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「街」

1 :おるぷち :2012/03/05(月) 22:28
初のアンリアル物書こうと思います。

今まで何作か書かせてもらったのですが
ノロノロ進行のせいかドンドン現実と
時代のギャップが出てきてしまって(-_-;)
登場人物も初挑戦の人ドンドン出す予定です。

短編〜中編をひとつの街を舞台に
ちょっとずつ繋がってる感じで行こうと思います。

はじめましての方も
お久しぶりな方もよろしくお願いします。
201 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:25
「せんせー、さよーならぁ」

「ん。さよーなら!気をつけて帰るんだよ」

先生が笑顔で見送ってくれる。
保健室のドアを閉めるのはとっても寂しい。

「あーあ、今日が終わっちゃったあ」

思わずつぶやくと聖ちゃんが

「エリナはほーんと新垣先生が好きだねえ」

ちょっと呆れながら言う。
だけど、そんな事言いつつも
いつも話聞いてくれる聖ちゃんがエリナは好きだ。
やっぱ新垣先生の次にだけどね。
202 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:26
校門まで歩いたところで
聖ちゃんはお迎えの車に乗る。
バイバイして、何気なくスマホ見よ~〜として
ポッケにもカバンにも入ってないのに気付いた。

「あれ?なんで?」

もしかして保健室?今日は聖ちゃんと
いっぱいスマホいじっとったからなあ。
しょーがない、取りに戻るっちゃ。
まだ学校からスグんとこやし。

なーんて。
仕方ないなんて思ってない。
だって、きっとまだ新垣先生いるもん。

もういっかい、先生に会える。

エリナは嬉しくなってぴょこぴょこ小走りになった。
203 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:26
先生びっくりするかな。
先生あきれちゃうかな。

きっと「なぁにしてんのおー!もぅ生田は仕方ないなあ」
なんて呆れ顔したフリの優しい目で言うんやろうな。

想像しただけで顔がにやけとう。

保健室のドアの前で一呼吸。
ちょっとドキドキ。
なんでもないふりで勢いよく開けちゃおう。
バッと内開きのドアを開けた。

だけど、すぐ目の前の机に居ると思った先生がいない。
あれ、おかしいな。
204 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:27
ドアのカギ開いてたし、いるはずなんだけど。

ふと目に入るベッド脇のカーテン。
いつもは人がいる時だけにしか閉まってないのに。
もしかして先生具合悪いと?
そんな様子なかったけどなあ。
そう思いつつ手はカーテンに伸びる。
もしかして先生の寝顔見れちゃったりしてー。
やけん。開けようと思ったその瞬間。

「…やだ…、だめ、、だってば、、ちょ、、!やめ、、て…」

その声は確かに新垣先生のもので。
いつもと違う押し殺したような声。

まさか不審者!?変質者!?襲われとお!?
なにか…ナイフとかで脅されてたらどうしよう!?
205 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:28
武器あった方がいいかも!?と言っても
保健室じゃなんにもない。

早く、早くしないと先生が危ない。
あんまし威力ないかもだけど仕方ない。
スピードと勢いで勝負や!
女は度胸!

掃除道具入れから箒を掴んで
一気にカーテンを開けた。

エリナに背中を向けた変質者に向かって
叫びながら箒をぶんぶん振りおろす。

「だぁああああああ!!!!!」
「んだぁあぁぁあああ!?」

変質者は素早い身のこなしで
エリナの箒をかわして奥の方へ転がった。
206 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:29
でも、その勢いで壁にぶつかってゴツンと派手な音がした。

一瞬やけどエリナには見えた。
新垣先生をベッドに押しつけて
手首んとこ、握っとった。こいつ!

許せん!まだ、うずくまっとー変質者から
守るように、先生に背を向けて盾になる。

「エリナのせんせーに何しとーーー!!!
せんせーに気易く触るんやなかっ!!!」

「え、え、え?い、生田??」

後ろから先生の戸惑いの声。
207 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:29
「せんせー!エリナが来たけん、大丈夫と!!」

「あだだだだだ…な、、、なんや?おめぇー!?」

変質者がふらふらと起き上がろうとする。

「や、やるんか!?エ、エリナはこー見えても
有段者やけんね!!変質者なんかには負けんと!」

段持ってるんはお習字やけど。
本当は超〜怖いけど先生を守るんじゃあ!と
気合いを入れて箒を握りなおすと変質者が叫んだ。

「だ〜れが変質者じゃあー!!」

そのドスの聞いた低い声に身体がビクッとはねる。
やばか人やったか?どうしよー?でもでも
208 :「街」小さな世界 :2012/07/07(土) 23:30
「せんせーはエリナが守るっちゃ!!」

「はぁ〜〜?」

エリナの方を向いた変質者は案外小柄な
どっかで見たような顔の女性やった。

やけん、エリナは騙されん。
こいつ、こんなキレイな顔しとーけど
先生の事襲いよった悪い奴やもん。

エリナはぐっと睨む。
向こうもエリナを睨んでくる。

お互い睨みあって動かんとこに
新垣先生がゆっくり真ん中に立った。
209 :おるぷち :2012/07/07(土) 23:31
本日はここまでです。

えりぽん誕生日おめでとう!!!

>200 :名無飼育さん
譜久村さんのHP見るには
厳しい審査があるようですwww
210 :名無飼育さん :2012/07/08(日) 07:14
まあ予想通りの展開ですねw
やっぱり生田の恋は実らなそうでなによりですw
211 :名無飼育さん :2012/07/09(月) 02:49
生ガキスキー!だが安定の王道CPには勝てねーw
212 :名無飼育さん :2012/07/09(月) 16:51
有段者〜のくだりの脳内言い訳に笑いました。
単純で無鉄砲で非常に生田さんらしい。
やっぱり登場してきたあの方とどんな掛け合いを見せてくれるのか次回更新を楽しみに待ってます。
213 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:10
「ちょ、せんせー。危ないやろ!エリナの後ろに…」

「いや、あの生田落ち着いて、ね?」

「はぁ!?ふざくんな!里沙ちゃんはあーしのもんじゃあ!」

「愛ちゃんも落ち着いて」

「だって、せんせ…て、え?」

今、愛ちゃんって呼んだ?
知り合い…?

「やってぇ〜里沙ちゃん。あーし、そいつに」

「だーかーらー!この子は大事な生徒で
多分あたしが襲われてると思って守ってくれたんだよね?」

そう先生はエリナに振り返ってにっこりした。
214 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:10
「…え、はい。あの、、先生」
「ごめんね。この人怪しい人じゃないから。」

「え、でも先生やめてって言っとったやん!
助け求めとったっちゃろ?」

「へ!?あ…えーと。」

途端に真っ赤になる先生。
その反応に先生がどうゆー事されそうに
なっとったんかハッキリ分かった。
エリナやってもう子どもやないもん。
そうゆー知識くらいあるっちゃ。
経験は残念ながら全くないけど。

「いや、それはその、、なんてゆーか。ふざけてて」

先生は慌てて言葉を吐き出すけど
そんなん嘘やって思った。
215 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:11
「でも!普段と全然違う押し殺したみたいな声やったけん
エリナは一大事やって思ったっちゃん」
「いや、違う。違うのよ、本当に」
先生なに言っとるん?
もしかして知人が変質者でかばっとるん?
どこまで優しいんよ。

「先生。たとえ知り合いでも
悪い事する人はかばっちゃいけん。」

う、と声に詰まる先生。
やっぱ図星やったんやね。

「先生は被害者やん。なんでかばうと?
あ、警察呼ぶと世間体とかそうゆーんやったら
エリナが未遂やってちゃんと皆に言うけん。」

エリナは必死やった。
だって、先生を襲うような悪い奴
このまんまにしとって、また同じ事起きたら…
216 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:11
「いや、生田。あのね、本当になんでもないから。
紛らわしい事しててゴメンね?」

「なあ、里沙ちゃーん。
ごまかさん方がいいんやない?」

それまで黙っとった犯人“愛ちゃん”が
急に入り込んできて心底イラっとした。

「もう!愛ちゃんが悪いんだからね!!」

「先生、だから警察…」

エリナは先生の白衣の袖をぎゅっと握る。
そんなエリナに先生は
今まで見た事ないような困った顔をした。

「生田、あの、さあ。本当に先生が悪かった」

「なんで先生が謝るん?悪いンはこいつやろ!?」

「この人…悪い人じゃなくて、その。
あたしの恋人、なの。」
217 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:12
こ・い・び・と???

“ハンマーで頭を叩かれたような”
って言うのは、こうゆー事を言うんやなって
どっか冷静に考えとった。

すーっと身体から血の気が一気に引いて
身も心も冷えていって全ての感覚がなくなる。

“この人ね、知らないかもしんないけど
今、特別講師でこの学校に週3で来ててさ。
その、一緒に帰ろうって保健室来た時に
ふざけてっていうか、その。えっと。”

218 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:13
先生の言葉が通過してく。
そっか、どっかで見た事あると思ったら
今日、聖ちゃんが見せてくれた写真の人やん。

“あーしは里沙ちゃんに対してはいっつも本気やョ?”

写真の人が先生に絡みつきながらニヤニヤしとる。

“ちょ、生徒の前でやめてってば。
大体ねー、さっきだって学校であんな事するから
こんな事になったんだからね!どうしてくれんの!?”

“やぁ〜って〜。白衣にそそられたんやもん”

“あほかーーーー!って、あれ?生田?生田?おーい?”

“こいつ里沙ちゃんの事好きなんやない?”

“はぁ?なに言って…ねえ、生田?生田?どしたー?”
219 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:13
目の前に居る先生の言葉が遠い。
なんやろう。
電波悪いみたいな感じ。

この人は先生の恋人で学校でイチャつこうとして
先生が困ってエリナが勘違いして…
あの“押し殺した声”に含まれている色を
感じとれないエリナはやっぱKYなんやろうか?

「おじゃ、、ま、、しました」

自分の声が震えとーのが分かった。
なんか全身に力が入らん。
だけどココにはおれん。
エリナは早くここから消えてしまいたい。
220 :「街」小さな世界 :2012/07/16(月) 22:14
そっからエリナは自分の布団にもぐりこんだ。
どこをどうやって家まで帰ってきたんかは覚えてない。

あんなに幸せで穏やかな日やったのに。
どうしよう。
もう保健室行けない。

エリナの居場所はなくなったんやね。
あの人が先生の横におるんなら
エリナはどこにいたらいい?
エリナは邪魔ものでしかない。

“里沙ちゃんの事好きなんやない?”

あの人の言葉がよみがえる。
エリナは先生を好きでいちゃいけない。
先生の側にいちゃいけない。
先生に、嫌われたく、ない。
そんな想いがグルグルとエリナの
頭と心を支配する。
221 :おるぷち :2012/07/16(月) 22:17
本日はここまでです。
50枚目が好きすぎて困っています。


>210 :名無飼育さん
やっぱ生田は残念キャラ扱いな訳ですねw
そうですよねー

211 :名無飼育さん
高橋さんが調子に乗るコメントを
ありがとうございますw

>名無飼育さん
あの方あんま絡まなくてすいません。
だって、収拾つかなくなるでしょ?w
222 :名無飼育さん :2012/07/17(火) 05:34
あわわ予想通り最悪の展開になっちゃいましたね
今後の生田が気になって仕方ないです
次の更新楽しみに待ってます
223 :名無飼育さん :2012/07/19(木) 17:10
調子に乗ってる高橋さんにちょいイラッw
しかしそんなところも彼女らしくて可愛らしくもありますが。
生田さんに感情移入してしまいこっちまでハンマーで頭を叩かれたような…
224 :名無飼育さん :2012/07/19(木) 19:26
生田が登校拒否にならんかちと不安w
生ガキ好きとしてはもやもや
ふくちゃんがkeyですかね?
225 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:46
次の日、いつもの時間に目を覚ましたけど
明らかに寝不足で頭が痛い。

サボっちゃおうか、そう思ったけど
これ以上、両親に心配をかけるのも嫌やった。

グズグズ制服に着替えモタモタご飯を食べて
なんとか学校に向かって歩く。

空は灰色の雲がたくさん。
空気も重く感じる。
もうすぐ雨降るから?
それともエリナの重い気持ちのせい?
226 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:47
エリナの家と学校は徒歩で15分くらい。
バスや電車に乗れないから徒歩で行けるようにと
学校に近いマンションを探してくれた。

パパは上司の田中さんも同じマンションだから
紹介してもらっただけで
エリナの為だけじゃないって
言ってくれたけど
それは運が良かったって言うか…
明らかにエリナを気遣っての事やって分かっとう。

エリナはどうしてこんなに
人に迷惑ばっかかけるんやろう。
227 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:47
エリナは狭い空間にたくさんの人が
いるところにはいられない。

気持ち悪くなるし、
頭が痛くなって倒れてしまう。
だから、教室にも入れない。

いや、教室にこそ入れない。
228 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:47
きっかけは、ささいな事やったと思う。
エリナにはそれが何やったか今も分からん。

誰が誰を好きとかライバルなんだとか
誰と誰が仲悪いとかグループとか
そんな事エリナはちっとも興味なかった。
それがKYだって責め立てられた。

自分を正義と信じて疑わないクラスメート達。
彼女たちの冷たい目がエリナを追い詰めた。

それまでは、ずっと自分は
人と仲よくなることが得意やって思っとった。
誰にだって話しかけれたし
誰とでも仲良くなれる自信があった。
229 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:48
やけど。

今エリナはたくさんの人の目が怖い。
いつだって誰かがエリナを嫌いなんやって思う。

ううん、みんなエリナの事なんて。
そう「みんな」になると「嫌い」になるんだ。

赤や青や黄色はひとつならキレイなのに
混ぜると黒くなってしまう。
きっと人の心もそうなんだ。

美術の授業中、絵具が混ざり合うパレットを見て
エリナは唐突にそれに気付いた。
230 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:49
人は「たくさん」になると「汚く」なる。


ぐちゃぐちゃの心を抱えたまま
学校へ到着した。

グダグダダラダラしよったから完全に遅刻やった。
学校は静まりかえり誰もいないみたい。

だけど、たくさんの教室の中には
たくさんの人が詰まっている。
たくさんの人の気持ちが。

それを思うとエリナは少し気持ち悪くなった。
231 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:49
一般の生徒とは違う玄関でいつものように
靴を履き替え、保健室に向かう。

やけん。

どうしても、その扉を開く事ができない。
先生が、保健室が。
エリナを拒んでいるように思えた。

いつも軽く開けていた扉が重く
うーんと高いところにあるような気がする。
どうしよう?

もうパパもママも出かけただろうし
家に帰っちゃおうか?
膝が震えてくる。帰ろうにも帰れない。
涙がにじんできた。
232 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:49
やだやだやだ。

なんでエリナはエリナなん?
身体に力が入らなくて
ドアの前でうずくまってしまう。

このドアの向こうには先生がいるはずなのに。
今、ここにいるエリナに気付いてくれない。
気付く訳ナイって分かっていても
気付いてほしかった。
同時に気付いてなんてほしくなかった。

なんて自分でも意味分からんし。
233 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:50
そっと苦笑した時、誰かにぽんと肩を叩かれて
身体が瞬間ビクッと震えた。
人間、あんまりにもビックリすると
縦に揺れるんやなあ。。。

恐る恐る振り返ると
一緒にビックリしたらしい聖ちゃんが
目と口をおっきくして固まっとった。

「ごめんね?ビックリさせて。」
「いや、エリナこそ…」
解凍された聖ちゃんが普通に
保健室に入ろうとするのを
無言で必死で止めてテキトーな
空き教室に連れ込んだ。
234 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:51
「保健室行かないの?」

「…うん。」

「行きたくないの?」

「…うん。」

「どうしてか、聞いてイイ?」

心配そうな聖ちゃんの顔。
なにも答えられんエリナ。

どうしよう?
聖ちゃん心配してくれとーのに。
聖ちゃんにまで嫌われたら…

235 :「街」小さな世界 :2012/07/23(月) 20:51
「うーん、、、保健室にいたくないんだよね?」

聖ちゃんの言葉にウンウンと頷く。

「じゃあ、さぼっちゃおっか?」

「…えっ!?」

まじめでおとなしい聖ちゃんの言葉にビックリして
またエリナは縦に揺れてしまった。
236 :おるぷち :2012/07/23(月) 20:55
本日はここまでです。
生田の理由は語らないでおこうと思ったのですが
多少触れた方がいいかな、と。
あまり重すぎないようにしたつもり。うん。


>222 :名無飼育さん
そうですねー。
この生田の場合最悪のパターンになるのが
鉄板なんで(苦笑

>223 :名無飼育さん
高橋さんなんで仕方ないですよね!
彼女を出すと作者も制御しきれませんw


>224 :名無飼育さん
ふくちゃん活躍…するかな?どうでしょう!
お楽しみに!
237 :名無飼育さん :2012/07/24(火) 06:37
フクちゃんの母性力ハァハァ
ぽんぽんコンビ好きッス
238 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:22
「で、なんでエリナんち?」

どこに行くの?って聞いたら
エリナんちだと普通に言われた。
そりゃ確かに今誰もいないけど。
てかエリナも帰ろうかと思ってたけど。

「だって街をウロウロしてて補導されたら嫌でしょ?」

アタリマエーって感じでにっこり微笑む。

「そんな可愛い顔されても」

「え。」

「え?」

なぜか聖ちゃんは頬を桃色に染めとった。
239 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:23
「あ、じゃ、じゃあ、行こっか!
休み時間になったらバレちゃうし。」

「なんでどもっとるン?」

「ど、どもってないし!!」

慌てたまんまの聖ちゃんに引っ張られて
エリナんちに向かった。
聖ちゃん、エリナんち知らんくせにー。

「「あ。」」

もうちょっとで家って時に
いきなり雨がザーーっと降ってきた!
ゲリラ豪雨って奴!?
そりゃ降りそうな天気ではあったけど
なんで今なん?もうちょっと待っとってよー。
240 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:23
雨にブーブー文句を言いながら
急いでマンションに向かったけど
2人してびしょ濡れになってしまった。

「あー、もうビシャビシャやん。
聖ちゃん、このタオル使って」

「あ、ありがと」

後ろにおった聖ちゃんに
何気なくタオルを渡そうと振り返って
エリナは瞬間、止まってしまった。

そんなエリナに気付いて聖ちゃんは
不思議そうな顔をした。
241 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:24
「エリナ?」

「エロすぎやろ。」

「え?」

聖ちゃんの制服のブラウスが透けて
その下のキャミも透けてブラと
自分とは大違いなおっぱいが
リアルになっとった。

そんな視線に気づいて聖ちゃんは
慌てて前をタオルで隠した。

「エッチ!」

「な、そんなボインボインしとるからやろー!」

「ぼ、、ぼ、、、ば!!!」

「も、そんなんいいからっ!シャワーでも浴びるっちゃ!」
242 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:25
そう言ってバスルームに聖ちゃんを押しこんだのに
ちょこっとドアを開いて困った顔して
しかも、なんかっ、上目遣いでうるっとした目で

「エリナも濡れてるじゃん。」

なんて言った。
こん人、自分を分かってなさすぎやろ。

どんだけエロいんじゃあー!

「身体弱いンやから…こじらせたら大変やろ!」

「あ、あり、がと。」

そう言って大人しくバスルームに引っ込んでくれた。
243 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:25
「やばかー。」

さすがに、あんなボリュームを目の前にして
見ない訳にはいかんかった。
むしろ釘づけやった。
泊ってく?とか言いそうやったやん。
むしろ一回いいやろ?みたいな?w
て、あほか、自分!

あー、聖ちゃん気ぃ悪くしたやろか。

でも、あれは凄かった。

「こんなもん?」

自分の情けないオッパイの前で
聖ちゃんのオッパイの大きさを
両手で形を作るふりで想像してみる。
244 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:26
「ありえん。」

自分にあんなについとったら変過ぎる。
て、しょーもない事しとらんと
着替え用意しとこ。

ようやく正気に戻って自分の部屋に向かった。

聖ちゃんと交代でエリナもシャワーを浴びる。
熱いシャワーに色んなもんが
流されてったらいいのに。
245 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:26
ふと。

さっき見た聖ちゃんを思い出す。
あったまって全身から湯気のたつような
ふんわりと、やっぱり桃色な聖ちゃんは
中華まんのように美味しそうやった。

って、中華まんってなに!

自分の喩が可笑しくって
ひとりで笑い転げた。
246 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:27
タオルでガシガシと髪を拭きながら
リビングに行くと聖ちゃんは
ソファにお上品に座っとった。

渡したドライヤーで髪はちゃんと乾かしたらしく
さらさらとした髪が聖ちゃんの動きに合わせて揺れた。
と、同時にテーブルの上に広げられたものに気付く。

「なに見とー?」

目の前にあったのは、どう見ても
エリナの小さい頃のアルバム。
そういやリビングの結構目立つとこに置いとった。

好きにしとっていいとは言ったけど
これを見つけるとこが聖ちゃんらしくて笑えた。
247 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:28
「だって、小さいえりぽんカワイイんだもん。」

「今も可愛いヤロー?」

そう言って聖ちゃんの肩に体重をかけるように抱きつく。
と、目の前にボインボイン。
エリナのTシャツが苦しそう。

なんとなく後ろめたくて目をそらすエリナに気付かず
聖ちゃんが何だかはしゃいだ声で

「おーもーいー!」

なんて言うからエリナも誤魔化すように、
はしゃいだ声で返した。

「乙女に重いとかゆーナぁ!」

「乙女はそんな髪びちょびちょで出てこないよ」

「急いだんやん。」

そう言った声が自分でも分かるくらいに
情けない声でビックリした。
248 :「街」小さな世界 :2012/07/30(月) 21:28
聖ちゃんは微笑んでエリナからタオルを取ると
優しく拭き始めてくれた。

「そんなガシガシやったら傷むんだからね?」

聖ちゃんは本当に優しく優しく拭いてくれて
その後丁寧にドライヤーもしてくれた。

「美容師さんみたいやね」

そう言うと嬉しそうに笑った。

そんで少し言いにくそうに

「ねえ、エリナ。明日も学校…」

聖ちゃんの言いたい事が分かって答えに詰まる。

「え、、いや。その。」

なんとなく上がってた気分が
しゅん、としぼむ。
249 :おるぷち :2012/07/30(月) 21:30
本日はここまでです。
生田はシリアスなんだかアホなんだか
分からん人になってきました(苦笑

>237 :名無飼育さん
ふくちゃんは穏やかな雰囲気がいいです!
ぽんぽん、ぽんぽん!
250 :名無飼育さん :2012/08/01(水) 02:38
生田さんはただのバカっぽいw
ぼいんぼいんぼいん
251 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:41
学校。
にーがき先生のいる学校。

「…エリナはもう学校に行けんかもしれん。」

「え、なんで!?」

「居場所、ないし。」

「え、居場所って保健室、、、なに?なんかあったの?」

聖ちゃんの心配そうな顔。

言葉がうまく出てこん。
言いたくないのとも違う。なんやろう?
なんでこんなに言うんためらっとる?
252 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:41
「あ、ごめん。言いたくないならいいんだ。
無理にって訳じゃなくて。私が、、」

「聖ちゃんが?」

「エリナいないと寂しいなーって。そう、思って。」

「え」

「あ、だからね。理由とか別にいいから。
ただ私が学校でエリナに会えないの嫌なだけ。
押しつけてごめんね。」

聖ちゃんの顔が桃色越して赤いけん、
なんかエリナまで急に恥ずかしくなった。
253 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:42
「エリナも!聖ちゃんには会いたいっちゃ!
やけん、ちょっと…その。せんせーと。」

「先生?喧嘩でもしたの?ってそんな訳ないよね。」

「なんか、気まずいって言うか。」

「うん?」

「恥ずかしいっていうか。」

「え、ま、ま、まさか告白したとか!?」

前のめりになって言う聖ちゃんに
きょとん、とするエリナ。

「へ?はぁぁぁああああああぁぁあああああ!?」

聖ちゃんは何言っとるんよ?
意味分からんし!
254 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:42
大体エリナは先生の事大好きやけど
なんて言うか、なんて言うか

「先生の事、そうゆーんで好きと違うし。」

「え!?違うの!?」

「え、違うし。」


違う、んのかいな。
うん、違う。

先生の事は大好き。
一番って言えるほど好いとぉ。

やけん。
255 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:43
「先生とチューしたいとか思わんし。
先生の事そんなエロい目で見れん」

「え、ちゅ、ちゅーって!エロい目って!」

更に真っ赤になって手をパタパタする聖ちゃん。
高校生にもなって“チュー”って言っただけで
この反応ってどうなんよ。

「相手に性的興奮を覚えんと恋やないやろー?」

「ちょ!恋ってもっと、こう!純粋な…
せ、性的ってそんなの本能って言うか
なんでエリナそんなサカリついた雄みたいな事っ!」

「へ?いや、気持ちがあるから、
もっと近づきたくなるんやろ?
エリナは好きな人しかエロい目で見んよ」

「そりゃ、そうだけど!でも言い方って言うか。
もー、うー」

真っ赤な顔で目まで潤んでるし。
256 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:44
エリナは間違った事言っないっちゃよ?
エリナやって子どもやけど聖ちゃんって

「案外子どもなんやねえ」

「な!エリナに言われたくないもん」

「もん、って!ぶはっ!」

おかしいやろ、それ。
なによぉ、なんて唇とがらしとるし。

「もー!そんな事話してたんじゃないのに。
エリナと話してるとドンドンずれてくんだから。」

「えー?なんそれ。エリナのせいと?」

「そーですぅー。さっきだって人が心配してんのに
カワイイとか、エロいとか訳分かんないし」

「だって、そう思ったんだもん。」

「…スケコマシ」

「は?」

ぼそっと何か言ったみたいやけどエリナには
理解できん言葉やった。
257 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:45
そのまま聖ちゃんは頬を赤らめ黙ってしまった。

あーもー。
なんやろ、こん人は?
年上なのに時々妙に子どもっぽい。
穏やかで癒し系やのにエロい雰囲気もあるし。
変な人。

やけん。さっき“チュー”とか言っただけで
真っ赤になったこん人に
先生のあの日の話なんてできる訳なかやろ。

やけん、、聖ちゃんがすごい
エリナを心配してくれとるのも
ちゃんと分かっとるから、
話さん訳にはいかんかもしれん。
258 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:46
「あの、ね。先生のことやけど」

「え?うん?」

「聖ちゃんが純情すぎて詳しくは言えん」

複雑そうな顔しとるし。

「なんか、先生な。恋人いて」

「ええ!そうなの?会ったの?どんな人?」

目が急に輝きだした。
そういや恋バナ好きなんやっけ。
結構ミーハーやもんな。

「聖ちゃんが人気上昇中って言っとった先生」

「ええー!?高橋せんせぇ!?」

ほんとに?そうなの?それは要チェックだわ。
カップリング萌えってあるのよね。

って、またエリナに理解できん言葉を
次々と放っとるし。
259 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:46
「もぉー、聖ちゃんエリナの心配しとったっちゃろ?」

「ああ、そうだった。ごめんね。つい興奮しちゃって。
だってぇ高橋先生と新垣先生だなんて
なんか…こう…いいよね!」

「なんがよー。もう!エリナの話聞く気ある?」

「ああ、ごめんねえー。あるよ。あるある。」

ほんとかいな。
仕方なく続きを話す。あの日の事をかいつまんで。
変質者と間違えた経緯は詳しくは話さんかったけど

ようするにエリナは先生の恋人と思わずに
酷い態度とっちゃったって事。
ああ、言っててまた凹んできた。
260 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:48
「えっと、それは高橋先生に謝りたいってこと?」

「まさか!エリナの新垣先生にベタベタしよって!」

「やっぱ好きなんじゃない」

「違うし。好きやけど。恋人になってほしーとか
そんな滅相もない!おこがましーと言うか
罰あたりな事思えんもん!
てか恋人おるとか、そんなナマナマしー事ありえん!」

「ああ、それは分かる気がするわ。
大好きなアイドルと一緒よね。神の領域って言うか♪」

ちょっと違うような同じなような。
びみょ〜。
261 :「街」小さな世界 :2012/08/06(月) 19:48
「とにかく!なんか学校でだけは
先生はエリナのもんでいてほしーもん!」

「恋愛感情じゃない“好き”だけど
とられたくないって事?
確かに女の子ってそうゆーのあるよね。」


大好きな親友を誰かに取られたくないとか
大好きな先生に一番に気にいられたいとか。


それもある。
それもあるけど。
262 :おるぷち :2012/08/06(月) 19:50
本日はここまで。
かいてて聖ちゃんが可愛くて
仕方なくなっておりますw

>250 :名無飼育さん
生田さんはおっぱい星人のはずですw
263 :名無飼育さん :2012/08/07(火) 22:01
おっぱい星人www
譜久村さん可愛らしいのに、言葉の選び方から色気が薫るようで…w
生田さんの真意が気になります。
264 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 20:57
「エリナは保健室しか、新垣先生んとこしか
居場所ないんやもん。」

無理して学校に行かなくても、いいんやないかって
思う事もあった。やけん昼間1人で
ずっと家に居ると言うのも結構辛いもの。
それをエリナは福岡時代によく分かった。

こっちに引っ越して転入して新垣先生が
エリナをまるごと受け入れてくれて
やっと穏やかな気持ちになれた。

やけん先生は恩人やし女神やし
大切な特別な人なんやもん。
265 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 20:58
「だったら大丈夫じゃないかな。」

「え?」

「学校での新垣先生は独占できると思うよ。」

「ええ?」

「高橋先生とエリナが保健室で会ったのは
放課後たまたま忘れ物したからで
日中は会ってないんだし。」

そう言われてみれば高橋が特別講師になって
すでに何カ月も経過してるのに会ったのはあの日だけ。
そっか。そうだよねえ。

「だからさ、大丈夫。
新垣先生も今まで通りにしてくれるよ。」

「そう、かな。」

「そーだよ。」
266 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 20:59
聖ちゃんの微笑みに救われた気分になった。
だけど、あの日のエリナ訳分かんなかった。
先生呆れてないかな。
嫌われてたらどうしよう。

「先生がエリナの事嫌いになる訳ないよ。」

大丈夫、そう聖ちゃんは両手でエリナの手を
包み込んでくれた。白い手は優しくてあったかかった。

「あとね、先生だけが居場所って私はどうなるのよー」

ちょっと拗ねた顔がバリ可愛いし。

「聖ちゃんは毎日来ないもん。」

「行くもん!エリナの親友の座は
誰にも渡さないんだからね?」

「エリナの親友の座が欲しいと?」

びっくりした。そんな事言われたの初めて。
267 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:00
「エリナは私の親友じゃ、ないの?」

「親友!マジ本気マジで親友やし!!」

ギュッと手を握り返す。強く、強く。
聖ちゃんはほんわかした笑顔をくれた。

「良かったぁ。私の片思いかと思ったあ。
あ、変な意味じゃなくて!」

「分かっとお。エリナあん学校で友達は
聖ちゃんだけやって言ったやん」

「友達と親友は違うもん。」

また唇をとがらしとーし。もう、本当にこん人は。

「あん時は…親友って言って微妙な顔されたら凹むやん。」

そう言ったら聖ちゃんは目をまるくした。
268 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:01
えへへ。
えへへ。

部屋ん中あったかい、まぁるい気持ちに包まれた。
やっぱ聖ちゃんは癒し系ちゃね。

気がつけば外が暗くなる時間。
聖ちゃんは慌ててお迎えを呼んだ。
濡れた制服は袋に入れた。

エリナの服のまんまやけど
家帰るだけやしイイやろ。

「聖ちゃん怒られん?」

「ん?大丈夫だよおー。」

にこって笑う。聖ちゃんの“にこっ”は
凄い可愛くて凄い安心する。
しばらくしてお迎えがマンション前に着いたって
連絡があってエリナも外まで見送る事にした。
269 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:02
「別にいいのに。」

「ん〜ん。エリナのせいで学校サボらせちゃったし。」

「私、学校サボったのは初めて。なんか楽しい。」

「なんそれ。」

お互い顔を合わせてエヘラ〜っと笑う。
なんか、こそばいー。
エレベーターで1階に降りたところで
見知った顔に出会った。

「お、エリナやん。友達?」

「え、あ。そーです。れいなさん今帰ってきたとですか。」

「そー、今日は親いないけん。
さゆとパジャマパーティーっちゃ。」

そう言って、何度か見かけた事のある友達を差す。
270 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:03
れいなさんはお父さんの上司の娘で
つまりマンション紹介してくれた田中さんで
家族ぐるみのお付き合い。

れいなさんのお父さんも福岡からの転勤組で
すっごい良くしてもらっとる。

「ちょ、エリナ!誰?」

ふと聖ちゃんを見ると顔を赤らめて興奮気味…
そうか、美少女好きの聖ちゃんやから。
紹介とかした方がええんかな?

そう思ってれいなさんの方を見ると、
れいなさんが苦い顔をしとった。
271 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:03
「?」

不思議に思っとると

「こっち、れーなの友達で道重さゆみったい。」

「え、あ。エリナの友達で譜久村聖ちゃん。」

って、なん?これ?この状態。
見ると道重さんが目をキラキラさせてこっち見とる。

「エリナちゃんと聖ちゃんね!2人共カワイイッ!!」

…えっと。聖ちゃんの同類?
聖ちゃんは聖ちゃんで

「えー、道重さんのが可愛いデスぅー。
聖、今日こんな格好だし!」

こんなってエリナの服なんやけど…
272 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:04
「やんやん!道重さんだなんて!さゆって呼んで」

「そんな呼べないデスぅー。さゆみさん、でいいですかー」

「やーん、照れてるのね?カワイイッ!!」

って。さっきの、れーなさんの苦い顔は
こうゆー意味やったとか。

それにしても聖ちゃんテンション上がり過ぎやなか?
さっきまでエリナに優しくしてくれとったのに!
なぜだか少しだけ重い気分になる。

ああ、あれか。
親友をとられた気分。
女の子同士でよくある気持ち。
273 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:05
「聖ちゃんお迎え待っとるんやろ?」

極力落ち着いた声で言うと
いっけない!なんて言って2人に手を振って
ようやく動き出した。やれやれ。

「ちょー。エリナ!2人ともカワイイね!」

「あー、そーですかー。」

ちょっと面白くないって態度で答えると
聖ちゃんが一旦きょとんとして
にこーーーって笑った。

「もしかして妬いてる?」

「べつにぃ?」
274 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:05
「聖の親友はエリナだけだよっ!」

そうゆー問題やないやろ。
って、どんな問題なん?
自分で自分が良く分からん。

聖ちゃんが帰った後
不思議と今日の事がふわふわとした気持ちで
思い出された。

可愛いとかエロいとか中華まんとか親友とか。
優しい白い手とか桃色とか赤色とか。
どれもこれも聖ちゃんで
なんか恥ずかしい気分になった。
275 :「街」小さな世界 :2012/08/15(水) 21:06
幸せな気分のまんま、寝不足やったのもあって
いつの間にか夢の中。

気付いたら、あっさりと朝やった。

そういや昨日から全然食べてなかった。
朝からモリモリご飯を食べすぎて
パパとママにドン引きされて苦笑いした。
276 :おるぷち :2012/08/15(水) 21:08
本日はここまでです。
お盆休暇のためいつもより
更新が遅くなってしまいました(汗

>263 :名無飼育さん
生田さんの真意は本人も
分かっていないと思われますw
277 :名無飼育さん :2012/08/15(水) 21:14
めっちゃキュンキュンしますねこの距離感
さゆー(笑)
278 :名無飼育さん :2012/08/20(月) 08:59
変態モード作動中の道重さんは強烈…w
ぽんぽんコンビに萌えー
譜久村さんが可愛くて萌えー
279 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:12
そのまんま学校へ行ってみたら
にーがき先生はいつも以上にいつも通りで
あっけなく日常に戻った。

あの日の事はお互い口に出さない。
いつも通りの保健室はやっぱり心地イイ。

「ねー、せんせぇ。」

「なーにー?」

「ここ部外者は立ち入り禁止やろ?」

そう言うと苦笑して

「そうだね。言い聞かせておくよ」

誰に、とは言わない。聞かない。
280 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:13
エリナはなんとなく鼻歌を歌った。
窓から流れる風が気持ち良かったから。
3時間目が終わる頃、保健室に聖ちゃんが来た。

「ごめんね、本当は今日はエリナと一緒に来たかったんだけど。」

きっと、また具合が悪くなったんだろうなと思う。
もしかして昨日の雨のせい?
そう聞く前に聖ちゃんはブンブンと手を振って

「違う、違う!」

なんて言ってくれたけど実際どうなんやろう?
それに…

「聖ちゃんエリナと一緒に来たかったん?」

嬉しくてそう言ったのに何故か聖ちゃんは怒りだした。
281 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:14
「なにそれ!そうゆー事言う!?本当KYなんだから!!」

いつかのKYとは違って
聖ちゃんの言うKYは優しい。
だからエリナも強気でイケる。

「エリナを心配してくれたっちゃろ?」

「そ、そうゆーの言わなくていい!!」

いつもは白い頬がまたまた桃色に染まっててカワイイ。
桃色の聖ちゃんは本当にカワイイ。

「聖ちゃんカワイ〜。」

「だからっ!そうゆーのっ!!!」
282 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:15
エリナは思った事を思った通りに言ってるのに
なんで怒るんやろ?
大体、聖ちゃんやって色んな人に
カワイイっていっぱい言うくせに。

にーがき先生を見たら
“やれやれ”ってジェススチャーをされた。
でもやっぱ目が優しい。そして昭和っぽい。

「やっぱエリナ、先生好きぃー」

いつも通りに言ったのに先生は

「やっぱ生田はKYだねえ。」

って言って聖ちゃんをチラリと見た。
聖ちゃんはまだ怒ってる。

オカシイナア。
283 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:16
「聖ちゃんも好いとーよ?」

「…」

「親友やけんね!」

そう言ったら新垣先生に大きなため息をつかれた。
だから、なにーーーー?

「ま、生田だから」

「そうですよね、えりぽんですもんね。」

って2人して。


だから、なに!!
284 :「街」小さな世界 :2012/08/20(月) 21:16
だけど保健室の空気は穏やかでゆるやかで。
この3人の空間は居心地がいい。


エリナはこの世界が好き。
たとえ永遠ではないと分かっていても。
ここがエリナの居場所。

今は、まだ。
285 :oruputi :2012/08/20(月) 21:17
「街」episode3

「小さな世界」
286 :おるぷち :2012/08/20(月) 21:22
今回で終了です。
また「街」episode4に続きます。

>277 :名無飼育さん
最後までKYな人のせいで
この距離感ですがw

>278 :名無飼育さん
変態www
ふくちゃんは幸せなんだか
切ないんだかwww
287 :名無飼育さん :2012/08/23(木) 14:36
うわー
終わっちゃったんですね。
次も誰が出るか、とか楽しみだけど
その後のぽんぽんコンビが見たいです!!
288 :名無飼育さん :2012/08/24(金) 08:33
最後までKYだった生田さんw
面白かったです。まだ続きが読みたいと思っちゃいました。
次のお話も楽しみにしてます。
289 :境界線 :2012/08/27(月) 21:57
「街」episode3

「境界線」

出演・夏焼雅・嗣永桃子・鈴木愛理 他
290 :境界線 :2012/08/27(月) 21:58
ももはズルイ。

うちの気持ちに絶対気付いてる癖に
ふにゃふにゃニヤニヤひらりひらり。
てか…気付いてない、訳ない、よね?
うち、自分で言うのもなんだけど
結構分かりやすいと思うんだけど?

そう佐紀ちゃんに言ったら
ふぅ、とため息をつかれた。
なんだよ、それ。

夏焼雅。
ただ今、とんでもない人に恋してます。
291 :境界線 :2012/08/27(月) 21:58
ももと初めて会ったのはバイトの面接。

事務室で面接を待ってた時に
ドリンクを運んできたのが桃だった。
オレンジジュースの入ったグラスを
テーブルに置くとマジマジと人の顔見て

「いやーん。カワイイ!絶対合格!
ももちが太鼓判おしてあ・げ・る」

なんて。

クネクネしてて、ぶりっこで
最初は変な奴って思った。

正直ちょっとひいた。
292 :境界線 :2012/08/27(月) 21:59
だけど一緒にカフェでバイトする内に
ももが本当は周りの事めっちゃ見てて
すんごい気配り上手なんだとか
実は凄い冷静でなんでもないふりで
店員同士やお客さんとのもめ事を
上手にまとめてるのとか。
なにげにオーナーに信頼されてる訳とか。

どんどん分かってきて
面接の時のあれもリラックスさせるため
だったんだろうなって気付いた。
ももにそれ聞いても

「なんのことー?」

なんて、とぼけるんだけど。

年なんかひとつしか変わらないのに
なんで自分とももとはこんなに違うんだろうって
ちょっと悔しくなった。
293 :境界線 :2012/08/27(月) 22:00
高校を出て何をやりたいかも分からなくて、
親に甘えてフリーターでふらふらしてる自分。

大学で語学を勉強してるもも。
親に迷惑かけないように1人暮らしじゃなくて
親戚の家に居候して、奨学金も貰って
バイトもしてるもも。

大人のふりして中身がてんで子どもな自分。
子どものように無邪気なふりして大人の顔で笑うもも。

294 :境界線 :2012/08/27(月) 22:00
そんなももをいつの間にか
うちの目が追いかけてる事に気付いたのは
天然お嬢様のバイト仲間である鈴木愛理に

「みやって、ももの事よく見てるよね」

なんて言われたからなんだけど。

愛理が凄いのは、そんな事に気付く癖に
うちがももの事好きだとは
気付いてないっぽいトコだ。

いや、本人に確認なんかしたら
墓穴掘っちゃうから聞いてないけど
たぶん、気付いてない、と思う。
295 :境界線 :2012/08/27(月) 22:01
そもそもお嬢様がなんでバイトしてんだろ。
不思議に思ったから聞いてみた。

「社会勉強のため。というのが建前で
バイトってやってみたかったの。
ここ、制服可愛いし!でもオーナー
お母さんの友達なんだよね。
結局、親の監視下って事。」

そう言って笑った。そんなん言ってたらももが

「そうなの?じゃあ〜ももちの時給上げてって言ってよお」

なんて割り込んできた。
ちょ、うちの肩にももの手!手がっ!!
焦ってると口の端で笑われた。

やっぱ気持ち、気付いてるんでしょー!
296 :境界線 :2012/08/27(月) 22:02
でも、その顔も一瞬。

「だぁって可愛いももちがお目当てのお客様
いーっぱいいるでしょ♪貢献度給ってどう?」

得意のぶりっこポーズで身体をクネクネさせてる。
その言葉がちょっと面白くなくてももに反論してやる。

「愛理目当ての方がいっぱいみたいだけど?」

うちの言葉にももはぷくぅーっと頬を膨らませた。
そんなベタなぶりっこっぷりを
可愛いと思うなんて重症だよなあ。

「みや目当ても多いみたいだけどね。」

愛理がニコニコ言うもんだから、
ももがさらにふくれた。
297 :境界線 :2012/08/27(月) 22:03
「みーやん目当ては女の子が多いじゃん!
ももち目当ては男性客!」

「男性客は愛理が多いと思うけど?」

「そんな事ないもんー!」

「でも、普通に美味しいからって
お客様が一番多いと思うよ」

愛理はやっぱりニコニコ笑ってそう言った。

確かに、このカフェBuono!は美味しいので評判だ。
カフェにしては可愛すぎずにロック調のお店自体も
男女問わず入りやすいって評判だしね。
自慢のバイト先なのだ。
愛理の言葉に満足してももを見ると
もももうんうん、って満足げでなんか嬉しくなった。
シンクロしてるー、なんてね。
298 :境界線 :2012/08/27(月) 22:07
さっそくですがすみません。
「街」episode4 が正しいです。
こんな感じでBuono!していきますので
よろしくお願いします!
雅ちゃん誕生日オメデトー!

>287 :名無飼育さん
そうですね。ぽんぽんコンビは
書いてても楽しかったので
その後も書けたらとは思います。

>288 :名無飼育さん
面白いとかありがとうございます!

生田さんはKYじゃないとね!という意気で
書いてましたwww
299 :名無飼育さん :2012/08/29(水) 13:58
Cafe Buono!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
みーやん可愛い!楽しみです!
300 :境界線 :2012/09/03(月) 21:53
「みやって真っ直ぐだよね。」

ふいに愛理が言った言葉の意味が分からなくて
首をかしげると柔らかく笑って

「影でお嬢様の癖にバイトなんて嫌み?とか
私の事言ってる人もいるみたいだけど
みやみたいに直接聞いてきた人は初めてだもの」

なんてサラッと言った。

「ええー!?」

なにそれ!
そんな事言う奴いるの?嫌みって何!
愛理はまじめに働いてるじゃん!!
誰だよ、そいつ!!

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