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「街」

1 :おるぷち :2012/03/05(月) 22:28
初のアンリアル物書こうと思います。

今まで何作か書かせてもらったのですが
ノロノロ進行のせいかドンドン現実と
時代のギャップが出てきてしまって(-_-;)
登場人物も初挑戦の人ドンドン出す予定です。

短編〜中編をひとつの街を舞台に
ちょっとずつ繋がってる感じで行こうと思います。

はじめましての方も
お久しぶりな方もよろしくお願いします。
501 :きみの居場所 :2012/12/24(月) 18:45
「なっちフランスって聞いて気が抜けたような
ホッとしたような顔してた。」

「そっか。ふふ。そっか、そっか。」

なっちは嬉しそうだった。
電話の向こうで何度もうなずいてる様子が見える。

ねぇ、そんなに矢口を想うなら
どうして離れてしまったの?

言いたいのに言えない言葉がまた胸に積もる。

カオリはただ見守るだけ。
それしかできない。
502 :きみの居場所 :2012/12/24(月) 18:46
「カオリごめんね?ありがとう。」

「カオリはなにもしてないよ」

「うん。ありがとう。」

その言葉を最後に電話は切れた。

今日は本当に良い日だったんだろうか?
最後のなっちの声に含まれた感情は
カオリには正しく読み取れなかったけど。

だけど良い日だったと思いたい。
少なくとも「なかなかない日」だったのは確か。
毎日毎日繰り返される似たような日々の中。
今日は「なかなかない日」だった。
それはそれで良い日と言っていいだろう。
503 :きみの居場所 :2012/12/24(月) 18:46
今日の店での出来事を思い出す。
なっちを待ってる。矢口、圭ちゃん、後藤、カオリ。
なっちを知らない。よっすぃ、石川、小川

そんな事に意味なんてない。
ないけど時の流れを感じてしまう。

なっちを中心に考える必要なんてない。
今いない人間はどうしても
その存在が大きいように思ってしまうけど。
そんな事はない。
そんな事はないはずなんだよ。
504 :きみの居場所 :2012/12/24(月) 18:47
当たり前になればいい。
昔のように。
今のメンバーとも溶け合って
笑いあう姿を想像する。
違和感なんてない。

ふいに口元が笑ってる事に気付く。
大丈夫、やっぱり今日は「良い日」なんだ。
それは朝一番にもう決まってた。

505 :きみの居場所 :2012/12/24(月) 18:47
なっち。

早く「おかえり」って言わせてよ。
言わせてあげてよ。

だいじょうぶ、待っているからさ。
506 :おるぷち :2012/12/24(月) 18:50
「街」episode5 「きみの居場所」
これにて終了です。
新年よりpisode6を始めます。
少し早いですが良いお年を。

>498 :名無飼育さん
こんな形となりました。
若干、消化不良と思われる部分もあるでしょうが
この話はあまり明確にしすぎたくなかったもので。
いかがでしょうか。


507 :名無飼育さん :2012/12/25(火) 03:32
ここでおしまい、なのがいいなって思います
なっちさんらしさを感じました
最後の時の流れについてのとこにも頷きつつ…
良いお年を!
508 :名無飼育さん :2012/12/28(金) 15:12
なちまりいいですねー
終始カオリ目線だったのも、85年組の勢いも、なにより全体で流れている雰囲気がよかったです。
すっかり作者さんの小説のファンです。
509 :おるぷち :2013/01/07(月) 20:13
明けましておめでとうございます(遅
今日より更新再開します!
よろしくお願いします。

>507 :名無飼育さん
おしまいでOK票ありがとうございます!
なっちらしさ出てました?
良かったです。

>508 :名無飼育さん
なちまりはどうしても好きなんですよね。
今回は特に「雰囲気」重視だったので嬉しいです。
ファンとか!照れます。
510 :街「コイビトの条件」 :2013/01/07(月) 20:15

「街」episode6

「コイビトの条件」



511 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:16
「ね〜ね〜。愛理は?」

「なに?」

ごくありふれた学校での昼休み。
冬休みも終わったばかりで
ついつい、ぽーっとしてしまう。

「だーかーらー!恋人の条件だよ!」

「え、コイビトの条件?」

いまいち理解できない私に
花音ちゃんがニコニコと説明してくれた。

「愛理だってあるでしょ?
ひとつくらい恋人に求める事。
優しいとか背が高いとか」
512 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:17
「花音ちゃんは?」

「あたしはスラーっと背が高くて優しい王子様!!」

「花音ちゃんらしいね。」

他の子たちも半笑いで誰も突っ込まないし
そこはスルーするところ。

「そうだなあ。」

優しい、のは大事だよね。
背は…そんなにこだわらないかなあ。
頭いいとか、スポーツできるとか?
うーん、うーん。
あ、そうだ!

「そのまんまの私を愛してくれる人!!」
513 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:18
「てゆー話が出たんだけど、りーちゃんは?」

「そうだなあ。」

ここは私のバイト先でもあるカフェBuono!
今日はバイトお休みだけど
親友のりーちゃんとお客さんとして来てる。
2人してあったかい飲み物で手をあたためつつ
ケーキを半分個ずつして食べる。

どんだけバイト先好きなのよ?って話だけど
りーちゃんがココがいいってゆーからなあ。

だって、りーちゃんは。
514 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:18
「もちろん、みやがいいんだけど
条件って言われるとどうゆーのかなあ…」

りーちゃんは両手でカップを包むようにして
考えるポーズをとる。親友で同性の私から見ても
とっても絵になるなーと感心しちゃう。
りーちゃんが好きな「みや」はBuono!のバイト仲間。
見た目はクールビューティーなんだけど
中身は優しくて強くて寂しがりなとこもあって
案外世話好きだったりもする1つ上のフリーター。

515 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:19
で、ちょっと変わった恋人がいる。
その事はりーちゃんにも言ったんだけど
りーちゃんは諦める気はないみたい。

「やっぱ条件はない、かな。
電流が走ったみたいな衝撃があって
恋に落ちるものだから。」

大人びた横顔を見せてカップに口をつける
りーちゃんは本当にキレイ。
516 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:19
「みやに初めて会った時みたいな?」

そう尋ねると口元だけで笑う。
唇に塗った赤が似合ってる。
私にはきっと似合わないなあ。

どうして、りーちゃんは
みやを好きでいられるんだろう。
恋人がいるのに。
517 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:19
私だったら、すぐ諦めちゃう。
だって、そんなの恋人にも悪い気がするし
意味ないっていうか、、、
前にそう言った時
りーちゃんは悲しい顔をして
「理屈じゃないよ。だって好きなんだもん」
そう言った。

私にはまだ分からない。
恋ってゆーのが。
好きだってゆう衝撃が。
518 :コイビトの条件 :2013/01/07(月) 20:20
「別にね、恋人から奪おうって訳じゃないの。
そりゃ私を選んでくれたら嬉しいけど。
好きって気持ちは私だけのものだから
それでいいんだよ。」

いつか、私にもそういうの分かる日が来るのかな。


「で、愛理。
“そのまんまの私を愛してくれる人”は
現れそうなの?」

「ぜーんぜん!」
519 :おるぷち :2013/01/07(月) 20:21
新年1発目!本日はここまでです。

前回もですが徐々に今までの話に
出てきた人達を繋げていきたいなーなどと
思いつつのストーリーであります。
520 :名無飼育さん :2013/01/11(金) 18:31
新年一発目乗り遅れたー!
あけましておめでとうございます。今年もお話楽しみにいています♪

やっぱり帰国子女の彼女はみやが好きなのね。ももはまだcafe buonoにいるのかな?というか変わった恋人ってw

今まで出てきた色んな子の「コイビトの条件」が気になります♪
続きが楽しみ。
521 :名無し飼育さん :2013/01/13(日) 00:47
やっぱりりーちゃんはみやが好きだったんですね!
何か発言が大人(笑)

みやももも好きだけどみやりしゃはどうなるのかな??
次回も楽しみにしてます!!
522 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:48
私の通う高校はいわゆる「お嬢様学校」と
世間に言われているようなとこ。

それを否定はしないけど
中身はふつーの女の子達、だと思う。
だけど、この学校だと言うだけで
妙に夢と言うか理想を持たれてしまうみたい。
523 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:48
私にも過去に何人か告白してくれたり
実際お付き合いした人だっていたんだけど
私が“ありのままの私”を見せると
思ってたのと違った、なんて去ってしまうのだ。

「愛理の言う“そのまんまの私”って例えば?」

「え、ナイスなダジャレ言ったり
河童ダンス踊ったりとか…」

「あーーー、なるほど。そりゃギャップありすぎだねえ」

「そう?でも、それが私なのになあ。」
524 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:48
「確かにね。」

この話を他の子にしたら爆笑されたけど
りーちゃんはそんな風には笑わない。

「りーちゃんの、そうゆーとこ好きだよ」

「え〜、なーに。愛理ってば急に!」

照れたように笑うりーちゃんは
さっきの大人っぽい顔じゃなくて。
こっちの顔の方が好きだなあ、なんて思った。
525 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:49
「てゆー話が出たんだけど、熊井ちゃんは?」

また違う日。今度は熊井ちゃんに同じ話をしてみた。
熊井ちゃんは元々は熊井先輩で熊井生徒会長。
つまりは私が2年生の時、一緒に生徒会をしてた人。

卒業してからも時折こうしてカフェ巡り…
というより抹茶巡りをしてる。
私たちは抹茶をこよなく愛する仲間であり同士なのだ。
卒業してからも熊井先輩とか生徒会長とか呼んだら

「もうその呼び方はやめよ?」

って言われて熊井ちゃん呼びとなった。
526 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:50
「だって私たち抹茶仲間じゃん?」

そう言って笑う熊井ちゃんの笑顔は
本当に可愛くて癒される。

もちろん在学中はファンがいっぱいいた。
熊井ちゃんはスラッと背が高くて優しくて
おっとりしてて笑顔が可愛い人だから。

今日も熊井ちゃんが見つけた、という
抹茶のパンケーキが美味しいお店で
2人向かい合ってる。
527 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:51
お店はログハウスのような造りになってて
可愛いクマがあちこちに散りばめられていた。
それはお皿だったり、マグカップだったり
棚の上の置きものだったり。

どれもが温かみのあるもので
熊井ちゃんが見つけたお店は
熊井ちゃんみたいだって思った。

熊井だけに熊だらけって意味じゃなく
(それもちょっと思ったけど)
一緒にいると空気があったかくて
ゆっくりで、なんだか幸せな気分になる。
ほわほわのあったかい毛布にくるまれてるみたいな感じ。
528 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:52
熊井ちゃんは、私の質問にうーん、って
真剣に考えてくれてる。

「条件って言われてもなあ。
やっぱ好きになった人、かなあ。」

「りーちゃんは恋は落ちるものだからって言ってた」

「りーちゃんって親友の?」

「うん。」

熊井ちゃんはゆっくりと
自分の目の前のパンケーキを1切れ
口の中に入れてもぐもぐした。
529 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:52
しばらく考えて

「りーちゃんは親友で私は仲間。」

「え?」

「ううん、なんでもない。愛理の条件は?」

「え?」

「さっきの。」

自分で話しておいてすっかり忘れてた。
えへへ、と照れ笑いすると
そんな私をお見通しって感じで
責める事なく、また1切れパンケーキを口に入れた。
530 :コイビトの条件 :2013/01/14(月) 22:53
私もパンケーキを食べて

「そのまんまの私を愛してくれる人」

さっきの答えを言う。
熊井ちゃんは2・3回まばたきをして

「私は結構そのまんまの愛理を知ってる?」

と聞くからコクンと頷く。

「そう。」

熊井ちゃんが今度は紅茶を飲むと
真っ直ぐに私の目を見た。
なにか言いたいんだな、と思って
私も熊井ちゃんの目を見る。
531 :おるぷち :2013/01/14(月) 22:57
本日はここまでです。
今まで出てきた人たちと言いながら
新キャラ登場とゆー矛盾w

>520 :名無飼育さん
おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

サクッと言っちゃえば、ももちの留学前のお話になります。

>今まで出てきた色んな子の「コイビトの条件」
あー、なるほど。
盛りこめない気はしますが考えたら面白そうなので
ちょっと考え…いや、聞いてみますw

>521 :名無し飼育さん
りーちゃんは「憂い顔」がとても美しいのでは?という
印象があるので、どうしても切ない設定にしたかったんですよね。
たぶん、本人は迷惑でしょうw
532 :名無飼育さん :2013/01/22(火) 07:34
これは、、、新キャラが気になりますね
それにしても、愛理さんはあのギャップが酷く魅力的だというのにまったく( ´,_ゝ`)
533 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:28
「私ね、好きな人いるの。」

「え!?そうなの?」

突然の言葉にビックリして
思わず声が大きくなってしまった。

だって熊井ちゃんから恋愛話なんて
今まで聞いた事なかったんだもの。

大学に入ってからかなあ?
熊井ちゃんはにこにこして
だけど少し頬が赤くなったみたいだった。
そんな乙女な熊井ちゃんは可愛かった。
534 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:28
私は今度は落ち着いて少し声を落として聞く。

「どんな人?」

「可愛くて純真で目がきらきらしてて
趣味も合うし色々と一緒に出かけてはいるんだけど
鈍感で私の気持ちには全然気付いてくれないんだ。」

「そうなんだ〜。でも熊井ちゃんなら大丈夫だよ!
優しいし癒し系だもん。まっすぐに打ち明けたら
きっとオッケーだよ!」

「そうかな。」

「そうだよ!」
535 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:29
「じゃあ、付き合ってくれる?」

「…え?どこに?」

「やっぱ鈍感。私は愛理が好きなんだよ?」

「え、、、ええーーーー!?」

ビックリして今度は叫んでしまった。

ああ、恥ずかしい。
だけど、そんな恥ずかしい私を
やっぱり熊井ちゃんはにこにこ見てるし。
536 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:29
も、もしかして…

「えっと、冗談?だった?」

「まさか。本気だよ。」

こんな時にまでにこにこして
ゆっくりな流れの中に居る熊井ちゃんって凄い。
私ばっかり慌ててるなんて、どうしてなの。

「熊井ちゃんのばか。」

なんだか熊井ちゃんの目が見れなくて
テーブルの上に視線を逃す。
熊井ちゃんの食べかけのパンケーキと
熊井ちゃんのキレイな長い指が目に映った。
537 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:30
その指はカップに添えられてたけど
見てすぐに気付く位に震えてた。
鈍感な私が気付く位に震えてた。

ばかは私だ。
熊井ちゃんがそうゆー冗談言わないの
知ってたのに。
にこにこして気遣ってくれてたんだ。
雰囲気が重くならないように。
熊井ちゃんは本当に優しい。
すごくすごく優しい。
538 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:30
「熊井ちゃん…ありがとう。」

熊井ちゃんがそんな風に私を見てくれてたなんて
全然気付かなかった。

ダメな私も間抜けな私もいっぱい見てるのに
それでも好きだなんて言ってくれた人は初めてで
嬉しくて胸がアツくなった。
539 :コイビトの条件 :2013/01/22(火) 17:31
「愛理…もう一回言うよ?
好き。私とお付き合いしてください。」

熊井ちゃんの手が私の方に伸ばされた。
その手はやっぱり震えてたから
震えが止まるようにと両手で握った。

「よろしくお願いします。」

こうして私と熊井ちゃんはお付き合いする事になった。

540 :おるぷち :2013/01/22(火) 17:33
本日はここまでです。
いつも月曜日更新なのにバタバタしてて
できませんでしたm(__)m

>532 :名無飼育さん
ギャップに萌える人と
ギャップに引く人がいるって事ですね。
まだ若いのでギャップを可愛いと思える度量のある人が少ないようです
541 :名無飼育さん :2013/01/24(木) 23:54
あら、急展開!どきどき!
542 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:05
「え!?現れたの?条件通りの恋人が!?」

早速りーちゃんに報告。
Buono!で会ってからまだ1週間もたってないんだから
驚くのもあたりまえだよね。

「今日は愛理んち泊るからね!」

そう言ってりーちゃんは電話を切ってしまった。
そういえば、りーちゃんがみやに一目ぼれした日も
同じような展開でうちに泊りに来たなあ。
543 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:06
りーちゃんは1時間もしない内にやってきた。

「早いね」

「そりゃそうでしょ!」

そっからは熊井ちゃんについての質問責め。
女の子って恋バナ好きだよね。
ま、りーちゃんに恋人できたら
私も根掘り葉掘りしちゃうんだろうけど。
だって大事な親友だもん。
きっと、りーちゃんも同じ気持ち。

「そっかー、熊井ちゃんイイ人そうで良かった」

なんてにっこり笑ってくれたから
私もなんだか嬉しくなった。
544 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:07
「愛理のダジャレも笑ってくれる?」

「うーん、にこにこしてるけど」

「そう、まともな感性だけど見守ってくれる感じね!」

「どうゆー意味よぅ。」

頬を膨らませる私にりーちゃんは
にっこりと笑って頭をぽんぽんした。
時々りーちゃんは同じ年なのにお姉ちゃんみたいだ。

「ねぇ愛理」

「うん?」

「熊井ちゃんの事、好き?」

「え、そりゃ、、、好き、だよ。」
545 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:07
本当はちょっと自信ない。
嬉しかったから、だけなのかもしれない。

だけど今日の熊井ちゃんを見て
あの手の震えを見て
そんなに私の事想ってくれる人、他にいないって
そう思ったんだ。なんか感動しちゃったんだ。
それじゃダメなのかな。

そんな私にりーちゃんは
やっぱり笑って頭ぽんぽんってしてくれた。

「育ててく気持ちってのもあるらしいよ。」

なんて言いながら。
546 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:08
翌日。
学校の玄関からちょっと入った廊下で
いきなりグイッと腕を引っ張られた。

「わわっ!?」

勢いがついて、ぶつかった相手は
良く知っている顔。
1学年下の萩原舞だった。

「ナニ、朝からもぅー。」

「いいから!ちょっと!ちょっとこっち来て!!」

そう言って人の腕を掴んで
ぐいぐいと人気のない方へ引っ張っていく。
教室内は暖房が利いてるけど
人が来ないような廊下は外と変わらない位に寒い。
547 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:09
舞ちゃんは私の幼馴染といえる。
いつ知り合ったかなんて覚えていない。
今は高校近くの知り合いの家に住んでいるけど
それまでは遠い所に住んでいて夏休みくらいしか
この辺りにはいなかった。

たぶん、千聖に紹介されたんだろうけど
そもそも千聖も同じ学校に通った事はない。
だけど小学生の時にはもう友達だった。
そんな友達なのに学校内では
鈴木先輩だなんて他人行儀な呼び方を
しれっとした顔でしてくる。
548 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:12
舞ちゃんが言うには

「中高生の学年1つは大きいんだよ?
それに鈴木先輩はファンも多いしねー。」

だそうで。そんな事を言いつつ学校外では
呼び捨てだし舞ちゃんのが偉そうな感じなのは
なんでだろぅ。前、千聖にそんな話をしたら
それが舞ちゃんなんだよ。と言われた。
分かるような、分からないような。
そんな事をぼーっと考えてると
ようやく止まった舞ちゃんがにんまり笑う。
549 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:12
「ねえ、愛理!熊井先輩と付き合ってるって本当?」

「え、、えええ!?なんで知ってるの!?」

「おー!本当なんだ!」

目をキラキラ輝かせる舞ちゃんの勢いになんだか腰が引ける。

「ほ、本当って、き、昨日からだよ?
なんで?まだ、りーちゃんにしか言ってないのに」

りーちゃんと舞ちゃんに接点はない、はずだ。

「熊井先輩に聞いたに決まってるじゃん」

そーいや舞と熊井先輩は太鼓部の先輩後輩で
仲良かったんだった。

「前にさ、相談された事あったんだよねー♪」

「え、そうなの!?」
550 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:13
「とゆーか、舞が気付いちゃったんだ。
先輩が愛理の事好きなんだってこと。」

「え、そうなの?どうして?」

「視線の先にはいっつも愛理だったからねー。」

舞ちゃんは鋭い。本当に鋭い。
それに比べて自分は、と思うと
ちょっと情けなくなった。

「舞ちゃんってすごいね。」

そう言うと“ふふん”と流し眼をされた。
なんか最近すごい大人っぽいんだよね。
なんか、ちょっと悔しい。
551 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:13
だから、少しだけ仕返しのつもりで口を開いた。

「舞ちゃんって千聖とどうなってるの?」

「え!?べ、別に。ふつー。」

急にキョドキョドする舞ちゃんが可愛くて
ついつい弄りたくなっちゃう。
千聖の話になると弱いってのは昔っから分かってる。

「一時期、千聖の様子が変とか言ってたじゃない。」

「それは、、、もうなおった。」

ちょっと拗ねるように呟く舞ちゃん。
たぶん、照れてるんだろうな。
ちょっと舞ちゃんは分かりにくいんだよね。
552 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:14
「仲直りしたんだ。良かったね」

「喧嘩してた訳じゃないし。
千聖がバカだからいけないんだよ。鈍感だから」

「舞ちゃんが素直じゃないから、じゃないの?」

「うるさいなー!もう。
舞美ちゃんにも同じような事言われたし」

「舞美ちゃん…居候先のお姉さんだよね。」

「そう。この人もバカなの。天然だし
妙にお姉さんぶってくる時あるし。」

舞ちゃんの言う“バカ”は愛情表現。
=好き、なんだって知ってる。
その舞美さんの話もいつだって嬉しそうに話してる。
553 :コイビトの条件 :2013/01/28(月) 22:15
「私、舞美さんの話って良く聞いてるけど
実際に会った事ないんだよね。」

「え、そうだっけ?」

「そうだよ。一回合わせてよ。
その自慢の舞美さんに」

「別に自慢なんかじゃないし!
まぁ愛理がそんなに会いたいなら
会わせてあげてもいいけどさー」

そう言いながら頬が緩んでる。
やっぱり舞美さんの事、大好きなんだなあ。
千聖とは違う意味で。
鈍感な私でも舞ちゃんが千聖をどう思ってるかなんて
とっくに分かってるんだからね!
554 :おるぷち :2013/01/28(月) 22:17
本日はここまでです。
毎日「寒いね。」ですねー。
ハロコンやらイベント満載で楽しいですけど。

>541 :名無飼育さん
抹茶コンビ書きたかったんですよね♪
555 :名無飼育さん :2013/01/29(火) 18:28
ここで舞美が出てくるとは…
熊井ちゃんのライバル出現か!?

素直じゃないマイマイがカワユス(*´Д`)
続き楽しみにしてます!
556 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:54
放課後はBuono!でバイト。
大体、週2〜3日入ってる。

スタッフルームに行ったら丁度みやが
休憩時間だったみたいで雑誌をめくりながら
カフェラテを飲んでいた。

「ねぇ。聞いてイイ?」

「ん?なに?」

座ってるみやが私を見上げ、続きを促してくれた。

「みやはもものどこが好きなの?」

言った途端に飲んでいたカフェラテを思いっきり噴き出した。
557 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:54
「ちょ、みや汚い〜〜」

「げほ、、ごほ、、あ、、いりがっゲホ…
急に変な事言うからでしょ!」

「だってぇ。気になったんだもん。」

最近の私は恋愛事情ってものが気になる。
コイビトの条件の話だったり
熊井ちゃんと付き合う事になったり。
つまり、、、色々興味がある。
どう好きになって、どう付き合い始めて
付き合うってどうすればいいのか。とか。そんな感じ。
558 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:55
「どっちから好きになったの?
どっちから告白したの?
どうゆーデートしてるの?」

「な、なに。愛理って今までそうゆー話
あんまりしなかったじゃん!」

「そうだけど。今は気になるの。
もも、もうすぐ留学でしょ?不安とかないの?」

みやのコイビトのももはもうすぐ語学留学をする。
離れ離れになってしまうのに付き合うって
どういう気持ちなんだろう?
559 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:56
みやは赤い顔して、しばらく黙ってたけど

「そりゃ、不安だけどさ。信じてる、し。」

そっか。信じあってるから大丈夫なんだ。素敵!
そう思って

「わぁ!すごーい!」

って言ったのに、みやったら

「…ももなんかっモテないから大丈夫だし!!
むしろもものが心配してるし。
ま、私そうゆー女じゃないから大丈夫だけどさ。」

なんて、明らかに強がった様子で早口で言う。

「でも、みや寂しいんじゃない?」

「毎日ネットで話す事になってるし。てか、聞いてよ。
ももったら人のパソコンに色々付けさせてさあ!」

いかにも不満だ、という口調なのに嬉しそうなみや。
やっぱツンデレだ。
560 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:56
そういやももが言ってた。
みやは照れ屋だけど情熱的なとこあるから
押し切られちゃった、とかなんとか。

「みや情熱的にももを押し切ったんだって?」

「はぁっぁあああああぁぁぁああぁ!?な、なにそれっ」

「ももがそう言ってた。」

「…あのやろぅ…可愛がってやる」

「え、なに?」

ぼそっと言ったみやの言葉が聞きとれなかった。
561 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:57
「なんでもない!押し切ったとかじゃなくって!
本当に!そんなんじゃなくて!
お互いなんとなく気持ちは分かってたしって感じよ。うん。」

「へえ!両想いでちゃんと付き合いだしたんだ!」

「りょ、、、ま、まぁ。そんな感じ、、よ。」

さっきよりも、うーんと赤くなってみやが言う。
やっぱ両想いになってから付き合わなきゃダメなのかな。
私は間違ってるのかな。

「私もね。付き合い始めた人いるんだけど」

「え!?愛理に?」

そんな驚くとこ?そう思いつつ、
みやに自分の気持ちを聞いてもらった。
時折、相槌を打ちながら真剣に聞いてくれた。
562 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:57
「ふぅん。いいんじゃない?」

「え、、いい、のかな?」

「うん。だって嬉しかったんでしょ?
その人といると癒されて幸せな気分なんでしょ?」

「うん。」

「そうゆーのも愛じゃない?」

「そうかな。」

「そうだよ。」

にこっと微笑むみやはキレイで
この顔りーちゃんが見たら
ますます好きになっちゃうんだろうなあ。
563 :コイビトの条件 :2013/02/04(月) 20:58
「そういえばももに“みやを見張ってて”って頼まれたよ」

「え!」

「“みーやんはぁ無自覚でモテ行動するから〜”って。」

身体をクネクネさせるもものマネをしつつ教えてあげる。

「本当に愛理に頼んでたのか。」

ため息をつきつつ、やっぱり嬉しそうな顔。

「それも愛なんだね。」

そう言うと

「うっさい。」

なんて軽くおでこを小突かれた。
564 :おるぷち :2013/02/04(月) 21:02
本日はここまでです。
前回のが555で止まってたので
なんとなく、このままにしようかと一瞬思いましたw

>555 :名無飼育さん
舞美ちゃん出さない訳にはいかないんですよね〜!
マイマイはたから見ると面白いかも。
565 :名無飼育さん :2013/02/05(火) 16:27
情熱的に・・・あながち嘘でもない(笑)
566 :名無飼育さん :2013/02/06(水) 20:34
みや・・・
なんだかんだ言ってデレデレじゃないですか!!

みやもも萌えますね////
567 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 21:58
みやに相談して気持ちが軽くなる。

それも愛、か。

そうだよね。熊井ちゃんの事好きっていうのは
間違いないんだからいいんだよね。

♪♪♪

みやが鳴ったスマホを見て嬉しそうに笑った。
たぶん、ももからのメールなんだろうな。
568 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 21:59
私はりーちゃんの親友で
いつだって味方でいたいと思うんだけど
みやがももと一緒にいるのが凄く幸せそうだから
この件に関しては味方になりきれなくて
なんか複雑な気持ちになってしまう。

別にりーちゃんもみやを奪いたいとかじゃないって言うし
私の勝手な気持ちだとは分かってるんだけど。

りーちゃんも、みやも、ももだって大好きだから
みんなが幸せになれたらいいのにって
そう思うのも私の勝手、かなあ?
569 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 22:00
いつものように熊井ちゃんからメールがきた。
『美味しい抹茶のお店見つけたよ』

私もいつものように
『どんなお店?いつ行こう?』
なんて返信した。

いつものように日時を決めて
いつものように待ち合わせて
いつものようにお店に向かう。

だけど初めて手を繋いだ。
熊井ちゃんから繋いできた。
570 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 22:00
「本当はね、ずっと繋ぎたかったの。」

そう言った熊井ちゃんの横顔は
いつもと変わらないように見えたけど
寒いこの季節なのに手が汗ばんでいた。

熊井ちゃんの横顔をじーっと見てると
ぷい、と私とは反対方向を向いてしまった。

「熊井ちゃん?」

「だって、、、初デートなんだもん。」

小さな声で呟いた。
571 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 22:01
私はいつもと同じに思っていたのに
熊井ちゃんはいつものようなこのお出かけも
もしかしたら、ううん。きっと
いつもとは違う気持ちでいて
手を繋ぐだけでも緊張して汗ばんでる。


なんだか急に後ろめたくなってしまった。
私、ちゃんと熊井ちゃんの気持ちに
応えられていないんじゃ…?


そんな気持ちがむくむくと大きくなる。
どうしよう。どうしよう。どうしよう?
572 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 22:02
「愛理。」

「な、なに?」

「ありがとう。私と付き合ってくれて。」

「そんな事!私、熊井ちゃんの気持ち
すごい嬉しかったし!あ、舞ちゃんがね。
熊井ちゃんに相談されたって…
そんな事全然知らなくて本当、、なんか
鈍感でごめん、、、ね。」
573 :コイビトの条件 :2013/02/11(月) 22:02
ごめん、には違う気持ちも混ざってたかもしれない。
言っちゃいけない“ごめん”も。
でも大丈夫だよね。
育っていくのもありってりーちゃん言ってたし。
それも愛ってみやも言ってた。
私、熊井ちゃんの気持ちに
もっとちゃんと応えられるように頑張る。
熊井ちゃんの事、もっともっと好きになる。
そう心に誓った。

なのに。

なんで?
あの人に出会ってしまったんだろう。

そして、それを幸せに思う私は
今まで自分で信じてきた自分じゃないみたい。
574 :おるぷち :2013/02/11(月) 22:08
本日はここまでです。


>565 :名無飼育さん
ものは言いようって事ですw

>566 :名無飼育さん
みや「デ、デレデレなんてしてないし!」
もも「嘘だー。みーやんはぁ、いつだってももちにデ・レ・デ・レ」
みや「その口ふさがれたいの?」
もも「…え、それは、その、」
みや「その反応、結構傷つくんですけど?」

長くなりそうなのでこれにてw
575 :名無飼育さん :2013/02/15(金) 00:37
愛理と熊井ちゃんは何かほのぼの系でいいですね。癒されます♪

>574
ちょw
桃子はみやびちゃんに口を塞がれてしまえー!!!w
恥ずかしがり屋さんかわゆ////
576 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:22
『17時にB駅南口前集合』

昨夜そんなメールが舞ちゃんから届いた。
この前話してた“舞美ちゃん”に会わせてあげるって。
そんな事すっかり忘れてたけど
最近会えてなかった千聖も来るって言うし
もちろん舞美さんにも興味ある。

舞ちゃんも“りーちゃん”に
1回会ってみたいとか言いだして
全員のスケジュール合わせたら今日がいいって
とんとん拍子に決まった。
577 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:23
舞ちゃんとは学校一緒だから校門で待ち合わせ。
私が校門に行くとすでに舞ちゃんがいたから
小走りになって近付いた。

「まーいちゃーん!ごめん、待った?」

「ううん。今フクちゃんと話してたから。」

そう言う舞ちゃんの横には1年のフクちゃんがいた。
彼女は丁寧にお辞儀をして

「鈴木先輩。こんにちは。」

と、また丁寧に挨拶をしてくれた。
578 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:23
「こんにちは。フクちゃん。今日は体調いいの?」

「はい。ありがとうございます。最近は元気なんです」

そう言って微笑む彼女はかなり可愛い。
可愛くて身体が弱いとか小説の中の人みたい。
だけど。ちょっと変な趣味と言うか…

「早速ですがお2人の2ショット
撮らせて頂いてもよろしいですか?」

私たちも、もう慣れちゃって
校門前で仲良し2ショットでポーズをとる。
579 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:24
「ありがとうございます!いつも通り可愛いです!」

そう言って画像を見せてくれる。

「また後でお渡ししますね。」

「うん、待ってる。」

舞ちゃんがにっこり笑う。私も頷く。

「それでは失礼します。」

最後まで丁寧に挨拶をして自分の家の
お迎えの車に乗り込んで行った。

580 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:24
彼女は…なんていうんだろう?
学校代表の写真撮影係みたいなもので。

校内で人気がある生徒の
(自分で言うのは恥ずかしいけど私も含まれてる!)
写真を撮って会員制のHPに掲載している。

それによって隠し撮りを防いだり
人の写真で利益を得るという人がいない、らしい。
彼女の写真の腕前のおかげなのか
彼女の家の力のおかげなのかは知らないけど
以前のように(彼女が入学してくる前)
勝手に写真を撮られて本人が知らないところで
出回ると言う不愉快な思いをしなくて
済むようになったのはありがたい。
581 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:25
ほんと、、、もう、、、

1年の頃知らない間に撮られた
恥ずかしい写真を見つけた時の衝撃ったら!

だからフクちゃんには結構感謝してる。
本人も礼儀正しいイイ子だし。

そんな話を舞ちゃんにしたら「本当だよね〜!」と
うんうん頷いてくれた。

582 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:25
もうちょっとで待ち合わせの駅ってとこで
ふと目の前100mくらい先を
横切る女性が目に映った。

その颯爽と歩く美しい容姿は
かなりの人の目を惹きつけていたと思う。

風にゆるくなびくロングヘアー。
スキニーパンツが似合うスラッとしたスタイル。
どう見ても整った顔。

なんとなく、そのまま見てたら
その人は駅ビルの透明なガラスに思いっきり
ぶつかって尻もちをついた。
583 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:26
思いがけない衝撃的な出来事に

「いたっ!!!!」

つい自分がぶつかった訳でもないのに叫んじゃった。
舞ちゃんが声にビックリして

「どうしたの、愛理!?」

なんて顔を覗きこむけど、とっさに言葉が出なくて
前方をただただ指差す私。

「え?前になにか…あれ?」

舞ちゃんも私が示すものを理解したみたいだけど
反応はまったく予想外。
だって舞ちゃんは大きくため息をついたんだもん。
584 :コイビトの条件 :2013/02/18(月) 19:27
「え、ま、まいちゃん?」

なんで女性が転んでるのを見てため息?
そう聞く前に舞ちゃんは私の求める答えをくれた。

「愛理、あれが舞美ちゃんだよ。」

「ええ!?」

あれが?あの美しい女性が?
あの洗練された感じなのに
ガラスにぶつかっちゃう人が?

なんとなく舞ちゃんに聞いてる『舞美ちゃん』が
理解できた気がした。
だって舞ちゃんはいつも言ってた。

『舞美ちゃんって外見はパーフェクトなんだけど
なーんか抜けてるんだよね』
585 :おるぷち :2013/02/18(月) 19:31
本日はここまでです。
一年の愛理さんがどんな写真を撮られたのかは
本人の名誉のため伏せておきます。

愛理「んもー、ほんとヤダ。勘弁してほしい〜!

>575 :名無飼育さん
愛理「2人でほのBuono!でーす♪」
雅「Buono!は3人だし」
桃「くまいちょー関係ないじゃん」


ちなみに、ももがみやに口をふさがれたかどうかは秘密です。
586 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:15
そんな舞美ちゃんを舞ちゃんが助けに行かないから
うずくまる彼女がなんかいたたまれなくて
小走りで駆け寄った。

「だ、大丈夫?…ですか?」

「いたーーーーー、またやっちゃった。。。
どうしよう、こんなの舞ちゃんに見られたら
また呆れられるよーーー」

「あの…?えっとー」

どうも私に気付かず1人でぶつぶつ言ってる。
587 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:16
「あ、あの!舞美さん!!舞ちゃんならそこにっ!」

「え、、ええ〜〜〜!?舞ちゃん!?て、あれ?あなたは?」

まだ舞美さんは屈んでる状態だから
自然とその横に立つ私を見上げてくるわけで。

なんか、遠目でもキレイな人だなーと思ったけど
近くで見ると本当に美しいとしか言えない!
りーちゃんとか、みやとはまた違うタイプの美人さん。
くりくりとした目が不思議そうにしてるのを見て
自分が彼女に見とれている事に気付いた。
588 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:17
「あ、えっと、、、あの。」

「愛理だよ。あたしの友達の」

「「舞ちゃん」」

声が揃って思わず舞美さんの方を見たら
舞美さんも私を見てて凄く照れくさくなってしまった。

「もー、舞美ちゃん何度目?ここにぶつかるの!」

「そ、そんなに何回もないよ?」

舞ったらこわーい!と、うろたえる舞美さん。
いつもこんな感じなのかなあ。
なんか舞美さんのがお姉さんなのに
舞ちゃんのがお姉さんみたい。
舞ちゃんって本当しっかりしてるなあ。
589 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:17
「愛理もボーっとしてるとぶつかるよ!」

「え、私はぶつかってないよ」

「ぶつからなくても転ぶでしょ」

「う。。。」

舞ちゃんの厳しい目を避けるように横を向くと
舞美さんが立ちあがろうとしてたから手助けする。
手を貸した瞬間ふわっといい匂いがして耳元で

「ありがと。ほんと舞ちゃんってばこわいね〜」

小さく笑ってそう囁かれた瞬間、なぜだか私の全身が
ビシッと電流が走ったみたいになった。
590 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:18
一瞬のそれは意味が分からなくて
思わず舞美さんを見たけど
ニコニコしてる彼女はなにも感じていないみたい。

なに?いまの。

しびれるみたいな強烈な感覚。
静電気、じゃない、よね。

もう一度、舞美さんを見ると
なに?と言うように首を傾げられて
その可愛い仕草に胸が締め付けられるみたいになった。

これも、ナニ?
え、え、え、なんなの?
591 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:18
なぜだか急にりーちゃんの言葉が響く。

「電流が走ったみたいな衝撃があって
恋に落ちるものだから。」

まさか、だよね。
だって私は熊井ちゃんと付き合ってるんだもん。
熊井ちゃんの事、もっともっと好きになるんだもん。
きっと、これは間違いだ。
592 :コイビトの条件 :2013/02/25(月) 22:19
もう一度、舞美さんを見る。
舞美さんは舞ちゃんと仲よく話してる。
ニコニコと笑顔が似合う人。

大丈夫、なんともない。
美人さん過ぎてビックリしただけ。
きっとそうだよ。

593 :おるぷち :2013/02/25(月) 22:20
少し短いですがきりがいいので
本日はここまでです〜。

しかし寒いですね。
寒い時はイチャイチャですよね←
594 :名無飼育さん :2013/02/26(火) 13:07
結局愛理は舞美かww熊井ちゃん頑張って!!

そうです。寒い時はイチャイチャです。
みやももでイチャイチャ書いて下さい←
595 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:04
その後、千聖が来てりーちゃんが来て
全員が集合した。
りーちゃんを見て皆が可愛いとか美人とか
言うから、まるで自分の事みたいに

「そうでしょー!」

って言ったら、やっぱり舞ちゃんに

「なんで愛理が偉そうなのっ!?」

なんて言われ皆に笑われた。

「私より、舞美さんが凄くキレイな人でびっくり。
ねえ、愛理?」

「うん、私もびっくりした。」

大丈夫。私、ふつーだよね。
596 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:05
「舞美ちゃん中身本当ダメだから!残念な人だから!」

なんて言いながら舞ちゃんと千聖が次々と
舞美さんの失敗談を語りだして
舞美さんがひたすら焦ってて可愛くて。
可愛くて、見とれてしまった。
りーちゃんが、ふふふと笑いながら

「三姉妹みたいね」

って言うと

「こんなお姉ちゃんいやー!」

と嬉しそうにしか見えない顔で2人が言うもんだから
私とりーちゃんは噴き出してしまった。
597 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:05
舞美さん愛されてるなあ。
なんかいいな。
イイ人なんだな。
舞ちゃんも千聖もさっきから結構酷い事言ってるのに
全然怒らないし、穏やかなんだなあ。

「…り!愛理ってば!!」

「え、な、なに!?」

「もー、またボーっとして」

舞ちゃんにまた呆れられてしまった。
私は苦笑いするしかない。
598 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:06
舞ちゃんの後ろから千聖がニヤニヤして

「舞美ちゃんに見とれすぎだし〜!」

言われた瞬間ドキッとした。
本当に“どくん”って感じで。

「ち、違うっ!そ、そ、そんなんじゃ」

「愛理慌てすぎー!」

「冗談だってば、もう」

2人に大笑いされてしまう。
もう。このコンビはたちが悪い。
その絶妙なコンビネーションもっと他に
なんか、こうイイ事に使えないの?
599 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:07
そう思いつつも何もできない私の頭に
ふわっとした感触。
え?と思って見上げると舞美さんが
困ったような笑顔で

「うちの妹達がごめんね?」

なんて言いながら、私の頭を撫でてた。

「え、あの、いえ、、、そんな。」

焦る私。だって手がっ、舞美さんの手がっ!

「ちょっとー!舞美ちゃんの妹になった覚えないし!」

「そうだ、そうだー!」
600 :コイビトの条件 :2013/03/04(月) 22:07
やっぱり2人がギャーギャー言うから

「別にイイでしょ?妹みたいなものじゃないのー」

舞美さんはぎゅーっと2人いっぺんに抱きしめて
やめろぉー!なんて嫌がられて
(絶対嫌がってない。すごく嬉しそう)
じゃれあってる。いつもこんな感じなのかな。
いいなあ。

舞美さんの手が離れた瞬間
自分でもビックリする位に残念に思ってしまって
なんか、テンション下がる。
目の前でじゃれ合ってる3人。
2人はずるいなあ、なんて思って
ふと気付く。私、なに考えてるの?

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