑うから、梨沙子がどんな気持ちでそう言ったのか、うちには分らなくて立ち止まってしまった。

でも、少し考えたら梨沙子の気持ちなんて、ずっと前から知ってた。


「どうしたの、みや?」

手を繋いでいるからうちが止まれば梨沙子も進めないわけで。
急に止まったうちの顔を覗き込んできた顔は少しにやけていて、その顔はきっとうちが次に言う言葉を期待している。

でもなんだか悔しいから梨沙子の予想通りにはしてやらない。

「…梨沙子って、本当バカだよね。」

「えぇー?何それ、いきなりひどくない?
もう、みやなんて知らない!」

期待が外れた梨沙子は一瞬残念そうな顔をして、それから怒った様に繋いでいた手を離して歩き出そうとしたが、うちは離さなかった。

いつもより強く握り締めたその手を、顔の前まで持ってきて甲に軽く口付けてみるとその白い肌が少し赤みをおびた。

「…梨沙子が世界で一番、いや宇宙で一番可愛いくて、綺麗で、愛しいよ。
みやの一番は一生梨沙子だけだから、梨沙子の一番もずっとみやにしといて。」

笑顔でそう言うと、梨沙子は嬉しそうに、本当に嬉しそうに微笑んで、照れながらも抱きついてきた。



その顔はやっぱり可愛くて、綺麗で、うちにとって何よりも一番愛しいものだった。







147 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:11
自分の一番好きな人に一番だって想って貰えて、言って貰えたらそれより嬉しいことなんてないって、うちは思う。


梨沙子はうちが照れ屋だから無理矢理言わせたりしないって言った、一言だけでもいいって言ってくれた、でもうちは今の自分に思いつくだけの言葉を伝えたかった。

自惚れでも何でもなく、梨沙子がうちのことどうしようもないくらい好きだって知ってるから、それは梨沙子がいつも言葉にして伝えてくれるからだって気付いてしまったから。

梨沙子だって言って貰いたいに決まってるよね。



だってうちは梨沙子が『みやが一番可愛い。』って言ったとき驚いたけど、それ以上に凄く嬉しかったから。
148 :誰が一番? :2008/03/30(日) 18:13
おわり。

キッズ初書きでりしゃみやでした。

おじゃましましたー。
149 :ななしいくさん :2008/12/14(日) 13:47

適当に書いたネタ
150 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:47


あるところに、「雪かぶり」と呼ばれる女の子がいました。
義理の母と姉たちから、使用人のように扱われ、雪の降っている日も構わず外で掃除をさせられているうちにそう呼ばれるようになったのです。

そんな雪かぶりのそばを、なぜか王子様が通りかかりました。
「あなたはなぜ雪をかぶっているのですか?」
「…雪かぶり、だからです。」
「寒くないんですか?」
「…寒いです。」

王子様は悩みました。
なぜならば、王子様は冬にも関わらず外套も何も羽織っていなかったのです。
それどころかなぜか汗までかいています。

「…あ!こうやって雪を固めたらあったくなるんじゃないかな!保温保温!とかいってw」
「…キュフ」
「あっ、雪だるま!かわいい!」


おしまい☆

151 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:47


152 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:48

あれからすうじつがたちました
ですがなかさきだるまはおうじさまのことがわすれることができません
ひととめをあわせてはなしてもらったことがすごくひさしぶりだったのです
ひえきったからだにはあのひとのてはとてもあたたかいものでした

あのひとはおうじさまでじぶんはゆきだるま
かなわないおもいだとしっていました
おもうことさえゆるされないとわかっていました
でもどうしてもとめられないものがあるのです


ときはちょうどくりすます
みんなねしずまってとてもしずかなよるです
ゆきがふかいこのまちではじゅうじになるとみんないえにかえってしまいます
だからゆきだるまがみちをあるいていてもだれもみていません
せいなるよるはなかさきだるまのこころにゆうきをあたえてくれました

とけてきえてなくなってもいい もういちどおうじさまにあえるのなら
なかさきだるまはだんだんとおもくなっていくからだにもめげずすすみます
いつもながめていたりっぱなおしろをめざして
153 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:48

おしろのなかにはいるとあたたかいくうきにさらされうまくうごけませんでした
しかしなかさきだるまはあきらめません
いちばんおおきなつうろをえらんですすんでいきます
おうじさまにあえるとおもったらぜんぜんくになりませんでした
ろうかにともされたろうそくがとてもきれいです


おうじさまのへやらしきところにつきました
とびらをそっとあけてみるとべっどにおうじさまがねむっていました
なかさきだるまはうれしくてなみだがでそうになりました
あいたかったひとにやっとあうことができたのです

なかさきだるまはとびらをおおきくあけてなかにはいろうとしました

そのときしかいのすみにおかしなものがうつりました
なぜかみにすかさんたがおおきいくつしたにはいろうとしていました
とてもみてはいけないものをみてしまったきぶんです
なかさきだるまはなにもみなかったふりをしてにげることにしました


リl|*´∀`l|<めでたしめでたし
154 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:48


155 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:49

朝、王子様が目を覚ますと、部屋の様子がいつもと違うことに気が付きました。

王子様は大きな窓から見える、白銀の世界に目を奪われました。
雪が深いこの町と言えど、クリスマスに降る雪はまた格別なものです。
そして、いつもの雪よりもなぜか白く透き通って見えました。

王子様は外が気になって気になって仕方ないようです。
夜着もそのままに、ベランダへと続く扉を開け放ちます。
置いてあった大きいかたまりにも気付きません。
その中からなぜか寝息が聞こえます。
しかし、王子様には関係ないことです。
それより、気になるものを見つけてしまったのです。


王子様は靴を履くのももどかしく、裸足で外に飛び出し、その前に立ちました。
足はかなり冷たいですが、そんなことよりも目の前のものに心惹かれます。
それは、誰よりも輝く黒い瞳を持っていました。
156 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:49
透き通っていて、期待満ちた瞳に。

王子様はとてもうれしい気持ちになりました。
自然と笑顔が零れ落ちます。


「じゃあウチにおいで。」


そういって腕を大きく広げた王子様の胸に、二頭はうれしそうに飛び込んでいきました。



となかい☆
157 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:49

おわり

158 :nkskだるま物語 :2008/12/14(日) 13:53
失敗

>>156訂正

「寒くない?」

王子様は前にもこのようなことがあったような気がしました。
黒いきらきらとした目がじっと王子様を見つめます。
王子様も見つめ返します。
ことばが通じなくても、その想いは通じました。


やはり前にもあったようです。
この瞳に見覚えがあります。
この、とても透き通っていて、期待満ちた瞳に。

王子様はとてもうれしい気持ちになりました。
自然と笑顔が零れ落ちます。


「じゃあウチにおいで。」


そういって腕を大きく広げた王子様の胸に、二頭はうれしそうに飛び込んでいきました。



となかい☆

本当に終わり
159 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:16
??月??日
のっちとかがやっているブログというのをやってみようです。
ここで注意書きがあります。
変換キーをおすといっぱいわからない漢字が出るので、
あまり使いません。
なのでひらがなが中心になります。
エッグのみんなのことをくわしくかきたいけど、
悪い人がよくないことに使ったらこまるから、ちゃんとかけません。
おたのしみに。
160 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:17
??月??日
すこし前のはなしをします。
ハピスタのレッスンでひさしぶりにSI★NAのみんなとあったよ。
だれがどうだこうだというのは、「おとなの事情」とかで、くわしくかけないけど、
前と同じようなかんじでした。
こわそうだけどやさしい人ややさしそうだけどきむずかしそうとか、口うるさいのとか、
いろいろいます。
でもたのしかったです。
161 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:17
??月??日
ハピスタではおぐら社長が一番です。
すききらいをいわずになんでもやんなきゃいけないよってみんなに言ってます。
でも人はできることとできないことがある。
どうしてもできないことは、やらなくてもよいとおもうんだ。
162 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:19
??月??日
かにょんとゆうかりんはなにかあるとはりあっています。
するともりさきちゃんもさんかして、三人でじまんしあっています。
それはとてもよいライバルです。
前はさきてぃとあすーもやりあっていましたが、
今ではあまりかおをあわせていないみたい。
こなっちゃんはうるさいけど、何かへんに見える。
あっきゃんはさわいでなくてもうるさく思える。
こはるちゃんはきらりにへんしんするとすごい。
さあやがあこがれるのもわかる。
でもふゆのアルバムは、にあわないと思います。
163 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:19
??月??日
めろんのおねえさまたちは、「おたもだち」って使ってて、カッコイイから、あたしも言ってみたいけど、
まあながしかられたのを見たから、今はやめとくことにした。
おーらが出るようになってからにしよう。
164 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:20
??月??日
のっちとみ−ちゃんがゆめみたいな話をしていました。
ワールドツアーをやってみたいねみたいな。
ロシアをシベリア鉄道でまわるんだって。
それからグリーンランド、カナダ、アラスカをまわれば、
北半球の半分は行ったことになるんだって、地図上では。
ガッタスの紺ちゃんにはまちがってるって言われたけど、
世界地図を見るとまちがってないよ、わたしも見たけど。
グリーンランドははオーストラリアよりでかかったし。
165 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:20
??月??日
おたもだちにはうけたみたいだけど、
見えない大きな力によって、ぶろぐをやめることにしました。
おもしろかったけど、いろいろたいへんだったし、
いろいろいそがしいから、こんなことやってらんないし。
またあえたら、青うね。
バイバイ
166 :いろりんのいろいろ日記 :2008/12/16(火) 23:21
おしまい
167 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:15
エッグに新人が入ってきたんだけど、
名前が同じということで、竹内朱莉って子の教育係みたいなことになってしまった。
本当はたいしたことないんだけどね。
だけど何だかいろいろ質問されたというか、
疑問をぶつけてこられるんだよね。
168 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:16
こないだは藤本さんはいろんなところでイベントで歌っては、CDを売りまくってるのに、
安倍さんや松浦さんは、ほとんどやらないみたいだけど、それはなぜ?とか聞かれたけど、
そんなの分かるわけないじゃん。
ただ言えることは、安倍さんや松浦さんより藤本さんのほうが歌が好きなんじゃないかな、ということ。
169 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:17




170 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:17
でも本当はそんなに単純な事じゃないと気もする。
松浦さんはファミマキッチンのきちんとチキンの歌なんか唄ってるし、
保田さんは歌の仕事なら条件が悪くても引き受けるという話もあるようだし・・・
先輩の皆さんも歌って踊る事が好きじゃないのかな。
171 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:18
あれからいろいろ考えたんだ。
後藤さんは思うような歌が唄えないので、移籍されたんだけど、
今だに本格的に活動していない。
どうしてしまったんだろう?
他人事ながら心配してしまう、
半年以上たっているのに。
172 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:18
それからエッグ公演はhop、step、jumpで一区切りついたんだけど、
これからどう変わるんだろう?
ハロプロの新年公演で何か発表されるのかな?

どうなるのか考えていると、なぜか・・・
ただのっちが今より遠くなっていくような気がする。
いろんな仕事をしてるみたいで、前より会っていないなぁ〜って思う。
173 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:19
エッグからいなくなる子が出てくるのかな・・・
いろいろ頭の中で駆け巡ってるけど、
自分にはどうしようもないこと。
でも今まで考えてみなかったことを、考えるのもいいのかなと思ったりする。
考えるだけじゃ、どうしようもないけど。
174 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 16:20
これでおわり
175 :あかりは朱いか、明るいか :2008/12/25(木) 18:53
>>171>>172 の間に下記を追加
ふと思ったんだけど、田中さんはアニメの主人公の声をやってんのに、
なぜ主題歌を唄えないんだろう。
これの前のアニメでは新垣さんとかが歌ってたし、
久住さんでさえ最初から唄ってるのに・・・
それどころかしゅごキャラなんて・・・
考えると眠れなくなる。
176 : :2009/02/07(土) 16:54
レッスン場に入っていく妹の姿が眼に入る。

気づかない振りをしてその場を去る。
177 : :2009/02/07(土) 17:03
ハロプロに妹がいることがなんとなく嫌だった。
それでずっと無視していた。

でもそのうちコネで入ったとか、
言われてないだろうか、とか気になってきた。
それでますます会わないようにした。
178 : :2009/02/07(土) 17:12
家では少しだけ歌やダンスの相談にのるようにした。

姉がいるハロプロに妹が入れたということが、
どれだけ大変なことかわかってきたから。
原則認められないことを知ったから。
179 : :2009/02/07(土) 17:21
だけど私の事を意識しすぎてるみたい。

「自分の個性を出して」

としか言ってあげられない・・・

でもきっと「自分の道」を見つけてくれるはず。
私の妹だもの。
180 : :2009/02/07(土) 17:22
おしまい
181 :ももしみ :2009/08/17(月) 15:38




彼女の前髪




182 :ももしみ :2009/08/17(月) 15:39



桃と一緒にいれば、この子は確かにO型だなーと思うことが少なくはない。
同じO型の私よりもずっとO型らしい桃が羨ましく思う時もある。
でも、そんな大雑把で時に適当すぎる彼女にも
他人に口出しを許さない程のこだわりがある。
それは、
いつでもキッチリ整えている前髪です。


「桃さぁ、どうしてそんなに前髪にこだわるの?」

「え?なに突然、キャプテン?」

「いや、たまには分けてもいいんじゃないかなーと思ってさ。
ちょっといじってみない?」

「あ〜!ダメー!!」

その前髪を上げようと手を桃の顔の方に持ってったけれど、
抵抗されて手首を捕まれた。
そして、その体勢のままで続く。

「これが桃のトレ、トレー…なんだっけ?」

「トレードマーク?」

「あーそうそう!トレードマーク。」

「…。それ、どこで覚えたの?」

「どこにもー、桃は元々頭がいいのでー」

「頭いいって、さっき全然言えてなかったからね。
それに、きっと熊井ちゃん辺りに教わったんでしょ?」

「え?…んまぁ〜それは…」

何かブツブツ言ってる桃をとりあえず流して、
いつまでも私の右手首を離してくれない彼女のその手を私も掴んだ。
それに気付いた桃は、何かの合図として取られたのか、
声のトーンを変えて予想もしてなかったことを言い出した。

「じゃあ、もし桃にキスしてくれたら、
キャップに桃の前髪を10秒間いじれる特別券を差し上げます!ウフフ」

「何それ」

「特別だよ?桃の可愛いおでこも見れちゃいますよお客さん!」

183 :ももしみ :2009/08/17(月) 15:40

私が、二人きりとは言え、いつ誰が来るのかわからない場所で
イチャイチャすること好かないって桃は知ってるけど、
結局私が折れてしまうこともちゃんと知ってるんだ。

いつもなら少し呆れながらそうしてたと思う。
でも、何故かその時の彼女の視線をすごく挑発的に見えて、
負けず嫌いな私もあることを思い付きその話に乗った。

「いいよ」

「っ、いいの?」

「いいから。はい、目を閉じて」

「えー、今目ぇ閉じんのぉ?あ、ちょ」

「ほら、早く」

「わ、わかったよぅ。でもズルはダメだからね!」

そう言って、桃は私が逃げていかないかのように
空いてる方の手で私の左手首を掴んで、
私達は向かい合う状態になった。
そして、ニヤけた顔のままだけど、照れくさいのか顔を少し俯いた。

…じゃあんなことを言い出さなければいいのに…

と思ったのも一瞬のことだけで。
だって、滅多に見ないこんな桃がすごく新鮮で、
前髪のことも忘れて、ただ素直に桃のことを可愛いと
そのまま見惚れてしまいそうになった。

私はコロコロ変わる桃の表情をずっと側で見てきたのに、
その前髪が彼女を守るかのように額を覆って私の知らない桃を隠してる気がして。
それはすごく嫌で、自分の黒い部分を目覚めさせる。
私は自分でも思った以上に独占欲が強いみたい。
絶対に表には出さない感情だけど、決して消えることもない。
誰も知らない桃を知りたい。
支えることも守ることも、私ひとりがいい。
桃のすべてを独り占めしたい。
そんな醜い欲にのまれそうになる時もある。
でも自由奔放な桃も愛しいから縛りたくない。
結局矛盾する気持ちから私を救い出せるのはやっぱり桃だけだ。

184 :ももしみ :2009/08/17(月) 15:41


両手首を捕まえられたまま、私はその前髪を見つめながら
ゆっくりと桃に近づいた。
そして、唇をそっと、桃の額に寄せた。


2、3、4秒経っただろう。

目を開けて顔を離れたら、桃はどこかをジーッと見つめ
ビックリした顔を真っ赤にしてた。
それを見て、思わず噴いてしまった。

「ちょっとwなんで口よりおでこにキスされる方が照れるんだよw
おっかしいってww」

「…え?!あ、だ、だって…違うじゃん!約束が!違うじゃん」

「いやいや、どこに欲しいか指定なかったんでしょ?」

「ぅ、してないけどー…でも、嬉しいかもwウフ」

「でしょ?」


桃は頬を大好きなピンクに染めて、
優しくて穏やかだけど、甘えたような笑顔を見せてくれた。
そんな表情を見るのも初めてな気がして、
ドキドキと愛しい気持ちが溢れてくる。


桃の新しい一面を自分で引き出せた変な優越感を味わって
あの特別券を断った。
その嬉しさを抑え切れなくて、体は正直に、勝手に動いていく。
桃の両手首を離し、手を繋いで指を絡めた。
恥ずかしくて言葉じゃ伝えられないことを繋いだ手の温もりに送り込んだ。
そして桃は、そのすべてを受け止めるかのように
私の手をギュッと握り返してくれた。


185 :ももしみ :2009/08/17(月) 15:41

おわり

186 :ななしいくさん :2009/08/27(木) 17:10
ももしみやっと来た!!
何気に来ないかなーと、待ってました。

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