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「街」

1 :おるぷち :2012/03/05(月) 22:28
初のアンリアル物書こうと思います。

今まで何作か書かせてもらったのですが
ノロノロ進行のせいかドンドン現実と
時代のギャップが出てきてしまって(-_-;)
登場人物も初挑戦の人ドンドン出す予定です。

短編〜中編をひとつの街を舞台に
ちょっとずつ繋がってる感じで行こうと思います。

はじめましての方も
お久しぶりな方もよろしくお願いします。
301 :境界線 :2012/09/03(月) 21:54
「あ、みや。耳には入ってきちゃうけど
別に気にしてないし
意地悪されてる訳でもないから。」

「でも!!愛理は腹たたない訳!?」

怒るうちとニコニコ笑う愛理。
そんな愛理にどうしていいか分からなくなってると
2人の間に、にょきっと手が伸びてきた。

え?って疑問に思う間もなく
後ろから柔らかくてあったかいものが
うちの身体に巻きついてきた。
耳元には聞きなれた高い声。

「みーやんは本当にイイ子だねー。」

「!!!」
302 :境界線 :2012/09/03(月) 21:54
その声と自分の身体に巻きついている腕が
ももだって気付くのに時間は全然かからない。

つまり、ももがうちに抱きついてる!!!

「ちょ、なに、もも!やめてよ!」

「みーやんってぇー。裏表ないってゆーか
情にアツいってゆーかあ。」

腕を振りほどこうとするうちを無視して
ももがどんどん話し続けていく。

「な、な、な、な!」

「ちょぉっとアツ過ぎて
周り見えなくなっちゃう時もあるけどぉ」

「も、もも!はな、はなして」
303 :境界線 :2012/09/03(月) 21:55
「やっさしーしぃ、
クールビューティーとか言われてるけど。
ぜぇんぜん!そんな事ないよねえー」

こ、こいつ!
分かってて何してくれてんのー!?
やめてよ、背中に胸、あたってるし!
焦りまくるうちにだけ聞こえるように

「顔、真っ赤だよ?」

なんて。この小悪魔―――――――――!!!!!!



うち、完全にももに遊ばれてる。
304 :境界線 :2012/09/03(月) 21:56
なんとかももを引き離すと

「ももはぁ、そんなみーやんが大好きだよ♪」

なんてウインクすんなーーーーーー!

「ね、愛理」

て、なんでそこで愛理にふる!?

「うん。大好き」

だから!この天然お嬢様!!
気付いてない、気付いてないのはなんで!?

そりゃ、ももはいつだってこの調子だけどさあ。
もー、勘弁してよ。

305 :境界線 :2012/09/03(月) 21:56
「て、事があったんだよ。ひどくない!?」

「うん、そうだね。ももって感じだね」

うちの愚痴はいつも佐紀ちゃんに直行する。
佐紀ちゃんはBuono!とは別のバイト先である
コンビニ店員仲間。
ももとも高校、大学が一緒で友達だから
話を良く分かってくれる。
だから、ついつい愚痴ってしまう。
ま、佐紀ちゃんが聞き上手だからってのもあるけど。

「私もなっちゃんの、そうゆートコ大好きだよ」

「そ、そこじゃなくてー!」
306 :境界線 :2012/09/03(月) 21:57
佐紀ちゃんは声を押し殺すように肩を揺らして笑った。
なんでかって、2人レジに並んで
仲良く絶賛バイト中だからだ。
でも今はほとんどお客さんいないんだけどね。

「ももねー、ふざけてばっかだけど
案外まじめだからさー。」

「うん?」

それは知ってるけど。なんて。

「分からない?」

「なにが?」

佐紀ちゃんは、ふむ。と頷いて

「ま。そーゆートコもなっちゃんのイイトコだ。」

と、つぶやいた。全然意味分かんないし。
307 :境界線 :2012/09/03(月) 21:58
「ももはもうすぐ大事な試験だからさ、
最近、疲れてるみたいだよね。」

「え?普通にバイト入って普通に働いて
普通にふざけてるけど?」

佐紀ちゃんの言葉を不思議に思う。
昨日もバイトで会ったけど
ももに疲れた様子なんかなかったはずだ。

「え、そう?大学じゃ結構…
あいつ、強がりでカッコつけだなー。」

「えー?」

「年下に弱いとこ見せない、みたいなさ。」

「え、そうなの、かな」

いっつも、ふざけてばっかで甘えてくるけどなあ。
年上の威厳なんてもの、感じた事ない。
308 :境界線 :2012/09/03(月) 21:59
「今度の試験、ももにとっては本当に
すごい大事な試験なんだよね。
あたしは受けないから、のんびりバイトもしてるけど
なんでももバイト休まないのかな。」

「もも、そんな無理してるっぽいの?」

「うーん、たぶん。バイトがイイ気分転換なのかもね。」

「バイトが?」

変なの、大事な試験ならバイトなんて休んで
集中した方がいい気がするけど。

それとも…ももってそんなにお金困ってるのかな。
309 :境界線 :2012/09/03(月) 21:59
そういや、ジュース飲んでると
ももちにもちょーだーい!とか言ってくる。

いつも恥ずかしくて嫌そうにしちゃうけど
ジュースくらい素直にあげようかな。
なんならご飯おごってあげるとか。
それ口実でご飯デートとか!?

て、なんて言うのよ?
お金ないならご飯おごってやるとか
どんだけ偉そうなのって話だよね。

どーしよー。
310 :境界線 :2012/09/03(月) 21:59
「…ちゃん!なっちゃん!なっちゃんってば!!」

横には呆れ顔の佐紀ちゃん。
目の前にはお弁当を持ったお客様。

「あ、えっと。商品お預かりしまーす。」

急いで笑顔を作ってレジ作業を開始した。
我ながら、恥ずかしい。。。

次、ももがバイト入ってるのは明後日。
もちろん自分も入っている。

とりあえず…ジュースくらいはおごっても
不自然じゃないだろう。
311 :おるぷち :2012/09/03(月) 22:02
本日はここまでです。
出演者に清水佐紀さんも入れるべきだったと
今頃思ってます(苦笑

>299 :名無飼育さん
いつかCafe Buono!を舞台に書きたいと
思ってたんですよー♪
312 :名無飼育さん :2012/09/04(火) 08:55
みやびちゃんの可愛さ無限大級。
子供っぽいところとか鈍感なところが可愛いんだよね〜
ル ’ー’リ<そぉなのぉ〜
こんな感じでキュンキュンしてるので、次も楽しみに待ってます!
313 :名無飼育さん :2012/09/07(金) 15:32
キャップは雅ちゃんの
世話係なんですねw
この関係も好物です。
ももちのウザ小悪魔っぷりがツボです。
314 :境界線 :2012/09/10(月) 21:21
「おはようございまーす!」

うちがBuono!で仕事してたら
ももが慌てた様子で駆けこんできた。
今日のシフトは6時からだけど現在5時56分。
珍しくギリギリの時間に飛び込んできたのは
やっぱ忙しいから、なのかなあ。

「いやー。セーフ。間に合って良かったにゃん♪」

もの凄い速さで制服に着替えたももが
うちの横に並んで一緒に洗い上がりの
フォークやスプーンを拭き始めた。

「珍しいね、ギリギリなんて。」

「ちょっと教授と話してたら遅くなっちゃった。」

「それって今度の大事な試験の話?」

「え!?」
315 :境界線 :2012/09/10(月) 21:23
なんでかももは、すごくびっくりした顔をした。

「え、って、え?佐紀ちゃんに聞いたんだけど…」

「聞いたって何を?」

「何って、もうすぐ大事な試験あるって…
だから、もも、ちょっと疲れてるとか、そうゆー事」

「それだけ?」

「それだけって他に何かある訳?」

ももはにっこり笑って

「優しいみーやんは疲れてるももちに〜何してくれるのかな?」

「は!?」

「癒してあげたいな〜とか思うでしょ?」

「べ、べつに!!」

「またまたぁ〜〜〜。」
316 :境界線 :2012/09/10(月) 21:33
クネクネするももに何かを
誤魔化された気はしたけど
絡みつく腕を振りほどくのに必死になって
そんな事はスグに忘れてしまった。

そっからももは、いつも通りウザいくらい元気に
バイトしてて疲れてるなんて思えなかった。

佐紀ちゃん気にしすぎなんじゃナイかなー。
そう、思ったん、だ、け、ど。
317 :境界線 :2012/09/10(月) 21:34
「夏焼さん、時間だからあがっていいよー」

店長の声に「はーい」と元気に返事する。
今日はうちのバイト終了時間が
休憩中のももと重なってるのはチェック済み。

少し話できるかな、とか
そうだ、ジュースおごってやろう。とか
思いつつウキウキしてスタッフルームに向かったら…

ももは教科書だか参考書を広げたまま
すぅすぅと寝ていた。
ももが休憩中に寝てるとこなんて初めて見た。
うちは結構寝ちゃう事あるけど。。。
それに休憩時間まで勉強してるなんて。
ちらっと見えた文章はもう何語だか
分かんなかった。ももって頭いいんだなあ。
318 :境界線 :2012/09/10(月) 21:34
やっぱ佐紀ちゃんの言った通り
大変だし、疲れてるんだね。
そんなの全然気付かなかった。

ももは結構、本心を見せてくれないと思う。
人の心にはズカズカ入り込んでくるし
誰にでもフレンドリーで人懐っこいけど
なんか、ここから先は進入禁止!みたいな
境界線を感じる時があるんだよね。

そんなももが弱いとこ見せれる相手なんているのかな。
本心をぶつけられる相手っているのかな。
その「相手」に、うちがなれればいいのになあ。
319 :境界線 :2012/09/10(月) 21:35
更衣室で素早く着替えてスタッフルームへ戻ると
ももはまだ寝たまんまだった。

まだ休憩時間残ってるし起こさないでおこう。。
話せないのは残念だけど。
自販機でももの好きな甘いドリンクを買って
眠っているももの横にそっと置いた。

黙ってると意外なほど大人の顔してるもも。
今、目の前に居るももは白い頬に
スタッフルームのちょっと暗めの照明が当たって
なんか人形に見えて…壊れてしまいそうに感じた。
320 :境界線 :2012/09/10(月) 21:36
もも。

こんなに側にいるのに気付かないんだね。
切なくなって顔に顔を近付ける。
そのまま引き寄せられるように
ももの頬に自分の唇をよせて
そぉっとキスをした。

「ももが悪いんだからね。」

つぶやいてスタッフルームを出るうちは
やっぱ卑怯だよね。
321 :境界線 :2012/09/10(月) 21:36
なんでだろう。
なんでももを思うとこんなに切なくて
涙がでてくるの。

もっと、ももに近付きたいよ。。。
心を近付けたいよ。

帰り道。そっとつぶやく。
「…やっぱ頬じゃなくて唇にすれば良かった。」

さすがに起きる気がするけど。
起きたら、どういう反応したかな。
そういやももが動揺するのって見た事ないな。
いきなりキスしても動揺されなかったら…
322 :境界線 :2012/09/10(月) 21:37
なんでだろう。
なんでももを思うとこんなに切なくて
涙がでてくるの。

もっと、ももに近付きたいよ。。。
心を近付けたいよ。

帰り道。そっとつぶやく。
「…やっぱ頬じゃなくて唇にすれば良かった。」

さすがに起きる気がするけど。
起きたら、どういう反応したかな。
そういやももが動揺するのって見た事ないな。
いきなりキスしても動揺されなかったら…
323 :境界線 :2012/09/10(月) 21:37
なんて。
本格的に凹むっつーの!
やっぱ、もものバカッ!!!
寂しいだろうけどって寂しいに決まってるじゃん!

だけど無理して体調悪くされたら嫌だし…
そう思って“身体に気をつけて頑張って”なんて
メール打ちかけて

「らしくないよね。」

結局。
“寂しくなんかないよーだ!静かで気分よく働けるし!
ももは試験の事考えてれば良し!”

つい可愛くないメールを送ってしまう。

はぁ、バカは自分だっつーの。
324 :おるぷち :2012/09/10(月) 21:42
本日はここまでです。
やっぱBuono!が好きだぁぁぁぁぁぁ!
って、あんまし愛理いないw

>312 :名無飼育さん
ありがとうございます!
今回のキュンキュンできたでしょうか?
雅ちゃん可愛いですよねえ。

>313 :名無飼育さん
清水さんいると雅ちゃんが
甘えるんで楽しいんですよねー。w
325 :名無飼育さん :2012/09/14(金) 06:52
ん?"寂しいだろうけど"?
ツンデレびちゃん可愛いです。
けど、夏焼さんの心中まで分かっちゃうので
小説で読むと、結局デレデレで甘甘なんですよねw
326 :おるぷち :2012/09/15(土) 19:24
>325 :名無飼育さん
うわ。やらかしてます(汗
よくよく見たら
>321>322同じだし…


↓322の後。323の前に脳内差し込みお願いします。
327 :境界線 :2012/09/15(土) 19:25
はぁ。

ありそうすぎて否定できない。
あっさり、いつものようにかわされそう。
凹むわ。

だけど。
お風呂に入っている間にももから届いたメール。

「ジュースありがと。みーやんだよね?
やっぱ試験勉強に集中したいから
ちょっとの間バイト休むね。
ももちがいないと寂しいだろうけど許してにゃん」
328 :境界線 :2012/09/24(月) 21:05
それから2週間。ももは休んだまま。
お互い毎日シフト入ってた訳じゃないけど
こんなに長い間会わないなんて事なかった。

「ももがいないと静かだね。」

「そう?別にももがいない日なんて今までもあったし。」

「そうだけど、もう2週間も会ってないんだもん。
ちょっと寂しいな〜。みやは寂しくないの?」

「べつに!」

うちが密かに思ってても言えない事
愛理が素直に口に出したから
悔しいような微妙な気分で
つい可愛くない態度をとってしまった。
329 :境界線 :2012/09/24(月) 21:05
だって…ももがいないんだもん。

自分でもビックリする位に気持ちが沈んでる。
今、なにしてんだろう?って試験勉強だろうけど。
ごはん、ちゃんと食べてるかなあー。

「なんか、ごめん」

謝ると愛理はふるふると首を横に振って
ニコッと笑った。

「みやイライラしてるね」

「…ごめん。」

「生理?」

「…違うし」
330 :境界線 :2012/09/24(月) 21:06
天然お嬢様め。
セクハラおやじみたいな事言わないでよ。
ついに、うちのももに対する気持ちに
気付いたかと思ったのに。
心の中でズッコケた。

そんなんしつつも、ふと入口を見たら
丁度お客様が入ってくるところだった。

いけない、仕事しなきゃ。
いつものように、にこやかに。
331 :境界線 :2012/09/24(月) 21:07
「「いらっしゃいませー!」」

声をかけると、そのお客様は凄い勢いで
こっちに向かってきた。

え、なに?

うちが戸惑っていると満面の笑顔で
体当たりバリの勢いで愛理に抱きついた。

「愛理〜〜〜!」

「え?り、りーちゃん!?」

どうやら愛理の友達らしい。
そうゆー事ならと応対は愛理に任せて
他の仕事をしようと奥に向かうと

「ちょっと待って!」

と、腕をとられた。びっくりして振り返ると
美少女のアップだった。
332 :境界線 :2012/09/24(月) 21:08
「ちょ、近いし!」

「あ。ごめんなさい。つい。」

「ど、どうしたの?りーちゃん」

愛理も彼女の行動に戸惑っているみたいだし。
りーちゃんと呼ばれた少女は
本当にビックリするくらいの美少女。

愛理もそうとうな美少女だけど
またタイプが違う、どこか洋風な美少女だった。
こんな子もいるんだなー、と感心しちゃう。

そんな美少女がうちに向かって
にっこりとキレイに笑うから
思わずつられて笑顔を返す。
美少女ってすごい。
333 :境界線 :2012/09/24(月) 21:08
「わたし、菅谷リサコ」

「え、あ〜、うちは夏焼雅」

「雅?カッコいい名前ね!」

「え?そう?ありがとう。」

ずいぶん人懐っこい子だなあ。
キラキラした目で真正面から見つめられると
なんだか居心地が悪い。

どっちかというと人見知りなうちは
ちょっとひいてしまう。
もももズカズカ人に迫ってくるけど
また、なんか違う。
ももだったらなんて言うか、もっと…
334 :境界線 :2012/09/24(月) 21:09
「もう、りーちゃん!席に案内するから!」

「あん、もう愛理…ま、いっか。
オッケー!雅、またね」

「え、あ。うん。」

リサコと名乗った美少女は愛理に連れられて
窓際の席に案内されていった。

ふわふわ揺れる茶色のロングヘアーからは
なんだかイイ匂いがした。
高い香水つけてるんだろうなあ。
ももとは大違い!
335 :境界線 :2012/09/24(月) 21:11
しばらくすると愛理が戻ってきて

「ごめんね、雅。りーちゃんアメリカ帰りで
ちょっとテンション高くって。」

「へえ。アメリカ?旅行にでも行ってたの?」

「ううん。住んでたの。
何年振りかで日本で暮らす事になったって。」

「ええ?帰国子女ってやつ?」

「そう。向こうで知り合って今では親友なの。
1年に1回は会ってたけど凄い久しぶり。」

って、軽く言うけどアメリカだよね。
海外だよね。遠いよね?
愛理ってやっぱお嬢様だなあ。
336 :境界線 :2012/09/24(月) 21:12
「昨日、日本に着いてサプライズで
会いに来たんだって。本当にもうビックリだよ」

そう言いながら愛理はすごく嬉しそうだった。

そんな彼女が帰り際、うちの方に
やっぱり凄い勢いで寄ってきた。

「ねえ雅!」

「え、ああ。菅谷、さん。」

「リサコ!」

「…リサコ」

そう呼ぶとにっこり笑った。
337 :境界線 :2012/09/24(月) 21:12
すごー。なんてゆーか品のある笑み。
お姫様か!って感じ。

「私、まだ日本にお友達いないの。
お友達になってくれる?」

「え、ああ。もちろん。」

「ほんと?嬉しい!じゃあ今は雅仕事中だから
愛理に連絡先聞いちゃっていい?」

「うん、いいよ。」

「やった!じゃあ、またね!バイ!」

「うん。バイバイ」

手を大きく振りながら去っていくリサコを
見送ってると愛理が近付いてきた。
338 :境界線 :2012/09/24(月) 21:13
「みや、リサコの事、良かった?」

「ん?別にいいよ。リサコって積極的だね。」

そう言うと愛理はちょっと困った風に笑った。
どうしたんだろう。

リサコは積極的だけど
うちが仕事中なのを気遣ってくれるようなイイ子だ。
そんな子なら友達になるのに問題なんかない。
そもそも愛理の友達なんだし。

リサコからはその日の内にメールがきた。
可愛らしい絵文字たっぷりのメール。
おつかれさま、とか今日はありがとう、とか。
全部の言葉が素直すぎる位まっすぐでキレイで
自分もリサコの半分でもももに対して
素直になれたらいいのにって思った。
339 :おるぷち :2012/09/24(月) 21:14
本日はここまでです。

新キャラ登場!どう動かそうかな。。。

前回の更新はgdgdすぎて
申し訳ありませんでしたm(__)m
340 :名無飼育さん :2012/09/26(水) 10:40
ここにきて強敵(?)登場ですかー!?
どうなるんでしょ、どきどき!!
てか、桃子はなに考えてるんだろう
341 :名無飼育さん :2012/09/29(土) 22:02
続き気になるー!
342 :境界線 :2012/10/01(月) 21:54
それからリサコは、愛理のバイトに合わせて
よくBuono!にお茶しに来た。

愛理とは違う高校に通う事になったみたいだから
会いにきてるんだろう。
いつも愛理がバイト終わるのを待って
一緒に帰っていく。
どうやら家は近いらしい。

仲いいな。
毎日会えるなんて羨ましい。
リサコと会って10日くらい。
ももはまだバイトに来ない。

寂しい、なあ。
会いたい、なあ。
ももにもう一カ月くらい会ってないよ。
343 :境界線 :2012/10/01(月) 21:55
電話でもいい。
声くらい聞けないかな、
メールならいいかな、
でも邪魔しちゃいけないし。
そんな事ばっか毎日、繰り返し考えてる。

今日もバイトを終えてスマホとにらめっこ。
電話なんかして「どうしたの?」って聞かれたら?

「やっぱ、ももに会えなくて寂しいんだー!」

なんて言われたら恥ずかしくって軽く死ねる。

いや、むしろ聞いた事もない冷たい声で

「なんか用?もも忙しいんだけど」

なーんて邪魔にされたら?
そんなん3日はご飯食べれない。
344 :境界線 :2012/10/01(月) 21:55
いや、そもそも電話出てくれなかったら?
メールして返ってこなかったら?
繋がったとしても電話でもメールでも
やっぱり素直になれないだろうなあ。
なんて、いつも結論出しちゃって
自分で自分が嫌になる。

ほんと弱虫。

だって、こわい。
時間がたてばたつほど自信がなくなってくる。
ふつうに友達なんだから怖がる必要ないんじゃないかって
そう思っても拒絶される気がしてしまう。
今まで、どうやって話してたっけ?
345 :境界線 :2012/10/01(月) 21:56
こわい。

でも、会いたい。声が聞きたい。
少しでもいい。ももを感じたい。
どうしよう。

何回ももものアドレスを呼びだす。
それだけで胸がドキドキ、する。

ああ、そうだ佐紀ちゃんに
試験日を聞けばいいんじゃん!
そう思って佐紀ちゃんのアドレスを
引っ張りだそうとした時
急にスマホが鳴りだして
思わずベッドに落としてしまった。
346 :境界線 :2012/10/01(月) 21:56
だ、だって。これ。この音!
こっそりもも専用で設定した…
しかも、電話だし!!

どどどどどうしよう。
早くとらなきゃ!
一呼吸置いて通話ボタンを押す。
なにげなく、ふつうにって思うのに

「もしもし」

ただ、その4音の声がひっくり返ってしまった。

ああ、やだ。恥ずかしい!
絶対、ももにつっこまれるし!!
347 :境界線 :2012/10/01(月) 21:57
「みーやん?」

だけど、予想と違って耳に飛び込んだのは
もものすんごい優しい声。

どうしたの?って聞きたくなるくらい。
いつものハイテンションとも違う
落ち着いた、大人の声。

「あ、あの。なんか久しぶりでビックリ、しちゃった。」

なぜだか声がひっくり返った
言い訳をするうちって本当に小心者。
電話の向こうから、ふふふ、と笑い声が聞こえる。

「うん、久しぶり。ごめんね?寂しかった?」

「…うん。さみしかった。」

って、スルっとなぜだろう。
言いたくてもずっと言えなかった言葉が出てきた。
そんな自分にビックリして止まってしまう。
348 :境界線 :2012/10/01(月) 21:58
ももが悪い。
だって久しぶりなのに
いつものテンションと違うんだもん。

大人の声なんか出してさ。
なんなの、もう。もものバカ!

心の中で悪態ついてるのに
どこか、ううん。心の中も身体でさえも
なんだかホッとしてる自分がいた。

なんだろう、この感覚。

「ももちも寂しかったよ?」
349 :境界線 :2012/10/01(月) 21:59
沈黙。

なに、これ。
調子狂う。意味分かんない。
なのに身体がカーーっと熱くなる。
黙るうちにももが言葉を続ける。

「あのね?試験終わったんだ。
だから明後日からバイト入れたから…
みーやんも入ってる、よね?」

「え!?」

思わず叫んじゃったうちに、ももが悲鳴を上げる。

「ちょ、声いきなり大きいし!
ももの可愛い耳が痛くなっちゃうじゃ〜ん」

ももの調子がいつもと同じになったのに気付いて
さらに、なんかビックリ。
350 :境界線 :2012/10/01(月) 22:00
ああああああ、自分で自分が訳分かんない!

「は、入ってる!めっちゃ入ってるから!
明日も明後日も!ガンガン働くし!」

「あはははは!なに、それ。みーやんってばおっかしー!」

確かにおかしい。
自分でもそう思うけど今は正常になれそうもない。

「じゃあ、明後日ね?」

「え、うん!またね!待ってるから!」

「うん。待ってて。じゃ、おやすみ。」

「お、おやすみ!!」
351 :境界線 :2012/10/01(月) 22:00
通話終了。

まだ身体中がアツい。
やば、お風呂入ったのに汗かいてるし。

なんか。
なんか。
なんか。

嬉しくて泣けてきた。

ああ、こんなにももに会いたかったンだー。
あとちょっとで!ももに会える!!
嬉しくてどうしよう。
352 :境界線 :2012/10/01(月) 22:01
ももに、よーーーやく、会えるんだ。

てかさ。なんでわざわざ電話くれたの、かな?
ももが案外めんどうくさがりなの、知ってる。
他の子にもわざわざ電話してるとは思えない。
もしかして…もももうちに会いたいって思ってくれてる?

そんで、もしかして、もももうちの事…

そんな都合の良すぎる考え
ブンブンと頭を振って振り落とした。

つもり、だってけど
心のどっかで期待しちゃってる。
353 :境界線 :2012/10/01(月) 22:02
ももにコクってみる?

どうせ気持ちバレちゃってるんだろうし。
今さら、かな。


ドキドキと胸が高まる。
背中は汗でびっしょり。



明後日が待ち遠しい。
354 :おるぷち :2012/10/01(月) 22:05
本日はここまでです。
ひとりでモヤモヤしてる
雅ちゃん書くのが楽しいwww

>340 :名無飼育さん
ももちさんの考えてる事は
作者にも分かりませんwww

>341 :名無飼育さん
ありがとうございます!
まだ続きます。よろしくお願いします★
355 :名無飼育さん :2012/10/09(火) 15:17
ぐわー雅ちゃんかわいい!
もも思わせぶりっ
356 :境界線 :2012/10/09(火) 21:22
「みや、ご機嫌だね。」

「え、あー。うん。ちょっとね。」

Buono!にお茶しに来たリサコに
会った瞬間に言われた。

やっぱうちって単純だなと思う。
今日は自然と顔がにやついちゃってるの
自分でも分かるもん。

357 :境界線 :2012/10/09(火) 21:22
「リサコ、今日は愛理いないよ?」

「うん。知ってるけど来たくなったの。」

ダメ?と言うように小首をかしげるリサコは
本当に可愛らしい。

いいな、美少女の妹キャラって最強じゃない?
それにBuono!自体を気にいってくれたと思うと
なんだか嬉しい。

さっきから周りの男性客がリサコを
チラチラ見てるのが分かる。
ももにじゃなくてリサコに時給渡して
通ってもらったら売上上がるんじゃないだろうか。
そんなアホな事を考えつつもリサコに笑顔を向ける。
358 :境界線 :2012/10/09(火) 21:23
「ダメな訳ないじゃん。嬉しいよ。」

「本当!?えへへー。」

笑顔のリサコ。なんかまぶしいわあ。

「じゃ、注文決まったら呼んでね。」

「うん。ありがと。」

奥に引っ込んでカップとか準備してると
他のバイトが話しかけてきた。

「あの子すっごい美少女だね!」

「だよねえー。」

「この前来た時もさ、愛理が接客してて
2人並んだ時の周りの男性客のそわそわっぷりったら!」

「あー、分かる。」
359 :境界線 :2012/10/09(火) 21:24
「今日も凄かったね!」

「うん、リサコ1人でも破壊力抜群」

「なに言ってるの!雅と2人セットで見られてたんだって」

「へ?うち?」

「もー、自覚ないんだから。
今日は女性客もめっちゃ見てたよ!」

「なんで?」

「なんで?じゃないよ、もう。」

本当に雅は自覚ないんだから…なんてブツブツ言いながら
彼女は奥へ行ってしまった。

何なんだ、いったい。まあ、いっか。
そう思ったところでリサコに呼ばれた。
360 :境界線 :2012/10/09(火) 21:25
「ご注文はお決まりですかー。」

「やぁだ、もう。みや普通にしてよお。」

「だってお店だもん。」

「じゃあ、今度外で会おうよ」

「外で?」

「うん。ショッピング付き合ってほしいの。
みやセンスいいって愛理言ってたし
愛理は流行とか疎いから。」

センスいいと言われて悪い気はしない。
それに今日はすんごく機嫌がいいのだ。

「いいよ、リサコに似合いそうなお店連れてってあげる。」

「ほんと!嬉しい!楽しみにしてる」

本当に嬉しそうにリサコは目をキラキラさせた。
こうゆー子に色々選ぶの楽しそうだなあ。

「で、注文は?」

「あ、えっとね…」
361 :境界線 :2012/10/09(火) 21:25
リサコの注文を聞いて戻ると
さっきのバイト仲間が

「さっきさあ、もも来たよ。」

なんて言うから心臓が跳ね上がった。

「え、ほんと?」

「明日から復帰だから挨拶って。
ちょっと急ぐからってスグ帰っちゃったけど。」

「えー。」

少し待っててくれてもいいじゃん。
試験終わったのになに急ぐの?

もう、もものバカ。
362 :境界線 :2012/10/09(火) 21:26
雅ちゃん、ちょっと拗ねちゃいますよー。
うーん、文句言ってやろ。

休憩時間になるとさっそくももにメール。
なぁんで黙って帰っちゃうの!って。
だけど返信が全然ない。
やっぱまだ忙しかったのかなぁ?
いや、単にいつも通りのめんどうくさがりか。
明日には会えるからいいんだけどさ。

その夜はちょっと寂しく思いつつも
いつの間にか眠ってしまっていた。
363 :おるぷち :2012/10/09(火) 21:28
本日はここまでです。
雅ちゃんが乙女化はげしいですねwww

>355 :名無飼育さん
雅ちゃんがひとりで
キャーキャーしてるのを描くのは楽しいです
364 :名無飼育さん :2012/10/10(水) 09:21
乙女チックみやびちゃん可愛すぎ!
そして梨沙子は絶妙な役どころですね!
続きたのしみにしています。
365 :境界線 :2012/10/15(月) 20:54
翌日はピッカピカの晴れだった。
まるで、うちとももの再会を祝福しているよう!
なーんて!なーんてね!?

そんな風に朝から浮かれてそわそわ、どきどき。
もう何回時間を確認してるんだろう。

そわそわ、そわそわ。ドキドキドキドキ。

もう、ほとんど5分単位で時計を見ちゃってる。

366 :境界線 :2012/10/15(月) 20:55
もも、まだかな。

いつも仕事の15分前には必ず来る。
今日は久し振りだから、
もう少し早めに来る気がする。
まだかな、まだかな。

早くももの顔が見たい。
声が聞きたい。
ちょこっとだけ、触りたい。

て、やらしー意味じゃなくて!
誰に言い訳してるんだって話だけど
自分1人で慌ててしまう。
367 :境界線 :2012/10/15(月) 20:55
「みや、楽しみだね!」

愛理が笑顔で話しかけてくる。

「あ、いや別に。そうでもないけど。」

そう言ったのに愛理にふにゃっと笑われた。


「おはようございま〜す!」

ちょっとだけ懐かしい声がして
全身が電流走ったみたいにビビッとなる。

「ももっ!ひさしぶり!」

「あー、愛理ぃー。会いたかったよ」

なんて抱き合ってる。
368 :境界線 :2012/10/15(月) 20:56
え、なにそれ。うらやましい。
うちもそれしたい。

「も、もも。おはよ。えと、久しぶり?」

「あー、みーやん。久しぶり。元気?」

「う、うん。」

「じゃ、ももち用意してくるね」

ひらりと身体を翻して奥にある更衣室へ向かってしまう。
あれ、なんか。そっけない?
期待しすぎただけ?
愛理には抱きついてたのにって嫉妬か、これは。
やだな、もう。

だけど、なんか。なんか。
369 :境界線 :2012/10/15(月) 20:57
今日のももは本当にそっけなくて
別に無視されるとかじゃないんだけど
いつもは本当に無駄にしつこいっていうか
色々かまってくるっていうか…
スキンシップ大好きって感じなのに。


全然寄ってこないし必要な事しか
話してこないし話しかけてもかわされる感じ。
妙に普通の人みたいだし。

なんなの?
うち、なんかした?
370 :境界線 :2012/10/15(月) 20:57
「ねぇ、愛理。もも、変じゃない?いつもと違うよね。」

こそっと愛理に言うと

「え、ふつーに前みたいにウザいけど?」

可愛い顔して結構酷い事をサラッと言う愛理。
思わず苦笑しちゃうけど、でもやっぱ違うんだよ?

「じゃあ、うちだけにオカシイの?」

「えー?照れてるとか?」

「…ももが?照れるの?まさか!ありえないよ。」

「でも久しぶりだし」

「愛理には普通なんでしょ?それとも休んでる間会ってたの?」

「会ってないよー!私とみやじゃ違うじゃん」

「え、ち、違うって?」

「ももはみやの事、特別でしょ?」

「…」
371 :境界線 :2012/10/15(月) 20:58
ももはみやの事特別?

それってどうゆー意味?
逆じゃないの?

聞きたかったのに愛理はお客さんに
呼ばれて行ってしまった。

ちょ、どうゆー事!
ほんと意味分かんないんだけど!
そんなん言われたら期待しちゃうじゃん。

愛理―――――!!!!!!
372 :境界線 :2012/10/15(月) 20:58
結局そのままの状態で
うちのバイト時間が終わってしまった。
ももはまだまだバイト中。

うー消化不良!
あんなに楽しみにしてたのに物足りないっ!

もものバカー!バタバタ足を踏みならして
スタッフルームで声にならない叫びを上げる。

「み、みや?帰らないの?」

「帰る、けどっ」

一緒にバイトを終えた愛理が不思議顔。
そうだ。そういえば。
373 :境界線 :2012/10/15(月) 20:59
「ねぇ、愛理。ももがうちの事特別ってどうゆー意味?」

「ええ?そのまんまだけど。もしかして隠してるの?」

「隠すって?」

「2人、付き合ってるんでしょ?」

「…は?」

ももと、うちが、付き合ってる?
なんだそれ。どこ情報!?

「あれぇ、違った?」

「ち、違うし!!なんでそうなんの!」

愛理は首をかしげてオカシイナア、なんてつぶやいてるけど
一番オカシイ思ってるのはうちですからっ!
374 :境界線 :2012/10/15(月) 21:00
「だって、雅ここでももにキスしてたでしょ?」

「!!!!!!」

き、き、きすって!
あの、寝てるももに勝手にした、あれ?
たった1回の、あれ?

「な、な、な、な、、、、、」

「見ちゃった♪」

てへ、となぜか愛理が頬を赤らめる。

「あ、あれは、その。なんてゆーか。」

ヤバい、あんな事ももにバレたら…

「それに、ももも雅にしてたし。」

「…え?」


今、なんておっしゃいました?
375 :おるぷち :2012/10/15(月) 21:03
本日はここまでです。
爆弾愛理ちゃん登場www


>364 :名無飼育さん
ありがとーございます!
乙女チックみやびちゃん書いてて
本当楽しいです!!
梨沙子…さてさて?
376 :名無飼育さん :2012/10/15(月) 22:02
毎週更新されるのを楽しみにしてます
雅ちゃんがかわいすぎる!
377 :名無飼育さん :2012/10/15(月) 23:04
うわああ!早くも次の更新が楽しみでしかたない!
ももちゃん!!みやびちゃん!!
可愛すぎるよぉ!
378 :名無飼育さん :2012/10/16(火) 02:55
まじかー!愛理さんナイス情報!
気になるー気になるー!
続きまってます。頑張ってください!
379 :名無飼育さん :2012/10/19(金) 14:54
うわぁぁぁぁぁぁー
あまりの素敵展開に悶えちゃいました!
続きたのしみにしてます
380 :境界線 :2012/10/22(月) 20:38
「お互いしてたから付き合ってるんだなーって。
内緒なら私、誰にも言わないよ?」

結構、口堅いんだからねーなんて
愛理はニコニコ話してる。

いや、まてまてまてまて。

「それ、いつ頃?」

「んー?何回か見たけど。」

「な、なんかいかっ!?」

1回じゃなくて?
ちょ、嘘。ウソでしょ。
どうゆー事?
381 :境界線 :2012/10/22(月) 20:38
やっぱ勘違いじゃなくて、
ももってうちの事、好きなの?ねえ。
てか、愛理に何度も見られるって
まさか他の人にも見られてるんじゃ…

「愛理…あの。うち、ももの事、待ってるから。」

「ん、分かった!じゃあお先に。バイバイ、またね」

「うん、バイバイ」
382 :境界線 :2012/10/22(月) 20:39
ももが、うちにキス。

それってスタッフルームで寝てる時って事だよね。
うち、確かによく寝てるし。
なんで?なんでって好き、だから、だよね?
そうだよね?

ももの気持ちが知りたい。
キスの理由も今日の変な態度の理由も。
ぜんぶ、知りたい。

もものバイト終了まで2時間。
ずっとココにいるのも何だから
コンビニで時間をつぶす事にした。

ここでじっとしてるなんて
ソワソワしちゃって無理。
他のスタッフにも変に思われちゃうだろうし
終わる時間に合わせてまた来よう。
383 :境界線 :2012/10/22(月) 20:40
そう思ったのが間違いだったかもしれない。
そしたら、あんなの見なくて済んだのに。

コンビニでつい立ち読みに夢中になりすぎて
少しだけ予定よりBuono!に
向かうのがおそくなっちゃって。
うちは急いでた。

Buono!のある向かいの道まで来た時
見覚えある声が聞こえて
ももの姿が街灯に照らされてた。

そして、もうひとり。
384 :境界線 :2012/10/22(月) 20:40
見た事ある、キレイな人。

ちょこちょこBuono!に来てるお客さん。

うちらより、ちょっと年上の人。

そう言えば、仲良くももと話してるのを見た事ある。
いつもの馴れ馴れしい接客してるだけと思ってたのに
違ったの?

なんで、あの人がここにいるの?
385 :境界線 :2012/10/22(月) 20:41
「近くまで来たから、そろそろバイト
終わる時間だったなあと思って来ちゃった」

微笑むその人にももが嬉しそうに腕を絡める。

「もものお迎え?わーい!嬉しいなあ。」

「うふふ。会社でプリン頂いたの。家で食べましょ?」

「えー!本当?もも嬉しい!!」

「試験がんばってたから、ご褒美よ」

「ご褒美がもらいものー?」

「なによー、ケチつけるならあ〜げないっ」

「いやぁー!うそうそ。嬉しいですっ。」

キャッキャと笑ってじゃれながら歩く2人を
反対側の道から見てるしか出来なかった。
386 :境界線 :2012/10/22(月) 20:42
ねえ、その人とどうゆー関係?

家でって、もしかして一緒に住んでるの?

それとも彼女の家に入り浸ってる、とか?

なんか…その人には“境界線”引いてないように見えたよ?

ももの全て出してるように見えたのは気のせい?

その人、ももの恋人、なの?
じゃあ、なんで寝てるうちにキス、したの?

ねえ。なんで?
もも、なんでよ?
387 :おるぷち :2012/10/22(月) 20:47
ちょっといつもよりも短いですが
本日はここまでです。

>376 :名無飼育さん
更新スパン把握してくれてるんですねえ!
ありがとうございます!!

377 :名無飼育さん
とりあえず、こんな展開となっております。
いかがでしょうか?
この2人書きだして思いのほか楽しい!

>378 :名無飼育さん
愛理さんはなにげにキーポイントでした^^
みやびちゃんの気持ちに気付いてないどころか…
ってゆーね。w

>379 :名無飼育さん
素敵展開!っその言い方イイですね〜。

いつもよりコメント多くて嬉しいです。
ありがとうございます。
やる気↑↑↑↑↑↑です
388 :名無飼育さん :2012/10/22(月) 20:53
そろそろかなと思って見たら来てたーーー!!!
いつもすごく楽しみにしてます。
年上の人って一体誰なのか気になりすぎる!
389 :名無飼育さん :2012/10/22(月) 20:59
うああ!
新展開!ドキドキしつつ次回更新を待ちます!
390 :名無飼育さん :2012/10/22(月) 21:10
毎週定期更新されて嬉しい反面、読み終った後の毎週焦らされる感じに悶々とするw
今週もどきどきしました!次回も楽しみ!
391 :名無飼育さん :2012/10/23(火) 23:21
うー続きが気になってしょうがない!
ももち、どーゆーこと!?
雅ちゃんがんばれー!
392 :名無飼育さん :2012/10/24(水) 02:19
おっ、もしかして春先に出ていたアノ人の再登場かな!?
悶々しつつ焦らされつつ、来週を楽しみにしてます。
393 :境界線 :2012/10/29(月) 20:58
「で、Buono!サボり?」

「…ちゃんと連絡はしたもん。」

やっぱり今日も佐紀ちゃんにグチグチ。
泣き腫らした真っ赤な目とむくんだ顔じゃ
接客なんてできる訳もなく。

眼鏡とマスクで顔隠して
コンビニでバイト中の佐紀ちゃんに会いに行った。
佐紀ちゃんはうちを見るとギョッとした顔して

「それ、やりすぎ…変質者か花粉症か芸能人だよ」
と、一瞬で呆れられた。
394 :境界線 :2012/10/29(月) 20:58
バイトが終わるのを待って
佐紀ちゃんのアパートへ。

突然来たのに佐紀ちゃんの
部屋はいつだってキレイに整頓されてる。
服とかファッション誌が散らばるうちの部屋とは大違いだ。
佐紀ちゃんは冷蔵庫からジュースを出してくれる。
うちはテーブルの側のクッションを抱っこして待つ。

はぁ、なんか落ち着く。

「で、なにがあったの?」

「あのね…」
395 :境界線 :2012/10/29(月) 20:59
佐紀ちゃんには今まで何回も何回も
こうして話を聞いてもらってる。
恋愛話だけじゃなく、もうなにもかも。
うんうん、と聞いてくれる存在は本当にありがたい。
やさしいし、しっかりしてるし性格まともだし。
なんで、うちは佐紀ちゃんじゃなくて
ももなんかを好きなんだろう。
そう呟くとコツン、と軽く頭を叩かれた。

「なっちゃんって本当におばかさんだよね。」

「なによぅ。」

「もも勉強とバイトで忙しいし恋人なんている訳ないじゃん。」

「そ、そんなの、分かんないじゃん!」
396 :境界線 :2012/10/29(月) 21:00
「ももが今どこで暮らしてるか知ってるよね?」

「え、どこって…」

頭の中の記憶をぐるぐるぐるぐるかき回す。

「あ!!!」

そうだ、ももは親戚の家に居候してるって…

「思い出した?」

「うん。」

て、事は。昨日のあの人は…

「たぶん、いとこの梨華さんだね。
ちなみに他のご家族も一緒に住んでます。」

て、事は。て、事は。

「なっちゃんの勘違い&空回り」

「うそーーーーーーーーー!」
397 :境界線 :2012/10/29(月) 21:01
うち、自分の事バカだとは知ってたけど
こんなにバカだったとは知らなかったョ。

じゃあ、昨日から今の今までの悲しみは
ぜーんぶ無駄。意味なかったって事!?

「ウンウン、そんなトコもなっちゃんらしいよ。」

佐紀ちゃんは慰めにもならない慰めをくれた。
はぁ〜〜〜。
ため息を深くついたけど。て、事はよ?

「だったらさあ。その、愛理から聞いた
ももからのキスってうちの事…」

「そりゃ、そうだろうね」

「だよね?そうだよね?」
398 :境界線 :2012/10/29(月) 21:01
「いくらももでも寝てる子にすんのはね。
起きてる子にふざけてならありそうだけど。」

「それはそれで嫌」

「そりゃそうだけど、ももだから。」

「…でもさぁ。だったら昨日の変な態度なんなのかなー?
本当に変だったんだよ?よそよそしいってゆーか。
そういや、メールの返信もくれなかったしさあ!
バイト復帰の話は向こうからわざわざ電話くれたのに!」

「そんな事、私に聞かれても」

「えー!佐紀ちゃん何か知らないの?」

「知る訳ないじゃん。」

「じゃあ!ももの試験ってなんなの?」

「え!し、しけん?」

え、何。
399 :境界線 :2012/10/29(月) 21:02
佐紀ちゃんの目が分かりやすく泳いでる。
なんでそんなに動揺してるの?
なんとなく、ふと思いついた質問だったのに
佐紀ちゃんのこの態度って。

「佐紀ちゃん?」

「えー、いや、私も詳しくは、、、」

「うそだ!」

「いや、私から言う訳にはさあ。やっぱ人の事だし。」

「ももがまともに応えてくれる訳ないじゃん!」

「…そうだろうけど。」

「お願い!佐紀ちゃん!」

「えぇぇぇ〜〜〜」
400 :境界線 :2012/10/29(月) 21:03
佐紀ちゃんは心底困った顔。

でも、ここで答えを聞かない訳にはいかない。
そう野生の勘、いや…女の勘がそう言ってるんだから。

しつこく、しつこく聞いてたら
ついに佐紀ちゃんが諦めてくれた。

机の引き出しから1枚の紙を取り出して
目の前のテーブルに置いた。

“ニュージーランド留学選考試験”

留学?


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