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When Love Hurts

1 :りるあぷ :2007/09/03(月) 06:39
はじめまして、りるあぷと言います。
ヲタとしても作者としても初心者なんで、解かりづらかったりとか誤字とかあると思いますが
頑張りますのでよろしくお願いします。

えっと、この小説は元々スペイン人ヲタの知り合いが英語で書いたものを、
許可を得て、日本語に訳してる話です。
外国のファン達に評価をもらった作品で、日本の皆様にも是非読んでもらいたい!と思ったので
自分のブログと、勝手ながらも、ここで書かせて頂きます。

リアルでみきよし。時間は去年になってます。
多少設定に違和感を感じたりするのかも知れませんが、
私の語り方の所為かもしれませんが(いや、絶対そう)
もう一種のスタイルと思って、どうかご理解を。(甘いなぁ自分)

何かレスやアドバイスや、なんでも言葉をくれたら本当に嬉しいです。

では、どうぞ。
527 :名無飼育さん :2008/09/12(金) 10:47
作者(訳者?)様、よくぞ復帰して頂き有り難う(^O^)/
楽しみにしてます!
最後まで着いて行きますよ(^^)v
528 :55 :2009/02/09(月) 16:43




529 :55 :2009/02/09(月) 16:44


ホールに残された二人が
数分前の出来事のショックから未だ抜け出せず、
並んで座ったままそこには沈黙が流れていた。

「なんか……なんていうか…」

「変」

「うん…」

二人は同時にため息をついて腕を組み、
新垣が目を閉じてソファーの背もたれに後頭部を預けた。

「でも私…本当は羨ましいって思うんですよね。
誰かに、あんなに強く愛されて…いいなぁって…」

辻は少し不思議に思って新垣の方を向いた。
気のせいだろうか、口をつぐみ目を瞑った横顔が切ない色に染まって見えた。

「でもガキさんって、愛ちゃんと付き合ってんだよね?」

「まぁ…でも、愛ちゃんはあれですからねぇ」
先輩の視線に気付いて、新垣は座り直して続ける。
「私にも入り込めない世界があるんです、愛ちゃんには。
たまに、一緒にいても独りぼっちみたいな、
私がそこにいるのかいないのかどうでもよさそうに…」

殆どひとり言になってしまった言葉は口から勝手に出ていった。
次第に膨らむ不安に、新垣は段々とネガティブになっていく。
もしかしたら興味がないであろう人にこんな話をして、
迷惑をかけているんだろうなと苦笑した。

「あぁ?、すみません、いきなりこんな話して暗くなって…」

「大丈夫だよ、ガキさん。のんもこう見えて一応先輩なんだから!
いつでも頼ってきていいよ!
でも確かに、そういうことはのんにじゃなくて、
愛ちゃんに話すべきなんじゃないの?」

530 :55 :2009/02/09(月) 16:45


「あたしに話ってなにー?」
突然後ろから慣れ親しんだ声がして二人は同時に振り向いた。

胸が高鳴ってどう答えればいいのか分からずに、
新垣は引きつった顔のまま高橋を見つめていた。
言えない。いつかちゃんと話さなきゃいけないんだろう。
限界がすでに目の前に来てる。ということは、その日が近づいてるってこと。
でも、もし嫌われたら…
そう思うと怖くて言えない。もう少しだけ時間が欲しい。

「さっき、すっごいもの見ちゃったんだよ、のん達」
新垣の様子に気付いた辻は助け船を出した。
決して得意とは言えない技だが、勢いだけで言ったことに一人で満足した。
うん、よくやった。
「よっちゃんと美貴ちゃんね、より戻したの。
亜弥ちゃん(とのん達)の前ですんっごいキスをしてさ」

「えー!見逃したわー…まいっか」
驚きから悔しさに移る表情。さり気なく新垣の手を握って、
さらに悪戯っ子のような笑みに変わって、高橋の顔は大忙し。
「後でガキさんに再現してもらうから」

新垣はいつものように、当たり前のように笑い返しただけ。
しかし、辻はそれも全て演技にすぎないと分かった。
思い返せば、何回もこうして笑顔だけを返す新垣を見たことがある。
何も言わず、何の抗議もせず、ただ頷いたり、笑い返すだけ。
そして、一つの結論に辿り着いた。
もしも高橋が新垣に本気で惚れていないのならば、人生は不公平だ。


531 :55 :2009/02/09(月) 16:45



*****



532 :55 :2009/02/09(月) 16:46




「違うよ!!」
悲鳴にも似たような声を上げて後藤を遮った石川。
「あたしはただよっちゃんと一緒にいたかった!
よっちゃんに全部をあげたかった!なのに…」
抑え切れなかった涙が溢れ出して、声も弱くなっていった。
「…なのに、よっちゃ…全部、よっちゃんのせい……」

「あたしは一生忘れないよ。ずっとここにしまっとく」
吉澤は手を胸に持っていき、力強く握り締める。
「でも、このことで自分の人生を左右されたくないんだ。
お前のことをもう信じ切れないよ」

二人の話してることを分かっていたのは一人だけだった。
彼女は、強い決心をして立ち向かおうとしている恋人を誇りに思っていた。
しかし同時に石川には同情されてならなかった。
石川のせいでも吉澤のせいでもなく、全てが何か大きな誤解に思えたからだ。

突然肩に小さな温もりを感じて吉澤は振り向いた。
右手を自分の肩に乗せながら後藤が困った表情をしていた。

「それ以上何か言う前に、よっすぃは知らなきゃいけないことがあるの…」





533 :55 :2009/02/09(月) 16:46










534 :りるあぷ :2009/02/09(月) 16:50

更新です。…先気付いたんですけど、短いですね(苦笑
ってか、もう09年!激遅!すいません…。
そして、初めてのハロ紺がエルダ卒紺だとか…寂しくなりますね。
現在は、見事にベリにハマってしまってますが、ハロを卒業しても、
大好きなよっちゃん、85年組、エルダークラブを応援していきたいと思います。

と、ちょっと私事も入ってしまいましたが(汗
今、ものすごく暇してますんで、更新を進めていけたらなーと思います。
ならば早くしろっ、ですね(汗



>>526さん
いえいえ、ありがとうございます!
修羅場ですねwでも、これからがh(黙れ

日本語は、実は手伝ってくれてる方がいらっしゃいまして、
もうどんなに感謝してもし切れないんです!。・゜・(ノД`)・゜・。


>>527さん
いつもいつも遅くてめっちゃgdgdなのに
そんな嬉しい言葉を頂くなんて、こちらこそ有り難う御座います!
期待に応えられるよう頑張ります。

535 :名無飼育さん :2009/02/10(火) 03:18
やったー☆更新されてるー

そして、更新進める発言もー☆☆

やったー☆
536 :名無飼育さん :2009/03/02(月) 01:15
うぉー 更新されてる。
嬉しいです。
537 :名無飼育さん :2009/03/04(水) 20:04
復帰&更新ありがとうございます(^O^)/
やっぱりハロプロの輪は素晴らしいですね!!
完結まで応援してます(^_^)/~

538 :名無飼育さん :2009/03/06(金) 03:26
更新キターッ・・・?
539 :56 :2009/03/26(木) 02:48






540 :56 :2009/03/26(木) 02:48


後藤の言葉の後、沈黙が流れた。
その激しい口論に後藤が口出しをしたことに、誰もが驚いていた。
確かに彼女は二人の問題の一部ではあった。
しかし、口出しをすることは藤本でさえ抑えていたことだった。

「梨華ちゃんは、裏切ることも浮気も、一度もしなかったよ、よっすぃ」

そう言って後藤は、藤本並みの目付きで自分を睨んでいた三好に目を向けた。
どうやら彼女は後藤の自分に対する急な関心と接近の本当の理由を悟ったようだ。

「全部、三好の企みだったんだ。」

後藤は再び吉澤の方を向いた。

「よっすぃと梨華ちゃんが気付かずに傷つけ合うように仕向けたんだよ」


541 :56 :2009/03/26(木) 02:49


「どうして…?」
後藤のその言葉に、俯いていた石川が三好に顔を向けた。
目頭に涙をいっぱい溜めながら、信じられないとでも言うように驚いていた。

三好は口の端をあげて妙な笑みを作ったが、
その冷たい眼差しは暗い感情に包まれ、恐怖さえ感じさせた。

「見たかったから。あんた達が傷つけ合うとこ。あー、楽しかった」

「あたし…信じてたのに…」

「だからすごく簡単だったよ。
自分に自信が持てなくって、不安のあまり彼女より私を信じちゃったあんたが悪い」

「酷い。最低だよ」

それまで黙って見ていた藤本が、我慢できなくなって口を開いた。
三好の言葉一つ一つに対する怒りで全身を巡る血液が騒ぐのを感じたが、
まだ少し残っていた理性を引っ張り出して何とか自分を抑えた。

「罰だよ」

浮かべていたその妙な笑みを消すように、
三好は一層強く目の前のふたりを睨みつけた。


542 :56 :2009/03/26(木) 02:50


「自分達だけ幸せになろうとして、後藤さんを傷つけて。
同じ痛みを感じてもらわないと、でしょ?
そしたら藤本さんが首を突っ込んできてややこしくなって。
まさかそんなこと思わなかったし、油断してた。
大人しく彼女のことだけを見てれば良かったんだけど、
どうやら鈍感なあやや姫は恋愛に不器用なようですね」

「あんたには関係ないでしょ!」
自分の名前を出された松浦は食ってかかるように大声を上げた。

「あるよ!ふたりが未だに付き合ってんのは、あんたのセイでもあるんだから。
梨華ちゃんが色んなチャンスを与えてやったのに、それを潰すほどバカだとは思わなかったよ」

今度こそ完全に理性を吹っ飛ばした藤本が三好に飛びかかって、
握り締めすぎて白くなった拳で一発あごを殴ってしまった。
しかし驚く者は誰ひとりいなかった。
松浦にそんな口を利いたのだから、藤本の怒りを買って当然だ。
しかし、下唇の端から血を流しながら、
それを物ともせずに三好はまたあの妙な笑みを作った。

「これであたしが傷つくとでも思う?」
三好はブラウスの袖で口元を拭いて、挑発的な笑みで藤本を見た。
「こんな傷なんて、勝利の思い出位にしかならないよ」


543 :56 :2009/03/26(木) 02:50


顔を真っ赤にした藤本はもう一度三好を殴ろうとした。
しかし、突然力強い手に腰を掴まれ止められた。

「藤本、落ち着け」

後ろに聞き覚えのある声を聞いた藤本は冷静さを取り戻し、腕の力を緩めた。

「私に任せな」

突然の中澤の登場は、それまで余裕だった三好の表情を崩した。

「三好」

藤本の肩から力が抜いたのを見て、
中澤は三好に鋭い目線を向けた。

「来い」

もし”怒ってる中澤裕子”より怖いものがあるのなら、
それは間違いなく”静かに怒ってる中澤裕子”である。
そして、このたったの2文字をこれ以上ないほど迫力のある言葉にできたのも、
きっと中澤裕子であるからだ。

誰も中澤の行動を予想できなかった。
だから、中澤が三好を連れて去った時、誰も口を開かなかった。



544 :56 :2009/03/26(木) 02:51







545 :56 :2009/03/26(木) 02:51




暫く、張り詰めた重い空気と沈黙だけがその場を包んだ。
数分後、後藤はやっと隣の親友に目を向けることが出来た。
視界の端に見えた石川は力なく床に崩れ泣いていた。
しかし吉澤は、全てが始まった時に立っていた所に佇んだまま、
どこにも視線を向けず、放心状態にさえ見えた。
後藤は、吉澤が涙を流していなくとも、
あの真実がどれだけ彼女に衝撃を与え、どれだけ彼女の心を乱して、
また泣く力さえも失くさせるほどに深く傷つけたことに気付いた。

そして藤本の方に振り向いた。
こちら側に歩いてきているのを見ると、
一歩前に出て彼女の肩に手を乗せ、止めた。

「ミキティ、今は…。
よっすぃと梨華ちゃんは話し合わなきゃいけないし、ふたりにさせてあげよう」

藤本は吉澤を見つめてから再び後藤を見て、そして頷いた。
彼女も、そしてそこにいた他のメンバーも解かっていた。
今、自分達には待つこと以外何もできないことを。





546 :56 :2009/03/26(木) 02:51








547 :りるあぷ :2009/03/26(木) 02:52


まず、更新のペースを上げると言いましたが、
2ヶ月も空いてしまって本当に申し訳ありません。。
一回氏んできましょうか・・・
藤本さんの婚約発表に、この小説続けてもいいのかと
戸惑いもしましたが、一回『必ず完結します』と言いましたので、
更新状況とは違って、しっかり守ります。
そして、三好さんのこと。
正直、自分でも少し躊躇ってましたが、原作に忠実にいきたいので。
もし不愉快な気分になった方がいらっしゃいましたらお詫びします。
すみませんでした。


>>535さん
ありがとうございました。
ペースアップすると言ったのに2ヶ月も空いてしまってorz
本当に申し訳ないです…
こんなんでもよろしければ、今後もよろしくお願いします。

>>536さん
いいえ、こちらこそ、嬉しいお言葉ありがとうございます。

>>537さん
ありがとうございます。そして、待たせてしまってすみませんでした。
今回の更新はアレなんですがw私も本当に素敵だと思います!
必ず完結すると決めましたので、放置だけは絶対にしません。
ので、これからもよろしくお願いします。

>>538さん
更新きましたぁ…(苦笑


548 :名無飼育さん :2009/05/08(金) 20:50
続きが気になる・・・
549 :57 :2009/05/12(火) 19:50










550 :57 :2009/05/12(火) 19:51


「ウソ?!」

亀井は腕を組んで、驚きと疑いの目で新垣を見つめた。

「本当。だから中澤さんが今日メンバー全員を集めたんだってみんな噂してるの」

「で、みよちゃんは?」

「ご想像にお任せします、道重さん」

3人がゆっくりとメンバーの前に立っている女性に振り向いた。
女性の顔は真剣そのもの。
怒ってはいないが、怯えさせるほどのその存在感を遺憾なく発揮して、
部屋中でざわつくメンバーの会話に集中していた。
しかし、そのざわめきにもいい加減苛ついてきたようだ。

「静かに!」

迫力のある声を響かせるとメンバーの会話が一瞬にして止まった。
数人が息をのみ、部屋は静まり返った。

「よし」

彼女は真剣な表情を崩さずに、かつ満足そうに呟いた。
そして、再び引き締まったトーンで話し始めた。

「全員が集まったところで…」

「あのー、吉澤さんいないんですけど」

「みよちゃんと小春とキッズの子達もいませんよ?」

普段とは違ってどこか遠慮がちな田中に次いで、亀井も欠席のメンバーを挙げてみた。
しかし、すぐに周りの視線を感じて頬を赤らめながら俯いた。

「吉澤と三好は来ない」

ため息を一つ入れてから中澤は亀井と田中を見ながら答えた。
そして、少し目をそらして続けた。

「ふたりは…別の用事があって来ない。
で、久住とキッズは…まだ関わらなくても大丈夫、だと思う」

自分でも曖昧な返答だと思ったが、それ以上言うつもりはなかった。
他に質問はないか、一旦部屋を見渡したものの、帰ってくるのは沈黙のみだった。



551 :57 :2009/05/12(火) 19:51




「みんなは何が起きたのかもう大体知ってると思いますが、
今回私がみんなを呼び出して集まってもらったのは、
あのような事を2度と起こさせないためです。
こんな大人数だから、もちろん大変なこともいっぱいあると思いますが、
ケンカしてもすれ違いがあっても、お互いを尊敬して支え合うことは大切なことです。
ハロプロのメンバーは仲間であって、家族であることを忘れないで下さい。
もし誰かが私の家族を傷つけるようなことをしたら、
私が直に処理させてもらいます。」

いつの間にか説教じみた話になってしまったことに内心苦笑しながら、
中澤はメンバー一人ひとりの反応を伺った。
多くの真剣な表情が見られる中で、視線に絶えられず顔を俯く数人。

「けれど…どんな家族をも崩してしまえるモノがあります…」

中澤は俯いてる数人の中の一人に視線を止めて、
今までとは違う淋しい声色で続けた。

「”秘密”というモノです」

その言葉に顔を上げた石川と、中澤の目が合った。

「戦争の中でも一番危険な武器は”秘密”。
ライバル意識はいいことだけど、メンバー同士での戦いはここでは要らない」

息をのむような強い声と視線を全員に送った後、
中澤は口の端を僅かに上げ、ニヤけた表情で再び口を開いた。

「なので、今ここで、私は全部、何もかも教えて貰おうと思います。
それじゃあ、誰から始めようか」

中澤から視線を移したメンバー達はただただ互いを見やって、
誰かが何か言うのを待っていた。
しかし、誰もが同じことを考えているのは明白だった。



いやいや、意味わからないでしょ!

ついにイカレたのか…

こりゃー酔っ払ってるのかも知れないね。



さすがにそんな事を口にできる者はいなかったが、
予想通り、誰も全員の前で告白なんてする気はなかった。
そんなメンバー達の反応を見た中澤は一つため息を吐いた。

「まぁ、そんな事を突然言われたら難しいだろうね。
だからこうしよう。私が聞いたら全員一斉に手をあげて答えること。
それならそんなに恥ずかしくないでしょ?」

「…確かに、どうせ答えなきゃなんないなら全員同時の方がいいよね」

ため息と一緒に保田が呟いた。





552 :57 :2009/05/12(火) 19:52





「それじゃ問1」

だんだんと諦めていくメンバー達を、
質問の前にしっかりと観察するように見渡した。

「他のメンバーと寝たことがある人」

その言葉に全員が目を見開いて耳を疑った。
ストレートすぎる質問に、恋人である保田までも驚いてた。

「さっさと手挙げんかい!」

痺れを切らした中澤は声を荒げて怒鳴った。

「はいはい、わかったわかった…」

部屋の奥からそう告げた声に続き、ため息と上がっていく手が現れた。

「みんなあたしのこと知ってるんだし、隠す意味ないか…」

開き直った後藤を見て、一人ずつ応えるように手を挙げていった。
中澤はその殆どに納得したが、
中には全く予想外な自白に衝撃を受けるメンバーも。

「こう言ったら変だけど…仲間外れにされたみたいな気分だ」

手を挙げていない数人と周りを見ながら呟いた辻。

「うん、でもわかるよ辻」

辻の隣に立っていた矢口が頷きながら苦笑した。

「なんか怪しいなーって思うこともあるけど…でも、こんなに?!って感じで…
って圭織まで挙げてるよ!あたし知らなかったんだけど!」

「でも、自分と一番仲ええメンバーがこんなことの原因やった私より
矢口さんはまだ全然マシやないですか…」

悲しそうな顔をして、岡田はため息を吐いて俯いた。

「そうだよね。なんか、ごめん…」

岡田はハッと顔を上げ、困らせてしまった先輩に気づいて慌てて頭を横に振った。
視界の端に見えるそんなやり取りに気づいてるのかいないのか、
中澤はだた素直な仲間たちに満足そうな笑顔をしていた。

「ほら、そんなに難しいことでもないでしょ?ちょっとサプライズもあったけど。
この調子で次の質問でも同じように、本当のことを教えて欲しい。」

本心を読もうとするかのように、手を挙げていたメンバー一人ひとりを伺う。

「手を挙げていない人にも聞くけど…メンバーに恋してる人」




553 :57 :2009/05/12(火) 19:52



多くのメンバーが手を下げた直後、多くのあごが落ちて口をポカーンと開かせた。
この集会が開かれた以上、藤本と石川は当然であったが、
後藤と松浦の答えに驚かない者は割と少なかった。
高橋と新垣に関しては…
どうやら手を挙げたままの高橋に一番驚いていたのは恋人である新垣だった。

「え?…愛ちゃん、本当に?」

新垣は目を潤ませながら、苦しくなってきた胸を抑えた。

「はー?当たり前やろー、何でガキさん泣いとるん?」

「だって…言って、もらったこと…ない、から…」

「ホンマ?」

「私、愛ちゃんがただ…その……」

「あぁ」

普段なら高橋はもっとわかり易い言葉でなければ
何の事だか理解できないでいたのだろうけれど、
今回は新垣の言わんとする事をすぐに理解した。
そして、ビックリした顔は優しい微笑みになった。

「あーしがエッチのためにガキさんと付き合ってるって思ったの?
なーんだ、それだったら後藤さんいるじゃん」

「そうだよ、ガキさん!」

後輩思いと言わんばかりに胸を張って大声を上げた後藤を、
同じく手を挙げている隣のメンバーが睨んでいた。

「じゃ、言って」

手を下げて、新垣は高橋を見つめた。

「愛ちゃんから聞きたいの」

高橋は周りを見渡した。
自分が言うのを待っているメンバー達の視線に
恥ずかしさがこみ上げ、頬を染めた。
しかし意を決して新垣と向かい合い、全員に聞こえるようにハッキリと言った。

「ガキさんのこと好きやよ」

周りは「かわいい〜」「フ〜フ〜」と二人を冷やかして、一気に盛り上がっている。
顔をくしゃっとさせて照れ笑いする高橋と、首まで真っ赤にさせながらも嬉しさを隠し切れない新垣。

見つめ合って微笑んでいる二人の周りがピンク色に見えた気がした。




554 :57 :2009/05/12(火) 19:53



「あの、中澤さん、もういいですか?」

中澤は声の方へ振り向いて、そしてあることに気がついた。

「柴ちゃん…」

上げた眉を下げニヤリと笑った。

「なんでまだ手ぇ挙げてんの?」

それまでに誰も柴田に気づいていなかった。
中澤の発言に今度は柴田が全員の注目を集めてしまった。
緊張が緩んだ部屋についボーっとしてしまった彼女は
躊躇うように手をゆっくりと下げて、頬を赤らめた。

「あ〜ホントだぁ!あたし聞いてないんだけどー!」

隣の後藤が珍しく大きく反応した。

「誰?」

「…〜、バカーっ!」

「へっ?!何?!あたしなんかした?」

「なんで、どうして、そんなに…本当にバカ!」

柴田の大声に思わず一歩引いてしまった後藤。
誰も彼女の怒っている理由がわからなかった。
彼女の本当の気持ちは誰にも想像すら付かなかった。



『どうしてそんなに鈍いの』





555 :57 :2009/05/12(火) 19:53










556 :りるあぷ :2009/05/12(火) 19:54

すみません。申し訳ありません。
もうちょっとペースを上げたいんですが、物事は中々思うようには行きません。でも、頑張ります。



>>548さん
続きです。少しですが。すみません。

557 :名無飼育さん :2010/02/27(土) 14:48
続きが・・・



読みたいよぉ・・・・・
558 :いしよしLOVE :2010/03/01(月) 21:00


早く続きを
お願いします。。。

559 :名無飼育さん :2010/03/06(土) 12:12
つ、続きを・・・

お願いします・・・

560 :58 :2013/06/10(月) 00:23


だんだんと膨れ上がる柴田の苛立ちに気づいた村田は、彼女を宥めようとその肩に手を置いた。

  きっと先のない関係だし、この際だから全てを言ってしまおう。

でも、そう思ってるのと同時に、無意識に仲間の手を払ってしまった自分に気付いて初めて自覚する。
冷静を偽ってる余裕なんて、もう特に残っていない。
自分の気持ちがここまで溢れてしまっているのなら、あとは感情に身を委ねるしかない。


後藤に振り向いて睨みを利かせる柴田。

「あんたと、関わっちゃいけなかったんだ。こういう関係を持っちゃいけなかった。
あんたは・・・ごっちんとは、ダメだって、全部ぜんぶが間違いでダメだってわかってたのに・・・
わかってるのにごっちんのことばかり考えちゃうの!」

「・・・し、柴ちゃん・・・ぁ、あたし・・・・・・」

561 :58 :2013/06/10(月) 00:26



「でも、それ以上に何が一番悔しいかわかる?あんたのその、よっすぃへの執心。
何年も前のことなのに、あんたはいつまで経ってもその思いにすがりついて、近づこうとする人をみんな寄せ付けさせないし」
熱くなってしまった目頭を抑えることなく、柴田の声が震える。
「そうやって、自分で自分を傷つけてるだけだって、わかんないの?私のことも、傷つけてるんだよ?」




沈黙。
柴田はすぐに返事を期待していたわけじゃなかったけれど、少なくとも何かリアクションが欲しかった。
しかし返ってくるのは、口を半開きで瞬きを忘れたみたいに、ただただ自分を見つめる後藤の視線だけ。
そんな彼女を見て、何かから解放されたかのように柴田の全身の緊張が解けていく。


「でも、もういい、忘れて。最初からごっちんのそういうとこをわかってて止めなかった私のせいだし。自業自得だ。」
そう言い終え、中澤を振り向いた。
「中澤さん、すいません。もう帰ってもいいですか」

中澤は頷いて柴田を帰らせた。そして思った。これはもしかしたら、ちょっとやりすぎてしまったんじゃないかと自問自答する。
部屋を後にする柴田の背中に悲しさと切なさが映り、残された後藤はまだ茫然と立ち尽くしていた。
他のメンバーにいたっては驚きを処理するだけで手一杯のようだ。


562 :58 :2013/06/10(月) 00:28


「じゃ・・・そろそろ終わりに・・・」

「すみません、ちょっといいですか?」


「ええ、どうぞ」




咳払いをひとつして、松浦は石川の方に歩を進めた。

「梨華ちゃん、私嘘をついてた。梨華ちゃんに手を貸すなんて、最初から嘘だった」

「じゃあ、どうして・・・?」

「あれはごっちんのアイディアだった。もし味方のふりをして信用されたら、梨華ちゃんとよっすぃの秘密がわかるんじゃないかって。
みきたんのことも守れるのかも知れないと思って。
それに、まあ復習じゃないけど、やっぱりちょっと仕返ししてやろうと思っちゃったんだ・・・」


その告白に石川は特に驚きはしなかった。
あの出来事の後、自分に何があっても何を言われても、もう響かないんだろうと。
これ以上に傷つくことが不可能なほど、満身創痍だった。


563 :58 :2013/06/10(月) 00:30


「ごっつぁん、なにか言うことはないん?」
尋ねてみた中澤。

そのパスに後藤はその先輩を見つめ返した。
そして、石川に一度視線を移してから、また中澤に戻した。

「ある。」
そう頷いた後藤の瞳には力強い決心のような輝きが見えた。
「あたし、行かなきゃ。」


言い終わるが早いか駆け出して部屋を去った後藤。
誰も口を出さなかったし、止めたりもしなかった。
気の向くままに流され、時に逆風に立ち向かい、まさに“自由”が似合うそんな後藤だからこそ、
縛りつくことが彼女を傷つけてしまうことだってわかる。



「さあ、今度こそ終わりかな。はーい、解散、解散」


ぞろぞろと部屋を出ていくメンバーの中、ポケットから携帯を取り出して吉澤に電話を掛けていた藤本は動かなかった。
呼び出し音を聞きながら暫く待ってみたけれど、誰も出てくれなかった。

564 :58 :2013/06/10(月) 00:32


「つんくさんのところだと思うよ」
藤本の自問に答えるかのように声を掛けた中澤。

「つんくさんのところ、ですか?」


自分のせりふをゆっくりと繰り返した藤本の声に不安の色が感じ取られた。
モーニング娘。のメンバーでリーダーである以上、相談やミーティングは特別なことではないが、事態が事態だけあって、心配や不安を感じない方が難しいだろう。

しかし実は、吉澤がつんくを訪ねていったその理由を中澤は知ってた。
あの後、何よりも最初に吉澤に事情を打ち明かされたからだ。
あれから同じ場所をぐるぐる回り、終わりのないサイクルにハマってしまっていた。
何をすべきかわからずにいた吉澤は、何か行動を取る前にまず中澤に相談した。
ただ、それを藤本に話してもいいのかどうか、中澤も悩ましいところだった。


「よっすぃは、大丈夫なんですか?」
中澤の後ろから馴染みのある高めの声がした。

565 :58 :2013/06/10(月) 00:35


藤本と石川の視線には、それぞれに異なる複雑な感情も入り交じっていたが、やはり共通するのは不安や心配や、吉澤を想う気持ち。
中澤はその気持ちの強さをよく知っていたから、誤魔化しも曖昧さも通じないことを悟った。


「わかりました、ちゃんと話そう・・・
今朝、吉澤に会ってきた。色々疲れとって戸惑ってたから・・・まあ二人ならわかるやろ、ああ見えてあいつが一番繊細で弱いんやって。
気持ちを整理するためにも時間が欲しいゆって、だから今つんくさんとこに相談に行ってる。
まだ誰ともあっ・・・」

言葉の続きを飲み込んだ中澤。
言い終わらない内に必死に走り出て行くふたりを見送るしかなかった。


「まったく、懲りない娘達やわ・・・」



566 :58 :2013/06/10(月) 00:35



567 :りるあぷ :2013/06/10(月) 00:41
本当にすみません。どういう顔をして続きを載せればいいのか迷ってて1年間過ぎてしまって・・・
そして最後の更新から3年間。続きをというコメントを頂きながらも・・・3年間・・・。本当に申し訳ありません。
もはや需要のないものになってしまいました。最初から最後まで自己満足でしかないことを重々承知してます。
でも、折角いただいたスペースなので、やっぱり完結したいです。
568 :名無飼育さん :2013/06/11(火) 01:44
待ってたよwでも若干忘れてるからのんびり読み直します
569 :59 :2013/07/07(日) 13:30


  私はいつも独りだった。
  でも、彼女に出逢ってから、私は知らない内にその孤独を拒否するようになった。
  あの温もりに包まれて、独りじゃないと感じられて、笑顔もちゃんと心からできるようになった。
  ・・・忘れるなんて、きっと無理だ。

570 :59 :2013/07/07(日) 13:34

どこに向かえばいいのかわからないまま走っていた。
でも、後藤は自分の勘に頼ってもう暫く足を動かし続けたら、奇跡のように廊下の向こう側にその人影を見つけた。
運動神経の良さをフルに使って全速力で走ると、一瞬にしてその距離を縮めた。

「柴ちゃん待って!!」
柴田の手首を掴んで振り向かせた。
そんな彼女は目の前の肩で息する後藤を唖然として見つめた。


  じゃあ、なんでこの子を追いかけたんだろう?どうして引き止めようとしてるんだろう?
  柴ちゃんの望んでることは与えられないのに・・・



深呼吸を数回繰り返して息が落ち着いてくるのに反比例して思考が忙しくなる。
答えは簡単には出ないとわかっていても、早く何かしなきゃと思って焦りが募る。
今ここでこの手を振り払われたら・・・。そこまで考えると、口が勝手に喋りだした。


「今すぐに、柴ちゃんの気持ちには、応えられないけど・・・」
何かを躊躇ってるような後藤の目線が柴田の足元を彷徨う。だが、ついに顔を上げて目が合ったら、自分に素直になれた。
「・・・それでも、そばにいてほしい」


  今回だけ、手放さない。今回だけ、踏み出してみよう。

571 :59 :2013/07/07(日) 13:37

***


ふたりが突然会議室に入った時、つんくが椅子に座ったまま飛び跳ねそうなほどビックリした。
汗ばむ額に必死の形相で現れた藤本と石川は、挨拶とお詫びの言葉を言いながらも部屋をキョロキョロと見ていた。

「お疲れさん。お二人さん、ノックの返事を聞いてからドアを開けて挨拶しましょう。
全部一気に一緒にやったらビックリするわ。それから、吉澤ならもう帰ったで」
手元の資料に視線を戻して呆れたような口調で伝えたプロデューサー。

それを聞いて、石川はお構いなしに長テーブルに身を乗り出した。

「いつですか?」

「30分前くらいかな」
壁時計をチラッと確認したつんく。
「もう追い付けないと思うよ」

「なんで止めなかったんですか」

なにを想像したのか、取り乱してきた石川を見て、藤本はその肩に手を置いて落ち着かせようとした。
今上司に声をあげても吉澤は戻ってこないと、半分自分自身にも言い聞かせた。

572 :59 :2013/07/07(日) 13:39


「落ち着いたか?
・・・吉澤を止めたんよ、できる限りにね」
資料をテーブルに置き、ふたりを真っ直ぐに見つめ返した。
「でも、これは難しいのよ。吉澤から何があったか聞いた。
モーニングのリーダーとしても、しっかりせないかんのに、この様じゃアカンって本人もちゃんと理解してるし」

「でも、あれはよっすぃのせいじゃなくて」
と言い返した石川。

「わかってるよ。美勇伝が存続できることを感謝してほしいほどに。」

「よっすぃがちゃんと戻ってこれるなら活動中止でも解散でもなんでもいいです!」


石川の訴えが喉の奥から絞り出したように始まり、最後は声にならずに涙に溺れてしまった。
つんくは厳しい表情を見せて、ふたりから目を逸らすように再び資料に視線を向けた。

「頭を冷やしなさい。もう変えられないことやし、二人とも帰った方がええ。あいつに少し時間をあげたって」


藤本はなにも言わずに石川の腕をとり、帰ろうと彼女を先導していた。
湧き上がる不満や焦りを抑えて上司に反抗しなかったのは、しても無駄だと知っていたからだ。
もし吉澤が姿を消したのなら、何が何でも彼女を探し出すことが今の自分にとって最優先事項だ。プロデューサーへの反抗と抵抗はそれからでもよかった。

573 :59 :2013/07/07(日) 13:42


「藤本、ちょっと残っといてくれる」


藤本は既に頭に探すことしかなかったので、つんくの要求が意外だった。そしてもどかしい。
恋人がどこにいるのかわからないこんな時に上司の説教だなんて、これ以上時間を無駄にしたくないと。
しかし、どんなに急ぎたくても藤本は石川をひとりで帰らせて、つんくの向かいの椅子に座った。

「モーニングのことだったら心配要らないです。みんなも協力してくれると思うんで、任せてください」
本題は予想していたので、なるべく早く話を終わらせようと真っ直ぐに核心に触れてみた。

「あぁ、そうやんな。でも、モーニング娘。の話やなくて。
吉澤は君たちふたりの話もしとったんや」

「ふたりって・・・私とよっちゃんのことですか?」

「そう。まあ、正直にね、はいそうですかと言って認められるような話やないし」
つんくは深いため息をついて、更に続けた。
「前例の中澤と保田は当初、中々の頭痛の種やったんやけど、今の君らの状況の方が厳しいんやで。
でも・・・吉澤の真剣さが伝わった」


そう言って彼はブレーザーの内ポケットから藤本の名が書かれた茶色い封筒を取り出して本人に差し出した。
 
574 :59 :2013/07/07(日) 13:43

 
目の前の封筒に戸惑う。その内容次第ですべてが変わるのかもしれない。
もしそこに別れの手紙が入っていたらと考えて躊躇った。
でも逆に、もしそこに入ってるのが彼女の居場所のヒントか何かのメッセージだったら・・・


眉間に皺を寄せ始めた時、止めた。考えすぎるのは性に合わない。
藤本は一度深呼吸をして、つんくの手からその封筒を受け取りすぐにそれを開けた。



書かれたのは手紙じゃなく、一文でもなかった。

それはたったの一言だった。



575 :59 :2013/07/07(日) 13:43



576 :りるあぷ :2013/07/07(日) 14:10
更新です。
3年前は表現を和らげたり日本のSSに合わせようとしたりしても忠実に翻訳していたんです。
今もできるだけそうしているんですが、自分がこういう風に解釈して、所々補足したりしなかったりしてるので、
原文を知ってる方が読み比べたら色々に気づくと思いますし(汗)
あと、たぶん、日本語の言い回し等とは違う、以前の文章そのものとの違いの違和感が感じられると思います。
読みづらくなっていたらすみません。

次でラストです。
この話が終わったら、現ハロメンの話をオリジナルでなにか書けたら載せたいと思います。

>>568
大変お待たせしてしまって申し訳ないんです。
そして、待っていてくださってありがとうございます!
私は読み直すより書き直したいですね・・・本当に読み返していくと色んな意味で辛くなります・・・

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