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生田のモテキ

1 :名無し飼育さん :2011/12/19(月) 16:33


生田主役です


内容は題名そのまんま、CPはぽんぽんコンビです
一応9、10期総出演してます



あと生田がエセ博多弁を喋ってますが、その辺はあまり気にしないで
読んでもらえれるとありがたいです
111 :名無し飼育さん :2012/06/01(金) 23:55
以上です
最初はこんな話にする予定じゃなかったのに、気がついたらこうなってました
112 :名無飼育さん :2012/06/02(土) 11:35
ちょwwww
まさかこのスレでこんな突き抜けた話が読めるとはw


あと、だーいしもれいなに負けず劣らず子猫ちゃんっぽいですよね。威嚇されたい
113 :名無し飼育さん :2012/06/22(金) 14:56
今回は今更かよって感じですが、ステーシーズ設定で飯工を書いたので
それを載せようと思います
書くとき再殺部隊を聞きながら書いたんですが、そのせいか結構歌詞そのまんまな
お話になってます
内容は暗いですが気になる方は、どうぞ

>>112 書いていて気が楽なので、こういう話のほうが好きです
だーいしはれいなと同じくネコ科だと思います
114 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 14:57

神様はひどく気まぐれで、そしてひどく残酷だ
うら若き乙女達を生きる屍に変えるにしても、なぜ年齢を限定したのだろう
それも14才から16才などに

突然全世界で巻き起こった少女達のステーシー化、つまり生きるゾンビと化す現象が起こったとき
私は17歳だった

115 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 14:58

「・・・ちょう・・・隊長?どうかされましたか?」
突然後ろから声をかけられ、いやきっと前から声をかけていたのだろう、振り返ると私より頭一つ
大きくがたいの良い男が心配そうな顔でこちらを見つめていた。
彼はこの部隊のNO2で私の補佐を色々としてくれる人だ。元自衛隊隊員というだけあって、体術や
銃の腕に優れていて実践でも常に冷静に行動してくれる人だ。


「あっ、すいません、少し考え事をしてました。えっと・・・とりあえずこちらは殲滅完了しましたが、
そちらの状況はどうですか?負傷者または死者はいますか?」
「あっ、いや、こちらは負傷者も死者もおりません。殲滅完了してます」
「そうですか。では帰りましょう、任務完了ですから」


銃を背負い歩き出そうとすると、後ろからあの!と引き止められた。
立ち止まって顔だけ後ろに向けると、彼は私を一瞥したあとさり気なく視線を逸らし、
タオルでもお持ちしましょうか?と問いかけられた。
無骨な見た目からは想像がつかないくらい彼は紳士的で優しかった。

その優しさや気遣いをいつも嬉しく思うけれど、私は厚意を受けたことは一度もなかった。
彼と年の差が10才以上あるからとか、軍部で恋愛禁止令があるからとか、隊長という責務を果たす
ため、というわけでは全くない。
単に私が誰に対しても恋愛感情が持てないのと、彼に余計な期待をさせたくないからだ。

私は軽く微笑んでありがとうございますとお礼を言ったが、その後で帰ってシャワーを浴びるので
大丈夫ですと言葉を付け加えた。
彼はどこか残念そうな顔つきでそうですかと言った。
それに仮にタオルを貰ったとしても私の体は全身血まみれで、そんなものじゃ拭えやしなかった。




私の仕事は生きる屍になった、もといステーシーになった少女達を165分割して跡形もなく
粉々にすることだ

116 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 14:58
妹をこの手で再殺したあとロメロ再殺部隊に志願した。
でも銃なんて当然持ったこともない、ただの17歳の少女だった私は最初の頃なんて完全に場違いで
役立たずで、それはもう言葉に表せない程ひどいものだった。
だが日ごと無心にステーシーを刻み続けていたら、いつの間にか隊の隊長になっていた。

女性の、しかも入隊してからたった1年半という期間で隊長になったのは者は未だいないらしい。
私の再殺したステーシーの数は多分1000をゆうに超えている。
そして全く躊躇せず殺すのと見た目からか、血まみれの聖母とか戦場の阿修羅姫などと、
あまり嬉しくない二つ名をいくつか持っている。

そのせいか初対面の人は大概緊張した面持ちで私を見つめてくることが多い。
だが男達は知らないのだ、宿舎の自室に戻ると私がいつもシャワーを浴びながら泣いていることを。
洗っても洗っても血が落ちてない気がして、何度も何度も髪や体を洗うことを。
男達は何も知らない。でも知らなくていいし、知られたくもなかった。
117 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 14:59
妹がステーシーになったのは14才の誕生日を迎えた次の日だった。
当日家族が全員揃うことができなかったため、翌日に持ち越しになった誕生日会の準備を
妹と二人で一緒にやっていた。
けれど途中私は母親に頼まれて、駅前のケーキ屋さんでホールのチョコレートケーキを買いに
行くにことになった。

戻ってくると、妹は血まみれで母親の頭にかぶりついていた。
その横には父親であったであろう無残な亡骸があった。
綺麗に飾り付けたをしたリビングは悲惨な光景に変わり果てていて、私はその場で吐いた。
それからケーキを切るために用意していたであろう包丁で妹を165分割した。

妹は小生意気で口が達者な子だった。
でも容姿はとても良く、少し垂れ目の瞳で見つめられたらどんなお願いも断れなくて、
姉だというのに私はよくパシリに使われていた。
年の割にはしゃがれた声でよく喋り、そしてよく笑い、笑うときに微かに覗く八重歯が好きだった。
何だかかんだ言っても結局は私を頼りにしてくれて、たまにだが思い出したように甘えてくるときは
本当に可愛くて、私は妹が大好きだった。
118 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 14:59
妹を再殺したとき、私の大事な何かが壊れてしまったんだと思う。
それは人としてとても大事な何かで、それじゃ私は一体何なのだろうと時々考える。
人でもなければ、ステーシーでもない。でもだからこそ私は無慈悲にステーシーを殺せるのだろう。
それにステーシーには意思もなければ言葉もない。
生きる屍の名の通りだった。

でもその方が私達ロメロ再殺部隊には都合が良かった。
ステーシーは家畜と同じ、いやそれ以下だ。だから殺すのに躊躇はいらない、同情もいらない、
自己嫌悪することも自責の念に囚われることもない。
何も考えずに歩き回る少女達をただの肉塊に変えてやればいい。そうして生き続けていけばいい。

けれども最近ロメロ部隊の中ではとある噂が実しやかに囁かれている。
それは意思を持ち、人間と変わらずに喋るステーシーがいる、というにわかには信じられない話だった。
いや私達は信じたくなかったんだと思う。
認めてしまえば私達は肉の解体屋から人殺しになってしまう、だからその話を誰も信じなかった。
119 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 15:00
その日、私の部隊はいつものようにステーシーの殲滅を言い渡された。
上から指示された見取らぬ町に軍用車で向かい、見知らぬ少女達を再殺する。
たたそれだけのこと。
でもその日はいつもと違かった。
ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる屍の中に、私は見知った者の姿を見つける。


「・・・遥ちゃん」
ニアデスハピネスの少女は妹の遥とうり二つだった。
まるで時間が逆に回り、あの頃に戻ったときのような感覚に襲われる。



ただいまと言って、すっかり色とりどりに飾り付けされたリビングに戻ってくると、遅せぇよと
ケーキを待ち兼ねていた妹がふざけて私を責め立てる。
私も嘘泣きをすると、妹はあははと大きく口を開け腹を抱えて笑う。

テーブルの上には既に豪華な料理が並んでいる。
父は席に座っていてグラスにワインを注ぎ、母はまだキッチンにいて料理を作っている。
妹は冷蔵庫に小走りで向かい、冷やしてあった子ども用のシャンパンを持ってくる。

子どもだねとぇとからかうと、姉ちゃんだってまだ酒飲めないじゃんとすぐさま反論される。
お父さんが飲んでいいっていうなら飲むけど?と冷静に返すと、妹は顔を顰めながら法律違反だろと
言って鼻を鳴らす。
そんな生意的なところが可愛くて妹の頭を撫でてやると、八重歯を見せながら照れくさそうに笑う。


「さぁ、遥ちゃん。ケーキ食べようか。遥ちゃんが好きなチョコレートケーキ買ってきたんだよ」
私はステーシーの少女に向かって手を伸ばす。


そのとき実は神様の優しいのかもしれない、という思いがふと頭に過ぎった。
死を迎え本来ならば二度と立ち上がることがない少女達に、神様はもう一度だけ会わせてくれる
チャンスをくれたのだ。
そしてもしかしたらスステーシーが歩き回るのは、大切な人を探しているからなのかもしれない。
120 :チョコレートケーキ :2012/06/22(金) 15:00
「私ごと少女を撃ってください!」
ステーシーの少女をしっかりと抱きしめると、顔を後ろに向けながら叫ぶ。

「どうしたんですか、隊長!」
それは当然の質問だった。
だがステーシーの少女も答えさせる気がないらしく、私の首筋に顔を埋めると擦る牙を立てて肉を抉る。
私はただ彼に向かって笑いかけた。

気が触れたとでも思ってくれればいい。
そして殺してくれればいい。私はもうどのみち助からない。
首筋に立てられた歯は動脈まで達していいるのが、噴水のように空に向かって噴き出した血の量を
見れば一目瞭然だった。

彼が雄たけびを上げる。それはとても悲しそうな叫び声だった。
そして泣きながら銃を構える。
それを見た私は安心して再びステーシーの方に顔を戻す。
少女は本当に妹によく似ていた。
既に意識が朦朧としていたが、最後の力を振り絞り少女の細い体を強く抱きしめる。
骨が軋むほど強く強く抱きしめる。


このままこの子を逃がしたあげたい、という気持ちがないわけじゃない。
でも今逃げたところでいずれは部隊の人間に再殺される。
他の誰かに再殺されるのならば、傲慢な考えた方と言われるかもしれないが、私の腕の中で
死んでほしかった。
それにきっとこれが本来の姿なんだと思う。私もステーシーになり、銃や鈍器で165分割される
べきだったのだ。
121 :名無し飼育さん :2012/06/22(金) 15:01
以上です
暗い話ですみません
122 :名無飼育さん :2012/06/23(土) 15:50
哀しいよぅ…
123 :名無飼育さん :2012/06/24(日) 19:54
しかしとても面白い。
雰囲気が良い。好きです。
124 :名無し飼育さん :2012/07/10(火) 22:09
久しぶりに更新します
今回は初心に返ってモテ生田を書いてみました

>>122 哀しい話で本当にすみません

>>123 そう言ってもらえる嬉しいです
あの作品の独特な空気感を出すのにちょっと苦労しました
125 :モテキ到来? :2012/07/10(火) 22:10


「最近のえりぽん、なんか・・・変じゃない?」


変なのは前からなのに聖ちゃんは今更何を言うんだと思って、私と里保ちゃんは不思議そうに
顔を見合わせる。
するとその表情だけで事を悟ったのか、少し慌てた様子で聖ちゃんがフォローを入れる。
KYってことじゃなくてさ、と言うから今度はそういうことじゃなかったの?と、また2人して
顔を見合わせる。

生田=KYがもう当たり前のことすぎて、てっきりそういうことかと思っていたら
どうやら違うらしい。
それじゃどういうことなんだろう?と思っていると、聖ちゃんはなぜか恥ずかしそうに顔を俯ける。
心なしか頬と耳たぶが少しだけ赤い気がする。


「いやKYはKYなんだけど、その、なんていうかさ、えりぽん・・・最近少し落ち着いてきたと
思わない?それにどこか余裕があるというか、大人ぽっくなったっていうか・・・とにかく
前より格好良くなった気がしない?」


聖ちゃんは言い終わると、キャーって叫んで1人で照れていた。
何だよ、それ。って言葉が喉元まで出かかったけど、空気を読んで何も言わなかった。
ただその意見にもあまり共感できない。
衣梨ちゃんは相変わらずKYだし、感情の起伏はものすごく激しいし、確かに前より少しだけ
感情をコントロールできるようになった気はするけど、それにしたって十分ひとい。

なんてことを思っていると、横にいた里保ちゃんが落ち着き払った声で、それ分かるかも
と聖ちゃんの意見に同意した。
それに対してえぇぇぇぇ!と私は驚きの声を上げる。
まさか里保ちゃんがそんなこと言うとは思ってもみなかった。

126 :モテキ到来? :2012/07/10(火) 22:10
「そんなに驚かなくても・・・」
「いや、里保ちゃんが言うのが意外だったんだよ。だってここだけの話さ、里保ちゃんって
衣梨ちゃんのことちょっと小馬鹿にしてるとこあるじゃん?」
「そ、そんなことないよ!というか、そういう全く気はないから・・・本当に」


少しだけ顔を赤くして必死に否定する里保ちゃん。
その様子もまた予想外で私は驚いた。
もしかしてこれはそういうことなのかな、なんて頭の中で1人勝手な妄想をしていると、
噂の張本人が楽屋に戻ってきた。

聖ちゃんは衣梨ちゃんのことを一瞬チラ見すると、顔を赤く染めて思いきり顔を逸らす。
里保ちゃんもどことなく視線を逸らしている。
そんな2人を見て苦笑していると、いきなり衣梨ちゃんが私の顔を覗き込んできたから、
うわぁ!と仰け反るほど驚いてしまった。


「・・・あっ、ごめん。いきなりじゃ驚くっちゃね」

衣梨ちゃんはすぐに顔を離すと、軽く歯を覗かせてどこか困ったように笑う。
それから幼い子にするみたいに私の頭を軽く撫でた。
その大人びた笑みと人を子ども扱いする仕草になぜか胸が高鳴って、それと同時に
なぜか顔が火照ってきて、衣梨ちゃんの顔が見れなくなって顔を俯ける。
私は今になってさっき聖ちゃんが言っていた言葉の意味が分かった。

127 :名無し飼育さん :2012/07/10(火) 22:12
生田と鈴木コンビが結構好きです
128 :名無飼育さん :2012/07/11(水) 01:10
One・Two・Three のMVで抜かれる生田さんは一々カッコいいのでくやしいです><
129 :名無飼育さん :2012/07/11(水) 19:48
鈴木さんの「えりちゃん」呼びいいですよね。
モテ生田嬉しいです。
130 :名無飼育さん :2012/07/12(木) 03:18
普段面倒くさいと思っていても
生田が後輩に軽くぞんざいな扱いを受けるような時にはやんわりフォロー
そんなQ期であってほしい
131 :名無し飼育さん :2012/09/05(水) 21:20
今回は久しぶりにぽんぽんを書いてみました
興味のある方はどうぞ


>>128 あのMVの生田は本当にイケメンだと思います
でも自分はいつも王様のブラ○チの人のMCに見えて仕方ありません

>>129 鈴木さんだけですからね、衣梨ちやんって呼ぶの
自分もそこに萌えを感じます

>>130 Q期は何だかんだ言って生田に優しいですよね
雑誌とかでは意外と褒めたりしますから、3人とも
まぁそれと同じくらいKY扱いされていますが、それが生田だと思います
132 :101回目の告白 :2012/09/05(水) 21:21

「聖、ずっと好きやったと!衣梨奈と付き合ってください!」
「・・・ごめんなさい。えりぽんとは・・・その・・・えっと、付き合えない」


せっかく勇気を出して告白したというのに、私はあっさりと聖に振られた。
理由は私が新垣さんを好きすぎるから。
そう言われると何も言い返せないのが悔しいような、悲しいような、ちょっと嬉しいような
複雑な気分だった。

ともかく私が新垣さんを好き好き言うから、告白されてもいまいち信じられないし、
付き合うのが不安という話だった。
だから私は聖に誠意を見せる為に2つの約束をした。


1つは新垣さんへの愛を少しだけ控えること。
無理かもしれないけどできるだけ頑張ってみようと思う。
そして2つ目は、これから聖に会ったときは絶対に好きだよなどと愛を囁く。

本当は毎日と言いたいところだけど、毎日会えるわけではないので顔を合わせる日は必ず口説く。
それを100回続け、ちゃんと達成できたら私はまた聖に告白して、そのときまた答えを
聞かせてほしいという案を出した。


断られるかなとも思ったが、飽きやすい私そこまで続けられるはずがないと聖は思ったのか、
あっさりとOKしてくれた。
心の中でガッツポーズすると、早速次の日から挨拶のついでに聖、好きっちゃん!と言った。
聖を含めたメンバーの殆どが驚いていたけれど、それは本当に最初の数回だけで20回目くらい
になると周りも聖もすっかり慣れてしまった。

133 :101回目の告白 :2012/09/05(水) 21:21

逆にくどぅや道重さんとかから、今日言わないんですか?みたいに囃し立てられることすらある。
そういうときは逆にすごく恥ずかしくなった。
でもここで諦めるわけにはいかないので、ちゃんと聖に好きだと伝えるけれども反応は薄い。
このままではいけないと1人作戦会議をすることにした。


その結果安易ではあるけど、まずはバリエーションを増やしてみることにした。
今までは単に聖、好きっちゃんと言っていたところを、今度は日によって大好き!とか好きだよ
などとちょっと言い方を変えてみた。

でもいきなり笑顔で大好き!って言ったときなんて、聖は驚きながらも顔を真っ赤にしていた。
それなりに効果があったと思うが、やはり数をこなしていくとやはり慣れられてしまう。
というか40回目付近になるとバリエーションの方が底をついた。



なのでここで次の作戦に出ることにした。
次は聖の黒髪好きだなぁとか、聖の切れ長の目が好きだよとか、色んな場所を褒めてみる
作戦に出た。
なんだかんだ言って、女の子はやっぱり褒められるの好きなので結構効果があった。


この前なんて軽く手を握りながら、聖の髪ってめっちゃ綺麗やん、だから前から好いとったと。
なんて言ったらすぐさま頬が赤く染まって、私から顔を逸らして照れていた。
この作戦は結構効果あるかもと思ったが、70回目くらいになると段々言うことがなくなってきて、
言うことがかぶったりしてくると当然効果は薄くなった。


なのでさらに作戦を変えて、今度は言い方そのものを変えてみることにした。
今までは無邪気な感じで好きということが多かったので、ツンデレ風とか俺様風とかちょいエロく
など色々とキャラを変えて言ってみた。


その中でも1番効果があったのは俺様系だった。
突然乱暴に聖の腕を掴み、いい加減衣梨のこと好きになりなよ!とドヤ顔しながら言うと、
聖は顔を真っ赤にしてえりぽんのバカ!と言うと、逃げるようにその場からいなくなってしまった。
でもこの作戦もキャラに限りがあるので、かなり頑張ったが90回目でネタが尽きた。

134 :101回目の告白 :2012/09/05(水) 21:22



「・・・里保じゃないけどサイダー飲もうかな」


私は1人で軽く笑いながら自販機のボタンを押す。
すぐに缶が落ちてきて、それを取ると私は休憩所のプラスチックのベンチに腰を下ろした。
今は1人で周りには誰もいない。


早いものであと10回しかない。
それで何とか聖を私のほうに振り向かせないといけない、とはいえそんなこと本当にできるのかと
最近不安に思うことが多かった。


聖に告白しても気持ちが届いている気がしない。
でもこのまま100回言ってまた告白して、それで聖に振られたら私は一体どうするんだろうか。
今度は1000回に挑戦するのかなぁ、なんて思って1人笑っていたが不意に空しくなって
笑うのを止めた。


多分これがダメなら聖のことは諦めた方がいい。
何回やったってきっと結果は変わらない気がする、だからこそ私はあと10回を有効に使いたかった。
私は聖と付き合いたい、そして楽しくやりたい、何より聖には笑っていてほしい。



「楽屋に戻らないの?」
「・・・道重さん」


聞き慣れた声がして顔を向けると、そこにいたのはリーダーの道重さんだった。
隣いい?と断って、私が頷くと道重さんは隣に腰を下ろす。
けれど特に会話はなく、互いにだんまりを続けていると突然道重さんが口を開いた。

135 :101回目の告白 :2012/09/05(水) 21:22

「・・・フクちゃんはあげないよ」
「えっ?いやあげるも何も聖は道重さんの物じゃないですから」
「でもあげない。小手先だけでどうにかしようとしている生田には、絶対フクちゃんはあげない」
「そんな小手先だけじゃないですよ!聖への想いは本物です!」
「そうなの?ならそれをもっと出しなよ。正直今までの生田の告白聞いてたけど、本気な感じがしたこと
一度もなかったんですけど」


言い返す言葉がなかった。
別に今までふざけて言っていたわけじゃない、でも本気で言っていたわけでもなかった。
聖の反応ばかり気にして、自分の想いをちゃんと言葉に込めていなかったような気がする。
これじゃきっと何回言ったって意味がない。


ふと聖も道重さんと同じように、今までの私の告白を本気にしてないのかなと思った。
そう思うと突然胸が締めつけられて思い切り掻き毟りたくなる。
そしてもうどうしていいか分からなくなって私は頭を抱えた。


「生田が本当にフクちゃんを好きなら、その想いをちゃんと伝えればいいんだよ」
「・・・道重さん」
「相手の目を見て、上手い言葉じゃなくて良いから、自分の言葉で真っ直ぐに想いを伝えなよ。
まぁそれでフラれても責任は取れないけど」


道重さんは軽く毒を吐くと可愛らしく笑う。
釣られたように私も小さく笑う。
それから握り拳を作ると痛いくらい強く握る。

あと10回しかチャンスはないけれど、今はそれに賭けよう。
少しでも、掠る程度でもいいから、この胸にある熱い想いを聖に届けたい。
だから10回はただ真っ直ぐにぶつけるだけにした。

136 :101回目の告白 :2012/09/05(水) 21:22

次の日、どうにか聖と二人きりになるとちゃんと向き合って目を見て想いを込めて、
聖のことが好きっちゃんと告げた。
真剣な顔をして想いを告げると、聖は目を大きく見開いて驚いた顔をする。
でも聖は何も言い返してこなかった。


そのことが少し不安でもあったけど、特にバリエーションも変えずに残り10回は
全く同じ告白の仕方をした。
そうしてあっという間に100回目が終わると、私は仕事終わりに聖を人気のない
廊下に呼び出した。



もう一度告白してダメだったら諦める。
でもできることなら諦めたくない、できることならば聖と付き合いたい。
緊張から早る胸を押さえながら私は深く息を吐き出す。
そしてゆっくりと顔を上げると、心なしか聖も緊張した顔つきでこちらを見つめていた。



「み、聖。ずっと好きやったと!だって衣梨奈の1番はずっと聖で、だから、あの、ずっと好きで
・・・聖が好きで・・・だから付き合ってください!」


最後に悔いは残したくないので、ありったけの想いを込めて告白した。
声は裏返るし少し早口だし、多分日本語がちょっとおかしかったかもしれないけれど、
でもこれが生田衣梨奈なのだと思う。


けれど聖はこの告白を聞いても何も言わなかった。
やっぱりダメだったのかなぁと落ち込んでいるいると、段々と聖の目が潤みだす。
そのことに驚いていると突然抱きつかれた。


私はもう訳が分からなかったけど、とりあえずぎこちない手つきで聖の背中に手を回す。
すると聖も私の背中に手を回してしがみつくように服を掴んでくる。
これはOKってことでいいのかなぁなんて都合の良い風に考えながら、少しだけ強く聖の体を
抱きしめた。

137 :名無し飼育さん :2012/09/05(水) 21:24
以上です
一途なのに新垣さんが好きすぎて信用がない生田が好きです
138 :名無飼育さん :2012/09/06(木) 01:19
モテキさんのぽんぽん最高すぎて辛いっす><
139 :名無し飼育さん :2013/01/10(木) 21:40
お久しぶりです
放置しまくってしまってすみません
いや正直自分のブログと狼で鞘石とぽんぽん、飼育まで手回らんわ!って感じで
全く更新できませんでしたw

でも今回今更ですが9期が三年目突入を祝って、生田×他の三人の話を
書いたので載せたいと思います


>>138さん そう言ってくれる方がいるから書いていけます、というか書こうとも
思いますしね
これからもぽんぽんには力を注いでいくつもりです
140 :名無し飼育さん :2013/01/10(木) 21:43
まずは生田×香音です
何となくネタを思いついて勢いだけで書きました

内容は香音ちゃんが生田を生田呼ばわりしてて、そんなに生田本人は気にしていないんだけど
たまに甘えた声で衣梨ちゃん、って呼ぶほうが個人的には嬉しいよって突然生田が言ってくるものだから、
そんな恥ずかしいこと思春期の女子がみんなの前で言えるわけねぇだろうが、バカ生田!って話です

まぁちょっと違うかもしれないですが大体そんな感じですw
気になる方は、どうぞ

141 :君の名前 :2013/01/10(木) 21:45


「香音ちゃんってさ、みんなのいる前ではあんまり衣梨ちゃんって呼んでくれんよね」



なんて普通に世間話でも言うような口調で呟く衣梨ちゃん、もとい生田
私はその質問に何も言葉を返せなかった
まず一つにそれが事実であることと、次にその件について喋ると変なボロを出してしまいそうで
怖かったから


私はあまり生田のことを衣梨ちゃんとは呼ばない
それはなぜか、単純に恥ずかしいからという一言に尽きる
だから名前で呼ぶのは二人きりのときか、すごく私の機嫌が良いときか、もしくは私が甘えたくなったときだけだった



そして今さっき衣梨ちゃんって言いながら私が抱きついたら、ちゃんと腰に手を回して抱きかえしてくれたもの、
生田は不思議そうな顔をして冒頭の台詞を言った
私は未だに黙ったまま一言も発していない



「香音ちゃん?」
「・・・な、何?」
「衣梨、なんか変なこと言った?いやさ、香音ちゃんの衣梨ちゃんって呼び方好いとるんよ。その呼び方する子、誰もおらんから」


本当に嬉しそうに目を細めて笑う生田
すましてるときの顔は大人ぽっいのに、笑うと年相応というか少し子どもぽっくて私は密かに好きだった
もちろんそんなことは絶対に生田本人は言えない

142 :君の名前 :2013/01/10(木) 21:46


「そ、そうなんだ・・・」
「だから最近、衣梨も呼び方変えようと思うんやけど、どうしたらいい?」
「へっ?呼び方って誰の?」
「そんなの香音ちゃんに決まっとるやろ。だから何がいい?」


生田は勝手に盛り上がっていて、すーずきさん、ズッキ、かにょん、かーのん、すずにゃん、香音太郎、
などなど色んな呼び名を一人で呟いている
私はそんな生田を少し冷めた目で見つめていた
でもこういうバカというかノリが良いところは、実はそんなに嫌いじゃない


そんなとき不意に生田が私のことを、香音と呼び捨てにする
その瞬間、胸が大きく高鳴った
慌てて生田の方を見ると、いつものようにヘラヘラ笑っている
けれど私の胸の高鳴りはまだ治まらない



「里保と聖は呼び捨てやし、いっそのこと香音って呼び捨てにすんのもよくない?」
「却下!」
「早っ!そんな即行で否定しなくてもよかろ?」
「・・・い、生田から呼び捨てされたくないから却下!」


強めに言い切ると生田は少し不満そうだったが、それ以上何か言ってくることはなかった
そのことに安堵しながら、ふと興味がわいて小さな声で衣梨奈と呟いてみた
そうしたら一気に耳たぶの辺りが熱くなって、やっぱり生田は生田か衣梨ちゃんにしようって固く心に決めた



143 :名無し飼育さん :2013/01/10(木) 21:52
って感じの話です
なんか照れる香音ちゃんが書きたかっただけなので、この話に関しては生田はどうでもいいですw


お次は巷で噂の生田×鞘師です
もう少し時間があれば狼さんにも書きたいところですが、如何せん3つはきついので
多分書かないと思います

内容はちょっと前に生鞘スレで生田は実は鞘師の妄想説、っていうのが流行っていたので
それに便乗して書きました
とりあえず本当に好き勝手に書いてますw
あと先に言っておきますが、譜久村さんに関する描写に悪意は一切ありません

それを承知の上で気になる方は、どうぞ
144 :黄緑の人 :2013/01/10(木) 21:54


「・・・やっぱりえりぽんは存在するんだね」



搾り出すようにそう呟くと、フクちゃんは一瞬顔を顰めたけれどその後静かに頷いた。
えりぽんが実際に存在する。ずっとそうであってほしいと願っていたばすなのに、
いざそれが現実になると私は動揺が隠せなかった。


余程私が戸惑っている様子だったのか、フクちゃんは安心させるように優しく微笑むと
今まで黙っていてごめんね、と言った。
その言葉に首を左右に振るう。
言ってくれて良かった、そう言葉には出せなかったが目が合っただけで悟ったのか、
フクちゃんは少しだけ悲しそうに笑った。



一体何が原因だったのかは今も定かではないのだが、私は9期の同期である生田衣梨奈の存在を忘れていた。
そしてメンバーは私に気を遣ったのか、それとも他に何か理由があるのか、えりぽんの存在をないものとして今まで活動してきた。
けれど不意に微かな面影を思い出すことがあって、ずっとその謎の女の子の存在が気になっていた。
だから同期であるフクちゃんと香音ちゃんに、その女の子のことを話してみたけれど
知らないし、会ったこともないと言われていた。


でもそれは全て嘘だった。
どういう理由で嘘をついたのか分からないが、これでずっと引っかかっている『えりぽん』の全容が分かるのなら水に流そうと思う。
私がたまに夢の中で会う知らない女の子。
それが多分えりぽんだった。
明るくてKYでちょっとだけイケメンな博多弁で話す女の子。
傍に居たと言われれば居たような気がするし、居なかったと言われればそんな気もする、それはとても希薄な存在だった。


記憶はおぼろげで顔を思い出そうとしても、霧がかかっているかのようにはっきりとは思い出せない。
でも唯一覚えていることがある。
それは私のことを里保と呼ぶあの声、なぜかそれだけはしっかりと覚えている。
けれどえりぽんの声で自分の名を呟かせてみると、なぜかたまらなく胸が苦しくなって切ない気持ちになる。 



145 :黄緑の人 :2013/01/10(木) 21:56


「・・・ちゃん・・・里保ちゃん?」
「えっ?あっ、あー、ごめん。ちょっとボーっとしてた」
「里保ちゃん、一週間後にハロプロホール、いや旧中野サンプラザにきてくれる?」
「どうして?」
「そこにくれば・・・多分里保ちゃんの知りたい全てが分かるはずだから」


フクちゃんは決して瞳をそらすことなく、貫くような真っ直ぐな視線を私に向ける。
目が合う。やはり瞳はそらされない。
フクちゃんの決意は固いことが言わなくても分かった。
その目を見て嘘を言っていないと悟ると、静かに息を吐き出してから私はしっかりと頷く。
そして言われた通り、一週間後に私はハロプロホールにきていた。




ハロプロホール、旧中野サンプラザにくるのは今年の夏以来だった。
どうして中野サンプラザがハロプロホール、などという糞ダサい名前に変わったかというと、とある事故で一年半前に
ホールの一部分が崩壊してしまい、まぁ原因はヲタの皆さんのジャンプ力の賜物らしいが、それはともかく崩壊したのを機に
アップフロントエージェンシー様が買い取ったからだった。
ということで、中野サンプラザは本当にハロヲタ達の聖地になってしまった。



「里保ちゃん、お待たせ」


いつの間にか私は舞台の上に立っていた。
そして声がした方に顔を向けると、フクちゃんともう一人その横に見慣れた人が立っていた。
黄緑の人!と私は思わず叫ぶ。
黄緑の人とはちょうど一年半くらい前から、ハロ紺やモーニング娘のコンサートの全ツアーに来る人だった。
いつも一番後ろの席にいて大概黄緑のポロシャツかパーカーを着ている、それでも目立つのだがその人はせなぜかオペラ座の怪人のように
鼻から上を覆った白い仮面をつけている、という最高に怪しい人物だった。


私も含めてメンバーも皆、黄緑の人と呼んでいた。
私はいつ出禁になるか、または通報されるのではないかと気が気でなかったが、その人はこの間の
夏のハロ紺にも普通にきていた。
ちなみにこの間の夏のハロ紺で日替わりゲストで新垣さんがきたとき急に推しジャンしだして、それを見たとき驚きと共に
何ともいえない寂しさを感じた。

146 :黄緑の人 :2013/01/10(木) 21:57


「ど、どうして黄緑の人とフクちゃんが一緒にいるの?えっ?もしかしてヲタ奴隷?
ダメだよ、フクちゃんそんなことしちゃ。特定の人に私言したりツーショット写真撮るときに贔屓してると叩かれるよ。
いや胸当てるくらいは自分のヲタにできるしギリセーフだとは思うけさ。ってもう普通に叩かれてたっけ?いやそれにしたってさ、
ヲタの人と付き合うと後で文春だが新潮だかにフライデー辺りに売られると思うからやめたほうがいいよ・・・って、なんでフクちゃん
肩が震えてるの?寒いの?それとも具合が悪いの?」


闘牛のように物凄い勢いで私の方に向かってこようとするフクちゃん。
そしてそれを後ろから羽交い絞めにして止める黄緑の人、という何も言えない光景が目の前に広がっている。
でもあんなに気安く触れるんだからやっぱりヲタ奴隷だったんじゃん、と思っていると黄緑の人が
不意にフクちゃんの名前を呼んだ。
聖、と。呼び方はともかく、その声に私は言葉を失った。
黄緑の人の声は私が唯一覚えている『えりぽん』の声そのものだった。


「えり、ぽん?」
「里保・・・ちゃんと覚えてくれとったんやね、衣梨の声」


仮面で覆われていない口元が嬉しそうに歪む。
それから黄緑の人はフクちゃんから離れると、ゆっくりとした動作で仮面を取る。
でも仮面を取ったはいいが、えりぽんは右目の周辺を黒い眼帯で覆っていて、まるでマトリョシカみたいな気分だった。
そんな私の思いを全く気にする様子もなく、えりぽんは一拍置いてから眼帯を静かに外す。


眼帯が床に落ちてその顔がはっきりと見えたとき、私は思わずあっ。と声を上げた。
それは時折夢に出てくるKY少女そのままだったこともあるが、それよりもえりぽんの右目は閉ざされていて、
10cmくらいの痛々しい傷が額から目の下の涙袋辺りまで伸びている。
それを見たとき、私の頭の中を目まぐるしく色んな映像が早送りのように猛スピードで再生される。
忘れていた記憶が全て蘇り、私はあのとのきのことを全てを思い出した。

147 :黄緑の人 :2013/01/10(木) 21:59


1年半前の夏。
その日、この中野サンプラザではいつものように夏のハロ紺のリハーサルが行われていた。
そしてたまたまモーニング娘がリハーサルをしているときに一階席の最前列の辺りと舞台の前方が崩れ、たまたま前方にいた
私の体勢も崩れ地面に落下した。
だが私は無傷だった。えりぽんが咄嗟に私を抱きしめて庇ってくれたためだった。
けれどそのときに何かの破片が顔に当たったのか、えりぽんは目を負傷して血を流していた。



私は全てを思い出した。
えりぽんは存在し、私を庇って怪我をし、多分そのショックからえりぽんに関する記憶を全て消し去っていた。
そしてメンバーは皆事実を知りながら私のことを思ってか、えりぽんのことを思い出させないように
してくれたのだと思う。
私はゆっくりと足取りでえりぽんに近づくと、手を伸ばして恐る恐る目の辺りに触れる。


「これ・・・あのときの傷なんじゃろ?」
「あぁ、そうったい」


えりぽんが笑う。何ともないように、いつものように明るく笑みだった。
私の胸が締めつけられるようにひどく痛んだ。
自然と視界がぼやけてきて、私は泣くのを堪えて下唇を噛む。
そしてこれから怒涛の涙と感動のシリアス展開にいくのかと思いきや、でもそうはならなかった。
えりぽんはそれはもうあっさりと私を許した。



「もう過ぎたことやし、別によかよ。それより里保聞いて!衣梨、今度ソロデビューが決まったと!」
「へっ?」
「いやぁ、何か最近歴史上の人物が女子に受けとるらしいっちゃん。そんで衣梨、結構イケメンやろ?
で、たまたま眼帯してたこともあって、伊達政宗って芸名でデビューしないかって、この間他の事務所から引き抜きがあったと!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


訳が分からない急展開に私は思わず大声で叫んだ。
えりぽんは嬉しそうに笑っていて、その横にいるフクちゃんは何だか複雑そうな顔をしている。
そういう顔をしたくなる気持ちは分かる。というか私もきっと同じような顔をしているはずだ。
それからどう反応していいか困っていると、何を思ったのかえりぽんは勝手に今までの身の上を語り出した。

148 :黄緑の人 :2013/01/10(木) 22:05


「まぁ衣梨にも色々あったっちゃん。まず目を怪我してからとりあえず眼帯アイドルやって、その次に二代目真野恵里菜として
デビューして、それでようやく伊達政宗の話がきたと。努力が報われるってこのことやね!」
「いや、それはそれで良い話なんだけどさ。それよりも眼帯アイドルと二代目真野恵里菜っていうのがすんごい気になるんじゃけど」
「・・・それは衣梨の黒歴史やけん、あんまり触れんといて」
「あー、うん。分かったよ」
「とにかく里保、これからはアイドル同士ライバルとしてよろしく!衣梨はまだ世界一のアイドルの夢、諦めてないけんね」
「う、うん・・・」


歯を見せて爽やかに笑いながら親指を立てるえりぽん。
相変わらず複雑そうなフクちゃん。
私はというと、 未だ事態をちゃんと理解していなかったが流れに合わせて愛想笑いしていた。
これがずっと知りたかった真実だったのか、と思うと何ともやりきれない気持ちでいっぱいで自然と口からため息が漏れる。
でもえりぽんがちゃんとこの世に存在していて、能天気に笑っている。それはとても良いことなのかもしれないなと思い直した。



ちなみに伊達政宗としてデビューしたえりぽんはというと、眼帯はしているけれど普通に博多弁で喋る、というキャラを無視した
素晴らしいKYぶりだった。
でもそれが逆に好評となり、今やテレビで見ない日はないというくらい売れっ子になった。
にも関わらずこの間の娘の秋紺に普通に来ていて、正体がバレたにも関わらず黄緑のパーカと仮面をつけるというKYぶりで、
メンバー全員呆れていた。
そして1つ変わったことがあって、えりぽんは今回から両手に赤いサイリュームを4本ずつ持つようになった。
私はいつか出禁になるだろうな、あの迷惑ヲタ。などと思いながら最後列の席で飛び跳ねているえりぽんを見て苦笑した。






149 :名無し飼育さん :2013/01/10(木) 22:08
自分的にはちょっと不完全燃焼なところがあるんですが、あんまり長くしても何かなぁと
思って今回はこの長さでまとめました
まぁ笑ってもらえればそれでいいですw


そして最後はぽんぽんです
本当はもっとイチャイチャする予定でしたが、なんか微妙な感じになりました
そんなの気にしないよって方は、どうぞ


150 :ウサギ少女 :2013/01/10(木) 22:09



私をこのまま1人ぼっちにしておくわけ?


あまりにも寂しい思いをさせ続けるのなら



私はどこか遠くに翔んでいってしまうよ





聖が笑う。
とても優しくて穏やかで、でもどこか悲しそうで、寂しそうな笑みにも見えた。
それから聖は衣梨奈に背を向けると、少しずつ遠ざかっていく。



「聖!」


勢い良く目を開けると聖が顔を覗き込んでいた。
衣梨奈がいきなり目を覚ましたからか聖は少し驚いていて、でも衣梨奈がその手を引っ張って抱き寄せるとさらに驚いた顔になる。


「え、えりぽん?!ちょ、ちょっとどうしたの?」
「へっ?」
「・・・ここ、楽屋だから」
「あっ、あー、ごめん!」


顔を少し横にずらすと、他のメンバーはみなニヤニヤしていたり顔を赤くしていたり、とその反応は様々だったけれど
この状態を見られたことだけは確かだった。
衣梨奈はようやく現状に気づいて慌てて聖から離れた。


それから上体を起こしてソファーに座り直すと、聖は小さく笑ってから衣梨奈の隣に腰を下ろす。
さっきまで衣梨奈は楽屋に置いてあるこのソファーで仮眠をとっていた。
ちょうど新曲のHelpmeを聞きながら寝ていたからか、あんな夢を見たのかもしれない。


151 :ウサギ少女 :2013/01/10(木) 22:10

聖が自分の元から去っていく夢。
でも元々二人がずっとモーニング娘として一緒にいれないのは分かっている。
いずれは聖だって自分だって卒業するのだろうけれど、それはずっとずっと先の話で今はまだ全く実感がない。
なのにさっきの夢はいやにリアルで、本当に聖がいなくなってしまう気がして怖くなった。



「・・・聖」
「うん?何?」
「衣梨奈の前から黙っていなくならんといてね」


衣梨奈はちゃんと顔を向けて真剣に言ったつもりだったが、聖はうーん、どうしようかなぁ。なんて言って小首を傾げながら笑う。
こっちは本気なのに、と衣梨奈は唇を軽く尖らせてむくれる。
すると聖は嘘だよと言って優しく微笑むと、そっと衣梨奈の手に自分の手を重ねる。


「じゃぁいなくなるときはえりぽんに1番に言うよ。約束ね」
「う、うん。っていうか、できればいなくならんでほしいんっちゃけど」
「それはえりぽん次第かなぁ」
「えぇぇぇぇ!!」
「・・・でも」
「でも?」
「私を寂しくさせたら、黙ってどっかに翔んでいっちゃうかもよ?」


聖が笑う。
少し妖艶で意地悪そうな、だけどちょっとだけ寂しそうな笑みだった。
寂しくなんて絶対させんし、そう言って衣梨奈は手を返しにして聖の手をしっかり握る。
何も言わなかったが聖もしっかりと握り返してくれて、衣梨奈は今のところそれだけで満足だった。


152 :名無し飼育さん :2013/01/10(木) 22:13
ぽんぽん短くてごめんなさい
とりあえず9期が無事に三年目に突入できて本当に良かったです

こっちはなるべく月1で更新していきたいとは思っているんですが、ちょっと厳しそうなので
あまり期待しないでくださいw
次の更新はいつになるか分かりませんが、今年も宜しくお願いします
153 :名無飼育さん :2013/02/10(日) 00:27
モテキさんのぽんぽん好きです!
聖が妖艶で思わずにやけてしまった、、、
更新楽しみにしてます!
154 :桃色サングラス :2013/03/04(月) 20:15
事務所からそう離れていない雑居ビルの一角。
れいなは身を隠すように曲がり角のすぐ横に立ち、たまに壁から顔を出して待ち人が来たかどうか確認する。
とりあえず今のところその姿は見えない。

携帯で時間を確認すると、事務所を出てから既に20分経っている。
そろそろこっちに向かっていてもおかしくない時間。
というか、れいなを待たすなんて良い根性しとーちゃん、あいつ。なんて思いながら
苦笑すると、やってきたら絶対に文句を言ってやろうと心に決めた。

でもこんな風に誰かが来るのを待つことは、れいなにとって初めてに近いことだった。
友達でもメンバーとかでも自分が来るの待たせるタイプだった、ということあるけれど、
誰かが来るのを楽しみに待つこと自体が初めてだった。

あと絶対に来ると分かってるのにちょっと不安になったり、悔しいけれどあいつに
早く会いたいと思ってる自分もいる。
あいつに対してこんな風に思う自分がちょっと嫌だけど、事実なので否定できなかった。
ついさっきまで一緒に居たのに、それでもやっぱり生田に会いたい。



「あー、クソっ!早く来いよ、バカ生田」
何だかじれったくなってぼやくように呟きながら、れいなはもう一度携帯を見る。
さっき見たときからまだ2分しか経っていない。
でも念のために壁から顔を出してみると、少し遠くにそれらしい人の姿を発見した。

最初は似てる人かなとも思ったけど、れいなと目が合うと嬉しそうにその場で飛び跳ねていたので、
間違いなく生田だと確信を持った。
激しく他人のふりをしたいと思ったが、生田の突拍子もない行動には何だかんだ慣れている。
れいなは小さな溜め息を吐いてから軽く手を振ってあげた。

155 :桃色サングラス :2013/03/04(月) 20:16

すると生田は飼い犬のように走ってれいなの元にやってくる。
目の前までやってくるとものすごく嬉しそうに笑うので、仕方なく頭を撫でてあげると
生田は目を細めて少しだけ照れくさそうに笑った。
その笑みに少しだけ心拍数が上がったが、それが何だか悔しくてわざと悪態を吐いた。


「生田、遅い!何分待たせると?」
「えっ!これでもめっちゃ急いだんですけど」
「そんなん知らん」
「えぇぇぇぇ!」

れいなの冷たい態度に生田は唇を尖らせて不満そうな顔をしたが、それは最初だけで
すぐにだらしなく口元を緩める。
それかられいなの顔を覗き込むと、今日はどこに行くんですか?なんて言って無邪気に笑う。
そうやって笑われるとれいなはいつも何も言えなくなる。


「・・・い、生田の行きたい所でよかよ」
「んー、それじゃカラオケで!」
「いや普通そこは遠慮するところやろうが!」
「だって生田の行きたいところで良いって言ったじゃないですか」
「そういう問題やなくて・・・はぁ、もうええっちゃん。でもカラオケってこの間行ったばかりやんか」
「今日は田中さんの歌が聞きたい気分なんです」

いきなり真剣な顔になる生田。
なんてそこで真顔になるのかれいなには意味が分からなかったが、ともかく真剣な顔をして
生田に見つめられると更に心拍数が上がる。
れいなは少しだけ顔を逸らすと、そこまで言うならええよ、とぶっきらぼうに呟いた。
156 :桃色サングラス :2013/03/04(月) 20:18

「なら早速行きましょう!」

生田は張り切った様子でれいなより先に歩き出した。
でも1歩進んだところで足を止めて体を反転させると、本当に自然にれいなの手を取る。
そして手を握ったまま体を前に向けると再び歩き出す。

心拍数が跳ね上がり、心なしか頬の辺りが仄かに熱を持っている気がする。
でも生田は背を向けているのでそんなれいなの様子に気づいていない。
気づかれて何か言われたくないので、れいなは空いている手でポケットからサングラスを
取り出してかける。
生田が後ろに振り向いたのと、サングラスをかけたのはほぼ同時だった。


「田中さん・・・なんでサングラスかけてるんですか?」
「えっ!?それはその・・・れ、れいなは一応芸能人なんやから当然やろ?」
「でもこの辺あんまり人いないですよ?」
「うっさい!かけるもかけないもれいなの勝手やろうが」

生田はどこか納得していないようだったが、それ以上そのことについて追求しなかった。
KYKYと言われる生田だけど、こういうところはちゃんと空気読んでくれる。
そういうところに惹かれたんかいなー、なんて内心思っていると、生田が突然ボソッと
田中さんの顔が見たいのになぁと呟いた。

きっと生田本人は無意識で、でもだからこそ余計にタチが悪かった。
今度は確実に頬の辺りが熱を持っている。
おまけに耳たぶまで熱くなってきて、さすがにサングラスしていてもバレそうだったので、
れいなはさり気なく顔を俯けた。

157 :名無し飼育さん :2013/03/04(月) 20:24
以上です
巷では生さゆの人気が上がってしますが、あまのじゃくなのであえての
田中さんで書いてみました
まぁ個人的に生れなが好きだというのもありますが・・・


>>153 自分もぽんぽんが好きです。かなり好きです
まぁフクちゃんは自分が意図しなくても妖艶になってしまう方ですからね
あとできるだけ月1更新するようにします
158 :名無飼育さん :2013/04/06(土) 19:02
衝撃の変化球w

でも確かに、二人の関係は良いものですね
159 :とある楽屋での日常 :2013/05/09(木) 18:09


モーニング娘の楽屋は騒がしい。


まーちゃんが無邪気に騒いでいるとくどぅが呆れながら叱って、でも結局2人で子どもみたいに騒ぎだして、それをあゆみんがお母さんみたいにお説教して、いつもは大体私がそこでまぁまぁと宥めるのだけれどそこは今回譜久村さんがやっていて、そんな様子を少し遠くから見ている鞘師さんの目は優しくて、隣にいる鈴木さんは苦笑しているけれどやっぱり優しい目をしていて、小田ちゃんはどこか不安そう顔つきで状況を見守っていて、そしてようやく事態が治まりかけたところで生田さんが良さ気なことを言ったけど思い切り滑って、それに対して道重さんが呆れた顔をしながら毒を吐いて、田中さんもそれに便乗しながら楽しそうに笑っていて、とても楽しそうに幸せそうに笑っているものだから胸が熱くなって泣きそうになった。



不意に涙がこぼれそうになって私は咄嗟に口元を押さえる。
するとさっきまで騒いでいたまーちゃんが野生の勘、というやつなのか泣きそうな私に気づいてうえぇぇぇぇ!と大声で叫ぶ。
それから慌てて目の前までやってくると心配そうな顔つきで見上げてくる。


「はるなん、どうしたの?どうして泣いてるの?どこか痛いの?」
まーちゃんは少しだけ背伸びして私の頭を撫でてくれる。
そのうちにくどぅとあゆみんも私のところけにやってきて、どうかしたの?と何も言わなくてもその目が語っていた。

それから9期の4人も6期のお2人も私のところにやってくる。
みんなして心配そうな顔をしていて、私の為にそんな顔をしてくれることが嬉しくて幸せで、
でもその幸せの時間はきっと私の長い人生の中では僅かな瞬間に過ぎなくて、
そう思うとまた熱いものが込み上げてきて泣きそうになる。

それを何とか堪えると、私は大きく手を伸ばして1番近くにいた10期の3人をまとめて抱きしめる。
いつかこの3人とも別々の道を歩く日が来る。
順調に行けば年齢からいって1番最初に別れを迎えるのは私で、だからこそこの些細な日常がたまらなく愛おしい。



「・・・時間が止まればいいのにな、って思って」

呟くようにそう言うと、道重さんだか誰かがキモーイ!と素直な感想を言った。
その言葉を合図に腕の中にいる同期3人からもう抗議を受ける。
私は苦笑しながらそれを受け止めると、彼女達を窮屈な腕の中から解放する。

くどぅとあゆみんが離れていく中、まーちゃんは未だ私の目の前に立ち尽くしている。
それから不意にまさは嫌だなぁと呟いてから軽く顔を顰める。
意外な言葉に私は驚いた。

「ど、どうして?時が止まったらいいのにって、まーちゃんは思ったことないの?」
「うん。だってこれからもっと楽しいこととか面白いことがあるかもしれないのに、
時が止まったらそういうの感じられなくなっちゃうもん」

まーちゃんは私の顔を見上げながら歯を見せて笑う。
言葉に詰まった。
でも子どもそのものの純粋で無邪気な笑顔は、私が見失っていた何かを思い起こさせる。


「・・・はるも時が止まったら嫌かな」
「えっ?」
「っうか早く大人になりたいし。大人になったら色々と楽しそうじゃん?」
「まぁ・・・うん。私も2人と大体同意見かな」

八重歯を覗かせて笑うくどぅ、それとは対照的に多分何も考えていなかっただろう
石田さんの顔つきは微妙だった。
私は小さく笑いながらすごく10期らしいなと思った。

くどぅもまーちゃんも最初に比べて随分と大人になったし、あゆみんもそれなりに
大人になったような気がする。
それは当たり前だけど時が止まらずに動いていたからだった。

そんなときふと肩に手を置かれた。
見るといつの間にか道重さんが横に立っていて、女神のようにそれはそれは美しく優しく微笑むので、
それに釣られて私も微笑み返す。


「1本取られたね」
「・・・ですね」
「さゆみも前はよく思ってたよ、飯窪と同じこと」
「時が止まればいいのにってですか?」
「うん・・・まぁ正直今でもたまに思うよ。でもさ、止められないじゃん。当たり前だけど。
ならその限られた時間を精一杯楽しむしかなくない?」

道重さんは私の顔を覗き込みながら歯を見せて笑う。
その顔はまーちゃんと同じくらい純粋で無邪気な笑顔だった。
でもそうやって笑えるのは道重さんが心から今を楽しんでいるからで、私もそんな風に笑いたいと
心の底から思える笑顔だった。


160 :名無し飼育さん :2013/05/09(木) 18:15
以上です
娘のDマガ48の最後に全員集合するところで、幸せすぎて泣いちゃう飯窪さんを見て
二十歳くらいの頃は自分もよく分からない多幸感で泣きそうになったなぁ、
などと思いながら懐かしくなって書いてみました


>>158 まぁ確かにかなりの変化球ですが、最近意外と絡みがあるのでウハウハしてます
れいなって意外と生田のこと高く評価してるんですよね、不思議なことにw

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