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The raw oyster bar

85 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:39
「私のライバル」

86 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:39
「私のライバルは愛理です。」

千聖はデビュー当時から今までインタビューなどで「ライバルは誰?」と聞かれると迷わず同じグループのエースであり唯一の同い年である彼女の名前を挙げてきた。

しかし本当に最近になってその発言が非常にチープなものだと気づいた。

ライバルと言えば負けたくない相手、競いあって互いを高め合う存在の事である。

しかし少し前までは千聖から見れば、同じグループのセンターに結成以来ずっと君臨し続けハロープロジェクト内でもトップクラスの人気、実力を誇る彼女は尊敬する人であり目指すべき存在であった。
87 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:40
また千聖にとって彼女は自分に劣等感を抱かせる存在でもあった。

歌、ダンス、ルックス、人気というアイドルに必要な要素全てを兼ね備えた彼女の横に並ぶと自分がちっぽけな存在に思え、諦めにも似た気持ちにさせられる。

だから千聖は無意識に彼女に立ち向かう事を避けていた。

口では愛理に負けたくないと言っておきながら、
愛理を越えようとした事がなかった事に最近まで気づかなかった。

勿論千聖がなにも努力をしてこなかった訳ではない。
元々得意な歌に更に磨きをかけ、ソロライブを行ったり、最近では歌割が増えてきたのも愛理の存在が自らのモチベーションになっていたからである。
88 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:41
だがある出来事がきっかけで千聖はその思いが自分の一方的なものだった事に気が付いたのだ。

ある出来事とは昨年の夏のハローのライブ、高橋愛との最後のステージである。

終演後高橋愛に縋り付き泣きじゃくる愛理。
その愛理に高橋愛が言った「これからは愛理がハローを引っ張っていってね」という言葉。
それに対しあの愛理が「無理です。」と答える。
そのやり取りに千聖は少なからずショックを受けた。
89 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:41
愛理は高橋愛を慕い尊敬してきた。
それは千聖でいう愛理の存在に当たる。
つまり彼女はハロー内で目標を失ってしまった事になる。
千聖は彼女がこれから何を目標にがんばっていくのだろうと考えていた。
それは千聖が初めて彼女の事を真剣に考え始めた瞬間でもあった。

自分にもライバルが必要であったように彼女にだってライバルや目標が必要なのだ。

そこで千聖は決意する。
「私が愛理のライバルになろう。」
一方的に自分が意識するのではなく、双方的に意識しあい、お互いのモチベーションとなれる様な存在に。

90 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:42
今日はベストアルバム発売を記念した今までのグループの歴史についてのメンバーでの対談があった。

その収録終わりに千聖は話があると愛理を呼び出した。

愛理は突然呼び出されて驚いていた様だが来てくれた。

愛理と2人になると千聖はいきなり切り出した。

「愛理。ありがとう。」

「へっ?いきなりどうしたの千聖。」

「千聖ね、愛理が同じグループで本当によかったと思う。愛理がいたから頑張ってこれたんだ。だから本当にありがとう。」

「そんなの私の方こそだよ。」

「そうじゃなくて!千聖ね、デビューしてからずって愛理がライバルだと思ってた。でもね、高橋さんとの最後のライブの時それが一方的な意識だって気付いたんだ。」

「それは違っ・・・。」
91 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:42
「聞いて愛理。その時泣いてる愛理をみながら千聖はこれから愛理は何を目標にしていくんだろうって思った。愛理を孤立させたらダメだって、誰かが愛理のライバルにならなきゃダメなんだってそう思った。」

「うん。」

「だから千聖はその時決めたんだ、千聖が愛理のライバルになろうって。一方的に意識するんじゃなくて愛理からも意識してもらえる様に、お互いをモチベーションに出来る、そんな存在になろうって。」

「千聖・・・。」

「だから千聖頑張るよ。今まで愛理が千聖の目標でいてくれた様に、今度は千聖が愛理の目的になるんだ!」

92 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:43
「うん。ありがとう千聖。・・・でもね千聖、それは一つだけ間違ってる。」

「えっ?」

「千聖は自分が一方的にライバルだと思ってたって言ったけどそれは違うの。私もずっと千聖を意識してきた。知っていた千聖?私がずっとセンターでいられたのは千聖のお陰なんだよ?」

「えっ?」

「歌の上手い千聖が隣にいたから私はいつも気が抜けなかった。少しでも手を抜けば置いて行かれそうだったから。だから私も必死で練習した。私だってセンター守るのに必死だったんだから。」

「愛理・・・。」

「だから私のライバルは千聖だよ。今までも、これからも。・・・だからこれからも2人で競い合っていこうね。」
93 :名無飼育さん :2012/11/21(水) 18:43
″私のライバルが愛理でよかった。″
千聖はそう思うとともに決心する。

これからも頑張ろう。
いつまでも愛理のライバルでいれるように。




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