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CROSS OVER

1 :ちゃぽ :2010/04/17(土) 19:52
初めて小説書きます。
つたない所もあると思いますがよろしくお願いします。

ももみやです。
439 :CROSS OVER :2012/09/30(日) 21:40
「だったら尚更後悔しないためにも今頑張らなきゃ。ももを自分の物にするってくらい」
「わかってる。わかってるよ?でもね、告白した後にもう一度考えたんだ。今の生活も壊したくないんだって。
朝起きると寝癖でぼさぼさな頭のくせに前髪だけはしっかり整ってたり、料理関係はてんでだめなくせに卵料理だけはやけに上手かったり、そんなありきたりな日常がすごく幸せなんだ。
だからうちがもう一度告白して今の関係が崩れるのもいやなんだ」
「でも…」
「そう、このままじゃ前に進めないって事も分かってる。でももう少し、もうちょっとだけ今の生活を続けたいんだって」
「……みやがそこまで言うんならもう何にも言わない」
「うん、ありがと佐紀ちゃん」

440 :CROSS OVER :2012/09/30(日) 21:40
雅はその後夕飯をごちそうになったが味なんて全然分からなかった。
隣で食べている千奈美は涙目になりながら飲み込んでいた。
早々に食べ終わると佐紀と千奈美に礼を言い帰ることにした。

雅は帰路の途中もずっと考えを巡らせていた。

佐紀ちゃんにはああ言ったけど結局うちは逃げてるんだ。
またももに告白して、もしだめだったらって思うと怖くて堪らない。
駄目になるよりは今のままの生活を続けて行く方がまだいい。
はぁ、これだからへたれみやびちゃんって呼ばれるんだよね。

これからの生活に不安を抱きつつも雅は桃子の待つアパートへと急いだ。

441 :ちゃぽ :2012/09/30(日) 21:46
推しに似て有言不実行にならなくて済んだw
無事に公言通り9月中に更新できました。

次回はちょっと趣向を変えて佐紀ちゃん視点の話を更新しようかと思います。
ではまた来月ノシ
442 :名無し飼育さん :2012/09/30(日) 23:05
みやびちゃん頑張れ( ´Д`)ってつい思っちゃいました笑
早く続きが読みたいです!
ももちは有言不実行で有名ですからねw
来月も楽しみにしてます!必ず来てください!
443 :名無飼育さん :2012/10/10(水) 09:23
ももが掴めない。
みーやんがんばれー!
444 :名無飼育さん :2012/10/11(木) 21:45
うー!みやびちゃん可愛すぎる!
二人の今後に幸あれ!
445 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:52
朝一番佐紀は桃子を呼び出した。

「こっちきて」

桃子の手を引いて人気のいないところに連れて行く。

「ちょ佐紀ちゃん今から一限入ってるって」
「いいから」

ぎゃーぎゃーうるさい桃子を無理矢理体育館裏に連れて行った。

「何、佐紀ちゃんこんな所に連れてきてもしや告白?いやーんももち佐紀ちゃんの事好きだけど徳さんのこと敵に回したくないから」
「ちがーう!!」
「え?違うの?体育館裏って言ったら告白が定番でしょ?あっ、そっかもう一つあったリンチ?きゃー佐紀ちゃんこわーい」
「……」
446 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:53
佐紀は無言で一睨みした。
流石に冗談を言っていいような状況ではないと分かった桃子は大人しくなった。

「こほん、冗談はさておきどうしたの?佐紀ちゃんが講義サボる様な真似までして」
「分からない?」
「うん」

「昨日みやがうちに来た…」
「らしいね、ごめんねみやがそのままごちそうになっちゃったみたいで」
「そんな話がしたいんじゃない」
「だったらなあに?」
「ほんとに分からない?」
「??」

「みやがある人に告白したらしい」
「へー、そうなんだ気付かなかったな」

佐紀は桃子の様子をうかがうも臆面も出ない桃子の表情にため息がこぼれる。
447 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:53
「でも相手が告白したのに気付いてくれなかったって」
「鈍感なんだねその人」
「……」
「どうしたの?黙り込んじゃって」

「ももっていつからそうなっちゃったの?」
「そうなるって?こんなにかわいくって事?勿論生まれつきだよ」
「…もも」

佐紀は静かな怒りが芽生えてきた。

「ご、ごめんって冗談だよ!」
「こっちは真面目な話をしてるんだからちょっと真剣に聞いてくれる?」

背後から黒いオーラが出始めたのを桃子が察知したのか先ほどのおちゃらけた空気を一掃して真剣に話を聞き出した。
448 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:53
「もう一回言うけどみやが告白したらしい」
「うん」
「何か心当たりない?」
「別にないけど」

「もも」
「何?佐紀ちゃん」
「わたしが気付いてないと思ってる?」
「…何の事?」

桃子の徹底したスタンスに佐紀は心が痛んだがこのままでは先に進めないと話を切り出した。
449 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:54
「もも、みやのこと好きでしょ?」
「何言ってんの。佐紀ちゃんたら冗談が上手いんだから」
「みやからの告白もこうやって上手くかわしたんでしょ?」
「だから佐紀ちゃんの言ってることが分かんないんだけど」

桃子は未だ表情を崩さずいつもの嗣永桃子を演じていたように感じた。

「もも」

佐紀は桃子と無言で視線を合わせた。
そして暫く無言が続いた。
450 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:54


451 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:54
それから数分経った頃だろうか、珍しく桃子の方が折れて先に視線を外した。

「はー」

桃子は1つため息をつくと再び佐紀に視線を合わせ重い口を開いた。

「いつから気付いてた?」
「…ちょっと前くらい」
「そっか。バレない自信あったんだけどな」

「ももがみやと暮らし始めて少ししてくらいからかな、何かももの笑顔が増えた気がして」
「笑顔?」
「そう、決まってみやの話をするとき、みやを見てるとき、愛おしそうに目を細めて、何ていうか幸せそうな顔してるのを見て…ね」

「ももそんな顔してる?」
「うん。千奈美やみやは気付いてないけど、ふとした瞬間そんな顔してるのを見たことがある」

桃子は一瞬で顔を崩してしまったという表情をして見せた。
452 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:55
「あちゃー。そっか、やっぱり」
「やっぱりって?」
「気付かれるとしたら佐紀ちゃんだろうなって」

「だったら「何でみやの気持ちに応えてあげないのって言いたいんでしょ?」
「分かってるんならなんで自分の気持ちを偽るの?ももはあんまり中に入り込んでほしくないのとか分かってたから今まで知らないふりしてたけど、昨日のみやの姿見てたら黙ってられないよ」
「うん、みやには悪いことしたって分かってる。でも気付かなかった事にした方がこれからみやの卒業まで上手くやっていける」

「ねえ、もも。いつまでみやの保護者でいるつもり?」
「みやが卒業して…ここを出てくまで」
「卒業したらみやは大阪行っちゃうんだよ」
「うん」
「うんって。…今はももの事好きでも大阪行っちゃったら、離れちゃったらみやは別の人好きになっちゃうかもしれないんだよ」
「うん」
「それでもいいの?」
「それもしょうがないかなって」
453 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:55
「…もものみやに対する気持ちってそんなもんだったの?レポート期限迫っててやばいって言いながらみやの為にテスト勉強付き合ったり、みやが遅くなった時はいそいそと迎えに行ったり、それも全部みやが好きだからじゃないの?」
「……」
「ねえ違う?」
「……」
「もも?」
「…違わない」
「ならその気持ちみやに言ってあげなよ。この数日無理して平気なふりして…ももだって気付いてるでしょ?」
「…それでも無理なんだもん」
「何で!」
「だって!…これ」
454 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:55
桃子は携帯を取り出して画面を佐紀に見せた。
そこには雅の父親とのメールのやり取りが綴られていた。
世間話からはじまって最後は決まって雅の様子はどうか、元気でやっているかなどと子供を心配する親の姿が垣間見れた。

「ももはみやがここにいる間は誰がなんと言おうと保護者なんだよ。ちゃんと無事にパパさんとママさんの所にみやを届けるのがももの役目。これだけパパさんに信用されているのに裏切れないよ…」

言葉ははっきりしてるが桃子の顔は辛そうにしていた。

「確かにみやはまだ高校生だけどいつまでも子供じゃない。何にも言わないのはみやがかわいそうだよ」
「それでもももは、パパさんを裏切れない。…みやが大阪に引っ越さないと行けないって時正直ももはみやと離れたくなかった。だからみやが残りたいって気持ちを利用してもものアパートに引き取りますって、それでパパさんとみやを引き離した」
「……」
「時々思うんだ。ほんとにこれで良かったのかなって」
455 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:56
桃子は更に顔を歪ませ泣きそうになるのを堪えてるようだった。
そんな桃子の様子に佐紀は胸が痛んだ

「…何で、何でそんなに悩んでるとき相談してくれなかったの!?」
「しようとしたよ、何度も。でもこんな自分を佐紀ちゃんに軽蔑されるのが怖かった」

桃子の告白を聞いて佐紀は頬に涙がこぼれた。
しかしすぐ涙を指で払い桃子に向き直った。

「佐紀ちゃん?」
「はっきり言ってショックだよ。ももにその程度としか思われてなかったって」
「…ごめん」
「例え相談してくれてもわたしじゃあ答えが見つからないかもしれない、けど一緒に悩みを共有することは出来る。悲しみや、喜びも少しは分かってあげられたかもしれない。けど今みたいに何も言ってくれなかくて、後から知る方が何倍も悲しい。ももは違うかもしれないけど、わたしはももの事親友だと思ってる」
「も、ももだって佐紀ちゃんの事大事だし、十分心許してるつもりだよ」
「だったらなんで!?」
「これはももが蒔いた種だし、ももが気持ちを押し殺せばいいだけだから」

桃子は佐紀を安心させるように無理矢理笑顔を作ってみせた。
456 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:56
「……それが駄目だって言ってんの」

佐紀は思いっ切り桃子を抱きしめ胸に顔を埋めさせた。

「ちょ、佐紀ちゃん。佐紀ちゃんには徳さんがいるでしょ?」
「うるさい!!黙って」

初めはじたばたとしていた桃子も次第に大人しくなり、いつしか嗚咽が聞こえるようになった。
佐紀は何も言わずずっと背中をさすり、自分も一緒になって頬を濡らした。
お互いの嗚咽が聞こえなくなってもしばらくずっと抱き合ったままでいた。

457 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:56
「…ありがとう。もう大丈夫」

桃子は離れようと体を動かすが佐紀は未だ抱擁を解こうとしないでいた。

「ももって些細などうでもいいことはこっちが聞かなくてもうるさいくらいしゃべってくるくせに、重要なことは全部自分で抱え込もうとするんだから」
「……」
「こらっ、黙るな。だから今度からちゃんと相談して。分かった?」
「……うん」

桃子の返事を聞いて佐紀は抱擁を解いた。
その後恥ずかしそうに顔を合わしたが2人の間にはいつもの空気が流れていた。
458 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:56
「ももってほんとバカだよね」
「バカってそんなはっきり言わなくても」
「だってほんとバカ…」
「うん、ごめんね」

「もう一回聞くけど、ももはみやに気持ち言うつもりないんだよね?」
「うん」
「はー、ももは変な所で頭が固いんだから」
「ごめん」

「分かった。でもわたしはみやの応援するからね。わたしはみやと…ももにも幸せになって貰いたいから」
「…うん」
「それでももが我慢できなくなっちゃうくらいみやに悩殺させちゃうんだから」
「あはは。それは困っちゃうなぁ」

泣きはらして目も真っ赤な2人はいつの間にか笑顔になっていた。
459 :CROSS OVER :2012/11/13(火) 13:57
「あーもうこんな顔じゃ講義どころじゃないよ。わたし絶対顔ぱんぱんになってる」
「もうさぼっちゃおうか?」
「えー、でもしょうがないかぁ」

「うふふ。初めてじゃない?佐紀ちゃんと授業さぼるの」
「そうかも、ももはよく自主休校とか言って代返頼んだりしてさぼってるみたいだけどね」
「あ、ばれてる」
「ばれてるじゃないよ。もものやりそうな事くらい分かるって」
「…ももって結構佐紀ちゃんに愛されてるんだね」
「そーだよ、今頃知った?」

佐紀はその言葉を最後に後ろを向いて歩きだした。
そして5mほど歩いた先で急に後ろから衝撃がきた。

「うふふ。ももも佐紀ちゃんの事大好きだよ」

その衝撃の正体は言うまでもなく桃子だった。
照れくさい佐紀は後ろの桃子をそのまま引きずりながら再び進み出した。

460 :ちゃぽ :2012/11/13(火) 13:57
>>442-444
レスありがとうございます!!
なのにしっかりと有言不実行な自分←申し訳m(_ _)m

今回の更新でちょこっとだけ桃子の裏側が覗けたかな
やっぱりみやびちゃんには頑張って貰わないとw
461 :名無飼育さん :2012/11/14(水) 14:11
きてたあああああ
ももsideいいですね!
2人の今後はどうなるのかな。
462 :名無し教育さん :2012/11/14(水) 21:52
まさかの両思いだったのかー!
ももも佐紀ちゃんも良い子ですねw
二人は結ばれるのかな…
463 :名無飼育さん :2013/01/02(水) 08:17
続きがー読みたいよー>_<
みやもも最高!
464 :名無飼育さん :2013/01/28(月) 18:59
来ない…(T Д T)
465 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:42
あれから事あるごとに佐紀ちゃんはももと一緒の時間を作ろうとしているように思う。
当分今のままの生活でいたいって言ったはずなのに。
この前も…。


「みーやー!キャプテンが今日講義早く終わるからテスト勉強見てくれるって」
「マジで!?」
「うん。だから放課後○○のファミレス集合だって」
「でもうちいたら2人の邪魔じゃない?」
「そんな事ないって。みやいたらうちばっか集中砲火しなくて済むもん。…まあ実際の所邪魔だけど」
「ってやっぱ邪魔なんか―い!」

「だってキャプテンが絶対連れて来いってうるさいんだもん」
「ふーん。でも2人に悪いから要点だけ聞いたらすぐ帰るよ」

ちぃの話の感じじゃあ佐紀ちゃん1人だけかと思って行ったらそこには…。
466 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:44
「みや?」
「も、もも!?」
「何でみやがここにいるの?」
「それはこっちのセリフだよ。ももがいるって聞いてないし」

雅は即座に佐紀の方に振り向いてみせた。
佐紀はと言えば優雅にコーヒーを飲んでいた。
一緒に驚いていた桃子はと言うと何故か佐紀の方を見て苦笑いをしていた。

結局何故そこに桃子がいるのか分からないまま、いつも通り佐紀が千奈美を、桃子が雅の勉強を見た。
当然終わるはずもなくお互い家に帰っての持ち越しとなった。

その日から佐紀の突然の呼び出しの数が増えてきた。
そしてそこには当然の如くと言わんばかりに桃子も存在し、雅も驚くことがなくなった。
でもそんな日が何度も続くとさすがの雅でも佐紀の態度に不信感が募り、桃子がバイトに行っている時を狙って佐紀に会いに行くことにした。
467 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:45
いくらお互い好きな人がいるとはいえ、気軽に個室に2人っきりになる訳にはいかず丁度空いている大学の食堂で話をすることにした。

「佐紀ちゃんならなんでうちがここに来たか分かると思うんだけど」
「うん」
「うち言ったよね?今のままでいたいって」
「うん、聞いたね」
「だったらなんでももとくっ付けようとするの!?」

「あはは、分かった?」
「分かった?じゃないよ!!佐紀ちゃんち行った後から急に呼び出しとか増えて。で、そこに行けば必ずももがいる。流石にうちでも分かるっつーの!」
「ちょっ、みや。声が大きいって。しー」
「ももみたいに子供扱いしないでよ」
「ごめんごめん。ついもものがうつっちゃって」

「……」
「ごめんって。後でここのケーキセット奢るから機嫌直して?」
「…別にいらない。それより何で?」
「理由は言えない」
「何で!!」
468 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:45
「ごめん。…でもみやにとっては今がチャンスなんだよ」
「はぁ?意味分かんないし」
「意味分からなくても今頑張ることがみやの為であり、ももの為なんだって!」
「…ももの為?」
「そこは気にしなくていいから取りあえず、みやはももをオトすことだけを考えればいいの」
「だーかーらーうち、何回も言ったじゃん。今の生活に満足してるって」
「それじゃあ駄目なんだって!」

「ってかいきなりこんな事言うなんてももと何かあったの?」
「何もないよ?」
「ううん。佐紀ちゃん何か知ってるでしょ!?ももに何かあったの?」
「みやが心配するようなことは何もないって」
「…もしかしてももに好きな人が、ううん恋人が出来たとか?」
「それはないよ。ももは今の所フリーだよ」

「じゃあ何?うちに不安を煽ってどうしたいの?」
「ごめん。わたしの言葉が足らなかった。みやを不安にさせるつもりはなかったんだけど」
「……」
「さっきも言ったけど理由は言えないんだけど、このままみやが何もしないで今まで通りの生活をしてるようじゃ駄目」
「だから何で?」
469 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:45
「みやはももと付き合いたいって思わないの?」
「……」
「今のまま単なる同居人のままで満足なの?」
「…だからうちは今のままの生活がしたいって何度も言ってんじゃん」
「ほんとに?」
「うん」

「わたしはね、千奈美と付き合って幸せだよ?」
「……」
「最初はみやと一緒で、もし告白して駄目だったら今の関係が崩れるのが怖い。友達にも戻れなくなるのが怖いって。ずっと千奈美に対する思いを押し込めてた」
「……」
「そんな中千奈美の方から言ってくれたんだ、好きだって」
「……」
470 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:46
「すごく嬉しかった。それから付き合いだして、でも付き合いだしたからといって最初は2人して照れちゃって友達だった頃と別段変わったこともなかったけど。でも何故か違うんだよね」
「…違う?」
「そう。どこか遊びに行ったり、ご飯食べに行ったり、してる事は付き合う前と変わってないんだけど、その一つ一つに幸せを感じて。ただ千奈美が笑ってるのを近くで見てるだけで嬉しい。
自分の事見てくれてるだけで胸がドキドキして落ち着かない。かと言って千奈美が側にいなくて、誰かと話してるのを見るのだけでもやもやっとしてきたり、逆に付き合う前よりも心配事は増えたけどそれ以上にやっぱり幸せなんだよね」
「……」
「だから恋に臆病にならないで欲しい。みやには今の生活が幸せかもしれないけど、思いが通じ合うのはそれ以上に幸せなんだって知ってもらいたい」
「…うちだってそりゃあ幸せになりたいよ。でもちぃみたいに自信も勇気もない」

佐紀はぱちんと雅の頬を両手で叩きそのまま視線を合わす。
471 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:46
「こら!!夏焼雅。そんなんでどうする?後悔したくないって言ったのは嘘なの?ほんとに今のままでいいの?」
「……」
「ももにキスするぐらい好きなんじゃないの!?」
「///」
「へたれみやび返上しよう?」
「…うん」
「よし!それじゃあみやの魅力でももをどうやってオトすか考えないとね」
「って展開早くない!?」
「大丈夫大丈夫。みやの気が変わらないうちにさっさと決めちゃおう?」

佐紀はさっきまでのシリアスな空気がなかったかのように1人話を進めて行った。

「ももはあんなだからみやの方がアプローチしてかないと」
「無理無理!アプローチなんてうちしたことないし」
「したことなくてもするの!ももをものにするんでしょ?」
「…はぃ」

あまりの佐紀の剣幕に雅はYesの一言しか言葉にすることが出来なかった。
472 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:47
「最近のみやは妙にセクシーっていうか色気が出てきたからそこを攻めようと思うの」
「なっ」
「だからそのお色気でももを悩殺しちゃえ」
「ちょっ。佐紀ちゃん!!」
「…と、まあ冗談はさておき」
「はー。もーうちで遊ばないでよ」

「まあでも半分くらいは本気なんだけど」
「……」
「一緒に暮らしてるんだし、タイミングはいっぱいあるって」
「……」
「お風呂上りに悩殺するとか、告白されたとか言ってももにヤキモチ妬かしたりとか。あとは、そうだな…」
「佐紀ちゃんストップストップ!!」
「何?折角いいアイディアが浮かんでるとこなのに」

佐紀の説得により桃子をものにすると決心したはいいが、未だへたれ気質な雅はあまりに早い展開に付いて行けずにいた。
取りあえず今後の自分のあり方について整理するためにも一度家に帰ることにした。
佐紀は折角乗ってきたところを止められて若干不服そうにしていたが大人しく引いてくれた。

473 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:47
そして雅はベットに寝転び考えを巡らせる事にした。

ももをものにするって言ったってどうすればいいんだろう。
佐紀ちゃんはうちの魅力で…の、悩殺すればいいなんて言ってたけどそんなの出来るわけないって。
そもそもうちにそんな人を悩殺するだけの魅力なんてないし…。

はー。結局振り出しに戻っちゃうじゃん。
ってかうちもそうだったけど人を好きになるのなんて理屈じゃないって。
だってうちがあのももを好きになったくらいだもん、いつどうなるかなんて分かるはずないじゃん。

幸せか…。
幸せってなんだろうな。

うちは今のももとの生活が幸せだと思う。
でも佐紀ちゃんは思いが届いて、付き合うようになって、幸せだと言う。
うちの言う幸せはほんとの幸せじゃない?

確かに佐紀ちゃんと千奈美の顔を見てると幸せそうな顔をしてるのが分かる。
そしたらうちの感じてる幸せとどう違うんだろう?

…分からない。

474 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:47
雅は再びもんもんとし始め、ふと視線を机にずらすとそこには佐紀、千奈美、雅、そして桃子の4人が写った写真があった。
写真を手に取り、そこに写る桃子を愛しそうに撫でた。
そして隣に写る佐紀に視線を移した。


そう言えば最近2人の雰囲気が変わった気がする。
2人を包む空気感が穏やかになったと言うか、より大人びてきた感じ?

佐紀ちゃんはそれほど変わってないようだけど、時々ももを気遣うように見てたりする。
ももも特別変わったようには見えないけど、最近2人が話してる姿をよく目にするようになった。
前も話すには話してたんだけど今まで以上に2人がって言うかももの方が佐紀ちゃんに色々話しているみたい。
何か2人の仲がぐっと近づいたのかな。

あと、うちの自意識過剰でなければももが優しくなった。
今までだって十分優しかったけど…。
丁度うちがももに告白した後くらいからより優しくなった。

そんなももの態度に実はうちの告白分かってたんじゃないかって。
だから同情でうちの事優しくしてるんじゃないかって。
疑いたくないけど勘ぐってしまう自分が嫌だ。
475 :CROSS OVER :2013/01/31(木) 13:48
ああ、ほんとに嫌だ自分のこの性格。
気になるんなら思い切って聞いてみればいい。
ちょっと前の自分ならそれが出来たはずだ。

この頃弱気な自分が支配してる。
ももを好きと自覚してからだ、こんなに憶病になったのは。

前までの自分が恨めしい。
気軽にももに肩をくんだり、抱きついたり、一緒に並んで寝たり。

意識するなっていう方が無理だ。
ももが右隣にいるだけでうちの右半身が熱を持つ。

今まで通りの関係でいたいって言ったのは自分なのに。
それなのにうちの身体は否が応でもももの存在に反応してしまう。

ももが笑ってくれたらうちも嬉しい。
ももが泣いていたらうちも悲しい。

ももが笑いかけてくれるだけでうちの心は温かくなる。
ももがそばにいてくれるだけでうちの心は満たされる。

ももがいなきゃ、うちは息が出来ない。
ずっとももと一緒にいたい。
今の関係を壊したい。

今の関係を壊して新しい関係を作り上げたい。

…うん、幸せってきっとそう言うことなんだよね。
うちの感じてる幸せは一方的なもの。
佐紀ちゃんの言う幸せはちぃと2人で作り上げたもの。
共有して分かち合っている分幸せも2倍、ううん何倍にも大きいものだってことなんだよね。

そんな幸せうちも感じたい。
ももと分かち合いたい。
…うちも幸せになる努力をしてみようかな。

雅はようやく吹っ切れたのか先ほどとは変わってすっきりした顔になっていた。


476 :ちゃぽ :2013/01/31(木) 13:56
お久しぶりですw
相変わらずの亀さん更新です

>>461-464
お待たせしました^^

次回は既に過ぎ去ってしまいましたがクリスマスら辺の話を…
まあこの話に限って言えば時期外れなのは周知な感じなので気にせずやっちゃいますw
ではノシ
477 :名無飼育さん :2013/01/31(木) 18:07
きたぁぁぁぁ!!!!待ってました!!
やっと雅ちゃんに決心がついたな
二人が幸せになれますように…

クリスマスとかいいですねぇ
めっちゃ楽しみです!!
ずっと待ってます♪
478 :名無飼育さん :2013/02/28(木) 09:58
キタ━━━━川´・_・リル*’ー’リ从*´∇`)从o゚ー゚从ノノl∂_∂'ル川*^∇^)|州*‘ -‘リ━━━━!!!!
479 :名無飼育さん :2013/03/30(土) 19:32
そろそろくるのかなぁ
続きが気になってしょうがない
480 :赤い糸 :2013/04/04(木) 12:45
運命の赤い糸か…
そんなの信じてなかったのにな

あたしはじっと小指を見つめる
すると幼い頃の記憶が脳裏をかすめた

『みーやんだいすきだよ』

あいつの言葉が頭に鳴り響いた
久しぶりにアルバムでも見よっかな

「くすっ。懐かしいな」

『ももおおきくなったらみーやんのおよめさんになる』
『ちがうよ。みやがおよめさんになるんだよ』
『だめ。もものほうがかわいいからももがおよめさん!!』
『やだー。みやがおよめさんになるー』
『わかったよ。ももがおむこさんになるからなかないで』
『な、ないてなんかないもん』
『じゃあももがおよめさんでもいい?』
『だめー。ぜったいみやがなるの』
『もーしょうがないなぁ。ももこおねえさんがゆずってあげる』
『うん。ももありがとう』

そんな約束をした直後ももはお父さんの仕事の都合で引っ越してしまった
あの当時は悲しくて悲しくてお母さんを困らせるくらい毎日泣いてた
時々ももから手紙が来てたけど勝手に自分は見捨てられたんだと返事は返さなかった

いつも間にか手紙も来なくなって、連絡も途絶えた
返事を出さなかったあたしが悪いんだけど
ももは自分の事なんかどうでもよくなったんだと幼いながらショックを隠しきれなかった
まあ次第にもものいない生活にも慣れていったけどね

あたしは見ていたアルバムを閉じて横になることにした

481 :赤い糸 :2013/04/04(木) 12:45
◆◆

久しぶりにあの時の夢を見た
なんでだろう。昨日寝る前にアルバム見たからかな

もものおよめさんになる、か
やっぱり運命の赤い糸ってあるのかも

小指をいじりながらも視線はあいつの指へ
その小指にはあたしとお揃いのピンキーリングが付けてあったりする

そう言えば幼い頃の約束は守れなかったなぁ
あれだけもものお嫁さんになれるって喜んだのに
不思議と受け入れてる自分がいる

何せ成長したあいつは昔の面影は多少残ってたけど、もうこんなんだし
昔は結構なんでも譲ってくれてたけどお嫁さんってポジションは譲れないらしい
約束したじゃんって言うと、今更手紙を返さなかった事を結構根に持ってるみたいで恨みがましくネチ

ネチ言ってくる
あたしも今更お嫁さんてがらでもないし、別にどっちでもいいのだけど

そう、どっちがお嫁さんだろうが
あたし達が2人でいることには変わりないんだから

「もも、朝だよ。起きてご飯にしよ」

482 :ちゃぽ :2013/04/04(木) 12:50
続きを待ってる方には申し訳ないんですが、リハビリに短編をw
次回こそは本編を進めます!!
ではどろん
483 :sage :2013/04/04(木) 23:46
ほっこり。お話の雰囲気に癒されました!本編も待っております。
484 :名無飼育さん :2013/04/05(金) 12:56
やっぱりみやももは運命の赤い糸で結ばれてるんですね♪
本編キターーーーー!!!

めっちゃ楽しみにしてます!!
485 :名無飼育さん :2013/06/02(日) 19:20
更新こない…
486 :みなみ :2013/06/04(火) 18:34
更新待ってます
487 :名無飼育さん :2014/07/06(日) 22:26
あぁ
488 :sage :2016/10/09(日) 13:12
待ってます

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