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王子様じゃなくてもいい

1 :ボブ :2009/10/16(金) 19:54
初めて小説かきます。
いしよしです。
駄文ですが、よろしくお願いします。
2 :ボブ :2009/10/16(金) 19:55
自分の気持ちに気付かないフリをして過ごしていた。
でもね、過ごす年月が長いとやっぱりフリもいつかは限界みたい。
ずっと好きなんだ。あの人の事が・・・どうしようもないくらいに。




3 :ボブ :2009/10/16(金) 19:55
仕事の帰りに都内のとあるバーに立ち寄る。
ここはいつ来ても客の入りは多い。
にも関わらず雰囲気が落ち着いていているのは、
きっとある程度の地位や名誉がないと入れない会員制という名のおかげだろう。


ここに初めて来たのは私ががモーニング娘。を卒業して少し経った時だっけ。
元娘。の圭ちゃんに「アンタが素直になれるきっかけの場所かもよ?」と訳のわからない事を言われ連れてこられた。
あの人と仕事が一緒だった日は必ずと言っていいほどここに来てる。
抑えきれない気持ちも、ここでは自由になれる気がするんだ。



最初は戸惑ったよ。

女性しか入れないバー。

そう、女を求める女が集う場所。
週刊誌にでも書かれてしまうんじゃないかとソワソワしたけど、
圭ちゃんが言うにはオーナーが権力のある人で、情報がもれても揉み消す力があるんだとか。

しかし圭ちゃんが女好きだとは思わなかったな・・・
本人に言ったら、男も女もどっちもOKらしく、

『恋愛に性別なんて関係ないのよ!』

なんてカッコイイこと言ってた。

どうして私にこのお店を紹介したのかを後から聞いたら、
私のあの人を見つめる視線を見てられなかったんだって。
要するにバレバレなんだってさ。
4 :ボブ :2009/10/16(金) 19:56
「何がしたいんだろ・・・」


自分にしか聞こえない声で呟く。

どことなくあの人の顔に似た女の子とカウンターで一緒にお酒を飲んでいる。
彼女の視線がお酒のせいもあり熱をおびて絡まってくる。


『うち来ない?』


可愛いし、断る理由もないし、ちょっとの時間でもあの人の事を
考えなくてすむならと席を立った時、


『今日の身代わりもう見つかったんだ〜?』

「あ、圭ちゃん・・・」


保田はマスターにウィスキーを注文してカウンターに座った。


『で、今日の身代わりで、愛のないセックスのターゲットはこの子?
  何とな〜く愛しい愛しいあの子に似てる?』

「ちょっ!!何言ってんの?!」

『ふ〜〜〜ん。じゃあ行きなさいよ。』

 ・・・

「ごめん。」


"ごめん"の意味を察してくれたのか、
手をひらひらと振りながら彼女はバーを1人で出て行った。


『「ごめん」とか言われるのって結構屈辱的よね〜。女心とか完全にわかってないよね〜』

「圭ちゃんがあんな事言うから・・・」

『なんて?聞こえない。
  まだ帰らないでしょ?まぁ1杯付き合いなさいよ!』


と言われ付き合ったが1杯どころじゃなく、
もう少しでウィスキー1本空きそうな勢い。

飲みの量が進むにつれ、女ったらしだのヘタレだの散々文句を言われ、
延々と説教が始まった。
酔っ払いのくせに突然真剣な眼差しになり、

『そんな事しても何も変わらないのわかってるんでしょ!
  もっと自分の気持ち大切にしなよ・・・』

と言われた。
夕方まで仕事で一緒だったあの人の笑顔が急に浮かんで、
淋しさ紛らわすために数々の女と体を重ねた自分にとても後悔した。
鼻の奥がツーンとなったけど、圭ちゃんなんかの前では絶対に涙なんて流さない。
5 :ボブ :2009/10/16(金) 19:56
♪♪♪



携帯を見ると、美貴からの着信。


《もっしも〜し!!
  よっちゃ〜ん、今どこ〜???》


こっちもどうやら出来上がっている様子。


「何だ、美貴か・・・
  あ〜今・・・」

『美貴!!アタシよアタシ!!』


かかってきた電話の主がわかると圭ちゃんに電話を奪われた。
何やらぎゃ〜ぎゃ〜言い合いをしてたけど、美貴が合流する事になったみたい。

って、美貴にはこのお店とかこうゆう恋愛事情はバレてもいいわけ?
何だか急にソワソワしてきた。
6 :ボブ :2009/10/16(金) 19:58
30分もしないうちに美貴がバーにやってきた。

「早かったね。」

「近くで仕事関係の人と飲んでたんだけどさ〜
 な〜んか、気心知れた人と飲みなおしたくなってね〜
 よっちゃんに電話したら何で圭ちゃんなわけ?」

『何か不満?』

「ってかさぁ、今入口で女同士がイチャついてたんだけど!!」

『そうゆうお店よ。』

「そっか。やっぱりよっちゃんは梨華ちゃんか。」

「ちょっ!ちょっと!!やっぱりって何だよ?!」

「何となく?
 最初は梨華ちゃんのお姫様ごっこに付き合わされてる
 王子様かと思ってたけど、王子様もまんざらじゃなかったみたいな・・・
 王子様はたまに切ない顔でお姫様を見てるよ。」

「例えがわけわっかんねぇ・・・」

『まぁ、王子様がヘタレってのが物語が進まない原因よ。』

「なるほどね〜
 梨華ちゃんがよっちゃんのこと好きなの傍から見ててもバレバレじゃん?
 もっとこう強引に行ってもいいんじゃない?
 この前仕事先で梨華ちゃんに偶然合った時さぁ
 よっちゃんとの仕事が多いんだって嬉しそうに話してたよ?」

『いしよし最近調子に乗りすぎ!!』

「違うよ。
 梨華ちゃんの中では単なるお姫様ごっこ。
 王子様が女じゃ本当の王子様にはなれないんだ。
 作り物の王子様でもいい。傍にいれるなら今のままでいいんだ。」

「そんな切ないストーリーでいいの?」

『だからヘタレな王子様って言ってんじゃん・・・』

「いいんだ、それでも。
 彼女の笑顔をずっと傍で見ていたいから・・・」
7 :ボブ :2009/10/16(金) 19:59
まず、本日はここまでにします。
8 :名無飼育さん :2009/10/16(金) 22:02
いい感じですね〜
楽しみにしてます
9 :名無飼育さん :2009/10/17(土) 00:15
これって娘。小説にしなくていいんじゃない?
さらにはいしよしでなくてもいい。
褒めてないからね一応言っとくけど。
10 :名無飼育さん :2009/10/17(土) 03:37
久々のいしよしだー(*^□^*)
続き楽しみにしてます!
11 :ボブ :2009/11/06(金) 17:06


「私もう帰るわ〜
 明日も朝から梨華ちゃんと一緒に打ち合わせあるし、
 遅刻したらきっとキーキー怒るだろうし・・」

『あらそう。
 女の子お持ち帰りして朝まで楽しもうとしてたくせに。
 
 あ、石川によろしく伝えといて!』

「は・・はぁ。」

「美貴からも!」

「あぁ。じゃあね〜」


『吉澤!単純なことだったりすることもあるんだよ!

 難しく考えるとややこしくなるだけ。』


「ん。」

12 :ボブ :2009/11/06(金) 17:06


何だかちょっぴり気分が切なくなったままお店を後にした。


『アンタはまだ付き合うでしょ?』


って言う圭ちゃんの声が聞こえたけど、
美貴、朝までコース覚悟して付き合うんだよ・・・


13 :ボブ :2009/11/06(金) 17:07


「ねぇ、圭ちゃん。」

『な〜に?』

「何か聞いてんでしょ?」

『何かって?』

「梨華ちゃんから。」

『何で?』

「美貴は・・・相談されてるよ。」

『そっか。。。』

「お互いが同じ気持ちなのにすれ違ってるの見てたら
 傍から見てる私が言いたくなっちゃう・・・」

『でも本人たちが自分で気付いてほしいじゃない?
 吉澤にもそろそろヘタレ卒業してもらわないといけないしさ。』

「よっちゃんの躾のためか。い〜ねソレ。」


14 :ボブ :2009/11/06(金) 17:07


翌日の打ち合わせ。
昨晩、あの2人が変な事ばかり言うので、
梨華ちゃんの事を変に意識して見てしまう。

美貴は梨華ちゃんが私の事好きなの見え見えなんて言ってたけど、
昔っからこんな感じじゃん!
恋愛として意識しての行動じゃないと思うし・・・。

あっ、そういえば昨日の飲み代払ってない!!
圭ちゃんが出してくれたのかな?それとも美貴?
とりあえず、美貴にでもメールしとくか。。。


”ごめん!昨日飲み代払ってないわ・・・
 誰が払ってくれた?”


送信っと。


15 :ボブ :2009/11/06(金) 17:07


♪♪♪♪♪♪


梨華ちゃんの携帯?着メロ『恋ING』だ。
何?何?!誰からの着信を?!?!


「え?!どうして?!」


何か慌てて携帯をカバンから探してるけど・・・
顔まで真っ赤になっちゃって・・・
私が知らないだけで、やっぱりそうゆう人いるのかな。
お仕事大好きでもやっぱり心の支えみたいな存在は普通いるよね〜。


16 :ボブ :2009/11/06(金) 17:07


「よっすぃ〜!

 多分宛先間違えてるよぉ〜・・・」


「はぁ?」


ん?あっ・・・え?!
やべっ!

美貴へのメールを履歴押し間違えて梨華ちゃんに送っちゃってるよ!!


17 :ボブ :2009/11/06(金) 17:07


「ごめ〜ん!アドレスの履歴間違って押したみたい・・・」

「昨日は飲んだの?」

「そう。圭ちゃんと飲み屋でバッタリ会ってさ、
 なぜか美貴まで合流してくるし・・・

 そうだ!圭ちゃんと美貴が梨華ちゃんによろしくって言ってたよ〜」

「ありがと〜!2人とも元気?」

「うるさいぐらい元気だから心配なんてしなくていいよ。」


18 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


ってゆうか、待て。


待て。よく考えろ。


間違って届いたメールは梨華ちゃんへ。


さっき『恋ING』の着メロが流れて顔を真っ赤にして探していた梨華ちゃん。


そのメールの相手は


私だ。



何?何?!


一気に血が上って顔が赤くなっていくのがわかった。


19 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


「よっすぃ〜どうかした?
 顔がすっごく赤いけど!」


「いや、別に。」


何か勘違いしちゃうじゃんね・・・。


「ねぇ、圭ちゃんとばったり会ったお店ってどんなとこ?
 今度は私も一緒に行きたいな〜!!」


「え?うん、まぁ、今度ね・・・」


連れていけるわけないでしょ・・・


20 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


「あっ!そうだ!!
 私たち明日オフじゃない?!
 今夜行こうよ!!」


「はぁ?!?!?!」


「ちょっと圭ちゃんに電話してみるね♪」


「ちょっと!!!ちょっ!!!!!」


「もしもし〜♪圭ちゃん?

 ------------------」




21 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


というわけで今晩も仕事終わりにまた圭ちゃんと飲むことになってしまった。
昨晩と違うのは梨華ちゃんがいること。

梨華ちゃんが圭ちゃんと電話を終えたあと、
気をきかせて別の店をチョイスするようにと圭ちゃんに頼んだ。


それなのに


昨晩と同じバーで今こうして飲んでいるのはどうゆうことだよ。


22 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


「圭ちゃんのバカ。」

『アンタ!失礼なこと言うわね!!』

「ってか、何で美貴までまた来るんだよ!」

「こんな日を逃したら美貴一生後悔すると思うんだ!」

「何がこんな日だよ・・・」


23 :ボブ :2009/11/06(金) 17:08


「ねぇ、よっすぃー。
 このお店って女性率高いね〜
 密かに女性に人気な穴場か何かなの?
 あの辺にちょっとだけ男性がいるぐらいかな・・・」

「え?あぁ・・・」

『石川、あれも男に見えるけど、女よ。

 ここはそうゆうところ。
 女性が女性を求めて集まる場所なの。
 言ってる意味わかる?』

「え?!うそ〜?!
 あの人女?

 女が女を・・求める・・・?

 って、今あの人たちチュッてした!!!」


24 :ボブ :2009/11/06(金) 17:09


「梨華ちゃんにいきなりココはきつすぎたかもね〜」


きつすぎも何も!
アンタたちがグルになってここ連れてきたんでしょうが!!


「よっすぃーは・・

 こうゆう・・・お店よく来るの?」


「いや・・・ここだけだよ。」

『そうそう。むしゃくしゃする日はここで女ナンパしてお持ち帰りすんの。
 よっしぃーはね!』

「ちょっ!!圭ちゃん!!」


圭ちゃん?頭大丈夫ですか?何言ってます???


25 :ボブ :2009/11/06(金) 17:09


『石川。アンタが思ってるほどコイツは誠実な王子様じゃないからよく考えな。』

「け・・けいちゃん?」

「よっちゃん、ピ〜ンチ!」


美貴、何か喜んでない?!
誰か助け舟を・・・


26 :ボブ :2009/11/06(金) 17:09


「よっしぃー、ホントなの?」

「いや・・・ その・・・

 ホントかもしれないけど・・・

 好きとかそんな気持ちはない・・・

 みたいな・・・」

『ほらほら。王子様のボロが出てきた。』

「そ・・

 そうなんだ・・・。」

「でも、-----」

「ごめん。ちょっと用事思い出しちゃったから今日は帰るね。」

「ちょっと、待って!!」


何これ?!最悪じゃん!!
梨華ちゃん、待ってよ!!!


27 :ボブ :2009/11/06(金) 17:09


席を立とうとする梨華ちゃんの腕をつかむと、
振り向いた梨華ちゃんの目には涙がいっぱいに溜まっていた。

こんな形で梨華ちゃんの気持ちを知るなんてバカだよね私。

涙が零れ落ちると同時に梨華ちゃんは出口の方へと歩いていった。
立ち去る後姿を見つめていると・・・


出口で誰かにしつこく話しかけられている。


ナンパ?
涙も止まって一気に困った顔になってるのがココから見てもわかった。


『ヘタレ。ちょっとぐらいカッコイイとこ見せなさいよ!』

「そうそう。 もう、ここしかチャンスはないと思うよ?」


28 :ボブ :2009/11/06(金) 17:09


話しかけているヤツが強引に梨華ちゃんの手をとって奥に連れて行こうとした時、
頭にカーッと血が上るのがわかった。


「さわんじゃねーーーよ!!!」

「はぁ?」

「よ、よっすぃー・・・」


「人の女にさわんじゃねーーーって言ってんだよ!!!」


梨華ちゃんの肩を引き寄せて抱きしめた。


「チッ」


ナンパしてたやつはそのままどっか行っちゃったけど・・・
この腕の中の人・・・どうしよう。


29 :ボブ :2009/11/06(金) 17:10


ふと顔をあげると、圭ちゃんと美貴がガッツポーズしている。
今しか・・・ないよね・・・


「ねぇ、梨華ちゃん。」

「ん?」

「嘘言ってごめん。 私の女とか・・・」

「ぅん。」

「でも・・・

 好きだから。梨華ちゃんのこと・・・」

「え?」

「好きじゃなきゃそんな事言わないから・・・

 ずっとずっと好きだったよ。」


30 :ボブ :2009/11/06(金) 17:10


「うそ・・」

「これは嘘じゃない。

 でも・・・

 梨華ちゃんの大好きな王子様にはなれなかったから・・・
 真面目でカッコイイ王子様にはなれなかったから・・・

 気持ちも伝えたし、今日でちゃんと諦める。
 明日からは友達として仕事仲間として、またよろしくね。」


31 :ボブ :2009/11/06(金) 17:10


「や・・うぐっ・・ぐっ・・やだ・・・」

「ん?」

「お・・おうじ・・・おうじさ・・まなんて、

 おうじさま・・・なんかじゃ・・・はぁ・・なくて・・いいから

 わ・・たしも、大好きだ・・から・・・」

「梨華ちゃん?」

「わたしだって・・ぅぐっ・・

 大好きだったんだから!!!」


32 :ボブ :2009/11/06(金) 17:10


好きの気持ちを伝えるのに何年もかかった私たちだけど、
何年も変わらず好きである事が大きな大きな自信になった。

気持ちを伝えた事でスッキリした私は
今では梨華ちゃんにべったりと好き好き光線を存分に出せるようになった。
圭ちゃんにイベントなんかで光線出すぎだから気をつけろと注意されたけど、
梨華ちゃんのあんな事やこんな事を自慢したくてしょうがないんだ。

これからあのユニットで2人での活動が益々増えるけど、
ホント幸せすぎてしょうがありません。



〜Fin〜
33 :ボブ :2009/11/06(金) 17:11

以上です。
ありがとうございました。


34 :ボブ :2009/11/06(金) 17:13

レス下さった皆様、読んでくださり本当にありがとうございました!


35 :名無飼育さん :2009/11/06(金) 20:30
なぜケメ子だけ『』?

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