■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 最新50

未来ノトビラ

1 :玄米ちゃ :2011/07/13(水) 15:35

CPはいしよしです。

945 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:08

「待って待ってひーちゃん。
 どういうこと?」

背中を追いかけて、リビングに入ると目に飛び込んできた、
色とりどりのご馳走と整頓されたお部屋。

くるりとひーちゃんが振り返って
わたしを凝視する。

とりあえず、怒ってはいない・・・みたい。

946 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:08

「はあ〜〜〜」

大きくため息をついて
わたしの前に正対する。

被っていた帽子を取られ、メガネを外され
羽織っていた上着を脱がされた。

「おかえり」
「・・・あ、うん。ただいま・・・」

――その綺麗な顔で見つめるの、反則だよ。

「よく頑張ったね」

そのまま引き寄せられて、わたしの体は再び
ひーちゃんの温かい腕の中。

「会いたかった・・・」

耳元で囁かれた声に、涙が溢れそうになって
グッと堪えて、ひーちゃんの背中にしがみついたのに・・・

947 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:09

「すげぇ会いたかった」

そう言って、唇を合わせるから
堪えた涙が零れ落ちた。


長い長いキスの後、
ひーちゃんがわたしの額に自分の額を合わせて言う。

「自分で頼んだクセに覚えてないの?」

からかうような言い方。

948 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:09

「アタシ、喜ばせたくて
 頑張ったんだけどなぁ・・・」

誕生日の時さ、電話くれて言ったじゃん。

 『帰ったら一番に抱きしめて
  愛してるって言って』ってさ――


あ・・・

「思い出してくれた?」

いたずらっぽく覗き込んだ大きな瞳。

「どうよ?」
「嬉しかった」
「ほんとかよ」
「ほんとだよ!すごく嬉しかったもん!」

ほんとにすごく、愛を感じたよ?

949 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:10

ニッコリ笑って、ひーちゃんに抱きついたら
わたしを抱きとめたまま、2、3歩下がって
後ろ向きのまま、ソファーに倒れこんだ。

「ノックアウト」
「なによぉ」
「その笑顔」

腕に力を入れて、起き上がって
ひーちゃんを見下ろした。

「よっすぃ、梨華にノックアウト」
「自分の曲の名前、変な風に変えないで」
「だってほんとだし」

グッと引き寄せられて、またまたひーちゃんの腕の中。

950 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:11

♪ だってだってBaby 愛愛会いたいわ・・・ ♪

わたしだけに歌ってくれる。
優しい優しい、大好きな声。

この声に、この温もりに。
わたしを包み込むあなたの全てに。

わたしは、いつだって力をもらって
何もかも乗り越えてきた・・・

「ありがと・・・」
「ん?」
「充電完了したみたい」
「アタシは充電ホルダーか?」

柔らかな笑い声が、胸から直接伝わってきた。

951 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:11

「食べよっか。
 お腹すいてるっしょ?」

ポンポンと背中を叩かれる。

「機嫌悪くならないうちに、食べてもらわないと。
 そんでその後は、アタシも頂きたいし?」

なんて言ってニヤリと笑う。

「頂くって何を?」

わざととぼけてみる。

「決まってんじゃん」

妖しい光りを纏った大きな瞳が、
わたしを覗き込んだ。

「極上のデザート」

石川梨華一生独占権。
さっそく使わないとね?

952 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:12

エッチ。バカ。
でも、いいよ。

そんな想いを込めて、目の前の薄い唇に
チュって口付けた。

「よっしゃ!さっさっと食おう!」

勢いをつけて、一緒に起き上がって
手を繋いだまま、ダイニングテーブルに向かう。

953 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:12


 『大丈夫。梨華ちゃんならやれるから』
 『大丈夫。絶対大丈夫だよ』

彼女が励ましてくれるから、わたしはいつだって全力で頑張れる。

彼女が支えてくれるから、
彼女が両手を広げて待っててくれるから、
彼女が愛をくれるから

365日。
どんなに季節が巡っても
どんなに年月を重ねても

――わたしはずっと幸せでいられる。

954 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:13

「ねぇ、ひーちゃん」
「ん?」

食卓を整える彼女を手伝いながら、尋ねる。

「幸せ?」

突然の質問に、一瞬不思議そうに片眉を上げたけど
すぐに綺麗な顔を思いっきり崩して微笑んだ。

「ったりめーじゃん」

良かった・・・

これからもずっと。
ずっとずっとず〜〜っと。

2人が生涯を終えるまで。

いくつもの季節を抜けて
いくつもの歳月を越えて

数えきれないほどの幸せを、一緒に紡いでいこうね?

955 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:13


956 :Four seasons 2 :2012/04/28(土) 00:14


    おわり


957 :玄米ちゃ :2012/04/28(土) 00:15

ほんとにお粗末さまでした。
958 :名無飼育さん :2012/04/28(土) 00:23
玄米ちゃ様へ
甘すぎてとても最高です!今夜はもう一回読んで幸せな眠りにつきたいと思います!
959 :名無飼育さん :2012/04/28(土) 07:43
これまたあまああああああああいいいいい
なのに読み終わった時に目から汗が出てたのは
何ででしょうね
960 :玄米ちゃ :2012/05/22(火) 16:23

>958:名無飼育さん様
 安眠できましたか?

>959:名無飼育さん様
 気のせいですよ、きっと。


さて、ABCHOウィークな今週。
濃くて楽しい日々が続いてますが、本日はそれをちょいと置いといて
ドリムスメンバーも登場でリアル短編なぞを。

正直たいした話ではありません。
次回から始める予定の新作が、あまりにも痛すぎて
気晴らしに書いたボツ候補にもなりかけたお話です。
暇つぶし程度でお読み頂ける方のみ、どうぞ。

961 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:23


  『愛で乾杯!』

962 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:24

「姐さんってばぁ、呑みにいきましょおよぉ〜」

一回り下の後輩に甘えられて、思わず中澤裕子の頬がゆるむ。
が、久しぶりに偶然事務所で出くわしてから、ずっとこれでは閉口する。

「ね、行きましょ?
 呑みましょ?
 酔っ払いましょーよぉ〜」

一昔前なら、とっくにキレていただろう。
だが、相手もその辺の駆け引きは、体得しているらしい。

「いいでしょ?姐さぁ〜ん」

大きな瞳がキラキラ輝いて
まるで犬のようにジャレついてくる。

犬好きな中澤のツボを絶妙につく高度なテクニック。
しかし、これはあくまでも天然であり、計算ではない。
てか計算できるような脳みそは、残念ながら持ち合わせていない。

「武道館の打上げ、全員参加じゃなかったんですよ?
 それってマズくないですか?ね?ね?」

そんなにマズイ問題でもない気がする。
現に地球は回っている。個人個人の活動も至極順調に進んでいる。

963 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:25

「だって梨華ちゃん、うるさいんスよ」

やっぱり、そこか!

「わたしも行きたかったぁ〜って。
 ほんとに誰にもお持ち帰りされてないでしょうねって。
 チクチクチクチク、うるさいんですよ」

公共の電波を使って、ちゃんと弁明しとったくせに・・・
なんて思っても、口には出さない。
今の中澤は実に寛大だ。

「ね!だからこの通りです!」

目の前で両手を合わせる可愛そうな旦那。

「お願いしますよ!ね?」

中澤が大きくため息をつく。
その脳裏によぎる四字熟語は[反面教師]

『ウチは旦那にこんな思いはさせんようにしよう』
そう心に固く誓って、中澤は頷いた。

964 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:25




965 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:26


「安倍さ〜ん!」
「なんだい?」
「うへへ・・・」

ほろ酔い気味の裏番長に
一番年下のミラクルが甘える。

「葉たまねぎ、今年もあげますね?」
「ほんと?楽しみにしてるよ〜」
「・・・ぐふふっ。裏番手なづけ作戦、継続中」
「ん?何か言ったかい?」

「いいえ。安倍さんだいしゅき〜!!」

966 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:26

一方、その向かい側では――

「カオリね、おかしいの」
「きゃははっ。カオリはいつもおかしいよ。
 何なら矢口が油さしてあげようか?」

どこにさせば円滑に動くのだろうと
しばし考えてみたりもする。

「違うの。実は記憶喪失かもしれないって思ってるの」
「記憶喪失?
 交信してるだけでしょ?」

「違うんだよ!だってね、カオリは2代目リーダーなんだよ?
 次は3代目でしょ?なのにおかしいの。
 パンフレットで4代目にとんでたんだよ?
 カオリはね、よっすぃ〜に託した記憶ないのに・・・
 ねぇ、おかしいと思わない?」

「・・・えっと・・・、あ、そうそう。
 裕ちゃ〜ん。こないだのあれさぁ・・・」

ここは、逃げるが勝ちだ。

967 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:27

「あ、そうだそうだ!
 随分前に美貴ちゃんから、親分宛の封筒預かってたんです」

かしましい会話が盛んに飛び交う中
小川麻琴が幾人かを掻き分け、吉澤ひとみの元へと駆けて行く。

その様子を、早くもベロベロになりながらも
しっかりとチラ見する、この会の裏発起人、石川梨華。
その横では、一人ちびちびと酒をすする保田圭の姿が――

「・・・フフッ。みんな楽しんじゃって〜」

目を細めて全員を見守るように言うが
彼女は主催者でもなんでもない。

968 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:27

「はい、これです!」

陽気にはしゃぐ、今夜の表発起人、吉澤ひとみの前に、
勢いよく差し出された一通の茶封筒。

表書きには、『吉澤ひとみ様 親展』
と几帳面に書かれている。

「・・・なにこれ?アタシの親宛?
 『吉澤ひとみ様 おやどの』って書いてある」

ブーッ!!

隣で思わずビールを吹き出す
一応の主催者、中澤裕子。

「うわっ、裕ちゃん汚いよ!」

非難の声が、先ほどの地味な攻撃から逃れてきた
矢口真里からあがる。

969 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:28

「ごめん、ごめん!」

飛び散った飛沫の対応に追われていると
矢口の隣から、いつの間にか現れたミラクル
久住小春が身を乗り出した。

「吉澤さん、そんな字も読めないんですか〜?
 それはね『おやってん』て読むんですよ?
 小春でも読めるのに」

読めてはいない。

「そうだよ。
 北海道の地名なんだよ、よっちゃん知らないの?」

悪ノリして、まことしやかに嘘を教える
恐るべき裏番長、安倍なつみ。

970 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:28

「へー、小春もモデルになると賢くなるんだね!」

感心してないで、嘘に気づけ。

「あ、そっか!
 安倍さん道産子ですもんねっ」

麻琴よ、お前もか・・・

どうやら、この親分子分は、少しばかりアタマが弱いらしい。
なぜ、北海道出身者が相手の名前の横に地名を書く必要があるのか、
よくよく考えてみて欲しい。

「で、ここって、安倍さん家と美貴ん家の
 どっちに近い訳?」

それを聞いてどうする?
てか、『おやってん』なんて地名は
日本にはないことに、いい加減気づけ。

971 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:29

「ちゃうわ!」

たまりかねた中澤の一喝に
首をすくめて舌を出す安倍。

中澤は少しばかり危惧している。
おバカブームが去った今、多少の常識はメンバーには備えていて欲しいと・・・

「それは『しんてん』って読むの。
 よっちゃんしか開けちゃいけないってこと!
 なっちも小春もウソを教えたらあかんよ。
 もしもこのまま信じて、誰かに教えたりした――」

972 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:29

「おやってんはYO!」
「おやってんはヨ」

「おやってんはNE!」
「おやってんはネ」

「北海道のYO!」
「北海道のヨ」

「地名だYO!」
「地名だヨ〜」


「「イエーイ!!」」

ごきげんでハイタッチ。

973 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:30

「あかん…
 教えるどころかラップにしよった…」

ガックリと肩を落とす中澤。
その肩を抱いて、懸命に励ます矢口。
必死で笑いをかみ殺す安倍と久住。
そして、上機嫌でジャレ合う吉澤と小川――

少し離れた場所では、一人交信中の飯田。
部屋中が、かしいましいことこの上ない。

そして、潰れた石川の隣には
今だ一人酒をすする保田が・・・

「フッ、若いわね。
 みんな、楽しんじゃって〜」

もう一度言うが、彼女は発起人でも主催者でもない。


974 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:31

「ねぇ吉澤さん、とりあえず開けてみなよ?」

「そうだね。親宛じゃないなら、アタシ宛だ。
 開けちまおう!」

「だから、よっちゃんしか・・・」

諌めようとした中澤の袖をそっと引っ張った矢口が
無言で首を横に振る。

そう。いくら諌めようとも中澤の言葉は、
吉澤の耳を素通りして、はるか遠くに消えていくだけだ。


「何が出るかな?何がでるかな?
 ちゃらららんちゃらちゃらららん♪」

あくまでも吉澤が手にしているのは
茶封筒だということを、念のためもう一度申し上げておこう。

「るーるるる。ほたぁる・・・」

吉澤の注意が封筒に向かっている間、
取り残された小川が何故か、いなりずしと戯れている。

恐るべし連想力・・・

975 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:32


「なんじゃこりゃあああ!!」

ジーパン刑事も真っ青な、吉澤の雄たけびに
一同の視線がはじめて一箇所に集まった。

「よっすぃ、どうした?!」

いち早く声をかけたのは矢口。
だが、吉澤の手がワナワナと震えている。

「吉澤さん!しっかりして下さいっ!」

隣にいる小川が必死に吉澤を揺さぶる。
だが、吉澤は手にしたものを、そこで焦点が合うのか?
というほどに近づけ、見入っている――


「・・・グフッ。グフフフフ・・・」

吉澤の口から、気味の悪い笑いがもれる。

「やべぇ・・・これ」

そう呟いた吉澤の手元を小川が覗き込んだ。

976 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:32

「うおっ!これまた
 すごいっすね・・・」

2人頭を突き合わせて、
一心に手元を覗き込んでいる。

「何がすごいのよ?」

興味深々の矢口が尋ねると
あっさりと吉澤が言い放った。

「おっぱい」

その発言に、聞き耳を立てていた
石川の耳がピクリと動いた。

「やべ・・・鼻血でそ・・・」

続いた吉澤の言葉に
またもやピクリと石川の耳が反応する。

977 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:33


「あああ・・・
 この後、圭ちゃんに不幸が起きる・・・」

一人交信中の飯田から不吉な予言がとび出したが、
気にとめる者は保田本人しかいない。

「どれどれ・・・」

矢口が回りこんで、吉澤の手元を覗きこむ。

「うわっ!デカッ!」

続いた中澤が驚きの声を発する。

「小春も見た〜〜いっ!」

甲高い声が発せられたが
次の瞬間、それを数倍上回る超音波が部屋中に轟いた。

978 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:33

「よっすぃ〜〜〜〜っ!!!」

隣から発せられた周波に、思わず耳を塞いだ保田。
だが次の瞬間、体に強い衝撃が加わる。

「どいてっ!!」

蹴散らされ、なぎ倒された保田を見て
飯田だけが慈悲深い眼差しを向けた。

「予感的中っ」

慈悲深く見えたのは
保田だけだったようだ。


「よっすぃ!!
 それ貸しなさいっ!!」

「なんで?」

『夫婦喧嘩は犬も食わない』と言うが、
ここも例外ではないので、その他大勢は観賞に専念することを心得ている。

979 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:34

「いいからっ!!
 今すぐ渡しなさいっ!!」

「なんで?
 アタシのために美貴がくれたんだよ?」

「な、な、な、な
 なんでこんな時に、美貴ちゃんのこと
 呼び捨てにするのよ〜〜〜っ!!!」

青筋が見える。
が、観客は全く慌てることもなく
余裕で成り行きを楽しんでいる。


「アタシのコレクションなんだからねっ。
 梨華ちゃんには一枚もあげないから」

「キィィィ〜〜〜〜!!!
 何でわたしがおっぱいなんか見て
 喜ぶのよっ!!!」

「アタシは喜ぶもん」

ひしと掴んだ封筒ごと、あっさり石川に取り上げられる吉澤。
こういう時の力は、石川の方が強いらしい。

980 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:34

「こんなもんっ!!
 全部破って捨ててやるんだから〜〜〜!!!!」

両手に握って、引き裂こうとした瞬間
石川の目に飛び込んで来たのは――


「・・・ちょ、ちょっと。やだぁ・・・」

おそらくほんのり染まっていると思われる頬。

「・・・よっすぃったら、早く言ってくれればいいのにぃ・・・」

途端に甘くなる声。

思わず久住が身震いして
すかさず小川に肩を押さえられた。

981 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:35

「んもぉ・・・写真集の時もそぉだけどぉ・・・
 いつもホンモノをみてるんだからさぁ・・・」

2人を取り巻く人々が、一列に並んで
観賞している様は、なかなか壮観だ。

「見てるけどさぁ、本物だとすぐ触っちゃうし
 食べたくなっちゃうんだもん」

やだわぁ、あちらのご主人たら、そんなストレートに・・・ねぇ。
人妻連がざわつく。

「でもやっぱ、ライブ中の写真も欲しいじゃん。
 際どい写真て、外でしか売ってないんだもん。
 春はコンコンに頼んだんだよ?」

見に来た人に、業者写真を買わせてたのか!

982 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:36

「ねぇ、アタシのコレクション返してよ」

一体どのくらいコレクションされているんだろう・・・

「返すよ?返すけどぉ〜」

一同が顔を見合わせた。

来るぞ、これは。
お持ち帰り、フルコースが・・・

石川が吉澤の隣にピタリと寄り添った。

「じゃあよっすぃ、もう少し飲も?」
「うん!いいよっ」

吉澤のグラスに、嬉々として
並々とお酒を注ぐ石川。

「みんな、何一列に並んでんの?
 こっちおいでよ」

吉澤は分かっていない。
これから、その身に起こる出来事を。

飲んで、呑まれて
その先には――


983 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:36


・・・カクンッ。

グラスを開けた吉澤の首が突然落ちた。

「ふははッ。ふへへ・・・」

酔っ払いモード
スイッチオン。

「も一軒行こ?も一軒、ね?」
「はいはい、行こうね〜」

慣れた一同は、ここからのお相手は
全て女房に任せることにしている。
と言うか、女房はきっと企んでいる。

 『酔うとよっすぃ〜ってすごいの』
 『本能のままに求めてくるんだよ?』
 『それが可愛くて可愛くて』

身悶えながら語る女房を幾度となく見てきた。
次の日には、真っ赤なアトをたくさんこさえた旦那とともに――

984 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:37

倒れた旦那を心配した遠い過去が懐かしい。
倒れた旦那を抱き起こそうとして、蹴られた頭はもう痛くない。

それぞれに想い出は、そこそこ深い。

2人にとって。
いや、嫁にとって、この飲み会は前座に過ぎない。
第一章が終幕してからというもの、なかなか訪れなかった
久しぶりのビックチャンス。

酔って、酔いつぶれて
普段めったに出さない、愛しい旦那の本能を
むき出しにしたいだけ。

2人飲みでは、先に潰れてしまう石川。
2人きりでは、セーブしてしまう吉澤。
しかし、そこに気を許せる第三者がいれば話は別だ。

石川が潰れても、誰かが面倒を見てくれる。
吉澤が潰れても、その頃石川が復活する。

よって、吉澤=潰れてもいい。

吉澤の頭の中は、いつでも単純明快。
ごきげんに軽快に、グラスを飲み干していく――

985 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:38


「つぎいくよ〜〜〜っ!!
 ・・・うえっぷ」

大きな目が、完全に据わっている。
目尻が下がりきっている。

「まことぉ〜〜
 つきあえよぉ〜〜ふははは」

「はいはい」
・・・付き合いませんとも。
だって、お隣の女房様が怖いですもん。

「まら、のむろぉ〜〜〜〜」

そろそろ、だ。

「た〜のし〜〜ぃ〜・・・」

<・・・バタンッ>

986 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:38

「やあだ、よっすぃ〜
 ほら起きて?」

仕方ない風を装っていても
ニヤニヤは止まらないらしい。

「帰ろ?ね?」
「まだのむよぉ・・・」
「うんうん。お家で飲もうね?」
「・・・梨華ちゃん」
「なあに?」
「・・・おっぱいものむ」

<ブーッ!!>

やっぱりビールを吹き出す
名ばかりの主催者、中澤裕子。

987 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:39

「じゃあ、すみません。
 わたし達、先に帰ります」

華奢な嫁が、華奢な旦那を抱え
今夜は朝まで、Happy Night。
完全燃焼間違いなしだ。

「燃焼しきって、2人とも灰になってまえ」

思わず中澤が呟いた。
しかし、言ったそばから同時に笑いも漏れる。

――憎めない2人。

ここにいる人々にとって、2人は

可愛い後輩
頼れる先輩
優しい後輩
素敵な先輩

全てに当てはまる。

988 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:39

そして10人全員が

――すっごい仲間。


「よっしゃ、じゃあ気を取り直して
 も一回乾杯しようか?」

今帰った2人の分も。
今日はここにいない、新米ママの分も。

誰かがちゃんとグラスを持って、
代わりにね。


「すっごい仲間と」


「「「「「「「愛で、かんぱ〜いっ!!!」」」」」」」


989 :愛で乾杯! :2012/05/22(火) 16:39



    おわり


990 :玄米ちゃ :2012/05/22(火) 16:41

策士な梨華ちゃんを書いてみたかっただけでした。
大変お粗末さまでした。

991 :玄米ちゃ :2012/05/22(火) 16:41

992 :名無飼育さん :2012/05/22(火) 19:48
やっぱり玄米ちゃさまの作品が1番すきだあああ
次回作も正座して待ってます
イタイのどんどんこいっ
993 :名無飼育さん :2012/05/23(水) 02:06
私もビールを吹き出しましたよ!

イタイのですか?覚悟してます。
994 :玄米ちゃ :2012/05/30(水) 11:30

>992:名無飼育さん様
 うれしいお言葉ありがとうございます。
 次は痛い成分、過剰摂取になると思われますが大丈夫でしょうか・・・

>993:名無飼育さん様
 ありがとうございます。
 次は今までの作品で一番痛くなります。


ということで、幻板に新スレ立てました。
タイトルは『紅蓮』です。

新着レスの表示


掲示板に戻る 全部 次100 最新50

現在のスレッドサイズ:417546 byte

名前:

read.cgi ver5.27 + 0.02 (04/08/03)