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101 : えいえんの娘。A (101) 
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【101:101】  えいえんの娘。A
1 名前:名無飼育さん 投稿日:2012/05/12(土) 21:48
※注意書き※
陰鬱になるテーマを扱っているため、この先、体調悪化や興奮を引き起こす可能性があります。
そうなったときは、ブラウザのタブかウィンドウを素早く閉じてください。
読み進めようとして何度も上記を繰り返す場合、この物語の存在を忘れ他の物語に没頭してください。


99 名前:6.人間はなんて美しいんでしょう。素晴らしい新世界。 投稿日:2018/04/07(土) 01:35
水取ってくるわ、と席を立った表情のない中澤を観察しながら藤本は目の前の水に口をつける。
全国に展開するチェーン店は、必要としているものを雑多に置きドリンクバーへ客に取りに行かせる。
また違う悩みを背負ってしまったのだろう。
ああ見えて、とても面倒見のいい性格だから。
さて、どう悩みを引き出すか。
注文した料理が届き、まずは腹ごしらえだ。
濃いホワイトソースとトマトがよく絡んだドリアをスプーンにのせ、一口、二口。
一仕事終えた後の食事に幸せを感じる。
人間関係だって器に盛られた食べ方のわからない料理みたいなものかもしれない。
シェアして食べられれば、解決だって早くなるだろう。
美味しかったね、ごちそうさまなんて笑顔で感想を伝えあうなんて、きっと素敵なことだろう。

「生徒を好きになったらあかんよなぁ」
「好意を持つのは別に悪いことじゃないですよ。ただ付き合えないだけで」

そうやなぁ、と浅いため息をつき、腕を組んで考え事を始める。
心ここにあらず。

「道重さんですか」
「ちゃうわ」

ううう、と小さな低いうなり声が藤本の耳に届く。
平日の夜でもファミレスには大勢の客でざわついている。
大学生サークルだろうか。
三卓を占領して、雑談に興じている。
そのすぐ側では他校の制服に身をつつんだ学生二人がノートと参考書を広げている。
ある程度の雑音は集中力を高めてくれるというが、騒がしい中ではどうだろうか。
中身よりも、勉強したという時間が大切なのだろうか。

「相手しか考えられんのが恋やん。本能で動くっちゅうか」
「理性で抑えてくださいね、襲ったらもうダメですよ」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)

100 名前:6.人間はなんて美しいんでしょう。素晴らしい新世界。 投稿日:2018/04/07(土) 01:36
藤本が絆創膏を貼った位置へ視線を動かすと、気づいた中澤はそこへ手を当てる。

「襲われたんですね、その傷」
「……ちゃうて。いくらなんでも人間襲わんやろ」
「肩への甘噛みで愛情を伝える動物もいますよ」
「あの子は人間やし、甘噛みやないやん」

あーもう、と中澤は頭をかく。

「じゃあ、あれは愛を告白する手紙ってところですかねぇ」
「ちゃうやろ」
「本当にそう思ってます?」
「たぶんな」
「迷ってますか」

腕を組み直した中澤は口を覆うように手を当て、短く唸った。
意地を張るのをやめたのだろう。
小さな返事が聞こえるとともに店員が料理を運んでくる。
フォークにスパゲティを勢いよく巻きつける。

「迷ってへんよ」
「さっき、うんって言いましたよね?」
「言ってへん。どうするか決めただけや」

小さな舌打ちは、パスタとともに喉をとおる。
イタリアンレストランに不釣り合いなたらこスパゲティ。
会計を終え、駐車場で解散する。
また明日、お疲れさまの応酬が学生時代を思い出させた。
秋の夜は長い。
暖まった体の熱を奪っていくように、夜風が頬を撫でる。
部活帰りだろうか。男子学生が乗る自転車が二台、喚声をあげる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)

101 名前:名無飼育さん 投稿日:2018/04/07(土) 01:40
次の更新から最終章に入ります。
狼は愛情を伝えるときに甘噛みするみたいですよ。
てへぺろ(・ヮ<)☆

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