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101 : えいえんの娘。A (105) 
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【101:105】  えいえんの娘。A
1 名前:名無飼育さん 投稿日:2012/05/12(土) 21:48
※注意書き※
陰鬱になるテーマを扱っているため、この先、体調悪化や興奮を引き起こす可能性があります。
そうなったときは、ブラウザのタブかウィンドウを素早く閉じてください。
読み進めようとして何度も上記を繰り返す場合、この物語の存在を忘れ他の物語に没頭してください。


103 名前:7.君はさらに美しく、さらに優しい 投稿日:2018/05/26(土) 16:31
石川と吉澤が代わる代わる潰れていく。
眠っては起きるが、起きては一人でお酒を飲み続ける。
彼女たちと問題の解決はそう近いところにはない。
中澤、飯田、藤本の三人は真剣な話し合いを続けていた。

「病院行ったんやけど」

二人から驚きの声が漏れる。

「ちょっと、知り合いがおって。な」

中澤から、母親の相談内容が伝わる。校長を通すべきか否か。
相談したところでやんわりと拒絶されるだろう。
ならば、実力行使だ。

「亀井と道重、最近落ち着いてきてるように見える」
「そうやな」
「紺野はわからない。急に黙ってしまったから。あんなに怒ってたのに。なんだか一人で月と太陽みたいな……」

はぁーと二人から大きなため息が出る。飯田の不思議な言動は今に始まったことではない。

「で。どうするんです? 会わせますか?」

会話の主導権を持ったのは藤本だ。
空になったジョッキに氷だけが残り、それは冷たい汗をかく。
濡れる手が粟を掴むように、何も入ってないそれを藤本は強く握りしめる。

104 名前:7.君はさらに美しく、さらに優しい 投稿日:2018/05/26(土) 16:32
「決めてあるんでしょう。中澤先生」
「……ん。できれば、会わせたいと思うとる。ど?」

背の高い飯田を見上げるように首を振る。
すいませーん。答えを迷う飯田から視線を外した中澤は、テーブルから身を乗り出すように店員を呼ぶ。
ジョッキ三つお願いします。
石川と吉澤は起きたら勝手に注文するから気にしなくてもいい。

「答えなんて簡単に見つからないよ」

はいはいはーいと藤本が大きく手をあげる。私を見て、意見を聞いて。
きっと大人も子どもも承認欲求を満たされることが大事なのだろう。

「じゃ、じゃあ、養護教諭として提案しますけど、命の授業ってどうですか」
「流行ってんやんな」

流行っているかはともかく、性行為と避妊から命の大切さを学べるという保健もしくは特別授業という形を取る、いじめ非行を防ぐ目的がある、思春期の学生にとっては重要なことは間違いない。
お待たせしました、と店員がジョッキ三つを置いて空になったそれを回収していく。
ふーんと興味なさげに首筋を伸ばす中澤と対照的に、中澤からと藤本からの問いに思案していた飯田が顔をあげる。

105 名前:7.君はさらに美しく、さらに優しい 投稿日:2018/05/26(土) 16:33
「わかった」

呟いた飯田は目の前に置いてあるジョッキをつかみ、ごくごくと飲み干す。

「何なに、何ですか!」
「早よ言うてや!」

学校という枠がなければ、生徒だけでなく教師も一人の女性として存在している。
誰かの娘であったり、妻であったり、母親であったりする。
しかし、それよりも深く人間だ。

「会わせるし、授業もやろう。だから、二人とも勝手に頑張って。私は飲むから」

すみませぇーん、ビールもう一杯! 手を挙げてアピールすると、はいただいま! という返事だけが聞こえた。

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