夢板

前のページ 最初のページ 過去ログ i-mode 掲示板リスト FAQ リロード

101 : えいえんの娘。A (84) 
過去ログはこちら

【101:84】  えいえんの娘。A
1 名前:名無飼育さん 投稿日:2012/05/12(土) 21:48
※注意書き※
陰鬱になるテーマを扱っているため、この先、体調悪化や興奮を引き起こす可能性があります。
そうなったときは、ブラウザのタブかウィンドウを素早く閉じてください。
読み進めようとして何度も上記を繰り返す場合、この物語の存在を忘れ他の物語に没頭してください。


82 名前:5.To be or not to be. 投稿日:2017/09/22(金) 20:52
ベッドとベッドを仕切るカーテンの向こうで中澤が着替えている。
生徒に噛まれたという怪我を看て、手当をし、藤本は渡された手紙を読み終えた。
パステルピンクの封筒には中澤宛とある。
当初は、生徒のプライバシー侵害にあたるからと拒否したのだが、傷痕を見せられ教師の心の傷を癒す手段だと思い直した。
それに、強情を張らず信頼してきてくれたのが嬉しかったからでもある。
二人だけの秘密というのは甘い罠だ。
好意と恋は言葉の響きが似ているだけでなく、感情の動きとしても似ているのだった。
きっと気づいてないのだろう。
お互いを信頼した状態でなければ相談はされない。
そもそも自分のためだけでなく誰かのために動こうとはしない。
歩みよる行為は次第に好意に変わっていくのだろうか、それとも。
いずれわかること。
保っていたはずの人間関係のパワーバランスが変化している。
この先、どう変わるのだろう。
どう解決するのだろう。
中澤から聞いた「紺野は小説好きでよく図書館へ行く」という情報を携帯で吉澤へと伝える。

「すまんな」
「いえいえ、仕事ですもん」

カーテンを開けて出てきた中澤の頬はほんのりと赤みがかっている。
中澤は今さら恥ずかしかったなどとは言えない。

83 名前:5.To be or not to be. 投稿日:2017/09/22(金) 20:52
「今日の作戦会議、やるんかな」
「あ、さっきの情報を吉澤先生にコレでお伝えしときました」

ボヤけた声と視点の呟きが中澤から発せられると、藤本が着ている白衣のポケットから覗かせたスマホを見て、やっとクスリと笑った。
それを確認すると藤本も笑みを浮かべる。

「ちょっと面倒ですけど外でやるのもいいんじゃないでしょうか」
「ええやん、お酒飲みながら?」
「飲みすぎ注意ですけどね」

大きな笑い声が保健室に響く。
ハッと二人して両手を口へと当てた。図書室と保健室ではお静かに。

「またあとでな」
「はい、あとで。今日、来てくれて嬉しかったですよ、中澤せんせ」
「ん」

中澤は片手を挙げてヒラリと舞わせると下を向く。
頬が赤いままだった。

84 名前:名無飼育さん 投稿日:2017/10/08(日) 20:35
次の更新から6章に入ります。
6章入れて、あと2章分更新すれば物語が終わります。
年内までに終わればいいなー。

名前:
レスを全部読む 最新レス50 レス1−100 掲示板のトップへ リロード