■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50

だから、そういうこと

1 :名無し飼育さん :2013/01/11(金) 01:51
現娘。ナハッキメインの短編予定。
マイナーカプ万歳。85あたりもつまみ食い。

前の短編スレ
新品バッグの通販専門店!!
ttp://m-seek.net/test/read.cgi/grass/1290063696/l50
132 :名無し飼育さん :2013/10/08(火) 20:54
久々に鞘石来てた(*´Д`)
さゆりほもいいけどやっぱり鞘石が好きだーっ!更新ありがとうございます
モー女の放課後ミーティングでの薄い唇が好きはなかなか衝撃的な告白でしたね!
本人の前で言って反応を見せて欲しいくらいですw
133 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:27
>>132さん

ありがとうございます!自分もなんだかんだ鞘石が一番好きですw
今年は鞘石が熱い年になりそうですね!!!!
134 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:28

久しぶりに更新します。

135 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:28


136 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:29


「鞘師さーん。いい加減服着てくださいよ」

「やだ。まだ体濡れてる」

「風邪ひきますよ」

「ひかないよぅ。暖房つけてるでしょ」

「もう!目のやり場に困るんですって」

「なんでよ!全部隠れてるじゃん」

「や、そーなんですけど」

「てかさ」



 風呂上りでバスタオルを体に巻き付けた鞘師さんがにやりと笑う。
 悪い顔だ。
 碌な事を言い出さないぞ、そんな予感がしていた。


「もっと目のやり場に困るようなことしてんじゃん」

「いうと思った!それとこれとは違いますから!」

「んふ。亜佑美ちゃん耳赤ーい!」

「赤くないです!そんなこといいからさっさと服着てください」

「やーだー」

「あと10秒以内に着ないと襲っちゃいますからね」

「ふーん。できないくせに」


 小憎たらしくベッドサイドに腰を掛けてわざとらしく足を組んだ。
 ホテルに備え付けのバスタオルだ。そんなに大きなものではない。
 太ももが露わになる。


137 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:29


「できますよ!あたし何気に力強いんですから」

「どーだかねぇ」


 
 あー暑い暑いなんて言いながら余裕の顔して顔を手のひらでぱたぱた扇いでいる。
 この余裕はあたしに対する絶対的な信頼?それともヘタレと思ってる?
 わかんないけど挑発したのは間違いなく鞘師さんだ。
 
 負けず嫌いと好奇心。

 あたしは足を組んで座る鞘師さんの、剥き出しの肩口を掴んでそのままベッドに押し付けた。


「うわぁお」


 本当にするとは思っていなかったみたいで鞘師さんは目を丸くして間抜けな声を上げる。
 あたしは気にせず両手首を掴んで覆いかぶさった。
 手首を掴んだ手に力を入れるとほんの少し目が揺れた。


 不安半分、好奇心半分。


 鞘師さんを見上げる事の方が多かったから、少し、新鮮さを感じている。



「ほらできた。」


 にやり、と笑って見せる
 あたしにだってこれくらいできるんだぞ
 
 そう言おうとした時、鞘師さんもにやりと笑い返した


「続きは?」

「え?」

「ここでおしまい?」

「……」



 負けず嫌いな二人だ。
 引き下がるなんて言葉は辞書に載っていない。

138 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:30


 ちょっとムッとしながらあたしは剥き出しの鞘師さんの鎖骨に唇を落とした。
 もうすっかり冷えている。ほら、早く服を着るべきだった。
 そんなことを思いながら何度も何度も唇を押し付ける。
 リップ音を残して鎖骨を行き来する。それから首筋に上り噛み付いた。


「っ…!」


 まさかここまでされるとは思っていなかったのか
 体にチカラが入ったのが分かった。
 掴んだままの手首が抵抗するように持ち上がる。

 しまった。

 慌てて顔を上げた時、鞘師さんは怯えたような顔をしてあたしを見上げていた。


「ごめんなさい!やり過ぎましたっ」

「…うちこそ。からかってごめん」



 一瞬にして後悔の念が押し寄せる。
 自分のいけないところだ。どうしてもう少し冷静に行動できないのか。

 掴んでいた手首を離し手を握って鞘師さんの体を引っ張り起こす。
 すぐに離れると思った体だったが予想に反して引っ張り起こしたチカラそのまま、ぎゅう、としがみつかれる。


「!?」

「…亜佑美ちゃん」


 首筋に息がかかってくすぐったい。
 バスタオル一枚隔てた鞘師さんの心音はどくどくと心配になるくらい早い鼓動を打っている。


「ドキドキした」

「…ごめんなさい。怖かったですよね」


 まだ濡れている髪の毛をそっと撫でる。 
 安心させてあげなくちゃ、左手でぎゅっと鞘師さんの体を抱きしめる。

139 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:32


「…違うよ」

「え?」

「…違うんだよぅ」


 鞘師さんの腕が首に回る。
 耳に頬が摺り寄せられる。
 距離がずっと近づいた。
 吐き出された息が、熱い。



「怖くないから、続き…してくれん?」

「――――っ!」


 
 冷めていた体温が急上昇する。


 なんて、なんて可愛いんだろう
 あたしはもう一度鞘師さんの体を強く強く抱きしめた


「本当に怖くない?」

「怖くないよ。…ドキドキして心臓つぶれそうだった」

「それはなんのドキドキ?」


 首に回された腕のチカラが緩められる。
 亜佑美ちゃん、ともう一度呼ばれて抱きしめていたチカラを抜いた。
 二人の間に距離ができる。
 真っ赤な顔をした鞘師さんが目の前に現れたかと思うとすぐに近づいてきたから反射的に目を閉じた。
 薄いけど柔らかな感触を唇に感じる。

 それから頬を摺り寄せられて、ぎゅっと抱きしめられて


「…気持ちよかった。ドキドキとぞくぞくした。」


 甘すぎる声に理性が溶ける。


「もう知りませんよ。…煽ったの、鞘師さんですからね」

「ええよ。亜佑美ちゃんなら何されても大丈夫」




 絶対的な信頼か、それともただの好奇心か。
 あたしはゆっくりと鞘師さんの体をベッドへ沈めた。
 バスタオルはあっけなく、彼女の体を離れてしまった。



140 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:32


141 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:32


142 :名無し飼育さん :2014/01/19(日) 03:35
以上
>>136-139『お風呂上がりのバスタオル』鞘石

お風呂上りに20分ほどバスタオル姿でいると石田に暴露される鞘師。
いいぞもっとやれ。
143 :名無飼育さん :2014/01/19(日) 04:57
いいぞ、もっとやれ
144 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:23
>>143 さん
ありがとうございます。ぐいぐいやってもらいましょう

145 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:24

更新します。

146 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:24


147 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:25


「結婚しないんですか?」



 ベッドの上で胡坐をかいてスマホをいじりながら唐突に衣梨奈が質問を投げかける
 白い背中が剥き出しだ
 火照った体に服を通す気になれず、胸元に布団をかき集めているだけ。
 恥じらいは、あまりない


「ん?」

「だから、吉澤さんは結婚しないんですか?」


 ごくり、とひとみの喉がなった
 水を飲んでいたところだったらしい
 衣梨奈はようやく視線を彼女に向ける


「てめーオブラートって言葉しらねーのかよ。今その話題、デリケートでしょうよ」


 ひょろ長い腕が衣梨奈の首に巻き付く。ヘッドロック
 そのままチカラをかけられて気を抜いていた体はあっけなくベッドに沈む
 

「くるしーっすよ吉澤さん!」


 隠していた胸元が見えそうになり衣梨奈はあわてて布団を引き寄せた
 訂正。恥じらいは、少しだけある

148 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:26

「隠すくらいならさっさと服着ろよ」

「まだ暑いっちゃもん。…うえっ!」


 巻き付けていた腕に少し力を入れて生意気な年下を懲らしめる
 衣梨奈はひとみの腕をタップし降参の意思を伝えた


「結婚ねぇ」


 ひとみの腕はあっけなく衣梨奈の首を離れ
 ごろん、と大の字に寝転がる


「って!」


 腕がわざと衣梨奈の顔に乗るように
 

「…あたし結婚とか正直よくわかんないんだよね」


 衣梨奈はスマホを枕元に置き、顔に乗ったひとみの腕を捕まえた
 そのまま両手で抱きしめた


「この歳になってもわかんねーの」


 可愛い、と思う。
 少し乱暴な言葉で素直な気持ちを話すひとみのことを

 
 衣梨奈はひとみの腕を抱きしめたまま体を寄せた
 大人の甘い匂いがする
149 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:27

「それに結婚とかなんとか意識してたらこんなガキとこんなことしてねーっつーの」


 ひとみの視線は天井を向いたままだ
 照れているわけではない。何かトクベツな感情を隠しているわけでもない


「ガキだなんて失礼ですよ吉澤さん!」


「ガキじゃん。いくつ違うとかぜってー数えないけど」


「12ですよ。あ、でも吉澤さんもうすぐ誕生日だから13だ」


「てめーケンカ売ってるな」


「えり、ケンカ弱いですよ」


「じゃあ売るなよ」


 二人の関係はいたってシンプルだ
 溢れる好奇心を満たす相手
 淡々と過ぎ行く毎日に癒しを求める相手

 ただ、それだけ

 煩わしい感情は一切ない。



「えり、吉澤さんとひとまわりも違うんですね!!」


「うぜー」


「そんなガキ相手になにしちゃってるんですかー」



 ニヤニヤとからかっているような笑顔を浮かべて衣梨奈が擦り寄る



「うぜー離れろ帰ればか」



 空いている方の手のひらで擦り寄る衣梨奈の顔を押し返す
 意外にも手のひらにすっぽりと収まるような小さな顔だった
 

「やだー帰りません!吉澤さんと一緒にいるの楽しい」


「それはどんな意味で?」


「えーそれ聞きます?」


150 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:29


 二人の話に内容などない
 そしてその行為になんのリスクも感情もない

 これもいたってシンプル


 楽しい、気持ちいい


 あるとしたらたったこれだけ



「てゆーか、何が楽しいか今から教えてあげますね!」


 衣梨奈は顔に被さっていた手を退け素早い動作で
 大の字に寝転がっているひとみの体を跨いだ
 

「元気だね」


「若いですから!」


「うぜー」


「それ衣梨奈にとって褒め言葉ですから」


 衣梨奈の手がひとみの顔に伸びる
 長い前髪を白い指が掬う
 

「えり、可愛いものが好きなんです」


 指が髪の毛を梳き、頬をなぞり耳を柔らかく撫でた



「だから吉澤さんのこと大好きです」







 二人の間に煩わしい感情はない



151 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:29




152 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:29


153 :名無し飼育さん :2014/03/06(木) 01:32
以上
>>147-150『愛だ恋だの』生吉

けっこうアリだと思う
もうちょっと深く書きたい
今度のイベントが楽しみです
154 :名無し飼育さん :2014/03/07(金) 00:11
おぉ〜新旧(?)男前キャラw
SATOUMIもあったしイベもやるしこういうOG絡みもアリですね
155 :名無飼育さん :2014/03/12(水) 00:16
よっちゃんイケナイ大人ですなぁ
156 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:15

>>154さん
ありがとうございます!
生田吉澤は大親友、だそうですw
楽しそうすぎる二人ですねw


>>155
ありがとうございます!
よっちゃんがイケナイ大人なのか
生田がイケナイ子どもなのか…w

157 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:16
>>155さん
『さん』が抜けておりました、すみません!!
158 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:16

更新します


159 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:17


「どぅーっ!!」



 ちょっと拗ねたような口調で名前を呼ばれて、遥はめんどくさそうに振り返る。


「なに」

「どぅー!」


 優樹は完全に拗ねた顔をしている。
 だが遥には拗ねている理由がわからない


「なによ」

「ん!」



 優樹はそんな顔をしているのに遥に向かって両手を広げた。


 反射的に身を差し出してしまう
 椅子に座り、両手を広げた優樹のもとへ体をかがめる
 すぐ首に巻き付く腕。
 ほほを摺り寄せられてぎゅうっと抱きしめられた。

 

「なに?」

「どぅー!」

「もぉ!何ってば!」


 優樹の意図することがわからず少し苛立つ。
 だけど、刹那。
 名を呼ぶ声色が変わったせいで言いたかった言葉を飲み込んだ。

160 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:18


「どぅ」


 なんだかさみしさを含んだ声に遥は思わず優樹の背中に腕を回した


「どしたのよいきなり」


 とんとん、と二度背中をたたく。


「んー。」


 優樹は何も言わずただぐずる子どものように頬を押し付け腕の力を強めるだけだった


 
 弟みたい


 ふ、と笑みが零れる。
 歳の離れた一番下の弟がもっと小さい時、遥は差し出される腕に無条件に体を差し、気がすむまでぎゅっとされていた。
 寂しかったのか甘えたかったのか、それともただ温もりを欲していただけなのか
 自分自身も小さかったのでその理由は分からなかったけど。


 優樹の行為がその時の弟の姿とかぶった


 だから遥は黙ってただ、抱きしめられていることにした。



 背中を小さくたたきながら頭を撫でてやる。

161 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:19

 
「どぅーもぎゅってして」

「ん。」


 撫でていた手を止めて抱きしめた腕にしっかりと力を込める。
 これ以上ないくらいに距離が縮まる


「んー!んー!んー!」


 力の分だけ優樹が唸った
 それが何を意味するのか、やっぱり分からないけど。


 だけど優樹に必要とされているようで嬉しかった



「ありがとね、どぅ」

「いいよべつに」

「うん」


 ほっぺたの形が変わるくらいにぎゅうと押し付けられ痛いくらいに抱きしめてから優樹は体を離した。
 今までかかっていた力が急に抜けてバランスを失いそうになる
 

「まさ、がんばれるわ」

「おう」


 何が、かはよくわからないけど。
 優樹の力になれたならそれでいいかな、と思えるほどには優樹のことが好きだ
 無条件に愛情を注いでやれるほどに大切だ


「いつでもハルの胸かしてあげるよ」

「ないくせに」

「ばっ…!それ関係ないでしょ!?」

「いひひひひっ」


 優樹は悪戯に笑って遥の頭をくしゃくしゃに撫でた
 それから風のように去っていく


 ほんと、妹みたい

 
 撫でられた髪の毛を直しながら元の場所戻る。
 優樹のぬくもりを胸の奥に感じて遥も頑張れる気がした。



 それが何かはよく分からないけど。


162 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:19


163 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:19


164 :名無し飼育さん :2014/06/03(火) 00:22

以上
>>159-161『はぐ。』まーどぅー

勝手に抱き着いてチャージして勝手に離れていく感じが
子どもらしくてすごく好きなんです

165 :名無飼育さん :2014/06/03(火) 21:05
充電完了!
可愛いお話にこちらも頑張れそうですw
166 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:45

>>165さん
ありがとうございます!!嬉しい!!


167 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:46


更新します
えりぽんおたおめギリギリ!!


168 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:47



169 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:55




「髪の毛染めんの?」

「え?」

「金髪にしたいって言ってたじゃん」



 顔を寄せ合い写真を撮った後
 唐突に吉澤さんは衣梨奈の頭を突いた


「あたしは好きだよ、生田のショート
 髪の毛なんていずれ伸びんだからやりたいようにやればいいよ。金髪だって案外似合うかもよ?」


 ぐしゃぐしゃと乱暴に髪を撫でられる
 だけどその感覚が妙にうれしくて



「好きなようにやんな。大丈夫」



 何度聞いたか分からない、吉澤さんの『大丈夫』
 何かある度に衣梨奈にそう言ってくれる


「今度会う時は、えり吉澤さんをびっくりさせますね!」

「おう、楽しみにしてるわ」




 好きだな。
 衣梨奈にしては珍しく、素直にこの感情を受け止めることができた
170 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:55


171 :名無し飼育さん :2014/07/07(月) 23:57
>>169

『好きな先輩』吉生
このやっつけ感w
二人の関係性すごく好きです!イベント第二弾期待



172 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:43


更新します
173 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:44




174 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:44


 戯れのキスはいつの間にか噛み付き貪るような深いものに変わっていた
 咽返るような暑い室内で咽返るようなキスを繰り返す

 
 それからの記憶は曖昧だった
 何度も遥に手を伸ばしそれをせがんだ気がするし
 熱にほだされながらもその手に応えてくれたような気がする
 
175 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:45


 ぼんやりと浮上する意識
 ゆっくりと瞼を持ち上げた

 目の前に現れる遥の寝顔
 枕に顔を押し付けるようにして眠っている
 そのせいで頬が押しつぶされ、唇が拗ねたように尖っていた
 さっきまで自分を夢中にさせたのは本当にこの人なんだろうか
 あまりにも幼い寝顔に夢だったんじゃないかと不安になる

 だけどまだ引かない汗が、生ぬるい室内が夢じゃないと物語っているようで
 彩花は身体を小さく震わせた


「くどぅー」


 小さな声で眠る彼女の名を呼ぶ 
 もちろん起きる気配など全くなく、彩花はそっと遥の髪の毛に指を絡めた
 頭皮にはまだ汗が浮かんでおりじっとりと温かい

 全部の指を髪の毛に差し入れる
 手のひら全部で遥の体温を感じた

「…ん」

 与えられた体温に遥が身を捩る
 眉毛がぴくりと動き、眉間に皺がよった

176 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:47


「…あっつ」

 掠れた声とともに持ち上げられる瞼
 長いまつげが邪魔をして遥の瞳がどこを向いているのかは分からない
 

「和田さん…?」

「うん」


 頭に違和感を感じたのか遥は自分のてをそこに持っていきもぞもぞと動かす


「和田さん、ハル、汗…」

「うん」


 違和感の原因を遥は指で絡めとる
 暑さがなくなって満足したのか遥は彩花の手を絡めたまま再び目を閉じた


「今、朝ですか?」

「違うよ。たぶん夜中」

「よかった」


 鼻から抜けるような息を吐き出す
 遥は枕に顔を擦り付ける


177 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:49


「まだ一緒に寝れますね」

「…うん」


 遥の指先が彩花の手の甲を優しく叩く
 こっちにおいで、と言われているような気がして
 彩花は遥のとなりにぴったりと寄り添った

 閉じられたはずの瞼が再びゆっくりと持ち上がる
 長いまつげの隙間からでもはっきりと見える、優しい眼差し
 それから尖った八重歯が2本


「ずっとずっとこうしていたいですね」


 もしかしたら寝言だったのかもしれない
 言い終わるのが早かったか眠りに落ちるのが早かったか
 遥は深い寝息を立てている




「ずーっとこのままでいようね」




 明日も明後日もその先もずっと






 
 どうしようもなく可愛くて、愛しさに胸が締め付けられて
 彩花は繋がれた手を頬に押し付け瞼を閉じた

178 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:49



179 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:50


180 :名無し飼育さん :2014/08/02(土) 01:53

以上

>>174-177『熱帯夜中』どぅーちょ
どぅーちょが熱い。
181 :4alBQug9Hiue :2015/12/21(月) 18:27
Wow! Great to find a post with such a clear megssae!

新着レスの表示


掲示板に戻る 全部 次100 最新50

現在のスレッドサイズ:87678 byte

名前:

read.cgi ver5.27 + 0.02 (04/08/03)